JP2006220234A - 水素供給システム - Google Patents

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毅昭 島田
Yasuki Yoshida
泰樹 吉田
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Abstract

【課題】 簡易な構成で、水素供給システムの温度を所定温度T1以上に維持しつつ、遮断弁や減圧弁などの制御バルブによって、水素の流通を好適に制御できる水素システムを提供する。
【解決手段】 タンク本体2Aと燃料電池との間で、内部に弁体および弁座を内蔵して水素の流通を制御するタンクバルブ2Bおよび調圧器3を備え、弁体と弁座とが弾性的に密着することでタンクバルブ2Bが閉じられ、水素の流通を遮断する水素供給システム1Aにおいて、調圧器3の下流側に接続されると共に、MHを収容し、MHが水素を吸蔵することで発熱するMH容器5を、備え、MH容器5とタンクバルブ2Bおよび調圧器3とは、ヒートパイプ6Bによって熱的に接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素供給システムに関する。
近年、燃料電池自動車の電源として燃料電池(水素利用機器)の開発が盛んである。この燃料電池には、水素タンクなどの水素源から水素が供給される。水素タンクと燃料電池との間には、遮断弁、減圧弁などの弁が配置され、所定圧に調整されて、燃料電池に供給される。
ところが、燃料電池自動車は冬季や寒冷地など低外気温度の環境下で使用される場合がある。このような環境下で、水素タンクから水素が供給された場合、サイモン膨張により水素が降温する。そして、温度が低下した水素によって、遮断弁、減圧弁などが冷却される。したがって、外気温度の低い環境下で大量の水素が使用されると、遮断弁や減圧弁などの温度が極低温まで低下する場合がある。
さらに説明すると、遮断弁や減圧弁などは、その内部に弁体とOリングなどのゴム製シール部材(弾性を有する部材)を内蔵している。遮断弁の場合、弁体とゴム製シール部材とが弾性的に密着することで、その内部のガスの流通が適宜に遮断される。減圧弁の場合、弁体がゴム製シール部材に適宜に密着することで、減圧弁の二次(下流)側へのガスの流通が適宜に遮断され、二次側圧力が所定に調整されるようになっている。
したがって、極低温まで温度が低下することによって、ゴム製シール部材が硬化してしまうと、弁体とゴム製シール部材との密着性が悪くなる。つまり、弁体とゴム製シール部材との間に僅かな隙間が形成されてしまい、シール性が維持されない場合がある。よって、遮断弁などを所定に制御(例えば閉)しているにも関わらず、遮断弁の二次側にガスが流れてしまう場合がある。
このようなシール部材のシール性を維持する技術として、シール部を室温雰囲気に配置することにより、シール部のシール性を維持する技術が提案されている(特許文献1参照)。また、高圧容器(タンク)の入口に設けられた容器元弁(バルブ)を配管で取り囲み、この配管に温調媒体(冷却水)を通流させることで、容器元弁を適宜に冷却/保温する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特公平4−81079号公報(第1頁右欄第22行目〜第2頁左欄第11行目、図1) 特開2002−89793号公報(段落番号0020〜0028、図1)
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、室温状況下でなく、低温状況下では効果的にシールされない可能性があった。また、特許文献2に記載にされた技術では、配管を容器元弁回りに引き回すため、その構造が複雑化すると共に、温調媒体の通流を制御しなければならなかった。
そこで、本発明は、簡易な構成で、遮断弁や減圧弁などの制御バルブによって、水素の流通を好適に制御できる水素供給システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、水素供給源と水素利用機器との間で、内部に弁体および弁座を内蔵して水素の流通を制御する制御バルブを備え、前記弁体と前記弁座とが弾性的に密着することで前記制御バルブが閉じられ、水素の流通を遮断する水素供給システムにおいて、前記制御バルブの下流側に接続されると共に、水素吸蔵合金を収容し、当該水素吸蔵合金が水素を吸蔵することで発熱する水素吸蔵合金収容容器を、備え、前記水素吸蔵合金収容容器と前記制御バルブとは、熱的に接続されていることを特徴とする水素供給システムである。
このような水素供給システムによれば、例えば、制御バルブの温度が極低温まで低下した場合には、熱的に接続されている水素吸蔵合金収容容器の温度も極低温まで低下し、水素吸蔵合金収容容器に収容された水素吸蔵合金が、水素を吸蔵して発熱する。その結果として、水素吸蔵合金収容容器が発熱し、この熱が制御バルブに伝達する。そうすると、制御バルブ内の弁体および弁座が暖められて軟らかくなり、弁体と弁座の弾性的な密着性は高まる。したがって、水素吸蔵合金収容容器を備え、水素吸蔵合金収容容器と制御バルブとが熱的に接続されているという簡易な構成によって、制御バルブにより、水素の流通を好適に制御することができる。
請求項2に係る発明は、前記制御バルブは、圧力を調整する調圧器を備え、当該調圧器の二次側圧力は所定調圧圧力P1に設定されており、前記水素吸蔵合金は、所定温度T1において、前記所定調圧圧力P1と等しく、水素を可逆的に吸蔵する水素吸蔵放出プラトー圧を有することを特徴とする請求項1に記載の水素供給システムである。
このような水素供給システムによれば、水素が降温すると、調圧器の温度が低下すると共に、熱的に接続した水素吸蔵合金収容容器および水素吸蔵合金の温度も低下する。その後、水素吸蔵合金が所定温度T1に低下すると、水素吸蔵合金の水素吸蔵放出プラトー圧が所定調圧圧力P1と等しくなる。
その後、さらに、水素吸蔵合金の温度が所定温度T1より低くなると、水素吸蔵合金の水素吸蔵放出プラトー圧が所定調圧圧力P1より低くなる。そうすると、水素吸蔵合金が水素を吸蔵して発熱する。この水素吸蔵合金の熱は、熱的に接続された調圧器に伝達し、調圧器の弁体および弁座を暖める。これにより、弁体および弁座が軟らかくなり、弁体と弁座の密着性は高まる。
その後、水素利用機器による水素使用量が少なくなり、水素源から下流側に流れる水素流量が低下して、サイモン膨張による水素の降温程度が小さくなった場合、調圧器が外気温により暖められ、調圧器が昇温する。これと共に、水素吸蔵合金収容容器および水素吸蔵合金も昇温する。そして、水素吸蔵合金の温度が所定温度T1より高くなり、水素吸蔵合金の水素放出プラトー圧が所定調圧圧力P1よりも高くなると、水素吸蔵合金は外部からの熱を吸熱すると共に、吸蔵していた水素を放出する。
次いで、水素利用機器により水素が継続して使用された場合、水素が再び降温し、これにより水素吸蔵合金が降温する。このように水素吸蔵合金が降温すると、水素吸蔵合金は、再び、水素を吸蔵、発熱可能な状態となる。その後、この水素吸蔵合金が水素を吸蔵し、発熱する。そして、この水素吸蔵合金の熱は、熱的に接続された調圧器に伝達し、調圧器の弁体および弁座を暖める。
このようにして、水素吸蔵合金による水素の吸蔵、水素吸蔵合金の発熱、水素吸蔵合金からの水素の放出、水素吸蔵合金の降温が繰り返される。したがって、請求項2に係る水素供給システムは、所定温度T1に維持されることになる。
一方、外気により暖められる熱量が大きい場合、水素吸蔵合金から水素が全て放出される。この場合、水素吸蔵合金は水素を吸蔵できないが、遮断弁および調圧器は所定温度T1より高い状態である。
本発明によれば、簡易な構成で、水素供給システムの温度を所定温度T1以上に維持しつつ、水素の流通を好適に制御できる水素供給システムを提供することができる。
次に、本発明の一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本実施形態に係る水素供給システムの構成を示す図である。図2は、図1に示すMH(水素吸蔵合金)容器に充填されたMHの特性を示すグラフである。
≪水素供給システムの構成≫
図1に示すように、本実施形態に係る水素供給システム1Aは、燃料電池自動車に搭載されたシステムであって、燃料電池自動車に別途搭載され、水素を利用する燃料電池(水素利用機器)のアノード側に水素を供給するシステムである。水素供給システム1Aは、タンクバルブ2B(制御バルブ)を有する水素タンク2と、調圧器3(制御バルブ)と、遮断弁4と、内部にMHを収容したMH容器5(水素吸蔵合金収容容器)と、ヒートパイプ6A、6B(熱的接続手段)とを主に備えている。なお、本実施形態では、水素供給システム1Aが水素タンク2を構成するタンク本体2A(水素供給源)を含んで構成されている場合について説明する。
[水素タンク]
水素タンク2は、高圧水素が封入されたタンク本体2Aと、タンクバルブ2B(主止弁)とを主に備えている。タンクバルブ2Bは、インタンク式かつ電磁式の開閉弁であり、タンク本体2Aに一体に設けられている。
そして、タンクバルブ2Bは、配管2aを介して、下流側の調圧器3に接続しており、タンクバルブ2Bが開かれると、タンク本体2Aから調圧器3に、水素が流れるようになっている。
タンクバルブ2Bは、その内部に、弁体(以下、第1弁体とする)と、ゴム製シール部材(以下、第1ゴム製シール部材とする)を有する第1弁座と、を備えている。そして、第1弁体が第1弁座に弾性的に密着することで、タンクバルブ2Bが閉じられ、水素の流通が遮断されるようになっている。また、第1ゴム製シール部材(第1弁座)は、自己の温度が低下すると硬化して弾性が低くなる傾向を有しており、その温度が密着性低下温度T0より低くなった場合、第1弁体と第1ゴム製シール部材の密着性が低くなる傾向を有している。
また、タンクバルブ2Bは、燃料電池自動車のイグニションスイッチ(以下、IGSWとする)と連動しており、IGSWがOFFされると閉じるようになっている。
[調圧器]
調圧器3(制御バルブ)は、水素タンク2からの水素を、所定に減圧する減圧弁である。調圧器3は、タンクバルブ2Bと同様に、その内部に、弁体(以下、第2弁体とする)と、ゴム製シール部材(以下、第2ゴム製シール部材とする)を有する第2弁座と、を備えている。そして、第2弁体が第2弁座に弾性的に密着することで、タンクバルブ2Bが適宜に閉じられ、調圧器3内における水素の流通が適宜に遮断され、調圧器3の二次(下流)側の圧力が調整されるようになっている。また、調圧器3は、バネを内蔵しており、このバネにより圧力を調圧するようになっている。すなわち、調圧器3に、調圧器3を制御する制御手段を別途設ける必要はなく、前記バネによりパッシブな圧力制御が行われるようになっている。
第2ゴム製シール部材は、タンクバルブ2Bに係る第1ゴム製シール部材と同様に、自己の温度が低下すると硬化して弾性が低くなる傾向を有しており、その温度が密着性低下温度T0より低くなった場合、第2弁体と第2ゴム製シール部材の密着性が低下する傾向を有している。
なお、本実施形態において、調圧器3の二次側圧力は、所定調圧圧力P1(例えば0.4MPa(4気圧))に設定されている。
そして、調圧器3は、配管3aを介して、下流側の遮断弁4に接続している。
[遮断弁]
遮断弁4は、調圧器3により減圧された水素が燃料電池側に流通することを、適宜に遮断する電磁式の開閉弁である。遮断弁4は、IGSWのON時に開かれ、IGSWのOFF時に閉じられる。そして、遮断弁4の下流側は、配管4a、減圧弁(図示しない)などを介して、燃料電池のアノード側に接続している。
[MH容器]
MH容器5(加熱器)は、配管3aの途中位置に、配管5aを介して接続している。すなわち、MH容器5は、調圧器3の下流側に、配管3aの一部と、配管5aを介して接続している。MH容器5は、MH容器本体と、MH容器本体に収容されたMHとを主に備えている。
また、MH容器5には、燃料電池を所定に冷却するためのラジエータ液が循環する配管の一部(図示しない)が設けられている。これにより、燃料電池の発電により生じた熱が、循環するラジエータ液を介して、MH容器5およびMHに付与され、MHが加熱されることによって、MHから水素が放出されるようになっている。
MHは、水素を吸蔵・放出をする金属であり、水素を吸蔵する際に発熱し、水素を放出する際に吸熱する。すなわち、MHが水素を吸蔵した場合、MH容器5が発熱し、MHが水素を放出した場合、MH容器5が吸熱するようになっている。
このようなMHとしては、水素を可逆的に吸蔵・放出可能なものであれば特に種類に制限はなく、例えば、LaNi5系合金のようなAB5型合金、Mg2Ni合金、Mg2NiとMgとの共晶合金のような、Mg2Ni系合金、ZrNi2系合金、TiNi2系合金などのラベス相系AB2型合金、TiFe系合金のようなAB型合金、TiV2系合金のようなBCC型合金から任意に選択して使用することができる。
このなかでも特に好ましいMHとしては、LaNi4.7Al0.3合金、MmNi0.35Mn0.4Al0.3Co0.75合金(ただしMmはミッシュメタル)、MmNi3.75Co0.75Mn0.20Al0.30合金(ただしMmはミッシュメタル)、Ti0.5Zr0.5Mn0.8Cr0.8Ni0.4、Ti0.5Zr0.5Mn0.5Cr0.5Ni、Ti0.5Zr0.50.75Ni1.25、Ti0.5Zr0.50.5Ni1.5、Ti0.1Zr0.90.2Mn0.6Co0.1Ni1.1、MmNi3.87Co0.78Mn0.10l0.38(ただしMmはミッシュメタル)などが挙げられる。また、MHは、水素の吸蔵・放出に係るヒステリシスが小さいものから選択することが望ましい。
なお、ここでは、図2に示すように、前記第1ゴム製シール部材および第2ゴム製シール部材が硬化して、その弾性が低くなり、第1ゴム製シール部材および第2ゴム製シール部材と対応する弁体との密着性が低下する温度、つまり、前記した密着性低下温度T0より高い所定温度T1(例えば、所定温度T1=−10℃>密着性低下温度T0)において、MHが有する水素を可逆的に吸蔵・放出する水素吸蔵放出プラトー圧が、調圧器3に設定された二次側の所定調圧圧力P1(例えば0.4MPa)と等しい場合について説明する。
すなわち、MHの温度が所定温度T1より低くなると、MHの水素吸蔵放出プラトー圧が所定調圧圧力P1より低下し、MHが水素を吸蔵しやすくなる特性を有している。一方、MHの温度が所定温度T1より高くなると、MHの水素吸蔵放出プラトー圧が所定調圧圧力P1より高くなり、MHが吸蔵された水素を放出しやすくなる特性を有している。
[ヒートパイプ]
ヒートパイプ6A、6B(熱的接続手段)は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼などのパイプの内側に、ガラス繊維などで形成されたウイック材を張り、内部を減圧にし、アンモニア、水などの熱媒体の蒸気の移動と、蒸発潜熱の授受によって熱移動を行う機器である。
ヒートパイプ6Aは、MH容器5とタンクバルブ2Bとを熱的に接続している。つまり、MH容器5とタンクバルブ2Bとは、ヒートパイプ6Aによって、熱的に接続されている。ここで、タンクバルブ2Bとタンク本体2Aとは一体であるため、相互に熱的に接続しているとする。
また、ヒートパイプ6Bは、MH容器5と調圧器3とを熱的に接続している。つまり、MH容器5と調圧器3とは、ヒートパイプ6Bによって、熱的に接続されている。
≪水素供給システムの動作≫
次に、本実施形態に係る水素供給システム1Aの動作例について説明する。
<燃料電池自動車の走行中>
ここでは、燃料電池自動車の走行中について説明する。
燃料電池自動車の走行中は、IGSWがONされ、タンクバルブ3B、遮断弁4は開く制御が行われている。また、水素が、タンク本体2Aから、調圧器3の二次側の配管3aの一部と配管5aとを経由して、MH容器5に供給されている。
[MH−水素吸蔵]
ここで、燃料電池自動車が寒冷地などで使用されたことによって、水素の膨張により、水素が降温し、この降温した水素が流通した場合、タンクバルブ2Bおよび調圧器3の温度が、所定温度T1より低くなる。これと共に、MH容器5およびMHの温度が所定温度T1より低くなる。このようにMHの温度が所定温度T1より低くなると、MHの水素吸蔵放出プラトー圧が所定調圧圧力P1より低くなる。そうすると、MHが水素を吸蔵して発熱し、MH容器5が発熱する。
次いで、MH容器5の熱が、ヒートパイプ6Aを介してタンクバルブ2Bに、ヒートパイプ6Bを介して調圧器3に、それぞれ伝達する。その結果として、タンクバルブ2Bおよび調圧器3が、それぞれ所定温度T1に暖められる。
この後、継続して、燃料電池自動車が寒冷地などで使用されたことによって、水素の膨張により水素の温度が降温した場合、タンクバルブ2Bおよび調圧器3が再び冷却されると共に、熱的に接続されているMH容器5およびMHが再び冷却される。そして、MHの温度が所定温度T1より低くなると、MHの水素吸蔵放出プラトー圧が所定調圧圧力P1より低くなる。そうすると、MHが再び水素を吸蔵して発熱し、その結果として、タンクバルブ2Bおよび調圧器3が、再び暖められる。
すなわち、「(1)水素の温度低下によるタンクバルブ2B、調圧器3、MHの温度低下」と、「(2)MHによる水素の吸蔵、MHの発熱」と、「(3)タンクバルブ2B、調圧器3の昇温」とが、断続的に繰り返されることになる。これにより、タンクバルブ2B、調圧器3は、所定温度T1より降温しにくくなり、水素供給システム1Aは略所定温度T1に維持される。
[MH−水素放出]
その後、燃料電池による水素の使用量が減少した場合、外気温が上昇した場合などによって、水素の膨張による水素供給システム1Aの温度低下率が、外気温による水素供給システム1Aの温度上昇率を下回ったとき、MHの温度が上昇する。その後、MHの温度が所定温度T1より高くなると、MHの水素吸蔵放出プラトー圧が所定調圧圧力P1より高くなり、MHに吸蔵されている水素が放出される。
このように本実施形態に係る水素供給システム1Aによれば、MH容器5と、ヒートパイプ6A、6Bを備えるという簡易な構成によって、MHの温度に応じて、MHに水素が出入り、つまり、吸蔵・放出されることで、タンクバルブ2B、調圧器3のシール性を確保し、タンクバルブ2B、調圧器3で水素の流通を好適に制御できる。
すなわち、水素供給システム1Aの低温時には、MHに水素が吸蔵されることで、タンクバルブ2Bや調圧器3が加温・保温され、そのシール性を確保することができる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
前記した実施形態では、MH容器5は、配管3aの一部、配管5aを介して、調圧器3の下流側に接続した構成としたが、調圧器3(制御バルブ)の下流側であればこれに限定されず、例えば、図3に示すように、調圧器3の直下にMH容器5が配置される構成であってもよい。この場合において、MH容器5は、ヒートパイプ6Bを介さず、調圧器3と熱的に接続している。そして、MH容器5は、配管5bを介して遮断弁4に接続している。
また、図3に示す水素供給システム1Bでは、調圧器3が配管2a(図1参照)を介さず、タンクバルブ2Bの直下に配置されおり、調圧器3とタンクバルブ2Bとは熱的に接続している。すなわち、MH容器5は、調圧器3の筺体(ボディ)を介して、タンクバルブ2Bと熱的に接続しており、水素供給システムはこのような構成であってもよい。
前記した実施形態では、調圧器3に係る第2弁座が第2ゴム製シール部材を備える構成とし、第2弁体と第2弁座との弾性的な密着性が低下する場合について説明したが、第2弁体がゴム製シール部材を備える構成であってもよいし、第2弁体と第2弁座の双方がゴム製シール部材を備える構成であってもよい。なお、タンクバルブ2Bに係る第1ゴム製シール部材についても同様である。
本実施形態に係る水素供給システムの構成を示す図である。 図1に示すMH容器に充填された水素吸蔵合金の特性を示すグラフである。 変形例に係る水素供給システムの構成を示す図である。
符号の説明
1A、1B 水素供給システム
2 水素タンク
2A タンク本体(水素供給源)
2B タンクバルブ(制御バルブ)
3 調圧器(制御バルブ)
5 MH容器(水素水素吸蔵合金収容容器)
6A、6B ヒートパイプ(熱的接続手段)

Claims (2)

  1. 水素供給源と水素利用機器との間で、内部に弁体および弁座を内蔵して水素の流通を制御する制御バルブを備え、前記弁体と前記弁座とが弾性的に密着することで前記制御バルブが閉じられ、水素の流通を遮断する水素供給システムにおいて、
    前記制御バルブの下流側に接続されると共に、水素吸蔵合金を収容し、当該水素吸蔵合金が水素を吸蔵することで発熱する水素吸蔵合金収容容器を、備え、
    前記水素吸蔵合金収容容器と前記制御バルブとは、熱的に接続されていることを特徴とする水素供給システム。
  2. 前記制御バルブは、圧力を調整する調圧器を備え、当該調圧器の二次側圧力は所定調圧圧力P1に設定されており、
    前記水素吸蔵合金は、所定温度T1において、前記所定調圧圧力P1と等しく、水素を可逆的に吸蔵する水素吸蔵放出プラトー圧を有することを特徴とする請求項1に記載の水素供給システム。
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