JP2006223118A - マイクロチップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 体格の大型化を招くことなく、簡単な構造で液体に含まれる気泡が分離されるマイクロチップを提供する。
【解決手段】 観察槽22の入口側の第一通路24には、気泡分離部30の網状部材31が第一通路24を覆って設置されている。網状部材31は撥水性の表面を有している。そのため、第一通路24を流れる液体は網状部材31の孔を通過することができない。一方、第一通路24を流れる液体に含まれる気泡は網状部材31の孔を通過することができる。これにより、第一通路24を流れる液体からは、気泡を形成する気泡が分離され、大気中へ排出される。その結果、観察槽22には気泡が流入せず、観察槽22を形成するチップ本体11の内壁あるいはカバー12に気泡が付着することはない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロチップに関し、特に気泡分離部を備えるマイクロチップに関する。
例えば、化学反応に用いる溶液あるいは細胞培養に用いる培養液などの液体には、微量ながら空気などの気体が含まれている。これら溶液や培養液などの液体に含まれている気体は、反応槽、培養槽あるいは流体通路において気泡となって液体から分離する。また、流体通路や貯留槽などに液体を注入する際、液体には外部の気体とともに形成した気泡が含まれることがある。液体から分離した気泡は、流体通路を塞いだり、反応槽、培養槽などに付着し、化学反応、培養あるいは観察などの妨げとなる。そこで、流体通路から気泡を分離する必要がある。
例えば、実験室レベルの反応装置の場合、反応装置の入口側に液体を満たしたフラスコを設置し、このフラスコに液体を通すことにより、フラスコ内で液体からある程度の気泡を分離することができる。また、特許文献1に開示されている水処理装置では、反応槽の入口側に脱泡槽を設置し、脱泡槽において液体に含まれる気泡を分離している。さらに特許文献2に開示されている培養装置では、撥水ネットにより液体の表面に生じた泡を破壊している。
特開平11−165189号公報 特開平05−211864号公報
しかしながら、反応装置の入口側にフラスコを設置して気泡を分離する場合、フラスコと反応装置との間は距離が大きくなる。すなわち、このような気泡分離装置をマイクロチップに適用する場合、フラスコからマイクロチップまでの距離が大きくなる。そのため、フラスコからマイクロチップへ至る流体通路において、液体に含まれる気体がさらに気泡となって生じるおそれがある。流体通路において発生した気泡は、液体とともにマイクロチップへ供給される。その結果、液体に含まれる気泡がマイクロチップに付着し、マイクロチップにおける反応、培養あるいは観察の妨げとなるおそれがある。また、フラスコはマイクロチップに比較して大型である。そのため、機器が大型化し、気泡分離部とマイクロチップとの一体化は困難である。
また、特許文献1に開示されている水処理装置の場合、上記のフラスコを用いる気液分離装置と同様に反応槽の入口側に別体の脱泡槽を備える必要がある。そのため、装置全体の大型化を招き、脱泡槽とマイクロチップとの一体化は困難である。
さらに、特許文献2に開示されている培養装置では、液体の表面に生じた泡を破壊しているに過ぎず、液体と気泡との分離は考慮されていない。
そこで、本発明の目的は、体格の大型化を招くことなく、簡単な構造で液体に含まれる気泡が分離されるマイクロチップを提供することにある。
本発明のマイクロチップによると、流体が流れる流体通路を形成しているチップ本体と、前記流体通路に設置され、前記流体通路を流れる液体から気泡を分離するための撥水性の表面を有する気泡分離部と、を備えることを特徴とする。これにより、チップ本体が形成する流体通路に気泡分離部が設置される。気泡分離部はチップ本体に一体に構成されるため、体格の大型化を招かない。気泡分離部は撥水性の表面を有しているため、マイクロチップに適用される反応液や培養液のように水を主成分とする液体は気泡分離部の撥水性の表面との親和性が低い。一方、液体に生じた気泡は、気泡分離部の撥水性の表面との親和性が高い。そのため、気泡分離部の撥水性の表面では、流体通路を流れる液体と、この液体に含まれる気泡とが分離される。したがって、体格の大型化を招くことなく、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離することができる。
また、本発明のマイクロチップによると、前記気泡分離部は、前記チップ本体の上方に前記流体通路を覆って設置され、板厚方向に貫き前記流体通路と反対側の端部が大気に開放している複数の孔を形成する多孔部を有する。多孔部は流体通路を覆って設置されているため、流体通路を流れる液体は多孔部と接触する。多孔部は撥水性の表面を有している。そのため、流体通路を流れる液体と多孔部の撥水性の表面とが接触することにより、流体通路を流れる液体とこの液体に含まれる気泡とは分離される。多孔部は、孔の流体通路と反対側が大気に開放している。その結果、多孔部の撥水性の表面と接触することにより流体通路の液体から分離された気泡は、孔を経由して大気中へ放出される。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離することができる。
また、本発明のマイクロチップによると、前記気泡分離部は、前記チップ本体の上方に前記流体通路を覆って設置され、板厚方向に貫き前記流体通路と反対側の端部が大気に開放している複数の孔を形成する網状部材を有する。網状部材は流体通路を覆って設置されているため、流体通路を流れる液体は網状部材と接触する。網状部材は撥水性の表面を有している。そのため、流体通路を流れる液体と網状部材の撥水性の表面とが接触することにより、流体通路を流れる液体とこの液体に含まれる気泡とは分離される。網状部材は、網目を形成する複数の孔の流体通路と反対側が大気に開放している。その結果、網状部材の撥水性の表面と接触することにより破壊された気泡は、網目を形成する複数の孔を経由して大気中へ放出される。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離することができる。
さらに、本発明のマイクロチップによると、前記気泡分離部は、前記流体通路から分岐し、前記流体通路と反対側の端部が大気に開放している気泡通路を有する。そのため、液体は流体通路に沿って流れるとともに、液体に含まれる気泡は気泡通路へ分離される。気泡通路は、流体通路とは反対側の端部が大気に開放している。その結果、気泡通路に分離された気泡を形成する気体は、気泡通路を経由して大気中へ放出される。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離することができる。
さらに、本発明のマイクロチップによると、前記チップ本体は、前記流体通路の途中に流体槽を有し、前記気泡分離部は、前記流体槽の流体入口側に設置されている。気泡分離部は流体槽の入口側に設置されているため、流体通路を流れる液体に含まれる気泡は流体槽に流入する前に分離される。そのため、流体槽には液体に含まれる気泡が付着することはない。したがって、液体に含まれる気泡が反応、培養および観察の妨げとなるのを防止することができる。
以下、本発明の複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例によるマイクロチップを示す概略図である。マイクロチップ10は、μ−TAS(micro-Total Analysis System)に適用可能である。マイクロチップ10は、チップ本体11、気泡分離部30およびカバー12を有している。図1(A)は、マイクロチップ10のカバー12を取り外した状態でチップ本体11をカバー12側から見た概略図であり、図1(B)はカバー12を取り付けた状態でマイクロチップ10をカバー12側から見た概略図であり、図1(C)は図1(B)のC−C線における断面図である。
チップ本体11は、例えばガラス、樹脂あるいはセラミックスなどから形成されている。チップ本体11は、カバー12側に流体通路20を形成している。流体通路20は、チップ本体11のカバー12側の端面からカバー12とは反対側へ窪んで形成されている。流体通路20は、貯留槽21、流体槽としての観察槽22、排出槽23、第一通路24および第二通路25から構成されている。第一通路24は、貯留槽21と観察槽22とを接続している。第二通路25は、観察槽22と排出槽23とを接続している。チップ本体11は、例えばガラスや樹脂などの透明な材料で形成してもよい。この場合、観察槽22はカバー12とは反対側の端面から観察可能である。
貯留槽21には、第一通路24を経由して観察槽22へ供給される液体が蓄えられる。また、排出槽23には、第二通路25を経由して観察槽22から排出された液体が蓄えられる。貯留槽21から観察槽22へ供給される液体、および観察槽22から排出槽23へ排出される液体は、例えば細胞の培養液、および化学反応の反応物あるいは生成物などを含む水を主成分とする溶液である。なお、チップ本体11が形成する流体通路20の形状は、上記の構成に限らず任意に設定可能である。
カバー12は、チップ本体11の流体通路20側を覆うように被せられている。カバー12は、気泡分離部30に対応する位置に開口部13を有している。開口部13は、カバー12を貫いてチップ本体11側の面とチップ本体11とは反対側の面とを連通している。カバー12は、開口部13を除いた部分がチップ本体11の流体通路20側の面を覆っている。カバー12は、例えばアクリルなどの透明な樹脂などで形成してもよい。この場合、観察槽22は、カバー12を通して観察可能である。
気泡分離部30は、網状部材31を有している。網状部材31は、観察槽22の入口側すなわち貯留槽21側の第一通路24に設置されている。網状部材31は、図1(C)に示すように第一通路24のカバー12側を覆っている。網状部材31は、繊維が絡まって網目状に複数の孔を形成している。網状部材31が形成する孔は、一方の端部が第一通路24に面しているとともに、他方の端部がカバー12の開口部13を経由して大気に開放している。
このようにマイクロチップ10は、網状部材31の孔および開口部13を介して大気に開放している。そのため、マイクロチップ10は、滅菌または炭酸ガス濃度を調整した雰囲気中に設置することが望ましい。
網状部材31の表面は撥水性を有している。網状部材31を構成する繊維は、例えばフッ素樹脂などのように撥水性を有する材料で形成されている。また、網状部材31を構成する繊維は、撥水性の樹脂に限らず、金属あるいはその他の樹脂などで形成してもよい。この場合、網状部材31を構成する繊維の表面に撥水層を形成する。撥水層は、例えばフッ素樹脂などにより網状部材31を構成する繊維の表面に形成されている。
網状部材31、または網状部材31に形成される撥水層の撥水性は、水の接触角度で140°以上あることが望ましい。水の接触角度は、撥水性を示す尺度として一般に用いられている。網状部材31または撥水層の撥水性が、接触角度で140°以下であるとき、網状部材31から液体の一部が染み出すおそれがあり、気泡分離部30における気泡分離は困難となる。一方、網状部材31または撥水層の撥水性が接触角度で160°以上であるとき、液体に含まれる気泡の分離はさらに促進される。その結果、接触角度が160°以上の撥水性を有するとき、第一通路24を流れる液体の圧力および流速の増大、および網状部材31の網目を拡大可能となる。
第一通路24を流れる液体に許容される圧力および流速は、網状部材31の撥水性すなわち撥水層における水の接触角度によって変化する。網状部材31の撥水層の撥水性が大きく、すなわち水との接触角度が大きくなると、第一通路24から網状部材31が形成する孔へ液体は浸入しにくい。そのため、網状部材31の撥水性が大きくなると、第一通路24を流れる液体に許容される圧力および流速は増大させることができる。また、網状部材31の撥水性が大きくなると、網状部材31の網目を拡大しても、網状部材31からの液体が浸み出しは低減する。そのため、網状部材31の撥水性を大きくすることにより、網状部材31の網目を拡大することができ、網状部材31および開口部13の設計の自由度が高められる。
第1実施例では、撥水性の表面を有する網状部材31について説明した。しかし、気泡分離部30として、網状部材31に代えて例えば小さな複数の孔を形成したフッ素樹脂からなるシートを設置してもよい。気泡分離部30をフッ素樹脂からなるシートで構成する場合、表面の粗さを高めることにより、さらに撥水性が向上する。また、気泡分離部30として、例えばフラクタル成長した表面を有する多孔質部材を設置してもよい。
次に、上記の構成によるマイクロチップ10の気泡分離方法について説明する。
貯留槽21には水を主成分とする液体が蓄えられている。貯留槽21に蓄えられている液体は、例えば第一通路24と第二通路25との間に温度差が生じると、対流により観察槽22へ供給される。また、例えば貯留槽21に外部から液体を注入し排出槽23から外部へ液体を排出することにより、貯留槽21から第一通路24、観察槽22および第二通路25を経由して排出槽23へ液体の流れを形成し、貯留槽21から観察槽22へ液体を供給してもよい。さらに、例えばポンプなどの動力を用いて、貯留槽21から観察槽22へ液体を供給してもよい。
貯留槽21から観察槽22へ供給される液体には、空気などからなる気泡が含まれている。液体に含まれる気泡は、貯留槽21から観察槽22へ第一通路24を流れるとき、液体から分離する。液体から分離した気泡は、自身の浮力により第一通路24を流れる液体の上方すなわちカバー12側に浮遊する。液体に浮遊した気泡は、貯留槽21から観察槽22への液体の流れによって運搬され、気泡分離部30に到達する。
気泡分離部30に到達した気泡は、気泡分離部30の網状部材31と接触する。このとき、第一通路24を流れる液体は水を主成分とする。そのため、第一通路24を流れる液体は、撥水性の表面を有する網状部材31からはじかれ、網状部材31が形成する孔へ浸入することなく、第一通路24に沿って観察槽22へ流入する。一方、気泡は、撥水性の表面を有する網状部材31と接触してもはじかれることがない。そのため、気泡を形成している気体は網状部材31の孔を通して開口部13へ通過する。その結果、第一通路24を流れる液体に含まれる気泡は、網状部材31によって液体から分離され、大気中へ排出される。
以上説明したように、第1実施例では、気泡分離部30の網状部材31は撥水性の表面を有している。そのため、第一通路24を流れる液体は網状部材31の孔を通過することができない。一方、第一通路24を流れる液体に含まれる気泡は網状部材31の孔を通過することができる。これにより、第一通路24を流れる液体からは気泡が分離され、気泡を形成する気体は大気中へ排出される。その結果、観察槽22には気泡が流入せず、観察槽22を形成するチップ本体11の内壁あるいはカバー12に気泡が付着することはない。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離することができ、観察槽22における反応や培養の観察などを容易に行うことができる。
また、第1実施例では、気泡分離部30における液体と気泡との分離は第一通路24を流れる液体と気泡との親和性を利用している。そのため、液体と気泡とを分離するために、例えば電力や磁力などの動力は必要としない。したがって、体格の大型化を招くことなく簡単な構造で気泡と液体とを分離することができる。また、大掛かりな設備が不要であり、体格が小型化されるので、第1実施例によるマイクロチップはμ−TASへ容易に適用することができる。
(第2実施例)
本発明の第2実施例によるマイクロチップを図2に示す。マイクロチップ40は、第1実施例と同様に、μ−TASに適用される。なお、第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
マイクロチップ40は、チップ本体41、気泡分離部30およびカバー42を有している。図2(A)は、マイクロチップ40のカバー42を取り外した状態でチップ本体41をカバー42側から見た概略図であり、図2(B)はカバー42を取り付けた状態でマイクロチップ40をカバー42側から見た概略図であり、図2(C)は図2(B)のC−C線における断面図である。また、図3は、図2に示すカバー42の多孔部32近傍を拡大した断面図である。
第2実施例によるマイクロチップ40のカバー42は、気泡分離部30を構成する多孔部32を有している。多孔部32は、観察槽22の入口側すなわち貯留槽21側の第一通路24に設置されている。多孔部32は、図2(C)に示すように第一通路24を覆っている。多孔部32は、図3に示すようにカバー42を板厚方向に貫く複数の孔321を有している。カバー42を貫く孔321は、一方の端部が第一通路24に面しているとともに、他方の端部がカバー42のチップ本体41と反対側の端面に開口している。そのため、多孔部32は、第一通路24と反対側の端部が大気に開放している。
カバー42は、撥水層421を有している。撥水層421は、多孔部32の孔321を形成するカバー42の内壁に形成されている。撥水層421は、例えば次の方法により形成される。
(1)分散めっき
分散めっきでは、例えば平均粒径が4μm程度のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)微粒子を分散させたスルファミン酸ニッケル、塩化ニッケルあるいはホウ酸をカバー42の多孔部32にめっきする。カバー42の多孔部32に分散めっきを施すことにより、多孔部32の孔321を形成するカバー42の内壁の撥水性は、水の接触角度が40°から160°に変化する。これにより、カバー42の多孔部32では、十分な撥水性が確保される。
(2)スプレーによる塗布
スプレーによる塗布では、例えば平均粒径が4μm程度のPTFE微粒子を塗料に均一に混合し、カバー42の多孔部32に塗布する。これにより、多孔部32の孔321を形成するカバー42の内壁には、撥水層421が形成される。
(3)コーティング
コーティングでは、例えばプラズマCVD法、スパッタリング法またはイオンプレーティング法などにより、カバー42の多孔部32にケイ素含有被膜またはフッ素含有被膜などを形成する。これにより、多孔部32の孔321を形成するカバー42の内壁には、撥水層421が形成される。
次に、上記の構成によるマイクロチップ40の気泡分離方法について説明する。
貯留槽21には水を主成分とする液体が蓄えられている。貯留槽21に蓄えられている液体は、第1実施例と同様に観察槽22へ供給される。
第一通路24を流れる液体に浮遊した気泡は、貯留槽21から観察槽22への液体の流れによって運搬され、気泡分離部30に到達する。気泡分離部30に到達した気泡は、気泡分離部30の多孔部32と接触する。このとき、第一通路24を流れる液体は水を主成分とするため、多孔部32と接触した液体は、撥水性の表面となる多孔部32の撥水層421ではじかれ、孔321に浸入することなく、第一通路24に沿って観察槽22へ流入する。一方、気泡は、孔321の撥水層421と接触してもはじかれることがない。そのため、気泡を形成している気体は、多孔部32の孔321を通過する。その結果、第一通路24を流れる液体に含まれる気泡は、多孔部32によって液体から分離され、大気中へ排出される。
以上説明したように、第2実施例では、多孔部32の孔321を形成するカバー42の内壁が撥水性の撥水層421を有している。そのため、第一通路24を流れる液体は多孔部32の孔321を通過することができない。一方、第一通路24を流れる液体に含まれる気泡は多孔部32の孔321を通過することができる。これにより、第一通路24を流れる液体からは気泡が分離され、気泡を形成する気体は大気中へ排出される。その結果、観察槽22には気泡が流入せず、観察槽22を形成するチップ本体41およびカバー42に気泡が付着することはない。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離することができ、観察槽22における反応や培養の観察などを容易に行うことができる。
(第3実施例)
本発明の第3実施例によるマイクロチップを図4に示す。マイクロチップ50は、第1実施例と同様に、μ−TASに適用される。なお、第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
マイクロチップ50は、チップ本体51、気泡分離部30および図示しないカバーを有している。図4は、マイクロチップ50のカバーを取り外した状態でチップ本体51をカバー側から見た概略図である。
第3実施例によるマイクロチップ50のチップ本体51には、第一通路24から分岐し、気泡分離部30を構成する気泡通路33が形成されている。気泡通路33は、第一通路24と反対側の端部が気泡排出槽34に接続している。チップ本体51は、図示しないカバーにより流体通路20側の面が覆われている。カバーは図示しない開口部を有しており、気泡排出槽34はカバーの開口部に連通している。これにより、気泡通路33は、第一通路24と反対側の端部が気泡排出槽34およびカバーの開口部を経由して大気に開放している。
図5は、第一通路24から分岐する気泡通路33の構造を示す模式図である。図5に示すように第一通路24は、カバーと反対側の底部251が凹曲面状に形成されている。気泡通路33は、深さが第一通路24よりも浅く形成されている。そのため、第一通路24と気泡通路33とは、第一通路24における液体の流れを安定化させるガイド条26を形成している。また、気泡通路33は、内壁の表面に撥水層331が形成されている。撥水層331は、第2実施例で説明した撥水層と同様の構成である。
次に、上記の構成によるマイクロチップ50の気泡分離方法について説明する。
貯留槽21には水を主成分とする液体が蓄えられている。貯留槽21に蓄えられている液体は、第1実施例と同様に観察槽22へ供給される。
第一通路24を流れる液体に浮遊した気泡は、貯留槽21から観察槽22への液体の流れに沿って運搬され、気泡分離部30に到達する。このとき、第一通路24を流れる液体は水を主成分とする。また、第一通路24と気泡通路33との間にはガイド条26が形成されているため、第一通路24を流れる液体はガイド条26に案内されて第一通路24と気泡通路33との分岐部を第一通路24側へ流れる。さらに、気泡通路33には、撥水性の撥水層331が形成されている。そのため、第一通路24を流れる液体は、撥水層331を有する気泡通路33には浸入することなく、第一通路24に沿って流れる。
一方、液体に浮遊する気泡は、第一通路24における液体の流れによって撥水層331を有する気泡通路33へ押し出される。
上述のように気泡通路33には撥水層331が形成されているため、液体は気泡通路33に浸入しない。その結果、液体に浮遊する気泡のみが気泡通路33を通過する。これにより、第一通路24を流れる液体に含まれる気泡は、気泡分離部30の気泡通路33によって第一通路24を流れる液体から分離され、気泡排出槽34を経由して大気中へ排出される。
第一通路24を流れる液体に許容される流速は、気泡通路33の撥水層331の撥水性すなわち水との接触角度によって変化する。気泡通路33の撥水層331の撥水性が大きく、すなわち水との接触角度が大きくなると、第一通路24から気泡通路33へ液体は浸入しにくい。そのため、撥水層33の撥水性が大きくなると、第一通路24を流れる液体に許容される流速は増大させることができる。したがって、第一通路24を流れる液体の流速は、気泡通路33の撥水層331の水との接触角度によって設定される。
以上説明したように、第3実施例では、気泡分離部30の気泡通路33は撥水性の撥水層331を有している。そのため、第一通路24を流れる液体は気泡通路33を通過することができない。一方、第一通路24を流れる液体に含まれる気泡は気泡通路33を通過することができる。これにより、第一通路24を流れる液体からは気泡が分離され、気泡を形成する気体は大気中へ排出される。その結果、観察槽22には気泡が流入せず、観察槽22を形成するチップ本体51またはカバーに気泡が付着することはない。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離することができ、観察槽22における反応、培養および観察を容易に行うことができる。
以下、上述したマイクロチップを用いた複数の実験例を説明する。
(実験例1)
実験例1では、上述の図1に示す第1実施例によるマイクロチップ10を用いて、細胞の培養および観察を行い、マイクロチップ10の性能を評価した。
(1)チップ本体の構成
実験例1では、チップ本体11はアクリル樹脂により形成した。チップ本体11に形成する貯留槽21、観察槽22および排出槽23は、直径を1mmとし、深さを1mmとした。また、第一通路24および第二通路25は、幅を0.5mmとし、深さを1mmとした。観察槽22の入口側に設置する網状部材31は、ステンレス製の網に撥水層を形成したものを用いた。網状部材31を構成するステンレスは、繊維の径が80μmであり、開口率が39%(ST120)であった。網状部材31は、3mm×3mmに形成されており、0.5mm×3mmの部分が第一通路24を流れる液体に接する。
(2)網状部材の作成
網状部材31には、次の方法により分散めっきによる撥水層を形成した。45℃の温浴中において、純水にスルファミン酸ニッケル350g、塩化ニッケル45gおよびホウ酸40gを溶解し1リットルとした。これにより、めっき基礎液が調製された。
45℃の温浴中において、平均粒径が4μmのPTFE微粒子55gに、濃度が1g/100mlの界面活性剤を25ml、および調製しためっき基礎液を加え、撹拌した。これにより、電解液を調製した。調製した電解液にステンレス製の網状部材31を浸漬し、電流密度を3〜5A/cm2で所定の時間、めっきを行った。これにより、ステンレス製の網状部材31には、分散めっきによる撥水層が形成された。その結果、網状部材31は、水の接触角度が50°から140°へ変化した。
(3)培養条件
チップ本体11の流体通路20には、液体の培養液として毛乳頭細胞増殖培地を充填した。培養液で満たされた観察槽22には、ラット髭毛乳頭細胞を約2000セル/ウェルの割合で播種した。貯留槽21から観察槽22には、5μl/minの流速で培養液を供給した。培養液およびマイクロチップ10は、滅菌された恒温室において37℃に制御した。これらの条件により観察槽22に播種された細胞の培養を開始した。
(4)培養および観察
細胞の培養開始後、観察槽22へ供給される培養液に含まれる気泡は気泡分離部30の網状部材31から排出され続けた。そのため、培養開始から5日後でも、観察槽22には気泡がなく、観察槽22では良好な視界が得られた。また、培養開始から5日後に観察槽22の観察を行ったところ、良好な培養状態であることが確認できた。さらに、セルカウンティングキットを用いて観察槽22の細胞数を計測した。その結果、405nmの吸光度が増加するとともに、観察槽22における吸光度のばらつきはほとんどなかった。培養開始時における吸光度を25としたとき、培養開始から5日後の相対吸光度は300であった。これにより、細胞は観察槽22において増殖していることが明らかになった。
(比較例1)
上記実験例1の比較例1について説明する。比較例1は、実験例1において観察槽22の入口側に気泡分離部30を備えない構成である。なお、実験例1と同一の構成部位には同一の符号を付している。
(1)チップ本体の構成
比較例1では、チップ本体11はアクリル樹脂により形成した。チップ本体11に形成する貯留槽21、観察槽22および排出槽23は、直径を1mmとし、深さを1mmとした。また、第一通路24および第二通路25は、幅を0.5mmとし、深さを1mmとした。観察槽22の入口側には、網状部材31に対応する部位が設置されていない。また、カバー12には開口部13が設置されていない。
(2)培養条件
チップ本体11の流体通路20には、培養液として毛乳頭細胞増殖培地を充填した。培養液で満たされた観察槽22には、ラット髭毛乳頭細胞を約2000セル/ウェルの割合で播種した。貯留槽21から観察槽22には、5μl/minの流速で培養液を供給した。培養液およびマイクロチップ10は、滅菌された恒温室において37℃に制御した。これらの条件により観察槽22に播種された細胞の培養を開始した。
(3)培養および観察
細胞の培養開始から5日後、観察槽22を観察したところ、観察槽22を覆うカバー12には気泡が付着していた。そのため、観察槽22は十分な視界が得られず、観察槽22の内部の観察は困難であった。また、セルカウンティングキットを用いて観察槽22の細胞数の計測を試みたところ、観察槽22に付着した気泡によって吸光度にばらつきが生じた。その結果、正確な吸光度の測定はできなかった。
(比較例2)
次に、上記実験例1の比較例2について説明する。比較例2は、観察槽22の入口側に撥水層の接触角度が小さな部材を設置する構成である。なお、実験例1と同一の構成部位には同一の符号を付している。
(1)チップ本体の構成
比較例2では、チップ本体11はアクリル樹脂により形成した。チップ本体11に形成する貯留槽21、観察槽22および排出槽23は、直径を1mmとし、深さを1mmとした。また、第一通路24および第二通路25は、幅を0.5mmとし、深さを1mmとした。観察槽22の入口側には、PTFEからなるフッ素樹脂シートを設置した。フッ素樹脂シートには、複数の微細孔を形成し、第一通路24を覆うように設置した。フッ素樹脂に形成された微細孔は、孔径が100μmであり、開口率が30%であった。フッ素樹脂シートは、3mm×3mmに形成されており、0.5mm×3mmの部分が第一通路24を流れる液体に接する。フッ素樹脂シートの水との接触角度は、130°であった。
(2)培養条件
チップ本体11の流体通路20には、培養液として毛乳頭細胞増殖培地を充填した。培養液で満たされた観察槽22には、ラット髭毛乳頭細胞を約2000セル/ウェルの割合で播種した。貯留槽21から観察槽22には、5μl/minの流速で培養液を供給した。培養液およびマイクロチップ10は、滅菌された恒温室において37℃に制御した。これらの条件により観察槽22に播種された細胞の培養を開始した。
(3)培養および観察
細胞の培養開始後、観察槽22へ供給される培養液に含まれる気泡は気泡分離部30のフッ素樹脂シートから排出された。しかし、フッ素樹脂シートからは培養液も染み出し、染み出す培養液の量は徐々に増加した。その結果、培養は不可能になった。
以上のように、実験例1では、第1実施例のマイクロチップ10の気泡分離部30において培養液と培養液に含まれる気泡との分離が行えることが検証できた。また、第1実施例のマイクロチップ10を用いて細胞の培養および観察が良好に行えることが検証できた。
(実験例2)
実験例2では、上述の図1に示す第1実施例によるマイクロチップ10を用いて、網状部材31に形成する撥水性の接触角度と気泡分離の能力について評価した。
実験例2では、チップ本体11、流体通路20、培養液の流速および網状部材31の形状は実験例1と同様である。網状部材31に形成する撥水層の撥水性すなわち水との接触角度は以下の方法により制御可能である。
(1)分散めっき
網状部材31に分散めっきにより撥水層を形成する場合、めっき被膜に含まれるフッ素樹脂の含有量を変化させることにより、撥水層の撥水性は制御可能である。そのため、分散めっきの電解液に加えるPTFE微粒子の量を変化させて撥水層の撥水性を制御した。めっき被膜に含まれるPTFE粒子が多くなるほど、撥水層は水との接触角度が大きくなる。
また、使用するPTFE粒子を形成するフッ素樹脂の分子量によっても、撥水層の撥水性は制御可能である。PTFE粒子を形成するフッ素樹脂の分子量が小さくなるほど、撥水層は水との接触角度が大きくなる。
(2)スプレーによる塗布
スプレーによる塗布により撥水層を形成する場合、上述の分散めっきと同様に塗料に混合するPTFE粒子の含有量を変化させることにより、撥水層の撥水性は制御可能である。
(3)網状部材31をフッ素樹脂の繊維で形成する場合、あるいはフッ素樹脂のシートに複数の孔を形成する場合、網状部材31またはシートの表面粗さRaを大きくすると、撥水層は水との接触角度が大きくなる。
以下に示す表1では、分散めっきの条件を変えて接触角度の異なる撥水層を形成した網状部材31を用いて、網状部材31からの培養液の染み出し状況を観察した。
Figure 2006223118
表1における評価において、「○」は網状部材31からの培養液の染み出しが確認されないことを示し、「×」は網状部材31からの培養液の染み出しが確認されたことを示す。
表1に示すように、撥水層は水との接触角度が大きくなるにしたがって培養液は網状部材31から染み出しにくくなる。表1から、撥水層は水との接触角度が140°以上が好ましいことが明らかである。
実験例2では、気泡分離部30に形成する撥水層の水との接触角度は140°以上が好ましいことが検証された。
(実験例3)
実験例3では、上述の図4および図5に示す第3実施例によるマイクロチップ50を用いて、細胞の培養および観察を行い、マイクロチップ50の性能を評価した。
(1)チップ本体の構成
実験例3では、チップ本体51はアクリル樹脂により形成した。チップ本体51に形成する貯留槽21、観察槽22、排出槽23および気泡排出槽34は、直径を0.5mmとし、深さを0.5mmとした。また、第一通路24および第二通路25は、幅を0.3mmとし、深さを0.5mmとした。気泡通路33は、幅を0.5mmとし、深さを0.45mmとした。第一通路24は、底部251が凹曲面に形成するとともに、気泡通路33との間のガイド条26の高さを0.1mm、とした。気泡通路33は、観察槽22の入口側の直前において第一通路24から分岐する構成とした。
(2)気泡通路の処理
気泡通路33の内壁には、平均粒径4μmのPTFE微粒子をフッ素系ワニスに均一に混合したものを塗布した。その結果、気泡通路33の内壁は、水の接触角度が50°から150°に変化した。
(3)培養条件
チップ本体51の流体通路20には、培養液として毛乳頭細胞増殖培地を充填した。培養液で満たされた観察槽22には、ラット髭毛乳頭細胞を約1000セル/ウェルの割合で播種した。貯留槽21から観察槽22には、5μl/minの流速で培養液を供給した。培養液およびマイクロチップ50は、滅菌された恒温室において37℃に制御した。これらの条件により観察槽22に播種された細胞の培養を開始した。
(4)培養および観察
細胞の培養開始後、観察槽22へ供給される培養液に含まれる気泡は第一通路24から気泡分離部30の気泡通路33へ排出され続けた。培養開始から5日後に、観察槽22を顕微鏡で観察した。その結果、観察槽22には気泡がなく、良好な視界が得られた。これにより、細胞の培養状況は良好であることが確認された。
以上のように、実験例3では、第3実施例のマイクロチップ50の気泡分離部30において培養液と培養液に含まれる気泡とは分離可能であることが検証できた。また、第3実施例のマイクロチップ50を用いて細胞の培養および観察が良好に行えることが検証できた。
本発明の第1実施例によるマイクロチップを示す概略図である。 本発明の第2実施例によるマイクロチップを示す概略図である。 本発明の第2実施例によるマイクロチップの多孔部を拡大した断面図である。 本発明の第3実施例によるマイクロチップを示す概略図である。 本発明の第3実施例によるマイクロチップの第一通路と気泡通路との分岐部分を示す模式図である。
符号の説明
10、40、50 マイクロチップ、11、41、51 チップ本体、20 流体通路、22 観察槽(流体通路、流体槽)、23 排出槽(流体通路)、24 第一通路(流体通路)、25 第二通路(流体通路)、30 気泡分離部、31 網状部材、32 多孔部、33 気泡通路

Claims (5)

  1. 流体が流れる流体通路を形成しているチップ本体と、
    前記流体通路に設置され、前記流体通路を流れる液体から気泡を分離するための撥水性の表面を有する気泡分離部と、
    を備えることを特徴とするマイクロチップ。
  2. 前記気泡分離部は、前記チップ本体の上方に前記流体通路を覆って設置され、板厚方向に貫き前記流体通路と反対側の端部が大気に開放している複数の孔を形成する多孔部を有することを特徴とする請求項1記載のマイクロチップ。
  3. 前記気泡分離部は、前記チップ本体の上方に前記流体通路を覆って設置され、板厚方向に貫き前記流体通路と反対側の端部が大気に開放している複数の孔を形成する網状部材を有することを特徴とする請求項1記載のマイクロチップ。
  4. 前記気泡分離部は、前記流体通路から分岐し、前記流体通路と反対側の端部が大気に開放している気泡通路を有することを特徴とする請求項1記載のマイクロチップ。
  5. 前記チップ本体は、前記流体通路の途中に流体槽を有し、
    前記気泡分離部は、前記流体槽の流体入口側に設置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のマイクロチップ。
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