JP2006221533A - 食物摂取情報照会システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】商品として提供される食品それぞれに対応して、摂取の禁忌あるいは制限が必要な素材食物の含有にかかわる素材情報を含む商品情報を商品情報集積手段に登録して集積するとともに、個々の利用者に関する摂取制限情報を利用者情報データベースに登録して蓄積する。指定された商品に対応して商品情報集積手段に集積された商品情報と利用者情報データベースに登録された利用者の摂取制限情報とをそれぞれ商品情報検索手段および利用者情報検索手段を介して検索して照合し、この照合結果に基づいて、指定された商品の摂取に関して必要な注意事項を含む照会結果を作成して、要求元の利用者に返す照会手段を備える。
【選択図】 図1
Description
食物の摂取にかかわる制限が必要な利用者は、これらの制限に関する正確で詳細な情報を外出先で十分に取得することができないことが多い。このことは、食物アレルギーや糖尿病、痛風などを持つ利用者が、外出先で食事を楽しむことを阻む大きな障碍となっている。
食物アレルギーを持つ利用者およびその家族が食材を選択する際の指標を提供するために、厚生労働省は、食品衛生法に基づき、誤って摂取すると重篤なアレルギー症状を引き起こす危険性が高い5品目の食物(卵、小麦、乳類、そば、落花生)について、これらを使用した食品には原材料欄に必ず明記することを、食品の製造業者に義務付けている。また、同法では、上述した5品目に加えて、海老、ゼラチンなど19品目についても、原材料欄に記載することを推奨している。また更に、上述したアレルゲン食物を原材料として直接に使用していない場合であっても、アレルゲン食物を使用する食品と製造工程を共有しており、その製造工程においてアレルゲン食物の成分が混入するおそれがある場合については、その旨を表示することも推奨されている。
その一方、レストランなどの外食産業や対面販売の弁当・惣菜販売店には、上述したような法令に基づく表示義務は課されていない(平成16年12月現在)。このため、食物アレルギーを持つ利用者が、外食する場合には、提供される商品に含まれるアレルゲン食物についてレストランなどの従業員に尋ね、避けるべきアレルゲン食物が含まれていないことを確認してから注文する必要があった。
また、上述した従来の技術では、食物の摂取にかかわる制限が必要な利用者が外食しようとする場合に、摂取に制限のある食物に関する情報を利用者が取得する作業を支援する体系的な仕組みは全く用意されておらず、情報を必要とする利用者個人の自助努力や外食産業の事業者がサービス向上のためにメニューに総カロリーを表示するなどの自発的な努力に任されている。
本発明は、食物の摂取に関する制限を有する利用者に、アレルゲン食物やプリン体の含有や熱量など食物の摂取に関する正確な情報を迅速かつ容易に提供する食物摂取情報照会システムを提供することを目的とする。
本発明にかかわる第1の食物摂取情報照会システムの原理は、以下の通りである。
商品情報集積手段は、飲食店および食品加工業者を含む食品提供者によって商品として提供される食品それぞれに対応して、食品に対応する食物熱量および少なくとも摂取の禁忌あるいは制限が必要な利用者が存在することが知られている素材食物の含有にかかわる素材情報を含む商品情報を集積する。商品情報登録手段は、食品提供者からの登録要求に応じて、食品提供者が商品として提供する食品に対応する商品情報を商品情報集積手段に登録する。商品情報検索手段は、商品情報集積手段に集積された商品のいずれかについての参照要求に応じて、参照要求において指定された商品に対応して商品情報集積手段に集積された商品情報を検索する。情報提供手段は、商品情報集積手段から検索された商品情報を要求元に返して、要求元の利用者あるいは食品提供者の参照に供する。
商品情報登録手段により、レストランなどの飲食店や冷凍食品などを製造する食品加工業者によって商品として提供される様々な食品それぞれについて、商品情報が登録され、商品情報集積手段に集積される。このようにして商品情報集積手段に集積された商品情報は、例えば、利用者からの参照要求に応じて、商品情報検索手段によって検索され、情報提供手段を介して要求元の利用者に提供される。
本発明にかかわる第2の食物摂取情報照会システムの原理は、以下の通りである。
上述した第1の食物摂取情報照会システムにおいて、利用者情報データベースは、個々の利用者に対応して、その利用者の食事に関して摂取の禁忌あるいは制限が必要な食物および食物熱量を含む摂取制限情報を蓄積する。利用者情報登録手段は、個々の利用者からの登録要求に応じて、利用者の食事にかかわる摂取制限情報を利用者情報データベースに登録する。検索依頼手段は、個々の利用者からの照会要求に応じて、照会要求において指定された商品についての参照要求を作成して、商品情報検索手段に送出する。利用者情報検索手段は、個々の利用者からの照会要求に応じて、利用者情報データベースに要求元の利用者に対応して蓄積された摂取制限情報を検索する。照会手段は、参照要求に応じて検索された商品情報と利用者情報検索手段によって検索された摂取制限情報とを照合し、商品の摂取に関して必要な注意事項を含む照会結果を要求元の利用者に返す。
個々の利用者の食事に関する摂取制限情報は、利用者情報登録手段により、それぞれの利用者に対応して利用者情報データベースに蓄積される。利用者からの照会要求が入力されると、検索依頼手段により、照会要求で示された商品を指定する参照要求が作成され、これに応じて、商品情報検索手段により、該当する商品情報が商品情報集積手段から検索される。また、このとき、利用者情報検索手段によって上述した利用者情報データベースから要求元の利用者に対応する摂取制限情報が検索される。このようにして検索された商品情報と摂取制限情報とを、照会手段によって照合することにより、照会要求で指定した食品に要求元の利用者が摂取に際して注意が必要な食物が含まれているか否かを含む照会結果を得て、要求元の利用者にこの照会結果を返すことができる。
本発明にかかわる第3の食物摂取情報照会システムの原理は、以下の通りである。
上述した第2の食物摂取情報照会システムに備えられた利用者情報登録手段において、サービス登録手段は、個々の利用者からの登録要求に応じて、利用者に食物摂取情報照会サービスの利用者としての識別情報とパスワードを与える。情報格納手段は、利用者から受け取った摂取制限情報とパスワードとを識別情報に対応して、利用者情報データベースに格納する。利用者情報検索手段において、認証手段は、照会要求に含まれる識別情報およびパスワードと利用者情報データベースに識別情報に対応して格納されたパスワードとを用いて、照会要求元の利用者のサービス利用資格を認証する。
例えば、ネットワークなどを介して登録要求を送出した利用者は、サービス登録手段により、食物摂取情報照会サービスの利用者として登録され、このサービスの利用者であることを示す識別情報およびパスワードを、ネットワークを経由して受け取る。この利用者により、食物摂取情報照会サービスに対する照会要求が行われたときには、指定された商品に関する照会処理に先立って、例えば、利用者情報検索手段に備えられた認証手段により、照会要求に含まれる識別情報に基づいて利用者情報データベースから該当するパスワードが検索され、この検索されたパスワードと照会要求に含まれるパスワードとを照合することにより、要求元の利用者のサービス利用資格が認証される。
本発明にかかわる第4の食物摂取情報照会システムの原理は、以下の通りである。
上述した第1の食物摂取情報照会システムに備えられた商品情報登録手段において、提供者登録手段は、新たな食品提供者からの加入登録要求に応じて、食品提供者に食物摂取情報照会サービスに加入していることを示す提供者識別情報を与える。商品情報管理手段は、既に登録された食品提供者からの商品登録要求に応じて、食品提供者を示す提供者識別情報と、各食品提供者が提供する個々の商品を識別する情報として指定した商品識別情報とに基づいて、商品情報集積手段に集積される商品に対応する商品情報を管理する。
食物摂取情報照会サービスに新規に加入を要求した食品提供者には、提供者登録手段により、食物摂取情報照会システムにおいて一意の提供者識別情報が与えられ、各商品提供者から提供される商品情報は、商品情報管理手段により、上述した提供者識別情報とこの新たな商品に対応する商品識別情報とに対応して、商品情報集積手段に集積される。このようにして、例えば、食品加工業者の工場それぞれやレストランチェーンに属する各店舗をそれぞれ別個の食品提供者として登録し、これらの食品提供者ごとに、提供元の食品提供者が独自に決定した商品名や商品番号を示す商品識別情報に基づいて、商品情報を管理することができる。
本発明にかかわる第5の食物摂取情報照会システムの原理は、以下の通りである。
食品提供者が個々の商品を登録する際に、アドレス割り当て手段により、個々の商品について適切なインターネット上のアドレス(URL)が付与され、食品提供者に返される。これらのアドレスを、例えば、2次元バーコードによって表現したラベルなどが、アドレス表示手段として、商品そのものあるいはレストランのメニューなど商品を指定するものに付けられる。
このアクセス要求は、受付手段により、上述したアドレスが割り当てられた商品に対する参照要求として受け付けられ、これに応じて、商品情報読出手段により、該当する商品に関する商品情報が商品情報集積手段から読み出され、情報送出手段を介して、この商品情報が要求元の携帯端末などに送出される。そして、この携帯端末に備えられたディスプレイなどの情報出力手段を介して利用者に提供される。
本発明にかかわる第6の食物摂取情報照会システムは、上述した第5の食物摂取情報照会システムに備えられた商品情報登録手段に、取得手段と、素材情報作成手段とを備えて構成される。
上述した第5の食物摂取情報照会システムに備えられた商品情報登録手段において、取得手段は、登録対象となる商品の材料の一部である加工食品あるいは半加工食品について、前記商品情報検索手段および前記情報提供手段を介して、前記加工食品あるいは半加工食品の原材料を示す素材情報を取得する。素材情報作成手段は、取得手段によって取得された素材情報と前記食品提供者によって入力される情報とを用いて、前記登録対象となる商品に対応する素材情報を作成し、前記商品の登録処理に供する。
商品情報登録手段に備えられた取得手段は、新たな商品を登録する過程において、この新たな商品の原料として用いられている加工食品あるいは半加工食品(例えば、ハムやかまぼこ、ソースやマヨネーズ)に関する商品情報が、上述したようにして、商品情報検索手段によって検索され、情報提供手段によって要求元の食品提供者に提供される際に、この商品情報に含まれる素材情報を取得する。このようにして得られた素材情報を利用して、素材情報作成手段により、登録対象の商品に対応する素材情報が作成され、上述した新たな商品の登録処理に供される。
本発明にかかわる第7の食物摂取情報照会システムの原理は、以下の通りである。
上述した第4の食物摂取情報照会システムに備えられた提供者登録手段において、詳細情報管理手段は、提供者識別情報を与えた食品提供者それぞれについて、食品提供者の連絡先を示す情報および所在地を示す情報を含む提供者詳細情報を収集し、食品提供者ごとに対応する提供者詳細情報を管理する。
新たな食品提供者を登録する際に、この食品提供者の電話番号や住所、地図およびWEBページのURLなどが詳細情報として収集され、詳細情報管理手段によって管理される。
これにより、例えば、食品提供者を指定した利用者からの参照要求などにも対応することができる。特に、商品に対するアドレス割り当てと同様にして、各食品提供者に食物摂取情報照会システムが管理するサイトにおけるアドレスを与え、このアドレスに上述した詳細情報そのものあるいはWEBページへのリンクを登録しておくことにより、インターネット検索を利用して、食品提供者の詳細情報を利用者に提供することができる。
上述した第7の食物摂取情報照会システムにおいて、利用者情報データベースは、個々の利用者に対応して、その利用者の食事に関して摂取の禁忌あるいは制限が必要な食物および食物熱量を含む摂取制限情報を蓄積する。利用者情報登録手段は、個々の利用者からの登録要求に応じて、利用者の食事にかかわる摂取制限情報を利用者情報データベースに登録する。検索依頼手段は、個々の利用者からの照会要求に応じて、照会要求において指定された商品についての参照要求を作成して、商品情報検索手段に送出する。利用者情報検索手段は、個々の利用者からの照会要求に応じて、利用者情報データベースに要求元の利用者に対応して蓄積された摂取制限情報を検索する。照会手段は、参照要求に応じて検索された商品情報と利用者情報検索手段によって検索された摂取制限情報とを照合し、商品の摂取に関して必要な注意事項を含む照会結果を要求元の利用者に返す。商品情報登録手段において、特徴情報収集手段は、商品情報集積手段に登録する各商品の特徴を表す特徴情報を収集し、商品に対応する商品情報の一部として商品情報集積手段に蓄積する。検索依頼手段において、商品検索手段は、食品の範囲を制限する条件情報を含む照会要求に応じて、商品情報集積手段に集積された商品情報から、食品の範囲を制限する情報で示される条件を満たす特徴情報を含む商品情報に対応する商品を検索する。提供者検索手段は、食品提供者の範囲を制限する条件情報を含む照会要求に応じて、詳細情報管理手段によって食品提供者に対応して管理される提供者詳細情報から、条件情報で示される制限を満たす食品提供者を検索する。商品特定手段は、商品検索手段による検索結果と提供者検索手段による検索結果とに基づいて、条件情報を満たす商品を特定し、特定された商品に関する参照要求を作成する。照会手段において、選択手段は、食品の範囲を制限する情報と食品提供者の範囲を制限する情報との少なくとも一方を含む照会要求に応じて、商品情報検索手段によって得られた検索結果から利用者情報検索手段によって得られた摂取制限情報を満たす食品を選択する。回答手段は、選択手段によって選択された食品とこの食品に対応する食品提供者に関する情報を照会要求元の利用者に提供する。
登録対象の各商品の特徴情報として、例えば、ロシア料理や中華料理といった料理種別や煮込み料理やあぶり焼きといった調理方法などに関して食品提供者によって入力された情報は、特徴情報収集手段により、該当する商品に対応する商品情報の一部として商品情報集積手段に蓄積される。
また、例えば、「渋谷のロシア料理店で煮込み料理を食べたい」といった所望の地域や料理種別を制限する条件情報を含む問い合わせ要求を受け取ったときに、この問い合わせ要求に応じて、商品検索手段および提供者検索手段によって、それぞれ、条件を満たす商品を示す検索結果と条件を満たす食品提供者を示す情報とが得られる。このようにして得られた情報に基づいて、商品特定手段により、利用者が問い合わせ要求で指定した制限条件を満たす商品が特定され、特定された商品に関する参照要求が作成されて、これらの商品に対応する商品情報が商品情報集積手段から検索される。
これにより、利用者は、希望する料理が提供可能なレストランを前もって知ることができる。
一方、上述した第2の食物摂取情報照会システムでは、予めシステムに登録された利用者個人の摂取制限情報と、指定された商品に対応する商品情報とを照合することにより、個々の利用者について、指定された商品を摂取する場合の注意事項を含む照会結果を提供することができるので、利用者が誤って、禁忌とすべき食物を素材として利用した食品を摂取してしまう危険を防ぐことができる。これにより、食品の摂取にかかわる制限が必要な利用者の安全をより確実に守ることができる。
また、第8の食物摂取情報照会システムでは、利用者が提示した条件とその利用者の摂取制限情報とに基づいて、システムに登録された商品の中から利用者が提示した条件および摂取に関する制約を満たす商品を検索し、その商品の提供元に関する情報とともに提供することができる。これにより、利用者は、個人の知見に束縛されることなく幅広い選択肢から所望の商品が提供される提供元を知ることができ、また、その所望の商品が提供されることを予め確認した上で、レストランなどに出かけることができるので、食物の摂取にかかわる制限を持つ利用者も、気軽にしかも自由に外食を楽しむことが可能となる。
(第1の実施形態)
図1に、本発明にかかわる食物摂取情報照会システムの第1の実施形態を示す。
図1に示した食物摂取情報管理装置210に備えられた通信処理部211は、ネットワークを介して、利用者のパソコン201、食品提供者のパソコン202および利用者の携帯電話204との間で情報のやり取りを行う機能を備えている。
利用者登録部213は、新規の利用者を登録する旨の登録要求に応じて、後述するようにして、要求元の利用者が食物摂取情報照会サービスを利用するために必要な情報を、利用者情報データベース217にデータベース管理部216の機能を利用して蓄積する。また、商品登録部214は、新規の食品提供者を登録する旨の登録要求に応じて、後述するようにして食品提供者を、提供者情報データベース219に上述したデータベース管理部216の機能を利用して蓄積し、また、新たな商品を登録する旨の登録要求に応じて、その商品に関する情報を、商品情報データベース218に上述したデータベース管理部216の機能を利用して蓄積する。
図3に、新たな利用者あるいは食品提供者を登録する動作を表す流れ図を示す。
食物摂取情報照会サービスへの新規登録を求める利用者は、例えば、図1に示した自宅のパソコン201を操作し、インターネットを介して、食物摂取情報管理装置210が管理するサイトにアクセスし、利用者登録を行うWEBページを選択するなどの操作を行う。このとき、上述した操作に関する情報が、図1に示した通信処理部211を介して受付処理部212に渡され、この受付処理部212によって、新たな利用者を登録する旨の利用者登録要求として受け付けられる。これに応じて、この利用者に関する利用者登録処理が開始される(図3(a)参照)。
このようにして収集された食物摂取制限情報は、図1に示したデータベース管理部216を介して利用者情報データベース217に、上述したパスワードとともに、利用者IDに対応して格納される(ステップ304、図2(a)参照)。なお、図2(a)に示した例では、禁忌とすべき食物を符号「×」で示し、また、摂取の上限に注意すべき食物を符号「△」で示している。
このようにして収集された提供者情報は、図1に示したデータベース管理部216を介して提供者情報データベース219に、上述したパスワードとともに、提供者IDに対応して格納される(ステップ314)。
図1に示した商品登録部214は、通信処理部211の機能を利用して、要求元の食品提供者に提供者IDおよびパスワードの入力を促し、これに応じて食品提供者のパソコン202から入力された提供者IDおよびパスワードと、提供者情報データベース219に格納された提供者IDおよびパスワードとを照合して、要求元の食品提供者を確認する(ステップ321)。このステップ321における照合結果が不一致であった場合に、商品登録部214は、要求元の食品提供者は未登録であると判断し(ステップ322の肯定判定)、通信処理部211の機能を利用して食品提供者としての登録を促し(ステップ330)、商品情報の登録処理を終了する。なお、上述した食品提供者としての登録処理に続いて、商品の登録が行われる場合などには、当然、上述した提供者IDおよびパスワードの確認処理を省略することもできる。
このようにして得られた商品情報は、データベース管理部216を介して商品情報データベース218に送られ、提供者IDおよび商品識別情報に対応して格納される(ステップ329、図2(b)参照)。また、このとき、商品登録部214は、この登録対象の商品について、食物摂取情報管理装置210が管理するインターネット上のサイトにおいて一意のアドレス(URL)を与え、このアドレスを要求元の食品提供者に通知して、新たな商品の登録処理を終了する。
例えば、食品提供者は、パソコン202およびバーコードリーダ203を操作して、加工食品のパッケージに貼付されたラベルに印刷された2次元バーコードを、バーコードリーダ203によって読み取り、この2次元バーコードによって示されるアドレスへのアクセス要求をインターネットに送出する。上述したアドレスは、インターネット上のURLであるので、図1に示した食物摂取情報管理装置210の通信処理部211にこのアクセス要求が到達した際に、通信処理部211が上述したURLへのアクセスとして処理することにより、指定されたアドレスで示された商品に対応して商品情報データベース218に格納された商品情報を要求元の食品提供者の閲覧に供することができる。
次に、利用者IDが登録された利用者からの問い合わせに応じて、指定された商品を要求元の利用者が飲食することの可否に関する情報を提供する動作について説明する。
例えば、レストランなどにおいて、利用者は、携帯端末204を操作して、メニューなどに印刷された所望の商品に対応する2次元バーコードを読み取ることにより、この商品に対応するアドレスを得ることができる。次に、利用者の操作に応じて、上述したアドレスにインターネットを介してアクセスする際に、携帯端末204は、上述したアドレスに対するアクセス要求に、この携帯端末204に備えられたメモリに記憶されている利用者IDおよびパスワードを付加して送出する。
このようにして、照合処理部215は、受付処理部212から商品を指定する情報であるアドレスと利用者ID、パスワードを受け取り(図5のステップ331)、まず、受け取った利用者IDとパスワードとに基づいて、要求元の利用者を認証する(ステップ332)。つまり、照会要求とともに受け取った利用者IDに基づいて、照合処理部215は、データベース管理部216の機能利用して利用者情報データベース217を参照し、この利用者IDに対応して格納されたパスワードとステップ331で受け取ったパスワードとを照合する。
要表示素材情報として、食物摂取制限情報で挙げられた素材が含まれていない場合(ステップ337の否定判定)に、照合処理部215は、指定された商品を要求元の利用者は飲食することが可能である旨のメッセージを作成し、通信処理部211の機能を利用して要求元の利用者の携帯端末204にこのメッセージを送出することにより、照合結果を通知して(ステップ338)、処理を終了する。
このようにして、利用者は、レストランのメニューに印刷された2次元バーコードなどを携帯端末204のカメラ機能を利用して読み取るという極めて簡単な操作を行うことにより、所望の商品に利用者が摂取を制限すべき食物が含まれているか否かに関する正確な情報を確実に得ることができる。これにより、利用者が、外出先で飲食する場合においても、誤って禁忌とすべき食品を口にし、重篤なアレルギー症状などを引き起こしてしまうことを確実に防ぐことができる。
(第2の実施形態)
次に、外出に先立ってあるいは外出先において、安全な飲食が可能なレストランなどの店舗を案内する情報を利用者に提供するガイダンスサービスを実現する方法について説明する。
なお、図6に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図6に示した食物摂取情報管理装置210において、案内処理部221は、受付処理部212からの指示に応じて、後述するようにして、利用者によって指定される店舗の所在地や料理の種別などに関する条件と利用者の食物摂取に関する制限との双方を満たす商品を、データベース管理部216の機能を利用して商品情報データベース218において探索し、この探索結果を要求元の利用者に通信処理部211の機能を利用して返送する。
図8に、利用者に案内情報を提供する動作を表す流れ図を示す。
例えば、利用者が、自宅のパソコン201あるいは携帯端末204を操作して、食物摂取情報管理装置210が管理するサイトにおいて、ガイダンスサービスのために設けられたWEBページを選択したときに、このような操作を示す情報を通信処理部211を介して受け取った受付処理部211は、ガイダンスサービスの提供が要求されたと判断し、案内処理部221にガイダンスサービスの実行を指示する。
次に、案内処理部221は、ステップ342において受け付けた条件をデータベース管理部216に渡し、これらの条件を満たす商品の候補の探索を実行させる(ステップ343)。
例えば、図2(a)に示した利用者ID(C3)を持つ利用者が要求元である場合に、この利用者に対応する食物摂取制限情報と、図7(b)に示した2件の商品候補に対応する要表示素材情報とを照合すれば、これらの商品候補はいずれも条件を満たしていることが分かる。
これにより、利用者は、外出に先立って、あるいは、外出先で、自分の好みと自分の食物摂取に関する制限との双方を満たす食事が提供される店に関する詳細な情報を確実に知ることができる。このように、実際に店舗に足を運ぶのに先立って、アレルギーや糖尿病や痛風などのように食物に関する摂取制限が必要な利用者が安全に食事を楽しむために必要な情報を提供することにより、食物に関する摂取制限が必要な利用者が気軽に外食を楽しむことを阻んできた障碍を排除し、食物の摂取に関して障碍のないバリアフリーな仕組みを構築することができる。
203 バーコードリーダ
204 携帯電話
210 食物摂取情報管理装置
211 通信処理部
212 受付処理部
213 利用者登録部
214 商品登録部
215 照合処理部
216 データベース管理部
217 利用者情報データベース
218 商品情報データベース
219 提供者情報データベース
221 案内処理部
Claims (8)
- 飲食店および食品加工業者を含む食品提供者によって商品として提供される食品それぞれに対応して、前記食品に対応する食物熱量および少なくとも摂取の禁忌あるいは制限が必要な利用者が存在することが知られている素材食物の含有にかかわる素材情報を含む商品情報を集積する商品情報集積手段と、
前記食品提供者からの登録要求に応じて、前記食品提供者が商品として提供する食品に対応する商品情報を前記商品情報集積手段に登録する商品情報登録手段と、
前記商品情報集積手段に集積された商品のいずれかについての参照要求に応じて、前記参照要求において指定された商品に対応して前記商品情報集積手段に集積された商品情報を検索する商品情報検索手段と、
前記商品情報集積手段から検索された商品情報を要求元に返して、要求元の利用者あるいは食品提供者の参照に供する情報提供手段と
を備えたことを特徴とする食物摂取情報照会システム。 - 請求項1に記載の食物摂取情報照会システムにおいて、
個々の利用者に対応して、その利用者の食事に関して摂取の禁忌あるいは制限が必要な食物および食物熱量を含む摂取制限情報を蓄積する利用者情報データベースと、
前記個々の利用者からの登録要求に応じて、前記利用者の食事にかかわる摂取制限情報を前記利用者情報データベースに登録する利用者情報登録手段と、
前記個々の利用者からの照会要求に応じて、前記照会要求において指定された商品についての参照要求を作成して、前記商品情報検索手段に送出する検索依頼手段と、
前記個々の利用者からの照会要求に応じて、前記利用者情報データベースに要求元の前記利用者に対応して蓄積された摂取制限情報を検索する利用者情報検索手段と、
前記参照要求に応じて検索された商品情報と前記利用者情報検索手段によって検索された摂取制限情報とを照合し、前記商品の摂取に関して必要な注意事項を含む照会結果を前記要求元の利用者に返す照会手段と
を備えたことを特徴とする食物摂取情報照会システム。 - 請求項2に記載の食物摂取情報照会システムにおいて、
前記利用者情報登録手段は、
前記個々の利用者からの登録要求に応じて、前記利用者に食物摂取情報照会サービスの利用者としての識別情報とパスワードを与えるサービス登録手段と、
前記利用者から受け取った摂取制限情報と前記パスワードとを前記識別情報に対応して、前記利用者情報データベースに格納する情報格納手段とを備え、
前記利用者情報検索手段は、
前記照会要求に含まれる識別情報およびパスワードと前記利用者情報データベースに識別情報に対応して格納されたパスワードとを用いて、照会要求元の利用者のサービス利用資格を認証する認証手段を備えた
ことを特徴とする食物摂取情報照会システム。 - 請求項1に記載の食物摂取情報照会システムにおいて、
前記商品情報登録手段は、
新たな食品提供者からの加入登録要求に応じて、前記食品提供者に前記食物摂取情報照会サービスに加入していることを示す提供者識別情報を与える提供者登録手段と、
既に登録された食品提供者からの商品登録要求に応じて、前記食品提供者を示す提供者識別情報と、各食品提供者が提供する個々の商品を識別する情報として指定した商品識別情報とに基づいて、前記商品情報集積手段に集積される前記商品に対応する商品情報を管理する商品情報管理手段とを備えた
ことを特徴とする食物摂取情報照会システム。 - 請求項1に記載の食物摂取情報照会システムにおいて、
前記商品情報登録手段は、
前記商品情報集積手段に登録される各商品について、前記食物摂取情報照会システムによって管理されるインターネット上のサイトにおいて一意なアドレスを割り当て、前記アドレスを登録要求元の食品提供者に返すアドレス割り当て手段を備え、
前記商品情報検索手段は、
食品として提供される商品そのものあるいは前記商品を指定する有体物に付され、前記商品に対応して前記アドレス割り当て手段によって割り当てられたインターネット上のアドレスを表示するアドレス表示手段と、
前記アドレス表示手段によって表示されたアドレスを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段によって読み取られたアドレスに対するアクセス要求をインターネットに送出する要求送出手段と、
ネットワークを介して入力される前記サイト内のアドレスに対するアクセス要求を前記アドレスに対応する商品についての参照要求として受け付ける受付手段と、
前記参照要求に応じて、前記アドレスに対応する商品について前記商品情報集積手段に登録された商品情報を読み出して、検索結果として情報提供手段の処理に供する商品情報読出手段とを備え、
前記情報提供手段は、
前記商品情報読出手段によって読み出された商品情報を、インターネットを介して要求元の利用者あるいは食品提供者に返す情報送出手段と、
前記情報送出手段によってインターネットに送出された商品情報を受信し、前記商品情報に基づく出力を行って、前記要求元の利用者あるいは食品提供者の利用に供する情報出力手段とを備えた
ことを特徴とする食物摂取情報照会システム。 - 請求項5に記載の食物摂取情報照会システムにおいて、
前記商品情報登録手段は、
登録対象となる商品の材料の一部である加工食品あるいは半加工食品について、前記商品情報検索手段および前記情報提供手段を介して、前記加工食品あるいは半加工食品の原材料を示す素材情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された素材情報と前記食品提供者によって入力される情報とを用いて、前記登録対象となる商品に対応する素材情報を作成し、前記商品の登録処理に供する素材情報作成手段とを備えた
ことを特徴とする食物摂取情報照会システム。 - 請求項4に記載の食物摂取情報照会システムにおいて、
前記提供者登録手段は、
前記提供者識別情報を与えた食品提供者それぞれについて、前記食品提供者の連絡先を示す情報および所在地を示す情報を含む提供者詳細情報を収集し、前記食品提供者ごとに対応する提供者詳細情報を管理する詳細情報管理手段を備えた
ことを特徴とする食物摂取情報照会システム。 - 請求項7に記載の食物摂取情報照会システムにおいて、
個々の利用者に対応して、その利用者の食事に関して摂取の禁忌あるいは制限が必要な食物および食物熱量を含む摂取制限情報を蓄積する利用者情報データベースと、
前記個々の利用者からの登録要求に応じて、前記利用者の食事にかかわる摂取制限情報を前記利用者情報データベースに登録する利用者情報登録手段と、
前記個々の利用者からの照会要求に応じて、前記照会要求において指定された商品についての参照要求を作成して、前記商品情報検索手段に送出する検索依頼手段と、
前記個々の利用者からの照会要求に応じて、前記利用者情報データベースに要求元の前記利用者に対応して蓄積された摂取制限情報を検索する利用者情報検索手段と、
前記参照要求に応じて検索された商品情報と前記利用者情報検索手段によって検索された摂取制限情報とを照合し、前記商品の摂取に関して必要な注意事項を含む照会結果を前記要求元の利用者に返す照会手段とを備え、
前記商品情報登録手段は、
前記商品情報集積手段に登録する各商品の特徴を表す特徴情報を収集し、前記商品に対応する商品情報の一部として前記商品情報集積手段に蓄積する特徴情報収集手段を備え、
前記検索依頼手段は、
食品の範囲を制限する条件情報を含む照会要求に応じて、前記商品情報集積手段に集積された商品情報から、前記食品の範囲を制限する情報で示される条件を満たす特徴情報を含む商品情報に対応する商品を検索する商品検索手段と、
食品提供者の範囲を制限する条件情報を含む照会要求に応じて、前記詳細情報管理手段によって食品提供者に対応して管理される提供者詳細情報から、前記条件情報で示される制限を満たす食品提供者を検索する提供者検索手段と、
前記商品検索手段による検索結果と前記提供者検索手段による検索結果とに基づいて、前記条件情報を満たす商品を特定し、前記特定された商品に関する参照要求を作成する商品特定手段とを備え、
前記照会手段は、
前記食品の範囲を制限する情報と前記食品提供者の範囲を制限する情報との少なくとも一方を含む照会要求に応じて、前記商品情報検索手段によって得られた検索結果から前記利用者情報検索手段によって得られた摂取制限情報を満たす食品を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された食品とこの食品に対応する食品提供者に関する情報を前記照会要求元の利用者に提供する回答手段とを備えた
ことを特徴とする食物摂取情報照会システム。
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