JP4646125B2 - マイクロチップとこれを用いた気泡分離方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の目的は、電場の調整が容易であり、流体の電気分解を招くことのないマイクロチップの気泡分離方法を提供することにある。
気泡分離部は、電極によって流体通路を流れる流体に不均一な電場を形成する。流体に不均一な電場を形成すると、電場とこの電場により誘起された電気双極子との間の相互作用によって、液体に含まれる気泡に力が働く。この力によって、液体に含まれる気泡は電場の強度が弱い方向に移動し、電場の強度の極小部分に収集、捕捉される。これにより、気泡分離部では、流体通路を流れる液体と、この液体に含まれる気泡とが分離される。また、気泡分離部は、チップ本体の流体槽の入口側に設置される。そのため、気泡分離部はチップ本体と一体に形成される。したがって、体格の大型化を招くことなく、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離することができる。
また、気泡分離部に前述した数式で表される曲線形状で設置される電極は鋭角形状を有していることから、電極に囲まれる弱い電場領域を局在化することができる。これにより、流体中に分散している気泡を1箇所に集めやすくすることができる。
電極は薄膜状であるため、チップ本体に電極を設置しても、チップ本体の体格の大型化は招かない。したがって、体格の大型化を招くことなく、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離、収集、捕捉することができる。
流体通路を流れる液体から分離した気泡は自身の浮力によって液体の上方に浮遊する。そのため、電極を流体通路の上方に設置することにより、液体に浮遊する気泡は形成された電場により収集される。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離、収集、捕捉することができる。
排出部は、孔の流体通路反対側の端部が大気に開放している。そのため、電極へ通電することにより形成された電場によって分離、収集、捕捉された気泡は、気泡を形成する気体が排出部の孔を経由して大気中へ放出される。一方、流体通路を流れる液体は、排出部の撥水性の表面によってはじかれ、排出部の孔へ浸入しない。これにより、気泡は電場によって分離および収集されるとともに、収集された気泡を形成する気体は排出部から大気中へ排出される。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離するとともに、気泡を形成する気体を大気中に排出することができる。
流体に交流による電場を形成すると、液体から分離された気泡は所定の周波数のとき電場の強度の弱い方向に移動し、電場の強度の極小部分に収集、捕捉される。これにより、液体に含まれる気泡は、電場を形成する交流の周波数を調整することにより、電圧を高めることなく収集される。したがって、気泡の分離に適した電場を容易に調整することができるとともに、流体の電気分解を防止することができる。
電極へ通電することにより形成された電場によって分離、収集、捕捉された気泡は、気泡を形成する気体が排出部を経由して排出される。一方、流体通路を流れる液体は、排出部の撥水性の表面によってはじかれ、排出部へ浸入しない。これにより、気泡は電場によって分離および収集されるとともに、収集された気泡を形成する気体は排出部から排出される。したがって、簡単な構造で液体に含まれる気泡を分離するとともに、気泡を形成する気体を排出することができる。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例によるマイクロチップを示す概略図である。マイクロチップ10は、μ−TASに適用可能である。マイクロチップ10は、ベース11、気泡分離部30およびカバー12を備えている。図1(A)は、マイクロチップ10のカバー12を取り外した状態でベース11をカバー12側から見た概略図であり、図1(B)はカバー12を取り付けた状態でマイクロチップ10をカバー12側から見た概略図であり、図1(C)は図1(B)のC−C線における断面図である。
カバー12は、ベース11の上方を覆うように被せられている。カバー12は、例えばガラスまたは樹脂などで形成される。カバー12を透明な材料で形成する場合、観察槽22はカバー12を通して観察可能である。
貯留槽21には水を主成分とする液体が蓄えられている。貯留槽21に蓄えられている液体は、例えば供給通路24と排出通路25との間に温度差が生じると、対流により観察槽22へ供給される。また、例えば貯留槽21に外部から液体を注入し排出槽23から外部へ液体を排出することにより、貯留槽21から供給通路24、観察槽22および排出通路25を経由して排出槽23へ流体の流れを形成し、貯留槽21から観察槽22へ液体を供給してもよい。さらに、例えばポンプなどの動力を用いて圧力差を生じさせ、貯留槽21から観察槽22へ液体を供給してもよい。
ε*=ε−j×(σ/ω) (3)
ここで、εはε*の実数部分であり、jは虚数単位であり、σは導電率である。
上記の原理により、交流によって電場を形成する場合、適切な周波数において、気泡は負の誘電泳動力を受け、電場がより弱い方向へ移動する。その結果、気泡は、電場の強度が極小となる領域に収集、捕捉される。
本発明の第2実施例によるマイクロチップを図4に示す。マイクロチップ10は、第1実施例と同様に、μ−TASに適用される。なお、第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
マイクロチップ10は、ベース11、カバー12および気泡分離部30を有している。図4(A)はマイクロチップ10のカバー12を取り外した状態でベース11をカバー12側から見た概略図であり、図4(B)はカバー12を取り付けた状態でマイクロチップ10をカバー12側から見た概略図であり、図4(C)は図4(B)のC−C線における断面図である。
網状部材35の表面は撥水性を有している。網状部材35を構成する繊維は、例えばフッ素樹脂などのように撥水性を有する材料で形成されている。また、網状部材35を構成する繊維は、撥水性の樹脂に限らず、金属あるいはその他の樹脂などで形成してもよい。この場合、網状部材35を構成する繊維の表面に撥水層を形成する。撥水層は、例えばフッ素樹脂などにより網状部材35を構成する繊維の表面に形成されている。
第2実施例では、撥水性の表面を有する網状部材35について説明した。しかし、気泡分離部30には、網状部材35に代えて例えば小さな複数の孔を形成したフッ素樹脂からなるシートを設置してもよい。
気泡分離部30の電極31、32、33、34により液体に含まれる気泡を分離する方法については、上述の第1実施例と同一である。第2実施例の場合、網状部材35の近傍には電極31、32、33、34によって電場の強度の極小となる領域が形成される。そのため、供給通路24を流れる液体に含まれる気泡は、電極31、32、33、34によって形成された電場により、網状部材35の近傍に収集される。このとき、電極31、32、33、34の近傍に収集された気泡は、網状部材35と接触する。供給通路24を流れる液体は水を主成分とする。そのため、供給通路24を流れる液体は、撥水性の表面を有する網状部材35からはじかれ、網状部材35が形成する孔へ浸入することなく、供給通路24に沿って観察槽22へ流入する。一方、電極31、32、33、34が形成する電場によって収集された気泡は、撥水性の表面を有する網状部材35と接触してもはじかれることがない。そのため、気泡を形成していた気体は、網状部材35の孔を通して開口部13へ通過する。その結果、供給通路24を流れる液体に含まれる気泡は、電極31、32、33、34によって形成される電場により液体から分離および収集された後、網状部材35および開口部13を経由して大気中へ排出される。
本発明の第3実施例によるマイクロチップを図5に示す。マイクロチップ10は、第1実施例と同様にμ−TASに適用される。なお、第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
マイクロチップ10は、ベース11、カバー12および気泡分離部30を有している。図5(A)はマイクロチップ10のカバー12を取り外した状態でベース11をカバー12側から見た概略図であり、図5(B)はカバー12を取り付けた状態でマイクロチップ10をカバー12側から見た概略図であり、図5(C)は図5(B)のC−C線における断面図である。
多孔部14の近傍には電極31、32、33、34によって電場の強度の極小となる領域が形成される。そのため、供給通路24を流れる液体に含まれる気泡は、電極31、32、33、34によって形成された電場により、多孔部14の近傍に収集される。このとき、多孔部14の近傍に収集された気泡は、多孔部14を形成するカバー12と接触する。供給通路24を流れる液体は水を主成分とする。そのため、多孔部14を形成するカバー12と接触した液体は、撥水性の表面を有する多孔部14の撥水層ではじかれ、多孔部14の孔へ浸入することなく、供給通路24に沿って観察槽22へ流入する。一方、気泡は、撥水性の表面を有する多孔部14を形成するカバー12と接触してもはじかれることがない。そのため、気泡を形成していた気体は、多孔部14の孔を通過する。その結果、供給通路24を流れる液体に含まれる気泡は、電極31、32、33、34によって液体から分離および収集された後、多孔部14から大気中へ排出される。
本発明の第4実施例によるマイクロチップを図6に示す。マイクロチップ50は、第1実施例と同様にμ−TASに適用される。なお、第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
マイクロチップ50は、ベース51、カバー52および気泡分離部30を有している。図6はカバー52を取り付けた状態でマイクロチップ50をカバー52側から見た概略図である。
貯留槽21には水を主成分とする液体が蓄えられている。貯留槽21に蓄えられている液体は、第1実施例と同様に観察槽22へ供給される。このとき、供給通路24を流れる液体には、電極31、32、33、34により電場が形成される。これにより、第1実施例と同様に供給通路24を流れる液体からは、気泡が分離される。
(実験例1)
実験例1では、上述の図1に示す第1実施例によるマイクロチップ10を用いて、細胞の培養および観察を行い、マイクロチップ10の性能を評価した。
(1)チップ本体の構成
実験例1では、ベース11はガラスにより矩形状に形成した。ベース11に形成する貯留槽21、観察槽22および排出槽23は、直径を1mmとし、深さを1mmとした。また、供給通路24および排出通路25は、幅を0.5mmとし、深さを1mmとした。
ベース11にはカバー12を設置した。カバー12は、ベース11と同様にガラスで形成した。カバー12のベース11側の端面には、電極31、32、33、34を形成した。電極31、32、33、34は、厚さ20nmのCr層、および厚さ100nmのAu層を順にスパッタリングした後、フォトリソグラフィにより所定の形状に成形した。これにより、電極31、32、33、34の供給通路24側の面はAu層となる。電極31、32、33、34は、図3に示すように先端がxy=kおよびxy=−k(kは定数)で示される曲線状に形成した。
ベース11の貯留槽21、観察槽22、排出槽23、供給通路24および排出通路25には、液体の培養液として毛乳頭細胞増殖培地を充填した。培養液で満たされた観察槽22には、ラット髭毛乳頭細胞を約2000セル/ウェルの割合で播種した。貯留槽21から観察槽22には、5μl/minの流速で培養液を供給した。培養液およびマイクロチップ10は、滅菌された恒温室において37℃に制御した。これらの条件により観察槽22に播種された細胞の培養を開始した。
培養開始から5日間培養を行った後、観察槽22の観察を行う1時間前から電極31、32、33、34に交流を供給した。供給した交流は、電圧を±5Vとし、周波数を1MHzとした。貯留槽21から観察槽22へ流入する気泡、および液体から分離される気泡は、四つの電極31、32、33、34の中心付近、すなわち電場の強度の極小となる領域に収集された。収集された気泡は、四つの電極31、32、33、34の中心付近に保持された。このとき観察された気泡は、直径が50μmから100μm程度であった。観察は、同仁化学株式会社製のWST−1セルカウンティングキットを用いて観察槽22の細胞数を計測することにより行った。その結果、405nmの吸光度が増加するとともに、観察槽22における吸光度のばらつきはほとんどなかった。培養開始時における吸光度を25としたとき、培養開始から5日後の相対吸光度は300であった。これにより、細胞は観察槽22において良好に増殖していることが明らかになった。
上記実験例の比較例について説明する。比較例は、実験例1において観察槽22の入口側に気泡分離部30の電極31、32、33、34を備えていない構成である。なお、実験例1と同一の構成部位には同一の符号を付している。
比較例1では、ベース11およびカバー12はガラスにより形成した。ベース11に形成する貯留槽21、観察槽22および排出槽23は、直径を1mmとし、深さを1mmとした。また、供給通路24および排出通路25は、幅を0.5mmとし、深さを1mmとした。観察槽22の入口側には、電極は設置されていない。
ベース11の貯留槽21、観察槽22、排出槽23、供給通路24および排出通路25には、培養液として毛乳頭細胞増殖培地を充填した。培養液で満たされた観察槽22には、ラット髭毛乳頭細胞を約2000セル/ウェルの割合で播種した。貯留槽21から観察槽22には、5μm/minの流速で培養液を供給した。培養液およびマイクロチップ10は、滅菌された恒温室において37℃に制御した。これらの条件により観察槽22に播種された細胞の培養を開始した。
細胞の培養開始から5日後、観察槽22を観察したところ、観察槽22を覆うカバー12には気泡が付着していた。そのため、観察槽22は十分な視界が得られず、観察槽22の内部の観察は困難であった。また、実験例1と同様のセルカウンティングキットを用いて観察槽22の細胞数の計測を試みたところ、観察槽22に付着した気泡によって吸光度にばらつきが生じた。その結果、正確な吸光度の測定はできなかった。
実験例2では、上述の図6および図7に示す第4実施例によるマイクロチップ50を用いて、細胞の培養および観察を行い、マイクロチップ50の性能を評価した。
(1)ベース51の構成
実験例2では、ベース51はガラスにより矩形状に形成した。ベース51に形成する貯留槽21、観察槽22および排出槽23は、直径を0.5mmとし、深さを0.5mmとした。また、供給通路24および排出通路25は、幅を0.3mmとし、深さを0.5mmとした。気泡通路36は、幅を0.5mmとし、深さを0.45mmとした。供給通路24は、底部26を凹曲面に形成するとともに、気泡通路36との間のガイド条27の高さを0.1mmとした。気泡通路36は、観察槽22の入口側の直前において供給通路24から分岐する構成とした。
気泡通路36の内壁には、平均粒径4μmのポリテトラフルオロエチレン微粒子をフッ素系ワニスに均一に混合したものを塗布した。その結果、気泡通路36の内壁は、撥水層361が形成され、水の接触角度が50°から150°に変化した。
ベース51にはカバー52を設置した。カバー52は、ベース51と同様にガラスで形成した。カバー52のベース51側の端面には、電極31、32、33、34を形成した。電極31、32、33、34は、厚さ20nmのCr層、および厚さ100nmのAu層を順にスパッタリングした後、フォトリソグラフィにより所定の形状に成形した。これにより、電極31、32、33、34の供給通路24側の面はAu層となる。電極31、32、33、34は、図3に示すように先端がxy=kおよびxy=−k(kは定数)で示される曲線状に形成した。
ベース51の貯留槽21、観察槽22、排出槽23、供給通路24および排出通路25には、液体の培養液として毛乳頭細胞増殖培地を充填した。培養液で満たされた観察槽22には、ラット髭毛乳頭細胞を約1000セル/ウェルの割合で播種した。貯留槽21から観察槽22には、2μl/minの流速で培養液を供給した。培養液およびマイクロチップ50は、滅菌された恒温室において37℃に制御した。これらの条件により観察槽22に播種された細胞の培養を開始した。
培養開始から観察槽22の観察を行うまで継続して電極31、32、33、34に交流を供給した。供給した交流は、電圧を±5Vとし、周波数を1MHzとした。貯留槽21から観察槽22へ流入する気泡、および液体から分離される気泡は、四つの電極31、32、33、34の中心付近、すなわち電場の強度の極小となる領域に収集されるとともに、供給通路24から気泡通路36へ排出され続けた。培養開始から5日後に、観察槽22を顕微鏡で観察した。その結果、観察槽22には気泡がなく、良好な視界が得られた。これにより、細胞の培養状況は良好であることが確認された。
以上説明した複数の実施例では、供給通路24の上方に電極31、32、33、34を設置する例について説明した。しかし、電極31、32、33、34は、供給通路24の上方に限らず、供給通路24の側方あるいは下方に設置、またはこれらのすべてに設置してもよい。
また、気泡排出部37についても、供給通路24の上方、側方、下方のいずれに設置してもよく、またはこれらのすべてに設置してもよい。
Claims (6)
- 流体が流れる流体通路、および前記流体通路から流体が供給される流体槽を形成しているチップ本体と、
前記流体槽の入口側において前記チップ本体に設置され、前記流体通路を流れる流体に不均一な電場を形成する電極を有する気泡分離部と、
を備え、
前記流体通路を含む平面をx軸と前記x軸に直交するy軸とによるxy平面とし、前記気泡分離部の略中心を前記x軸と前記y軸とが直交する原点とすると、前記電極は次式のうちいずれか1つで表される曲線形状であることを特徴とするマイクロチップ。
xy=±k
x 4 −6x 2 y 2 +y 4 =±k
x 8 −28x 6 y 2 +70x 4 y 4 −28x 2 y 6 +y 8 =±k
但し、k:定数。 - 前記気泡分離部は、薄膜状の電極を有することを特徴とする請求項1記載のマイクロチップ。
- 前記電極は、前記流体通路の上方に設置されていることを特徴とする請求項1または2記載のマイクロチップ。
- 前記気泡分離部は、前記流体通路に設置され前記流体通路を流れる液体から分離された気泡を前記流体通路の外部へ排出する排出部を有し、
前記排出部は、撥水性の表面を有し、前記流体通路と反対側の端部が大気に開放していることを特徴とする請求項1、2または3記載のマイクロチップ。 - 流体が流れる流体通路、および前記流体通路から流体が供給される流体槽を形成しているチップ本体と前記流体槽の入口側において前記チップ本体に設置され、前記流体通路を流れる流体に不均一な電場を形成する電極を有する気泡分離部とを備えるマイクロチップにおいて、前記流体通路を流れる液体からこの液体に含まれる気泡を分離するマイクロチップの気泡分離方法であって、
前記流体槽の入口側において前記流体通路を流れる流体に交流により不均一な電場を形成し、前記流体通路を流れる液体からこの液体に含まれる気泡を分離する段階を含み、
前記流体通路を含む平面をx軸と前記x軸に直交するy軸とによるxy平面とし、前記気泡分離部の略中心を前記x軸と前記y軸とが直交する原点とすると、前記電極は次式のうちいずれか1つで表される曲線形状であることを特徴とするマイクロチップの気泡分離方法。
xy=±k
x 4 −6x 2 y 2 +y 4 =±k
x 8 −28x 6 y 2 +70x 4 y 4 −28x 2 y 6 +y 8 =±k
ただし、k:定数。 - 前記流体通路を流れる液体からこの液体に含まれる気泡を分離した後、気泡を形成する気体を撥水性の表面を有する排出部から排出する段階を含むことを特徴とする請求項5記載のマイクロチップの気泡分離方法。
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