JP2006220047A - ガスタービンのシール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成部材間の熱伸び量に偏差が生じた場合にも柔軟に対応し良好なシール性能を維持することができるガスタービンのシール装置を提供する。
【解決手段】相隣接する構成部材21a−1,21a−2の互いの対向端面に設けられたシール溝32b−1,32b−2に架け渡されて構成部材21a−1,21a−2間の間隙をシールするガスタービンのシール装置33において、シール溝32b−1,32b−2の溝深さ方向の寸法が構成部材21a−1,21a−2間の間隙寸法よりも大きな複数の薄板状のシールプレート40aと、シール溝32b−1,32b−2の溝深さ方向の寸法がシールプレート40aよりも小さな複数のスペーサ40bとを備え、一方側のシール溝32b−2内で、端部41を揃えてシールプレート40a及びスペーサ40bをシール溝32b−1,32b−2の溝幅方向に積層して互いに固着させて構成したシール本体34を備えている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、圧縮空気を燃料とともに燃焼して得た燃焼ガスによって回転動力を得るガスタービンに用いられるシール装置に関するものである。
近年のガスタービンは、熱効率向上のために作動ガス温度を高くする傾向にあり、それに伴って作動ガスによる高温環境にタービンの静翼や動翼が耐えられるように翼内部に冷却媒体を供給するように構成している。この種のガスタービンに採用される冷却方式には空気冷却のオープン冷却方式が多い。例えば、圧縮機から抽気した空気をケーシングやタービンロータ内部を経由させて翼内部に導き、翼内部を冷却した後の空気を翼外表面のフィルム冷却孔や翼の後縁冷却孔等からガスパス中に排出するのが一般的である。また、静翼冷却用に導入された冷却空気の一部は、タービンホイールスペースのシール空気として分流されるが、それもイングレス抑制用にガスパスに排出されることになる。
ところで、静翼やダイアフラム等の構成部材はセグメント構造として周方向に環状に配置されるが、熱伸び量を考慮して周方向に隣接する構成部材(セグメント)間に間隙を設けている。この間隙は、定格運転時においてもゼロにならないように設計されている。ケーシングやタービンロータの内部に形成した空気流路はこうした構成部材間の間隙を介してガスパスに連通し、翼の冷却やホイールスペースのシールのために導いた空気の一部が構成部材間の間隙を通過してガスパス中に漏洩してしまう。こうした冷却空気等のリークは、それ自体が損失であるとともに、ガスパス中の作動ガスの温度低下や冷却空気が混入するときに発生する混合損失としてタービンの出力低下の一因となる。
そこで一般に、周方向に間隙を介して隣接する構成部材の互いの対向端面にシール溝を形成し、平板状のシールプレートを対向するシール溝間に架け渡して構成部材間の間隙を塞ぎ、冷却空気のリークを抑制する手法が採られている(特許文献1等参照)。
特開平10−212904号公報
上記従来技術では、薄板状のシールプレートを複数枚積層し、各シールプレートがシール溝の溝深さ方向に適当に移動して全体的なシール溝深さ方向の幅を拡大することによってシール性能を向上させている。しかしながら、隣接する構成部材間には半径方向の熱伸び量に偏差が生じ、それによってシール溝の半径方向位置にずれが生じることがある。シールプレートではシール溝のずれが生じるとシール溝との接触状態が面接触から線接触に変化し、シール性能が低下する。また、シールプレートがシール溝内においてプレート面内で回転した場合には、シールプレートとシール溝との接触状態が点接触、或いは非接触状態ともなり得る。こうした現象は、特に上記従来技術のように複数のシールプレートを単に重ね合わせた場合、全体に剛性が高まって弾性変形し難くなるため一層起こり易くなる。
本発明は、こうした事情に鑑みなされたもので、構成部材間の熱伸び量に偏差が生じた場合にも柔軟に対応し良好なシール性能を維持することができるガスタービンのシール装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、相隣接する構成部材の互いの対向端面に設けられたシール溝に架け渡されて前記構成部材間の間隙をシールするガスタービンのシール装置において、前記シール溝の溝深さ方向の寸法が前記構成部材間の間隙寸法よりも大きな複数の薄板状のシールプレートと、前記シール溝の溝深さ方向の寸法が前記シールプレートよりも小さな複数のスペーサとを備え、前記構成部材のいずれか一方側のシール溝内で、前記溝深さ方向の端部位置を揃えて前記シールプレート及びスペーサを前記シール溝の溝幅方向に積層し互いに固着させて構成したシール本体を備えている。
本発明によれば、構成部材間の熱伸び量に偏差が生じた場合にも柔軟に対応し良好なシール性能を維持することができる。よって、ガスタービンの信頼性及び効率を向上させることができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るシール装置であるガスタービンの一構成例を示す概念図、図2はタービン部の高圧部近傍の内部構造を表す断面図である。
図示したガスタービン1は、主として燃焼用の圧縮空気を生成する圧縮機2、この圧縮機2からの圧縮空気を燃料とともに燃焼する燃焼器3、この燃焼器3からの燃焼ガスにより軸動力を得るタービン4を備えている。タービン4で得られた軸動力は、圧縮機2及び発電機5の駆動力として用いられる。本実施の形態では、発電機5を圧縮機2に連結しているが、タービン4に連結する構成としても良い。タービン4は1軸式のものでも良いし、互いに独立して回転する低圧タービン及び高圧タービンを有する2軸式のものでも良い。また負荷機器として発電機5を用いた場合を例に挙げているが、得られた軸動力でポンプや他の圧縮機等を駆動する場合もある。
圧縮機2から抽気した冷却空気は、第2段静翼11aを冷却するための静翼冷却空気流路6a1、第1段静翼10aを冷却するための静翼冷却空気流路6a2、第1及び2段動翼10b,11bを冷却するための動翼冷却空気流路6bを経て、タービン被冷却部に供給される。このとき、抽気空気は、各翼のガスパス圧力に応じた圧力を選定しており、例えば、静翼冷却空気流路6a2及び動翼冷却空気流路6bには圧縮機最終段近傍の抽気空気、冷却空気流路6a1には圧縮機中圧段の抽気空気を用いる。被冷却部を冷却した空気は、翼のフィルム冷却、或いは後縁からの噴出し等として、タービンのガスパス9中に排出され、作動ガスと混合されて大気放出される。
静翼冷却空気流路6a1を通過してケーシング12に設けた導入孔(図示せず)を介して供給された冷却空気は、図2に示すように、第2段静翼供給チャンバー13を経て、ケーシング12の内周側にて周方向に環状に配置された第2段静翼体21に供給される。第2段静翼体21に供給された冷却空気の一部は、第2段静翼体21の冷却パス(図示せず)を通過するときに熱交換して第2段静翼11aを冷却するとともに、温度上昇してガスパス9に放出される。
一方、第2段静翼体21に供給された空気の他の一部は、第2段静翼体21の内周側に周方向に環状配置されたダイアフラム15のチャンバー14を経て、タービンロータの第1段ホイール19a、スペーサ22及びダイアフラム15で形成される第1段動翼後側ホイールスペース16aに供給される。その後、ダイアフラム15とスペーサ22の間で協働するシールフィン24によって、第2段ホイール19b、スペーサ22及びダイアフラム15で形成される第2段動翼前側ホイールスペース16bに分岐され、ホイールスペース16a,16bへの作動ガスの侵入を抑制するためのシール空気として使用される。
ここで、詳細は後述するが、静翼や動翼のダイアフラム、また後述する静翼体セグメント等といったタービン周方向に環状に配置したセグメント構造をなす構成部材は、熱伸び量を考慮して周方向に隣接する構成部材(セグメント)間に間隙を設けている(後の図4も参照)。これらの間隙は、定格運転時においてもゼロにならないように設計されている。したがって、冷却空気流路6a1,6a2,6b等はこうした構成部材間の周方向間隙を介してガスパスに連通し一部の空気がガスパス9中に漏洩し得るので、このような箇所に後述するようなシール装置を設ける。
図3は本発明の一実施の形態に係るシール装置を適用した静翼体を抽出して表した概念図である。
この図3に示すように、第2段静翼体21の静翼体セグメント21aにおける外径側エンドウォール31aの上流側には概ねタービン半径方向に延びるシール溝32aが、外径側エンドウォール31aの内周側には概ねタービン軸方向に延びるシール溝32bが設けられている。また、静翼体セグメント21aの内径側エンドウォール31bにも概ねタービン軸方向に延びるシール溝32cが設けられている。
図4は相隣接する構成部材である静翼体セグメント21a−1,21a−2をタービン径方向外側から見た図である。
図4では代表的に2つの静翼体セグメント21a−1、21a−2を示しているが、第2段静翼体21はさらに多数の静翼体セグメントが環状に配置されている。両静翼体セグメント21a−1,21a−2は、互いの間に周方向間隙σc_coldを持たせて組み立てられている。したがって、静翼体セグメント21a−1の外径側エンドウォール31a−1と静翼体セグメント21a−2の外径側エンドウォール31a−2とは対向しており、相隣接するエンドウォール31a−1,31a−2の互いの対向端面には、シール溝32b−1,32b−2が設けられている。本実施の形態においては、シール溝32b−1,32b−2のエッジ部分はテーパ形状(R形状でも良い)になっている。これら対向するシール溝32b−1,32b−2には、エンドウォール31a−1,31a−2の間の周方向間隙を塞ぐように、シール装置33が架け渡されて装着されている。これによって、静翼体セグメント21a−1,21a−2間の間隙が遮断され、構成部材間の間隙がシールされるようになっている。
図5は本実施の形態に係るシール装置の詳細構造を表す径方向断面図である。
図5に示したように、本実施の形態に係るシール装置33は、複数のシールプレート40a及び複数のスペーサ40bをシール溝の溝幅方向(図5中の上下方向)に積層して構成したシール本体34を備えている。このシール本体34がシール溝32b−1,32b−2間に掛け渡され、構成部材間の間隙により形成される第2段静翼供給チャンバー13とガスパス9の連通路が遮断される。シールプレート40aは、シール溝の溝深さ方向(図5中の左右方向)の寸法が隣接する構成部材(静翼体セグメント21a−1,21a−2)間の運転前の間隙寸法δc_coldよりも大きな薄板状の部材である。一方スペーサ40bは、シール溝深さ方向の寸法がシールプレート40aよりも小さな薄板状の部材で構成されている。
なお、本実施の形態では、シールプレート40a及びスペーサ40bを交互に積み重ねてあるが、シールプレート40aとスペーサ40bの積み重ねの順序について特に限定はない。また、シールプレート40aに対するスペーサ40bの枚数の割合も特に限定されず、シールプレート40a何枚かおきにスペーサ40bを一枚又は複数枚介設するようにしても良い。このとき、シール本体34のシールプレート40a及びスペーサ40bの端部41を揃えた側の反対側部分のシール溝幅方向の寸法は、対応するシール溝32b−1の溝幅寸法と同程度かそれよりも僅かに小さく設定されている。
シール本体34は、構成部材21a−1,21a−2のいずれか一方側のシール溝(本例ではシール溝32b−1)内で、シール溝深さ方向の端部41の位置を揃えてシールプレート40a及びスペーサ40bを積層してそれら積層したシールプレート40a及びスペーサ40bを溶接等で固着させてある。スペーサ40bのシール溝深さ方向の寸法は、好ましくは、シール本体34の端部41に端を揃えた状態でシール溝32b−1のエッジ部分から間隙にスペーサ40bが突出しないようにする。なお、シールプレート40a及びスペーサ40bの端部41は正確に揃っていなくても概ね揃っていれば良く、場合によってはスペーサ40bがシール溝32b−1の内部に納まっていれば必ずしも端部41を揃える必要はない。
また、シール本体34におけるシールプレート40a及びスペーサ40bの端部41を揃えた側(シール溝32b−1側)には付勢手段としてのバネ状部材42が溶接にて固定されており、シール本体34はバネ状部材42によってシール溝幅方向からシール溝32b−1の内壁に押し付けられ、シール溝32b−1内に固定されている。シール溝32b−1は、バネ状部材42(後述)を挿入する分だけシール溝32b−2よりも溝幅が広くなっている。これによって、シール装置33は、シール溝32b−1との間にバネ力による固定的な面接触状態のプレート接触面23aを形成し、またシール溝32b−2との間には従動的な面接触状態のプレート接触面23bを形成する。
本実施の形態において、ガスタービン1の運転とともに燃焼器3で発生する高温高圧の作動ガスは、タービン4へ流入する時点において、一般に圧力が12ata程度、温度が1200℃程度である。その後、タービン内部の第1段静翼10a、第1段動翼10bをはじめ、タービン各段で膨張仕事をしながら圧力及び温度を低下させ、600℃程度で最終段動翼を通過して放出される。このとき、ガスタービン1に直結した発電機5が回転して電力が得られる。
タービン各段の翼は、高温の作動ガスに晒されるため、圧縮機2から抽気した一部の高圧空気を冷却空気として高温箇所に供給し冷却する。この冷却空気は冷却空気流路6a1,6a2,6bを介して高温箇所にある静翼や動翼に供給され、翼内部で熱交換して翼材料の許容温度以下にメタル温度を減温する。
このとき、各冷却空気流路6a1,6a2,6bには、間隙を介して隣接する構成部材間に形成され得るリーク流路を介し、冷却空気がガスパス9に漏洩する可能性があるが、先に説明したように、シール装置33をリーク流路に装着することによって冷却空気の漏洩が防止される。次に、ガスタービン運転時のシール装置33の作用について説明する。
図6はガスタービン運転中の本実施の形態に係るシール装置の作用説明図である。
図6において、ガスタービンの運転とともに作動ガスや冷却空気からの流入熱によって各部材は温度上昇する。その結果、静翼体セグメント21a−1,21a−2には熱伸びが生じ、それぞれの熱伸びの偏差量によって、組立時の周方向のセグメント間隙σc_coldがσc_hot(<σc_cold)まで狭まる。しかし、この間隙σc_hotは定格点においても接触しないように設計されているためゼロになることはない。また、この静翼体セグメント21a−1,21a−2の動きに連動し、シール溝32b−1,32b−2も周方向に移動する。
このとき、シール溝内部に装着されたシール装置33は、シール溝32b−1内でバネ状部材42によって押圧されて拘束されているが、反対側はシール溝32b−2の内壁面に対してシール溝深さ方向に相対的にスライドする。したがって、シール装置33は静翼体セグメント21a−1,21a−2の周方向間隙の変化を吸収し、シール溝32b−1,32b−2の内壁面とのプレート接触面23a,23bを面接触状態に維持する。
また、熱伸びの動きは、周方向に留まらずタービン半径方向にも発生する。すなわち、静翼体セグメント21a−1,21a−2に熱流動上の熱偏差が生じ、図6に示したようにシール溝32b−1,32b−2に半径方向のずれδrが発生することになる。図6では、静翼体セグメント21a−2の径方向の熱伸び量の方が静翼体セグメント21a−1より大きい場合について説明する。
シール装置33は、バネ状部材42によってシール溝32b−1に拘束されているので、シール溝32b−1に対して相対移動することはなく、シール溝32b−1がタービン半径方向に変位しても、プレート接触面23aに変化は生じない。それに対し、端部41の反対側は、タービン半径方向に移動するシール溝32b−2のタービン半径方向内側の内壁面によってシールプレート40aがタービン半径方向外側へ弾性域の範囲で押し上げられる。このとき、シール本体34は端部41側にスペーサ40bを介在させているため、端部41と反対側の積層したシールプレート40a間に間隙を有する部分は剛性が低くなっており、シール溝32b−2の移動に対して柔軟に変形する。その結果、シールプレート40aは、シール溝32b−2のタービン半径方向内側の内壁面に強く押し付けられ、シール溝32b−2の形状に倣って変形するためプレート接触面23bの面接触状態が維持される。
逆に、静翼体セグメント21a−1の径方向の熱伸び量の方が静翼体セグメント21a−2より大きい場合、シール溝32b−2はシール溝32b−1に対し相対的にタービン半径方向内側に移動する。この場合、シールプレート40aの端部41の反対側は、シール溝32b−2のタービン半径方向外側の内壁面によってタービン半径方向内側へ弾性域の範囲で押し下げられる。その結果、シールプレート40aは、シール溝32b−2のタービン半径方向外側の内壁面に強く押し付けられ、シール溝32b−2の形状に倣って変形するため、面接触状態のプレート接触面23bがシール溝32b−2のタービン半径方向外側の内壁面とシール本体34との間に形成される。
以上のように本実施形態によれば、隣接する構成部材(静翼体セグメント21a−1,21a−2等)に熱伸び量の偏差が生じても、シール溝32b−1,32b−2の内壁面とシール本体34との接触状態を常に面接触状態に保つことができるので、隣接する構成部材間の間隙からの冷却空気の漏洩の発生を効果的に抑制し良好なシール性能を維持することができる。よって、ガスタービンの信頼性及び効率を高めることができる。
また、仮にスペーサ40bを介在させずにシールプレート40aを積層した場合には、シール装置33の剛性が高まるため、隣接する構成部材間の熱伸び量に偏差が生じるとシール溝32b−2のエッジ部分にシール本体34が線接触し過大な応力が発生する可能性がある。しかしながら、本実施の形態では、スペーサ40bを介してシールプレート40aを積層してシール本体34の剛性をあえて低くしているので、面接触状態のプレート接触面23bを常に維持することができ、シール溝32b−2のエッジ部分等への応力集中を防止することができ、シールプレート40a及びシール溝32b−1,32b−2の損傷破壊を未然に防止することができる。
また、万一、あるシールプレート40aが破損することがあっても、シールプレート40aを積層しているので、他のシールプレート40aで破損したシールプレートを押圧、若しくは破損したシールプレートに代わってプレート接触面を形成し、直ちにシール性能が低下し難いことも利点である。
なお、以上においては、バネ状部材42でシール本体34をシール溝に固定する場合を例にとって説明したが、シール本体34のシールプレート40a及びスペーサ40bの端部41位置を揃えた側、すなわちスペーサ40bを介在させた側をシール溝の内壁面に溶接にて固定する構成としても良い。例えば、図5において端部41側をシール溝32b−1の内壁面に溶接すれば、シール本体34の周囲に生じ得るリーク流路のうち、少なくとも端部41側のリーク流路は完全に遮断することができる。
また、本実施の形態では、第2段静翼体の外径側エンドウォールについて本発明を適用した例を説明したが、当該部分のみならず、例えば、内径側エンドウォールや他の段落の静翼セグメント、動翼のシュラウドや静翼ダイアフラム等といった、間隙を介して複数の構成部材が隣接し構成部材間の間隙から冷却空気がリークし得る他の箇所にも本発明は適用可能である。これらの場合も同様の効果が得られることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態に係るシール装置であるガスタービンの一構成例を示す概念図である。 タービン部の高圧部近傍の内部構造を表す断面図である。 本発明の一実施の形態に係るシール装置を適用した静翼体を抽出して表した概念図である。 相隣接する構成部材である静翼体セグメントをタービン径方向外側から見た図である。 本発明の一実施の形態に係るシール装置の詳細構造を表す径方向断面図である。 ガスタービン運転中の本発明の一実施の形態に係るシール装置の作用説明図である。
符号の説明
15 ダイアフラム
21a−1 静翼体セグメント
21a−2 静翼体セグメント
32b−1 シール溝
32b−2 シール溝
33 シール装置
34 シール本体
40a シールプレート
40b スペーサ
41 端部
42 バネ状部材

Claims (4)

  1. 相隣接する構成部材の互いの対向端面に設けられたシール溝に架け渡されて前記構成部材間の間隙をシールするガスタービンのシール装置において、
    前記シール溝の溝深さ方向の寸法が前記構成部材間の間隙寸法よりも大きな複数の薄板状のシールプレートと、前記シール溝の溝深さ方向の寸法が前記シールプレートよりも小さな複数のスペーサとを備え、
    前記構成部材のいずれか一方側のシール溝内で、前記溝深さ方向の端部位置を揃えて前記シールプレート及びスペーサを前記シール溝の溝幅方向に積層し互いに固着させて構成したシール本体を備えていることを特徴とするシール装置。
  2. 請求項1のシール装置において、前記シール本体の前記シールプレート及びスペーサの端部位置を揃えた側に設けられ、前記溝幅方向から前記シール溝の内壁に前記シール本体を押し付け、前記シール本体を前記シール溝に固定する付勢手段をさらに備えたことを特徴とするシール装置。
  3. 請求項1のシール装置において、前記シール本体は、前記シールプレート及びスペーサの端部位置を揃えた側が前記シール溝の内壁に溶接されていることを特徴とするシール装置。
  4. 請求項1のシール装置において、前記シール本体の前記シールプレート及びスペーサの端部位置を揃えた側と反対側部分の溝幅方向の寸法は、対応するシール溝の溝幅寸法と同程度かそれよりも僅かに小さく設定されていることを特徴とするシール装置。
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