JP4621985B2 - 固気分離フィルターの清掃方法及びそれを使用したトナー粒子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、固気分離フィルターの清掃方法に関するものであり、更に詳細には、湿潤状態の粒子を乾燥するための乾燥装置に用いられる固気分離フィルターの清掃方法であって、多種類の粒子の乾燥が効率よくできる固気分離フィルターの清掃方法に関するものであり、また、その清掃方法を使用したトナー粒子の製造方法に関するものである。
従来、固気分離フィルターに捕集された固体の除去は、空気等の清浄気体を吹き付けたり、吸引したりする方法で行われていた。しかし、このような方法では、固気分離フィルターに付着した固体を完全には除去できなかった。
そこで、空気等の気体に代えて、水を用いることも知られている。更には、水を円筒状のバグフィルターの内部から噴射させ、洗浄効率を上げることも提案されている(特許文献1)。しかしながら、気体中の少量のダストをフィルターから除去する場合には、フィルターの清浄は頻繁に行なわれるものではないため、偶に装置からフィルターを取り出して清浄すれば足りていた。
しかしながら、湿潤状態の粒子を乾燥するための乾燥装置に用いられる固気分離フィルターの清浄にあっては、固気分離フィルターの清浄は頻繁に行なわれるため、効率のよい固気分離フィルターの清浄方法が望まれていた。
更に、多品種の粒子を湿潤状態から乾燥させて製造する場合には、乾燥装置の清浄切り替えが頻繁に必要になるため、そのような粒子の製造のためには、従来の固気分離フィルターの清浄方法では、効率の点で問題点があり、特に粒子製造効率が高くなるような固気分離フィルターの清浄方法が望まれていた。このような多品種の粒子を湿潤状態から乾燥させて製造するものとして、以下に述べる重合トナーの製造がある。
従来のトナーの製造方法としては、主として粉砕法が用いられている。この方法は樹脂中に顔料、帯電制御剤等の添加剤を配合混合した後、粉砕、分級によりトナー粒子を得る方法である。粉砕法では、トナー形状が不定形となり、必ずしも高解像度化や高階調化に適しているとは言えず、また、粒径分布を制御するのに分級工程が必要になるためコスト高となり、更に小粒径にすることには限界があり、更に離型性付与剤としてのワックスの含有量に限界がある等の課題があった。
これに対して、粒径分布特に小粒径側の粒子の割合制御を可能とし、更にトナー粒子の球形化等、ある程度トナー粒子の形状を制御可能とし、更に離型性付与剤としてのワックスを大量に添加できるトナー製造方法として湿式法トナー製造方法が知られており、これらの方法として懸濁重合法、溶融懸濁法、乳化重合凝集法、溶融懸濁法等が知られている。
これら湿式法トナー製造方法においては、液状媒体中でトナー粒子が形成された後、上記したように液状媒体から分離された湿潤状態のトナー粒子を乾燥する乾燥工程を経てトナーが製造される。
乾燥工程における乾燥方法として、減圧乾燥法、真空乾燥法、スプレー乾燥法、棚段式温風乾燥法、流動層乾燥法等いろいろな乾燥方法が知られているが、どのような乾燥方法をとるにせよ、トナー粒子が乾燥装置に厚く付着するという深刻な問題が生じていた。また、何れの乾燥方法でも乾燥のために用いられる気体からトナー粒子を分離することが不可欠であり、そのために用いられる固気分離フィルターの濾布にトナー粒子が付着・堆積して目詰まりを起こし固気分離フィルターによる気体流の圧力損失が増大するという問題があった。
フィルター濾布のトナー粒子捕集面(気体流入側)に堆積・付着したトナー粒子は、フィルター濾布を個別に人手にて吸引等によって清掃する必要があり、製造工程上において時間・経費等の観点で大きなロスの原因となっていた。また、そのような清掃工程を経たとしても、固気分離フィルターの清掃効果は必ずしも満足すべきものとはならず、性状の異なる種類のトナー粒子を同一乾燥装置で切り替え生産するときには、トナー粒子種類間でのコンタミネーションを起こす等の製品不良の原因となる問題があった。そのため、異なる種類のトナー粒子を切り替え生産する場合には、生産するトナーの種類ごとにフィルター濾布を用意して、生産を切り替える度にフィルター濾布の交換も行う等、工程が煩雑となるという問題点があった。
特開昭62−068512号公報
本発明は、かかる背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、固気分離のためのフィルターを備えた乾燥装置に付着した湿式法トナー粒子を効率的に除去する固気分離フィルターの清掃方法を提供することにあり、更に詳しくは、固気分離のためのフィルターを備えた乾燥装置の固気分離フィルターによる気体流の圧力損失の増大を抑制し、性状の異なる種類の湿式法トナー粒子のコンタミネーションを防止し、効率の良い乾燥工程を実現した固気分離フィルターの清掃方法を提供することにある。
湿潤状態にある、湿式法でのトナー粒子を乾燥させてトナー粒子を製造する方法においては、固気分離フィルターを備えた乾燥装置が用いられるが、従来、その清掃は吸引清掃等の乾式操作で行われ、湿式操作である水を用いた洗浄により乾燥装置の内部を清掃することは行われていなかった。水を用いた洗浄方法が考慮されなかった理由は、第一に、乾燥装置の本来の機能が、水を除去するという乾燥機能にあるがため、乾燥装置内に水を導入することと相容れないと想念されてきたこと。第二に、固気分離フィルターの濾布は、材質によっては水洗浄に弱いものがあること、第三に、フィルター濾布の形状が複雑なもの(例えば、バグフィルターのように、細長く、かつ底部を有するチューブ状のもの)であり、水による効果的な洗浄は期待できないと考えられていたこと等にある。
ところが、本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、敢えて固気分離フィルターを水流により洗浄することを試みた結果、驚くべきことに、水流による洗浄を行う方が、むしろ固気分離フィルターを効率的に洗浄可能であり、かつ、かねてより懸念されていたフィルター濾布の耐水性の問題もクリアーできることを併せて見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、液状媒体中で生成された湿式法トナー粒子を乾燥するための乾燥装置に用いられる固気分離フィルターの清掃方法であって、該固気分離フィルターがバグフィルターを有し、該バグフィルター固体捕集面が多孔性メンブレンで被覆されており、乾燥装置内部に該固気分離フィルターが設置されたままの状態で、乾燥装置内にて水流供給機構から直接及び反射拡散する水流を供給することにより、該固気分離フィルターの固体捕集面を洗浄することを特徴とする固気分離フィルターの清掃方法を提供するものである。
また、本発明は、液状媒体中でトナー粒子を生成させる湿式法トナー粒子の製造方法により製造したトナー粒子を液状媒体から濾別する濾別工程と、濾別工程後の湿潤状態のトナー粒子を乾燥して乾燥トナーを得る乾燥工程を含むトナー粒子の製造方法であって、該固気分離フィルターがバグフィルターを有し、該バグフィルター固体捕集面が多孔性メンブレンで被覆されており、乾燥工程後の乾燥トナー粒子を、固気分離フィルターを備えた乾燥装置から取り出してから、該固気分離フィルターが設置されたままの乾燥装置内部を、固気分離フィルターの固体捕集面と共に水流により洗浄した後、別の湿潤状態のトナー粒子を乾燥装置に供給して該湿潤状態のトナー粒子を乾燥すること、及び、該固体捕集面の洗浄を水流供給機構から直接及び反射拡散する水流を利用して行うことを特徴とするトナー粒子の製造方法を提供するものである。
更に、本発明は、上記の固気分離フィルターの清掃方法用の水流を供給する機構を備えたことを特徴とする乾燥装置を提供するものである。
本発明によれば、固気分離のためのフィルターを備えた乾燥装置により、乾燥前の湿式法トナー粒子のような湿潤状態の粒子を乾燥する工程において、作業時間を大幅に短縮することが可能となり、作業性が大幅に改善される。また、湿式法粒子製造の乾燥工程における異なる種類間のトナー粒子のコンタミネーションを防止することができ、製品歩留まりを向上させることができる。更に、異なる種類のトナー粒子を製造する場合でもフィルター濾布の交換が不要であり、フィルター濾布を交換することなく異なる多種類のトナー粒子の切り替え製造が可能となるため、フィルター濾布の必要数量が大幅に削減され、かつ、物理疲労・損傷が少ないため、大きな経済的効果が得られる。
本発明は、極めて多くの種類があり、切り替え製造が頻繁に行われる湿式法トナー粒子の製造において、極めて大きな上述した効果を奏するものである。
<固気分離フィルターの清掃方法>
本発明は、液状媒体中で生成された湿式法トナー粒子を乾燥するための乾燥装置に用いられる固気分離フィルターの清掃方法である。ここで、乾燥対象となる湿式法トナー粒子には特に限定はないが、懸濁重合法、分散重合法、乳化重合凝集法、溶融懸濁法等で得られた湿式法トナーの乾燥前の粒子等や個液分離工程後のウェットケーキ等が挙げられる。乾燥されるトナー粒子の大きさについても特に限定はないが、体積平均粒径が、0.5μm〜20μmの粒子を対象とすることが好ましく、特に好ましくは、1μm〜10μmである。固気分離フィルターの固体捕集面に付着した粒子、すなわち清掃される粒子の大きさは、これと同じこともあるが、これより小さいこともあり得る。
乾燥前の湿潤状態の粒子に至るまでの工程は特に限定はないが、液体媒体中で製造された粒子そのもの又は必要に応じて洗浄された後、濾過、脱水プレス、遠心脱水、デカンテーション等の固液分離工程が挙げられる。
本発明における、固気分離フィルターが用いられる乾燥装置における乾燥方法は特に限定はないが、加熱蒸発、自然蒸発、送風蒸発、減圧蒸発等が挙げられる。好ましくは、送風蒸発又は減圧蒸発である。
なお、本発明においては、「乾燥装置」とは、乾燥機、固気分離フィルター、配管、送風機、熱交換器等を含む乾燥装置全体をいい、「固気分離フィルター」とは、フィルター濾布に限らず、それを含んだ固気分離機能を備えた装置全体をいう。また、「乾燥機」とは、乾燥室ともいえる部分で、乾燥装置のうち乾燥が行われる部分をいう。
何れの方式の乾燥装置においても、粒子が気体流に随伴することが避けられないので、乾燥装置には、かかる粒子と気体とを分離するための固気分離フィルターが備えられている。固気分離フィルターとしては、捕集効率に優れているバグフィルターを有するものが知られているが、本発明においては、形状が複雑な濾布の清掃にも効果を発揮し、また、乾燥効率にも優れている点で、特にバグフィルターを有するものが適している。
気体流に随伴したトナー粒子は、固気分離フィルターの固体捕集面で捕集されるが、乾燥装置の稼動時間と共に捕集面への付着・堆積量が増加する。また、乾燥後の製品トナー粒子を抜き出した後、乾燥装置内には装置に付着したトナー粒子が残留する。乾燥装置内の残留トナー粒子は、乾燥装置の内壁面や配管内にも残留するが、フィルター濾布表面に主に残留し、それが圧力損失をもたらし、稼動が妨げられる。
そのため、乾燥装置内部を清掃し、残留トナー粒子を除去してから、再度乾燥を行うが、残留トナー粒子の除去を、乾燥装置内の吸引等で行った場合には、乾燥装置の構成が複雑であり、特に、固気分離フィルター部分はフィルター濾布の表面積が大きい構成となっていることもあり清掃が困難なため、フィルター濾布を乾燥装置から取り外して個別に清掃する等煩雑な作業が避けられない。これに対し、本発明によれば、水流により乾燥装置の内部を洗浄することでフィルター濾布面に付着・堆積した残留トナー粒子をはじめ、乾燥装置内の残留トナー粒子を効果的に除去することができる。
本発明における乾燥装置は特に限定はなく、固気分離フィルター分離型乾燥装置であっても、固気分離フィルター内蔵型乾燥装置(固気分離フィルター一体型乾燥装置)であっても好適に使用できるが、固気分離フィルター内蔵型乾燥装置であることが好ましく、固気分離フィルター内蔵型流動層乾燥装置である場合に、本発明の効果がより発揮できるので特に好ましい。すなわち、流動層乾燥装置においては、トナー粒子を流動状態に保つため大きな流量の気体流のもとで乾燥が行われる結果、乾燥工程でフィルター濾布により捕集される粒子が多量となる上、圧力損失を小さく抑えるためにフィルター濾布面は大きい面積でかつ複雑な形状となっているので、本発明の水流による清掃方法が特に効果を発揮する。
固気分離フィルターの固体捕集面に付着・堆積したトナー粒子を効率よく除去するという観点から、本発明においてはフィルター濾布の表面状態が水流により容易に付着トナー粒子を離脱できる素材・形状であることが好ましい。その点でフィルター濾布の固体捕集面は、多孔性メンブレン等で被覆しているものが好ましい。素材は、疎水性又は防水性であることが好ましく、具体的には、多孔性の高分子量ポリエチレン等が挙げられる。
本発明は、上記乾燥装置内に水流を供給することにより、固気分離フィルターの固体捕集面を清掃することを特徴とする。水流は、例えば、ノズル等を使用して得ることができる。ノズルの形状は特に限定されないが、直流ノズル、スプレーノズル、シャワーノズル等が用いられ、水形としては直射状、シャワー状、噴霧状等が挙げられる。なかでも、広角的に水を放出する形状が、効率的にトナー粒子を除去する上で好ましい。
水流の圧力は、濾布の材質や構造、ノズル形状等に応じて調節され、特に限定はないが、0.1MPa〜1MPaが好ましい。ここで、「水流の圧力」とは、ノズル等に供給される水の圧力であり、一般的な手法で昇圧又は減圧によって調整して得る際の元圧、すなわち、ノズル等に供給する水のゲージ圧として求められる。水流を形成する元圧が小さすぎる場合は、十分なトナー粒子除去効果は得られず、大きすぎる場合は、フィルター濾布を損傷する場合がある。特に好ましくは、0.15MPa〜0.6MPaである。
トナー粒子の除去にあたっては、フィルター濾布の表面に対して傾いた角度(垂直でない角度)の水流でフィルター濾布を洗浄することが好ましい。スプレーノズルやシャワーノズルで形成される広角的な水形で洗浄するときには、フィルター濾布の表面に対して垂直な角度の水流は必然的に少ないため、事実上、フィルター濾布の表面に対して垂直でない角度の水流でのフィルター濾布の洗浄が実現される。これに対し、直射状の水形の場合には、フィルター濾布の表面に対して垂直な角度で水流を当てると、限られた面積中に水流の圧力が集中しフィルター濾布を損傷する場合がある上、十分な洗浄効果が得られない場合がある。
乾燥装置内に反射拡散部材を設けることが好ましい。かかる反射拡散部材に、ノズルからの水流を放出して反射拡散する水流を利用して洗浄することで、複雑な形状の固気分離フィルター部位からのトナー粒子の除去を効果的に行うことができる。反射拡散部材は、ノズルから放出される水流を反射拡散するための部材であるため、ノズルで形成される水流を効果的に反射拡散できる部位に設けられる。反射拡散部材の形状は特に限定はないが、乾燥装置内の構造に応じて、反射拡散部材は平面形状や曲面形状のもの等、乾燥装置内から効果的にトナー粒子を除去するために適した形状のものが好ましい。また、乾燥装置の天井面や壁面等にノズルから水流を放出して、天井面や壁面で反射拡散する水によって形成される水流によって付着トナー粒子を除去することも好ましい。
上記した固気分離フィルターの清掃方法に使用する水流を供給する機構を備えたことを特徴とする乾燥装置が好ましい。ノズル等の水流を供給する機構は、乾燥装置内に配置しておいて洗浄時に使用しても良いが、水流を供給する機構を外部から挿入するための構造を乾燥装置に設けておき、洗浄時に当該構造から、水流を供給する機構を挿入して、水流により洗浄しても良い。かかる構造は、特に限定はないが、ノズル等を挿入するための開口可能な構造部位等が挙げられる。また、複数本数のバグフィルター濾布を備えた乾燥装置においては、幾本かのバグフィルター濾布を乾燥装置から取り外した開口部から、ノズル等を挿入して洗浄することもできる。
水流を供給する機構の配置場所は特に限定されないが、乾燥機天井部及び/又は下部に設置することが好ましい。乾燥機の天井部に設置することで、液滴がフィルター濾布表面を伝わってトナー粒子をフィルター表面から効率よく除去することができ、下部に設置することで、垂れてきたトナー粒子を含む液滴と、底部に付着したトナー粒子を洗い流すことができる。また、側面から1本又は2本以上の水流配管を出して、水流配管1本当たり1個又は2個以上のノズルを設置したものも好ましい。水流を供給する機構は固定されたものでも、上下や左右に可動とし、水流の位置と方向を可変とした構成としたものでも良い。
洗浄後、乾燥装置は乾燥され、引き続き湿潤状態のトナー粒子の乾燥に使用される。このとき、多孔性メンブレンを設けたフィルター濾布である場合には、フィルター濾布の含水量が少ないため、洗浄後に乾燥装置を乾燥することなく、洗浄後に乾燥装置をそのまま用いることができる場合があるので、本発明においては、固体捕集面に多孔性メンブレンを設けたフィルター濾布の使用が極めて有効である。
<トナー粒子の製造方法>
本発明の固気分離フィルターの清掃方法は、種々のトナー粒子に適応できるが、それを使用してトナー粒子を製造することが、乾燥装置の固気分離フィルターの固体捕集面に多くのトナー粒子が付着すること、切り替え作業が頻繁に必要であること等の点で効果を奏しやすいため特に好ましい。以下、本発明のトナー粒子の製造方法について詳述する。本発明の対象となるトナー粒子の製造方法は、懸濁重合法、分散重合法、乳化重合凝集法、溶融懸濁法等の湿式法トナー製造方法であり、これらの製造方法においては何れも液状媒体中でトナー粒子を生成させ、生成したトナー粒子は、必要に応じて洗浄工程を経て、固液分離工程で湿潤状態のトナー粒子として分離される。湿潤状態のトナー粒子は乾燥工程で乾燥され、必要に応じて外添処理等の処理を施されて静電荷現像用トナーとして使用される。
湿式法トナー製造方法では、水を主体とする液体媒体中でトナー粒子が製造される。湿式法トナー製造方法で製造されるトナー粒子は、樹脂と着色剤を含み、必要に応じてワックス等の離型剤、帯電制御剤、その他の添加剤等を含み、体積平均粒径が、3μm〜10μm程度の微粒子である。液体媒体中で製造されたトナー粒子は、必要に応じて洗浄された後、固液分離工程において、濾過、脱水プレス、遠心脱水、デカンテーション、加熱蒸発、自然蒸発、減圧蒸発等の方法で液状媒体から分離され、湿潤状態のトナー粒子として得られる。これらの分離方法のうち、濾過、脱水プレス、遠心脱水が一般的に用いられる。
固液分離工程で得られる湿潤状態のトナー粒子は、20%〜40%程度の水分を含んでおり、乾燥工程で水分が除去されて乾燥トナー粒子となる。乾燥工程では、流動層乾燥装置、減圧乾燥装置、真空乾燥装置、スプレー乾燥装置、棚段式温風乾燥装置、気流乾燥装置等の乾燥装置で乾燥される。乾燥は、湿潤状態のトナー粒子から乾燥装置内の雰囲気気体(空気や不活性ガス等)へ、水分が移行することで進行するが、温度が高いほど、雰囲気中の水の分圧が小さいほど、また、気体が静止しているよりも流動している方が効率の良い乾燥が期待できる。
乾燥の温度は高いほど速やかな乾燥が期待できるものの、トナー粒子のガラス転移温度Tgを超える温度においてはトナー粒子の融着が起こり好ましくない場合があるので、ガラス転移温度(Tg)以下の温度で乾燥することが望ましい。また、雰囲気気体中の水の分圧を小さく保つためには、乾燥雰囲気を減圧あるいは真空にする手法や、気体の送入量を多くする手法、含水率を低減した気体を使う手法等が用いられる。
何れの方式の乾燥装置においても、湿潤状態のトナー粒子から水分が気体中に移行し、水分を含む気体が気体流として移動することで乾燥が進行する。そのとき、トナー粒子は微粒子であるため気体流に随伴することは避けられない。そのため、乾燥装置には、トナー粒子と気体とを分離するための固気分離機構が備えられる。固気分離機構としては、サイクロンや固気分離フィルター等が用いられるが、捕集効率にすぐれている点から固気分離フィルター、特にバグフィルターが設置された固気分離フィルターが適している。
固気分離フィルターでトナー粒子と分離された気体は、そのまま乾燥装置外に排出されるか、あるいは除湿された後、再度、乾燥工程で使用される。一方、気体流に随伴したトナー粒子は、フィルター濾布の捕集面で捕集されるが、乾燥装置の稼動時間と共に、捕集面への付着・堆積量が増加する。乾燥工程で乾燥された乾燥トナー粒子は、排出操作により乾燥装置から排出される。乾燥トナー粒子の排出は、トナー粒子の自重により、あるいは、機械的な排出機構等により行われるが、乾燥装置内のトナー粒子全量を完全に排出することは事実上不可能であり、トナー粒子排出操作後でも、乾燥装置内にはトナー粒子が不可避的に残留する。
乾燥装置内の残留トナー粒子は、乾燥装置の内壁面や乾燥装置の配管内にも残留するが、フィルター濾布表面に残留している割合が圧倒的に大きい。乾燥装置稼動中の圧力損失を低くし、トナー粒子の捕集効率を高くするために、フィルター濾布は表面積が大きく、かつ、トナー粒子が捕捉されやすい構成となっている。そのため、乾燥装置内の残留トナー粒子の相当量が、フィルター濾布表面に存在することとなる。
乾燥装置内の残留トナー粒子をそのままにして、引き続き湿潤状態のトナー粒子の乾燥を繰り返すと、フィルター濾布面に更にトナー粒子が付着・堆積し、固気分離フィルターによる圧力損失が増大し、安定稼動が妨げられる場合がある。また、引き続き乾燥されるトナー粒子が、残留トナー粒子と異なる性状のトナー粒子である場合には、トナー粒子種類間での汚染(コンタミネーション)が起こる。例えば、ある帯電特性のトナー粒子を乾燥した後、引き続き異なる帯電特性を有するトナー粒子を乾燥する場合には、後で乾燥されるトナー粒子は、乾燥装置内の残留する前に乾燥したトナー粒子によって汚染されることになる。同様に、シアン、マゼンタ、イエロー等のカラートナー粒子の乾燥においても、装置内の残留トナーによる汚染が起こる。
異なる種類のトナー粒子で汚染されたトナー粒子で製造された静電荷像現像用トナーを、電子写真法を利用して画像を形成する複写機等の画像形成装置で使用すると、画像にカブリが生じる、十分な諧調性が得られない、色調再現性が悪い等、画質は劣悪なものとなってしまう。異種のトナー粒子で汚染された実用に耐えないトナー粒子は廃棄され、そのため、トナーの生産歩留まりは低下することになる。従って、トナー粒子は、帯電量、色等、他種のトナー粒子によるコンタミネーションによって、極めて敏感に悪化する性能を有するので、本発明の清掃方法が、特に好適に使用される。
湿潤状態のトナー粒子の乾燥を繰り返し行った結果、乾燥装置内の残留トナー量が増大して乾燥装置の安定稼動が妨げられる場合や、同一乾燥装置で異なる種類のトナー粒子の切り替え乾燥を行う場合には、乾燥装置を清掃し残留トナー粒子を除去してから行うことが望ましい。残留トナーの除去は乾燥装置内を吸引する操作等によって行われるが、乾燥装置の構成が複雑であり、特に、固気分離フィルター部分はフィルター濾布の表面積が大きい構成となっていることもあり、清掃が困難なため、フィルター濾布を乾燥装置から取り外して個別に清掃する等煩雑な作業が避けられなかった。
これに対し、本発明によれば、水流により乾燥装置の内部を洗浄することでフィルター濾布面に付着・堆積した残留トナー粒子をはじめ、乾燥装置内の残留トナーを効果的に除去することができる。即ち、本発明では、液状媒体中でトナー粒子を生成させる湿式法トナー粒子の製造方法により製造したトナー粒子を液状媒体から分離する固液分離工程と、分離された湿潤状態のトナー粒子を乾燥する乾燥工程とを含むトナーの製造方法において、乾燥工程における固気分離フィルターを備えた乾燥装置の内部を水流により乾燥装置内のトナー粒子を除去した後に、別の湿潤状態のトナー粒子を、乾燥装置に供給して乾燥することにより、フィルター濾布による圧力損失の増加を抑え、トナー粒子の種類間のコンタミネーションも回避できる。
フィルター濾布表面に付着・堆積したトナーを効率よく除去するという観点から、本発明においては、フィルター濾布の表面状態が水流により容易にトナー粒子を離脱できる素材・形状であることが望ましい。フィルター濾布のトナー粒子捕集面は、多孔性メンブレン等で、特に疎水性あるいは防水性の多孔性メンブレン等で被覆しているものが望ましい。メンブレンの素材としては、多孔性の高分子量ポリエチレン等が挙げられる。トナー粒子捕集面に多孔性メンブレンを設けたフィルター濾布は、トナー粒子の離脱性、疎水性、防水性等の点で本発明の実施上、好ましい。また、多孔性メンブレンはトナー粒子の捕集効率を高めかつ圧力損失の増加を抑えるためにも有効である。
以下、水流について説明する。フィルター濾布表面すなわちトナー粒子捕集面及び、乾燥装置内部のトナー粒子の除去は水流によって行われる。水流は、例えば、ノズル等の水流を形成する機構を使用して得ることができる。ノズルの形状は特に限定されないが、直流ノズル、スプレーノズル、シャワーノズル等が好ましく、水形としては特に限定はないが、直射状、シャワー状、噴霧状等が好ましいものとして挙げられる。なかでも、広角的に水を放出する構成が、効率的にトナー粒子を除去する上で特に好ましい。ただし、フィルター濾布を傷つけてしまわない水流で、トナー粒子を除去することが望ましい。
好ましい水流の強さは、濾布の材質や構造、ノズル形状等によって異なるが、水流を形成する元圧を、0.1MPa〜1MPaの範囲内で選択することで適切な強さの水流を得ることができる。上記圧力範囲の元圧は、トナー粒子の除去に供する水を一般的な手法での昇圧あるいは減圧によって調整して得ることができる。水流を形成する元圧が、0.1MPaよりも小さいときには、十分なトナー粒子除去効果は得られず、1MPaよりも大きいときは、フィルター濾布を損傷する場合があり、何れも好ましくない。水流を形成する元圧は、ノズル等に供給する水のゲージ圧として求められる。特に好ましくは、元圧を、0.15MPa〜0.6MPaの範囲内にすることである。
トナー粒子の除去にあたっては、フィルター濾布の表面に対して傾いた角度で、すなわち該表面に対して垂直でない角度の水流でフィルター濾布を洗浄することが好ましい。スプレーノズルやシャワーノズルで形成される広角的な水形で洗浄するときには、フィルター濾布の表面に対して垂直な角度の水流は必然的に少ないため、事実上、フィルター濾布の表面に対して垂直でない角度の水流でのフィルター濾布の洗浄が実現される。これに対し、直射状の水形の場合には、フィルター濾布の表面に対して垂直な角度で水流を当てると、限られた面積中に水流の圧力が集中しフィルター濾布を損傷する恐れが大きくなる上、十分な洗浄効果が得られないため、特に、フィルター濾布の表面に対して垂直でない角度の水流でフィルター濾布を洗浄することが効果的である。具体的角度は特に限定はないが、特に好ましくは、フィルター濾布の表面と水流とのなす平均角度が0度〜60度の範囲であり、更に好ましくは1度〜45度の範囲である。
乾燥装置に関しては、(1)固気分離フィルターの清掃方法に用いられる水流を供給する機構、又は、(2)該機構を外部から挿入する構造、を備えたことを特徴とする乾燥装置が好ましい。すなわち、ノズル等は、乾燥装置内に配置しておいて洗浄時に使用しても良いが、ノズル等を外部から挿入するための部位を乾燥装置に設けておき、洗浄時に当該部位からノズル等を挿入して水流により洗浄しても良い。すなわち、水流を形成するための機構を備えた乾燥装置によって、本発明は効果的に実施できる。水流を形成するための機構とは、ノズルやノズルを挿入するための開口可能な構造部位等、水流を乾燥装置内に形成するための機構である。また、複数本数のバグフィルター濾布を備えた乾燥装置においては、幾本かのバグフィルター濾布を乾燥装置から取り外した開口部から、ノズル等を挿入して洗浄することもできる。
ノズル等の水流を形成する機構を乾燥装置内に配置する場合、配置場所は、特に限定されないが、乾燥機天井部及び下部に設置することが好ましい。乾燥機の天井部に設置することで、液滴がフィルター濾布表面を伝わってトナー粒子をフィルター濾布表面から効率よく除去することができ、下部に設置することで垂れてきたトナー粒子を含む液滴と、底部に付着したトナー粒子を洗い流すことができる。また、ノズル等は固定されたものでも、上下や左右に可動とし水流の位置と方向を可変とした構成としたものでも良い。
乾燥装置内に反射拡散部材を設け、反射拡散部材にノズルからの水流を放出して反射拡散する水流を利用して洗浄することで、複雑な形状の部位からのトナー粒子の除去を効果的に行うことができるので好ましい。反射拡散部材はノズルから放出される水流を反射拡散するための部材であり、ノズルで形成される水流を受けて、水流の流れ方向を変え、あるいは、水流を反射して広角的な水流を形成する。そのため、反射拡散部材は、ノズルで形成される水流を効果的に反射拡散できる部位に設けられる。乾燥装置内の構造に応じて、反射拡散部材は平面形状や曲面形状のもの等、乾燥装置内から効果的にトナー粒子を除去するために適した形状のものが選択される。また、乾燥装置の天井面や壁面等にノズルから水流を放出して、天井面や壁面で反射拡散する水によって形成される水流によってトナー粒子を除去することも効果的である。
洗浄に使用する水は特に限定はないが、例えば、脱塩水が好適に用いられる。洗浄で乾燥装置から排出される水にはトナー粒子が含まれるが、これらは固液分離してそれぞれリサイクルして用いることもできる。トナー粒子を回収して使用する場合には、トナー品質の劣化を招かないように、脱塩水等の純度の高い水を使用することが望ましい。また、乾燥装置を清浄に保つことで、乾燥工程でのトナー粒子の汚染による品質劣化を避けるためにも高純度の水を使用することが望ましい。
洗浄に使用する水の温度は、トナー粒子又はトナー粒子の構成成分(ワックス等)のガラス転移温度Tgよりも低いことが望ましい。トナー粒子又はトナー粒子の構成成分のガラス転移温度Tg以上の温水を使用した場合、洗浄効率において有利な面もあるが、フィルター濾布上に堆積したトナーを溶かし、フィルター濾布上でトナー粒子が互いに融着又はフィルター濾布に固着してしまう問題を起こす可能性がある。この場合、固着後のトナー粒子を除去することは困難なため、このような固着を避ける温度の水を用いることが好ましい。また、水流中でトナー粒子同士が付着して排出の際の問題になる場合がある。
洗浄後、トナー粒子が除去された乾燥装置は乾燥され、引き続き湿潤状態のトナー粒子の乾燥工程で使用される。乾燥装置で洗浄後に最も多く水分を含んでいる部位はフィルター濾布であるが、フィルター濾布が、トナー粒子捕集面に疎水性あるいは防水性の多孔性メンブレンを設けたフィルター濾布である場合には、フィルター濾布の含水量が少ないため、洗浄後に乾燥装置を乾燥することなく、洗浄後に乾燥装置をそのまま用いて引き続き湿潤状態のトナー粒子を乾燥することもできるので、本発明においてはトナー粒子捕集面に多孔性メンブレンを設けたフィルター濾布の使用が極めて有効である。
本発明技術は固気分離フィルターを備えた何れの方式の乾燥装置においても効果的に実施できるが、特に、流動層乾燥装置の場合に大きい効果が期待できる。流動層乾燥装置においては、トナー粒子を流動状態に保つため大きな流量の気体流のもとで乾燥が行われる。その結果、乾燥工程でフィルター濾布により捕集されるトナー粒子が多量となる上、圧力損失を小さく抑えるためにフィルター濾布面は大きい面積でかつ複雑な形状となっている。複雑な形状で大きい面積の濾布面から多量の残留トナー粒子を除去するためには、従来から行われている吸引法等による清掃では多大な労力と時間を要するのに対し、本発明では容易で効率的な除去が可能であり、本発明の効果が顕著に発揮されるので好ましい。
本発明で用いられる湿潤状態のトナー粒子は、懸濁重合法、分散重合法、乳化重合凝集法、溶融懸濁法等の湿式法で生成したトナー粒子を固液分離する工程により得られる。本発明のトナー粒子の製造方法は、これらの何れの湿式法で得られた湿潤状態のトナー粒子に対して好適に適用できるが、特に、乳化重合凝集法が、発明の効果が顕著であるため好ましい。
乳化重合凝集法では、他の湿式法に比べ多様な形状のトナー粒子が得られる。即ち、乳化重合凝集法以外の他の湿式法で得られるトナー形状は、球形かやや歪んだ球形に限られるのに対し、乳化重合凝集法においては、葡萄型、ジャガイモ型、球形等さまざまな形状のトナー粒子を得ることができる。これは、乳化重合凝集法では乳化重合、凝集、熟成の各工程を経て重合体一次粒子の凝集体としてトナー粒子が形成され、その形状は各工程の条件によって制御することが可能であるためである。乳化重合凝集法で得られるトナー粒子は、多様な形状とすることができるために、トナー形状に密接に関連するトナー特性である現像性や転写性等諸特性に適切に応えることができる利点がある。
一方、乾燥工程における固気分離フィルターへの付着力はトナー性状に依存し、乳化重合凝集法で得られるトナー粒子、特に、葡萄型やジャガイモ型等不定形のトナー粒子は固気分離フィルターへの付着力が大きくなる傾向にある。そのため、乳化重合凝集法で得られるトナー粒子の形状によっては、フィルター濾布に付着したトナー粒子を吸引法等で効果的に除去することは一層困難になる。本発明によれば、トナー形状による影響は小さく、何れの形状のトナー粒子も効果的に除去することができるので、不定形が得られやすい乳化重合凝集法で得られるトナー粒子に対して、本発明は特に好ましく適応できる。
本発明の清掃方法では、水流による機械的な力がフィルター濾布からのトナー粒子離脱に効果的に働くことに加え、トナー粒子のフィルター濾布への静電的な付着力が水により緩和されるために、トナー粒子形状によらずフィルター濾布からトナー粒子が効果的に除去できるものと思われる。静電的な付着力の点からも、水を用いる本発明の清掃方法は、トナー粒子製造に好適である。
固気分離フィルターが設置されたままの乾燥装置内部を、上述のように固気分離フィルターの固体捕集面と共に水流により洗浄した後、別の湿潤状態のトナー粒子を乾燥装置に供給して該湿潤状態のトナー粒子を乾燥する。別の湿潤状態のトナー粒子については、特に限定はないが、先の湿潤状態のトナー粒子と同様の製造方法で製造されたものが好ましい。また、別の湿潤状態のトナー粒子を、乾燥装置に供給する際、フィルター濾布や装置内壁等の固気分離フィルターは、洗浄に用いた水で濡れたままでもよいし、乾燥されていてもよい。更に、「先の乾燥工程後の乾燥トナー粒子」と「別の湿潤状態のトナー粒子」の組み合わせは特に限定はないが、それぞれのトナー粒子に含有されている着色剤が、互いに異なる着色剤である場合に、特に本発明の効果を奏するので好ましい。
本発明のトナー製造方法では、乾燥工程で得られた乾燥したトナー粒子は、必要に応じて無機微粉体等の固体微粒子を添加混合され、静電荷像現像用トナーとして使用される。これらの固体微粒子としては、トナー粒子の堆積平均粒径の1/3以下の粒径、特に、1/10以下の粒径のものが好ましく用いられる。具体的には、例えば、アルミナ、酸化チタン、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛等の金属酸化物;窒化珪素等の窒化物;炭化珪素等の炭化物;リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム等の金属塩;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸等の脂肪酸金属塩;その他、カーボンブラック、シリカ等が用いられる。添加量は、トナー粒子100重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは、0.05〜2重量部程度であり、一種類あるいは複数種類の外添剤が用いられる。
<乾燥装置>
以下、図1〜図3を用いて、本発明に用いられる乾燥装置の代表例について詳述する。乾燥装置は図1に構成を示すような、乾燥機本体(3a)と固気分離フィルター(4)とを配管(5)を介して接続して構成した乾燥装置(固気分離フィルター分離型乾燥装置)(1)と、図2に示すような、乾燥機本体(3b)と固気分離フィルター(4)とを一体化して構成した固気分離フィルター内蔵型乾燥装置(固気分離フィルター一体型乾燥装置)(2)とがある。本発明は、何れの構成の乾燥装置においても効果的に実施できる。特に、固気分離フィルター内蔵型乾燥装置(2)の場合には、フィルター濾布(41)からのトナー粒子除去と同時に固気分離フィルター部以外の乾燥装置内部からのトナー粒子除去が可能であるため一層効果的に実施できるので好ましい。
ここで、乾燥工程と乾燥装置内部からのトナー粒子除去について、固気分離フィルター一体型乾燥装置であるバグフィルター内蔵型の流動層乾燥装置を例にとり、図面に基づいて具体的に説明する。図2は、バグフィルター内蔵型の流動層乾燥装置を模式的に示したものである。バグフィルター(42)は、好ましくは乾燥機本体(3b)の天井部(43)に固定される形で設置される。湿潤状態のトナー粒子は、投入口(31)から乾燥機本体(3b)内に送り込まれる。乾燥に供給する気体は、所定の温度に調節されて流動層乾燥機本体(3b)の下部(33)に設けられたスクリーン(45)より吹き上げるようにブローされる形で乾燥機本体(3b)内に導入され、湿潤状態のトナー粒子を流動化させる。乾燥機(2)内の流動層の気流の流速は、乾燥機本体(3b)への気体の導入量と排気量によって制御される。導入量は吹き込みダンパー(32)の開度により、排気量は排気ダンパー(52)の開度によりそれぞれ調節される。トナー粒子の流動状態は、送り込まれる湿潤状態のトナー粒子の含水量、粒径、比重等の性状に依存するため、乾燥の対象となるトナー粒子の性状に合わせて乾燥条件が選ばれる。
水分は湿潤状態のトナー粒子から気流中に移行し、トナー粒子の乾燥が進行する。水分を含んだ気体は、バグフィルター(42)を通過することで、バグフィルター(42)のトナー粒子捕集面(46)で、随伴トナー粒子が捕集され除かれて、排気ダンパー(52)を通って、乾燥機本体(3b)から排気される。排気された気体は、排気ブロワーを介してドライヤーに送られ水分が除去された後、熱交換器で熱交換されて、再度、乾燥機下部(33)より乾燥機(2)内に循環供給されることとなる。気体は、粉体の粉塵爆発を抑制する等の安全性の観点から、酸素を含まない気体あるいは酸素濃度の低い気体を用いることが好ましく、好ましくは窒素ガスあるいは窒素ガスを主体とする低酸素濃度ガスが用いられる。
流動層乾燥機内での乾燥においては、湿潤状態のトナー粒子のみの乾燥だけでなく、トナーの外添剤として用いられる、シリカ、酸化チタン、アルミナ等の固体微粒子やその他の添加剤の存在下にトナー粒子の流動乾燥を行うこともできる。その場合には、外添剤等の良好な外添状態のトナーが得られる。
次に、図2に示す乾燥機本体(3b)の天井部(43)に固定されたバグフィルター(42)について説明する。バグフィルター濾布(41)の素材としては、特に制限されないが、例えば、ポリエステルや焼結樹脂等が挙げられる。トナー粒子による粉塵爆発を防止する観点から、導電性を付与した素材が好ましく、ポリエステルの場合には、導電性付与ポリエステルであることが好ましい。導電性付与物質としては、カーボンブラックが挙げられる。
バグフィルター濾布(41)のトナー粒子捕集面(46)は、捕集効率を高めかつ圧力損失を抑えるために多孔性メンブレン等で被覆しているものが望ましい。メンブレンの素材としては、多孔性の高分子量ポリエチレン等が挙げられる。フィルター濾布(41)の形状としては、特に制限がないが、カートリッジ形状のもの、あるいはチューブ状であって、断面形状が円、多角形、星型等の任意の形状を有するもの等が挙げられる。好ましい形状としては、断面において周長が長くなる形状、即ちチューブの表面積が大きくなる形状であることが好ましい。乾燥装置(2)内に設置するフィルター濾布(41)の数も制限がなく、本数が多いほど従来の吸引法等による清掃と本発明技術との効率の差が際立つが、数本〜数百本の間で本発明の効果を損なわず好適に用いることができる。
フィルター濾布(41)内部には、剛性を保持するための部材としてリテーナー(47)を有するものが好ましい。リテーナー(47)の設置方法は、フィルター濾布(41)の表面、すなわちトナー粒子捕集面(46)が、水流により圧迫される点に鑑みて、フィルター濾布内部の面と、リテーナーが過度に接触してフィルター濾布(41)内部の面が損傷を受けないような位置に設置されることが望ましい。
乾燥されたトナー粒子は、乾燥機下部(33)に設けられた排出口(34)より排出される。乾燥トナーが排出された乾燥機(2)には、引き続き湿潤状態のトナー粒子が送り込まれ、流動乾燥が繰り返される。繰り返して乾燥が行われるにつれて、バグフィルター(42)を通過する累積気体量が増し、捕集されてバグフィルター(42)の捕集面(46)に付着するトナー粒子量が増える。その結果、バグフィルター(42)による圧力損失が大きくなり、乾燥条件の設定は、トナー粒子の性状だけでなく、バグフィルター(42)の状況による流動層形成への影響も考慮しなければならず、極めて煩雑となる。
また、トナー粒子を乾燥して乾燥装置(2)から排出した後で、本発明の清掃方法を使用せずに、引き続き異なる種類のトナー粒子を乾燥するときには、前述のように、異種トナー粒子による汚染が起こり、好ましくない。
乾燥されたトナー粒子を排出口(34)から排出した後、水流により乾燥装置内を洗浄して、乾燥装置(2)内に残留するトナー粒子を除去してから、引き続きトナー粒子の乾燥を行うことで、これらの不都合を効果的に解消する。洗浄は、隣り合うバグフィルター濾布(41)の間に設けられた上部水流ノズル(48a)、バグフィルター濾布(41)と乾燥装置壁面との間に設けられた側面水流ノズル(48b)、固気分離フィルター(4)の下部にフィルター濾布(41)に向けて設置した下部水流ノズル(48c)及び/又は、図3に示したように固気分離フィルター(4)の壁から伸ばした水流配管(49)に設置した配管水流ノズル(48d)等から、乾燥装置(2)内に水流を放出することで行われる。ノズルの設置箇所やノズル形状は、乾燥機(3a)内のバグフィルター(42)の配置等の構成を勘案して適切に設定する。
効果的な残留トナー除去を実現するためには、バグフィルター(42)のトナー粒子捕集面(バグフィルター表面)(46)が、水流によって洗浄されることが必須である。上部水流ノズル(48a)、側面水流ノズル(48b)、下部水流ノズル(48c)及び/又は配管水流ノズル(48d)から放出された水流で、直接バグフィルター表面(46)を洗浄するだけでなく、ノズル(48aないし48d)から放出された水流を、反射拡散部材(図示せず)や乾燥装置壁面(固気分離フィルター壁面)に当て、二次的に得られる水流でバグフィルター表面(46)を洗浄することが、複雑な構成となっている乾燥装置(2)内部からの残留トナー除去に効果的である。ノズル(46aないし46d)から放出される水流の強さは、バグフィルター濾布(41)を損傷しない強さが望ましく、濾布の性状(材質、構成等)とノズル形状等を勘案して適宜設定される。通常は、水流を形成する元圧を0.1MPa〜1MPaの範囲内で設定することで、水流の適切な強さが得られる。
また、洗浄は、乾燥装置(2)内に設置されたノズル(46aないし46d)からの水流によって行う他、乾燥装置外部から装置内にノズルを挿入して行うこともできる。例えば、乾燥装置の壁面に開閉可能な部位(図示せず)を設け、当該部位を閉じた状態で流動乾燥を行い、洗浄するときには当該部位を開きノズルを挿入して水流により洗浄する。あるいは、洗浄のためのノズル挿入に好都合な部位のバグフィルターを適宜取り外し、取り外した開口部からノズルを挿入して水流により洗浄する。
図2及び図3に示す乾燥装置(2)においては、乾燥機本体天井部(43)にバグフィルター(42)が設けられているため、バグフィルター表面(46)に放出され、バグフィルター表面(46)で反射拡散された水流により、乾燥機壁面に付着・堆積している残留トナーの除去も効果的に行える。
トナー粒子を含む洗浄水は、乾燥機下部(33)の排出口(34)から排出される。トナー粒子を含む洗浄水は、乾燥工程の前工程である固液分離工程に戻すか、あるいは、固液分離し、分離された湿潤状態のトナー粒子は、再度、乾燥工程で乾燥される。また、トナー粒子を含む洗浄水は、場合によっては廃棄してもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
乳化重合凝集法にて製造した湿潤状態のトナー粒子A(イエロートナー)(重量水分率30%)を図2に示す多孔性メンブレンで被覆されたバグフィルターを備えた乾燥装置に500kg投入し乾燥させた。乾燥工程終了後、乾燥したトナー粒子を取り出してから、乾燥装置内部を多孔性メンブレンで被覆されたバグフィルターの固体捕集面と共に、水流により1.5時間洗浄した。このとき、水流は0.5MPaの圧力であり、バグフィルターの表面と水流のなす角度は15〜40°であった。
洗浄工程終了後、別の乳化重合凝集法にて製造した湿潤状態のトナー粒子B(シアントナー)(重量水分率30%)を供給し、乾燥させた。トナー粒子Aの乾燥工程終了後から、トナー粒子Bを供給するまでに要した時間は、5時間であった。乾燥工程終了後のトナー粒子B(シアントナー)中のトナー粒子A(イエロートナー)の混入量は、95ppmであった。また、別の乳化重合凝集法にて製造した湿潤状態のトナー粒子Bを供給する前の洗浄工程では、殆ど人手を有することは無かった。
比較例1
乳化重合凝集法にて製造した湿潤状態のトナー粒子A(イエロートナー)(重量水分率30%)を、水流を与えるノズルを装備しない「多孔性メンブレンで被覆されたバグフィルター」を備えた、従来の乾燥装置に、500kg投入し乾燥させた。乾燥工程終了後、乾燥したトナー粒子を取り外してから、多孔性メンブレンで被覆されたバグフィルターを取り外し、乾燥装置内部に清掃員(3人)が入り、手作業でホースの水流を用いて6時間洗浄した。
洗浄工程終了後、別の多孔性メンブレンで被覆されたバグフィルターを設置した。そして、別の乳化重合凝集法にて製造した湿潤状態のトナー粒子B(シアントナー)(重量水分率30%)を供給し、乾燥させた。トナー粒子Aの乾燥工程終了後から、トナー粒子Bを供給するまでに要した時間は、30時間であった。乾燥工程終了後のトナー粒子B(シアントナー)中のトナー粒子A(イエロートナー)の混入量は、100ppmであった。
なお、上記「別の多孔性メンブレンで被覆されたバグフィルター」は、別途用意されていたトナー粒子が付着していないものを用いたが、トナー粒子Aの乾燥に用いたバグフィルターを、上記乾燥装置から取り出し、乾式の吸引法で清掃した場合は、更にその清掃に10時間かかったので、上記30時間と合計すると、延べ40時間を要した。また、トナー粒子Aの乾燥に用いたバグフィルターを、上記乾燥装置から取り出し、乾燥装置外で水流により洗浄した場合は、その洗浄に5時間かかったので、上記30時間と合計すると、延べ35時間を要すると共に、乾燥装置外で水流により洗浄する場合には、洗浄専用の装置が別途必要になり、極めて煩雑であった。更に、バグフィルターを取り出して清掃する際に、フィルター濾布表面を傷つけてしまったため、傷口にトナー粒子が目詰まりし、乾燥効率が低下した。また、損傷が大きい場合は、フィルター濾布により固気分離ができなくなる可能性があった。
比較例2
乳化重合凝集法にて製造した湿潤状態のトナー粒子A(イエロートナー)(重量水分率30%)を、水流を与えるノズルを装備しない「多孔性メンブレンで被覆されたバグフィルター」を備えた、従来の乾燥装置に、500kg投入し乾燥させた。乾燥工程終了後、乾燥したトナー粒子を取り外してから、別の乳化重合凝集法にて製造した湿潤状態のトナー粒子B(シアントナー)(重量水分率30%)を供給し、乾燥させた。乾燥工程終了後のトナー粒子B(シアントナー)中にトナー粒子A(イエロートナー)が29重量%混入していた。
本発明の固気分離フィルターの清掃方法は、湿潤状態の粒子を乾燥する工程において、作業時間を大幅に短縮することが可能となり、異種の粒子のコンタミネーションを防止することができ、製品歩留まりを向上させることができ、フィルター濾布の必要数量が大幅に削減され大きな経済的効果が得られるので、多品種の粒子の乾燥に好適に広く利用できるものである。
更に、種々の帯電特性を有し、磁性トナー、非磁性1成分トナー、2成分トナー等種類も多く、更に、シアン、マゼンタ、イエロー、黒等のカラートナー粒子の乾燥において極めて好適であるため、湿式法トナー粒子の製造に広く用いられるものである。
本発明に用いられる固気分離フィルター分離型乾燥装置の一例の概念図である。 本発明に用いられる乾燥機本体と固気分離フィルターとを一体化して構成した固気分離フィルター内蔵型乾燥装置(固気分離フィルター一体型乾燥装置)の一例の概念図である。 本発明に用いられる固気分離フィルターの別の一例の断面概念図である。
符号の説明
1 固気分離フィルター分離型乾燥装置
2 固気分離フィルター内蔵型乾燥装置(固気分離フィルター一体型乾燥装置)
3a 固気分離フィルター分離型乾燥装置の乾燥機本体
3b 固気分離フィルター内蔵型乾燥装置の乾燥機本体
4 固気分離フィルター
5 配管
6 サイクロン
31 投入口
32 吹き込みダンパー
33 乾燥機下部
34 トナー粒子と洗浄水の排出口
41 フィルター濾布
42 バグフィルター
43 乾燥機本体の天井部
45 スクリーン
46 トナー粒子捕集面
47 リテーナー
48a 上部水流ノズル
48b 側面水流ノズル
48c 下部水流ノズル
48d 配管水流ノズル
49 水流配管
51 排気口
52 排気ダンパー

Claims (13)

  1. 液状媒体中で生成された湿式法トナー粒子を乾燥するための乾燥装置に用いられる固気分離フィルターの清掃方法であって、該固気分離フィルターがバグフィルターを有し、該バグフィルター固体捕集面が多孔性メンブレンで被覆されており、乾燥装置内部に該固気分離フィルターが設置されたままの状態で、乾燥装置内にて水流供給機構から直接及び反射拡散する水流を供給することにより、該固気分離フィルターの固体捕集面を洗浄することを特徴とする固気分離フィルターの清掃方法。
  2. 乾燥装置が、内部に水流を反射拡散させる反射拡散部材を設けているものである請求項1に記載の固気分離フィルターの清掃方法。
  3. 乾燥装置が、固気分離フィルター内蔵型流動層乾燥装置である請求項1又は請求項2に記載の固気分離フィルターの清掃方法。
  4. 水流が、0.1MPa〜1MPaの圧力を有するものである請求項1ないし請求項の何れかの請求項に記載の固気分離フィルターの清掃方法。
  5. 液状媒体中でトナー粒子を生成させる湿式法トナー粒子の製造方法により製造したトナー粒子を液状媒体から濾別する濾別工程と、濾別工程後の湿潤状態のトナー粒子を乾燥して乾燥トナーを得る乾燥工程を含むトナー粒子の製造方法であって、該固気分離フィルターがバグフィルターを有し、該バグフィルター固体捕集面が多孔性メンブレンで被覆されており、乾燥工程後の乾燥トナー粒子を、固気分離フィルターを備えた乾燥装置から取り出してから、該固気分離フィルターが設置されたままの乾燥装置内部を、固気分離フィルターの固体捕集面と共に水流により洗浄した後、別の湿潤状態のトナー粒子を乾燥装置に供給して該湿潤状態のトナー粒子を乾燥すること、及び、該固体捕集面の洗浄を水流供給機構から直接及び反射拡散する水流を利用して行うことを特徴とするトナー粒子の製造方法。
  6. 乾燥装置が、内部に水流を反射拡散させる反射拡散部材を設けているものである請求項5に記載のトナー粒子の製造方法。
  7. 乾燥装置が、固気分離フィルター内蔵型流動層乾燥装置である請求項5又は請求項6に記載のトナー粒子の製造方法。
  8. 固気分離フィルターのトナー粒子捕集面を、0.1MPa〜1MPaの圧力の水流で洗浄する請求項ないし請求項の何れかの請求項に記載のトナー粒子の製造方法。
  9. 固気分離フィルターのトナー粒子捕集面に対して傾いた角度でノズルから水流を直接トナー粒子捕集面に放出して洗浄する及び/又はノズルから放出された水流を一旦固気分離フィルター以外の拡散部材に当てトナー粒子捕集面に放出して洗浄する請求項ないし請求項の何れかの請求項に記載のトナー粒子の製造方法。
  10. 湿式法トナー粒子の製造方法が乳化重合凝集法である請求項ないし請求項の何れかの請求項に記載のトナー粒子の製造方法。
  11. 請求項記載の、乾燥工程後の乾燥トナー粒子と、別の湿潤状態のトナー粒子に含有される着色剤が、互いに異なる着色剤である請求項ないし請求項1の何れかの請求項に記載のトナー粒子の製造方法。
  12. バグフィルターが乾燥装置に固定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の固気分離フィルターの清掃方法。
  13. バグフィルターが乾燥装置に固定されていることを特徴とする請求項5ないし請求項11の何れかの請求項に記載のトナー粒子の製造方法。
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