JP2006214968A - 波長シフトを検出する方法、分光測定データを補正する方法および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】標準機による校正用サンプルの分光分布曲線の単調減少領域あるいは単調増加領域内で選択された検定波長FBにおける分光データTBおよび検定波長FBでの傾きを用いる。校正対象機を用いて前記校正用サンプルの検定波長での分光データ(TB+α)を測定する。検定波長での標準機による校正用サンプルの分光データと校正対象機での分光データとの差αおよび傾きから波長シフトを算出する。
【選択図】 図3
Description
「新編 色彩科学ハンドブック」第2版:246〜249頁
標準機による校正用サンプルの分光分布曲線の単調減少領域あるいは単調増加領域内で選択された検定波長FBにおける分光データTBおよび検定波長FBでの傾きを用い、
校正対象機を用いて校正用サンプルの検定波長での分光データ(TB+α)を測定する工程、および
検定波長での標準機による校正用サンプルの分光データと校正対象機での分光データとの差αおよび傾きから波長シフトを算出する工程
を有することを特徴とする。
所定波長における分光データの測定値を得た後に、所定波長に対応する波長シフトを前記所定波長から差し引いて校正波長を得、この校正波長に対して分光データの測定値を対応させることを特徴とする。
標準機による校正用サンプルの分光分布曲線の単調減少領域あるいは単調増加領域内で選択された検定波長FBにおける分光データTBおよび検定波長FBでの傾き、および校正対象機を用いたときの前記校正用サンプルの前記検定波長での分光データ(TB+α)の測定値を用い、
検定波長での標準機による校正用サンプルの分光データと校正対象機での分光データとの差αおよび傾きから波長シフトを算出する波長シフト算出処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体に係るものである。
検定波長での傾き= (TB−TA)/(FB−FA) (1)
また、検定波長FBより長波長側の波長FCにおける分光データTCを測定しておき、次の値を傾きとすることができる。
検定波長での傾き= (TC−TB)/(FC−FB) (2)
あるいは、検定波長FBより短波長側の波長FAにおける分光データTA、検定波長FBより長波長側の波長FCにおける分光データTCを測定しておき、次の値を傾きとすることができる。
検定波長での傾き= (TC−TA)/(FC−FA) (3)
まず校正対象機の検定波長FBにおける分光データ(TB+α)を測定する(30)。αが正の値である場合には、図3に示すように、校正対象機における分光データは大き目になる。ここで、本発明においては、この検定波長における分光データのずれ(α)が、図3のグラフの左側(短波長側)への波長シフトβによって引き起こされたものだと仮定する。そして、標準機における分光データTBと、グラフの傾き(TC−TB)/(FC−FB)から、分光データ(TB+α)に対応する校正波長(FB+β)を算出する(32)。この差βを検定波長における波長シフトとする(34)。この結果、校正対象機では、標準機に比べて、検定波長でβだけ波長がシフトしていることになる。図3の例ではβの符号はマイナスとなる。なお傾きは前述の(1)〜(3)のいずれの方法で測定してもよい。
図8に示すように、クライアント10が、プロバイダ用サーバ11を介してインターネット12に接続されるとともに、ウェブ(Web)サーバ14がインターネット12に接続されている。すなわち、クライアント10とウェブサーバ14とは、インターネットを介して互いに接続されている。
Processing Unit)、RAM(Random Access
Memory)、ROM(Read Only
Memory)と、内蔵又は外付けのハードディスクHD3と、を備え、CPUが所望のプログラムを適宜HD3から読み出して所望の処理を実行するようになっている。
使用した分光光度計の仕様を表2に示す。3台の分光光度計を用い、新品のs号機を基準として、使用時間が2年経過したm号機、5年経過したn号機をロットの号機として選択した。外周温度の影響を除去するため、3台を同じ部屋に設置し、室温は25度±1度に保持して測定した。測定に先立ち、s号機、m号機、n号機の0%、100%校正を行った。0%校正は光遮断による校正を、100%校正はそれぞれに付属の白色校正板にて実施した。
使用した分光光度計の仕様を表10に示す。異なる機種s、pの2台の分光光度計を用い、機種sを基準として、機種pを試験機種として選択した。外周温度の影響を除去するため、2台を同じ部屋に設置し、室温は25±1度に保持して測定した。測定に先立ち、機種s、pの0%、100%校正を行った。0%校正は光遮断による校正を、100%校正はそれぞれに付属の白色校正板にて実施した。
実施例2の条件でガラス製透明サンプルを機種s、pの分光光度計で測定した。透明サンプルを透過モードで測定して分光透過率を求めた以外は実施例2と条件は同じである。よって、430、480、500、510、540、570、600、640nmの8つの検定波長での透過率、基準に対する透過率差、検定波長における単位透過率あたりの波長シフト値d(nm)および波長シフト値(nm)は表11に示される。表17に補正前後の色差を示す。色差をみると補正前の0.44から補正後は0.17へと改善され、異なる機種で測定された透過率の本発明による補正が有効であることが分かる。図21に補正前後の透過率差を示す。補正前は、基準sに対する透過率差が大きいため、水平ライン0から大きく逸脱しているが、波長シフトが補正されたデータでは水平ラインからの逸脱が小さくなっており、波長シフトによる誤差が改善されたことを示している。
図8、図9を参照しつつ説明したようにして、ネットを用いて本発明の波長シフト測定および分光測定データの校正を行った。
Claims (11)
- 分光光度計の波長シフトを検出する方法であって、
標準機による校正用サンプルの分光分布曲線の単調減少領域あるいは単調増加領域内で選択された検定波長FBにおける分光データTBおよび検定波長FBでの傾きを用い、
校正対象機を用いて前記校正用サンプルの前記検定波長での分光データ(TB+α)を測定する工程、および
前記検定波長での前記標準機による前記校正用サンプルの分光データと前記校正対象機での分光データとの差αおよび前記傾きから波長シフトを算出する工程
を有することを特徴とする、分光光度計の波長シフトを検出する方法。 - 前記単調減少領域内あるいは単調増加領域内にあり、前記検定波長から短波長側の測定点Aにおける分光データを用いて、前記検定波長から短波長側での前記傾きを算出することを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 前記単調減少領域内あるいは単調増加領域内にあり、前記検定波長から長波長側の測定点Cにおける分光データを用いて、前記検定波長から長波長側での前記傾きを算出することを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
- 前記単調減少領域内あるいは単調増加領域内にあり、前記検定波長から短波長側の測定点Aにおける分光データ、および前記単調減少領域内あるいは単調増加領域内にあり、前記検定波長から長波長側の測定点Cにおける分光データを用いて、前記測定点AとCとの間の傾きを算出し、この傾きを前記検定波長における傾きとすることを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 前記分光データが分光透過率または分光反射率であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つの請求項に記載の方法。
- 分光光度計による分光測定データを補正する方法であって、
標準機による校正用サンプルの分光分布曲線の単調減少領域あるいは単調増加領域内で選択された検定波長FBにおける分光データTBおよび検定波長FBでの傾きを用い、
校正対象機を用いて前記校正用サンプルの前記検定波長での分光データ(TB+α)を測定する工程、
前記検定波長での前記標準機による前記校正用サンプルの分光データと前記校正対象機での分光データとの差αおよび前記傾きから波長シフトを算出する工程、および
前記波長シフトに基づいて校正波長を得、この校正波長に対して分光データの測定値を対応させる工程
を有することを特徴とする、分光測定データを補正する方法。 - 前記単調減少領域内あるいは単調増加領域内にあり、前記検定波長から短波長側の測定点Aにおける分光データを用いて、前記検定波長から短波長側での前記傾きを算出することを特徴とする、請求項6記載の方法。
- 前記単調減少領域内あるいは単調増加領域内にあり、前記検定波長から長波長側の測定点Cにおける分光データを用いて、前記検定波長から長波長側での前記傾きを算出することを特徴とする、請求項6記載の方法。
- 前記単調減少領域内あるいは単調増加領域内にあり、前記検定波長から短波長側の測定点Aにおける分光データ、および前記単調減少領域内あるいは単調増加領域内にあり、前記検定波長から長波長側の測定点Cにおける分光データを用いて、前記測定点AとCとの間の傾きを算出し、この傾きを前記検定波長における傾きとすることを特徴とする、請求項6記載の方法。
- 前記校正対象機によって測定された前記分光データを補間法を用いて微小間隔データに変換し、この微小間隔データを前記校正波長に基づく微小間隔データに変換することを特徴とする、請求項6〜9のいずれか一つの請求項に記載の方法。
- 分光光度計の波長シフトを計算する計算処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体であって、
標準機による校正用サンプルの分光分布曲線の単調減少領域あるいは単調増加領域内で選択された検定波長FBにおける分光データTBおよび検定波長FBでの傾き、および校正対象機を用いたときの前記校正用サンプルの前記検定波長での分光データ(TB+α)の測定値を用い、
前記検定波長での前記標準機による前記校正用サンプルの分光データと前記校正対象機での分光データとの差αおよび前記傾きから波長シフトを算出する波長シフト算出処理
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体。
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