JP2006212575A - 有機物処理装置及び有機物処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機物及びその分解生成物の一部を陸上微生物によって分解する処理を、固相充填材としてPETフレーク等の非分解性充填材を混合して行う固相反応槽10と、水中微生物によって分解する液相反応槽20とを順次通過せしめる固液2相循環法を利用して処理する。固相反応槽にて処理されている固相反応槽内物質の一部を固相反応槽外(洗浄・固液分離部30)に移し(A)、固相反応槽外に移された固相反応槽内物質の内の液相に溶解する成分を洗浄液で洗浄し(B)、洗浄された固相反応槽内物質を固相反応槽に移し(C)、洗浄した洗浄液を液相反応槽に移し(D)、液相反応槽において生成する固体状物質を液相反応槽から固相反応槽に移す(F,G)。
【選択図】図1
Description
これらの問題点を解消・改善しようとする提案が様々な切り口から多数なされており、代表的なものをいくつか列記する。
また特許文献2に記載の有機物処理方法では、未熟コンポストの排出量は低減できる代わりに、逆に水中の微生物によって大量に汚泥が排出される問題を抱えていた。
そこで、陸上微生物と水中微生物の両者を利用して有機性廃棄物の処理の安定性及び持続性を高めることによって生ゴミ等の有機物を低減させることができる有機物処理方法が特許文献4及び特許文献5に開示されている。
しかし、おが屑は例えば30日程度の使用により磨耗して粒径が小さくなってしまうことがあり、固相充填材としての機能が低減する虞がある。また、固相反応槽内物質の一部を取り出し、液相に溶解する成分を洗浄する際に、磨耗して粒径が小さくなったおが屑粒子が洗浄液中へ流れ出て、固相反応槽における固相充填材の量の変動を引き起こしやすくなっている。
また、上記の本発明の有機物処理装置は、好適には、前記非分解性充填材は、主面が1〜20mmの直径の円の面積を有する大きさである平坦な形状である。さらに好適には、前記非分解性充填材は、前記平坦な形状のいずれかの位置に屈曲した部分を有する。
また、上記本発明の有機物処理方法は、好適には、前記非分解性充填材として、プラスチックフレークを用いる。さらに好適には、前記プラスチックフレークとして、廃プラスチック容器を粉砕したものを用いる。
また、上記の本発明の有機物処理方法は、好適には、前記非分解性充填材として、主面が1〜20mmの直径の円の面積を有する大きさである平坦な形状のフレークを用いる。さらに好適には、前記非分解性充填材として、前記平坦な形状のいずれかの位置に屈曲した部分を有するフレークを用いる。
上記の本発明の有機物処理方法は、好適には、前記固相反応槽外が洗浄部である。
上記の本発明の有機物処理方法は、好適には、前記固相反応槽外が洗浄部である。
図1に示す有機物処理装置は、固相反応槽10、液相反応槽20及び洗浄・固液分離部30を有し、それらの間は物質を循環させる物質循環系により接続されている。
本実施形態に係る有機物処理方法及び有機物処理装置は固液2相循環法を利用している。即ち、処理すべき有機物及びその分解生成物の少なくとも一部が、固相反応槽10と液相反応槽20とを順次通過して分解処理される。
ここで、陸上微生物によって分解する処理を固相充填材として非分解性充填材を混合して行う。固相充填材は、処理すべき有機物及びその分解生成物間に適度な空隙をもたらし、好ましい好気性分解反応を安定して行えるように用いられるものである。
現時点でバインダーの役割を果たす高粘性生成物の成分の特定はされていないが、おそらく腐食質と呼ばれるフルボ酸、フミン酸等の無定型のコロイド状高分子物質群であると推測される。
洗浄液としては、矢印Bに示すように、液相反応槽20から取り出された液体、あるいは水道水などを適宜用いることができる。
液相反応槽20においては、液相において、固相反応槽内物質から洗浄された高粘性生成物を含む処理すべき液体状の有機物及びその分解生成物が水中微生物によって分解され、最終的には浄水されて有機物処理装置の外部へと排出される。
ここで、水中微生物を用いた活性汚泥法により有機物が分解されるので、処理が進むにつれて微生物及びその死骸が蓄積し、汚泥と呼ばれる固体状物質が生成される。生成された固体状物質は液相反応槽20では分解されず、液相反応槽20中に蓄積してしまう。
本実施形態においては、例えば矢印Fで示すように、沈殿槽21の沈殿部21aから固体状物質を含有する液相反応槽内液体が取り出され、洗浄・固液分離部30へと送られる。このとき、沈殿槽21の沈殿部21aから固体状物質を含有する液相反応槽内液体の一部は、返送汚泥として液相反応槽20に戻される。
洗浄・固液分離部30においては、固体状物質と液体に分離され、固相反応槽内物質を洗浄する場合と同様に、固体状物質は矢印Gで示すように固相反応槽10へ移され、一方、液体は矢印Hで示すように液相反応槽20に移される。
濾過により洗浄・固液分離部30内の固相反応槽内物質上に残留した固体状物質は、固相反応槽内物質とともに固相反応槽に移され、固相反応による分解に供せられる。
例えば、固相反応槽において処理されている固相反応槽内物質の一部または全部を洗浄・固液分離部に移して高粘性生成物を洗浄除去した後、矢印Jに示すように、固相反応槽内物質上に分解処理の対象である新規な有機物を投入し、新規な有機物を固相反応槽内物質に合流させることができる。
あるいは、新規な有機物を直接固相反応槽に投入して固相反応槽内物質に合流させてもよい。
ここで、本実施形態においては、固相反応槽の充填材として非分解性充填材を用いており、この非分解性充填材は固相反応槽での処理中において実質的に磨耗しないので、固相充填材の洗浄液中への流出や固相反応槽における固相充填材の量の変動がなく、有機物処理を安定に行うことができる。
例えば、プラスチックからなる非分解性充填材は水分の吸収がほとんどないので、洗浄後における固相反応槽への水分の持ち込み量を大幅に低減することができ、固相反応槽における有機物処理の安定性を向上することができる。また、プラスチックは軽量であるので取り扱いが容易であり、円滑な処理を行うことができる。
さらに、PET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルなどの廃プラスチック容器を粉砕して得られるプラスチックフレークは、廃プラスチック容器のリサイクル工程中において中間体として生成されるものであり、安価に入手することが可能である。
上記のように固相充填材は、固液分離工程においてパンチングメタルの微小な開口から流出しない程度の大きさであり、さらに上記のような形状とすれば処理すべき有機物及びその分解生成物間に適度な空隙をもたらすのに適した形状となって好ましく、しかもこのような形状の非分解性充填材は廃プラスチック容器を粉砕したもので実現できる。
1日に投入される新規な有機物1kgにつき1000mlを越えて洗浄すると、液相反応槽で処理することが課せられる有機物負荷が必要以上に大きくなり、液相反応槽のサイズを大きくすることが必要となるため、有機物処理装置の大型化を招く。1日に投入される新規な有機物1kgにつき250ml未満とすると、高粘性生成物が十分に除去しきれなくなり、固相反応槽物質が凝集化して固相反応が停止してしまう虞がある。
上記の有機物処置装置は、必要に応じて除湿部や脱臭部が設けられており、上記の固相反応槽10、液相反応槽20、洗浄・固液分離部30及びそれらを接続する物質循環系に接続されている。これら除湿部による除湿条件や脱臭部の構成などについて、例えば国際公開第02/64273号パンフレットに記載の方法や構成を用いることができる。
さらに、固相反応槽10や液相反応槽20などにおける温度、湿度、pHなどの管理条件についても、国際公開第02/64273号パンフレットに記載の方法や構成を用いることができる。
実験例1(EX1)として、上記の本実施形態に係る有機物処理装置および方法を用いて、下記のように有機物処理を行った。
攪拌式の固相反応槽内に固相充填材として5リットルのPETフレークを予め投入しておき、処理すべき新規な有機物として、毎日含有率80%のドッグフードを500g(有機物にして93g−VM(volatile materials))ずつ投入し続けた。
上記のPETフレークは、廃PETボトルを粉砕及び洗浄してフレーク状にしたものであり、主面が1〜20mmの直径の円の面積を有する大きさである平坦な形状であり、この平坦な形状のいずれかの位置に屈曲した部分を有している。
ここで、一日あたりに取り出して洗浄する固相反応槽内物質の量を250mlと設定して、3日に一度、750mlの固相反応槽内物質を固相反応槽から取り出し、重量を測定した後、洗浄部にて10リットルの水で5分間洗浄し、2mmのメッシュで固形成分と洗浄液(汚水)に分離し、固形成分を再び固相反応槽内に戻す工程を毎日繰り返し、実験は140日間行った。
上記の洗浄したときの洗浄液は液相反応槽に移して液相反応による分解処理に供したが、発生した固体状物質の量が少なかったため固相反応槽へ移送することは省略した。
おが屑は、目合い2mmのメッシュでふるいにかけ、大きさが2mm以上のものを使用した。
また、固相反応槽内物質の洗浄においては、750mlの固相反応槽内物質の重量を測定した後、目合い500μmのメッシュを底に張ったアクリルパイプに引き抜き、10リットルの水で24時間洗浄を行った。24時間洗浄を行った後、固相反応槽内物質が入ったアクリルパイプを水中から引き上げることによって、固形成分と洗浄液(汚水)に分離した。
上記の実験例1と実験例4において、洗浄時の水分を固相反応槽に持ち込む量を測定し、比較した。ここで、1日あたり300kgの有機物を処理できる装置(固相反応槽内物質の体積が3.6m3)において、1日あたり5%(180リットル)の量を洗浄する場合に換算すると、一日あたりに持ち込む水分は、実験例1では19.8kg、実験例4では47.52kgであり、PETフレークを固相充填材として用いることで水分持込量を大幅に低減することができることが確認された。
上記の実験例1〜4に関して、固相反応槽のpHの経時変化を調べた。
pHは、固相反応槽内物質の部分サンプルと水との懸濁水を用いて測定した。
図2は、上記の実験例1〜4において、測定したpHを縦軸にとり、実験日数(日)を横軸にとって、上記の実験例1〜4(EX1〜4)のそれぞれについてプロットした図である。
実験例1(EX1)〜実験例4(EX4)に関して、それぞれpHは実験開始40日まで不安定な値を示したが、その後全ての反応槽においてpH7.5〜8.5と高い値で安定した。実験例1のpHは実験開始136日において最高値8.87を示した。実験開始40日以降における実験例1(EX1)〜実験例4(EX4)のpHの平均値は、それぞれ8.16、8.03、8.19、7.88であった。実験開始100日以降、実験例2の固相反応槽内pHは含水率が上昇するとともに急激に低下し、最低値5.21を示した。
固相充填材にPETフレークを使用した実験例1〜3から採集した部分サンプルを60℃で7日間乾燥させ、PETフレークの表面に付着したドッグフードを水に懸濁して分離し、得られたドッグフードの懸濁液を60℃で7日間乾燥させ、乾燥したドッグフードのみの乾燥重量を測定した。さらに、乾燥したドッグフードをマッフル炉により500℃で4時間燃焼させ、揮発した成分の重量を有機物の重量とした。
次に、実験例1〜3の固相反応槽内の総湿重量(kg−Wt)を、下記式(1)を用いて、反応槽全体の重量から、空の反応槽の重量を引くことにより求めた。
また、実験例1〜3の固相反応槽内の総乾燥重量(kg−DW)を、下記式(2)を用いて、上記で得られた総湿重量に部分サンプルに含まれる乾燥したドッグフードの割合(%)をかけることによって求めた。
また、実験例1〜3の固相反応槽内の総有機物量(kg−VM)を、下記式(3)を用いて、上記で得られた総乾燥重量に乾燥ドッグフードに含まれる有機物の割合(%)をかけることによって求めた。
次に、実験例4の固相反応槽内の総湿重量(kg−Wt)を、上記と同様に、式(1)を用いて、反応槽全体の重量から、空の反応槽の重量を引くことにより求めた。
また、実験例4の固相反応槽内の総乾燥重量(kg−DW)を、下記式(4)を用いて、上記で得られた総湿重量に部分サンプルに含まれる乾燥物の割合(%)をかけることによって求めた。
また、実験例4の固相反応槽内の総有機物量(kg−VM)を、下記式(5)を用いて、上記で得られた総乾燥重量に乾燥サンプルに含まれる有機物の割合(%)をかけることによって求めた。
但し、ここでは、おが屑の量は実験期間を通して変化していないと仮定し、おが屑が含む有機物量を総有機物量から差し引いてドッグフードのみの総有機物量を算出した。
尚、図中、実線は実験例1〜3に対する固相反応槽に投入された有機物負荷(Load)の総量を示しており、破線は実験例4に対する有機物負荷(Load)の総量を示しており、毎日一定の量を投入し続けるので直線となる。
固相内容物の洗浄を行わなかった実験例3(EX3)は実験開始40日以降、固相内容物が凝集化し固相反応槽内に有機物が蓄積し続けた。
実験例1〜4(EX1〜4)の各反応槽は、実験期間を通してそれぞれ、11.3kg−VM、10.8kg−VM、7.2kg−VM、11.5kg−VMの有機物量を分解した。
実験例1,2,4(EX1,2,4)の有機物分解率は、それぞれ91.5%、91.0%、94.5%と高い値を示した。一方、実験例3(EX3)の凝集化時における有機物分解率は73.5%と実験例1,2,4と比較して低い値を示した。
図4は、上記の実験例1,2,4(EX1,2,4)において、固相反応槽内物質の総体積(固相体積)を測定し、固相体積(L)を縦軸にとり、実験日数(日)を横軸にとって、上記の実験例1,2,4(EX1,2,4)のそれぞれについてプロットした図である。
固相充填材にPETフレークを使用した実験例1,2(EX1,2)の固相体積は、実験開始後約40日まで増加し、それぞれ7.2L、6.8Lで定常状態となった。
一方、固相充填材におが屑を使用した実験例4(EX4)の固相体積は、実験開始後約100日まで6.1Lを維持したが、実験開始140日において4.8Lにまで減少し、初期体積より低い値を示した。
図5は、上記の実験例1,2,4(EX1,2,4)において、固相反応槽内物質を洗浄した洗浄液(汚水)中の有機物量を測定し、汚水中有機物量(g)を縦軸にとり、実験日数(日)を横軸にとって、上記の実験例1,2,4(EX1,2,4)のそれぞれについてプロットした図である。
実験例1,2,4(EX1,2,4)の汚水中の有機物量は、実験開始後約40日まで増加し続け、その後それぞれ定常状態を示した。
定常状態時における実験例1,2(EX1,2)の1日あたりに液相に流出する有機物量の平均値は、それぞれ12.2g/day、15.4g/day、13.7g/dayであり、1日あたりに投入する有機物の13.1%、16.6%、14.8%がそれぞれの液相に流出していることが明らかとなった。
実験例2(EX2)において、実験開始後100日以降水分を過剰に加える実験を行った結果、液相に流出する有機物量の値も増加し、最高値28.7g/dayを示した。
また、従来技術では極めて不安定であった微生物を用いた有機物処置を実用レベルに安定化したことが本発明の重要な効果といえる。
さらに、悪臭や人体に悪影響を及ぼす病原菌や化学物質を生成することはなく、極めて安全な処理である。
さらに、社会的効果として、ディスポーザーを利用して生ゴミを家庭外に排出することができる為、従来のわずらわしい作業から開放される。
本発明による処理方法は根本的に有機物を無機化することができるため、そこから排水された水からは汚泥が発生することはない。
日本における汚泥の発生量は、生ゴミの量の比ではなく、全有機性廃棄物の大部分を占めており、本発明の将来的展望としては、これら汚泥問題を解決することもが挙げられる。
例えば、固相反応槽で固相充填材として使用される非分解性充填材は、PETフレークなどのプラスチックフレークの他、セラミックなどの非分解性材料からなる充填材であれば適用でき、フレーク状やその他の形状など、形状には特に限定はない。
また、例えば、液相反応槽において生じた固体状物質を固相反応槽に移さないように構成してもよい。
また、例えば、液相反応槽を用いず、固相反応槽内物質を洗浄した洗浄液をそのまま廃棄してしまうように構成してもよい。
また、例えば、固相反応槽の底部にパンチングメタルなどの開口を有する構成などとして、固相反応槽と洗浄部を同一の槽で構成することも可能である。この場合、物質循環系としては固相反応槽内物質を洗浄部に移す構成は不要となり、洗浄時には固相反応槽内物質の全てが洗浄されることになる。さらに、この構成においても、液相反応槽を持たず、固相反応槽内物質を洗浄した洗浄液をそのまま廃棄してしまうように構成してもよい。
また、本発明の有機物処理装置は、生ごみ等の有機性廃棄物を処理する有機物処理方法に適用できる。
21…沈殿槽 21a…沈殿部
30…洗浄・固液分離部
Claims (17)
- 有機物及びその分解生成物の少なくとも一部を陸上微生物によって分解する処理を固相充填材として非分解性充填材を混合して行う固相反応槽と、
前記有機物及びその分解生成物の少なくとも一部を水中微生物によって分解する液相反応槽と、
前記固相反応槽にて処理されている固相反応槽内物質の少なくとも一部が移され、前記固相反応槽内物質の内の液相に溶解する成分を洗浄液で洗浄する洗浄部と、
前記固相反応槽内物質の少なくとも一部を前記洗浄部に移し、洗浄された前記固相反応槽内物質を前記固相反応槽に移し、前記洗浄液を前記液相反応槽に移し、前記液相反応槽において生成する固体状物質を前記固相反応槽に移し、前記固相反応槽と前記液相反応槽との間で物質を循環させる物質循環系と
を有し、固液2相循環法を利用して有機物を処理する有機物処理装置。 - 前記非分解性充填材は、プラスチックフレークである
請求項1に記載の有機物処理装置。 - 前記プラスチックフレークは、廃プラスチック容器を粉砕したものである
請求項2に記載の有機物処理装置。 - 前記非分解性充填材は、主面が1〜20mmの直径の円の面積を有する大きさである平坦な形状である
請求項1に記載の有機物処理装置。 - 前記非分解性充填材は、前記平坦な形状のいずれかの位置に屈曲した部分を有する
請求項4に記載の有機物処理装置。 - 有機物及びその分解生成物の少なくとも一部を陸上微生物によって分解する処理を固相充填材として非分解性充填材を混合して行う固相反応槽と、
前記有機物及びその分解生成物の少なくとも一部を水中微生物によって分解する液相反応槽と、
前記固相反応槽にて処理されている固相反応槽内物質の少なくとも一部が移され、前記固相反応槽内物質の内の液相に溶解する成分を洗浄液で洗浄する洗浄部と、
前記固相反応槽内物質の少なくとも一部を前記洗浄部に移し、洗浄された前記固相反応槽内物質を前記固相反応槽に移し、前記洗浄液を前記液相反応槽に移し、前記固相反応槽と前記液相反応槽との間で物質を循環させる物質循環系と
を有し、有機物を処理する有機物処理装置。 - 有機物及びその分解生成物の少なくとも一部を陸上微生物によって分解する処理を固相充填材として非分解性充填材を混合して行う固相反応槽と、
前記固相反応槽にて処理されている固相反応槽内物質の少なくとも一部が移され、前記固相反応槽内物質の内の液相に溶解する成分を洗浄液で洗浄する洗浄部と、
前記固相反応槽内物質の少なくとも一部を前記洗浄部に移し、洗浄された前記固相反応槽内物質を前記固相反応槽に移し、前記洗浄液を廃棄し、前記固相反応槽と前記洗浄部との間で物質を循環させる物質循環系と
を有し、有機物を処理する有機物処理装置。 - 有機物及びその分解生成物の少なくとも一部を、陸上微生物によって分解する固相反応槽と、水中微生物によって分解する液相反応槽とを順次通過せしめる固液2相循環法を利用して有機物を処理する有機物処理方法であって、
前記固相反応槽にて処理されている固相反応槽内物質の少なくとも一部を前記固相反応槽外に移す工程と、
前記固相反応槽外に移された前記固相反応槽内物質の内の液相に溶解する成分を洗浄液で洗浄する工程と、
洗浄された前記固相反応槽内物質を前記固相反応槽に移す工程と、
前記液相に溶解する成分を洗浄した洗浄液を前記液相反応槽に移す工程と、
前記液相反応槽において生成する固体状物質を前記液相反応槽から取り出し、前記固相反応槽に移す工程と
を有し、
前記固相反応槽において、前記有機物及びその分解生成物に固相充填材として非分解性充填材を混合して処理する
有機物処理方法。 - 前記固相反応槽外が洗浄部である
請求項8に記載の有機物処理方法。 - 前記非分解性充填材として、プラスチックフレークを用いる
請求項8に記載の有機物処理方法。 - 前記プラスチックフレークとして、廃プラスチック容器を粉砕したものを用いる
請求項10に記載の有機物処理方法。 - 前記非分解性充填材として、主面が1〜20mmの直径の円の面積を有する大きさである平坦な形状のフレークを用いる
請求項8に記載の有機物処理方法。 - 前記非分解性充填材として、前記平坦な形状のいずれかの位置に屈曲した部分を有するフレークを用いる
請求項12に記載の有機物処理方法。 - 有機物及びその分解生成物の少なくとも一部を、陸上微生物によって分解する固相反応槽と、水中微生物によって分解する液相反応槽とを利用して有機物を処理する有機物処理方法であって、
前記固相反応槽にて処理されている固相反応槽内物質の少なくとも一部を前記固相反応槽外に移す工程と、
前記固相反応槽外に移された前記固相反応槽内物質の内の液相に溶解する成分を洗浄液で洗浄する工程と、
洗浄された前記固相反応槽内物質を前記固相反応槽に移す工程と、
前記液相に溶解する成分を洗浄した洗浄液を前記液相反応槽に移す工程と
を有し、
前記固相反応槽において、前記有機物及びその分解生成物に固相充填材として非分解性充填材を混合して処理する
有機物処理方法。 - 前記固相反応槽外が洗浄部である
請求項14に記載の有機物処理方法。 - 有機物及びその分解生成物の少なくとも一部を、陸上微生物によって分解する固相反応槽を利用して有機物を処理する有機物処理方法であって、
前記固相反応槽にて処理されている固相反応槽内物質の少なくとも一部を前記固相反応槽外に移す工程と、
前記固相反応槽外に移された前記固相反応槽内物質の内の液相に溶解する成分を洗浄液で洗浄する工程と、
洗浄された前記固相反応槽内物質を前記固相反応槽に移す工程と、
前記液相に溶解する成分を洗浄した洗浄液を廃棄する工程と
を有し、
前記固相反応槽において、前記有機物及びその分解生成物に固相充填材として非分解性充填材を混合して処理する
有機物処理方法。 - 前記固相反応槽外が洗浄部である
請求項16に記載の有機物処理方法。
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