JP2006212712A - ワーク位置決定装置およびワーク位置決定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
ワーク位置決定装置100は、ワークWを載せる複数のアーム1と、複数のアーム1に設けられた位置決定ストッパと、位置決定部材3と、を備え、複数のアーム1を2方向に傾動させ、ワークWを位置決定ストッパおよび位置決定部材3に当接させることで、ワークWの2方向の位置を決定する。
【選択図】 図1
Description
そして、ワークがロボットによって移動される場合、ワークを受け取るロボットがワークの位置を検出するようにしておくか、あるいは、受け取るロボットのためにワークを予め正確に位置決めしておく必要がある。
また、特許文献2の技術では、ワークの位置決めを、その傾斜方向の1方向についてしか行うことができなかった。
これにより、複数のアームに載せられたワークは、複数のアームが先端部を上方または下方に移動するように傾動したときに、複数のアーム上をスライドして位置決定ストッパに当接することでまず1方向の位置が決定し、次に、複数のアームが位置決定部材側の最外アームを下げるように傾動したときに、複数のアーム上をスライドして位置決定部材に当接することで残りの1方向の位置が決定される。
これにより、複数のワークは、その一番上のワークが取り去られるたびごとに、請求項1に係る本発明によるワークの位置決定動作が行われることによって、位置が決定される。
請求項2に係る本発明によれば、積み重ねられた複数のワークのうち一番上のワークが取り去られるときに起きる残されたワークのずれを、毎回補正することができる。
請求項3に係る本発明によれば、位置決定部材におけるワークの当接面が小さな面積で済む。
請求項4に係る本発明によれば、容易に、パネル状のワークについて2方向の位置決めをすることができる。
請求項5に係る本発明によれば、積み重ねられた複数のワークのうち一番上のワークが取り去られるときに起きる残されたワークのずれを、毎回補正することができる。
図1は、ワーク位置決定装置を含めた全体の平面図である。図2は、ワーク位置決定装置を含めた全体の側面図である。以下、主に図1を参照しながら、全体の構成について説明する(適宜図2参照)。
ロボットRは、ワークWの移動や位置決定を行う産業用ロボットであり、本体部10、縦軸部13、横軸部5、アーム支持部12、モータ9、アーム1を備えて構成される。
なお、ワークWは、自動車用ルーフパネルなどのパネル状の加工対象物である。
横軸部5は、縦軸部13に接続され、通常時は図2に示すように水平状態となっており、また、駆動部により中心軸不動のままの回転運動をすることができる。
アーム支持部12は、横軸部5に接続され、また、モータ9を備えている。
なお、アーム1が3本以上の場合も含め、並んで配置された各アーム1のうち、最も外側に位置するアーム1を最外アームといい、ここでは、アーム1aとアーム1bが最外アームとなる。
アーム1の先端には、上方に出没自在な爪片2が取り付けられている。さらに、アーム1の根元部分には、上方に突出した位置決定ピン(位置決定ストッパ)4が設けられている。
台車Dは、複数段の収納部を有しており、各収納部に複数のワークWが重なって収納されている。
さらに、一番上の収納部において、複数のワークWのうち一番上のワークWをワークW1とする。
また、図1において、アーム1上のワークW群について、X方向とY方向を図のように定める。
そして、ロボットRは、その姿勢のままレール11上を後退動(図3の右側へ移動)し、ワークW群を台車Dの外部へと搬出する。
このように、ワークW1が2つの位置決定ピン4と点当たりするので、ワークWの多様な形状やサイズに対応することができる。
また、アーム1が3本以上ある場合には、この位置決定ピン4は2本以上のアーム1に設けられていればよい。
また、このときのアーム1の傾斜角度は、ワークWが確実にスライドし、かつ、ワークWが位置決定ピン4に当接したときに打痕がつかない(または、つきにくい)、という2つの条件を満たす角度であればよい。その傾斜角度は、ワークWの材質や形状などによっても異なり、たとえば、ワークWが自動車用パネルであれば10°〜30°程度が望ましく、より望ましくは15°前後であるが、前記した2つの条件を満たせば別の角度であってもよい。
そして、長方形の側面部6の長辺を、アーム1の傾斜角度と同等とすることで、側面部6の面積が小さくても、ワークW1を確実に側面部6に当接させることができる。
なお、このときのアーム1の傾斜角度は、前記したワークWを位置決定ピン4に当接させるときのアーム1の傾斜角度と同様、たとえば、ワークWが自動車用パネルであれば10°〜30°程度が望ましく、より望ましくは15°前後であるが、ワークWが確実にスライドし、かつ、ワークWが側面部6に当接したときに打痕がつかない(または、つきにくい)、という2つの条件を満たせば、別の角度であってもよい。
また、このように、ワークW1が側面部6と線当たりするようになっているので、ワークWの多様な形状やサイズに対応することができる。
ロボットRは、ワークW1のX方向とY方向の位置を決定(図5(a)の状態)した後、アーム1を、アーム1a(図1参照)が上がるように回転させてから、先端部を下げることで、水平状態に戻す(実線の状態)。
なお、アーム1をアーム1a(図1参照)が上がるように回転させるとき、アーム1aが位置決定部材3から少し離れるように、アーム支持部12を位置決定部材3とは逆側に少し水平移動させれば、ワークW1の端面WT(図5(a)(b)参照)が側面部6に干渉する(ぶつかる)のを防ぐことができる。
そして、ロボットRは、アーム1上の一番上のワークW1が取り去られると、アーム1を、取り出されたワークW1の厚み分だけわずかに上昇させる。そして、アーム1をわずかに位置決定部材3へと近づけた後、再び前記したように、一番上のワークWに関して、X方向の位置決めとY方向の位置決めを行ってから水平状態に戻し、外部のワーク移動手段8によって他の場所へ移動させる、という動作を繰り返す。
これにより、アーム1上の一番上のワークWが取り去られたときに、その下のワークWが一瞬一緒に持ち上げられて落下したり、あるいは、ワークWの端に折り曲げ部分等がある場合にそれらがぶつかりあったりすることで、残されたワークWの位置がずれたとしても、そのずれを毎回補正し、正しく位置決めをすることができる。
また、位置決定ピン4は、アーム1の根元部分ではなく先端部分に設けられていてもよく、その場合は、ワークWのX方向の位置を決めるときにアーム1をその先端が下がるように傾動させればよい。
さらに、位置決定部材3においてワークWが当接する側面部6は、ワークWのY方向の位置が決定できれば、長方形でなくても台形などの別の形であってもよく、また、ワークWと線で接するのではなく点で接するようにしてもよい。
たとえば、複数のアームを供えたロボット全体は、前後に移動するものでなくても、固定されたものであってもよい。その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
3 位置決定部材
4 位置決定ピン
100 ワーク位置決定装置
D 台車
R ロボット
W,W1 ワーク
Claims (5)
- パネル状のワークの位置決めをするワーク位置決定装置であって、
並んで配置され、ワークを載せる複数のアームと、
前記複数のアームのうち2以上のアームにそれぞれ上方に突出して設けられた位置決定ストッパと、
前記複数のアームを支持し、前記複数のアームを少なくとも2方向に傾動させる駆動部と、
前記駆動部を制御する制御部と、
前記複数のアームのうち一方の最外アームの外側に設置され、前記複数のアームに載せられたワークに向いた位置決定部材と、を備え、
前記制御部は、前記駆動部を制御して、
前記複数のアームを、その先端部が上方または下方に向くように傾動させることによって、ワークを、前記複数のアーム上でスライドさせて、前記位置決定ストッパに当接させ、
前記複数のアームを、前記位置決定部材側の最外アームが下がるように傾動させることによって、ワークを、前記位置決定ストッパに当接した状態で、前記位置決定部材の方向にスライドさせて、前記位置決定部材に当接させ、
その後、前記複数のアームを略水平状態にすることによりワークの位置を決定する
ことを特徴とするワーク位置決定装置。 - 前記複数のアームに、積み重ねられた複数のワークを載せた場合に、
前記制御部は、外部のワーク移動手段によって前記複数のワークのうち一番上のワークが取り去られるたびに、前記駆動部を制御して、前記したワークの位置を決定する動作を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のワーク位置決定装置。 - 前記位置決定部材は、ワークの当接面が略長方形状で、前記当接面の長辺は、先端部が上方または下方に向いた前記複数のアームの傾斜角度と略同角度傾斜している
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワーク位置決定装置。 - 並んで配置された複数のアームに載せたパネル状のワークの位置決定方法であって、
前記複数のアームにワークを載置する第1のステップと、
前記複数のアームを、その先端部が上方または下方に向くように傾動させることによって、ワークを、前記複数のアーム上でスライドさせて、前記複数のアームのうち2以上のアームにそれぞれ上方に突出して設けられた位置決定ストッパに当接させる第2のステップと、
前記複数のアームを、一方の最外アームが下がるように傾動させることによって、ワークを、前記位置決定ストッパに当接した状態で、前記一方の最外アームの外側に設置された位置決定部材の方向にスライドさせ、前記位置決定部材に当接させる第3のステップと、
前記複数のアームを略水平状態にする第4のステップと
を実行することを特徴とするワーク位置決定方法。 - 前記第1のステップにおいて、前記複数のアームは、積み重ねられた複数のワークを載せ、
外部のワーク移動手段によって前記複数のワークのうち一番上のワークが取り去られるたびに、第2のステップ、第3のステップおよび第4のステップを実行する
ことを特徴とする請求項4に記載のワーク位置決定方法。
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JP2020023041A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-13 | キョーラク株式会社 | 構造体の製造方法 |
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