JP2006216834A - 電子ビーム描画装置における高さ測定方法 - Google Patents

電子ビーム描画装置における高さ測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は電子ビーム描画装置における高さ測定方法に関し、正確なビーム描画を行なうことを目的としている。
【解決手段】 投光レンズによってスリット像を基準上に結像し、受光レンズによって前記CCDカメラ上にスリット像を結像し、該スリット像を画像化し、画像を2値化し、2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置検出によってスリット像位置を求め、該スリット像位置に基づいて材料面の高さを求める方法において、
a.2値化画像内のLUT値255領域の面積を算出する
b.算出した面積が所定の範囲ならLUT値255の領域の重心位置を求めるが、所定の領域外なら2値化閾値を変えて画像を2値化する、
処理を算出した面積が所定の範囲内になるまで繰り返し、この処理後の2値化画像においてLUT値255の領域の重心位置を求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子ビーム描画装置における高さ測定方法に関する。
本発明は、電子ビーム描画装置に関する技術である。電子ビーム描画装置は、ウエハやマスク上に微細パターンを描画する装置であり、超微細デバイスや量子細線等のナノメートル領域の超微細パターンの描画に不可欠な重要な技術である。
電子ビーム描画装置は、ビーム偏向(走査と位置決め)と材料移動を組み合わせて材料(ウエハやマスク)上に図形を描画する。即ち、ビーム偏向範囲(フィールド)内の描画と次のフィールドへの材料移動を繰り返すことによって材料面上に図形を描画する。
材料面に高さ変化がある場合に、ビーム偏向角が一定であると、フィールド幅が変わり、その接合にずれが生じて正確な図形を描画することができない。そのため、各フィールドの材料面の高さを測定し、その高さに応じてビーム偏向角を補正して図形の描画を行っている。
電子ビーム描画装置における材料面の高さ測定方法として三角測量方式を用いた方法がある。図9は、電子ビーム描画装置の高さ測定システム構成例を示す図である。図において、2は光源、3は該光源2からの光を受けるスリット、4は該スリット3を通過した光を受ける投光レンズ、1は材料面、7はスリット像SIの位置、θは光源の入射角と出射角、9は光軸、5は材料面1の反射光を受ける受光レンズ、6は光電変換手段としてのCCDカメラ、8はCCDカメラ6へ結像するスリット像Siの位置、10はCCDカメラ6の出力を受けて画像処理を行なう画像処理システム、11は画像処理結果等を表示するモニタである。動作概要を以下に説明する。
光源2の光をスリット3に照明し、投光レンズ4によってスリット像SIを材料面1上に結像する。この時、光は材料面1上に対して入射角θで入射する。材料面1から反射角θで反射した光は、受光レンズ5によってCCDカメラ6上にスリット像Siを結像する。
ここで、材料面1の高さが変化して図10に示すように1aとなったものとする。破線が変更前の軌跡、実線が変更後の軌跡を示す。この時、受光レンズ5から見たスリット像SIは、材料面に対するスリット像SIの鏡像12へと変化する。そのため、CCDカメラ6上のスリット像Siの位置も8から8aへ変化する。この時の、材料面1における材料面の高さの変化量をΔHとする。CCDカメラ6における結像位置の変化分をΔSとする。
図11は材料面近辺のようすを示す図である。図において、1,1aは材料面、7はスリット像SIの位置、9,9aは光軸、12は材料面に対するスリット像SIの鏡像である。この時の、材料面1から1aの高さ変化量をΔH、受光レンズ5の結像倍率をMとすると、CCDカメラ6上のスリット像Siの8から8aへの位置の変化量ΔSは次式で表される。
ΔS=2ΔH・M・cosθ (1)
(1)式より、材料面1から1aへの変化量ΔHは次式で表される。
ΔH=ΔS/(2M・cosθ) (2)
従って、CCDカメラ6上のスリット像の位置の変化量ΔSを測定することによって、材料面の高さ変化量ΔHは測定することができる。
また、図12に示すように、材料面1が材料面1bへ傾斜した場合、図に示すようにスリット像SIは材料面1,1b共にその面上に結像しており、受光レンズ5から見たスリット像SIは変化しない。従って、CCDカメラ6上のスリット像Siの位置も変化しないため、高さ測定に誤差は生じない。
画像処理システム10によるスリット像Siの位置を検出する画像処理は、図13に示すフローチャートに従って行なう。先ず、画像を取得する(SI)。次に、取得した画像を2値化のしきい値パラメータthrと比較する(S2)。比較することにより、2値化を行なう(S3)。そして、LUT値(CCDカメラ6上のスリット像Siの輝度に対応する値)255(8ビットデータの最大値)の領域の重心位置を検出する(S4)。
図14は2値化の説明図(理想図)である。Aは材料面上のスリット像を示している。図9のSIがスリット像、その左右の白い領域は、材料面のパターンであり、Au等で形成されているため、反射率が高く、白くなっている。一方、その他の領域は、材料面の基盤であり、SiやGaAs等のため反射率が低く、灰色になっている。この画像をCCDカメラで撮影した像がA´である。
スリット像Siは比較的明るく、周りの領域は暗くなっている。四角で囲まれた領域20は画像処理領域である。材料面の高さが変化すると、CCD画像内のスリット像Siの幅wは変化しない。この画像処理領域20をある2値化のしきい値パラメータthrで2値化する。Bは画像処理領域20内のX方向の断面のLUT分布である。スリット領域は、0〜255までの値をとりうる。図に示す例では、LUT値は比較的低い値となっている。このLUT値をしきい値thrで2値化する。
画像内のLUT値が2値化のしきい値パラメータthr以上であればLUT値を255、未満であればLUT値を0とする。この時、CCD画像内のスリット像Siは、LUT値255(画像上は白)となり、それ以外はLUT値0(画像上は黒)となる。この2値化後の画像内のLUT値255の領域の重心位置を検出し、スリット像Siの位置とする。スリット像Siの位置が求まると、(2)式より材料面の変化量ΔHが求まることになる。材料面の変化量ΔHが求まると、変化量ΔHを補正したビーム描画を行なうことが可能となる。
従来のこの種の技術としては、表面が傾斜すると、受光素子上で集光される光スポットが移動することを利用して光量分布の重心位置ではなく、光量分布のピーク位置を用いて表面の傾斜角を求めるものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−196385号公報(段落0020〜0025、図1〜図3)
上述した高さ測定方法において、実際のスリット像はエッジ(境界)部分がぼけている。図15は実際のスリット像のボケの説明図である。図14と同一のものは、同一の符号を付して示す。また、材料面もウエハの基板の種類や塗布するレジストの種類や厚さによって反射率が変化するため、スリット像Siの明るさ(LUT値)が変化する。このため、画像処理の画像の2値化において、2値化のためのしきい値パラメータthrを一定にしていると、図16に示すようにスリット像SiのLUT値が2値化のしきい値パラメータthr以下であった場合には、画像の2値化ができなくなって2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置を検出できなくなる。
図16の(a)は2値化前の状態を、(b)は2値化後の状態を示している。(a)に示すように、画像Bのピーク値よりも高い位置にしきい値thrが設定されると、2値化は不可能になり、(b)に示すようにLUT値は2値化画像とならない。従って、LUT値255の領域の重心位置を検出できなくなる。また、これを避けるために、2値化のしきい値パラメータthrを十分に小さくすると、問題が生じる。
図17は2値化のようすを示す図である。(a)は2値化前の状態を、(b)は2値化後の状態を示している。しきい値パラメータthrが十分に小さいと、画像Bは(b)に示すように簡単に2値化される。しかしながら、しきい値が実際のスリット像のエッジの端の明暗がはっきりしない部分にかかるため、2値化後のLUT値255の領域は大きくなり、検出する重心位置が変化する。
図18(実際の画像を2値化した時の結果を表しており、この時の画像は同じもので、しきい値パラメータthrのみを変更して重心位置と面積を検出(算出)している)は2値化特性の説明図である。(a)はしきい値パラメータthrに対する重心位置の特性を、(b)はしきい値パラメータthrに対するLUT値255の領域面積を示す。しきい値パラメータthrを十分に小さくすると、(a)に示すように、重心位置が大きく変化し、重心位置を正確に決めることが困難になる。(b)は2値化のしきい値パラメータthrを小さくしていった時、2値化画像内のLUT値255の領域面積が大きくなっていくことを示している。
従って、画像処理の画像の2値化において、2値化のしきい値パラメータthrを一定にしておくと、材料面の反射率即ちスリット像Siの明るさ(LUT値)によって2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置が検出でくなくなったり、変化したりするため、材料面の高さ測定において、測定不能や誤差を生じるという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、材料面の高さ測定において、LUT255領域の変化する現象を解消し、高さ測定において測定不能や誤差を生じる現象を解消することができる電子ビーム描画装置における高さ測定方法を提供することを目的としている。
本発明は、画像処理の2値化のしきい値パラメータthrを材料面の反射率、即ちスリット像Siの明るさ(LUT値)によって変更するようにして、スリット像Siの重心位置を安定でかつ正確に求めることができるようにしたものである。
(1)請求項1記載の発明は、光源と、該光源の光を受けるスリットと、該スリットを通過した光を投光する投光レンズと、該投光レンズからの光を受光する受光レンズ及び該受光レンズの光を電気信号に変換する光電変換手段を備え、前記投光レンズによってスリット像を材料面上に結像し、受光レンズによって前記光電変換手段上にスリット像を結像し、該スリット像を画像化し、画像を2値化し、2値化画像内の“1”に対応する領域の重心位置検出によってスリット像位置を求め、該スリット像位置の変化に基づいて材料面の高さを求める方法において、
a.2値化画像内の“1”に対応する領域の面積を算出する
b.算出した面積が所定の範囲なら2値化画像内の“1”に対応する領域の重心位置を検出して材料面の高さを求めるが、所定の範囲外なら2値化閾値を変えて画像を2値化する、処理を算出した面積が所定の範囲内になるまで繰り返す、処理を行ない、算出した面積が所定の範囲になったら、2値化画像内の“1”に対応する領域の重心位置を検出して材料面の高さを求めることを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、前記2値化画像内の“1”に対応する画像データを8ビットデータの最大値で表わしたことを特徴とする。
(1)請求項1記載の発明によれば、スリット像Siを2値化するためのしきい値thrを材料面の反射率、即ちスリット像Siの明るさ(LUT値)によって変更するようにして、スリット像Siの重心位置を安定でかつ正確に求めることができるようにしたものである。従って、本発明によれば、材料面の高さの変化に基づく補正を正確に行なうことができ、正しい描画を行なうことができる。
(2)請求項2記載の発明は、画像データを8ビットで表わした時の“1”に対応する画像データを8ビットデータの最大値255で表わすようにして本発明を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
本発明の構成は、図9に示すものと同じである。材料面1は面上でスリット像SIの光軸9を反射している。光源2はスリット3を照明している。スリット3は、光源2と投光レンズ4の間に配置されており、スリット3の開口形状は矩形としている。投光レンズ4は、スリット3と材料面1の間に配置されており、スリット3から射出された光を材料1上の位置7に結像させる。
受光レンズ5は、材料面1とCCDカメラ6の間に配置されており、材料面1上で反射された光をCCDカメラ6の位置8にスリット像Siとして結像させている。スリット像SIは材料面1上に位置している。CCDカメラ6及び画像処理システム10は、スリット像Siを画像化している。画像処理システム10は、画像化したスリット像Siを画像処理することにより、CCDカメラ6上のスリット像Siの位置を検出している。モニタ11は、CCDカメラ6及び画像処理システム10によって画像化したスリット像Siを表示している。また、画像処理システム10の表示切替によって画像処理後の画像も表示可能である。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
(第1の形態)
最初に、ある材料面1の高さを基準としてCCDカメラ6のスリット像Siの位置を画像処理システム10によって測定しておく。この時、図1に示すようにスリット像Siの中心位置がほとんどモニタ11上の中心位置になるように、CCDカメラ6を配置しておく。図1は本発明の第1の形態例の説明図であり、(a)はスリット像Siの画像、(b)は2値化画像である。(b)に示す2値化画像において、白い領域はLUT値255の領域、黒い領域はLUT値0の領域を示す。図のC点がLUT値255の領域の重心位置である。
また、図1においては、材料面1の高さが変化すると、スリット像Siはモニタ11上を上下移動するが、CCDカメラ6を90°回転して配置し、図2に示すように材料面1の高さの変化に対して、スリット像Siがモニタ11上を水平移動するようにしてもよい。測定は、図1,図2に示すように、モニタ11上の画像をある2値化のしきい値パラメータ(予め経験的に決めた値を用いる)によって2値化し、その2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置を検出して行なう。図3は第1の形態例の動作を示すフローチャートである。
CCDカメラ6によってスリット像Siの画像を取得し(S1)、最初に設定されていた2値化のしきい値パラメータthrを用いて(S2)、画像の2値化を行なう(S3)。次に、2値化画像内のLUT値255の領域の面積sを算出する(S4)。この面積sを算出する方法は従来の技術を用いて行なうことができる。この面積sが基準となる面積s0に対して(s0−g)<s<(s0+g)(ここで、gは経験的に求めた定数)を満たすかどうかチェックする(S5)。前記条件を満たす場合には、2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置を検出し(S6)、処理を終了する。
前記条件を満たさない場合には、sx=(s−s0)/gを2値化のしきい値パラメータthrに加算する。即ち、thr=thr+sxを求めて、2値化のパラメータを変更する。ここで、小数点以下は切り捨て、切り上げ、四捨五入等を行なう。求めた新たなしきい値thrが0から255の範囲にあるかどうかチェックする(S7)。ここで、ステップS5において判定する条件である(s0−g)<s<(s0+g)は、│sx│<1の条件に相当する。そして、ステップS5からステップS7に行く条件は│sx│≧1に相当する。
前記ステップS7において、新たに求めたしきい値thrが0<thr<255の条件を満たす場合には、求めたthrを2値化のしきい値パラメータとする(S9)。この時、2値化のしきい値パラメータthrがthr≦0又はthr≧255である場合には、0〜255の間の適当な値n(ここで、nは経験的に求めた定数)をしきい値thrとする(S8)。そして、ステップS8で求めたしきい値thrをパラメータとて設定し(S9)、ステップS3に戻って画像の2値化を行なう。
その後、再度同じ画像を2値化して面積sが(s0−g)<s<(s0+g)の条件を満たすまで、2値化のしきい値パラメータthrの変更を繰り返して2値化画像内のLUT255の重心位置の検出を行なう。
このように、面積sが(s0−g)<s<(s0+g)の条件を満たした場合のしきい値thrを用いて2値化すると、その2値化されたLUT値255の領域の重心位置を求めると、その重心位置は安定なものとなり、図10に示す結像位置の変化量ΔSとなる。ΔSが求まると、(2)式から材料面1の高さ方向の変化量ΔHを求めることができる。ΔHを求めることができると、描画補正を正確に行なうことができる。
図4は本発明による補正の説明図である。従来、材料面1が図の位置にあり、偏光器25で図に実線で示すように描画していたものとする。ここで、材料面が1aの位置までΔHだけ変化したものとする。この変化量ΔHHは、前述したように求めることができるので、偏光器25による材料面1aへの偏向が図の破線で示すように偏向され、正しく描画できるようになる。
図10に示すように、材料面1から材料面1aへ高さが変化すると、スリット像SIの光軸9が9aに変化し、CCDカメラ6上のスリット像Siが位置8aのスリット像SiへとΔSだけ移動する。この時、モニタ11の2値化画像は、図5に示すようにLUT255の領域は(a)から(b)へと上方へ移動し、LUT値255の領域の重心位置の変化量はxとなる。この変化量xとΔSは比例関係にあり、その比例係数をaとすると、次式が成り立つ。
ΔS=a・x (3)
従って、(2)式より次式が成り立つ。
ΔH=a・x/(2M・cosθ)=bx (4)
となる。(4)式の比例係数bを予め経験的に校正して求めておき、xの変化によって基準からの高さ変化量ΔHを算出する。
(第2の形態例)
本発明の校正は、第1の形態例に相当する。動作を以下に説明する。
本発明の動作は、実施の形態例1に対して、画像処理の画像の2値化において、2値化のしきい値パラメータthrを変更する手順が異なる。図6は第2の形態例を示すフローチャートである。先ず、CCDカメラ6によってスリット像の画像を取得後(S1)、2値化のパラメータthrによって(S2)、画像の2値化を行なう(S3)。次に、2値化画像の内のLUT値255の領域の面積sを算出する(S4)。この面積sが基準となる面積s0に対して、(s0−g)<s<(s0+g)を満たすかどうかチェックする(S5)。満たせば、2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置を検出し(S6)、処理を終了する。
満たさない場合には、sとs0の大小関係によって2値化のしきい値パラメータthrの値を変更する。そして、sとs0の大小関係をチェックする(S7)。ここで、ステップS5において判定する条件である(s0−g)<s<(s0+g)は、│sx│<1の条件に相当する。そして、ステップS5からステップS7に行く条件は│sx│≧1に相当する。
s>s0の時、即ちsx>0の時にはthr=thr+n(nは任意の整数であり、0≦n≦255の適当な値とする)を計算し(S9)、2値化のパラメータをステップS9で求めた値に変更する。ステップS7において、s<s0、即ちsx<0の場合には、thr=thr−nを計算する(S8)。そして、ステップS8で求めたしきい値thrをステップS10における新たなしきい値thrとする。
その後、再度同じ画像を2値化して面積sが(s0−g)<s<(s0+g)を満たすまで、2値化のしきい値パラメータthrの変更を繰り返して、2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置の検出を行なう。
このように、面積sが(s0−g)<s<(s0+g)の条件を満たした場合のしきい値thrを用いて2値化すると、その2値化されたLUT値255の領域の重心位置を求めると、その重心位置は安定なものとなり、図10に示す結像位置の変化量ΔSとなる。ΔSが求まると、(2)式から材料面1の高さ方向の変化量ΔHを求めることができる。ΔHを求めることができると、描画補正を正確に行なうことができる。このシーケンスを図3に示すシーケンスと比較すると、thrの計算に固定値nを用いてthrを再計算するようにしているので、処理が遅くなるという差異がある。
(第3の形態例)
この実施の形態例では、スリット像Siの形状が円形となるようにしたものである。最初に、ある材料面1の高さを基準としてCCDカメラ6のスリット像Siの位置を画像処理システム10によって測定しておく。この時、図7に示すように、スリット像Siの中心位置がほとんどモニタ11上の中心位置となるようにCCDカメラ6を配置しておく。また、第1の形態例と同様にCCDカメラ6を90°回転させて配置し、材料面1の高さの変化に対してスリット像Siがモニタ11上を水平移動するようにしてもよい。
測定は、図7に示すように、モニタ11上の画像をある2値化のしきい値パラメータ(予め経験的に求めた値)によって2値化し、その2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置を検出して行なう。この時の画像処理のフローチャートは、第1の形態例又は第2の形態例と同様である。
図10に示すように、材料面1から材料面1aに高さが変化すると、スリット像SIの光軸9が光軸9aに変化し、CCDカメラ6上のスリット像Siがスリット像SiへのΔSだけ移動する。この時、モニタ11上の2値化画像は、図8に示すようにLUT値255の領域は上方に移動し、LUT値255の領域の重心位置の変化量はxとなる。xとΔSは比例関係にあり、その比例係数をaとするとΔSは(3)式で表され、(4)式によって基準からの高さ変化量ΔHを算出する。ここで、(4)式の比例係数bは予め経験的に校正して求めている。
(第4の形態例)
第4の実施の形態例は、第3の形態例に相当する。光源2をレーザ光源に置き換え、スリット(従って、スリット像SI,Si)を用いずにスポット状の光として照明光学系を構成する。照明光学系以外の構成は、形態例1〜形態例3と同様である。
このように構成された装置を用いると、第3の形態例と同様に、スポット状の光を用いてCCDカメラ6で結像させ、結像位置の変化量ΔSを求めることができる。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、画像処理の2値化において、2値化のしきい値パラメータthrを材料面の反射率即ちスリット像Siの明るさ(LUT値)によって変更することにより、2値化画像内のLUT値255の領域の重心位置が検出できなくなったり、変化する現象を解消し、高さ測定において、測定不能や誤差を生じる現象を解消することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態例の説明図である。 本発明の第1の形態例の説明図である。 第1の形態例の動作を示すフローチャートである。 本発明による補正の説明図である。 モニタ像の変化を示す図である。 第2の形態例の動作の形態例を示すフローチャートである。 本発明の第3の形態例の説明図である。 本発明の第3の形態例の説明図である。 電子ビーム描画装置におけるシステム構成例を示す図である。 材料面高さが変化した時のようすを示す図である。 材料面近辺のようすを示す図である。 材料面の傾きが変化した時のようすを示す図である。 スリット像Siの位置を検出する処理を示すフローチャートである。 2値化の説明図である。 実際のスリット像のボケの説明図である。 2値化のようすを示す図である。 2値化のようすを示す図である。 2値化特性の説明図である。
符号の説明
1 材料面
2 光源
3 スリット
4 投光レンズ
5 受光レンズ
6 CCDカメラ
7 スリット像SIの位置
8 スリット像Siの位置
9 光軸
10 画像処理システム
11 モニタ

Claims (2)

  1. 光源と、該光源の光を受けるスリットと、該スリットを通過した光を投光する投光レンズと、該投光レンズからの光を受光する受光レンズ及び該受光レンズの光を電気信号に変換する光電変換手段を備え、
    前記投光レンズによってスリット像を材料面上に結像し、受光レンズによって前記光電変換手段上にスリット像を結像し、該スリット像を画像化し、画像を2値化し、2値化画像内の“1”に対応する領域の重心位置検出によってスリット像位置を求め、該スリット像位置の変化に基づいて材料面の高さを求める方法において、
    a.2値化画像内の“1”に対応する領域の面積を算出する
    b.算出した面積が所定の範囲なら2値化画像内の“1”に対応する領域の重心位置を検出して材料面の高さを求めるが、所定の範囲外なら2値化閾値を変えて画像を2値化する、
    処理を算出した面積が所定の範囲内になるまで繰り返す、
    処理を行ない、算出した面積が所定の範囲になったら、2値化画像内の“1”に対応する領域の重心位置を検出して材料面の高さを求めることを特徴とする電子ビーム描画装置における高さ測定方法。
  2. 前記2値化画像内の“1”に対応する画像データを8ビットデータの最大値で表わした請求項1記載の電子ビーム描画装置における高さ測定方法。
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