JP2006213174A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、ドライバーの操舵フィーリングを良好に保つ電動パワーステアリング装置の提供を目的とする。
【解決手段】 EPSギヤモータ7の作動により生ずるラックバー変位の目標値RSを設定する目標変位設定部11と、ラックバー変位jRSを検出するラックバー変位センサ6と、目標値RSとラックバー変位jRSとの偏差△RSを演算する比較部12と、偏差△RSに基づいてEPSギヤモータ7の作動を制御する制御部13とを有し、EPSギヤモータ7の作動によってドライバーの操舵操作をアシストする電動パワーステアリング装置において、操舵トルクを検出するトルクセンサ4を備え、目標変位設定部11は、操舵トルクに対するラックバー変位の変化率とトルクセンサ4によって検出された操舵トルクとを乗じた値を目標値RSに設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 EPSギヤモータ7の作動により生ずるラックバー変位の目標値RSを設定する目標変位設定部11と、ラックバー変位jRSを検出するラックバー変位センサ6と、目標値RSとラックバー変位jRSとの偏差△RSを演算する比較部12と、偏差△RSに基づいてEPSギヤモータ7の作動を制御する制御部13とを有し、EPSギヤモータ7の作動によってドライバーの操舵操作をアシストする電動パワーステアリング装置において、操舵トルクを検出するトルクセンサ4を備え、目標変位設定部11は、操舵トルクに対するラックバー変位の変化率とトルクセンサ4によって検出された操舵トルクとを乗じた値を目標値RSに設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ドライバーの操舵動作に応じて電動モータによってアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置に関する。
従来から、ドライバーの操舵動作に応じて電動モータによってアシスト力を付与する車両の電動パワーステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1)。本電動パワーステアリング装置は、操舵トルクの検出値に基づいてアシスト力を発生させる電動モータの指令電流値を計算し、その計算を車速や操舵速度により補正するものである。
特開2001−171540号公報
しかしながら、上述の従来技術では、ステアリングギヤやサスペンション系の摩擦変化が考慮されていない。そのため、摩擦変化が起こることによって操舵トルクが変動してしまい、ドライバーは良好な操舵フィーリングを得ることができない場合がある。
そこで、本発明は、ドライバーの操舵フィーリングを良好に保つ電動パワーステアリング装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、
電動モータの作動により生ずる被制御量の目標値を設定する目標値設定手段と、
前記被制御量を検出する被制御量検出手段と、
前記目標値設定手段によって設定された目標値と前記被制御量検出手段によって検出された被制御量との偏差を演算する偏差演算手段と、
前記偏差演算手段によって演算された偏差に基づいて前記電動モータの作動を制御する制御手段とを有し、
前記電動モータの作動によってドライバーの操舵操作をアシストする電動パワーステアリング装置において、
操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を備え、
前記目標値設定手段は、操舵トルクに対する被制御量の変化率と前記操舵トルク検出手段によって検出された操舵トルクとを乗じた値を前記目標値に設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置が提供される。このとき、前記被制御量は、ラックバーの変位や前記電動モータの回転角である。
電動モータの作動により生ずる被制御量の目標値を設定する目標値設定手段と、
前記被制御量を検出する被制御量検出手段と、
前記目標値設定手段によって設定された目標値と前記被制御量検出手段によって検出された被制御量との偏差を演算する偏差演算手段と、
前記偏差演算手段によって演算された偏差に基づいて前記電動モータの作動を制御する制御手段とを有し、
前記電動モータの作動によってドライバーの操舵操作をアシストする電動パワーステアリング装置において、
操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を備え、
前記目標値設定手段は、操舵トルクに対する被制御量の変化率と前記操舵トルク検出手段によって検出された操舵トルクとを乗じた値を前記目標値に設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置が提供される。このとき、前記被制御量は、ラックバーの変位や前記電動モータの回転角である。
本局面によれば、操舵トルクに対する被制御量の変化率と前記操舵トルク検出手段によって検出された操舵トルクとを乗じた値を被制御量の目標値に設定することによって、電動モータの作動によるアシストは車両の動き(ヨーレート)との関係から補正していることになる。したがって、ステアリングギヤやサスペンション系の摩擦変化があっても、その目標値となるように操舵トルクが補正されるので、ドライバーは良好な操舵フィーリングを得ることができる。なお、前記操舵トルク検出手段によって検出された操舵トルクを補正して、その補正値を乗じてもよい。
本発明によれば、ドライバーの操舵フィーリングを良好に保つことができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は、本発明の電動パワーステアリング装置の全体構成の一例を示す図である。電動パワーステアリング(「EPS」ともいう)装置は、走行状態に応じてステアリングホイール操舵のアシストトルクを任意に変化させることができ、ステアリングホイールの操舵に必要な操舵荷重を調整することができる。
操舵角センサ2は、ステアリングホイール部やそのステアリングホイールに連結するメインシャフト部に備えられている。操舵角センサ2は、ドライバーがステアリングホイールを操舵したときの操舵角の大きさと操舵方向を検出する。その検出値に応じて操舵角センサ2から出力される信号に基づいて、EPS制御用ECU1は操舵角jMAを演算する。このとき、操舵方向は正負の符号によって表され、例えば、右操舵には+が付与され、左操舵には−が付与される。また、EPS制御用ECU1は、演算された操舵角jMAに基づいて操舵速度jMA’(djMA/dt)を演算する。
車速センサ3は、車輪の回転を検出する。その回転に応じて車速センサ3から出力されるパルス信号に基づいて、EPS制御用ECU1は自車の速度jVSPを演算する。
トルクセンサ4a,4bは、ドライバーがステアリングホイールを操舵したときのトーションバーのねじれの大きさと方向を検出する。ステアリングホイール側の入力軸とギヤ側の出力軸はトーションバーを介して連結されており、トルクセンサ4aが入力軸の回転検出を担当し、トルクセンサ4bが出力軸の回転検出を担当する。その回転に応じてトルクセンサ4a,4bのそれぞれから出力される信号に基づいて、EPS制御用ECU1は操舵トルクjMTを演算する。
トルクセンサ4a,4bは、ドライバーがステアリングホイールを操舵したときのトーションバーのねじれの大きさと方向を検出する。ステアリングホイール側の入力軸とギヤ側の出力軸はトーションバーを介して連結されており、トルクセンサ4aが入力軸の回転検出を担当し、トルクセンサ4bが出力軸の回転検出を担当する。その回転に応じてトルクセンサ4a,4bのそれぞれから出力される信号に基づいて、EPS制御用ECU1は操舵トルクjMTを演算する。
ラックバー5は、車幅方向に延在し、その両端のそれぞれがタイロッドを介して左右の車輪に接続される。ラックバー5は、ピニオン軸を介してメインシャフト側に接続される。ラックバー変位センサ6は、ラックバー5のストローク変位jRSを検出する。
EPS制御用ECU1は、上記各センサによる検出値に基づいて所望のアシストトルクとなるようにEPSギヤモータ7を駆動制御する。EPSギヤモータ7は、ラックバー5のストローク運動を発生させる電動モータである。
したがって、ドライバーによるステアリングホイールの操舵操作による操舵トルクとEPS制御用ECU1によって制御されるEPSギヤモータ7によるアシストトルクとの両方がラックバー5に作用することによって、ラックバー5はストロークする。そのストロークによってタイロッドを介して左右車輪が転舵し、車両の操舵が行われる。なお、車両全体の操舵方向の動きはラックバー5のストロークと等価なため、そのストローク変位を測定することによって車両全体の操舵方向が間接的に測定可能となる。
EPS制御用ECU1は、各種演算を行うマイクロプロセッサ、プログラムを記憶するROM、データを記憶するRAM及び電子回路等を内部に有している。それらによって、目標変位設定部11、比較部12、制御部13及びモータ駆動回路14が構成される。
目標変位設定部11は、操舵角速度センサ2から出力される信号に基づき演算された操舵角jMA及び操舵速度jMA’と、車速センサ3から出力されるパルス信号に基づき演算された速度jVSPと、トルクセンサ4a,4bのそれぞれから出力される信号に基づき演算された操舵トルクjMTとに基づいて、目標ラックバー変位RSを設定する。より詳細な説明は後述する。
比較部12は、目標変位設定部12によって設定された目標ラックバー変位RSとラックバー変位センサ6によって検出されたラックバー5のストローク変位jRSとに基づいて、その偏差△RS(=RS−jRS)を演算する。
制御部13は、偏差△RSに基づいてモータ駆動回路14を駆動させる駆動信号Dを決定する。より詳細な説明は後述する。
モータ駆動回路14は、例えばブリッジ回路であって、駆動信号Dに基づいてEPSギヤモータ7をPWM(Pulse Width Modulation)駆動する。EPSギヤモータ7の作動によってストロークするラックバー5の変位は、ラックバー変位センサ6によって検出され、比較部12にフィードバックされる。
それでは、図面を参照しながら、本実施例の電動パワーステアリング装置の作動例について説明する。図4は、本実施例の電動パワーステアリング装置のEPS制御用ECU1の制御動作を示すフローチャートである。
ステップ1では、目標変位設定部11は、本実施例の電動パワーステアリング装置の動作範囲である既定の操舵角範囲−XMA<MA<+XMAに実際の操舵角jMAが入っているか否かを判断する。入っていればステップ4に進み、入っていなければステップ2に進む。入っていなければ、カウンタNが初期化(=0)されるとともに(ステップ2)、制御状態フラグFlagが初期化(=0)される(ステップ3)。
上記の操舵角範囲に入っている場合、目標変位設定部11は、実際の操舵角jMAが中立点(直進状態)にあるか否かを判断する(ステップ4)。jMA=0ならば、Flag=1にされるとともに(ステップ5)、カウンタNがインクリメントされる(ステップ6)。このステップ1,4,5,6では、直進状態が、ある時間続いているかどうかを確認している。
ステップ4においてjMA=0ではなくなったならば(操舵角が発生したならば)、Flagの判定が行われる(ステップ7)。つまり、Flag=1であれば「中立点からの切り込み」と判断されてステップ8に進み、Flag=1でなければ「中立点からの切り込みではない」と判断されてStartにリターンする。
「中立点からの切り込み」と判断された場合、目標変位設定部11はカウンタNが所定値XN回を超えたか否かを判断する(ステップ8)。超えていればステップ9に進み、超えていなければStartにリターンする。すなわち、直進状態がある時間続いた状態から操舵されたか否かが判断されており、操舵時に中立点を通過するような場合にはステップ9以降の制御が行われないようにしている。
カウンタNが所定値XN回を超えている場合、目標変位設定部11は実際の操舵角(絶対値)の前回値|jMA(n−1)|と実際の操舵角(絶対値)の今回値|jMA(n)|とを比較し、車両が切り込み状態にあるか否かを判断する(ステップ9)。今回値が前回値を超えればステップ10に進み、超えなければStartにリターンする。
今回値が前回値を超えている場合、目標変位設定部11は実際の操舵トルク(絶対値)の前回値|jMT(n−1)|と実際の操舵トルク(絶対値)の今回値|jMT(n)|とを比較し、車両が切り込み状態にあるか否かを判断する(ステップ10)。今回値が前回値を超えればステップ11に進み、超えなければStartにリターンする。
ステップ9及び10においていずれも前回値を超えている場合には、目標変位設定部11は実際の操舵トルクjMTがアシスト開始操舵トルクMT1以上出ているか否かを判定する(ステップ11)。アシスト開始トルクMT1以上であればステップ12に進み、そうでなければStartにリターンする。なお、アシスト開始トルクMT1とは、文字通り、ステアリングホイールの操舵のアシストが開始する操舵トルクである。アシスト開始トルクMT1までの操舵トルクでは、ラックストローク変位は発生しないようになっている。つまり、不感帯を設け、零付近の小さな操舵トルクの変動で車両がぐらつかないようにするためである。
続いてのステップ12乃至15は、操舵トルクMTとラックストロークRSとの関係に基づいてアシスト補正トルク△MTが演算される。以下、具体的に説明する。
図2は、目標変位設定部11の構成を示すブロック図である。ステップ11において実際の操舵トルクjMTがアシスト開始操舵トルクMT1以上と判定された場合、目標変位設定部11内のK値設定部11aは、「操舵速度MA’」と「操舵トルクMTに対するラックストロークRSの係数K」との関係を規定するマップ(図6)に基づいて、実際の操舵速度jMA’から係数Kを決定する(ステップ12)。
この係数Kは、操舵トルクMTに対するラックストロークRSの変位のしやすさを表すために導入された係数である。つまり、車両の切り込みやすさを表す。例えば、係数Kを大きくすることによって、同じ操舵トルクでもストローク変位が大きくなり、小さな操舵トルクで車両の操舵方向を大きく変化させることができることを表す。
ステップ12で参照された図6のマップは、操舵速度MA’が大きくなるにつれて係数Kも大きくなるマップである。つまり、操舵速度MA’が速くなるにつれて(ステアリングホイールの操舵動作が速くなるにつれて)、車両をより切り込みやすくする設定である。
ステップ12で係数Kを決定後、目標変位設定部11内のK値Gain設定部11bは、「車速Vsp」と「K値Gain」との関係を規定するマップ(図7)に基づいて、実際の車速jVspからK値Gainを決定する(ステップ13)。このK値Gainは、車速Vspの係数Kへの影響度を表す。図7に示されるように、車速Vspが所定値以上になると、Gainを上げるような設定となっている。
ステップ14において、乗算器11dは、K値設定部11aにより決定された係数KとK値Gain設定部11bにより決定されたGainを乗算することによって最終的な係数Kを決定する。
ステップ15において、乗算器11eは、現在の操舵トルクjMTからアシスト開始トルクMT1を減算した(jMT−MT1)とステップ14で決定された最終的な係数Kを乗算することによって目標ラックバー変位RSを決定する。
ここで、ステップ15で決定された目標ラックバー変位RS(=(jMT−MT1)×K)は、操舵トルクMTを横軸に目標ラックバー変位RSを縦軸にとると、図5で示される一次直線(a)となる。つまり、目標変位設定部11は、本実施例の電動パワーステアリングが作動する際の目標関数を一次直線(a)に設定している。ステアリングギヤやサスペンション系の摩擦があると、(b)のように操舵トルクに対してラックバー変位がリニアになっておらず、ドライバーの操舵フィーリングは良くない。ステアリングギヤやサスペンション系の摩擦が温度等によって変化すると、摩擦が増加したときには大きな操舵トルクで、摩擦が減少したときには小さな操舵トルクで、車両が動き出すことになり操舵フィーリングが変化する。本発明は、操舵トルクに対するラックバー変位の関係を(b)の状態から(a)の状態にすることによって、ドライバーの操舵フィーリングを良好に保とうとするものである。
また、ステップ15において、図1の比較部11は、目標ラックバー変位RSとフィードバックされた実際のラックバー変位jRSとの偏差△RSを演算する。
さらに、ステップ15において、比較部11によって演算された偏差△RSは、制御部13内の補正トルク演算部13bに入力される(図3)。補正トルク演算部13bは、△MTと△RSとの間には「△MT=△RS/K」の関係があるので、先に演算された△RSと係数Kからアシスト補正トルク△MTを演算する。
ステップ16では、目標ラックバー変位RSと実際のラックバー変位jRSとの大小関係(つまり、△RS)が判断される。△RSが0以下ならば、実際の操舵トルクjMTに対する実際のラックバー変位jRSが目標値を超えているため(図5において、実際のラックバー変位jRSが目標関数の上側にあることを意味する)、ステップ17のアシスト補正トルク△MTの加算制御は行われず、Startにリターンする。△RSが0より大きいならば、実際の操舵トルクjMTに対する実際のラックバー変位jRSが目標値を超えていないため(図5において、実際のラックバー変位jRSが目標関数の下側にあることを意味する)、ステップ17のアシスト補正トルク△MTの加算制御が行われる。
そのステップ17では、図3に示される制御部13内の基本アシストトルク演算部13aにより演算された基本アシストトルクMTに補正トルク演算部13bにより演算されたアシスト補正トルク△MTを加算する補正が行われることによって、最終的な目標アシストトルクTTが演算される。
この基本アシストトルク演算部13aは、ステアリングホイールの操舵動作に対してアシスト力を与えるための基本的なトルク値を演算するところである。基本アシストトルク演算部13aは、「操舵トルク」と「基本アシストトルク」との関係を規定するマップ(図8)に基づいて、実際の操舵トルクjMT及び実際の車速jVSPから基本アシストトルクMTを決定する。図8の基本アシストトルクマップは、操舵トルクが増えるにつれて基本アシストトルクが増えるように設定されている。図8の基本アシストトルクマップは、車速が速くなるにつれて基本アシストトルクが小さくなるように設定されている(VSP1<VSP2)。
なお、制御動作の操舵角範囲を定めるXMA、カウンタN、MA’と係数Kとの関係を規定するマップ、VspとGainとの関係を規定するマップ及びアシスト開始操舵トルクMT1等は、車種等に応じて適合されるものである。
したがって、上記のような制御動作をすることによって、図5で示される操舵トルクに対するラックバー変位の関係を(b)の状態から(a)の状態にすることによって、ドライバーの操舵フィーリングを良好にすることができる。良好な操舵フィーリングには操作初期の操舵トルクと車両の動き出し特性が重要であり、基本アシストトルク演算部13aで演算される基本アシストトルクのみを用いての従来の制御(補正トルク演算部13bによって最終的に演算された△MTの補正が無い制御)では、操舵トルクと車両の動き出し特性に関して最適な適合が難しいからである。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
上記の例示では、ラックバー5のストロークをラックバー変位センサ6により直接検出することによって制御しているが、EPSギヤモータ7の回転角を検出するモータ回転角センサが設置されていれば、ラックストロークとモータ回転角は(減速比を介して)等価なため、ラックバー変位をモータ回転角で代用することによって、コスト的に安価な方法で制御できるようになる。このとき、目標ラックバー変位RSを目標モータ回転角θMoに、実際のラックバー変位jRSを実際のモータ回転角jθMoにおきかえればよい。
1 EPS制御用ECU
2 操舵角センサ
3 車速センサ
4a,4b トルクセンサ
5 ラックバー
6 ラックバー変位センサ
7 EPSギヤモータ
10 EPSギヤ
11 目標変位設定部
12 比較部
13 制御部
14 モータ駆動回路
jMA 実際の操舵角
|jMA| 実際の操舵角の絶対値
jMT 実際の操舵トルク
|jMT| 実際の操舵トルクの絶対値
MT1 アシスト開始トルク
MA’ 操舵速度
jMA’ 実際の操舵速度
RS 目標ラックバー変位
jRS 実際のラックバー変位
△RS 目標ラックバー変位と実際のラックバー変位との偏差
△MT アシスト補正トルク
TT 最終的な目標アシストトルク
K 操舵トルクMTに対するラックストロークRSの係数
Gain 係数Kのゲイン
n 今回の制御値
n−1 前回の制御値
Flag 制御状態フラグ
N カウンタ
XN カウンタ規定値
D 駆動信号
VSP 車速
jVSP 実際の車速
−XMA,+XMA 操舵角の上下限値
2 操舵角センサ
3 車速センサ
4a,4b トルクセンサ
5 ラックバー
6 ラックバー変位センサ
7 EPSギヤモータ
10 EPSギヤ
11 目標変位設定部
12 比較部
13 制御部
14 モータ駆動回路
jMA 実際の操舵角
|jMA| 実際の操舵角の絶対値
jMT 実際の操舵トルク
|jMT| 実際の操舵トルクの絶対値
MT1 アシスト開始トルク
MA’ 操舵速度
jMA’ 実際の操舵速度
RS 目標ラックバー変位
jRS 実際のラックバー変位
△RS 目標ラックバー変位と実際のラックバー変位との偏差
△MT アシスト補正トルク
TT 最終的な目標アシストトルク
K 操舵トルクMTに対するラックストロークRSの係数
Gain 係数Kのゲイン
n 今回の制御値
n−1 前回の制御値
Flag 制御状態フラグ
N カウンタ
XN カウンタ規定値
D 駆動信号
VSP 車速
jVSP 実際の車速
−XMA,+XMA 操舵角の上下限値
Claims (3)
- 電動モータの作動により生ずる被制御量の目標値を設定する目標値設定手段と、
前記被制御量を検出する被制御量検出手段と、
前記目標値設定手段によって設定された目標値と前記被制御量検出手段によって検出された被制御量との偏差を演算する偏差演算手段と、
前記偏差演算手段によって演算された偏差に基づいて前記電動モータの作動を制御する制御手段とを有し、
前記電動モータの作動によってドライバーの操舵操作をアシストする電動パワーステアリング装置において、
操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を備え、
前記目標値設定手段は、操舵トルクに対する被制御量の変化率と前記操舵トルク検出手段によって検出された操舵トルクとを乗じた値を前記目標値に設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記被制御量は、ラックバーの変位である請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記被制御量は、前記電動モータの回転角である請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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JP2005027745A JP2006213174A (ja) | 2005-02-03 | 2005-02-03 | 電動パワーステアリング装置 |
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- 2005-02-03 JP JP2005027745A patent/JP2006213174A/ja active Pending
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