JP2006216270A - 三相漏電遮断器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 三相のうち何れか1相が欠相しても漏電を確実に検知して遮断操作する三相漏電遮断器において、過大サージによる危険な故障の発生を簡易な構成で防ぐことを可能とする。
【解決手段】 三相電路の3本の電力線1を挿通した零相変流器2により漏電電流を検出して遮断信号を出力する遮断制御手段3は、3本の電力線1の夫々に接続した3本の電源線10により電力の供給を受け、その電源線10にスター結線された3個のサージ吸収素子6の一端を夫々接続した。このスター結線されたサージ吸収素子6の何れか1本の線路11を零相変流器2に挿通した。
【選択図】 図1
【解決手段】 三相電路の3本の電力線1を挿通した零相変流器2により漏電電流を検出して遮断信号を出力する遮断制御手段3は、3本の電力線1の夫々に接続した3本の電源線10により電力の供給を受け、その電源線10にスター結線された3個のサージ吸収素子6の一端を夫々接続した。このスター結線されたサージ吸収素子6の何れか1本の線路11を零相変流器2に挿通した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、三相漏電遮断器に関し、特に耐サージ性の向上を図った三相漏電遮断器に関する。
従来の三相3線式電路に使用される漏電遮断器は、例えば図2の回路図に示すように構成され、漏電を検知して遮断信号を出力する電子制御部15の電源はR相及びT相から採っていた。しかし、これではR相或いはT相のどちらか1相が欠相すると、漏電が発生しても遮断動作しなくなってしまい、欠相により負荷が停止した場合や点検している時に感電事故が発生する場合があり危険であった。尚、図2において、16は漏電を検出するための零相変流器、17は電路を遮断操作するトリップコイルである。
そのため、図3に示すように漏電遮断器の電子制御部15の電源を三相全てからとる方法があるが、この場合、電子制御部15を雷サージ等から保護するバリスタ(サージ吸収素子)ZNR1〜ZNR3が各相間に必要となる(例えば、特許文献1参照)。
そのため、図3に示すように漏電遮断器の電子制御部15の電源を三相全てからとる方法があるが、この場合、電子制御部15を雷サージ等から保護するバリスタ(サージ吸収素子)ZNR1〜ZNR3が各相間に必要となる(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記相間に設けたバリスタZNR1〜ZNR3は過大サージにより故障するとショートモードになり、破裂することがあった。破裂すると、バリスタの爆風が、遮断器内部で線間短絡を誘発したり、筐体内圧が上昇してカバーが割れて飛散する事もあった。そのため、特許文献2に示すように、単相の場合はバリスタに直列に抵抗を備えたバイパス回路を設けることで、バリスタの破裂防止を図る構成が考えられるが、3個のバリスタZNR1〜ZNR3が接続されている場合、破裂防止の対策は難しかった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、三相のうち何れか1相が欠相しても漏電を確実に検知して遮断操作する三相漏電遮断器において、過大サージによる危険な故障の発生を簡易な構成で防ぐことが可能な三相漏電遮断器を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の発明は、三相電路の3本の電力線を挿通するよう設置した零相変流器と、前記三相電路を電源から遮断する遮断機構と、前記零相変流器により漏電を検出して前記遮断機構を遮断動作させる遮断制御手段とを有する三相漏電遮断器において、前記遮断制御手段は、前記3本の電力線から電力の供給を受けるための3本の電源線を有すると共に、前記電源線にはスター結線された3個のサージ吸収素子の一端が対応して接続され、スター結線したサージ吸収素子の何れか1本の線路が前記零相変流器に挿通されて成ることを特徴とする。
この構成により、三相のうち一相が欠相しても遮断制御手段は制御動作を続け、漏電を検知して遮断することができる。また、サージ吸収素子に異常電流が流れたら遮断動作する。
この構成により、三相のうち一相が欠相しても遮断制御手段は制御動作を続け、漏電を検知して遮断することができる。また、サージ吸収素子に異常電流が流れたら遮断動作する。
本発明によれば、雷サージ等の発生によりサージ吸収素子の何れかに異常電流が流れると、零相変流器がそれを検出して遮断機構がトリップ動作するので、サージ吸収素子を3個備えた構成であっても簡易な回路構成で破裂等の事故を防ぐことができる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る三相漏電遮断器の一例を示す回路図であり、1はR,S,Tの三相から成る三相3線式電路の電力線、2は零相変流器、3は遮断制御手段、4は開閉動作する接点部、5は遮断機構としてのトリップコイル、6(6a〜6c)はサージ吸収素子、7は漏電を検出してトリップコイル作動信号を出力する電子制御部である。尚、8は電源側三相電路に接続する入力端子、9は負荷側三相電路に接続する出力端子を示している。、
零相変流器2は三相電路の3本の電力線1を挿通して設置され、零相変流器2の出力電流は電子制御部7に入力される。また、電子制御部7は3本の電力線1に接続した3本の電源線10を有し、三相の全てから電力の供給を受け、内部に設けた整流回路(図示せず)で整流している。
サージ吸収素子6は、この3本の電源線10の夫々に一端が接続され、他端は互いに連結されてスター結線が成されている。そして、そのうちの1個のサージ吸収素子6aが接続された線路11が零相変流器2に挿通或いは巻回されている。
尚、電子制御部7はIC化された電圧検出回路が設けられ、零相変流器2の出力電流を電圧に変換した信号が入力され、電圧が所定値を超えたら漏電発生と判断して信号を出力し、その信号を受けてトリップコイル5が作動するよう構成されている。
尚、電子制御部7はIC化された電圧検出回路が設けられ、零相変流器2の出力電流を電圧に変換した信号が入力され、電圧が所定値を超えたら漏電発生と判断して信号を出力し、その信号を受けてトリップコイル5が作動するよう構成されている。
このように構成された三相漏電遮断器はサージ発生時に次のように動作する。R−S間にサージが侵入したら、R−S間に直列接続された2つのサージ吸収素子6a,6bで吸収する。また、S−T間にサージが侵入したら、S−T間に直列接続された2つのサージ吸収素子6b,6cで吸収する。そして、T−R間にサージが侵入したら、T−R間に直列接続された2つのサージ吸収素子6c,6aで吸収される。このように、比較的小さなサージに対しては良好に吸収できる。
そして、過大サージ等によりどれか1つのサージ吸収素子6が劣化してショートモードになると、他の2つのサージ吸収素子6には制限電圧を超える電圧が印加され、どのサージ吸収素子6にも電流が流れる。この電流は、零相変流器2に挿通した線路11にも流れ、この電流を零相変流器2が検出して電子制御部7に知らせ、電子制御部7はそれを漏電発生と判断してトリップコイル5をトリップさせる。こうして、サージ吸収素子6に印加される電圧を瞬時に遮断する。
このように、雷サージ等の発生によりサージ吸収素子の何れかに異常電流が流れると、零相変流器がそれを検出して遮断機構がトリップ動作するので、サージ吸収素子を3個備えた構成であっても簡易な回路構成で破裂等の事故を防ぐことができる。
1・・電力線、2・・零相変流器、3・・遮断制御手段、5・・トリップコイル(遮断機構)、6(6a,6b,6c)・・サージ吸収素子、10・・電源線、11・・線路。
Claims (1)
- 三相電路の3本の電力線を挿通するよう設置した零相変流器と、前記三相電路を電源から遮断する遮断機構と、前記零相変流器により漏電を検出して前記遮断機構を遮断動作させる遮断制御手段とを有する三相漏電遮断器において、
前記遮断制御手段は、前記3本の電力線から電力の供給を受けるための3本の電源線を有すると共に、前記電源線にはスター結線された3個のサージ吸収素子の一端が対応して接続され、スター結線したサージ吸収素子の何れか1本の線路が前記零相変流器に挿通されて成ることを特徴とする三相漏電遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005025515A JP2006216270A (ja) | 2005-02-01 | 2005-02-01 | 三相漏電遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005025515A JP2006216270A (ja) | 2005-02-01 | 2005-02-01 | 三相漏電遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006216270A true JP2006216270A (ja) | 2006-08-17 |
Family
ID=36979336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005025515A Pending JP2006216270A (ja) | 2005-02-01 | 2005-02-01 | 三相漏電遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006216270A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009240028A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Hitoshi Kijima | 雷保護装置、雷保護機能付分電盤 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10191552A (ja) * | 1996-12-25 | 1998-07-21 | Fuji Electric Co Ltd | 漏電遮断器の過電圧検出回路 |
JP2004265645A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Kawamura Electric Inc | 3相回路遮断器 |
-
2005
- 2005-02-01 JP JP2005025515A patent/JP2006216270A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JP2004265645A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Kawamura Electric Inc | 3相回路遮断器 |
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