JP2006214278A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アルコール濃度センサ(41)が検出した燃料のアルコール濃度における燃料噴射弁(20)の噴射弁先端部(21)の許容温度Tjaをマップから算出する、また混合燃料中のアロマ濃度を算出する。現在の噴射弁先端部の温度Tjを算出し、Tj>TjaならTj<Tjaにするのに必要な点火時期遅角量をマップから算出して遅角する。その際、アルコール濃度が所定値以上の場合には許容温度はアロマ濃度により決定される上昇補正値αを加算したものとされ、その結果、点火時期遅角量が小さくなり性能が向上する。
【選択図】 図1
Description
また、特許文献1には噴射弁先端部にデポジットが生成されないように点火時期の制御や、燃料噴射の制御をおこなうことが開示されている。
そこで、本願出願人は特願2003−423538にて、デポジットが生成されないようにアルコール濃度に応じて点火時期を変更することを出願した。しかし、その後、アルコールはアロマ分を含まないのでデポジットを生成しにくいので、90%蒸留温度の観点でのみ点火時期を制御すると、必要以上にエンジン性能を制限する可能性があるということが判明した。
燃焼室に露出した先端部から燃料を噴射する燃料噴射弁を有し、前記噴射弁先端部からガソリンとアルコールとが混合された混合燃料が噴射され得る火花点火式内燃機関であって、
アルコールの濃度を検出するアルコール濃度検出手段と、
アルコール濃度検出手段が検出した濃度でデポジットが発生しない噴射弁先端部の許容温度を算出する許容温度算出手段と、
噴射弁先端部の温度を算出する噴射弁先端部温度算出手段と、
混合燃料中のアロマ成分の濃度を算出するアロマ濃度算出手段と、
噴射弁先端部の温度算出手段が算出した噴射弁先端部の温度が、許容温度算出手段が算出した噴射弁先端部の許容温度よりも高い場合に、燃焼温度を降下せしめる燃焼温度降下手段と、を具備し、
アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度が所定値以下の場合は、許容温度算出手段は、噴射弁先端部の許容温度を、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度における所定割合蒸留温度にもとづいて決定し、
アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度が所定値以上の場合は、許容温度算出手段は、噴射弁先端部の許容温度を、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度における所定割合蒸留温度にもとづいて決定される値に、前記アロマ濃度算出手段が算出したアロマ濃度に基づき決定される噴射弁先端部の許容温度の上昇補正値を加算して決定する、内燃機関が提供される
このように構成される内燃機関は、燃料噴射弁の燃焼室に露出した先端部からガソリンとアルコールとが混合された混合燃料が噴射されるが、アルコール濃度検出手段でアルコールの濃度が検出され、この検出された濃度でデポジットが発生しない噴射弁先端部の許容温度が許容温度算出手段で算出され、また、噴射弁先端部温度算出手段で噴射弁先端部の温度が算出される。そして、噴射弁先端部の温度が噴射弁先端部の許容温度よりも高い場合には、低くなるように燃焼温度降下手段で燃焼温度が低下せしめられる。
その際に、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度が所定値以下の場合は、許容温度算出手段は、噴射弁先端部の許容温度を、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度における所定割合蒸留温度にもとづいて決定し、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度が所定値以上の場合は、許容温度算出手段は、噴射弁先端部の許容温度を、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度における所定割合蒸留温度にもとづいて決定される値に、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度におけるアルコール内の特定物質の濃度に応じて決定される補正値を加算して決定する、ようにされている。
請求項5の発明では噴射弁先端部の温度は運転条件とアルコール濃度から算出され、請求項6の発明では噴射弁先端部の温度は噴射弁先端部温度センサで検出される。
図1は本発明の実施の形態のハード構成を示す図である。エンジン1は成層燃焼可能な直噴エンジンであって、エンジン1はシリンダヘッド1aとシリンダブロック1bを有し、シリンダヘッド1aには吸気ポート2、排気ポート3、および、吸気バルブ4、排気バルブ5が配設され。シリンダブロック1bにはシリンダボア6が形成されており、その内部をピストン7が摺動する。ピストン7の上部には成層燃焼を可能にするための凹部8が形成されている。吸気ポート2の上流側には図示されない吸気管が接続され、排気ポート3の下流側には図示されない排気管が接続されている。
そして、ガソリンにアルコールが混入された混合燃料が燃料タンク30から第1燃料ポンプ31によって燃料供給パイプ32を介してコモンレール34に送られ、コモンレール34から複数の燃料噴射弁20に分配されるがコモンレ−ル34に流入する前にアルコールポンプ33によって昇圧される。また、コモンレール34には噴射されなかった燃料を燃料タンク30に還流させるための燃料還流管35が取付けられている。
アルコール濃度センサ41は、すでに各種のものが開発されており、例えば、特許文献2に記載のような濃度差による屈折率差を利用する光学式のものが使用される。
アルコール濃度が高くなると90%蒸留温度が低下してデポジットの生成を促進するという傾向を有する。ところが、このデポジットのもとになるデポジット前駆物質の主成分は燃料中のアロマ成分であり、アルコールはアロマ成分を含まないので、アルコール濃度が高くなると燃料中のアロマ成分の比率が低下し、その結果、デポジットの生成を抑制するという傾向も合わせもつ。アルコール濃度がある値よりも大きくなると、このアロマ成分の低下によるデポジットの生成の抑制が、90%蒸留温度が低下してデポジットの生成を促進を上回り、より高い燃焼温度で燃焼させることができる。
そこで、この実施の形態では、アルコール濃度が予め定めた値より小さければ燃料噴射弁先端部の許容温度Tjaはそのアルコール濃度での90%蒸留温度に基づく値でのみ決定し、アルコール濃度が予め定めた値より大きければ、90%蒸留温度に基づく値に追加分αを加えた値とする。許容温度Tjaの決め方が、いずれの場合でも、燃料噴射弁先端部の温度Tjが燃料噴射弁先端部の許容温度Tjaより高い場合は、低くするために必要な点火時期Sの遅角量dSをもとめ、もとめた遅角量だけ遅角させる。このようにすることによって、点火時期はデポジットが生成されないぎりぎりまで進角され、使用される燃料のもとで最大の出力を得ることができる。
ステップS103では図6のマップからその時の運転状態(吸気管負圧と回転数)の噴射弁先端部の温度Tjを算出する。ステップS104では図7のマップからステップS101で検出した燃料のアルコール濃度における噴射弁先端部の許容温度Tjaを算出する。
なお、アロマ濃度センサ46は、例えば特開2002−168789号公報に記載されているような蛍光強度を利用したものとすることができ、その詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態は上記のように構成され作用し、第1の実施の形態に比して精度が良い。
10 点火プラグ
11 点火制御装置
20 燃料噴射弁
21 燃料噴射弁先端部
22 温度センサ
30 燃料タンク
32 第1燃料ポンプ
33 第2燃料ポンプ
34 コモンレール
40 電子制御ユニット(ECU)
41 アルコール濃度センサ
42 噴射弁先端部温度センサ
43 エンジン回転数センサ
44 吸気管圧力センサ
45 排気温度センサ
46 アロマ濃度センサ
Claims (6)
- 燃焼室に露出した先端部から燃料を噴射する燃料噴射弁を有し、前記噴射弁先端部からガソリンとアルコールとが混合された混合燃料が噴射され得る火花点火式内燃機関であって、
アルコールの濃度を検出するアルコール濃度検出手段と、
アルコール濃度検出手段が検出した濃度でデポジットが発生しない噴射弁先端部の許容温度を算出する許容温度算出手段と、
噴射弁先端部の温度を算出する噴射弁先端部温度算出手段と、
混合燃料中のアロマ成分の濃度を算出するアロマ濃度算出手段と、
噴射弁先端部の温度算出手段が算出した噴射弁先端部の温度が、許容温度算出手段が算出した噴射弁先端部の許容温度よりも高い場合に、燃焼温度を降下せしめる燃焼温度降下手段と、を具備し、
アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度が所定値以下の場合は、許容温度算出手段は、噴射弁先端部の許容温度を、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度における所定割合蒸留温度にもとづいて決定し、
アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度が所定値以上の場合は、許容温度算出手段は、噴射弁先端部の許容温度を、アルコール濃度検出手段が検出したアルコールの濃度における所定割合蒸留温度にもとづいて決定される値に、前記アロマ濃度算出手段が算出したアロマ濃度に基づき決定される噴射弁先端部の許容温度の上昇補正値を加算して決定する、
ことを特徴とする内燃機関。 - アロマ濃度をアルコール濃度に基づき算出する、ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
- アロマ濃度を検出するアロマ濃度センサを具備する、ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
- 燃焼温度降下手段は点火時期を遅角せしめる点火時期遅角手段である、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
- 噴射弁先端部の温度を運転条件とアルコール濃度に基づき算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
- 噴射弁先端部の温度を検出する噴射弁先端部温度センサを具備する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
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JP2017150338A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
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