JP2006220095A - 頂面回転式ピストン - Google Patents
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Abstract
【課題】 内燃機関の燃焼室内に均一な気流を発生させる頂面回転式ピストンを提供する。
【解決手段】 ピストン本体2と、ピストン頂面の一部の面を回転させる頂面回転体1Aとに2分割し、頂面回転体1Aを、ピストン本体2と周方向へピストン連結具を介して摺動自在に係合した頂面回転式ピストン100Aであって、頂面回転体1Aの頂面中心部に、頂面の他の部分よりも多く第1突起1aを備える。このような構成で、頂面回転体1Aが回転すると、角速度が大きい外周付近に少なく、角速度が小さい中心部に多く第1突起1aを形成しているため、燃焼室内に均一な気流を発生させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ピストン本体2と、ピストン頂面の一部の面を回転させる頂面回転体1Aとに2分割し、頂面回転体1Aを、ピストン本体2と周方向へピストン連結具を介して摺動自在に係合した頂面回転式ピストン100Aであって、頂面回転体1Aの頂面中心部に、頂面の他の部分よりも多く第1突起1aを備える。このような構成で、頂面回転体1Aが回転すると、角速度が大きい外周付近に少なく、角速度が小さい中心部に多く第1突起1aを形成しているため、燃焼室内に均一な気流を発生させることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関の燃焼室内に気流を発生させる頂面回転式ピストンに関する。
従来、内燃機関においては、燃焼速度向上を目的として、燃焼室に空気を吸入する吸気ポートを螺旋状に形成したヘリカルポートや、コントロールバルブを備えた可変吸気ポートが提案されている。これらの吸気ポートにより吸気すると、燃焼室内にはスワール(横渦)やタンブル(縦渦)といった気流が発生する。このような気流は、燃焼室内の空気と燃料との混合及び燃焼を促進する。充分な気流を得るため、ヘリカルポートの先端部には、絞りが形成される。また、可変吸気ポートは、気流を発生させるため、コントロールバルブで一部のポートを遮断する。
このような吸気ポートを採用した場合には、燃焼室内に充分な気流を発生させることができる。その一方、内燃機関の吸気行程で気流を発生させているため、圧縮行程では、発生させた気流が相当減衰してしまう。また、このような吸気ポートでは、絞りやコントロールバルブにより気体の吸入量が制限されるため、ポート流量係数が低下してしまう。そのため、特許文献1では、以下のような技術が提案されている。特許文献1によると、油圧を動力源として、ピストン上部に備えられた有底円筒体の側面にオイルを噴射して、この円筒体を回転させる。この円筒体の円筒内周面には、フィンが設けられており、回転により燃焼室内に旋回空気流を発生させる。また、非特許文献1によれば、ピストン内に備えられた羽根車にオイルを噴射することにより、ピストン頂面に設けられて、羽根車と連結した回転体を回転させる。この回転体上面にフィンを備えることにより、回転時に燃焼室内に旋回空気流を発生させることが可能である。
また、特許文献2によれば、図5に示すように、ピストン上方部分21の下面に円周方向へ第1歯車22を配設し、この第1歯車22と噛合する第2歯車23をコネクティングロッド24の小端部25に刻設することにより、ピストン往復運動に伴い、ピストン上方部分21を往復回転運動させる技術が提案されている。このピストン上方部分21の頂部に凹凸の形状を備えることで、往復回転時に燃焼室内に旋回空気流を発生させることが可能である。
特開平6−2614号公報
特開平6−257506号公報
公技番号2003−503377号公報
しかしながら、回転体は回転中心部ほど角速度が小さいため、特許文献1、2及び非特許文献1の技術では、ピストン上部の回転体に備えられた形状によっては、回転体の回転中心部で有効な気流を発生できない。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、内燃機関の燃焼室内に均一な気流を発生させる頂面回転式ピストンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ピストン本体と、ピストン頂面の全面または一部の面を回転させる頂面回転体とに2分割し、該頂面回転体を、前記ピストン本体と周方向へ摺動自在に係合した頂面回転式ピストンであって、前記頂面回転体の頂面中心部に、頂面の他の部分よりも多く凹凸又は凹又は凸の形状を備えることを特徴とする。本発明によれば、角速度が小さい頂面回転体の頂面中心部においても、頂面回転体回転時に充分な気流を発生させることができ、内燃機関の燃焼室内に均一な気流を発生させることができる。
また、本発明は、上述した効果を得るため、ピストン本体と、ピストン頂面の全面または一部の面を回転させる頂面回転体とに2分割し、該頂面回転体を、前記ピストン本体と周方向へ摺動自在に係合した頂面回転式ピストンであって、前記頂面回転体の頂面中心部に、頂面の他の部分よりも、より延伸した凹凸又は凹又は凸の形状を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上述した効果を得るため、ピストン本体と、ピストン頂面の全面または一部の面を回転させる頂面回転体とに2分割し、該頂面回転体を、前記ピストン本体と周方向へ摺動自在に係合した頂面回転式ピストンであって、前記頂面回転体の頂面中心部の形状が、頂面の他の部分の形状よりも、より延伸した羽根状の形状を備えることを特徴とする。
本発明によれば、頂面回転体の頂面中心部で気流を発生させることにより、内燃機関の燃焼室内に均一な気流を発生させる頂面回転式ピストンを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る頂面回転式ピストン100Aを示す図である。図1(a)は、頂面回転式ピストン100Aの断面図であり、図1(b)は、頂面回転式ピストン100Aの上面図である。本ピストンは、例えば自動車等の内燃機関で使用される。頂面回転体1Aを回転させる手段としては、既知の手段を用いてよい。例えば、図1(a)に破線で示すように、頂面回転体1Aの下面に円周方向へ第1歯車22を配設し、この第1歯車22と噛合する第2歯車23をコネクティングロッド24の小端部25に刻設することにより、ピストン往復運動に伴い、頂面回転体1Aを往復回転運動させることが可能である。ただし、この手段を用いなければならないわけではなく、頂面回転体1Aを回転させるためには、適宜の手段を用いて構わない。
図1(a)に示すように、頂面回転体1Aを、ピストン本体2に形成された有底円筒状の収容部2aに収容する。頂面回転体1Aは、ピストン本体2の収容部2aの底面略円中心に備えられた図示しないピストン連結具によって、ピストン本体2と円周方向へ摺動自在に係合している。図1(b)に示すように、頂面回転体1Aの頂面には、略円柱状の第1突起1aを複数形成する。第1突起1aは、頂面外周付近には、頂面回転体1Aの略円中心と同心円上に4ヶ所等分に形成されている。また、第1突起1aは、頂面中心部には頂面回転体1Aの略円中心と同心円状に6ケ所等分に形成されている。すなわち、頂面回転体1Aの頂面中心部に、頂面の他の部分よりも多く凹凸又は凹又は凸の形状を備えている。
このような構成で、頂面回転体1Aが回転すると、角速度が大きい頂面外周付近に少なく、角速度が小さい頂面中心部に多く第1突起1aを形成しているため、燃焼室内に均一な気流を発生させることができる。
図2は、本発明に係る頂面回転式ピストン100Bを示す図である。図2(a)は、頂面回転式ピストン100Bの断面図であり、図2(b)は、頂面回転式ピストン100Bの上面図である。実施例1と同様、頂面回転体1Bを回転させる手段としては、既知の手段を用いてよい。
図2(a)に示すように、頂面回転体1Bを、ピストン本体2に形成された有底円筒状の収容部2aに収容する。頂面回転体1Bは、ピストン本体2の収容部2aの底面略円中心に備えられた図示しないピストン連結具によって、ピストン本体2と円周方向へ摺動自在に係合している。図2(b)に示すように、頂面回転体1Bの頂面には、略円柱状の第2突起1b及び第3突起1cを複数形成する。第2突起1bは、頂面外周付近に、頂面回転体1Bの略円中心と同心円上に4ヶ所等分に形成されている。また、第3突起1cは、頂面中心部に、頂面回転体1Bの略円中心と同心円上に4ヶ所等分に形成されている。図2(a)に示すように、第3突起1cは、第2突起1bよりもピストン運動方向へ延伸した形状で形成されている。すなわち、頂面回転体1Bの頂面中心部に、頂面の他の部分よりも、より延伸した凹凸又は凹又は凸の形状を備えている。
このような構成で、頂面回転体1Bが回転すると、角速度が大きい頂面外周付近に低く第2突起1bを形成し、角速度が小さい頂面中心部に高く第3突起1cを形成しているため、燃焼室内に均一な気流を発生させることができる。
図3は、本発明に係る頂面回転式ピストン100Cを示す図である。図3(a)は、頂面回転式ピストン100Cの断面図であり、図3(b)は、頂面回転式ピストン100Cの上面図である。実施例1と同様、頂面回転体1Cを回転させる手段としては、既知の手段を用いてよい。
図3(a)に示すように、頂面回転体1Cを、ピストン本体2に形成された有底円筒状の収容部2aに収容する。頂面回転体1Cは、ピストン本体2の収容部2aの底面略円中心に備えられた図示しないピストン連結具によって、ピストン本体2と円周方向へ摺動自在に係合している。図3(b)に示すように、頂面回転体1Cの頂面には、羽根1dを形成する。図3(a)に示すように、羽根1dは、頂面の略円中心を頂点として、径方向へ広がりを持つ三角形状の部材として形成されている。すなわち、頂面回転体1Cの頂面中心部の形状が、頂面の他の部分の形状よりも、より延伸した羽根状の形状を備えている。
このような構成で、頂面回転体1Cが回転すると、角速度の大きい頂面外周付近が低く、角速度の小さい頂面中心部が高くなるように羽根1dを形成しているため、燃焼室内に均一な気流を発生させることができる。
なお、本実施例で示したような頂面回転体は、吸気ポート内で空気によって燃料の微粒化を促進するポート噴射ガソリンエンジンへの適用により、また直噴ガソリンエンジンに適用した場合の均質燃焼領域において特に高い効果を発揮する。均質燃焼領域とは、エンジン高回転、高負荷時において、吸入行程でシリンダ内へ燃料噴射を行って燃焼させた状態をいう。ただし、均質燃焼は、従来とほぼ同様の燃焼態様であるため、その他のガソリンエンジンにおいても適用することが可能である。また、直噴ガソリンエンジンやディーゼルエンジンにおいて、ピストンの頂面にスワール(横渦)やタンブル(縦渦)といった気流を発生させるためのキャビティ(凹状の溝)が設けられていても適用可能である。このとき、燃焼室内の気流の均一化を図るために、キャビティ内に突起や羽根状の部材を適宜形成してもよい。
例えば、図4は、頂面にキャビティ1fを形成した頂面回転体1Dを有する頂面回転式ピストン100Dを示す図である。図4(a)に示すように、キャビティ1fの底面に、例えば第2羽根1eを形成してもよい。このようにして、角速度の小さい頂面中心部に気流を発生させることができる。さらに、燃焼室内の気流の均一化を図るために、頂面回転体1Dの頂面中心部以外の部分に、突起や羽根状の部材や凹状の形状を組み合わせて形成してもよい。
また、燃焼室内の気流の均一化を図るためには、頂面に凹状の形状のみを形成して頂面形状に変化を与えるほか、突起や羽根状の部材と凹状の形状を組み合わせて、頂面形状を形成してもよい。これらの形状を形成するにあたっては、頂面回転体との一体成形が好ましいが、これに限らず、溶着、溶接、鋳込みなどの適宜の手段を用いてよい。また、頂面回転体1A、1B、1C及び1Dは、ピストン本体2の収容部2aに収容されているが、ピストン頂面全面を有する頂面回転体であってもよい。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1A、1B、1C、1D 頂面回転体
1a 第1突起
1b 第2突起
1c 第3突起
1d 第1羽根
1e 第2羽根
1f キャビティ
2 ピストン本体
2a 収容部
21 ピストン上方部分
22 第1歯車
23 第2歯車
24 コネクティングロッド
25 小端部
100A、100B、100C、100D 頂面回転式ピストン
1a 第1突起
1b 第2突起
1c 第3突起
1d 第1羽根
1e 第2羽根
1f キャビティ
2 ピストン本体
2a 収容部
21 ピストン上方部分
22 第1歯車
23 第2歯車
24 コネクティングロッド
25 小端部
100A、100B、100C、100D 頂面回転式ピストン
Claims (3)
- ピストン本体と、ピストン頂面の全面または一部の面を回転させる頂面回転体とに2分割し、該頂面回転体を、前記ピストン本体と周方向へ摺動自在に係合した頂面回転式ピストンであって、
前記頂面回転体の頂面中心部に、頂面の他の部分よりも多く凹凸又は凹又は凸の形状を備えることを特徴とする頂面回転式ピストン。 - ピストン本体と、ピストン頂面の全面または一部の面を回転させる頂面回転体とに2分割し、該頂面回転体を、前記ピストン本体と周方向へ摺動自在に係合した頂面回転式ピストンであって、
前記頂面回転体の頂面中心部に、頂面の他の部分よりも、より延伸した凹凸又は凹又は凸の形状を備えることを特徴とする頂面回転式ピストン。 - ピストン本体と、ピストン頂面の全面または一部の面を回転させる頂面回転体とに2分割し、該頂面回転体を、前記ピストン本体と周方向へ摺動自在に係合した頂面回転式ピストンであって、
前記頂面回転体の頂面中心部の形状が、頂面の他の部分の形状よりも、より延伸した羽根状の形状を備えることを特徴とする頂面回転式ピストン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005035313A JP2006220095A (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 頂面回転式ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005035313A JP2006220095A (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 頂面回転式ピストン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006220095A true JP2006220095A (ja) | 2006-08-24 |
Family
ID=36982581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005035313A Pending JP2006220095A (ja) | 2005-02-10 | 2005-02-10 | 頂面回転式ピストン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006220095A (ja) |
-
2005
- 2005-02-10 JP JP2005035313A patent/JP2006220095A/ja active Pending
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