JP2006213048A - 注文靴の製造システム - Google Patents

Abstract

【課題】 足は第２の心臓といわれ、体にとって重要な部分であり、このためサイズの合った靴を履くことが健康を保つ上で必要なこととされているが、フルオーダーの注文靴は採寸して木型を作るなどして時間がかかり高価なものとなって一般では仲々作ることができない。
【解決手段】 本発明は、本社工場を中心として全国各地に代理店を配し、代理店は、足サイズに合せた多数のゲージ靴と称する仮履き靴を配備しておく。客は近くの代理店に出向いてゲージ靴により足合せを行い選び細い部分の微調整をしてこのデーターを本社工場に送りこれによって靴の製作にかかる。このため出来上った靴は限りなくフルオーダーメードに近いもので、足にフィットし、短期間でしかも安価に製作することができる。
【選択図】 図１

Description

本発明は全国に広がる代理店にゲージ靴と称する試履靴を多数配置し、客はこのゲージ靴によって足の寸法を合せ、これを本社に発注指示して限りなくオーダーメードに近い靴を得ることのできる注文靴の製造システムに関する。

従来注文靴は、靴店においては客の足の長さや幅を採寸して、本型を作り、甲皮の素材及びデザイン等の指示を受け、何回かの来店を受けて仮履きを行って靴の完成に至るもので、２ヶ月位の期間と高い価を要することが普通である。このため一般には仲々作ることができずに市販のレデーメードの靴で我慢することが一般的であった。
特開平７−５２２８０号公報

足は第２の心臓といわれているように、体にとって重要な部分であり、この足を守る靴は、サイズに合った靴を履くことで姿勢がよくなり、疲れを生じさせずに健康を保つ上で重要な要件となっている。

しかし、この注文靴の作成に当っては、採寸から木型作りという手の込んだ作業が必要となり、甲皮やデザインの選択、仮履きという手順をふむため２〜３回の来店が必要となり長期間と高価なものとなるきらいがあった。

発明者は、この足にフィットする注文靴を比較的安価で、しかも短期間で提供できるように鋭意研究を重ねた結果本発明の製造システムを開発したものであって、本発明は、ゲージ靴と称する「仮履き靴」を備えることによって足にフィットする履き心地のよい満足のいく靴を提供することが出来るもので、従来の足木型の製作を省くことに成功したものである。

このため靴の仮履きのために来店することがなく、限りなくオーダーメードに近い、足にフィットする靴が完成され、靴の納期を短縮することができる。

本発明の靴の製造システムは、全国各地に代理店を配設し、この代理店に１００種類以上のサイズのゲージ靴を配備しておき、注文に来店する客は、このゲージ靴によって足のサイズに合ったゲージ靴を選び細部の調整をし、見本帳によって甲皮やデザインを指定することによって安価でしかも３週間位で靴が完成される。

この間客は足合せのために来店することなくオーダーメードによって作った靴に近い、足にフィットした靴が完成されるため一般の人々に広く利用できるという効果を奏する。

添付図面により本発明のシステムを説明すると、図１は靴製造システムの工程図であって、図においては全国各地に配置されている契約代理店において、以下に詳記する作業の工程を示し、この結果データーを本店製造工場にコンピューター、或はファクスで送り靴の製造に移る。

第２図はゲージ靴のサイズを示す一例であって、このサイズは必要に応じて仮履靴の数を加減でき、客はこのサイズの仮履き靴をいくつか試してみてサイズを決め、さらに細部を調整する。

以下代理店での作業を順を追って詳記する。
１．デザインの選択
（１）トウの選択
基本的には一般的な先の丸い卵型のラウンド・トウと、先の細いチゼル・トウの２種類あってどちらかを選ぶ。
（２）甲皮素材の選択
基本としては国内で鞣された中から厳選されたもので、カーフ（子牛）、キップ（中牛）、スムース、起毛、オイル、型押し等の素材およびカラーも多数揃えた見本の中から選び、パーツごとに素材をかえることも可能である。
（３）デザインの選択
見本帳によって上記（１）に示したトウの選択と共に、フォーマル、ドレスアップ、ドレスダウン、カジュアル等の型を選択し、甲皮素材との相性などを考えて好みで決める。

２．サイズ合せ
（１）なるべく計測器を使用して正確に足長を測定し、これと足幅に合せて２〜３足のゲージ靴を選び出し、左右の足についても同様に測定して足合せを行うゲージ靴を決める。
（２）店内にゲージ靴を履いて歩いてその感触を細部までチェックする。
（３）足先に当る部分があれば乗せ甲をしてピンポイントでのチェックをして発注書に記入する。

３．細い部分の打合せ（ディティールの選択）
（１）ソール、ヒールの選択（２）敷革、靴紐の選択（３）ステッチの選択およびオプションの選択等の細い部分を決めることも靴の良し悪し、あるいは見場をきめる重要な条件となる。

以上のように、細部にわたって客の条件を聞き、満足のいくような事項を受注書に記載して本社工場に発注指示する。
製造に当っては、上記の受注書に記載された条件に従がって忠実に作成して納品するもので、代理店での受注から納品まで約３週間を目的とする。

発明の利用可能性

本発明の注文靴オーダーシステムは限りなくフルオーダーメードに近いオーダーシステムであって、安価で、しかも納期が短く、しかも足にフィットして健康に良いため少し背伸びしてでもこの靴の利用度は大きい。

本発明システムの行程の概要を表す工程図 ゲージ靴のサイズを示すサイズ表

Claims (1)

1. 靴取扱店は本社と代理店契約を結び、代理店には足の各サイズに合せたゲージ靴を多数配置すると共に甲皮素材およびデザイン等を示した見本帳を揃えおき、代理店側においてゲージ靴によって客のサイズを計り微調整して、甲皮素材およびデザイン等の選択指示を受け注文書を作り、これを本社に発注して本社工場において成形することを特徴とした注文靴の製造システム。

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