JP2006212587A - サイクロン粉体原料捕集システム - Google Patents
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Abstract
【課題】粉体原料の融着・固着を低減し、長期にわたり安定した生産性、高捕集率を維持することができる粉体原料の製造方法及びその際に粉体原料を捕集するための耐融着性・固着性に優れたサイクロン捕集システムを提供する。
【解決手段】気流入口管と気流排出管とを有するサイクロン10a,10bを用い、サイクロン10aの気流排出管とサイクロン10bの気流入口管とを接続して直列に配設するとともに、サイクロン10aの気流入口管の気流速度よりサイクロン10bの気流入口管の気流速度が大きくなるように構成されたサイクロン粉体原料捕集システムである。
【選択図】図6
【解決手段】気流入口管と気流排出管とを有するサイクロン10a,10bを用い、サイクロン10aの気流排出管とサイクロン10bの気流入口管とを接続して直列に配設するとともに、サイクロン10aの気流入口管の気流速度よりサイクロン10bの気流入口管の気流速度が大きくなるように構成されたサイクロン粉体原料捕集システムである。
【選択図】図6
Description
本発明は、粉体原料の製造・取扱い工程内での粉体原料移送捕集工程における原料捕集方法に関する。
サイクロンは自由過流によって気流中の粒子に遠心力を与えて粒子を捕集するもので、駆動部分がなく構造も簡単で、分離性能も比較的よく維持費も安いなど実用上多くの利点を持つので、粉体原料などの分離捕集装置として広く普及されている。
特許文献1に例示された装置構成を図1および図2に示す。図1に示すように、通常サイクロン10は、気流入口管1及び気流排出管2を備えた円筒状の上部構造(以下「円筒部3」と略称することがある)と、粉体排出管を備えた逆円錐形の下部構造(以下「逆円錐形部4」と略称することがある)とから構成されている。円筒部3は円筒形で垂直な胴壁と水平の天板とからなり、気流入口管1は、供給する気体が円筒の接線方向に流入するように、円筒部3の上端の胴壁に水平方向に取り付けられており、気流排出管2は、天板中央を貫通して垂直に取り付けられている。上記装置では、粉体原料6は気流入口管1より流入して、円筒部3に胴壁を介し、逆円錐形部4を経て捕集ホッパー5に捕集される。一方、気体は気流入口管1より流入し、矢印7に示すように流れて気流排出管2より排出される。
また、図3に示すように、サイクロン連結方式の組み合わせとしては、1台のみで原料捕集する単一サイクロン捕集方式、図4に示すように、処理気流流量に見合った数のサイクロンを多数個並列に設置したマルチサイクロン捕集方式、図5に示すように、原料捕集効率を更に改善するために単一サイクロンを直列に設置した多段サイクロン捕集方式などがある(例えば、特許文献1,2)。
このようなサイクロンは捕集効率を上げるため、図1に示す気流入口管1の気流流速が高くなるような設計をすることが多い。この場合、低ガラス転移温度(Tg)特性の粉体原料をサイクロンにて捕集する際、サイクロンの気流入口管1の入口付近において、粉体原料6とサイクロンの円筒部3の胴壁面部との衝突によるエネルギー、及び粉体どうしの衝突によるエネルギーにより粉体原料6が融けはじめ、サイクロンの内壁面において粉体原料6の融着・固着が起こりやすい。粉体原料6の融着・固着が増加するとサイクロン内部の通気部が閉塞され、気流入口流速が減速するため粉体原料6の捕集効率が大幅に減少し、原料ロスが大量に発生する。捕集効率を回復させるためには、一度原料移送捕集工程をとめて融着・固着した原料を除去せねばならず、除去作業にかかる作業負荷の増加、製造工程全体の稼働率低下など問題が生じている。
本発明の目的は、粉体原料の融着・固着を低減することにより、従来の技術における上記のような問題点を解決し、長期にわたり安定した生産性、高捕集率を維持することができるサイクロン捕集システムを提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討したところ、粉体原料の移送配管において、複数のサイクロン捕集装置を用いて気流入口配管の気流速度が小さい順番に直列に連結することにより、本発明を完成させた。即ち、本発明の要旨は、以下の通りである。
(1)気流入口管と気流排出管とを有するサイクロン捕集装置を複数個用い、前段のサイクロン捕集装置の気流排出管と後段のサイクロン捕集装置の気流入口管とを接続して直列に配設するとともに、各サイクロン捕集装置は前段から後段にしたがって気流入口管の気流速度が増加するように連結されていることを特徴とするサイクロン粉体原料捕集システム。
(2)サイクロン気流入口配管の平均気流速度が10〜40m/sである上記(1)に記載の粉体原料捕集システム。
(3)内部接粉面に、バフ研磨加工を施し、又は、含フッ素樹脂によりコーティング加工したことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の粉体原料捕集システム。
(4)樹脂微粒子を分散させてなる樹脂微粒子分散液と、顔料を分散させてなる顔料分散液と、離型剤を分散させてなる離型剤分散液と混合し、少なくとも前記樹脂微粒子と顔料と離型剤とを凝集させて凝集粒子を形成した後、加熱して前記凝集粒子を融合することにより得られたトナー粒子を、上記(1)から(3)のいずれかに記載の粉体原料捕集システムを用いてトナーを移送・搬送させるトナーの製造方法。
本発明のサイクロン原料粉体捕集システムにより、捕集する粉体原料のサイクロン内部への融着・固着量が低減可能となる。従来の技術において問題とされていた集塵原料のロス量の増加、サイクロン内部の融着物・固着物除去作業にかかる作業負荷の増加、製造工程全体の稼動率低下などを解消することができ、長期にわたり安定した生産性、高捕集率を維持することができる。
本発明の粉体原料のサイクロン粉体原料捕集システムは、粉体原料の移送配管において、複数のサイクロン捕集装置を用いて気流入口配管の気流速度が小さい順番に直列に連結することにより原料捕集することを特徴とする。
本発明のシステムによりサイクロン捕集される製造・取扱い工程としては、通常用いられる工程であれば特に限定されるものではない。例えば原料搬送工程、混合工程、粉砕工程、分級工程、乾燥工程、篩い工程、焼成工程、切削加工・研磨工程などがあり、それらの工程で取り扱った粉体原料を捕集する。
本発明のシステムにより移送捕集される原料としては、粉体原料であれば特に限定されるものではない。例えば小麦粉、そば粉、大豆粉末などの食品類、脱脂粉乳、配合肥料などの肥料類、ゴム原料、スチレン系樹脂、ポリエチレン樹脂などの化学製品類、セメント、ガラス粉などの鉱物類があり、これらの原料、混合品、中間品、製品、廃却品などを移送捕集する。
本発明のシステムにより用いられるサイクロンの個数は特に限定されるものではないが、好ましくは2〜5個のサイクロンを直列に連結する。さらに好ましくは2個のサイクロンを直列に連結する。本体設置スペース、製作コストの増加、および本体圧力損失増加に伴う付随設備、移送配管・吸気ブロワなどの大型化によるコスト・設置スペースの増加などを配慮すると、上記個数が好ましい。
本実施の形態におけるサイクロン原料粉体捕集システムの一例の構成を、図6を用いて説明する。ここでは、粉体原料としてトナーを例に取り説明する。また、従来技術において説明したサイクロンと同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。
サイクロン原料粉体捕集システム100には、図6に示すように、湿品トナー12が貯留された供給ホッパー11が設けられ、供給ホッパー11の下端には湿品トナー12を定量供給するためのロータリーバルブ定量供給機13が設けられている。ロータリーバルブ定量供給機13は空送配管15を介して1段目のサイクロン10aの気流入口管に接続されるとともに、気流を生成させるための吸気口14も空送配管15を介して1段目のサイクロン10aの気流入口管1(図1)に接続されている。また、1段目のサイクロン10aの気流排出管2(図1)と2段目のサイクロン10bの気流入口管1(図1)とが接続されている。一方、1段目のサイクロン10aおよび2段目のサイクロン10bの逆円錐形部4(図1)の排出口は、湿品トナー19を捕集する湿品トナー捕集ホッパー18に接続されている。一方、2段目のサイクロン10bの気流排出管2(図1)はバグフィルタ20に接続され、バグフィルタ20の下端には未捕集湿品トナー貯留槽21が設けられ、一方、バグフィルタ20には空送ブロワ22が接続され、空送ブロワ22より気流のみが排気される。
次に、図6に示す本実施の形態におけるサイクロン原料粉体捕集システム100の一例の動作について以下に説明する。
供給ホッパー11に貯留された湿品トナー12は、ロータリーバルブ定量供給機13を介して空送配管15に供給され、吸気口14からの気流によって、1段目のサイクロン10aの気流入口管1(図1)に流入し、さらに、湿品トナー12は、1段目のサイクロン10aの円筒部3(図1)の胴壁を介し、逆円錐形部4(図1)を経て、湿品トナー捕集ホッパー18に捕集される。一方、気体と一部の湿品トナー12は、サイクロン10aの気流排出管2(図1)を経て、2段目のサイクロン10bの気流入口管1(図1)に供給される。この気体と一部の湿品トナー12は、サイクロン10bの円筒部3(図1)の胴壁を介し、逆円錐形部4(図1)を経て、湿品トナー捕集ホッパー18に捕集される。一方、乾燥処理トナー捕集ホッパー18に捕集されなかった一部の湿品トナー12は、サイクロン10bの気流排出管2(図1)を経て、バグフィルタ20に移送される。バグフィルタ20では、未捕集の湿品トナーと気体とを分離し、未捕集の湿品トナーが未捕集湿品トナー貯留槽21に貯留され、気体は空送ブロワ22に送られ、空送ブロワ22より排気される。
本実施の形態のサイクロン原料粉体捕集システムにより用いられるサイクロン気流入口管における平均気流速度は、特に限定するものではないが、好ましくは10〜40m/sとする。さらに好ましくは15〜30m/sとする。気流入口管の気流流速を増加させると、気流による粉体原料粒子の遠心力が増加し、捕集効率が高くなるものの、上述したように、サイクロンの気流入口管の入口付近において、粉体原料とサイクロンの円筒部の胴壁面部との衝突によるエネルギー、及び粉体どうしの衝突によるエネルギーにより粉体原料6が融けはじめ、サイクロンの内壁面において粉体原料の融着・固着が起こりやすく、粉体原料の融着・固着が増加するとサイクロン内部の通気部が閉塞され、気流入口流速が減速するため粉体原料の捕集効率が大幅に減少し原料ロスが大量に発生するという問題が生じるため、上記範囲の気流速度にすることが好ましい。
本発明のサイクロン原料粉体捕集システムにおいて、直列に連結するサイクロン10a,10bは、気流入口管の気流流速が低いものから順番に設置されている。直列に配設された1段目のサイクロン10aの気流入口管気流速度を低くすることで、湿度の高い粉体原料がサイクロンの気流入口部でサイクロン円筒部3の壁面部に衝突することによるエネルギー、及び粉体どうしの衝突によるエネルギーが低減され、1段目のサイクロン10aの内壁面において粉体原料の融着・固着を起こりにくくすることができる。但し、気流入口管の気流速度を低くすると、1段目のサイクロン10aにおける粉体原料の捕集効率は減少する。しかしながら、上述したように、後段のサイクロン10bの気流入口管における気流速度は、前段に比べ高く設定され、さらに前段のサイクロン10aにて原料が捕集されているため、後段のサイクロン10bへ流入する気流内の粉体濃度は低くなり、サイクロン気流入口部での粉体原料とサイクロン円筒部の壁面への衝突及び粉体どうしの衝突回数・エネルギーを低減することができ、後段のサイクロン10b内部での原料の融着・固着の生成も低減することができる。また、図6に示すような2台のサイクロン10a,10bを直列接続したサイクロン原料粉体捕集システム100全体として、高捕集性能を確保することができる。サイクロンの直列接続段数や前段・後段の気流入口部気流流速の比については、気流流量、捕集する原料粉体の気流内濃度、原料のガラス転移温度(Tg)特性、原料の付着性などにより最適値を適宜選択することが好ましい。
本発明のシステムに用いられるサイクロン内部の接粉面の表面処理は特に限定されるものではなく、粉体原料のTg特性・付着性などに応じて適宜選択することができる。ただし、サイクロン内部の接粉面を、バフ研磨#300〜#600の表面仕上げ、又は含フッ素系樹脂の表面コーティングすることが望ましい。上記表面処理を施し、接粉面を平滑化することにより、粉体原料の付着力が低減できるため、原料の固着生成も低減できる。
前記含フッ素系樹脂としては、例えば、含フッ素系重合性単量体の単独重合体、複数種の共重合体、または種類の異なる2種類以上の樹脂同士のポリマーブレンド等により得られた樹脂を用いることができる。
前記含フッ素系重合性単量体の具体例としては、テトラフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ化エチレン、(メタ)アクリル酸パーフロロアルキル、p−フルオロスチレン等を用いることができ、またこれらのフッ素系重合性単量体と共重合可能な重合性単量体であればこれらと共重合することも可能である。
前記共重合可能な重合性単量体の具体例としては、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類の単独重合体または共重合体;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のビニル基を有するエステル類の単独重合体または共重合体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルニトリル類の単独重合体または共重合体;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類の単独重合体または共重合体;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン類の単独重合体または共重合体;エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類等が挙げられる。
また、図6に示す本実施の形態のサイクロン原料粉体捕集システム100におけるバグフィルタ20の洗浄は、図7から図9に示す装置構成で行うことができる。
図7に示すように、本実施の形態におけるバグフィルタ20の洗浄方法は、バグフィルタ20の点検口24へ圧縮エアを吹き付け、さらに、集塵装置30を用いてバグフィルタ20内に気流の流れを生成した状態で、圧縮エアを吹き付けて、バグフィルタ内壁面およびフィルタエレメントの付着物を払い落とし、さらに粉体回収口26を閉じた状態で払い落とされた付着物とエアはフィルタ20の排出口25より取り出され、集塵装置30に搬送され、この集塵装置30にて付着物粉体とエアとに分離され、粉体は粉体回収口32より回収され、エアはブロア40を介して排気される。
ここで、圧縮エアを噴出するエアノズルの形状は特に限定されるものではないが、バグフィルタ20内の付着物を払い落とす際、バグフィルタ20の点検口24を開けエアノズルを挿入する場合は、バグフィルタ20の大きさ、点検口24の大きさ等バグフィルタ形状に応じたエアノズルを選定する必要がある。
また、付着物を払い落とす目的で、バグフィルタ20の壁面にエアノズルが入る程度の大きさのエアノズル挿入口を設けてもよい。エアノズル挿入口から洗浄する際、特にエアノズルおよび挿入口が共に金属製である場合は、摩擦帯電を避けるため両者の間に導電性の樹脂等を挟み、両者の接触を防止する必要がある。エアノズル挿入口からの洗浄方法では、バグフィルタの開口部が減り、作業域への発塵が減少する。
圧縮エアにより払い落とした付着物は、粉体の性質、特に付着性の強い粉体の場合、再度バグフィルタ20の内壁面等に付着してしまうため、集塵装置30を用いてバグフィルタ20内に気流を生成した状態で、圧縮エアによる付着物の払い落としを行う。集塵装置30でバグフィルタ20内に気流を生成すれば、圧縮エアにより払い落とされ浮遊した付着物が再度バグフィルタ20の壁面等に付着することなく集塵装置30へ搬送され、効率的に切替洗浄を行うことが可能である。また、集塵装置30でバグフィルタ20内に気流を生成すれば、点検口24等のエアノズルを挿入するための開口部からバグフィルタ20内部に気流の流れができ、圧縮エアにより浮遊した粉体がバグフィルタ20外部へ流出することがなくなるため、周辺環境の悪化を防止することが可能である。
エアノズルを挿入するための、バグフィルタ20の開口部の形状は特に限定されるものではない。
集塵装置30は、バグフィルタ20のいずれの個所と接続し、気流を生成させても良いが、バグフィルタ20内で浮遊した粉体を効率的に回収するためには、バグフィルタの下部排出口25から集塵し、バグフィルタ20の点検口24等の開口部からバグフィルタ20の下部へ気流を生成させることが好ましい。
また、バグフィルタ20内の付着物を回収するため、図8に示すように、バグフィルタ20と集塵装置30とを接続している配管に、サイクロン50を接続して付着物を回収してもよい。サイクロン50を使用することによりバグフィルタ20内の付着物を集塵装置30内部へ搬送することなく、サイクロン50の粉体回収口52を介して回収することが可能である。
また、図9に示すように、バグフィルタ20のフィルタエレメントのクリーンルーム28側からブロア40で吸引した状態で、ダストルーム27側に圧縮エアを点検口24から吹き付けて付着物を払い落とし、排出口25を介して粉体回収口26より回収してもよい。バグフィルタ20の点検口24を開けた状態で、フィルタエレメントのクリーンルーム28側からブロワ40で吸引すれば、バグフィルタ20の点検口24からバグフィルタ20内部へ気流の流れが生成されるため、浮遊した粉体をバグフィルタ20の外部へ流出させることなく、圧縮エアを吹き付けて付着物を払い落とすことが可能である。
なお、上記方法では、バグフィルタ20の開口部からフィルタエレメントに向かい気流が生成されるため、圧縮エアにより払い落とした付着物が再度フィルタエレメントに付着してしまう。そのため、バグフィルタ20のフィルタエレメントのクリーンルーム28側からブロア40で吸引した状態で、圧縮エアを吹き付けて付着物を払い落とし、その後、集塵装置30(図7,図8)でバグフィルタ20内に気流を生成した状態で、圧縮エアによりフィルタエレメントの付着物を払い落とす、二段階の洗浄方法を取ってもよい。
本実施の形態におけるバグフィルタの切替洗浄方法を用いれば、性質の異なる複数種類の粉体の回収にバグフィルタを使用する際、フィルタエレメントをバグフィルタから取り外すことなく、バグフィルタ内部の付着物を除去し、バグフィルタ内部でのコンタミネーションを防止することが可能である。
また、本実施の形態の洗浄方法が適用できるバグフィルタの形状およびフィルタエレメントの材質は特に限定されるものではなく、濾材により粉体と気体とを濾過する機構を備えた装置の洗浄に適している。またバグフィルタ内に気流を生成するための集塵装置の集塵方式、形状等も特に限定されるものではない。
以下、粉体原料として静電荷像現像用湿品トナーを用い、静電荷像現像用トナーの製造工程を例にとり、実施例及び比較例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。但し、本発明はかかる実施例等により何ら限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」はすべて「質量部」を意味する。
(粒度および粒度分布測定方法)
本発明における粒度および粒度分布測定について述べる。本発明において測定する粒子が2μm以上の場合、測定装置としてはコールターカウンターTA?II型(ベックマンーコールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマンーコールター社製)を使用した。
本発明における粒度および粒度分布測定について述べる。本発明において測定する粒子が2μm以上の場合、測定装置としてはコールターカウンターTA?II型(ベックマンーコールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマンーコールター社製)を使用した。
測定法としては、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5%水溶液2ml中に測定試料を0.5〜50mg加える。これを前記電解液100〜150ml中に添加した。
試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA?II型により、アパーチャー径として100μmアパーチャーを用いて2〜60μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分布、個数平均分布を求めた。測定する粒子数は50000であった。
また、本発明において測定する粒子が2μm未満の場合、レーザー回析式粒度分布測定装置(LA−700:堀場製作所製)を用いて測定した。測定法としては分散液となっている状態の試料を固形分で約2gになるように調整し、これにイオン交換水を添加して、約40mlにする。これをセルに適当な濃度になるまで投入し、約2分待って、セル内の濃度がほぼ安定になったところで測定する。得られたチャンネルごとの体積平均粒径を、体積平均粒径の小さい方から累積し、累積50%になったところを体積平均粒径とした。
なお、外添剤などの粉体を測定する場合は、界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5%水溶液50ml中に測定試料を2g加え、超音波分散機(1000Hz)にて2分分散して、試料を作製し、前述の分散液と同様の方法で、測定した。
(樹脂粒子の分子量、分子量分布測定方法)
本実施例の静電荷象現像用トナーにおいて、特定の分子量分布は、以下の条件で行ったものである。GPCは「HLC−8120GPC、SC−8020(東ソー(株)社製)装置」を用い、カラムは「TSKgel、SuperHM−H(東ソー(株)社製6.0mmID×15cm)」を2本用い、溶離液としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いた。実験条件としては、試料濃度0.5%、流速0.6ml/min.、サンプル注入量10μl、測定温度40℃、IR検出器を用いて実験を行った。また、検量線は東ソー社製「polystylene標準試料TSK standard」:「A−500」、「F−1」、「F−10」、「F−80」、「F−380」、「A−2500」、「F−4」、「F−40」、「F−128」、「F−700」の10サンプルから作製した。
本実施例の静電荷象現像用トナーにおいて、特定の分子量分布は、以下の条件で行ったものである。GPCは「HLC−8120GPC、SC−8020(東ソー(株)社製)装置」を用い、カラムは「TSKgel、SuperHM−H(東ソー(株)社製6.0mmID×15cm)」を2本用い、溶離液としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いた。実験条件としては、試料濃度0.5%、流速0.6ml/min.、サンプル注入量10μl、測定温度40℃、IR検出器を用いて実験を行った。また、検量線は東ソー社製「polystylene標準試料TSK standard」:「A−500」、「F−1」、「F−10」、「F−80」、「F−380」、「A−2500」、「F−4」、「F−40」、「F−128」、「F−700」の10サンプルから作製した。
(離型剤の融点、樹脂粒子のガラス転移温度の測定方法)
本発明のトナーに用いられる離型剤の融点およびトナーのガラス転移温度は、ASTMD3418−8に準拠して測定された主体極大ピークより求めた。
本発明のトナーに用いられる離型剤の融点およびトナーのガラス転移温度は、ASTMD3418−8に準拠して測定された主体極大ピークより求めた。
主体極大ピークの測定には、パーキンエルマー社製のDSC−7を用いることができる。この装置の検出部の温度補正はインジウムと亜鉛との融点を用い、熱量の補正にはインジウムの融解熱を用いる。サンプルは、アルミニウム製パンを用い、対照用に空パンをセットし、昇温速度10℃/minで測定を行った。
[実施例1]
樹脂微粒子分散液1の作製:
スチレン 360部
n−ブチルアクリレート 40部
アクリル酸 8部
ドデカンチオ−ル 16部
四臭化炭素 4部
予め、上記成分を混合溶解して樹脂溶液を調製し、他方、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製、ノニポール400)6部、及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)13部をイオン交換水500部に溶解し、次いで、上記樹脂溶液を分散させて乳化し、10分間ゆっくりと混合しながら過硫酸アンモニウム2部を溶解したイオン交換水100部を投入し、窒素置換を行った。その後、攪拌しながら内容物が70℃になるまで加熱し、6時間そのまま乳化重合を継続し、分散樹脂微粒子の体積平均粒径が100nm、ガラス転移点が52℃、重量平均分子量Mwが780000のアニオン性の樹脂微粒子分散液2を得た。
樹脂微粒子分散液1の作製:
スチレン 360部
n−ブチルアクリレート 40部
アクリル酸 8部
ドデカンチオ−ル 16部
四臭化炭素 4部
予め、上記成分を混合溶解して樹脂溶液を調製し、他方、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製、ノニポール400)6部、及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)13部をイオン交換水500部に溶解し、次いで、上記樹脂溶液を分散させて乳化し、10分間ゆっくりと混合しながら過硫酸アンモニウム2部を溶解したイオン交換水100部を投入し、窒素置換を行った。その後、攪拌しながら内容物が70℃になるまで加熱し、6時間そのまま乳化重合を継続し、分散樹脂微粒子の体積平均粒径が100nm、ガラス転移点が52℃、重量平均分子量Mwが780000のアニオン性の樹脂微粒子分散液2を得た。
樹脂微粒子分散液2の作製:
スチレン 280部
n−ブチルアクリレート 120部
アクリル酸 8部
予め、上記成分を混合溶解して樹脂溶液を調製し、他方、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製、ノニポール400)6部、及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)13部をイオン交換水500部に溶解し、次いで、上記樹脂溶液を分散させて乳化し、10分間ゆっくりと混合しながら過硫酸アンモニウム2部を溶解したイオン交換水100部を投入し、窒素置換を行った。その後、攪拌しながら内容物が70℃になるまで加熱し、6時間そのまま乳化重合を継続し、分散樹脂微粒子の体積平均粒径が100nm、ガラス転移点が52℃、重量平均分子量Mwが780000のアニオン性の樹脂微粒子分散液2を得た。
スチレン 280部
n−ブチルアクリレート 120部
アクリル酸 8部
予め、上記成分を混合溶解して樹脂溶液を調製し、他方、非イオン性界面活性剤(三洋化成社製、ノニポール400)6部、及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬社製、ネオゲンR:ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)13部をイオン交換水500部に溶解し、次いで、上記樹脂溶液を分散させて乳化し、10分間ゆっくりと混合しながら過硫酸アンモニウム2部を溶解したイオン交換水100部を投入し、窒素置換を行った。その後、攪拌しながら内容物が70℃になるまで加熱し、6時間そのまま乳化重合を継続し、分散樹脂微粒子の体積平均粒径が100nm、ガラス転移点が52℃、重量平均分子量Mwが780000のアニオン性の樹脂微粒子分散液2を得た。
顔料分散液1の作製:
カーボンブラック 50部
(キャボット社製、モーガルL:体積平均粒径24nm)
アニオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 6部
(第一工業製薬社製、ネオゲンR)
イオン交換水 200部
上記成分を混合溶解し、ダイノーミルで分散させて、カーボンブラック分散液を得た。分散したカーボンブラックの体積平均粒径は155nmであった。
カーボンブラック 50部
(キャボット社製、モーガルL:体積平均粒径24nm)
アニオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 6部
(第一工業製薬社製、ネオゲンR)
イオン交換水 200部
上記成分を混合溶解し、ダイノーミルで分散させて、カーボンブラック分散液を得た。分散したカーボンブラックの体積平均粒径は155nmであった。
離型剤分散液1の作製:
パラフィンワックス 50部
(日本精蝋社製、HNPO190:融点85℃)
カチオン性界面活性剤 7.5部
(花王社製、サニゾールB50)
イオン交換水 200部
上記成分を95℃に加熱して、ホモジナイザーを用いて分散した後、ダイノーミルで分散処理してワックス分散液を得た。前記分散ワックスの体積平均粒径は250nmであった。
パラフィンワックス 50部
(日本精蝋社製、HNPO190:融点85℃)
カチオン性界面活性剤 7.5部
(花王社製、サニゾールB50)
イオン交換水 200部
上記成分を95℃に加熱して、ホモジナイザーを用いて分散した後、ダイノーミルで分散処理してワックス分散液を得た。前記分散ワックスの体積平均粒径は250nmであった。
凝集粒子の作製:
樹脂微粒子分散液1 120部
樹脂微粒子分散液2 80部
顔料分散液1 30部
離型剤分散液1 40部
カチオン性界面活性剤 1.5部
(花王社製、サニゾールB50)
イオン交換水 600部
上記成分を、ホモジナイザーを用いて混合分散させた後、攪拌しながら48℃まで加熱した。48℃で30分間保持した。そのときの分散液を光学顕微鏡で観察すると体積平均粒径(D50)約6.2μmの凝集粒子が確認された。この分散液に樹脂微粒子分散液1を緩やかに60部追加し、さらにジャケットの温度を50℃まで上げて1時間保持した。そのときの分散液を光学顕微鏡で観察すると体積平均粒径(D50)約6.5μmの凝集粒子が確認された。次いで、この分散液に、アニオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(第一工業製薬社製、ネオゲンR)5部を追加して97℃まで加熱し、7時間そのまま保持して凝集粒子を融合した。その後、30℃に冷却し、固形分濃度15wt%のトナースラリーAを得た。コールターカウンターで融合粒子の体積平均粒径(D50)を測定したところ6.7μmであった。また、画像解析装置による形状係数SF1は127であった。また、体積平均粒子径Dvの含有率は、コールターカウンター[TA?II]型(コールター社製)を用いて、50μm径のアパ−チャ−で測定することにより測定した。この時、測定はトナーをアイソトンに分散させた後、超音波により30秒以上分散させ、凝集した粒子を解した後に行った。その結果、84%体積基準粒子径は7.5μmであった。トナースラリーをフィルタプレスにてろ過後、トナーに対して15倍のイオン交換水で洗浄し、圧搾、解砕し水分率30%の湿品トナーを得た。
樹脂微粒子分散液1 120部
樹脂微粒子分散液2 80部
顔料分散液1 30部
離型剤分散液1 40部
カチオン性界面活性剤 1.5部
(花王社製、サニゾールB50)
イオン交換水 600部
上記成分を、ホモジナイザーを用いて混合分散させた後、攪拌しながら48℃まで加熱した。48℃で30分間保持した。そのときの分散液を光学顕微鏡で観察すると体積平均粒径(D50)約6.2μmの凝集粒子が確認された。この分散液に樹脂微粒子分散液1を緩やかに60部追加し、さらにジャケットの温度を50℃まで上げて1時間保持した。そのときの分散液を光学顕微鏡で観察すると体積平均粒径(D50)約6.5μmの凝集粒子が確認された。次いで、この分散液に、アニオン性界面活性剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(第一工業製薬社製、ネオゲンR)5部を追加して97℃まで加熱し、7時間そのまま保持して凝集粒子を融合した。その後、30℃に冷却し、固形分濃度15wt%のトナースラリーAを得た。コールターカウンターで融合粒子の体積平均粒径(D50)を測定したところ6.7μmであった。また、画像解析装置による形状係数SF1は127であった。また、体積平均粒子径Dvの含有率は、コールターカウンター[TA?II]型(コールター社製)を用いて、50μm径のアパ−チャ−で測定することにより測定した。この時、測定はトナーをアイソトンに分散させた後、超音波により30秒以上分散させ、凝集した粒子を解した後に行った。その結果、84%体積基準粒子径は7.5μmであった。トナースラリーをフィルタプレスにてろ過後、トナーに対して15倍のイオン交換水で洗浄し、圧搾、解砕し水分率30%の湿品トナーを得た。
図6に示すように、この湿品トナー12を空送ブロワ22にて6.5m3/minの気流風量で吸引されている配管径80Aの空送配管15に、ロータリーバルブ定量供給機にて400kg/hの供給速度で供給し、計2000kgの湿品トナー12を空送した。空送配管15には湿品トナー12を捕集するためのサイクロン10a,10bを2段直列に連結し、1段目のサイクロン10aの気流入口管1の気流速度を18m/s、2段目のサイクロン10bの気流入口管1の気流速度を27m/sとなるような気流入口管形状の異なるサイクロンを設置した。気流入口管部以外は全て同形状で、サイクロン10a,10b内部の接粉面はステンレス板をバフ研磨#400加工している。2段目のサイクロン10bと空送ブロワ22との間には、サイクロン捕集できない湿品トナーロスを捕集するバグフィルタ20を設置している。湿品トナー12を全て空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10aの内部に若干の湿品トナー固着物がみられ、2段目のサイクロン10bの内部には固着物がなかった。1段目のサイクロン10a内部のトナー固着物をプラスチック製のハケにて除去し質量測定したところ30gであった。またバグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は0.5kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム100全体での捕集率は99.9%となった。
[実施例2]
サイクロン10a,10b各々の気流入口管1の気流速度を1段目10m/s、2段目27m/sとなるような気流入口管形状の異なるサイクロンを2段直列に連結し、他条件は実施例1と同条件のもと計2000kgの湿品トナーを空送した。湿品トナーを全て空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10a内部には湿品トナーの固着物は見られなかった。2段目のサイクロン10b内部には若干の固着物がみられ、プラスチック製のハケにて除去し質量を測定したところ20gであった。また、バグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は10kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム100全体での捕集率は99.5%となった。
サイクロン10a,10b各々の気流入口管1の気流速度を1段目10m/s、2段目27m/sとなるような気流入口管形状の異なるサイクロンを2段直列に連結し、他条件は実施例1と同条件のもと計2000kgの湿品トナーを空送した。湿品トナーを全て空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10a内部には湿品トナーの固着物は見られなかった。2段目のサイクロン10b内部には若干の固着物がみられ、プラスチック製のハケにて除去し質量を測定したところ20gであった。また、バグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は10kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム100全体での捕集率は99.5%となった。
[実施例3]
1段目のサイクロン10aには、サイクロン内部の接粉面を厚さ10μmの樹脂コート(フッ素系樹脂(テトラフルオロエチレン/パーフロロヘキシルエチルアクリレート/アクリル酸メチル(40/40/20)の共重合体)Mw50000)加工したものを設置した。他条件は実施例1と同条件のもと計2000kgの湿品トナー12を空送した。湿品トナー12を全て空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10a内部に若干の湿品トナー固着物がみられ、2段目のサイクロン10b内部には固着物がなかった。1段目のサイクロン10a内部のトナー固着物をプラスチック製のハケにて除去し質量測定したところ10gであった。またバグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は0.5kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム100全体での捕集率は99.9%となった。
1段目のサイクロン10aには、サイクロン内部の接粉面を厚さ10μmの樹脂コート(フッ素系樹脂(テトラフルオロエチレン/パーフロロヘキシルエチルアクリレート/アクリル酸メチル(40/40/20)の共重合体)Mw50000)加工したものを設置した。他条件は実施例1と同条件のもと計2000kgの湿品トナー12を空送した。湿品トナー12を全て空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10a内部に若干の湿品トナー固着物がみられ、2段目のサイクロン10b内部には固着物がなかった。1段目のサイクロン10a内部のトナー固着物をプラスチック製のハケにて除去し質量測定したところ10gであった。またバグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は0.5kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム100全体での捕集率は99.9%となった。
[比較例1]
サイクロン10a,10bの各々の気流入口管1の気流速度を1段目27m/s、2段目27m/sとなるような気流入口配管・本体が同形状であるサイクロンを2段直列に連結し、他条件は実施例1と同条件のもと湿品トナーを空送した。約800kg湿品トナーを空送したところ、空送吸引風量が4.5m3/minと風量低下したため、一度空送運転を停止しサイクロン内部を点検した。1段目のサイクロン10a内部に湿品トナーの固着物の塊が見られ、2段目のサイクロン10b内部には固着物は見られなかった。プラスチック製のハケにて1段目のサイクロン10a内部の固着物を全て除去し、空送運転再開した。空送運転を再開し計1600kgの湿品トナーを空送したところ、空送吸引風量が低下し前記と同じ状況だったため、同様の処置をして空送運転再開させた。湿品トナー2000kg全てを空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10a内部に湿品トナー固着物の塊が見られ、2段目のサイクロン10b内部には若干の固着物が見られた。1回目・2回目の空送運転停止時と湿品トナー2000kg全てを空送した後のサイクロン内部の湿品トナー固着量の合計は、1段目のサイクロン10a側が1500gで、2段目のサイクロン10b側が10gであった。またバグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は100kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム全体での捕集率は95%となった。
サイクロン10a,10bの各々の気流入口管1の気流速度を1段目27m/s、2段目27m/sとなるような気流入口配管・本体が同形状であるサイクロンを2段直列に連結し、他条件は実施例1と同条件のもと湿品トナーを空送した。約800kg湿品トナーを空送したところ、空送吸引風量が4.5m3/minと風量低下したため、一度空送運転を停止しサイクロン内部を点検した。1段目のサイクロン10a内部に湿品トナーの固着物の塊が見られ、2段目のサイクロン10b内部には固着物は見られなかった。プラスチック製のハケにて1段目のサイクロン10a内部の固着物を全て除去し、空送運転再開した。空送運転を再開し計1600kgの湿品トナーを空送したところ、空送吸引風量が低下し前記と同じ状況だったため、同様の処置をして空送運転再開させた。湿品トナー2000kg全てを空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10a内部に湿品トナー固着物の塊が見られ、2段目のサイクロン10b内部には若干の固着物が見られた。1回目・2回目の空送運転停止時と湿品トナー2000kg全てを空送した後のサイクロン内部の湿品トナー固着量の合計は、1段目のサイクロン10a側が1500gで、2段目のサイクロン10b側が10gであった。またバグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は100kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム全体での捕集率は95%となった。
[比較例2]
サイクロン10a,10bの各々の気流入口管1の気流速度を1段目42m/s、2段目10m/sとなるような気流入口配管・本体が同形状であるサイクロンを2段直列に連結し、他条件は実施例1と同条件のもと湿品トナーを空送した。約700kg湿品トナーを空送したところ、空送吸引風量が4.5m3/minと風量低下したため、一度空送運転を停止しサイクロン内部を点検した。1段目のサイクロン10a内部に湿品トナーの固着物の塊が見られ、2段目のサイクロン10b内部には固着物は見られなかった。プラスチック製のハケにて1段目のサイクロン10a内部の固着物を全て除去し、空送運転再開した。空送運転を再開し計1400kgの湿品トナーを空送したところ、空送吸引風量が低下し前記と同じ状況だったため、同様の処置をして空送運転再開させた。湿品トナー2000kg全てを空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10a内部に湿品トナー固着物の塊が見られ、2段目のサイクロン10b内部には固着物が見られなかった。1回目・2回目の空送運転停止時と湿品トナー2000kg全てを空送した後の1段目サイクロン内部の湿品トナー固着量の合計は、3000gであった。またバグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は80kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム全体での捕集率は95.9%となった。
サイクロン10a,10bの各々の気流入口管1の気流速度を1段目42m/s、2段目10m/sとなるような気流入口配管・本体が同形状であるサイクロンを2段直列に連結し、他条件は実施例1と同条件のもと湿品トナーを空送した。約700kg湿品トナーを空送したところ、空送吸引風量が4.5m3/minと風量低下したため、一度空送運転を停止しサイクロン内部を点検した。1段目のサイクロン10a内部に湿品トナーの固着物の塊が見られ、2段目のサイクロン10b内部には固着物は見られなかった。プラスチック製のハケにて1段目のサイクロン10a内部の固着物を全て除去し、空送運転再開した。空送運転を再開し計1400kgの湿品トナーを空送したところ、空送吸引風量が低下し前記と同じ状況だったため、同様の処置をして空送運転再開させた。湿品トナー2000kg全てを空送した後、空送ブロワ22を停止しサイクロン内部を点検すると、1段目のサイクロン10a内部に湿品トナー固着物の塊が見られ、2段目のサイクロン10b内部には固着物が見られなかった。1回目・2回目の空送運転停止時と湿品トナー2000kg全てを空送した後の1段目サイクロン内部の湿品トナー固着量の合計は、3000gであった。またバグフィルタ20から捕集された湿品トナーロス量は80kgであり、1段目・2段目サイクロン10a,10bを合わせた上記サイクロン粉体原料捕集システム全体での捕集率は95.9%となった。
本発明のサイクロン粉体原料捕集システムは、粉体原料であれば特に限定されるものではないが、例えば、小麦粉、そば粉、大豆粉末などの食品類、脱脂粉乳、配合肥料などの肥料類、ゴム原料、スチレン系樹脂、ポリエチレン樹脂などの化学製品類、セメント、ガラス粉などの鉱物類、静電潜像現像用トナーなどがあり、これらの原料、混合品、中間品、製品、廃却品などを移送捕集する用途に有用である。
1 気流入口管、2 気流排出管、3 円筒部、4 逆円錐形部、5 捕集ホッパー、6 粉体原料、7 矢印、10,10a,10b,50 サイクロン、11 供給ホッパー、12 湿品トナー、13 ロータリーバルブ定量供給機、14 吸気口、15 空送配管、18 乾燥処理トナー捕集ホッパー、19 乾燥処理トナー、20 バグフィルタ、21 未捕集湿品トナー貯留槽、22 空送ブロワ、24 点検口、25 排出口、26,32,52 粉体回収口、27 ダストルーム、28 クリーンルーム、30 集塵装置、40 ブロア。
Claims (4)
- 気流入口管と気流排出管とを有するサイクロン捕集装置を複数個用い、前段のサイクロン捕集装置の気流排出管と後段のサイクロン捕集装置の気流入口管とを接続して直列に配設するとともに、各サイクロン捕集装置は前段から後段にしたがって気流入口管の気流速度が増加するように連結されていることを特徴とするサイクロン粉体原料捕集システム。
- 前記サイクロン気流入口管における平均気流速度は、10〜40m/sであることを特徴とする請求項1に記載のサイクロン粉体原料捕集システム。
- 前記サイクロン捕集装置の内部接粉面に、バフ研磨加工を施し、かつ、含フッ素樹脂によりコーティング加工したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサイクロン粉体原料捕集システム。
- 樹脂微粒子を分散させてなる樹脂微粒子分散液と、顔料を分散させてなる顔料分散液と、離型剤を分散させてなる離型剤分散液と混合し、少なくとも前記樹脂微粒子と顔料と離型剤とを凝集させて凝集粒子を形成した後、加熱して前記凝集粒子を融合することにより得られたトナー粒子を、請求項1から請求項3のいずれかに記載のサイクロン粉体原料捕集システムを用いてトナーを移送・捕集することを特徴とするトナーの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005030058A JP2006212587A (ja) | 2005-02-07 | 2005-02-07 | サイクロン粉体原料捕集システム |
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-
2005
- 2005-02-07 JP JP2005030058A patent/JP2006212587A/ja active Pending
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