JP2006216702A - 半田ボールの転写方法及び転写装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半田ボールをより確実に転写することができる半田ボールの転写方法及び装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る転写装置10において、シート保持ヘッド18に保持された転写シート60は、ステージ14に搭載された基板50に所定の圧力で押し当てられる。さらに、シート保持ヘッド18に保持された転写シート60は、ヒータH2によって加熱される。すなわち、転写シート60を基板50に押し当てて半田ボール64を電極面50aの電極52上に転写する際、転写シート60は、シート保持ヘッド18によって加圧されると共に、ヒータH2によって加熱される。このように半田ボール64の転写を加圧下でおこなうことで、半田ボール64が転写シート60側に残る事態が抑えられる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、基板表面に形成された電極上に搭載される半田ボールの転写方法及び転写装置に関する。
従来、この技術の分野における半田ボールの転写方法は、例えば、下記特許文献1及び特許文献2に開示されている。これらの公報には、所定パターンで設けられた複数の半田ボール挿入孔それぞれに半田ボールが挿入されたシートが開示されており、このシートを用いて、基板上に形成された電極に半田ボールを搭載する技術が開示されている。
特開2004−80024号公報 特開2004−193334号公報
しかしながら、上述したシートを用いて半田ボールを基板に転写させたときには、各半田ボールの間で粒径がズレていたり、転写の際におけるシートの平坦性が十分でなかったりすることが原因で、半田ボールの一部が、基板に転写されずにシート側に残ってしまうということがあった。
そこで、本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、半田ボールをより確実に転写することができる半田ボールの転写方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明に係る半田ボールの転写方法は、電極端子が設けられた基板の電極面と、電極端子に搭載される半田ボールが収容された半田ボール挿入孔が主面に設けられ、半田ボールを固着剤によって保持する転写シートの主面とを対面配置するステップと、基板と対面配置された転写シートを、所定の圧力になるまで基板に押し当てるステップと、所定の圧力になった後に、転写シートを、固着剤から半田ボールが離れる離脱温度以上に加熱するステップと、転写シートを加熱した後、半田ボールが転写された基板から転写シートを剥がすステップとを有することを特徴とする。
この半田ボールの転写方法において、転写シートを基板に押し当てて半田ボールを電極面に転写する際、転写シートは所定の圧力になるまで基板に押し当てられる。そして、所定の圧力になった後に、転写シートは加熱される。このように、転写シートの加熱に先立ち、転写シートを所定の圧力で基板に押し当てることで、半田ボールが転写シート側に残る事態が有意に抑制される。
また、所定の圧力を所定時間だけ保持するステップをさらに有し、所定の圧力を保持している間に、転写シートの離脱温度以上への加熱をおこなうことが好ましい。この場合、転写シートの基板への圧力がある程度の時間だけ保持されることで、転写シートの半田ボールが電極面の電極端子に強固に結合される。
また、所定の圧力を所定時間だけ保持した後に、転写シートと基板との離間距離を固定するステップと、転写シートと基板との離間距離を固定した後に、転写シートを、半田ボールの溶融温度以上に加熱するステップとをさらに有することが好ましい。この場合、転写シートから離れて電極端子上に搭載された半田ボールが溶融して、その一部が電極端子内に拡散するため、半田ボールが電極面の電極端子により強固に結合される。
また、所定の圧力になった後に、転写シートを、離脱温度以上溶融温度未満の温度に保持し、転写シートと基板との離間距離を固定した後に、転写シートを、溶融温度以上の温度に保持することが好ましい。この場合、転写シートの昇温が段階的におこなわれるので、急激な温度変化に起因して半田ボールや電極端子に欠陥が生じる事態が抑制される。
本発明に係る半田ボールの転写装置は、電極端子が設けられた基板の電極面が上を向くように、基板が搭載されるステージと、電極端子に搭載される半田ボールが収容された半田ボール挿入孔が主面に設けられており、半田ボールを固着剤によって保持する転写シートを、この転写シートの主面とステージに搭載された基板の電極面とが互いに対面するように保持するシート保持ヘッドと、シート保持ヘッドをステージに対して進退する方向に変位させて、シート保持ヘッドに保持された転写シートを、ステージに搭載された基板に所定の圧力で押し当てるヘッド駆動手段と、シート保持ヘッドに保持された転写シートを加熱するヒータと、転写シートが基板に所定の圧力で押し当てられたときに、転写シートが固着剤から半田ボールが離れる離脱温度以上になるように、ヒータの温度制御をおこなう温度制御手段とを備えることを特徴とする。
この半田ボールの転写装置において、シート保持ヘッドに保持された転写シートは、駆動手段によって、ステージに搭載された基板に所定の圧力で押し当てられる。さらに、シート保持ヘッドに保持された転写シートは、ヒータによって加熱される。そして、このヒータは、温度制御手段によって制御されている。すなわち、転写シートを基板に押し当てて半田ボールを電極面の電極端子上に転写する際、転写シートは、所定の圧力になったときにヒータによって離脱温度以上に加熱される。このように、転写シートの加熱に先立ち、転写シートを所定の圧力で基板に押し当てることで、半田ボールが転写シート側に残る事態が有意に抑制される。
また、温度制御手段は、転写シートが半田ボールの溶融温度以上になるようにヒータの温度制御をおこなうことが好ましい。この場合、半田ボールを溶融させて、その一部を電極端子内に拡散させることができるため、半田ボールを電極面の電極端子により強固に結合させることができる。
また、ステージは、X軸、Y軸及びθ軸に変位可能な3軸ステージであることが好ましい。この場合、ステージに搭載された基板とシート保持ヘッドに保持された転写シートとの相対位置補正を容易におこなうことができる。
また、シート保持ヘッドは、転写シートを真空吸着によって保持する真空吸着手段を有することが好ましい。この場合、転写シートが軽薄なものであっても、真空吸着手段によって確実に保持することができる。
また、ステージに搭載された基板の基準位置、及び、シート保持ヘッドに保持された転写シートの基準位置を撮像可能な撮像手段をさらに備えることが好ましい。この場合、ステージに搭載された基板とシート保持ヘッドに保持された転写シートとの相対位置補正を、この撮像手段によって簡便におこなうことができる。
本発明によれば、半田ボールをより確実に転写することができる半田ボールの転写方法及び装置が提供される。
以下、添付図面を参照して本発明に係る半田ボールの転写装置及び転写方法を実施するにあたり最良と思われる形態について詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
まず、図1〜図3を参照しつつ、本発明の実施形態に係る半田ボールの転写装置10について説明する。半田ボールの転写装置10は、基台12の上に設けられたステージ14と、ステージ14の上方に水平に配置された上側ボード16の下面に設けられたシート保持ヘッド18と、基台12の下側において上側ボード16と平行に延在する下側ボード20と、上側ボード16と下側ボード20とをその四隅において連結する4本の連結バー22と、下側ボード20を鉛直方向に上下動させる駆動部24とを備えている。
ステージ14は、最上段のステージ部26と、ステージ部26の位置を調整する位置調整部28とで構成されている。ステージ部26は、その上端面26aが後述する基板が搭載される基板搭載面となっており、上端面26aは水平方向に延在している。ステージ部26には、図3に示すようにヒータH1が内蔵されており、このヒータH1を温度制御回路C1によって制御することで、基板の温度を所望の温度に変更したり、所望の温度で保持したりすることができる。位置調整部28は、θ軸調整部28a、X軸調整部28b及びY軸調整部28cを有しており、X軸、Y軸及びθ軸にステージ部26を変位させることが可能となっている。
シート保持ヘッド18は、鉛直下向きに延びており、その下端面18aにおいて後述する転写シートを保持する。そして、下端面18aにはシート吸着口30が設けられており、このシート吸着口30はパイプPを介して装置10内の真空装置32につながっている。そのため、シート吸着口30につながるパイプPと真空装置32とで構成される真空吸着手段33により、転写シートを真空吸着により保持ヘッド18の下端面18aに保持することが可能となっている。また、図3に示すように、シート保持ヘッド18にも、ステージ部26と同様にヒータH2が内蔵されており、このヒータH2を温度制御回路(温度制御手段)C2によって制御することで、転写シートの温度を所望の温度に変更したり、所望の温度で保持したりすることができる。
そして、このシート保持ヘッド18が設けられている上側ボード16は、連結バー22及び下側ボード20と一体的に上下動する。すなわち、下側ボード20を駆動部24によって上下動させることで、上側ボード16のシート保持ヘッド18も鉛直方向に沿って上下動し、シート保持ヘッド18がステージ14のステージ部26に対して進退する方向に変位する。つまり、本発明のシート保持ヘッド18の駆動手段25は、上側ボート16と、下側ボード20と、これらを連結する連結バー22と、駆動部24とによって構成されている。
また、図1に示すように、基台12上には、シート保持ヘッド18への転写シートの設置をおこなうシート設置手段34が設けられている。このシート設置手段34は、基台12から鉛直方向に立設されたアーム部36と、アーム部36の上部に設けられた水平に延びるレール38に沿ってシート保持ヘッド18とステージ部26との間に介在するように移動する断面L字上の可動プレート40とを有している。この可動プレート40は、シート保持ヘッド18とステージ部26との間の位置で上昇可能であり、その上面40aに搭載された転写シートをシート保持ヘッド18に保持させることができる。
さらに、図2に示すように、基台12上には、基台12から鉛直方向に立設されたカメラ支持台42と、カメラ支持台42上に搭載されたカメラ駆動部44と、カメラ駆動部44によって駆動されると共に、上方向及び下方向の撮像が可能なカメラ(撮像手段)46とが設けられている。このカメラ46は、カメラ駆動部44によってシート保持ヘッド18とステージ部26との間に介在するように移動され、シート保持ヘッド18の下端面18a及びステージ部26の上端面26aの両方を撮像可能となっている。
次に、図4を参照しつつ、上述した転写装置10に適用される基板及び転写シートについて説明する。
基板50は、その電極面50aに複数の電極(電極端子)52が形成された基板(例えば、LTCC基板など)であり、この電極面50aが上向きになるようにステージ部26の上端面26aに搭載される。基板50の電極面50a上には、3600個の電極52(φ100μm)が形成されており、60列×60行のマトリクス状に配列されている。そして、基板50の電極面50aは、後述する半田ボールと電極52とを強固に結合させる機能を有するフラックス54によって覆われている。このフラックス54の材料としては、ロジン類、カルボキシル基含有樹脂類 (アクリル系樹脂類、ウレタン系樹脂類など) 、多価アルコール類、各種イミダゾール類、各種フォスフェート類、各種フォスファイト類、塩化パラフィン類などがあり、シート状のものや、液状のものを乾燥させたものなどが利用できる。
転写シート60は、基板50の電極52に対応する位置に断面円形の半田ボール挿入孔62aが貫設された樹脂シート62と、樹脂シート62の半田ボール挿入孔62a内に収容された半田ボール64と、膜状の固着剤66によって樹脂シート62及び半田ボール64と固着するベースシート68とによって構成されている。
樹脂シート62(ポリエステル樹脂製)の半田ボール挿入孔62aは、基板50の電極52に対応する位置に、公知のフォトエッチング技術やレーザ加工技術を用いて形成されている。そして、半田ボール挿入孔62aの径は、半田ボール64が収容されるように、半田ボール64の径よりも若干大きくなっている。また、半田ボール挿入孔62aの深さは、半田ボール64の半径以上であり、半田ボール64の直径よりも小さくなっていて、半田ボール64の一部が孔62aから突出している。そして、この樹脂シート62は、固着剤66によってベースシート68(アルミニウム製)に固着されている。樹脂シート62の材料は、例えば、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂に適宜変更してもよい。
半田ボール64は、半田(Sn−3.0Ag−0.5Cu)で構成されたほぼ100μm径の球体である。そして、この半田ボール64も、半田ボール挿入孔62a部分に露出した固着剤66によって、半田ボール挿入孔62aに収容された状態でベースシート68に固着されている。ここで、固着剤66は、所定の温度以上になると粘着力が急激に低下する温度(離脱温度)を有し、その離脱温度以上に固着剤66が加熱された場合には固着剤66に固着している半田ボール64が離脱する。このような固着剤66の構成材料としては、ロジン系粘着剤、ポリエチレングリコール系粘着剤、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリ酢酸ビニル系粘着剤及びウレタン系粘着剤からなる群から選んだ1種または2種以上を適宜利用可能である。
以上で説明した転写シート60は、シート保持ヘッド18の下端面18aに、転写シート60の主面60a(すなわち、半田ボール64が突出している樹脂シート62側の面)が下を向くように保持される。この転写シート60の保持は、上述したように、シート吸着口30を利用した真空吸着によって実現されている。
なお、以上で説明した転写シート60と基板50とは、半田ボール64を電極52上に転写する際には、図4に示すように互いに対面配置されるが、このとき転写シート60の半田ボール64の位置と、基板50の電極52の位置とを精度よく位置合わせするために、転写シート60及び基板50にはそれぞれマークM1、マークM2が形成されている。
次に、転写装置10を用いて、転写シート60の半田ボール64を基板50の電極52上に転写する手順について、図5及び図6を参照しつつ説明する。なお、図5(a)〜(e)は、半田ボール64を転写する手順を順に示した図であり、図6は、その際のシート保持ヘッドの高さ位置の変化(図6(a))及び転写シート60の温度変化(図6(b))を示したタイムチャートである。
まず、ステージ14のステージ部26の上端面26aに、電極面50aが上を向くように基板50を搭載する。併せて、シート設置手段34の可動プレート40の上面40aに、主面60aが下を向くように搭載された転写シート60を、可動プレート40を駆動させてシート保持ヘッド18とステージ部26との間に介在するようにレール38に沿って移動させると共に、可動プレート40を上昇させてシート保持ヘッド18の下端面18aに転写シート60を真空吸着させる。それにより、図5(a)に示したように、基板50の電極面50aと転写シート60の主面60aとが鉛直方向において対面した状態となる。なお、シート保持ヘッド18のヒータH2は、作業者の接触等による転写シート60のシート温度の変化を極力抑えるために、転写シート60を予め加熱して初期温度t0(例えば、60℃)に保持しておく。
この状態で、カメラ46を、シート保持ヘッド18とステージ部26との間に介在するようにカメラ駆動部44によって移動させ、シート保持ヘッド18の下端面18aのマークM1の位置(基準位置)及びステージ部26の上端面26aのマークM2の位置(基準位置)の両方をモニタ(図示せず)等に出力して相対位置ズレを確認する。そして、その相対位置ズレを、ステージ14の位置調整部28によってX軸方向、Y軸方向、θ軸周り方向にステージ部26を変位させて、補正する。
相対位置のズレを補正した後、駆動部24によって下側ボード20の下降させて、シート保持ヘッド18の鉛直下向きへの変位を開始し(図6における時点P1)、半田ボール64が基板50の電極52に当接するまで(図6における時点P2まで)変位させる(図5(b)参照)
半田ボール64が基板50の電極52に当接すると、荷重センサ(ロードセル)によって転写シート60の基板50に対する圧力(負荷圧力)の測定を開始し、シート保持ヘッド18の高さ位置が変わらない状態(図6における時点P3)になってもシート保持ヘッド18の下向きへの駆動を続け、転写シート60を基板50に押し当て続ける。
そして、負荷圧力が、半田ボール1個あたりの荷重が5gになる圧力(以下、設定圧力と称す。)に達するまで、シート保持ヘッド18の駆動を続ける。このとき、半田ボール64は、転写シート60と基板50との間で強固に挟まれた状態となり、圧力によって弾性変形する(図5(c)参照)。なお、上記設定圧力は、例えば、約12mm×約12mmの正方形シート領域に3600個の半田ボール64をマトリクス配置(ピッチ:200μm)した転写シート60を用いた場合には約776KPaとなる。この設定圧力は、半田ボール64の数やサイズ、材料組成、電極材料等に応じて、適宜、増減してもよい。
そして、負荷圧力が上記設定圧力に達すると(図6における時点P4)、その設定圧力が保持されるようにシート保持ヘッド18の駆動を一定時間T1(シート保持ヘッドの高さを固定する時点P6までの間)制御すると共に、ヒータH2によってシート保持ヘッド18に保持された転写シート60の加熱を開始して、転写シート60のシート温度を温度t0からt1まで昇温させる(図6における時点P5)。この温度t1は、上述した半田ボール64の転写シート60からの離脱温度以上で半田の溶融温度以下の温度であるため、シート温度を温度t1まで昇温させると、半田ボール64と固着剤66との間の結合力が低下する。その結果、半田ボール64と固着剤66との結合力よりも、半田ボール64とフラックスに覆われた電極52との結合力のほうが大きくなる。
シート温度t1は、上記設定圧力の保持時間T1が経過する時間T2の間だけ保持される。そして、設定圧力の保持時間T1が経過すると(すなわち、図6における時点P6になると)、駆動部24を停止させてシート保持ヘッド18の高さ位置を固定し、転写シート60と基板50との離間距離を固定すると共に、ヒータH2によって転写シート60のさらなる加熱を開始して、転写シート60のシート温度を温度t1からt2まで昇温させる(図6における時点P7)。
この温度t2は、半田ボール64の溶融温度以上の温度であるため、シート温度を温度t2まで昇温させると、図5(d)に示すように半田ボール64が溶融して固着剤66から完全に離れて、電極52上に半田バンプ65が形成される。そして、このシート温度t1を時間T3だけ保持した後、転写シート60の降温を開始する(図6における時点P8)。このように半田ボール64の溶融温度以上の温度t2に時間T3だけ保持することで、電極52に搭載された半田ボール64の一部が電極52内に拡散し、半田ボール64と電極52とが強固に結合する。
シート温度を降温して、初期温度t0まで達すると(図6における時点P9)、高さ位置を固定していたシート保持ヘッド18をもとの位置まで上昇させて(図6における時点P10)、半田ボール64が離脱した転写シート61を基板50から剥がす(図5(e)参照)。以上の手順で進めることで、転写シート60の半田ボール64の転写、すなわち、基板50の電極52上への半田バンプ65の形成が完了する。
以上で詳細に説明したように、転写装置10において、シート保持ヘッド18に保持された転写シート60は、ステージ14に搭載された基板50に所定の圧力で押し当てられる。さらに、シート保持ヘッド18に保持された転写シート60は、ヒータH2によって加熱される。すなわち、転写シート60を基板50に押し当てて半田ボール64を電極面50aの電極52上に転写する際、転写シート60は、シート保持ヘッド18によって加圧されると共に、ヒータH2によって加熱される。このように半田ボール64の転写を加圧下でおこなうことで、粒径の小さい方にズレた半田ボール64でも確実に電極52に当接することができる。また、転写の際における転写シート60の平坦性が十分でない場合であっても、半田ボール64の転写を加圧下でおこなうことで、転写シート60と基板50とが確実に密着する。従って、この転写シート10を用いて半田ボール64を転写することで、半田ボール64が転写シート60側に残る事態が抑えられる。
また、ステージ14は、X軸、Y軸及びθ軸に変位可能な3軸ステージであるため、ステージ14のステージ部26に搭載された基板50とシート保持ヘッド18に保持された転写シート60との相対位置補正を容易におこなうことができる。さらに、シート保持ヘッド18は、転写シート60を真空吸着によって保持する真空吸着手段を有しているため、転写シート60が軽薄なものであっても確実に保持することができる。また、ステージ14に搭載された基板50のマーク位置、及び、シート保持ヘッド18に保持された転写シート60のマーク位置を撮像するカメラ46により、基板50と転写シート60との相対位置補正を簡便におこなうことができる。
さらに、上述した負荷圧力が設定圧力になった以降に、ヒータH2の温度制御回路C2が、転写シート60のシート温度を離脱温度以上の温度になるように制御することで、上述したように半田ボール64が確実に電極52上に当接された状態で転写がおこなわれるため、半田ボール64が転写シート60側に残る事態がより確実に抑えられる。
設定圧力を時間T1だけ保持し、設定圧力を保持している時間T1の間に、転写シート60の離脱温度以上の温度t1への昇温をおこなうことで、転写シート60と基板50とが確実に圧着された状態となるため、転写シート60の半田ボール64が電極52に強固に結合される。
また、設定圧力を時間T1だけ保持した後に、転写シート60と基板50との離間距離を固定して、その後、転写シート60を半田ボール60の溶融温度以上の温度t2に昇温することで、転写シート60から離れて電極52上に搭載された半田ボール64が溶融して半田バンプ65となると共に、その一部が電極52内に拡散するため、半田ボール64が電極52により強固に結合される。このとき、転写シート60を保持するシート保持ヘッド18の位置が固定されているため、半田ボール64が溶融しても転写シート60の負荷圧力は変わらない。
さらに、負荷圧力が設定圧力になった後に、転写シート60を、離脱温度以上溶融温度未満の温度に保持し、シート保持ヘッド18を固定した後に、転写シート60を、溶融温度以上の温度t2に保持することで、転写シート60の昇温が2段階でおこなわれるので、急激な温度変化(いわゆる、ヒートショック)に起因して半田ボール60や電極52に欠陥が生じる事態が抑制される。なお、図6(b)に一点鎖線で示したように、適宜、温度t1のまま転写を完了させてもよい。
本発明の実施形態に係る半田ボールの転写装置を示した正面図である。 図1に示した転写装置の右側面図である。 図1及び図2に示した転写装置の要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る転写シート及び基板を示した概略断面図である。 転写シートの半田ボールを基板の電極面に転写する手順を示した図である。 図5に示した手順の際の(a)シート保持ヘッドの高さ位置と(b)転写シートのシート温度に関するタイムチャートである。
符号の説明
10…転写装置、14…ステージ、26…ステージ部、18…シート保持ヘッド、25…駆動手段、33…真空吸着手段、46…カメラ、50…基板、50a…電極面、52…電極、60…転写シート、60a…主面、62a…半田ボール挿入孔、64…半田ボール、66…固着剤、C1,C2…温度制御回路、H1,H2…ヒータ、M1,M2…マーク。

Claims (9)

  1. 電極端子が設けられた基板の電極面と、前記電極端子に搭載される半田ボールが収容された半田ボール挿入孔が主面に設けられ、前記半田ボールを固着剤によって保持する転写シートの前記主面とを対面配置するステップと、
    前記基板と対面配置された転写シートを、所定の圧力になるまで前記基板に押し当てるステップと、
    前記所定の圧力になった後に、前記転写シートを、前記固着剤から前記半田ボールが離れる離脱温度以上に加熱するステップと、
    前記転写シートを加熱した後、前記半田ボールが転写された前記基板から前記転写シートを剥がすステップとを有する、半田ボールの転写方法。
  2. 前記所定の圧力を所定時間だけ保持するステップをさらに有し、
    前記所定の圧力を保持している間に、前記転写シートの前記離脱温度以上への加熱をおこなう、請求項1に記載の半田ボールの転写方法。
  3. 前記所定の圧力を前記所定時間だけ保持した後に、前記転写シートと前記基板との離間距離を固定するステップと、
    前記転写シートと前記基板との離間距離を固定した後に、前記転写シートを、前記半田ボールの溶融温度以上に加熱するステップとをさらに有する、請求項2に記載の半田ボールの転写方法。
  4. 前記所定の圧力になった後に、前記転写シートを、前記離脱温度以上前記溶融温度未満の温度に保持し、
    前記転写シートと前記基板との離間距離を固定した後に、前記転写シートを、前記溶融温度以上の温度に保持する、請求項3に記載の半田ボールの転写方法。
  5. 電極端子が設けられた基板の電極面が上を向くように、前記基板が搭載されるステージと、
    前記電極端子に搭載される半田ボールが収容された半田ボール挿入孔が主面に設けられており、前記半田ボールを固着剤によって保持する転写シートを、この転写シートの前記主面と前記ステージに搭載された前記基板の前記電極面とが互いに対面するように保持するシート保持ヘッドと、
    前記シート保持ヘッドを前記ステージに対して進退する方向に変位させて、前記シート保持ヘッドに保持された前記転写シートを、前記ステージに搭載された前記基板に所定の圧力で押し当てるヘッド駆動手段と、
    前記シート保持ヘッドに保持された前記転写シートを加熱するヒータと、
    前記転写シートが前記基板に前記所定の圧力で押し当てられたときに、前記転写シートが前記固着剤から前記半田ボールが離れる離脱温度以上になるように、前記ヒータの温度制御をおこなう温度制御手段とを備える、半田ボールの転写装置。
  6. 前記温度制御手段は、前記転写シートが前記半田ボールの溶融温度以上になるように前記ヒータの温度制御をおこなう、請求項5に記載の半田ボールの転写装置。
  7. 前記ステージは、X軸、Y軸及びθ軸に変位可能な3軸ステージである、請求項5又は6に記載の半田ボールの転写装置。
  8. 前記シート保持ヘッドは、前記転写シートを真空吸着によって保持する真空吸着手段を有する、請求項5〜7のいずれか一項に記載の半田ボールの転写装置。
  9. 前記ステージに搭載された前記基板の基準位置、及び、前記シート保持ヘッドに保持された前記転写シートの基準位置を撮像可能な撮像手段をさらに備える、請求項5〜8のいずれか一項に記載の半田ボールの転写装置。
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