JP2006225310A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚の保湿に真皮コラーゲンが大きく関与していることは周知のことである。そこで、線維芽細胞のコラーゲン合成促進をパンテノール及び/又はパンテノール誘導体と特定のアスコルビン酸誘導体の併用で著しい効果があることを見出し、この物質を配合した皮膚外用剤を開発することによりシワの乾燥抑制効果が期待できる製品を提供する。
【解決手段】線維芽細胞のコラーゲン合成促進を行う物質としてパンテノール及び/又はパンテノール誘導体と特定のアスコルビン酸誘導体とを併用し、これを皮膚外用剤に配合することで解決できた。
【選択図】「なし」

Description

本発明は、安全性の高い、皮膚内におけるコラーゲンの合成を促進させるコラーゲン産生促進用の皮膚外用剤に関する。より詳細には、細胞外マトリクックス成分の一つであるコラーゲンの合成を促進し、細胞外マトリクックスの活性化と皮膚組織の正常化により、シワ、小ジワ、肌荒れを防止または改善し得る優れた皮膚老化防止効果を発揮する皮膚外用剤に関する。
高度高齢化社会が進行する現代においては、老化防止に対する関心が益々高まってきている。皮膚の老化および保湿に真皮コラーゲンが大きく関与していることは周知のことである。化粧料においても、老化防止に対する要求が高く、各種の老化防止剤が開発され、多方面で利用されるに至っている。これらの中で、コラーゲン産生促進剤は、加齢とともに減少するコラーゲン量を補い、組織の柔軟性と湿潤性を向上させる有効な老化防止効果を持つことが報告されている。(特許文献1、2、3、4参照)
しかし天然物、化学合成物等のコラーゲン産生促進剤は、その有効性は確認されているものの、安全性の問題が指摘されている。また、植物抽出物では、コラーゲン産生促進効果は低く、コラーゲン産生促進剤として満足すべき機能を有する物質は見出せていないのが現状であった。
一方、文献においてはアスコルビン酸は、すでに、ヒト正常線維芽細胞のコラーゲン産生を促進することが報告されている。また、パントテン酸はアスコルビン酸のコラーゲン合成作用を相乗的に促進することが報告されている。(非特許文献1参照)
特開平07−285846号公報 特開平10−203952号公報 特開平10−226653号公報 特開平09−241125号公報 Vaxman F,Chalkiadakis G,Olender S,Maldonado H,Aprahamian M,Bruch JF,Wittmann T,Volkmar P,Grenier JF.Improvement in the healing ofcolonic anastomoses by vitamin B5 and C supplements.Experimental study in the rabbitAnn Chir.1990;44(7):512−20.
シワ形成の大きな要因として真皮コラーゲンの減少がある。そこで線維芽細胞のコラーゲン合成促進を行うことによりシワの改善効果を助ける効果を発揮するのを期待して、安全性が高く、かつ有効な線維芽細胞のコラーゲン合成促進を行うコラーゲン産生促進剤を探索し、それを有効成分として含むシワの防止効果が期待できる皮膚外用剤を開発することを課題とした。
アスコルビン酸は、すでに、ヒト正常線維芽細胞のコラーゲン産生を促進することが知られている。また、パントテン酸はアスコルビン酸のコラーゲン合成作用を相乗的に促進することが報告されている。
本発明者等は、安全性が高く、かつ有効なコラーゲン産生促進効果を持つコラーゲン産生促進剤を見出すべく鋭意研究した結果、特定のアスコルビン酸の誘導体とパントテン酸のプロビタミンであるパンテノール及び/又はパンテノール誘導体の組合わせが極めて有効なコラーゲン産生促進効果を持つことを見出すに至り、本発明を完成したのである。
以下に詳細に説明するが、パンテノール及び/又はパンテノール誘導体と特定のアスコルビン酸の誘導体を配合した皮膚外用剤は、皮膚刺激性を抑制し、極めて高い皮膚の肌荒れ改善効果が見られることが分かる。
すなわち本発明は、以下の構成により達成される。
(1)、パンテノール及び/又はパンテノール誘導体と特定のアスコルビン酸の誘導体から選ばれる、1種又は2種以上のアスコルビン酸誘導体とを必須成分とする皮膚外用剤。
(2)、パンテノール誘導体がパントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル又はパンテニルトリアセテートである皮膚外用剤。
(3)、パンテノール及び/又はパンテノール誘導体に対してアスコルビン酸誘導体の配合比率が10000:1〜1:1である皮膚外用剤。
本発明で用いるパンテノール及び/又はパンテノール誘導体は、安全性の高い原料であれば特に制限されることは無く利用することができる。
パンテノール及び/又はパンテノール誘導体の皮膚外用剤における添加量は、特に制限されることは無いが、0.00001重量%以上であれば有効に機能を発揮する。好ましくは0.0001重量%以上で、更に好ましくは0.001重量%以上である。また添加量の上限は特に制限されることは無いが、実質的には5重量%以下、好ましくは2重量%以下である。
本発明で用いる特定のアスコルビン酸の誘導体は、L−アスコルビン酸テトラ分岐脂肪酸エステル誘導体、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム、L−アスコルビ ン酸―2−グルコシドで安全性の高い原料であれば特に制限されることは無く利用することができる。
本発明で用いるL−アスコルビン酸テトラ分岐脂肪酸エステル誘導体としては、脂肪酸残基として炭素数8〜18の分岐脂肪酸であれば特に制限されることはないが、これらのなかでテトライソパルミチン酸L−アスコルビルが好ましく、またテトライソパルミチン酸L−アスコルビルのなかでもテトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビルが好適に利用することができる。L−アスコルビン酸テトラ分岐脂肪酸エステル誘導体、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル、テトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビルとしては特許第3253735号に製造法方が記載されている。
特定のアスコルビン酸の誘導体の皮膚外用剤における添加量は、特に制限されることは無いが、0.00001重量%以上であれば有効に機能を発揮する。好ましくは0.0001重量%以上で、更に好ましくは0.001重量%以上である。また添加量の上限は特に制限されることは無いが、実質的には5重量%以下、好ましくは2重量%以下である。
本発明の皮膚外用剤は、上記成分パンテノール及び/又はパンテノール誘導体と特定のアスコルビン酸の誘導体を必須成分とするが、加えて、本発明の効果を損なわない範囲で皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
上記成分の例を以下に示すが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(1)油分の例
エステル系の油相成分:トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12−18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリブ油、カカオ脂、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
(2)高級アルコールの例
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2−エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
(3)脂肪酸の例
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2−エチルヘキサン酸等が挙げられる。
(4)紫外線吸収剤の例
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2−エチルヘキシル−1−オキシ)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
(5)粉体・顔料の例
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号、塩基性染料、HCカラー、分散染料、直接染料等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
(6)界面活性剤の例
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシルイセチオン酸塩、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。また、脂肪酸アミドジアルキルアミン等の第3級アミン及びその塩も挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
(7)多価アルコール、糖の例
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
(8)高分子の例
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(Avalure AC及びCarbopol Aqua SF−1:Noveon社、プラスサイズ:互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28−1310:NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28−2930:NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES:ISP社製)、T−ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー:BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP:BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA:BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP:BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス:BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド:BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ:ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(Carbopol:BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(Pemulen:BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー:三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER:NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT:ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート:BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK:BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA:BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937:ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713:ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物や、グルコオリゴ糖(Bioecolia:ソラビア社)、フコース含有多糖体(Fucogel 1000PP:ソラビア社)、ラムノース含有多糖体(Rhamnosoft:ソラビア社)なども好適に配合することができる。
(9)生理活性成分の例
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白、抗炎症、老化防止、紫外線防御、スリミング、ひきしめ、抗酸化、発毛・育毛、保湿、血行促進、抗菌・殺菌、冷感・温感、創傷治癒促進、刺激緩和、鎮痛、細胞賦活等の効果を有する成分であり、植物エキス、海藻エキス、ビタミン及びその誘導体、アミノ酸、ペプチド、ムコ多糖等の生体高分子、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イソフラボン、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、カカオエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバ−エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クランベリーエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、大豆発酵エキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、月見草エキス、ツボクサエキス、テルミナリアエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、バナナ花エキス、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、ライチ(レイシ)エキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシン、リシン・アルギニン縮合物などのポリペプチドなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン、ティーツリー油等の抗炎症剤、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンB6及びその誘導体、本発明に使用される以外のビタミンC及びその誘導体、ビタミンD及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL−α−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
(10)酸化防止剤の例
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
(11)溶媒の例
精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
本発明の化粧料としては、例えばファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、チーク、口紅、ネイルカラー等のメイクアップ化粧料、乳液、クリーム、ローション、カラミンローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、パック料、アクネ対策化粧料、エッセンス等の基礎化粧料、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤、養毛料、パーマネント剤等の頭髪化粧料、ボディパウダー、デオドラント、脱毛剤、セッケン、ボディシャンプー、入浴剤、ハンドソープ、香水等が挙げられる。
本発明の化粧料の剤型としては、二層状、油中水型エマルション、水中油型エマルション、ジェル状、スプレー、ムース状、油性、固型状、シート状、パウダー状など従来公知の剤型を使用することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の技術的範囲がこれらに限定されるものではない。
試験例1
正常ヒト線維芽細胞のコラーゲン産生促進作用の評価
実験方法
1.線維芽細胞は5%子牛血清(FBS)含有DMEMを用いて96穴マイクロプレートにほぼコンフルエントになるように播種する。播種24時間後に所定の濃度の試料を含有した0.5%FBS含有DMEMと交換する。陽性コントロールとして50?M、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウムを用いる。
2.48時間、試料含有培地で培養したのち培地を回収してELISAに供する。細胞は0.1% Triton X−100溶液にて溶解したのち、Lowry法を用いてタンパク量を定量する。
3.コラーゲンのELISAは直接法で実施する。すなわち、培地および検量線用コラーゲンをEIA/RIA Plate 96 Well Flat Bottom (Costar, 9018)に入れる。
4.4℃にて一昼夜コーティングしたのち、3 %牛血清アルブミン(BSA)溶液を用いて37℃にて1時間ブロッキングする。
5.一次抗体として、Anti−Human Collagen Type I antibody(Rabbit)を用いる。0.3%BSA溶液で希釈した一次抗体を37℃にて1.5時間反応させる。
6.二次抗体として、ヒストファインPO(Rabbit)を用いる。0.3%BSA溶液で200倍希釈した二次抗体を37℃にて1.5時間反応させる。
7.Peroxidaseの発色試薬として2,2'−Azinobis(3−ethylbenzothiazoline−6−sulfonic acid)diammounium salt (ABTS)を用いる。0.3mg/mlのリン酸−クエン酸バッファー(0.1M, pH4.0) 溶液を加え、20分間反応させる。
8.マイクロプレートリーダーにて405nmの吸光度を測定する。
コラーゲン合成能の評価
・培地中のコラーゲン量は、同じプレートで測定した検量線から算出する。
・Lowry法によって測定した全細胞のタンパク量で、ELISAを用いて測定した培地中のコラーゲン量を除することによって、細胞の単位タンパク量あたりのコラーゲン産生量する。
・それぞれのコラーゲン産生能はStudent T検定をもちいて有意差検定を行い、コントロールとの差および、VC単独との差を評価する。
試験結果
L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウムのコラーゲン産生に対するパンテノールの作用の結果を表1に示した。
パンテノール単独では、コントロールと同様コラーゲン合成作用が無いにもかかわらず、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム5?Mと各濃度のパンテノールの併用は、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム5?M単独で処理した場合と比較して有意にコラーゲン産生量が増加し、作用の増強が認められる。そのため、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム5?Mと各濃度のパンテノールの併用は、効果的である。
Figure 2006225310
試験例2
次に試験例1と同様の方法でVCPMgの代わりにテトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビルとパンテノールの組合せについて正常ヒト線維芽細胞のコラーゲン産生促進作用の評価を行った。
試験結果
テトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビルのコラーゲン産生に対するパンテノールの作用の結果を表2に示した。
テトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビルをパンテノールと併用することにより、テトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビル単独よりも、高いコラーゲン産生促進作用を示すことが確認された。
Figure 2006225310
次に実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中の配合量は質量%である。
実施例2
<クリーム>
表3に示す処方のクリームを用いて、肌荒れ改善効果を、パネラーで試験した。
処方番号1、2(本発明品)
処方番号3,4(比較品)
Figure 2006225310
(製法)
A、Bをそれぞれ80℃に加熱溶解し、BをAに撹拌しながら加えて乳化し、冷却して45℃になるまで撹拌した。
(試験方法)
健康な女性20名をパネラーとし、4週間連続して毎日、朝晩2回、洗顔後に、顔面に適量を塗布した。4週間後、塗布による皮膚の肌荒れ改善効果を目視により観察し、下記の評価基準により評価した。
(肌荒れ防止効果の評価基準)
評点 皮膚の状態
3 つや、はりが改善された
2 つや、はりがやや改善された
1 試験前と変化なし
Figure 2006225310
(評価結果)
表4に示す結果より、本発明のフィトールを配合した処方番号1、2のクリームは、比較としてフィトールを配合してない処方番号3、4のクリームに比べて皮膚に対する肌荒れ改善効果は顕著であり、皮膚老化防止用皮膚外用剤として有効であることが明らかである。
実施例3
<乳液>
A POE(20)ベヘニルエーテル 0.5%
精製水素添加大豆リン脂質 1.0
テトラオレイン酸POE(60)ソルビット 1.0
ジカプリン酸プロピレングリコール 10.0
セラキルアルコール 0.5
イソステアリン酸 0.5
パントテニルエチルエーテル 1.5
サンショウエキス 0.1
大豆イソフラボン 0.1
カボチャ種子エキス 0.1
ブチルパラベン 0.1
B メチルパラベン 0.1
アロエベラ 0.1
ツボクサエキス 0.1
オタネニンジンエキス 0.1
L−ヒドロキシプロリン 0.5
L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 0.05
1,3−ブチレングリコール 5.0
カーボポール980(1%水溶液、NaOH中和) 7.0
精製水で全量 100.0
C 香料 適量
(製法)
A、Bをそれぞれ80℃に加熱溶解し、BをAに撹拌しながら加えて乳化し、冷却して50℃でCを添加し、45℃になるまで撹拌した。
実施例4
<栄養クリーム>
A モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン 1.0%
テトラオレイン酸POE(60)ソルビット 1.5
水酸化大豆リン脂質 1.5
α−オレフィンオリゴマー 5.0
マカデミアナッツ油 12.0
バチルアルコール 3.0
ホホバ油 2.0
ベヘン酸 3.0
シアバター 3.0
アセチルパントテニルエチルエーテル 0.7
トリイソパルミチン酸ピリドキシン 0.2
テトライソパルミチン酸アスコルビル 0.1
セラミド 0.1
PCAラウリル 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
B メチルパラベン 0.1
グルカンオリゴサッカリド 0.5
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
加水分解コラーゲン 0.1
加水分解ケラチン 0.1
加水分解エラスチン 0.1
トウモロコシエキス 0.1
クロレラエキス 0.1
紅藻エキス 0.1
渇藻エキス 0.1
リンゴエキス 0.1
L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム 0.01
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水で全量 100.0
C 香料 適量
(製法)
A、Bをそれぞれ80℃に加熱溶解し、BをAに撹拌しながら加えて乳化し、冷却して50℃でCを添加し、45℃になるまで撹拌した。
実施例5
<サンスクリーン>
A モノステアリン酸POE(20)ソルビタン 2.0%
テトラオレイン酸POE(60)ソルビット 1.5
モノステアリン酸グリセリン 2.0
メチルポリシロキサン 4.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
パラメトキシケイ皮酸オクチル 10.0
レシチン処理微粒子酸化チタン 10.0
親油処理微粒子酸化亜鉛 3.0
エチルヘキシルトリアゾン 2.0
ホホバワックス 2.5
セタノール 1.0
ステアリン酸 2.0
パンテノール 0.1
パントテニルエチルエーテル 0.1
テトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビル 0.01
トコフェロール 0.1
B メチルパラベン 0.1
トウモロコシ種子エキス 0.2
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水で全量 100.0
(製法)
A、Bをそれぞれ80℃に加熱溶解し、BをAに撹拌しながら加えて乳化し、冷却して45℃になるまで撹拌した。
実施例6
<サンスクリーンローション>
A アルキルチタネート処理微粒子酸化チタン 8.0%
パーフルオロポリエーテル 1.0
オクタメチルシクロテトラシロキサン 8.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.1
モノオレイン酸ジグリセリル 4.0
ネオペンタン酸オクチルドデシル 10.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0
オキシベンゾン 5.0
4−tert−ブチルー4‘−メトキシジベンゾイルメタン2.0
2,6−ナフタリンジカルボンサンジ2−エチルヘキシル 5.0
パルミチン酸アスコルビル 0.3
パンテノール 0.27
テトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビル 0.03
マリアアザミエキス 0.1
β−グルカン 0.1
防腐剤 適量
B 1,3−ブチレングリコール 5.0
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.2
トリエタノールアミン 0.2
精製水で全量 100.0
(製法)
A、Bをそれぞれ80℃に加熱溶解し、BをAに撹拌しながら加えて乳化し、冷却して45℃になるまで撹拌した。
実施例7
<リキッドファンデーション>
A フッ素化合物処理酸化チタン 10.0%
セリサイト 8.0
シリコーン処理酸化鉄 6.0
パーフルオロポリエーテル 20.0
オクタメチルシクロテトラシロキサン 30.0
ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.0
縮合リシノレイン酸ヘキサグリセリル 3.0
炭酸ジアルキル(C12〜15) 5.0
オリーブスクワラン 2.0
パンテノール 0.07
カボチャ種子エキス 0.2
PCA(ラウリル/ベヘニル) 0.2
防腐剤 適量
B グリセリン 10.0
アルギン酸ナトリウム 0.1
L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム 0.003
L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム 0.002
硫酸マグネシウム 0.2
精製水で全量 100.0
(製法)
A、Bをそれぞれ80℃に加熱溶解し、BをAに撹拌しながら加えて乳化し、冷却して45℃になるまで撹拌した。
実施例8
<シャンプー>
A POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液)20.0%
ラウリル硫酸トリエタノールアミン(40%水溶液) 10.0
N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム 5.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(35%水溶液) 1.0
ベヘン酸アミドプロピルジメチルアミン・燐酸塩 0.5
加水分解小麦ペプチド 0.2
モノステアリン酸グリセリン 3.5
ジステアリン酸エチレングリコール 0.2
L−アスコルビ ン酸―2−グルコシド 0.003
発酵多糖体 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
精製水で全量 100.0
B パンテニルトリアセテート 0.05
香料 適量
(製法)
Aを90℃に加熱溶解し、攪拌して透明溶解後、45℃になるまで撹拌しながら冷却した。最後にBを撹拌しながら添加。
実施例9
<ヘアコンディショナー>
A 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム (50%水溶液)5.0%
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0
モノステアリン酸グリセリン 1.0
セタノール 2.0
エチルヘキサン酸セチル 3.0
(ヒマシ油/コハク酸/イソステアリン酸)縮合物 2.0
メチルポリシロキサン(100mPa・s) 3.0
パンテノール 0.03
テトラ2−ヘキシルデカン酸L−アスコルビル 0.03
カチオン化セルロース 0.1
B メチルパラベン 0.1
グリセリン 3.0
精製水で全量 100.0
(製法)
A、Bをそれぞれ80℃に加熱溶解後、BをAに撹拌しながら加え、45℃になるまで冷却しながら撹拌した。
実施例10
<老化防止用クリーム>
A モノステアリン酸ポリエチレングリコール 2.0 %
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 2.0
スクワラン 5.0
2−エチルヘキサン酸セチル 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
アセチルパントテニルエチルエーテル 5.0
メチルポリシロキサン 0.2
フェノキシエタノール 0.5
プロピルパラベン 0.1
B L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム 3.0
グルタミン酸ナトリウム 0.3
ソルビトール発酵多糖液 2.0
メチルパラベン 0.2
精製水で全量 100.0
(製法)
A、Bをそれぞれ80℃に加熱溶解し、BをAに撹拌しながら加えて乳化し、冷却して45℃になるまで撹拌した。
(皮膚の肌荒れ改善効果の評価)
実施例3〜10の化粧料及び皮膚外用剤を、実施例2の皮膚の肌荒れ改善効果の評価と同様の方法で4週間連続して毎日、朝晩2回、洗顔後に、顔面に適量を塗布し、4週間後の皮膚の状態を目視により観察し評価を行ったところ、いずれも良好な皮膚の肌荒れ改善効果が見られた。
安全性が高く、かつ有効な線維芽細胞のコラーゲン合成促進を行うコラーゲン産生促進剤として、パンテノール及び/又はパンテノール誘導体と特定のアスコルビン酸誘導体を有効成分として含むシワの乾燥抑制効果が期待できる皮膚老化防止剤を開発した。

Claims (3)

  1. パンテノール及び/又はパンテノール誘導体とL−アスコルビン酸テトラ分岐脂肪酸エステル誘導体、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸―2−グルコシドから選ばれる、1種又は2種以上のアスコルビン酸誘導体とを必須に含有する皮膚外用剤。
  2. パンテノール誘導体がパントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル又はパンテニルトリアセテートである請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. パンテノール及び/又はパンテノール誘導体とアスコルビン酸誘導体との配合比率が10000:1〜1:1である請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
JP2005040531A 2005-02-17 2005-02-17 コラーゲン産生促進用の皮膚外用剤 Active JP4574384B2 (ja)

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