JP2006211945A - 新規なアブラナ科植物及びその育成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特有の臭いや苦味がなく、高い機能性成分含量を有した新規なアブラナ科植物、並びにこのようなアブラナ科植物の育成方法を提供する。
【解決手段】 この植物は、水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのβ−カロテン含量が5mg/100g以上、ルテイン含量が5mg/100g以上、かつグルコラファニンの含量が5mg/100g以上20mg/100g未満であるアブラナ科に属する植物の株を選抜する一方、上記の茎葉生体重当たりのグルコラファニン含量が10mg/100g以上であるアブラナ科に属する植物の株を選抜し、前記2つの植物を交雑して得られた種子を栽培することによって得られ、上記の茎葉生体重当たりのβ−カロテン含量は5mg/100g以上で、ルテイン含量は5mg/100g以上で、かつグルコラファニンの含量は20mg/100g以上である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、β−カロテン、ルテイン、グルコラファニン等の高機能性成分を多く含む新規なアブラナ科植物(高機能性成分野菜)並びに、このようなアブラナ科植物を育成(製造)するための方法に関するものである。
野菜は食品として植物繊維、脂質、タンパク質、炭水化物、カルシウム、カリウムなどの無機塩類およびビタミンなどの各種栄養分の補給に必須の素材である。
近年では、将来の高齢化社会の到来、医療費の増加にかんがみて生活習慣病の予防を中心とする健康維持機能を野菜に求めようとする研究開発、施策が国内、海外でも積極的に進められ、野菜ジュースや野菜加工食品、野菜入り補助食品などを求める消費者の嗜好が強くなってきている。このような健康維持機能性成分(以下、機能性成分と称す)を含有する野菜には、例えばニンジン、ホウレンソウ、パセリ、シュンギク、コマツナ、ニラ、カボチャ、ブロッコリ、サヤエンドウ、シソの葉、アスパラガスのように生体重当り100g中にβ−カロテン(β-carotene)を600μg以上含んでいるもの、およびβ−カロテンの含有量が生体重当り100g中に600μg以下であっても、多く食べられているトマトやピーマンなどは緑黄色野菜と定義され、日常的に多く摂取することが推奨されている(例えば下記の非特許文献1及び2)。
図説 野菜新書、矢澤進著、2003年、朝倉書店発行 平成8年度秋季大会シンポジウム講演要旨、1996年、園芸学会発行、146−169
β−カロテンは人体内に摂取されるとビタミンAと同様の活性作用をもたらし、抗酸化作用により活性酸素を取り除き、血液を流れやする作用や老化の防止やがんの増殖阻害、免疫機能の強化、体細胞の活性化などの機能性が知られている。葉菜類においては葉緑素(クロロフィル)とβ−カロテンは極めて高い相関を示すことが知られているため、葉緑素含量が多い、すなわち葉色が濃緑であるほどβ−カロテンの含量も高くなる傾向があることが知られている。
またβ−カロテンと同様に,カロテノイド色素(carotenoid)に属するルテイン(lutein)も抗酸化物質で人体では目の網膜の中心にある黄斑に多く存在し、紫外線によって生じる活性酸素を不活化して黄斑を保護し、加齢を原因とする黄斑変性にならないようにしていると考えられている。
また、機能性成分の高い野菜を得る目的でケールやホウレンソウの既存品種、系統のβ−カロテンやルテインなどのカロテノイド色素含量も調査され、その含量に品種間差異や季節的変化のあることが知られている(例えば下記の非特許文献3及び4)。
Variation in Lutein, β‐carotene,and Chlorophyll Conxcentrations among Brassica oleracea Cultigens and Seasons, Dean A.Kopsell,David E.Kopsell,and Mark G.Lefsrud, Hort Science 2004, 39(29):361-364. 愛媛県工業技術センター、明賀久弥 門家重治 松本恭郎、「ケールの加工利用研究」、[online]、〔平成17年1月17日検索〕、インターネット<URAL>http://www.pref.ehime.jp/noukei/kakouriyou/h14houkokusyo/h14houkoku.htm>
ここで主なアブラナ科野菜のβ-カロテン含量と水分含量を表1に示す。表中の可食部とは食品から通常の食習慣において廃棄される部分を除いた部分である(下記の非特許文献5参照)。
五訂日本食品標準成分表、科学技術庁資源調査会編、2000年、大蔵省印刷局発行
Figure 2006211945
また近年、野菜類の中でキャベツ、ブロッコリ、カリフラワー、芽キャベツ、ケールなどのアブラナ科植物中の辛味成分であるイソシアネート(isothiocyanate、イソチオシアン酸塩)には摂取すると人体内で解毒酵素の働きや抗酸化力を高める効果のあることが明らかになり、特にイソチオシアン酸塩の一種であるスルフォラファン(sulforaphane)は、DNAの変異を起こす発ガン物質を不活化する作用を持っているグルタチオン・S・トランスフェラーゼ(glutathione S-transferases)、 キノン還元酵素(quinone reductases)の活性を最も強く高めることが知られている(下記の非特許文献6及び特許文献1参照)。
Anticarcinogenic activities of sulforaphane and structurally related synthetic norbornyl isothiocyanates. Zhang Y, Kensler TW, Cho CG, Posner GH, Talalay P.Proc Natl Acad Sci U S A, 1994 Apr 12; 91(8): 3147-50 特開2002‐193822号公報
一方、スルフォラファンなどのイソチオシアネート類はその前駆物質であるグルコシノレート(glucosinolate)がミロシナーゼ(myrosinase)により生成されることが知られている(下記の非特許文献7参照)。
Inheritance of three major genes involved in the synthesis of aliphatic glucosinolates in Brassica oleracea.LI,G.,RIAZ,A.,GOYAL,S.,ABEL,S.,QUIROS,C.F., Journal of American Society for Horticultural Science,2001,126:427-431.
このことから、植物体中のイソチオシアネート含量の向上には前駆物質であるグルコラファニン(gulcoraphanin)などのグルコシノレート含量の向上が必要となる。
またアブラナ科植物に含まれている特定の機能性成分、例えば上記のスルフォラファン含量が新芽(子葉展開期、発芽後数日の芽)で高いことを利用した技術も知られているが(下記の特許文献2及び3参照)、調理法や食味が単調であることや比較的に高価であることから広く普及するまでにはいたっていない。また前述の方法では新芽、つまり発芽後数日間の間は機能性成分含量が高いものの、生育するにつれて目的とする成分含量が低下するので、慣行の栽培で大きく生育させ生産した収穫物を食して機能性を発揮させるためには大量の茎葉を摂取することになり、実際的には普及はむずかしい。また半ば人工気象条件で生産されるためβ−カロテンやルテインなどのカロテノイド色素含量が低い欠点がある。
特許第3359642号公報 公表2002‐519043号公報
さらにアブラナ科ブラシカ・オレラセアに属するケール類の搾汁や搾汁を粉末化した製品が健康維持機能性成分を含有しているという理由で広く普及しているが、ケールのみを原料としている製品は苦味やえぐみが強く一般に不味とされ、このことがケールの生葉自体が調理に利用しにくい一因ともなっている(下記の非特許文献8参照)。このアブラナ科植物の辛味や苦味などの食味低下の原因となる成分には、例えばシニグリン(sinigrin)、グルコナピン(gluconapin)、プロゴイトリン(progoitrin)から生成されるイソチオシアネート類があり、これらの物質から生じる物質には大量に摂取すると人体に有害なものも多いことが知られている。
Bitter taste, phytonutrients, and the consumer:a revew. Adam Drewnowski and Carmen Gomez-Carneros, American Journal of Clinical Nutrition, 2000, Vol.72,NO.6, 1424-1435.
上述のような背景のもと、日常、継続的に機能性成分を摂取するためには、野菜をはじめとする青果物から食物として無理なく食することが重要ことであり、野菜等の生産者にとっては栽培条件の改善により機能性成分の含有量を高めることは、一般消費者の健康維持・増進に寄与するだけでなく、野菜等の青果物の消費拡大や国際化が進む国内農業市場において競争力を付与することになると考えられ、肥料の種類や施肥量、光条件、栽植密度などについて鋭意研究開発が進められている。
従来、野菜の品種改良は栽培性、収量性、収穫物品質の改良や耐病性の強化などに注力されてきたが、近年では機能性成分に育種目標を特化した品種選抜も進められている。しかし、現状は既存の野菜品種、素材から化学分析により特定の機能性成分含量が比較的に高いものを選抜している段階である、これらの例としてはカボチャ果実、ニンジン根のβ−カロテン含量、トマト果実のリコペン色素含量が多く含まれる品種、系統の作出、タマネギ鱗茎のケルセチン配糖体の含有量向上などがある(下記の非特許文献9参照)。
トマトの高色素遺伝子の利用に関する育種学的研究、望月龍也、1995年、野菜・茶試報A.10:55−139
前述の栽培条件の改善による野菜の機能性成分含量の向上への取り組みは、植物である野菜と土壌や温度、光条件といった多様な環境条件との複合的な条件設定が必要であり、また実際栽培は自然条件下で行われることが多いために、遅々として進んでいない。
また野菜の品種改良による機能性成分の向上の取り組みも、先に述べたように一部の品目に限られているのと機能性成分含量が高くなると嗜好性を左右する特有の臭いや苦味などを伴うものが多いために、消費者に広く普及するにいたっていない。
以上のように、野菜が含有している機能性成分に対する消費者の関心は高まりつつあるが、適当な野菜品種や技術がなく、既存の野菜の摂取量を単に増加させようとする施策が進められているのが現状である。
本発明は、特有の臭いや苦味がなく、高い機能性成分含量を有した新規なアブラナ科植物、及びこのようなアブラナ科植物の育成方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、野菜類において複数種の機能性成分の含量を高める方法を鋭意研究する中でアブラナ科に属する多数の植物の交雑系を作出し、それらの後代植物について非結球状態にある栄養生長期間中の葉中の各種の機能性成分含量の化学分析を行った結果、重要な機能性成分であるβ−カロテン、ルテインの含量が高く、かつスルフォラファン前駆体物質であるグルコラファニンの含有が認められるアブラナ科植物と、グルコラファニンの含有量が極めて高いアブラナ科植物とを交雑することで、β−カロテン、ルテインおよびグルコラファニンの含有量が従来の野菜に比べてともに高い植物を作出できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、発芽後から開花開始期までの栄養生長期間中で水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのβ−カロテン含量が5mg/100g以上、ルテイン含量が5mg/100g以上、グルコラファニンの含量が5mg/100g以上20mg/100g未満、好ましくは10mg/以上20mg/100g未満であるアブラナ科に属する植物と、発芽後から開花開始期までの栄養生長期間中で水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりグルコラファニン含量が10mg/100g以上、好ましくは15mg/100g以上であるアブラナ科に属する植物、特に上記の茎葉生体重当たりのβ−カロテン含量が5mg/100g以下、ルテイン含量が5mg/100g以下、グルコラファニンの含量が10mg/100g以上(例えば20mg/100g以上40mg/100g未満)のアブラナ科に属する植物とを交雑することによって、交雑親に比べてグルコラファニン含量が高く、さらにβ−カロテン、ルテイン含量も交雑親と同等以上になる植物を提供するものである。
例えば、本発明によって作出された植物は、発芽後から開花開始期までの栄養生長期間中で水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのβ−カロテン含量が5mg/100g以上、ルテイン含量が5mg/100g以上、かつグルコラファニンの含量が20mg/100g以上、例えば40〜60mg/100gを示し、複数の機能性成分含量が高い。
さらに上記の機能性成分含量を満たしかつ栄養生長期間中で水分含量が85%以上である茎葉の生体重当たりのシニグリン、グルコナピン、プロゴイトリン含量がいずれも1mg/100g以下、好ましくは0.1mg/100g以下であれば、苦味や辛味も軽減される。
本明細書中での生体重とは新鮮重(fresh weight)のことであり、乾燥していない野菜などの生物の重量をさすが、野菜類は水分含有量が90%前後のものが主体であり、土壌の水分状態、収穫時期、収穫後の貯蔵状態などにより該水分含量が変化することは自明である。そのため本発明者らは分析対象の植物体サンプルを採取後、ただちに防湿性の袋に密封し、分析作業までの間、約5℃の冷蔵庫に貯蔵することで、植物体サンプルからの水分蒸発を防ぎ、野菜などの栄養分を分析する方法に準じて、常圧のもとで加熱する常圧加熱乾燥法(例えば約70℃で24時間恒温乾燥)によって乾燥させ、水分含量を測定するとともに、乾燥物(乾物)について該機能性成分を分析し、水分含量値をもとに生体重当たりの機能性成分含量を算出した。このような成分分析方法については、例えば「新・食品分析法」、(社)日本食品科学工学会、新・食品分析法編集委員会編、1996年、(株)光琳発行や、「現代の食品化学」、並木満夫、中村良、川岸舜朗、渡邊乾二共編、1990年、三共出版発行に記載されている。
本発明において機能性成分の分析に使用する植物体の部位は発芽後から開花開始期までの栄養生長期間中の茎葉であれば特に限定されず、例えば展開した子葉(一般に貝割れと称す)や展開途中や完全展開した成葉、開花開始前の花序部が使用できる、ここでいう展開と生長点で分化した葉が生長して広がり葉身が受光する形態になることをいう。上記の常圧加熱乾燥法で本発明の植物の各部位を分析した結果、水分含量は生体重100g当たりおおよそ85〜95g、すなわち水分含量85〜95%である。
またβ−カロテン、ルテインなどのカロテノイド色素含量と葉色の濃さには相関関係があるため、本発明において所望の植物体の選抜を非破壊で行う際に利用できる。本発明の植物の非結球状態の栄養生長期間中の葉色は、低温などのストレスによるアントシアニン色素の発生が実質的に肉眼で確認できない状態であれば、例えば日本園芸植物標準色票(植物標準色票編集委員会編、財団法人日本色彩研究所発行、昭和59年)における3GY3308、3309、5GY3508、3509、3510、7GY3706、3707、3708、3712、3716、3717、10GY4006、4007、4013、3G4306、4307、4310、9G4906、4907、4910などに近似した緑色となる。また低温などのストレスにより葉にアントシアニン色素が見られる場合には、同植物標準色票における紫6P,赤味紫9P、赤紫2RP、5RPなどに近似する。
葉色は葉の生育段階や施肥量、栽培時期、光線量などの環境条件で変化するが、上記の同植物標準色票コード値は葉色が最も濃緑になったと肉眼で確認された時の目安である。
また、葉色の測定方法として近年水稲の肥培管理で利用されている葉緑素測定装置、例えば葉緑素計(商品名:SPAD-502、コニカミノルタセンシング(株)社製)を使用することができ、この場合、測定値はSPAD値という相対値で示される。本発明の植物のSPAD値はおおよそ60以上である。
本発明の別の例としては、キャベツ、メキャベツなどの結球部位を食する結球性野菜において例えばグルコラファニンなどのスルフォラファン前駆体物質含量を高める方法があげられる。ここでいう結球部位とは、植物が栄養生長を進めるにつれて生長点部位で新しく分化する葉の葉柄が水平面に対して垂直方向に向かうように伸長する結果、複数の葉が密に重なり、外観が球状になった部位を指す。結球内部の葉は実質的に光線を受けにくいため、β−カロテン、ルテインなどのカロテノイド含量は、非結球性野菜に比べて低くなるが、その一方で内部の葉が乾燥しにくく貯蔵性が高い利点がある。
本発明で使用するアブラナ科植物の交雑方法については、慣行のアブラナ科植物の育種に利用される方法が使用でき、例えば「新しい植物育種技術」、中島哲夫監修、1991年、株式会社養賢堂発行や、「植物の育種学」、日向康吉著、1997年、株式会社朝倉書店発行や、PLANT BREEDING METHODOLOGY, Neal F. Jensen 著、1988年、John Wiley & Sons, Inc. 発行や、Principles of Plant Breeding, R. W. Allard 著、1960年、John Wiley & Sons, Inc. 発行等の文献に記載されているような、除雄、自家不和合性、雄性不稔、細胞融合の利用などが挙げられる。
また機能性成分に関与する遺伝子が劣性である場合には、本発明の植物と既存の交雑可能な植物、系統、品種との間で戻し交雑などの方法をとることができる。
また、本発明の目的は、人体の健康維持機能を高める機能性成分含量が高い植物を供することであり、本発明の植物を栽培中に殺菌剤や殺虫剤などの農薬使用を軽減できることが望ましい。そのためアブラナ科植物の病害、例えば黒腐病、黒斑病、萎黄病、半身萎凋病、根こぶ病などに対する耐病性を付与することが望ましく、そのための耐病育種の方法はキャベツやブロッコリ、ハクサイなどの野菜類で行われている耐病性選抜技術(例えば「野菜/抵抗性品種とその利用」、山川邦夫著、昭和53年、全国農村教育協会発行)が応用できる。
本発明のアブラナ科植物の採種、増殖方法であるが、複数種の機能性成分含量が高いという本発明の効果を妨げない限り、特に限定されず、例えば2つ以上の親系統の組合せによるF1(雑種第一世代)採種、同系交配による採種、挿し木、組織培養などによる栄養繁殖などが挙げられ、このような方法は、例えば「野菜の採種技術」、そ菜種子生産研究会編、誠文堂新光社、1978年や、Vegetable Seed Production 2nd edition, Raymond A.T.George著,1999, CABI Publishing 発行に記載されている。
さらに有効微生物を使用した無病種子の生産方法によれば種子病害の防除をすることができるので好ましく、このような生産方法は、例えば特開2001‐346407号公報に記載されている。
また栽培方法はキャベツ、ブロッコリ、ケールなどの慣行の栽培方法に準ずれば良く、施肥量、栽植本数などは地域、栽培時期、土質などにより適宜調整すれば良い。また土壌を使用しないで液肥を中心にして栽培するいわゆる養液栽培も利用できる。
次に本発明による新規なアブラナ科植物の利用方法は、本発明による植物の茎葉を収穫し、生食、調理、搾汁、粉末化などの加工ができるのであれば特に限定されないが、例えば新芽すなわち子葉展開期(発芽状態)から開花開始期までの栄養生長期間中に収穫すれば良く、特に本葉第1葉から抽台開始期までの茎葉を収穫すると葉質が比較的に柔らかくて生食や調理加工に適する。また近年ベービーリーフと称して本葉5、6枚程度の比較的に生育の初期段階で摘み取りサラダに供する食材も注目を集めているが、このような使用方法への利用も可能である。
本発明による植物の機能性成分の組成比、含量などは栽培条件に影響を受けにくく、また生育期間の広い範囲で該機能性成分含量が安定して高い。
本発明の育成方法において使用できるアブラナ科(Cruciferae)植物は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、例えばアブラナ科ブラシカ・ラパ(Brassica rapa)に属するハクサイ、コマツナ、チンゲンサイ、ミズナ、カブやアブラナ科ブラシカ・ユンセア(Brassica juncea)に属するタカナ、カツオナ、カラシナやアブラナ科ブラシカ・ナプスに属するセイヨウナタネ、アブラナ科ラファヌス・サチバス(Raphanus sativus)に属するダイコン、ラデイッシュやアブラナ科ブラシカ・オレラセア(Brassica oleracea、以下B.oleraceaと称す)に属する植物、例えばキャベツ(B.oleracea var. capitata)、ブロッコリ(B.oleracea var. italica)、カリフラワー(B.oleracea var. botrytis)、メキャベツ(B.oleracea var. gemmifera)、ケール(B.oleracea var. acephala)、カイラン(B.oleracea var.alboglabra)、コールラビ(B.oleracea var.gongylodes)とその他のアブラナ科植物で、ブラシカ・オレラセア(B.oleracea)と交雑可能な植物、例えばB. carinata、B.atlantic、B.balearica、B.cretica、B.incana、B.insularis、B.montana、B.rupestris、B.villosaなどがあげられる。
上記のアブラナ科植物の中でブラシカ・オレラセアに属するキャベツとケールは個体当たりの生育量が多く、耐暑性、耐寒性などの環境適応性にも優れているために特に好ましい。キャベツについては、従来から品種改良が進み栽培適応性や耐病性にもすぐれる多数の品種が育成されており、葉身部が波を打つたような形状になるものや葉色が紫色のもの、葉が柔らかく食味の良いものなどが育成されている。一方、ケールの変種グループとしてはキッチン・ケール、ポルトガル・ケール、コラード、ツリー・ケール、マロウ・ケール、ブッシュ・ケールと称されるものが代表的であり、これらは、「野菜園芸大辞典」、野菜園芸大辞典編集委員会著、昭和60年、(株)養賢堂発行、1204-1209 頁の「ケール」の項に記載されている。また外見的な形態との相乗効果によって新奇性を高め営利的な価値を上げるために葉面にワックス成分が実質的に分泌、付着されず葉面に光沢を持つハボタン品種(例えば特開2004‐236639号公報参照)もブラシカ・オレラセアに属し、本発明の効果を妨げない限り使用できる。なお、農林水産省品種登録番号第12210号、同第12578号はケールとキャベツの交雑によった品種やケールどうしの交配によるケール品種であるが、技術的に複数種の機能性成分含量を高めた本発明によるアブラナ科植物とは明らかに異なるものである。
次に本発明を実施するための機能性成分の分析法であるが、一般的な植物体の化学分析法であれば特に限定されない。これらの分析法には、例えばHPLC(高速液体クロマトグラフィー)法、GC(ガスクロマトグラフィー)法などがあり、Modern Methods of Plant Analysis Volume 16、Vegetables and Vegetable Products、H.F.Linskens and J.F.Jackson ed. 1994、Springer-Verlag発行に記載されている方法などが使用できる。本発明にかかわる新規なアブラナ科植物の種子の分譲は、滋賀県湖南市の(株)テイエス植物研究所が保証する。
以下に、本発明の実施例を示すが、これによって本発明が限定されるものではない。
1.試験1:非結球性植物の作出
(1)市販のイタリア在来の葉色が極めて濃緑色のケール(園芸標準色票コード4013、葉緑素測定装置(コニカミノルタセンシング(株)社製で測定した際のSPAD値が70〜72、品種名不詳、タキイ種苗提供)を100株栽培し、本葉が10枚展開期に各株中で最大の葉を一枚採取し、β−カロテン、ルテイン及びグルコラファニン含量をHPLC法で測定し、本発明で使用できるβ−カロテン含量(5mg/100g以上)、ルテイン含量(5mg/100g以上)およびグルコラファニン含量(5mg/100g以上20mg/100g未満)の株を2個体選抜、自殖し、後代系統の種子を得た(以下、CL−1、CL−2と称す)、これらの機能性成分の測定結果を表2に示す。
(2)一方、市販のアフリカ在来のスクマウイキ(Skuma Wiki)と青汁用ケール(品種名不詳、タキイ種苗提供)を交雑して得られたF1個体を自殖して得られたF2世代の個体を100株栽培し、本葉が10枚展開期に各株中で最大の葉を一枚採取し、HPLC法により本発明で使用できるグルコラファニン含量(10mg/100g以上)の株を3株選抜、自殖し、後代系統の種子を得た(以下、SL−1、SL−2、SL−3と称す)、これらの機能性成分の測定結果を表2に示す。
Figure 2006211945
(3)SL−1、2、3について自家不和合性を調査したところ、SL−1とSL−3の自殖後代に自家不和合性が確認できた。
(4)交雑
SL−1、SL−3を採種母親、CL−1、CL−2を花粉親としてF1組合せ(SL-1 X CL-1、SL-1 X CL-2、SL-3 X CL-1、SL-3 X CL-2)を行い、F1交雑種子を得た。
(5)栽培例と分析値
(4)で得た4組合せのF1種子と既存のケール2品種(品種名:ハイクロップコラード、タキイ種苗(株)社製と、品種名:エステ、(株)サカタのタネ社製)を栽培し、葉の分析調査を行った。
8月上旬にセル成型苗育苗トレイ(128穴)に上記の種子を播種し、本葉3枚展開期まで育苗し、元肥として10a換算量で窒素20kg、リン酸18kg、カリウム20kg、および苦土石灰100kgを施した圃場に各試験区の苗を20株ずつ定植し、2ヶ月間栽培後に各株からほぼ同じ大きさの展開葉を3枚ずつ採取した。
採取した葉をHPLC法で分析した、その結果および葉色の調査結果を表3に示す。
Figure 2006211945
上記表3の結果からもわかるように、本発明による実施例1、2、3、4の植物は比較例に比べてグルコラファニン含量が極めて高く(45〜51mg/100g)、β−カロテン、ルテイン含量も高く、また苦味、辛味の原因となるシニグリン、グルコナピン、プロゴイトリンも実質的に含まれていなかった。
2.試験2:食味試験、パネラーによる官能評価
試験1で栽培した植物について食品の評価に多く使用される官能試験で食味を調査した。官能試験の方法は既存のケール品種(品種名:ハイクロップ、タキイ種苗(株)製)を対照基準にして評価は1−5段階評価とし、「ハイクロップ」より1:悪い、2:少し悪い、3:同じ、どちらとも言えない、4:少し良い、5:良い、とした。サンプルはジューサーでジュースにして行った、なお被験者(パネラー)には機能性成分含量や苦味、辛味などの情報は事前に与えていなかった。
被験者は女性10名、男性10名で、評価後の平均値を表4に示した。
Figure 2006211945
上記表4の結果からもわかるように、本発明による実施例1、2、3、4の植物は、比較例1、2の植物に比べて官能試験の各調査項目で高い値を示し、食味が明らかに優れていることが示された。
3.試験3:機能性成分の季節変動
試験1で得た4組合せのF1種子と既存のケール品種(品種名:エステ、(株)サカタのタネ社製)種子を3月上旬に温室内でセル成型苗育苗トレイ(128穴)に播種し、元肥として10a換算量で窒素25kg、リン酸20kg、カリウム25kg、および苦土石灰100kgを施した圃場へ4月上旬に20株ずつ定植し、栽培した。栽培中適宜追肥を施し、ケール類の慣行栽培に準じて下葉から収穫を続けた。
5月上旬、7月上旬、11月上旬に各株からほぼ同じ大きさの展開葉を3枚ずつ採取し、試験1に準じて葉をHPLC法で分析した、その結果および葉色の調査結果を表5に示す。
Figure 2006211945
上記表5の結果からもわかるように、本発明の実施例5、6、7、8の植物は、比較例3の植物に比べてβ‐カロテン、ルテイン、グルコラファンの葉中の含有量が明らかに多く、また季節によって大きく含有量が低下することもなかった。
4.試験4:結球性植物の作出
(1)キャベツ品種秋蒔極早生二号と北ひかり(以上タキイ種苗株式会社製)を交雑したF1個体を自殖して得られたF2世代の200個体を市販のセル成型苗育苗トレイ(200穴)で育苗し、本葉2枚前後に展開した苗から本葉第1葉の約1/2をサンプル採取し、HPLC法で分析し、シニグリンが検出限界の生体重当たり0.1mg/100g以下で実質的に含有されないと判定できる個体を選抜し、自殖種子を採種した。採種した個体の自殖後代もシニグリンが実質的に含有されないことを確認したので、該後代の中で自家不和合性を示す個体を系統SFとした。
(2)キャベツ品種湖水と冬丸(以上タキイ種苗株式会社製)を交雑してF1個体を自殖して得られたF2世代の200個体を市販のセル成型苗育苗トレイ(200穴)で育苗し、本葉2枚前後に展開した苗から本葉第1葉の約1/2をサンプル採取し、HPLC法で分析した。分析の結果、グルコラファニンが生体重当たり10mg/100g以上含まれている個体を選抜し、自殖種子を採種した。採種した個体の自殖後代もグルコラファニンが比較的に多く含まれていることを確認したので、系統AGとした。
(3)系統CFを採種母親、系統AGを花粉親として交雑してF1交雑種子を得た(以下、SFx AGと称す)。
(4)栽培試験:
(3)で得られたF1交雑種子(SFx AG)と比較としてキャベツ品種秋蒔極早生二号と北ひかり、湖水、冬丸それぞれ20個体をキャベツの慣行栽培法に従って栽培し、結球状態で収穫し、HPLC法で分析した。その結果を表6に示す。
Figure 2006211945
上記表6の結果からもわかるように、本発明による実施例9の植物のグルコラファニン含量は比較例4、5、6、7に比べて明らかに高く、かつ、不味のもとになるシニグリンも検出限界の生体重当たり0.1mg以下/100gで実質的に含有されず結球性を示した。

Claims (6)

  1. 水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのβ−カロテン含量が5mg/100g以上で、ルテイン含量が5mg/100g以上で、かつグルコラファニンの含量が5mg/100g以上20mg/100g未満であるアブラナ科に属する植物と、水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのグルコラファニン含量が10mg/100g以上であるアブラナ科に属する植物とを交雑することによって得られるアブラナ科植物。
  2. 水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのβ−カロテン含量が5mg/100g以上で、ルテイン含量が5mg/100g以上で、かつグルコラファニンの含量20mg/100g以上であることを特徴とする請求項1に記載のアブラナ科植物。
  3. 水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのシニグリン、グルコナピン及びプロゴイトリン含量がいずれも1mg/100g以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアブラナ科植物。
  4. 前記のアブラナ科に属する植物が、ブラシカ・オレラセア属であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアブラナ科植物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアブラナ科植物を育成するための方法であって、水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのβ−カロテン含量が5mg/100g以上で、ルテイン含量が5mg/100g以上で、かつグルコラファニンの含量が5mg/100g以上20mg/100g未満であるアブラナ科に属する植物の株を選抜する一方、水分含量が85%以上である茎葉生体重当たりのグルコラファニン含量が10mg/100g以上であるアブラナ科に属する植物の株を選抜し、前記2つの植物を交雑して得られた種子を栽培することを特徴とする新規なアブラナ科植物の育成方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアブラナ科植物の種子。
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