JP2006211701A - エンベロープ検出型リニアライザ装置及び該リニアライザ装置に用いられる歪み補償更新方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ生成部100より送出されたデータは、DSPである制御/演算部200でプリディストーションされ、ディジタル・アナログ変換器102、直交変調器103、電力増幅器106を介して送信される。送信波の一部は方向性結合器108を通じて直交復調器104に入力される。直交復調器104は、ディジタル信号を復調し、制御/演算部200に入力する。制御/演算部200は、送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、例えば、LMS法に従って、送信回路の歪みを演算推定し補償テーブルを作成し、送信ディジタル信号をプリディストーション処理する。
【選択図】図5
Description
(1)図3は送信信号を複素表現したものである。図3(A)は、PN9段(9ビットからなるPN信号、29 −1のパターンが得られる)のパターンとし、図3(B)はPN15段のパターンとした場合を示したもので、他の条件は同じである。図から明らかなように、同じポイント数(32768)であっても、出力されるコンスタレーションが信号パターンによって異なることが分かる。また、同じ時間内に多く通るポイント(黒点の多いポイント)と余り通らないポイント(黒点の少ない又は空白のポイント)が存在することもわかる。
(2)上記(4)の問題に対する送信停止後しばらくして送信を行なう場合の対処方では、コンスタレーションの軸回転量は補正できるが、実際には送信アンプ等の特性も変化しているために歪補償テーブルの更新が必要となる場合がある。この場合は、テーブル更新速度の違いにより帯域外にノイズが発生する。この問題は歪補償テーブルの刻み幅を小さくすればするほど顕著に現れてくる。
(3)リニアライザの無線系に周波数特性が有り、周波数の成分により歪成分が異なり歪が振幅の一変数であると仮定した場合は、歪補償テーブルの収束が十分にできずにリニアライザ特性の劣化が発生する問題がある。
(4)リニアライザにおいては、制御/演算部内部で持っている理想波形(送信信号のプリデイストーション前の信号)に対応するポイントの帰還信号が必要である。従って、アナログ系の誤差を無くす目的で、後述するアンダーサンプリング技術を用いて構成する場合は、帰還信号の同相信号のI信号と帰還信号の直交信号QのQ信号を読み取るタイミングが、必然的にずれており、制御/演算部で持っている理想波形に対応する帰還信号が得られなくなる問題がある。
fc=(2p+1)/4×2×S(p:0、1、2・・・)
なお、fcはキャりア周波数を示し、Sは、受信サンプリングレートを示す。また、リニアライザの帰還系に、この技術を取り入れた際、変調側のローカル発振周波数とアンダーサンプリングを行なうA/Dコンバータのサンプリングクロックの同期が取れていない場合は、コンスタレーションの回転(両者の周波数差に応じて回転)すると言った問題題が発生する。その他に、回路構成を容易にするために、受信のサンプリングレートと送信のサンプリングレートが同一でないとした場合には、歪補償演算をするための対応したデータが存在しないため歪補償ができないという問題が生じる。
請求項7に記載された発明は、請求項2又は5記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記未収束テーブル検出手段は、前記送出されるディジタル信号点の信号電力が小さい場合は、前記差分誤差値の所定値を小さく設定し、前記信号電力が大きい場合は、前記差分誤差値の所定値を大きく設定することを特徴とする。
(テーブルの収束速度の違いの補償)送信装置の歪み補償回路例を図5に示す。データ生成部100より送出されたデータは、DSPである制御/演算部200により同相信号のI信号及び直交信号のQ信号に分けられ、必要なフィルタリング処理を施こされて、ディジタル・アナログ変換器102へ印加される。ディジタル・アナログ変換器102により、アナログベースバンド信号となる。アナログベースバンド信号となったデータは、直交変調器103に人力される、同時に直交変調器103には、基準搬送波109が人力されている。この搬送波は、前記ベースバンド信号で直交変調される。この変調波出力は、電力増幅器106で所要電力まで増幅され空中線107を通じて送出される。
(テーブルの収束速度の違いの補償(その1)図6のNを大きくすると、テーブルの刻み幅が小さくなり細かな歪補償が可能となるが、図3のポイントの少ない部分(黒点の少ない部分)の更新が遅れ、逆に歪補償特性の劣化を起こすことになる。そこで所定回数又は所定誤差量(歪補償演算の結果出てくる誤差量)になるまでNを小さくし、その後Nを大きくする。これにより、歪補償動作開始直後は大きく更新し、所定回数又は所定誤差量になると細かく更新することで、この問題を改善する。
(テーブルの収束速度の違いの補償(その2))図6で示した歪補償テーブルをグラフにすると図8のようになる(図8はレベル−Δr特性である。その他に、レベル−Δθ特性があるが同様なので省く)。グラフ中のP2、N2、N3は、更新遅れポイントである。(テーブルの収束速度の違いの補償(その1))の実施例を用いた場合P2は前後どちらかの値と同じになり補償可能となるがN2、N3は、場合によっては、更新されない場合がある(例えば、テーブル数Nを初期は、N/2とした場合)。そこで以下の方法を用いる。
予め、シミュレーションを行い、テーブル更新の遅い又は更新されないポイントを探し出す。そのポイントの歪補償テーブルは、前後どちらかのポイントの歪補償テーブルとすることで、更新されにくいポイントにより発生する帯域外のノイズを抑制することが可能となる。例えば、図8において、P2の歪補償テーブルは、P3の歪補償テーブルとする。従って、ポイントP2はポイントP1のようになる。
子め、PN変調波でテーブルを作成し、更新の遅い又は更新されないポイントを探し出す。そのポイントを前後のポイントから低次の近似式で補間することで、更新されにくいポイントにより発生する帯域外のノイズの発生を抑制することが可能となる。
(3)更新されにくいポイントを自動的に検出する場合(その1)
例えば、上記(1)又は(2)に用いるために、更新の行なわれるポイント(平均電力付近)を基準にして、前後のポイントの誤差を検出する。そして前後のポイントの誤差が規定値にあれば、そのポイントは正しいと判断する。前後のポイントの誤差が規定値を超えている場合は、更新されにくいポイントと判断し、更新されにくいポイント(NGポイント)を自動的に検出する。途中NGポイントがあった場合は、一つ前の正常なポイントとNGポイントの次のポイントとの誤差を計算し、その誤差が規定誤差範囲(一つ前ポイントの誤差範囲+今回のポイントの誤差範囲)内であれば正常と判断する。NGポイントが連続した場合も同様である。また誤差は出力レベルが高くなればなるほど大きくなる性質があるので、出力レベル計数をかけることで、さらに検出精度を高めることが可能となる。
別の手法としては、歪補償時に書き込んだテーブルにその電力のテーブルの更新回数を同時に入れておき、その更新回数をもとに判断する手法も有る。この場合は、送信において、プリディストーションを行なう際に、テーブルの情報より更新回数を読み出し、このテーブルが正常に更新されているか、いないかを判断する。正常に更新されていれば、通常の処理を行う。また、正常に更新されていなければ、前後の正常に更新されているポイントより更新されていないポイントのテーブルを計算し、その値を使ってプリディストーションを行なう。この方法は、上記(4)の方法と比べると処理時間が小さくなる特徴がある。
(リニアライザの無線系に周波数特性がある場合の補償)ディジタル変調波の周波数特性はI信号、Q信号のポイントの位相方向及び移動距離より推測できる。図11においてStartからシンボルポイントが00の方向へ移動した場合シンボルレートがA[kbps]時には角速度はA×π/4となる。また移動方向は正の方向なのでキャリア周波数から角速度でA×π/4分速くなったことがわかる。前述のようにして変調波の周波数を推定し周波数毎にテーブルを作ることでリニアライザの無線系に存在する周波数特性の影響を小さく抑えることが可能となる。周波数の検出間隔を小さくすることでさらに精度を高めることが可能となる。
(シンボルデータを使う場合(π/4QPSK変調時))変調波の周波数は、コンスタレーション上を、どちらの方向へ、単位時間当りにどの程度移動するかで決定される。
(I、Qデータを使用する場合(π/4QPSK、QPSK時))π/4QPSK変調においては、位相変動が停止する場合が無い。この場合、オーバーサンプリング間隔のデータの移動距離が、近似的に角速度に対応し、周波数に対応すると考えられる。
m=√[{I(s+1)−I(s)}2 +{(Q(s+1)−Q(s)
}2 ]・・・・・(1)
実際には、正確な移動距離は必要なく、大小関係が分かれば更新テーブルの分割は可能なので、次式を使用することが可能となり、計算時間が大幅に短縮できる。
M=m2 ={I(s+1)−I(s)}2 +{(Q(s+1)−Q(s)}2 ]・・・・・・・(2)
また、移動方向はI、QをI+jQとおくと次式で判定できる。
{I(s)+jQ(s)}×{I(S+1)+jQ(S+1)}* ・・・・・・・・・(3)
なお、*は、共役複素数を表す。
{I(s)×I(s+1)−Q(s)×Q(s+1)}+j{I(s)×Q(s+1)+Q(s)×I(s+1)}・・・(4)
(4)式の虚数部が負ならば、−方向ヘポイントが回転していることが分かるので周波数は低くなっていると考えられる。逆に正ならば、+方向ヘポイントが回転していることが分かるので周波数は高くなっていると考えられる。
(I、Qデータを使用する場合)テーブルの分割数が多い又は変調方式がπ/4QPSK及びPSK以外の場合は、上記の方法だと判別が不可能となる場合がある。16QAMの場合の例を図14に示す。
PHD={I(s)×Q(s+1)−Q(s)×I(s+1)}/{I(s)×I(s+1)+Q(s)×Q(s+1)}・・・(5)
実際の角度は、アークタンジェントATAN(PHD)で表せる。PHDは一定時間に進んだ角度と同等である。すなわち角速度(角速度=周波数)と考えられる。よって、この比をもとに、テーブルの分割範囲を区切ることで周波数でテーブルを分割したことと同等になる。本手段を用いることで、リニアライザの無線系の周波数特性に起因する歪補償特性の劣化を改善することが可能となる。また、テーブルの分割数が実質的に増えたのと同じになり、テーブルの更新時間が長くなる弊害がある。これは一定期間又は一定の誤差量になるまでは分割数1として扱い、その後、分割テーブル更新を行なうことで改善可能である。また、実施例1の方法を併用することで、さらに早く且つテーブル更新の遅いポイントによる歪補償特性の劣化を防ぐことができ、歪補償特性を改善することができる。
(アンダーサンプリング技術を用いてリニアライザの復調系を構成する場合)送信装置の歪み補償回路例を図17に示す。図5と比べ、直交復調器104が無く、直接RF信号がA/Dコンバータ205へ入っている(アンダーサンプリングのため)以外は、動作は実施例1と同様である。図中の分周器は同期の取れたサンプリングクロックを生成するための一例である。このほか基準搬送波を生成する際に使用する基準信号を分周することなども考えられる。タイミング調整部204の役割については後述する。
(オーバーサンプリングを使用する場合)A/Dコンバータ一つでアンダーサンプリングを行なった場合復調されたI信号、Q信号においてデータのサンプリング時間に時間差が発生し制御/演算部内部で持っている理想波形との演算で誤差が無いにもかかわらず誤差が有るように認識しその結果、歪補償特性が劣化する問題がある。この問題は受信されたI信号、Q信号の両方又は一方に対し制御/演算部でオーバサンプリングを施すことで解決できる。(図16に示すようにオーバサンプリング処理を施すことでI信号、Q信号それぞれに対応するポイントをつくり出すことが可能となる。なお、図16(A)は、送信信号の同相信号Iであり、図16(B)は、送信信号の直交信号Qであり、図16(C)は、帰還信号の同相信号Iであり、図16(D)は、帰還信号の直交信号Qである。)
また、送信のサンプリングレートと受信のサンプリングレートが異なる場合には、バッファに一旦蓄積し、それからの読みだしレートを調整する等で解決する。
(送受信のサンプリングレートが異なる場合(サンプリングレートの比が整数でない場合))送受信のサンプリングレートが異なる場合、復調したデータに対応するデータが存在せず、歪補償演算ができなくなる問題が有る。この問題はディジタルフィルタ技術を使用することで解決できる。
制御/演算部200で、このサンプリングレートの変換を行なう場合は、同様に送信のサンプリングレートより高いレートにオーバサンプリングし、そのデータを間引いた後に、ディジタルローパスフィルタを通過させることで同様の効果が得られる。例えば、オーバーサンプリング後の受信のサンプリングレートが送信のn倍のサンプリングレートの1.5倍ならば、3つの連続したデータの3個中一つを廃棄し、残り2つのデータを使用し、前述の制御/演算部200の動作と同様な動作を行なうことにより歪補償が可能となる。同様に5/3倍ならば5中2個のデータを廃棄することで実現可能である。
(送受信のクロック系の同期が取れていない場合)送受信のクロック系の同期が取れていない場合は、コンスタレーションがゆっくりと回転することになる。このような場合、送受信間で演算すべきデータのポイントが徐々にずれていくため、歪補償演算の誤差検出が常にばらつき歪補償特性が劣化すことになる。
フィルタ2の係数(h0 、h1 、h2 )=(h0 '、h1 '、h2 ')=(0、1、0)
フィルタ3の係数(h0 、h1 、h2 )=(h0 '、h1 '、h2 ')=(0、0、1)
上記のフィルタは、単に遅延素子としてのみ働くことが分かる。まず、入力されてきたデータ(オーバーサンプリング後のデータ)の0クロスポイント(ベースバンド信号のI信号orQ信号の中心点)を見つけ、送信データの0クロスポイントと比較する。そしてこの0クロスポイントが、受信の0クロスポイントより前であれば、フィルタ1のデータを使用することでデータを1サンプル早めて、送信の0クロスポイントに近づけることができ、逆の場合には、フィルタ3のデータを使用することで、信号の0クロスポイントを近づけることができる。0クロスポイントが一致している場合には、フィルタ2のデータを使用すれば良いことが分かる。(一致させる場合は送信のベースバンド信号に0点があれば0点へ近づけるように働き、0点が無い場合はベースバンド信号の符号の変化点へ近づけるように働く)
この結果をディジタルローパスフィルタを通過させた後に間引きを行なうことにより、歪補償が可能となる。実際にはフィルタの係数を増やし、オーバーサンプリングを同時に行うことも可能である。また遅延時間の異なる複数のフィルタを使用することにより、初期状態での引き込みを速くすることが可能となる。また受信のサンプリングレートが送信のサンプリングレートより十分高い場合は、オーバーサンプリングを省くことができ且つ元のデータ精度が高くなるため、歪補償特性が改善される。
(1)テーブルの収束速度の違いの補償(その1)
オーバーサンプリング数を大きくすると単位時間当たりに取得可能なデータサンプル数が多くなり且つ歪補償テーブルの幅を大きく設定することで収束時間を早めることが可能となる。しかしながら、歪補償テーブルの幅を大きくすると歪補償特性の劣化をまねくことになる。そこで本手段は、歪補償テーブルの幅(同じ電力として扱う幅)をサンプル時間等により変化させる方法を用いる。これにより歪補償特性の劣化無く収束時間を早めることが可能とした。
(2)テーブルの収束速度の違いの補償(その2)
単位時間当たりのサンプル数が多いポイントは、収束が進み、単位時間当たりのサンプル数が少ないポイントは、なかなか収束しない。そこで、ある時間経過した後サンプル数の多いと思われるポイントのデータを基に低次の近似式を作り更新の遅いと思われるポイントデータを補間する。これにより歪補償テーブルの不連続がなくなり歪補償テーブルの更新速度の違いにより発生する帯域外のノイズを無くすことが可能とした。
(3)リニアライザの無線系に周波数特性がある場合の補償ディジタル変調波の周波数特性はI信号、Q信号のポイントの位相方向及び移動距離より推測できる。変調波の周波数を推定し周波数毎にテーブルを作ることでリニアライザの無線系に存在する周波数特性の影響を小さく抑えることが可能となり、周波数の検出間隔を小さくすることでさらに精度を高めることが可能とした。
(4)アンダーサンプリング技術を用いてリニアライザの復調系を構成する場合、復調されたI信号、Q信号においてデータのサンプリング時間に時間差が発生し、制御/演算部内部で持っている理想波形との演算で誤差が無いにもかかわらず誤差が有るように認識し、その結果、歪補償特性が劣化する問題がある。この問題は受信されたI信号、Q信号の両方又は一方に対し制御/演算部でオーバサンプリングを施すことで解決した。
101、200、300 制御/演算部
102 デジタル・アナログ変換器
103 直交変調器
104 直交復調器
105 アナログ・ディジタル変換器
106 電力増幅器
107 アンテナ
108 方向性結合器
109 基準搬送波
201、305 ディジタルフィルタ
202、307 オーバサンプリング部
301 補償テーブル
302 テーブル更新手段
303 誤差量検出手段
304 テーブル間差分値検出手段
306 遅延素子部
308 テーブル更新回数検出手段
309 未収束テーブル検出手段
Claims (54)
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記補償テーブルを更新又は切換えるテーブル更新手段を設け、収束速度の遅い又は通常更新されない前記歪補償テーブルがある場合、前記テーブル更新手段は、隣接する正常な収束を行う一つの前記歪補償テーブルの更新データを、前記更新速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルに書き込むことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項1記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、隣接する歪補償テーブル間の差分である差分誤差値を求めるテーブル間差分値検出手段と、未収束テーブルを検出する未収束テーブル検出手段とを設け、前記未収束テーブル検出手段は、前記テーブル間差分値検出手段により差分誤差値が所定値を超えたことを検出した場合、一方の歪補償テーブルの収束が進んでいるとき、前記隣接する歪補償テーブルの他方は、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルであると検出することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項1記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記歪補償テーブルの更新回数を検出するテーブル更新回数検出手段を設け、上記未収束テーブル検出手段は、前記テーブル更新回数検出手段により更新回数が所定値を超えないことを検出したとき、前記歪補償テーブルは、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルであると検出することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記補償テーブルを更新又は切換えるテーブル更新手段を設け、収束速度の遅い又は通常更新されない前記歪補償テーブルがある場合、前記テーブル更新手段は、隣接する正常な歪補償テーブルのデータから、低次の近似式を求め、その式より求めた補間値を、前記更新速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルに書き込むことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項4記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、隣接する歪補償テーブル間の差分である差分誤差値を求めるテーブル間差分値検出手段と、未収束テーブルを検出する未収束テーブル検出手段とを設け、前記未収束テーブル検出手段は、前記テーブル間差分値検出手段により差分誤差値が所定値を超えたことを検出した場合、一方の歪補償テーブルの収束が進んでいるとき、前記隣接する歪補償テーブルの他方は、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルであると検出することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項4記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記歪補償テーブルの更新回数を検出するテーブル更新回数検出手段を設け、上記未収束テーブル検出手段は、前記テーブル更新回数検出手段により更新回数が所定値を超えないことを検出したとき、前記歪補償テーブルは、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルであると検出することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項2又は5記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記未収束テーブル検出手段は、前記送出されるディジタル信号点の信号電力が小さい場合は、前記差分誤差値の所定値を小さく設定し、前記信号電力が大きい場合は、前記差分誤差値の所定値を大きく設定することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項3又は6記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記未収束テーブル検出手段は、歪補償テーブルに書き込まれる更新回数を一定期間毎にリセットすることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項2、3、5又は6記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、通信方式が時分割多元接続の場合、時分割多元接続の空きスロット期間に、前記未収束テーブル検出手段は、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルの検出を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザ装置において、送信される信号電力に対応して複数の前記補償テーブルと、前記補償テーブルを更新又は切換えるテーブル更新手段と、シンボル間の移動に伴う周波数を検出する周波数検出手段とを設け、前記周波数検出手段は、送出されるディジタル信号のシンボルデータにより位相の変移方向を求め、前記テーブル更新手段は、前記周波数検出手段が検出した位相の変移方向に対応して歪補償テーブルを分割して設け、前記位相の変移方向に対応した歪補償テーブルに対して、更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項10記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記歪補償テーブルの更新回数を検出するテーブル更新回数検出手段を設け、前記テーブル更新手段は、歪補償動作開始直後は、前記位相の変移方向に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、前記テーブル更新回数検出手段が検出した所定回数の同時更新を行なった後に、前記位相の変移方向により分割された歪補償テーブルに対して、更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項10記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記送出されるディジタル信号の信号点と前記帰還信号における対応する信号点との差分である誤差量を検出する誤差量検出手段を設け、前記テーブル更新手段は、歪補償動作開始直後は、前記位相の変移方向に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、前記誤差量検出手段が検出した同時更新における歪補償演算後の誤差量が所定値以下になったとき、前記位相の変移方向により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記補償テーブルを更新又は切換えるテーブル更新手段と、前記送出されるディジタル信号点の同相成分のI信号と、前記送出されるディジタル信号点の直角成分のQ信号を求めるI・Q信号検出手段と、シンボル間の移動に伴う周波数を検出する周波数検出手段とを設け、前記I・Q信号検出手段により、前記送出されるディジタル信号点の同相成分のI信号と前記送出されるディジタル信号点の直角成分のQ信号を求め、さらに、前記周波数検出手段により、I信号及びQ信号を用いて、前記送出されるディジタル信号点の移動距離及び回転方向を求め、前記周波数検出手段は、求めた移動距離及び回転方向に基づいて、ディジタル信号点の移動に伴う周波数を推定し、前記テーブル更新手段は、前記周波数に対応して歪補償テーブルを分割して設け、前記周波数に対応した歪補償テーブルに対して、更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項13記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記歪補償テーブルの更新回数を検出するテーブル更新回数検出手段を設け、前記テーブル更新手段は、歪補償動作開始直後は、前記周波数変化に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、前記テーブル更新回数検出手段が検出した所定回数の同時更新を行なった後に、前記周波数により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項13記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記送出されるディジタル信号の信号点と前記帰還信号における対応する信号点との差分である誤差量を検出する誤差量検出手段を設け、前記テーブル更新手段は、歪補償動作開始直後は、前記周波数に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、誤差量検出手段が検出した同時更新における歪補償演算後の誤差量が所定値以下になったとき、前記周波数により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記補償テーブルを更新又は切換えるテーブル更新手段と、前記送出されるディジタル信号点の同相成分のI信号と前記送出されるディジタル信号点の直角成分のQ信号を求めるI・Q信号検出手段と、シンボル間の移動に伴う周波数を検出する周波数検出手段とを設け、前記I・Q信号検出手段により、前記送出されるディジタル信号点の同相成分のI信号と前記送出されるディジタル信号点の直角成分のQ信号を求め、さらに、前記周波数検出手段により、I信号及びQ信号を用いて、前記送出されるディジタル信号点の位相変移及び回転方向を求め、前記周波数検出手段は、該位相変移及び回転方向に基づいて、ディジタル信号点の移動に伴う周波数を算出し、前記テーブル更新手段は、周波数間隔毎に設けた歪補償テーブルを更新することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項16記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記歪補償テーブルの更新回数を検出するテーブル更新回数検出手段を設け、前記テーブル更新手段は、歪補償動作開始直後は、前記周波数変化に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、前記テーブル更新回数検出手段が検出した所定回数の同時更新を行なった後に、前記周波数により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項16記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記送出されるディジタル信号の信号点と前記帰還信号における対応する信号点との差分である誤差量を検出する誤差量検出手段を設け、前記テーブル更新手段は、歪補償動作開始直後は、前記周波数に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、前記誤差量検出手段が検出した同時更新における歪補償演算後の誤差量が所定値以下になったとき、前記周波数により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記帰還信号をアンダーサンプリング技術を用いて復調した場合、I信号及びQ信号の少なくとも、一方に、オーバーサンプリング行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項19記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記オーバーサンプリングレートは、送信時のサンプリングレートよりも高いサンプリングレートであることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザ装置において、オーバサンプリングを行うオーバサンプリング部とデータのレート変換を行うデータレート変換回路とを設け、前記帰還信号をアンダーサンプリング技術を用いて復調した場合、前記オーバサンプリング部は、I信号及びQ信号の両方にオーバーサンプリングを行ない、該サンプルデータを前記データレート変換回路に入力し、該データレート変換回路は、I信号及びQ信号データを送信のn(nは2以上の整数)倍オーバサンプリングのデータレートに変換し、かつディジタルローパスフィルタを通した後にデータの間引きを行なうことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項21記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記送信出力を復調する際に、送信時のサンプリングレートより高いサンプリングレートでサンプリングして復調することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項21又は22記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、所定間隔おきにデータを間引くことによりデータレート変換を行うこと特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザ装置において、ディジタル信号を遅延させる遅延素子を設け、送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号間の同期が得られないとき、送信データの0クロスポイントと受信データの0クロスポイントを複数の前記遅延素子を用いて一致させることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項24記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記遅延素子は、トランスバーサルフィルタの遅延素子であることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項24記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、前記送信出力を復調する際に、送信時のサンプリングレートより高いサンプリングレートでサンプリングすることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 請求項26記載のエンベロープ検出型リニアライザ装置において、自動オフセット調整機能を併用することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザ装置。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、収束速度の遅い又は通常更新されない前記歪補償テーブルがある場合、隣接する正常な収束を行う一つの前記歪補償テーブルの更新データを、前記更新速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルに書き込むことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項28記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、隣接する歪補償テーブル間の差分である差分誤差値を求め、該差分誤差値が所定値を超えた場合、一方の歪補償テーブルの収束が進んでいるとき、前記隣接する歪補償テーブルの他方は、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルであると検出することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項28記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記歪補償テーブルの更新回数を求め、該更新回数が所定値を超えないとき、前記歪補償テーブルは、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルであると検出することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、収束速度の遅い又は通常更新されない前記歪補償テーブルがある場合、隣接する正常な歪補償テーブルのデータから、低次の近似式を求め、その式より求めた補間値を、前記更新速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルに書き込むことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項31記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、隣接する歪補償テーブル間の差分である差分誤差値を求め、該差分誤差値が所定値を超えた場合、一方の歪補償テーブルの収束が進んでいるとき、前記隣接する歪補償テーブルの他方は、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルであると検出することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項31記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記歪補償テーブルの更新回数を求め、該更新回数が所定値を超えないとき、前記歪補償テーブルは、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルであると検出することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項29又は32記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記送出されるディジタル信号点の信号電力が小さい場合は、前記差分誤差値の所定値を小さく設定し、前記信号電力が大きい場合は、前記差分誤差値の所定値を大きく設定することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項30又は33記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、歪補償テーブルに書き込まれる更新回数を一定期間毎にリセットすることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項29、30、32又は33記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、通信方式が時分割多元接続の場合、時分割多元接続の空きスロット期間に、前記収束速度の遅い又は通常更新されない歪補償テーブルの検出を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、送信される信号電力に対応して複数の前記補償テーブルを設け、送出されるディジタル信号のシンボルデータにより位相の変移方向を求め、前記位相の変移方向に対応して歪補償テーブルを分割して設け、前記位相の変移方向に対応した歪補償テーブルに対して、更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項37記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、歪補償動作開始直後は、前記位相の変移方向に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、所定回数の同時更新を行なった後に、前記位相の変移方向により分割された歪補償テーブルに対して、更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項37記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、歪補償動作開始直後は、前記位相の変移方向に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、同時更新における歪補償演算後の誤差が所定値以下になったとき、前記位相の変移方向により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記送出されるディジタル信号点の同相成分のI信号と前記送出されるディジタル信号点の直角成分のQ信号を求め、さらに、I信号及びQ信号を用いて、前記送出されるディジタル信号点の移動距離及び回転方向を求め、該移動距離及び回転方向に基づいて、ディジタル信号点の移動に伴う周波数を推定し、前記周波数に対応して歪補償テーブルを分割して設け、前記周波数に対応した歪補償テーブルに対して、更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項40記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、歪補償動作開始直後は、前記周波数変化に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、所定回数の同時更新を行なった後に、前記周波数により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項40記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、歪補償動作開始直後は、前記周波数に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、同時更新における歪補償演算後の誤差が所定値以下になったとき、前記周波数により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記送出されるディジタル信号点の同相成分のI信号と前記送出されるディジタル信号点の直角成分のQ信号を求め、さらに、I信号及びQ信号を用いて、前記送出されるディジタル信号点の位相変移及び回転方向を求め、該位相変移及び回転方向に基づいて、ディジタル信号点の移動に伴う周波数を算出し、周波数間隔毎に歪補償テーブルを設けることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項43記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、歪補償動作開始直後は、前記周波数に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、所定回数の同時更新を行なった後に、前記周波数により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項43記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、歪補償動作開始直後は、前記周波数に関係なく、歪補償テーブルを同時に更新し、同時更新における歪補償演算後の誤差が所定値以下になったとき、前記周波数により分割された歪補償テーブル毎に更新を行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記帰還信号をアンダーサンプリング技術を用いて復調した場合、I信号及びQ信号の少なくとも、一方に、オーバーサンプリング行うことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項46記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記オーバーサンプリングレートは、送信時のサンプリングレートよりも高いサンプリングレートであることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記帰還信号をアンダーサンプリング技術を用いて復調した場合、I信号及びQ信号の両方にオーバーサンプリングを行ない、該サンプルデータを外付けのデータレート変換回路に入力し、該データレート変換回路は、I信号及びQ信号データを送信のn(nは2以上の整数)倍オーバサンプリングのデータレートに変換し、かつディジタルローパスフィルタを通した後にデータの間引きを行なうことを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項48記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記送信出力の復調時に送信時のサンプリングレートより高いサンプリングレートでサンプリングすることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項48又は49記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、所定間隔おきにデータを間引くことによりデータレート変換を行うこと特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号との振幅、位相を比較して、送信回路の歪みを演算推定して歪み補償テーブルを作成し、該補償テーブルを用いて前記送出されるディジタル信号をプリディストーション処理することにより、送信回路の歪補償を行うエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、送出されるディジタル信号と該ディジタル信号の送信出力を復調して得た帰還信号間の同期が得られないとき、送信データの0クロスポイントと受信データの0クロスポイントを複数の遅延素子を用いて一致させることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項51記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、遅延調整素子は、トランスバーサルフィルタであることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項51記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、前記送信出力の復調時に送信時のサンプリングレートより高いサンプリングレートでサンプリングすることを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
- 請求項51記載のエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法において、自動オフセット調整機能を併用することを特徴とするエンベロープ検出型リニアライザにおける歪み補償更新方法。
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