JP2006214680A - トイレ機器システム - Google Patents

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Abstract

【課題】塩ビ鋼板などの導電部材を有する壁面にリモコン装置を取り付けると、リモコン装置の無線回路が出力する電波の周波数ずれや出力レベル低下などの現象が発生し、このリモコン装置から出力される電波を洗浄便座装置で受信できなくなる。
【解決手段】壁面に着脱自在に取り付けられると共に、電波信号によって電子装置を制御することができるリモコン装置において、無線送信回路及び無線送信用アンテナを含む無線回路と、前記無線回路を収容すると共に、その前面には操作部が配置される筐体と、前記壁面取り付け時にこの壁面と対向する前記筐体の背面と前記無線回路との間で、かつ前記無線回路の近傍に配置される導電部材とを備えることとした。
【選択図】図5

Description

リモコン装置、特に洗浄便座装置などの電子装置を電波信号によって制御するリモコン装置及びそれを用いるトイレ機器システムや浴室機器システムに関する。
近年、トイレの便器には、その快適さから、洗浄機能、乾燥機能、脱臭機能などの各種機能を有する洗浄便座装置が取り付けられてきている。そして、このような洗浄便座装置の操作パネルに集約された操作ボタンを利用者が押下することによって、それらの機能が作動するようになっている。
この操作パネルは、従来、洗浄便座装置上に配置されるものが多かったが、最近は洗浄便座装置本体とは別にリモコン装置を設けられるものが主流となってきている。そして、利用者がこのリモコン装置上に配置された操作ボタンを操作することよって、リモコン装置からの制御信号が赤外線により洗浄便座装置本体へ送られ、その信号を受信した洗浄便座装置本体によって制御信号に応じた制御を行っている。
しかしながら、このようなリモコン装置においては、赤外線出力用のLEDによって、赤外線による通信を行っていたため、その通信による消費電力が大きかった。
しかも、赤外線などの光を用いた通信においては、リモコン装置との向きとの関係や障害物の存在により通信ができない場合が発生するため、複数の赤外線出力用のLEDを複数の方向に向けて配置しなければならず、それによってさらに消費電力が大きくなってしまうという問題があった。
したがって、容量の大きな電池を使わざるを得ず、リモコン装置を小さくすることが困難であった。
以上のような赤外線による通信の問題点を解決するために、電子機器を制御するリモコン装置において、電波を用いた無線通信を利用するものが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
このような電波を用いた無線通信は、赤外線通信に比べて消費電力を低減することができ、しかも、リモコンの向きや障害物の存在を赤外線通信ほど考慮する必要がなくなるといった大きな利点がある。
特開2002−353943号公報
ところが、上述の特許文献1に記載されているような、電波を用いて無線通信するリモコン装置を洗浄便座装置などのトイレ機器システムに適用した場合、次のような問題が生じる。
洗浄便座装置のリモコン装置は、洗浄便座装置が設置された便器近辺の壁面に着脱自在に取り付けられるのが一般的であるが、洗浄便座装置が設置されるトイレブースによっては、その壁面を塩ビ鋼板としているものがある。例えば、ビジネスホテルなどのトイレ付きユニットバスなどである。
そして、このような塩ビ鋼板で形成された壁面にリモコン装置を取り付けると、リモコン装置が塩ビ鋼板に近接して配置されることになり、この壁面の鋼板とリモコン装置との間で浮遊容量や相互インダクタンスが発生する。
一般に、このような浮遊容量や相互インダクタンスは小さく、制御回路などには影響を与えることは少ない。
しかし、無線回路においては、比較的小さい値のコンデンサ素子やインダクタンス素子、又インピーダンスが高い部分などが存在することが多く、この浮遊容量や相互インダクタンスの影響が無視できないようになる。
すなわち、この浮遊容量や相互インダクタンスが、無線回路から発生する電波の周波数や強度(出力レベル)に大きな影響を及ぼすことになる。
そのため、塩ビ鋼板などの導電部材を有する壁面にリモコン装置を取り付けると、リモコン装置の無線回路が出力する電波の周波数ずれや出力レベル低下などの現象が発生し、このリモコン装置から出力される電波を洗浄便座装置側で受信できなくなるという問題が発生する。
このような問題の解決策として、リモコン装置を導電部材を有する壁面に設置した後に、その無線回路を調整する方法が考えられるものの、浮遊容量や相互インダクタンスの影響による電波の周波数ずれや出力レベル低下は、リモコン装置の設置環境、すなわちリモコン装置と導電部材との距離や、導電部材の種類などによって大きく異なるため、その調整は容易ではなく、煩雑でもある。
しかも、リモコン装置は壁面に取り付けられた状態で使用される以外に、壁面から取り外して使用される場合も多く、折角、リモコン装置を壁面に取り付けた状態で無線回路の調整を行っても、壁面から取り外されるとリモコン装置は浮遊容量や相互インダクタンスの影響から開放され、調整した電波の周波数や出力が変化してしまう。そのため、このリモコン装置から出力される電波を洗浄便座装置で受信できなくなったり、電波の出力レベルが規定値以上になったりすることになる。
そこで、本発明は、リモコン装置を取り付ける壁に上述のような導電部材が存在するか否かにかかわらず、その出力する電波の周波数やレベルを安定させたリモコン装置を提供することを目的とする。
そこで、上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、壁面に着脱自在に取り付けられると共に、電波信号によって電子装置を制御することができるリモコン装置において、無線送信回路及び無線送信用アンテナを含む無線回路と、前記無線回路を収容すると共に、その前面には操作部が配置される筐体と、前記壁面取り付け時にこの壁面と対向する前記筐体の背面と前記無線回路との間で、かつ前記無線回路の近傍に配置される導電部材とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記導電部材と前記無線回路間で発生する浮遊容量又は相互インダクタンスが前記無線回路に影響を与える範囲内を、前記無線回路の近傍とすることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記導電部材に、前記無線回路の特性調整部位を調整するための開口部を設けたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記導電部材と前記筐体の背面との間に、第2の導電部材を設けたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリモコン装置と、同リモコン装置の電波信号によって制御される電子装置からなるトイレ機器システムであることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリモコン装置と、同リモコン装置の電波信号によって制御される電子装置からなる浴室機器システムであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、壁面に着脱自在に取り付けられると共に、電波信号によって電子装置を制御することができるリモコン装置において、無線送信回路及び無線送信用アンテナを含む無線回路と、前記無線回路を収容すると共に、その前面には操作部が配置される筐体と、前記壁面取り付け時にこの壁面と対向する前記筐体の背面と前記無線回路との間で、かつ前記無線回路の近傍に配置される導電部材とを備えたので、壁面の導電部材とリモコン装置との間で発生する浮遊容量や相互インダクタンスによる無線回路への影響を低減することが可能となる。したがって、導電部材が取り付けられた壁面に、リモコン装置を取り付けた場合にでも、その出力する電波の周波数や出力レベルの変化を抑えることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記導電部材と前記無線回路間で発生する浮遊容量又は相互インダクタンスが前記無線回路に影響を与える範囲内を、前記無線回路の近傍とするので、導電部材が取り付けられた壁面に、リモコン装置を取り付けた場合にでも、その出力する電波の周波数や出力レベルの変化を抑えることができると共に、外来ノイズによる影響を抑えることも可能となる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記導電部材に、前記無線回路の特性調整部位を調整するための開口部を設けたので、導電部材を取り付けた後に、この開口部から無線回路の調整が可能となり、作業性が向上する。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記導電部材と前記筐体の背面との間に、第2の導電部材を設けたので、壁面の導電部材とリモコン装置との間で発生する浮遊容量や相互インダクタンスによる無線回路への影響を大幅に低減することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明によれば、トイレ機器システムにおいて、壁面の導電部材とリモコン装置との間で発生する浮遊容量や相互インダクタンスによる無線回路への影響を低減することが可能となる。
また、請求項6に記載の発明によれば、浴室機器システムにおいて、壁面の導電部材とリモコン装置との間で発生する浮遊容量や相互インダクタンスによる無線回路への影響を低減することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、トイレブースに設置された本発明の実施形態に係る洗浄便座装置及びそれを制御するリモコン装置からなる洗浄便座システムを示す図、図2は本発明の実施形態に係るリモコン装置の側面図、図3は本発明の実施形態に係るリモコン装置の構成ブロック図、図4は本発明の実施形態に係るリモコン装置の正面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態における洗浄便座システムSは、トイレブースに設置された洗浄便座装置1とリモコン装置2とから構成される。
洗浄便座装置1は、便器3上に設置され、各種機能を制御するための制御部等を有する洗浄便座装置本体4と、洗浄便座装置本体4に回動可能に連結された便座5と、同じく洗浄便座装置本体4に回動可能に連結された便蓋6とから構成される。
洗浄便座装置本体4は、洗浄機能、乾燥機能、脱臭機能、便座保温機能など各種機能を動作させる本体制御部(図示せず)を有し、さらにリモコン装置2から送信される電波信号を受信する受信アンテナ及び電波受信部とを備えている。
そして、リモコン装置2から電波として出力される制御信号(以下、「電波信号」とする。)を、受信アンテナを介して電波受信部で受信すると、本体制御部は、その電波信号に従った制御を行うようになっている。
一方、リモコン装置2は、図2に示すように、その筐体背面に設けられた係止部21が、塩ビやポリエステル系樹脂を印刷又は張り合わせた鋼板等の導電部材を有するトイレブースの壁面10に取り付けられたホルダ7の係止部71とで係合することによって、壁面10に着脱自在に取り付けられている。なお、ホルダ7を介して、壁面10に取り付けるのではなく、係止部材(図示せず)を直接壁面10に取り付け、この係止部材にリモコン装置2の係止部21を係合させるようにしてもよい。
また、リモコン装置2は、図3に示すように、各種洗浄機能ボタン、乾燥ボタン、洗浄パワー制御ボタン、マッサージボタンなどの各種スイッチ部22と、時刻や制御内容を表示するための表示部23と、各種設定内容などを記憶する記憶部24と、洗浄便座装置本体4へ制御信号を電波信号として送信する無線回路25と、リモコン装置2全体の制御を統括する制御部26とから構成される。
ここで、無線回路25は、変調回路27と、増幅回路28と、送信用アンテナ29等によって構成されている。なお、変調回路27と増幅回路28とをあわせて無線送信回路とする。
変調回路27は、制御部26から入力される制御信号を、内部の発振回路27a(図示せず)にて発生した所定周波数信号(例えば、44.57MHz)に基づき、周波数逓倍回路27bにて周波数の逓倍化を行い、さらに内部の帯域フィルタ回路27c(図示せず)で所定の高次高調波成分(例えば、7次高調波成分の312MHz帯域)のみを通過させる機能を有する回路である。
増幅回路28は、変調回路27から出力される信号の電力を増幅するとともに、後述する送信用アンテナ29との整合回路28a(図示せず)を有する回路である。
送信用アンテナ29は、増幅回路28から出力された増幅信号を電波信号として洗浄便座装置本体4へ出力するアンテナである。
なお、リモコン装置2の無線回路25は、リモコン装置2の量産時に、その回路を構成する部品のばらつきから、出力する電波信号の周波数や出力レベルにばらつきが生じる。
そこで、帯域フィルタ回路27cや整合回路28aなどには、その電波信号の周波数や出力レベルを一定の範囲内に調整するために、それぞれトリマーコンデンサが設けられている。
また、リモコン装置2は、図4に示すように、略箱状の形状をしており、その筐体前面には、操作パネルとして各種スイッチ部22や表示部23などが設けられている。
このリモコン装置2の各種スイッチ部22が、洗浄便座装置1の使用者によって操作されると、制御部26がそれを検出し、操作されたスイッチ部22のボタン種別に応じた制御信号を無線回路25へ出力する。そして、無線回路25がその制御信号を高周波変調信号へ変換し、送信用アンテナ29によって、電波信号として洗浄便座装置本体4へ送信される。
以上のように構成されているリモコン装置2の内部構造につき、図面を参照しながら以下具体的に説明する。
図5は本発明の実施形態に係るリモコン装置の断面図(図4のA−A断面図)、図6は本発明の実施形態に係るリモコン装置の背面図、図7は本発明の実施形態に係るリモコン装置の無線回路付近の背面図(図6のB領域)、図8は本発明の実施形態に係るリモコン装置の浮遊容量の説明図、図9は本発明の実施形態に係るリモコン装置の浮遊容量の説明図、図10は本発明の実施形態に係るリモコン装置の背面図である。
リモコン装置2は、図5に示すように、ボタンや表示部が露出する開口部を有する前面カバー31と壁面取り付け時に壁面と対向する背面カバー32とからなる箱状の筐体30と、その筐体30内に配置され、前面カバー31に取り付けられる基板33等を備えている。
そして、この基板33の表面側(前面カバー31側)に、スイッチ部22及び表示部23が設けられており、又その裏面側(背面カバー32側)には、ROMやRAMなどの記憶部24、無線回路25、及び制御部26が設けられている。
さらに、基板33の裏面側には、無線回路25を覆うように、無線回路25と背面カバー32との間に導電部材34が取り付けられている。
図6及び図7には、リモコン装置2の背面カバー32を取り外した状態でのリモコン装置の背面図が示されている。
この導電部材34は、図8に示すように、無線回路25の動作に影響を及ぼすような浮遊容量(C)や相互インダクタンスを、無線回路25との間で発生させるように、無線回路25の近傍に配置される。なお、導電部材34と無線回路25との距離はできるだけ近い方が望ましい。
そして、この導電部材34は、基板33裏面上に占める無線回路25の面積と略同等又はそれ以上の面積を有し、無線回路25を覆うように配置される。すなわち、無線回路25と背面カバー32とが対向する面に、その面をカバーする面積の導電部材34が配置される。なお、無線回路25を導電部材34で密封若しくはそれに近い状態での覆い方をするようにしてもよい。
また、導電部材34としては、アルミ、鉄、珪素鋼などの金属板が使用され、少なくともその一端部を電気回路のグランドに半田付け等により接続している。
ところで、このような浮遊容量や相互インダクタンスで特性に影響が生じる回路は、比較的小さい値のコンデンサ素子やインダクタンス素子があり、又インピーダンスの高い部分がある帯域フィルタ回路27c、整合回路28a、送信用アンテナ29などである。
たとえば、帯域フィルタ回路27cに影響が生じるとフィルタリングする周波数がずれてしまい、その出力周波数や出力レベルも同様にずれる。また、整合回路28aに影響が生じると、送信用アンテナ29との関係でインピーダンスがずれてしまい、その出力レベルが低下する等の影響がでてくる。
このように、浮遊容量や相互インダクタンスで特性に影響が生じる回路は、無線回路25全体ではなく、その一部に過ぎない場合がある。
そこで、このような浮遊容量や相互インダクタンスによる影響がある部分のみ、すなわち、比較的小さい値のコンデンサ素子やインダクタンス素子、又インピーダンスの高い部分の近傍のみに導電部材34を配置することで、導電部材34の面積等を小さくすることができ、リモコン装置2の生産コストを抑えることが可能となる。
以上のように導電部材34として、アルミや鉄などの金属板を例にして説明したが、基板33の裏面側の無線回路25部分(特に、浮遊容量や相互インダクタンスにより特性に影響が生じる回路)及びその近傍を導電(銀、銅等)ペーストすることによって、浮遊容量や相互インダクタンスを導電ペーストと無線回路25との間で発生させるようにしてもよい。なお、この導電ペーストは、一箇所以上で回路のグランドへ接続されている。
また、銅箔を一面に配置にした基板(基板33とは別基板)を導電部材34として、無線回路25を覆うように配置するようにしてもよい。
さらに、基板33として多層基板を用い、複数の層のうちの一層をグランド層とし、このグランド層を導電部材34とするようにしてもよい。このグランド層との距離が近接する層ほど、グランド層との浮遊容量や相互インダクタンスが大きくなる。したがって、このグランド層を、浮遊容量や相互インダクタンスで特性に影響が生じる部分の層の近傍とすることが望ましい。
ところで、リモコン装置2の無線回路25の動作に影響を及ぼすような浮遊容量や相互インダクタンスが、無線回路25との間で発生するように、導電部材34を無線回路25の近傍に配置させているため、無線回路25の回路設計においては、このような浮遊容量や相互インダクタンスを考慮して、その内部の定数を決定する必要がある。
しかし、リモコン装置2の量産時には、導電部材34の特性や、導電部材34と無線回路25との位置などにばらつきが発生する。
そこで、本実施形態のリモコン装置2の無線回路25では、上述のように部品のばらつきのみならず、この浮遊容量や相互インダクタンスをも考慮したトリマーコンデンサ(VC101〜VC103)などの特性調整部位が設けられている。
しかも、図7に示すように、この導電部材34には、このようなトリマーコンデンサVC101〜VC103等の特性調整部位を調整するために、ドライバー等を通すための開口部34a〜cが設けられており、したがって、導電部材34を基板33に取り付けた後に、この開口部から無線回路25の調整が可能となり、作業性が向上する。
なお、背面カバー32に、導電部材34の開口部34a〜cに対応する位置に開口部32a〜c(図示せず)を設けるようにしてもよい。このようにすれば、開口部32a〜c及び開口部34a〜cを通じて、トリマーコンデンサVC101〜VC103等の調整部品の調整を行うことができる。
以上のように構成されたリモコン装置2を、導電部材を有する壁面10に取り付けた前後で、壁面10の導電部材とリモコン装置2との間で発生する浮遊容量や相互インダクタンスによる無線回路25への影響の変化は、大幅に圧縮される。
すなわち、導電部材34は、壁面10の導電部材と無線回路25との間に設けられ、無線回路25を覆うように無線回路25の配置面積と同等以上の面積となっているため、壁面10の導電部材と導電部材34との間で浮遊容量や相互インダクタンスが発生する。一方、導電部材34が無線回路25を覆うように配置されているため、無線回路25は壁面10の導電部材との間で浮遊容量や相互インダクタンスの発生が大幅に低減される。
しかも、導電部材34はグランド接地されているため、壁面10の導電部材と導電部材34との間で発生する浮遊容量や相互インダクタンスによる無線回路25の出力へ影響が少ない。
したがって、導電部材を有する壁面10にリモコン装置2を取り付ける前後における無線回路25の出力(電波の周波数や出力レベル等)の変化を大幅に抑えることができる。
さらに、無線回路25は、グランド接地された導電部材34と容量結合することになるため、外部ノイズが無線回路25へ輻射することによる影響を抑えることも可能となる。
特に、導電部材34を無線回路25の近傍へ配置することによって、容量結合の度合いを増すことによって、外部ノイズに対する耐力をアップさせることができる。
しかも、導電部材34が基板の裏面側のみに設けられているため、無線回路25から洗浄便座装置本体4に出力される電波への影響を最小限に抑えることができる。
このことは、基板33の裏面側に導電ペーストを施した場合や多層基板の裏面側をグランド層とした場合も同様である。
さらに、リモコン装置2の背面カバー32の内面(基板33と対向する面)には、図5に示すように、さらに第2の導電部材40が取り付けられている。
上述のように、リモコン装置2において、導電部材34が取り付けられるが、電波信号を洗浄便座装置本体4へ送信しなければならないため、無線回路25の底面(基板33側)を導電部材34によって覆うことができない。
そのため、無線回路25と壁面10の導電部材との間での浮遊容量や相互インダクタンスの発生を完全に遮断することができず、リモコン装置2を壁面10に取り付けたときに、壁面10の導電部材による影響が少なからず残る。
しかも、図9に示すように、無線回路25の上面側(壁面10側)に導電部材34の大部分を設けたような場合、無線回路25と壁面10の導電部材との間で発生する浮遊容量(C´)や相互インダクタンスによる影響が大きくなってくる。
そこで、本実施形態のリモコン装置2においては、図5に示すように、導電部材34に加え、さらに、この導電部材34よりも壁面10側に第2の導電部材を設けることによって、無線回路25と壁面10の導電部材との間の浮遊容量や相互インダクタンスの発生を抑制するようにしている。
この第2の導電部材40は、アルミ、鉄、珪素鋼などの金属板によって形成されており、図10に示すように、この無線回路25(特に、送信用アンテナ)の配置面積と同等以上の面積を有しており、無線回路25及びこの無線回路25を実装した基板33を覆うように背面カバー32の内面の略全面に取り付けられる。なお、この第2の導電部材40をリモコン回路のグランドに接地することが望ましいが、構造上グランドに接地しない方が簡易であり、単に背面カバー32に取り付けるだけにしてもよい。
また、この第2の導電部材40は、アルミ板等に代えて、背面カバー32の内面に無電解めっきを施すようにしてもよく、背面カバー32に導電性塗料を塗布したり、背面カバー32自体を導電性プラスチックや金属製ハウジングとしてもよい。
このように、導電部材34のほかに、この導電部材34と壁面10との間に、背面カバー32に第2の導電部材40を設けることによって、壁面10の導電部材と無線回路25との浮遊容量や相互インダクタンスの発生を低減することができ、導電部材34による効果に加え、さらに送信用アンテナから出力される電波のレベルや周波数等を安定化することができる。
そのため、電波の出力レベルが規定されているような規格であっても、その対応が可能なリモコン装置を提供することができる。
なお、本発明の実施形態では、洗浄便座システムに使用するリモコン装置について具体的に説明したが、それに限られることなく、他の電子機器のリモコン装置においても適用することができる。
また、本発明の実施形態では、無線回路25を基板33の裏面に配置するようにしたが、基板33の表面に配置するようにしてもよい。この場合、導電部材34として、無線回路25の配置面積と同等面積以上のグランド面を無線回路25の裏面、すなわち基板33の裏面に形成することとしてもよい。
また、本発明の実施形態では、導電部材34と第2の導電部材40との2つにより、無線回路の出力を安定させることとしたが、基板33と背面カバー32が近接しているような場合には、導電部材34を兼ねた形で第2の導電部材40を背面カバー32に取り付けるようにしてもよい。たとえば、第2の導電部材40を背面カバー32に取り付けて、基板33裏面上に配置された無線回路25に隣接させると共に、第2の導電部材40にグランド接続端子を設け、前面カバー31に背面カバー32を取り付けたときに、このグランド接続端子が基板上のグランドと接続されるような構造としてもよい。
また、本発明の実施形態においては、トイレ機器システムについて説明したがこれに限られず、リモコン装置によって遠隔的に制御できる電子機器であれば、浴室機器システムのようなものであっても構わない。
以下、本発明を浴室機器システムに適用した場合について、簡単に説明する。
図11は、浴室に設置された本発明の実施形態に係る浴室乾燥機及びそれを制御するリモコン装置からなる浴室機器システムを示す図である。
浴室機器システムは、図11に示すように、乾燥機本体101及び通風ダクト102などを有する浴室乾燥機100と、この乾燥機本体101を制御するためのリモコン装置120とから構成される。
そして、リモコン装置120から乾燥機本体101を制御することによって、乾燥機本体101から乾燥風を吐出させ、物干し棒110に掛けられた衣服111を乾燥させる。
ここで、浴室の壁面130は、上述のトイレと同様、塩ビ鋼板など導電部材を有している。
したがって、図11に示すように、リモコン装置120を浴室の壁面130に取り付けることによって、リモコン装置120と壁面130の導電部材との間で浮遊容量や相互インダクタンスが発生し、電波信号の強度や周波数に大きな影響を及ぼす。
このような場合であっても、この浴室機器システムのリモコン装置120を、上述したトイレ機器システムのリモコン装置2と同様に、導電部材34や第2の導電部材40を取り付けることによって、それらの影響を抑制することが可能となる。
トイレブースに設置された本発明の実施形態に係る洗浄便座装置及びそれを制御するリモコン装置からなる洗浄便座システムを示す図である。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の側面図である。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の無線回路のブロック構成図である。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の正面図である。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の断面図である。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の背面図である。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の無線回路付近の背面図のである。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の浮遊容量の説明図である。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の浮遊容量の説明図である。 本発明の実施形態に係るリモコン装置の背面図である。 浴室に設置された本発明の実施形態に係る浴室乾燥機及びそれを制御するリモコン装置からなる浴室機器システムを示す図である。
符号の説明
1 洗浄便座装置
2 リモコン装置
10 壁面
25 無線回路
31 前面カバー
32 背面カバー
33 基板
34 導電部材
40 第2の導電部材

Claims (6)

  1. 壁面に着脱自在に取り付けられると共に、電波信号によって電子装置を制御することができるリモコン装置において、
    無線送信回路及び無線送信用アンテナを含む無線回路と、
    前記無線回路を収容すると共に、その前面には操作部が配置される筐体と、
    前記壁面取り付け時にこの壁面と対向する前記筐体の背面と前記無線回路との間で、かつ前記無線回路の近傍に配置される導電部材とを備えたことを特徴とするリモコン装置。
  2. 前記導電部材と前記無線回路間で発生する浮遊容量又は相互インダクタンスが前記無線回路に影響を与える範囲内を、前記無線回路の近傍とすることを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。
  3. 前記導電部材に、前記無線回路の特性調整部位を調整するための開口部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリモコン装置。
  4. 前記導電部材と前記筐体の背面との間に、第2の導電部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリモコン装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリモコン装置と、同リモコン装置の電波信号によって制御される電子装置からなるトイレ機器システム。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリモコン装置と、同リモコン装置の電波信号によって制御される電子装置からなる浴室機器システム。
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