JP2006214499A - 自動調心ころ軸受用保持器及び自動調心ころ軸受 - Google Patents

自動調心ころ軸受用保持器及び自動調心ころ軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】 各球面ころ4、4を各ポケット9a内に挿入する作業を容易に行なえると共に、これら各球面ころ4、4の挿入時に、これら各ポケット9aの内側に突出する弾性舌片15に、機能不良に結び付く様な過大な変形が生じにくい構造を実現する。
【解決手段】 保持器5aを構成する円環部11の内側面の円周方向中間部に、上記各ポケット9aの外側に凹んだ窪み17を形成する。これにより、上記各球面ころ4、4を、この窪み17の深さ分上記弾性舌片15の先端縁から離れる方向に寄せた状態で、上記各ポケット9a内に挿入できる。この為、上記各球面ころ4、4の挿入作業を容易に行なえると共に、これら各球面ころ4、4の挿入時に上記弾性舌片15に過大な力が作用する事を防止して、この弾性舌片15が、作動不良に結び付く程大きく変形しない様にできる。【選択図】 図1

Description

この発明に係る自動調心ころ軸受用保持器は、各種機械装置に組み込まれ、例えばハウジングの内側に回転軸を支承する為の自動調心ころ軸受に組み込んで利用する。
例えば重量の嵩む軸をハウジングの内側に回転自在に支承する為に従来から、特許文献1に記載された様な自動調心ころ軸受が使用されている。この特許文献1には、各球面ころを保持する1対の保持器を案内リングにより案内する構造が記載されている。これに対して、この案内リングを省略した構造が、特許文献2に記載されている。図6〜9は、この特許文献2に記載された自動調心ころ軸受1を示している。この自動調心ころ軸受1は、互いに同心に組み合わされた外輪2と内輪3との間に、複数の球面ころ4、4を転動自在に配列して成る。そして、1対の保持器5、5により、これら複数の球面ころ4、4の分離防止を図っている。これら各保持器5、5は、金属板をプレス成形して成る、所謂プレス保持器である。
上記外輪2の内周面には、単一の中心を有する球状凹面である外輪軌道6を形成している。又、内輪3の外周面の幅方向(図6の左右方向)両側には、それぞれが上記外輪軌道6と対向する、1対の内輪軌道7、7を形成している。又、上記複数の球面ころ4、4は、その最大径部が各球面ころ4、4の軸方向長さの中央部にある対称形で、上記外輪軌道6と上記1対の内輪軌道7、7との間に、2列に亙って転動自在に配列されている。
上記各保持器5、5は、円すい筒状の主部8を備える。この主部8には、上記各球面ころ4、4をそれぞれ転動自在に保持する複数のポケット9を、円周方向に亙って等間隔に打ち抜き形成している。又、この主部8の大径側端縁部に、上記金属板を径方向外方に折り曲げる事で、外向フランジ部10を形成している。従って、上記各保持器5、5は、上記複数のポケット9の存在により、この外向フランジ部10と、上記主部8の小径側端縁部を構成する円環部11と、これら外向フランジ部10と円環部11とを連結する複数の柱部12、12とに分かれる。この円環部11の外端縁に内向フランジ部13を、径方向内方に折り曲げ形成している。言い換えれば、上記各ポケット9は、上記外向フランジ部10と、円環部11と、円周方向に隣り合う柱部12、12とにより囲まれた部分に設けられている。
又、図8に示す様に、上記外向フランジ部10の片側面で、上記各球面ころ4、4(図8では省略)の軸方向一端面に対向する部分に突起14、14を、上記各ポケット9毎に2個ずつ、互いに円周方向に離隔させて形成している。これら各ポケット9に上記各球面ころ4、4を、径方向外側から挿入した状態では、上記各突起14、14の先端面がこれら各球面ころ4、4の軸方向一端面に摺接若しくは近接する。又、上記円環部11の内側面が、これら各球面ころ4、4の軸方向他端面に摺接若しくは近接する。そして、これら各球面ころ4、4がスキューする事を防止する。
又、上記外向フランジ部10の内周縁部で上記各ポケット9の円周方向中間部に相当する位置に、それぞれ弾性舌片15を形成している。これら各弾性舌片15は、その先端が上記各ポケット9の内側に突出する方向に、上記外向フランジ部10に対し傾斜している。前記自動調心ころ軸受1を組み立てた状態で保持器5の主部8は、図6に示す様に、球面ころ4、4のピッチ円よりも径方向内方に位置する。そして、上記各弾性舌片15は、やはり図6に示す様に、球面ころ4、4の軸方向両端面の中央部にそれぞれ形成した円形の凹部16に係合して、これら各球面ころ4、4がポケット9から径方向外方に抜け出すのを防止する。各球面ころ4、4がポケット9から径方向内方に抜け出るのは、これら各球面ころ4、4の転動面と前記各柱部12、12の両側縁との係合により防止する。この為、上記各ポケット9の円周方向に関する幅は、上記各球面ころ4、4の直径よりも小さくしている。尚、上記各凹部16、16は、図7に示した様な円形のものに限らず、各球面ころ4、4と同心の円環状のものでも良い。何れにしても、上記外向フランジ部10の内側面に形成した突起14、14の端面は、上記各球面ころ4、4の軸方向両端面の一部で、上記各凹部16、16から各球面ころ4、4の径方向外方に外れた部分に摺接若しくは近接する。
上述の様に構成される自動調心ころ軸受1により、例えばハウジングの内側に回転軸を支承する場合、外輪2をハウジングに内嵌固定し、内輪3を回転軸に外嵌固定する。回転軸と共にこの内輪3が回転する場合には、複数の球面ころ4、4が転動して、この回転を許容する。ハウジングの軸心と回転軸の軸心とが不一致の場合、上記外輪2の内側で上記内輪3が調心する(外輪2の中心軸に対し内輪3の中心軸を傾斜させる)事で、この不一致を補償する。この場合に於いて、外輪軌道6は単一球面状に形成されている為、上記複数の球面ころ4、4の転動は、不一致補償後に於いても、円滑に行なわれる。
ところで、上述した従来構造の自動調心ころ軸受1の場合、図8〜9に示す様に、ポケット9を構成する円環部11の内側面の形状を、凹凸がない平面状としている。この為、上記各球面ころ4、4を上記保持器5に組み付ける際に、上記各ポケット9内にこれら各球面ころ4、4を挿入しにくいという問題があった。即ち、上記自動調心ころ軸受1の場合、これら各球面ころ4、4が径方向外方に抜け出すのを防止すべく、弾性舌片15を外向フランジ部10の内周縁部から上記各ポケット9の内側に突出させている。この為、これら各ポケット9の、上記弾性舌片15を突出させた部分での、上記各球面ころ4、4の軸方向に関する間隔が狭くなる。従って、上記円環部11の内側面の形状が平面状である場合、図10に示す様に、球面ころ4をポケット9内に直径方向外方から最適角度で挿入する際に、この球面ころ4の軸方向他端側の端縁部が上記円環部11の端縁部に引っ掛かる。この為、この球面ころ4を上記ポケット9内に挿入しにくくなる。尚、最適角度で挿入するとは、上記弾性舌片15の先端縁と上記円環部11の内側面との最短距離を通る仮想線αに対する仮想垂線βと平行な角度で、上記球面ころ4を上記ポケット9内に挿入する事を言う。
これに対して、上記球面ころ4を上記ポケット9内に挿入する際に、この球面ころ4の軸方向他端側の端縁部とポケット9を構成する円環部11の端縁部とが引っ掛からない様に、この球面ころ4の挿入角度を、図11に示す様に、上記最適角度に対して大きくする(更に任意の角度θを加える)事が考えられる。この場合、上記球面ころ4の軸方向他端側の端縁部を上記円環部11の端縁部に乗り上げた状態で、この球面ころ4を上記ポケット9内に挿入できる為、この球面ころ4の軸方向他端側の端縁部が上記円環部11の端縁部に引っ掛かる事は防止できる。
しかし、上述の様に球面ころ4の挿入角度を大きくすると、上記図11に示す様に、この球面ころ4の軸方向一端側の端縁部が上記弾性舌片15の中間部に当接する。この為、この球面ころ4の軸方向一端側の端縁部がこの弾性舌片15を乗り越える際に、この弾性舌片15を大きく変形させなくてはならず、この弾性舌片15に過大な力が作用する。そして、この弾性舌片15に過大な力が作用した場合には、この弾性舌片15に、機能不良に結び付く塑性変形が生じ易い。例えば、上記球面ころ4の挿入に伴いこの弾性舌片15が上記ポケット9の外側に塑性変形すると、この球面ころ4がこのポケット9内に挿入された状態で、上記弾性舌片15と前記凹部16とが十分に係合されなくなる。これら弾性舌片15と凹部16とが十分に係合されないと、上記球面ころ4が上記ポケット9の径方向外方に抜け落ちるのを確実に防止できない。
特開平5−157116号公報 特許第3529191号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑み、各球面ころの挿入作業を容易に行なえると共に、これら各球面ころを各ポケット内に挿入する際に、これら各球面ころとこれら各ポケットの内側に向けて突出する舌片とが強く当接する事を防止して、この舌片に機能不良に結び付く様な塑性変形が生じにくい構造を実現すべく発明したものである。
本発明の自動調心ころ軸受用保持器及び自動調心ころ軸受のうち、請求項1に記載した自動調心ころ軸受用保持器は、前述の図6〜9に示した従来構造と同様に、円すい筒状に形成され円周方向複数個所に、それぞれ球面ころを1個ずつ転動自在に保持する複数のポケットを設けた主部と、この主部の大径側端縁部から径方向外方に折れ曲がった外向フランジ部とを備える。
そして、この外向フランジ部の一部で、上記各球面ころを上記各ポケット内に保持した状態で、これら各球面ころの軸方向一端面と対向する部分に、これら各ポケットの内側に向けて突出し、これら各球面ころの軸方向一端面に形成された凹部と係合して、これら各球面ころがこれら各ポケットから径方向外方に抜け出すのを防止する為の舌片を設けている。
特に、請求項1に記載した自動調心ころ軸受用保持器に於いては、上記各ポケットの内側面のうち、上記各球面ころの軸方向他端面と対向する面の円周方向中間部に、これら各ポケットの外側に向けて凹んだ窪みを形成している。
又、請求項3に記載した自動調心ころ軸受も、前述の図6〜7に示した従来構造と同様に、外輪と、内輪と、複数の球面ころと、1対の保持器とから構成される。
このうちの外輪は、単一の中心を有する球状凹面である外輪軌道を内周面に形成している。
又、上記内輪は、上記外輪軌道と対向する1対の内輪軌道を外周面に形成している。
又、上記各球面ころは、これら外輪軌道と内輪軌道との間に、2列に亙って転動自在に設けられている。
又、上記両保持器は、上記各球面ころを転動自在に保持する複数のポケットを備えている。
特に、請求項3に記載した自動調心ころ軸受に於いては、上記両保持器が、上述した自動調心ころ軸受用保持器である。
上述の様に構成される本発明の自動調心ころ軸受用保持器の場合、各球面ころを舌片の先端縁から離れる方向に寄せた状態で各ポケット内に挿入できる為、これら各球面ころを挿入する作業を容易に行なえると共に、これら各球面ころの端縁部と舌片とが強く当接する事を防止できる。この結果、これら各球面ころの挿入時にこの舌片に、機能不良に結び付く様な変形が生じにくい。又、本発明の場合、上記各ポケットの内側面のうち、これら各球面ころの軸方向他端面が対向する面の、窪みを形成していない部分(円周方向両端部)が、これら各球面ころの軸方向他端面と摺接若しくは近接して、これら各球面ころにスキューが生じる事を防止できる。又、上記各ポケット内にこれら各球面ころを挿入する際に、これら各球面ころが上記窪みに誘導される為、保持器を無理に変形させる事なく、これら各球面ころを上記各ポケット内の所定位置に設置できる。更に、本発明の自動調心ころ軸受は、上述の様な自動調心ころ軸受用保持器を組み込む事により、信頼性を向上させる事ができる。
本発明を実施する為に好ましくは、請求項2に記載した様に、窪みの底面を、円周方向に関して、中央部が最も深く両端側に向かう程浅くなる形状とする。
この様に構成すれば、各球面ころを各ポケット内に挿入する際に、これら各球面ころの端縁部が舌片の先端縁と強く当接する事を防止すると共に、挿入に伴いこれら各球面ころを、軸方向に関して正規位置に滑らかに移動させる事ができる。
図1〜4は、本発明の実施例を示している。尚、本発明の特徴は、各球面ころ4、4を各ポケット9a内に挿入する際に、これら各球面ころ4の端縁部が、特許請求の範囲に記載した舌片である弾性舌片15と強く当接する事を防止する為、上記各ポケット9aの内側面の一部に窪み17を形成した点にある。その他の構造及び作用は、前述の図6〜9に示した従来構造と同様である為、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
本実施例の保持器5aは、前述の図6〜9に示した従来構造と同様に、金属板をプレス成形して成る。又、この保持器5aを構成する円すい筒状の主部8の大径側端縁部に形成した外向フランジ部10の内周縁部で、上記各ポケット9aの円周方向中間部に相当する位置に、上記弾性舌片15を、それぞれ形成している。これら各弾性舌片15は、その先端が上記各ポケット9aの内側に突出する方向に、上記外向フランジ部10に対し傾斜している。そして、これら各ポケット9a内に上記各球面ころ4、4を保持した状態で、これら各球面ころ4、4の軸方向両端面に形成した凹部16、16のうちの軸方向一端側の凹部16と上記各弾性舌片15とを係合させている。そして、これら各球面ころ4、4が上記各ポケット9aから径方向外方に抜け出るのを防止している。尚、上記凹部16、16は、図2に示した様な円形のものに限らず、各球面ころ4、4と同心の円環状の場合もある。
特に、本実施例の場合には、上記各ポケット9aの内側面のうち、これら各ポケット9a内に上記各球面ころ4、4を保持した状態で、これら各球面ころ4、4の軸方向他端面と対向する面の円周方向中間部に、上記窪み17をそれぞれ形成している。即ち、上記各ポケット9aを構成する円環部11の内側面の、上記主部8の円周方向に関して中間部に上記窪み17を形成している。この窪み17は、図3〜4に示す様に、ポケット9aの外側に向けて凹ませている。言い換えれば、この窪み17は、このポケット9aの内側面のうちの上記弾性舌片15の先端部と対向する面に形成され、この弾性舌片15が突出している方向と同じ方向に凹ませている。又、上記窪み17の底面は、円周方向(図3の左右方向)に関して、中央部が最も深く両端側に向かう程浅くなる凹曲面としている。尚、この窪み17の底面の形状は、例えば、複数の平面を滑らかに連続させた形状としても良い。要は、中央部が最も深く両端側に向かう程浅くなる形状を有していれば良い。
又、本実施例の場合、上記円環部11の内側面のうち、上記窪み17を形成していない円周方向両端部分の残部18、18と、外向フランジ部10の内側面に設けた各突起14、14の先端面との、上記各球面ころ4、4の軸方向に関する距離は、前述の図6〜9に示した従来構造のポケット9の場合と同様である。従って、上記各ポケット9a内に各球面ころ4、4を保持した状態で、これら各球面ころ4、4の軸方向他端面外周寄り部分は、上記残部18、18と摺接若しくは近接する。この結果、これら各球面ころ4、4を上記各ポケット9a内に保持した状態でこれら各球面ころ4、4の軸方向両端面が、上記各突起14、14及び上記残部18、18とそれぞれ摺接若しくは近接して、これら各球面ころ4、4にスキューが生じる事を防止できる。尚、上記残部18、18と上記窪み17の両端寄り部分とは滑らかに連続させている。
上述の様に構成される本実施例の場合、弾性舌片15の先端縁とこの先端縁が対向する円環部11の内側面中央部との距離を大きくできる為、上記各球面ころ4、4を、上記弾性舌片15の先端縁から離れる方向に寄せた状態で、上記各ポケット9a内に挿入できる。この為、これら各球面ころ4、4を挿入する作業を容易に行なえると共に、これら各球面ころ4、4の端縁部と上記各弾性舌片15とが強く当接する事を防止できる。即ち、本実施例の場合、上記各ポケット9aの内側面のうち、上記各弾性舌片15と対向する位置である、上記円環部11の内側面の円周方向中間部に上記窪み17をそれぞれ形成している。この為、図5に示す様に、ポケット9a内に球面ころ4を最適角度で挿入する際に、この球面ころ4を窪み17の円周方向中央部の深さ分、弾性舌片15から離れる方向に寄せた状態で、この球面ころ4をポケット9a内に挿入できる。
具体的には、この球面ころ4の軸方向他端側の挿入方向(図5の下方)に存在する端縁部が上記窪み17の円周方向中央部に存在する状態で、この球面ころ4が上記弾性舌片15の先端縁から離れる方向に最も寄った位置に存在する。又、この状態では、この球面ころ4の軸方向一端側の端縁部が、上記図5に示す様に、この弾性舌片15の中間部ではなく先端縁と当接する。この為、上記球面ころ4を上記ポケット9a内に最適角度で挿入する場合に、この球面ころ4の軸方向他端側の端縁部を上記円環部11の端縁部に引っ掛からせる事なく挿入できる。
上記球面ころ4を更に挿入していくと、挿入に伴いこの球面ころ4が上記窪み17の曲面に押されて、上記弾性舌片15側に変位する。この際、この球面ころ4の軸方向一端側の端縁部乃至端面の一部が上記弾性舌片15の先端縁を、この先端縁が上記凹部16内に係合するまで、上記ポケット9aの外側に押圧する。本実施例の場合、上記球面ころ4の弾性舌片15側への変位は、上記窪み17の曲面に沿って徐々に行なわれる為、この弾性舌片15も上記ポケット9aの外側に向けて徐々に弾性変形する。又、弾性変形量の最大値も小さく抑えられる。従って、前述の図11に示した様に、球面ころ4の挿入角度を大きくする事により、弾性舌片15の中間部にこの球面ころ4の端縁部が当接する場合と比べて、この弾性舌片15に過大な力が作用する事がない。この為、上記球面ころ4の挿入によりこの弾性舌片15に、機能不良に結び付く様な変形が生じにくい。又、上述の様に球面ころ4をポケット9a内に挿入する際に、この球面ころ4が上記窪み17の曲面に誘導されて、このポケット9aの円周方向中央部に配置される。この為、上記球面ころ4の挿入時にこの球面ころ4とこのポケット9aとの円周方向位置が多少ずれていても、前記保持器5aを無理に変形させる事なく、上記球面ころ4の挿入作業を行なえる。又、この様に保持器5aに不良が生じにくい為、この保持器5aを組み込んだ自動調心ころ軸受の信頼性を向上させる事ができる。
尚、上記窪み17は、上述の様な凹曲面状とせず、円周方向中間部全体を同じ深さ凹ませ、両端寄り部分を残部18、18と傾斜面或は凹曲面により滑らかに連続させた形状としても良い。即ち、上記窪み17の円周方向中間部全体の深さを、弾性舌片15の先端縁との距離が球面ころ4、4の軸方向長さよりも大きくなる様に規制する。又、この部分の円周方向に関する幅を次の様に規制する。即ち、球面ころ4を主部8の直径方向からポケット9a内に挿入していく場合に、この球面ころ4の軸方向一端面に形成した凹部16の外周縁部が弾性舌片15の先端縁と対向する。この球面ころ4がこの位置に存在する状態で、この球面ころ4の軸方向他端面が、円環部11の内側面とこの球面ころ4の軸方向に関して重畳する部分を重畳部とする。この場合に、上記主部8の円周方向に関して、上記窪み17の幅をこの重畳部の幅よりも少しだけ小さくするか、この幅と同等若しくは少しだけ大きくする。要は、上記弾性舌片15が上記凹部16と係合する直前乃至は実際に係合するまで、上記球面ころ4をこの弾性舌片15側に移動させない程度に、上記窪み17の幅を確保する。
この様に構成すれば、上記球面ころ4を上記ポケット9a内に挿入する際に、この球面ころ4の端縁部と上記弾性舌片15の先端縁とを強くは当接させる事なく、この弾性舌片15と上記凹部16とを係合させられる。この為、上記球面ころ4の挿入に伴いこの弾性舌片15に、機能不良に結び付く様な過大な変形が生じる事を確実に防止できる。尚、上記凹部16の周縁部がこの弾性舌片15と対向した後は、上記球面ころ4が上記窪み17の両端寄り部分に形成した傾斜面或は凹曲面に沿って、上記弾性舌片15側に移動する。そして、上記弾性舌片15が上記凹部16内に係合される。
又、上述した実施例の構造の場合、保持器の案内リングがない構造に本発明を適用した場合に就いて示したが、例えば、前述の特許文献1に記載されている様に、案内リングを有すると共に、舌片により球面ころの脱落を防止する構造にも適用可能である。即ち、自動調心ころ軸受に使用する保持器のうち、球面ころの端面に形成した凹部に舌片を係合する構造であれば適用可能である。
本発明の実施例を示す部分断面図。 図1の側方から見た図。 本実施例の保持器の一部を径方向外方から見た図。 本実施例の保持器の部分拡大斜視図。 本実施例の保持器に球面ころを挿入する状態を示す、部分断面図。 従来構造の自動調心ころ軸受の1例を示す部分断面図。 図6の側方から見た図。 従来構造の保持器の一部を径方向外方から見た図。 従来構造の保持器の部分拡大斜視図。 従来構造の保持器に、球面ころを最適角度で挿入する状態を示す部分断面図。 同じく、球面ころを最適角度に更に角度を加えて挿入する状態を示す部分断面図。
符号の説明
1 自動調心ころ軸受
2 外輪
3 内輪
4 球面ころ
5、5a 保持器
6 外輪軌道
7 内輪軌道
8 主部
9、9a ポケット
10 外向フランジ部
11 円環部
12 柱部
13 内向フランジ部
14 突起
15 弾性舌片
16 凹部
17 窪み
18 残部

Claims (3)

  1. 円すい筒状に形成され円周方向複数個所に、それぞれ球面ころを1個ずつ、転動自在に保持する複数のポケットを設けた主部と、この主部の大径側端縁部から径方向外方に折れ曲がった外向フランジ部とを備え、この外向フランジ部の一部で、上記各球面ころを上記各ポケット内に保持した状態で、これら各球面ころの軸方向一端面と対向する部分に、これら各ポケットの内側に向けて突出し、これら各球面ころの軸方向一端面に形成された凹部と係合して、これら各球面ころがこれら各ポケットから径方向外方に抜け出すのを防止する為の舌片を設けた自動調心ころ軸受用保持器に於いて、上記各ポケットの内側面のうち、上記各球面ころの軸方向他端面と対向する面の円周方向中間部に、これら各ポケットの外側に向けて凹んだ窪みを形成した事を特徴とする、自動調心ころ軸受用保持器。
  2. 窪みの底面が、円周方向に関して、中央部が最も深く両端側に向かう程浅くなる形状を有する、請求項1に記載した自動調心ころ軸受用保持器。
  3. 単一の中心を有する球状凹面である外輪軌道を、その内周面に形成した外輪と、上記外輪軌道と対向する1対の内輪軌道を、その外周面に形成した内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に、2列に亙って転動自在に設けられた複数の球面ころと、これら各球面ころを転動自在に保持する複数のポケットを備えた1対の保持器とから構成される、自動調心ころ軸受に於いて、これら両保持器が、請求項1〜2の何れか1項に記載した自動調心ころ軸受用保持器である自動調心ころ軸受。
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