JP2006211125A - 情報処理装置および方法、プログラム並びに記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザにとって快適な操作感をもったユーザインタフェースを、常に提供することができるようにする。
【解決手段】 リモコンから入力されたコマンドがコマンド処理部193により受信され、コマンドに含まれるリモコンのジョグダイヤルの操作量の値が移動量制御情報テーブル191に基づいて変換される。変換された操作量を含むコマンドは、そのコマンドに対応するモジュールのソフトウェア181乃至184に適宜供給され、それらのソフトウェアのアプリケーションレイヤ181−1乃至184−1で実行されるアプリケーションA乃至Iがコマンドに含まれる変換された操作量に基づいてGUIの表示を更新させる。本発明はテレビジョン受像機に適用することができる。
【選択図】図6
【解決手段】 リモコンから入力されたコマンドがコマンド処理部193により受信され、コマンドに含まれるリモコンのジョグダイヤルの操作量の値が移動量制御情報テーブル191に基づいて変換される。変換された操作量を含むコマンドは、そのコマンドに対応するモジュールのソフトウェア181乃至184に適宜供給され、それらのソフトウェアのアプリケーションレイヤ181−1乃至184−1で実行されるアプリケーションA乃至Iがコマンドに含まれる変換された操作量に基づいてGUIの表示を更新させる。本発明はテレビジョン受像機に適用することができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、情報処理装置および方法、プログラム並びに記録媒体に関し、特に、ユーザにとって快適な操作感をもったユーザインタフェースを、常に提供することができるようにする情報処理装置および方法、プログラム並びに記録媒体に関する。
近年、デジタル放送(デジタルデータ放送)の普及に伴って、受信機の機能も多彩になっている。受信機の機能としては、データ放送信号を受信して映像、音声、文字情報などを表示/出力するのみではなく、メモリーカードに記憶された画像データの表示、ネットワークを介しての通信などのアプリケーション処理を行う機能も付加されている。
これらのアプリケーション機能において、ユーザからの操作を受け付けるために多様なGUI(Graphical User Interface)が表示されるが、従来のリモコン(リモートコマンダ)装置に設けられた番号キー(ボタン)や、カーソル移動のための矢印キーのみでは、これらのGUIを操作しづらいこともある。そこで、リモコン装置にジョグダイヤルを設けて、ユーザによるジョグダイヤルの操作に基づいて、受信機を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、受信機においては、受信機の価格設定や各機能のバージョンアップなどが考慮され、データ放送信号を受信して映像、音声、文字情報などを表示/出力する機能、メモリーカードに記憶された画像データを読み出して表示する機能、ネットワークを介しての通信などを行う機能など、それぞれの機能が、個別の機能モジュールとして実装されることが多い。
このため、例えば、データ放送信号を受信して映像、音声、文字情報などを表示/出力する機能をもったモジュールにより出力(表示)される、放送チャネルの選択を行うGUIと、メモリーカードに記憶された画像データを読み出して表示する機能をもったモジュールにより出力(表示)されるGUIとでは、ジョグダイヤルを操作したときの操作感が異なる場合がある。
これは、予め設定された放送チャネルを画面上に表示して、カーソルなどを移動させて放送チャネルを選択する場合と、メモリーカードに記憶された画像データの中から、ユーザの所望する画像データを読み出して表示する場合とでは、それぞれの機能モジュールに対する処理負荷が大きく異なるため、あるいはまた、ぞれぞれの機能モジュールの処理能力自体が異なるため、ユーザが同じ速度でジョグダイヤルを操作しても、GUIの中でのカーソル(フォーカス位置)の反応(移動速度など)が著しく異なることがあるためである。このため、ユーザは、GUIが切り替わったとき、ジョグダイヤルの操作に対するカーソル(フォーカス位置)の移動速度を認識できず、例えば、必要以上にジョグダイヤルを動かす操作をしてしまい、その結果ユーザが所望のフォーカス位置を指定しづらくなる恐れがある。
このように、従来の技術では、ユーザにとって、常に快適な操作感を提供することができないという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザにとって快適な操作感をもったユーザインタフェースを、常に提供することができるようにするものである。
本発明の情報処理装置は、それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュールを有し、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段と、複数のモジュールのうち、コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールを特定するモジュール特定手段と、コマンドに含まれる操作量の値を、モジュール特定手段により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づいて変換する変換手段と、変換手段により変換された操作量の値を含むコマンドを、特定手段により特定されたモジュールに供給する供給手段とを備えることを特徴とする。
GUI(Graphical User Interface)の画面を表示する表示手段をさらに備え、コマンドに含まれる操作量の値に基づいて、GUIの画面の表示が更新されるようにすることができる。
前記GUIの画面は、モジュールにおいて実行されるアプリケーションプログラムの処理により表示されるようにすることができる。
前記モジュール特定手段は、アプリケーションプログラムを特定することにより、アプリケーションプログラムを実行するモジュールを特定するようにすることができる。
前記制御情報は、アプリケーション毎に設定され、予めデータベースに記憶されているようにすることができる。
前記変換手段は、自分の各部を制御する主制御部上に設けられるようにすることができる。
前記変換手段は、前記モジュール上に設けられるようにすることができる。
操作受付手段は、ジョグダイヤルとして構成されるようにすることができる。
本発明の情報処理方法は、それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュールを有する情報処理装置の情報処理方法であって、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段により生成されたコマンドに基づいて、複数のモジュールのうち、コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールを特定するモジュール特定ステップと、コマンドに含まれる操作量の値を、モジュール特定ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づいて変換する変換ステップと、変換ステップの処理により変換された操作量の値を含むコマンドを、特定ステップの処理により特定されたモジュールに供給する供給ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュールを有する情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムであって、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段により生成されたコマンドに基づいて、複数のモジュールのうち、コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールの特定を制御するモジュール特定制御ステップと、コマンドに含まれる操作量の値の、モジュール特定制御ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づく変換を制御する変換制御ステップと、変換制御ステップの処理により変換された操作量の値を含むコマンドの、特定制御ステップの処理により特定されたモジュールへの供給を制御する供給制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の記録媒体は、それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュールを有する情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムが記録されている記録媒体であって、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段により生成されたコマンドに基づいて、複数のモジュールのうち、コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールの特定を制御するモジュール特定制御ステップと、コマンドに含まれる操作量の値の、モジュール特定制御ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づく変換を制御する変換制御ステップと、変換制御ステップの処理により変換された操作量の値を含むコマンドの、特定制御ステップの処理により特定されたモジュールへの供給を制御する供給制御ステップとを含むコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されていることを特徴とする。
本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドが生成され、複数のモジュールのうち、コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールが特定され、コマンドに含まれる操作量の値が、モジュール特定ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づいて変換され、変換された操作量の値を含むコマンドが、特定されたモジュールに供給される。
本発明によれば、ユーザインタフェースを提供することができる。特に、ユーザにとって快適な操作感をもったユーザインタフェースを、常に提供することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載した発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書には記載されているが、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、明細書に記載されている発明が、全て請求されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出願、または追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理装置は、それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュール(例えば、図1のシステム制御モジュール43乃至メモリースティックモジュール46)を有し、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段(例えば、ジョグダイヤル121)により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段(例えば、図1のリモコン22)と、前記複数のモジュールのうち、前記コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールを特定するモジュール特定手段(例えば、図8のステップS21の処理を実行する図6のコマンド処理部193)と、前記コマンドに含まれる操作量の値を、前記モジュール特定手段により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、前記操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づいて変換する変換手段(例えば、図8のステップS24の処理を実行する図6のコマンド処理部193)と、前記変換手段により変換された前記操作量の値を含むコマンドを、前記特定手段により特定された前記モジュールに供給する供給手段(例えば、図8のステップS25の処理を実行する図6のコマンド処理部193)とを備える。
請求項2に記載の情報処理装置は、GUI(Graphical User Interface)の画面を表示する表示手段(例えば、図1の表示部48)をさらに備え、前記コマンドに含まれる前記操作量の値に基づいて、前記GUIの画面の表示が更新されるようにすることができる。
請求項3に記載の情報処理装置は、前記GUIの画面が、前記モジュールにおいて実行されるアプリケーションプログラムの処理により表示されるようにすることができる。
請求項5に記載の情報処理装置は、前記制御情報が、前記アプリケーション毎に設定され、予めデータベース(例えば、図1のデータベース61)に記憶されているようにすることができる。
請求項6に記載の情報処理装置は、前記変換手段が、自分の各部を制御する主制御部(例えば、図6のシステム制御モジュールのソフトウェア181)上に設けられるようにすることができる。
請求項7に記載の情報処理装置は、前記変換手段が、前記モジュール(例えば、図10のデジタル放送受信モジュールのソフトウェア182乃至ネットワークモジュールのソフトウェア184)上に設けられるようにすることができる。
請求項9に記載の情報処理方法は、それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュール(例えば、図1のシステム制御モジュール43乃至メモリースティックモジュール46)を有する情報処理装置の情報処理方法であって、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段(例えば、ジョグダイヤル121)により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段(例えば、図1のリモコン22)により生成されたコマンドに基づいて、前記複数のモジュールのうち、前記コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールを特定するモジュール特定ステップ(例えば、図8のステップS21の処理)と、前記コマンドに含まれる操作量の値を、前記モジュール特定ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、前記操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づいて変換する変換ステップ(例えば、図8のステップS24の処理)と、前記変換ステップの処理により変換された前記操作量の値を含むコマンドを、前記特定ステップの処理により特定された前記モジュールに供給する供給ステップ(例えば、図8のステップS25の処理)とを含む。
請求項10に記載のプログラムは、それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュール(例えば、図1のシステム制御モジュール43乃至メモリースティックモジュール46)を有する情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムであって、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段(例えば、ジョグダイヤル121)により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段(例えば、図1のリモコン22)により生成されたコマンドに基づいて、前記複数のモジュールのうち、前記コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールの特定を制御するモジュール特定制御ステップ(例えば、図8のステップS21の処理)と、前記コマンドに含まれる操作量の値の、前記モジュール特定制御ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、前記操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づく変換を制御する変換制御ステップ(例えば、図8のステップS24の処理)と、前記変換制御ステップの処理により変換された前記操作量の値を含むコマンドの、前記特定制御ステップの処理により特定された前記モジュールへの供給を制御する供給制御ステップ(例えば、図8のステップS25の処理)とを含む。
請求項11に記載の記録媒体は、それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュール(例えば、図1のシステム制御モジュール43乃至メモリースティックモジュール46)を有する情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムが記録されている記録媒体であって、ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段(例えば、ジョグダイヤル121)により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段(例えば、図1のリモコン22)により生成されたコマンドに基づいて、前記複数のモジュールのうち、前記コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールの特定を制御するモジュール特定制御ステップ(例えば、図8のステップS21の処理)と、前記コマンドに含まれる操作量の値の、前記モジュール特定制御ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、前記操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づく変換を制御する変換制御ステップ(例えば、図8のステップS24の処理)と、前記変換制御ステップの処理により変換された前記操作量の値を含むコマンドの、前記特定制御ステップの処理により特定された前記モジュールへの供給を制御する供給制御ステップ(例えば、図8のステップS25の処理)とを含むコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明を適用したテレビジョンシステム1の構成例を示すブロック図である。この例では、テレビジョンシステム1は、テレビジョン受信機21と、リモコン(リモートコマンダ)22により構成されている。
チューナ41は、例えば、放送されている放送信号を受信し、符号化された放送信号を復調するなどして生成されるデータを、システム制御モジュール43、および高画質回路47へ出力する。
ビデオ入力部42は、入力されるビデオ信号に基づいて、映像/音声データを生成し、システム制御モジュール43、および高画質回路47へ出力する。
システム制御モジュール43は、テレビジョン受信機21を構成する各部を制御する。システム制御モジュールは、例えば、リモコン受光部49を介して取得されるリモコン22から送信されたコマンドを解析し、そのコマンドに対応する制御信号を、テレビジョン受信機21を構成する各部に出力する。また、システム制御モジュール43は、内蔵する記憶装置などに記憶されるデータによって構成されるデータベース61を有している。
データベース61には、デジタル放送受信モジュール44、ネットワークモジュール45、またはメモリースティックモジュール46から供給される各種のデータが記憶されるとともに、システム制御モジュール43、デジタル放送受信モジュール44、ネットワークモジュール45、またはメモリースティックモジュール46において実行されるアプリケーションプログラムにより表示されるGUIにおけるカーソルなどのポインタの移動量を制御する移動量制御情報も記憶される。なお、移動量制御情報の詳細については後述する。
また、システム制御モジュール43は、必要に応じて、テレビジョン受像機21の制御に関するアプリケーションプログラムを実行する。
デジタル放送受信モジュール44は、チューナ41により受信され、システム制御モジュール43を介して取得されるデジタル放送のデータに基づいて、各種の処理を行う。デジタル放送受信モジュール44は、例えば、デジタル放送のデータに基づく番組表の表示、録画予約データの生成などを行うアプリケーションプログラムを実行する。
ネットワークモジュール45は、図示せぬ通信部を介して外部のネットワークとの通信を行う。ネットワークモジュール45は、例えば、システム制御モジュール43の制御に基づいて、インターネットなどの外部のネットワークとの通信を行い、電子メールの送受信、外部のネットワーク上のサーバに蓄積されるデータのダウンロードなどを行うアプリケーションプログラムを実行する。
メモリースティックモジュール46は、図示せぬアダプタなどに装着されたメモリースティック(商標)などの記録媒体に記録されたデータの読み出し(または書き込み)を行う。メモリースティックモジュール46は、例えば、メモリースティックに記録されたデジタルカメラにより撮影された画像の画像データなどを取得して、その画像データを再生して表示するアプリケーションプログラムを実行する。
高画質回路47は、システム制御モジュール43乃至メモリースティックモジュール46の各モジュールで実行されるアプリケーションにより表示されるGUIを、チューナ41、またはビデオ入力部42から出力される映像(画像)データの映像(画像)に重畳し、その画像に対応する信号を、表示部48に出力する。
表示部48は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などより構成され、画像を表示するディスプレイであり、高画質回路47から出力される信号に対応する画像を表示する。
リモコン受光部49は、リモコン22から出力される、例えば、赤外線の信号を受信し、受信した信号に対応するコマンド(制御データ)を、システム制御モジュール43に出力する。なお、リモコン受光部49から出力されるコマンドは、システム制御モジュール43を介して、必要に応じてデジタル放送受信モジュール44乃至メモリースティックモジュール46のそれぞれにも供給される。
リモコン22は、テレビジョン受像機21に対してユーザが操作入力を行う場合に用いられるものであり、ユーザによって行われた操作入力に対応するコマンドを生成し、生成したコマンドを、例えば、赤外線の信号としてテレビジョン受像機21に送信する。また、リモコン22には、図2に示されるようなジョグダイヤルが設けられている。
図2は、リモコン22に設けられるジョグダイヤル121の例を示す図である。ジョグダイヤル121は、図中の矢印141または142の方向に回転可能に構成されており、例えば、ユーザがジョグダイヤル121を、矢印141または142の方向に指で押すことにより回転させられる。また、ジョグダイヤル121には、回転の単位であって、所定の回転角度毎に設けられた目盛(ノッチ)が設けられており、リモコン22は、ジョグダイヤル121が回転させられると、回転方向と回転量を検出し、ジョグダイヤル121がどの方向に何目盛分操作されたかを示す操作量のコード(信号)をコマンドとともに送信する。
ユーザは、ジョグダイヤル121を回転させる操作を行うことにより、例えば、図3に示されるGUIの中の所望の項目の選択を行う。図3は、システム制御モジュール43乃至メモリースティックモジュール46の各モジュールのいずれかにより実行される1つのアプリケーションにより表示部48の画面に表示されるGUIの例を示す図である。
図3において、画面上部の領域81には、「XXXアプリケーション」と表示されており、このGUIが「XXX」で示されるアプリケーション(アプリケーションプログラム)により表示されたものであることを表している。さらに、画面中央の領域100には、選択可能な項目としてアイテム1乃至アイテム6が表示されている。
ユーザは、ジョグダイヤル121を回転させる操作を行うことにより、アイテム1乃至アイテム6のいずれかの項目を選択することができ、この例では、アイテム3がハイライト表示されることにより選択されている。例えば、ジョグダイヤル121を図2の矢印141の方向に回転させると、その回転量に対応して、アイテム2、アイテム1が順番にハイライト表示される。また、ジョグダイヤル121を図2の矢印142の方向に回転させると、その回転量に対応して、アイテム4、アイテム5、・・・が順番にハイライト表示される。
ここでは、領域100に表示されるアイテム1乃至アイテム6がハイライト表示されることにより項目が選択される例について説明したが、例えば、ジョグダイヤル121の操作に対応してカーソルなどのポインタが、領域100に表示される項目上を移動し、ポインタで所望の項目を指すことなどにより項目が選択されるようにすることも可能である。図3の例では、選択される項目であるアイテム1乃至アイテム6に対するハイライト表示が1種のポインタとなっている。
なお、リモコン22には、ジョグダイヤルの他にも、例えば、各種のボタンなどが設けられており、それらのボタンのうちの所定のボタンを押下することにより、ハイライト表示された項目の選択が決定(確定)される。
図4は、データベース61に記憶される移動量制御情報の構成例を示す図である。上述したように、移動量制御情報は、システム制御モジュール43、デジタル放送受信モジュール44、ネットワークモジュール45、またはメモリースティックモジュール46において実行されるアプリケーションプログラムにより表示されるGUIにおける、ジョグダイヤル121の操作に対するポインタの移動量を制御する情報とされる。
図4の例では、アプリケーション(アプリケーションプログラム)毎に移動量制御情報が設定されている。例えば、アプリケーションAの場合、移動量変換方法が「増」とされ、移動量変換値が「20%」とされている。これは、アプリケーションAにおいて表示されるGUIでは、ポインタの移動量を、ジョグダイヤル121の操作量に対応する基準値に対して増加させて表示させる移動量変換を行い、その増加の割合は、操作量(例えば、ジョグダイヤル121が回転された目盛の数)に対して20%であることを表している。
例えば、ポインタの移動量の基準値として、ジョグダイヤル121の1目盛分の回転に対応するGUI上でのポインタの移動量が1cmを設定されていた場合、アプリケーションAにおいては、ジョグダイヤル121の1目盛分の回転に対応するGUI上でのポインタの移動量が1.2cm(1cm+1cm×(20%))に変更されることになる。すなわち、アプリケーションAにおいて、ジョグダイヤル121の操作量が実際に操作された操作量に対して(例えば、仮想的に)20%増加されるように変換されることになる。
また、アプリケーションBの場合、移動量変換方法が「減」とされ、移動量変換値が「50%」とされている。これは、アプリケーションBにおいて表示されるGUIでは、ポインタの移動量を、ジョグダイヤル121の操作量に対応する基準値に対して減少させて表示させる移動量変換を行い、その減少の割合は、操作量(例えば、ジョグダイヤル121が回転された目盛の数)に対して50%であることを表している。
同様に、アプリケーションC、・・・についても移動量制御情報が設定されている。
また、移動量制御情報は、図5に示されるように構成されるようにしてもよい。図5の例でも、やはりアプリケーション(アプリケーションプログラム)毎に移動量制御情報が設定されているが、変換方法が図4の場合と異なっている。例えば、アプリケーションAの場合、移動量変換方法が「項目数多」の場合、「操作量×2」とされ、「項目数少」の場合、「操作量×1」とされている。
これは、アプリケーションAにおいて表示されるGUIでは、ジョグダイヤル121の操作に対応するポインタの移動量を、GUIに表示される項目(例えば、図3のアイテム1乃至6のような項目)の数によって変更することを表しており、例えば、項目の数が予め設定された閾値を超えている場合(「項目数多」に該当する場合)、ジョグダイヤル121の操作量を、(例えば、仮想的に)実際に操作された操作量の2倍として、その操作量に対応させてポインタを移動させることを表している。また、GUIに表示される項目の数が予め設定された閾値以下の場合(「項目数少」に該当する場合)、ジョグダイヤル121の操作量を、実際に操作された操作量と等しい(1倍)ものとして、その操作量に対応させてポインタを移動させることを表している。
例えば、アプリケーションAにおいては、項目の数が閾値を超えている場合、ジョグダイヤル121の1目盛分だけ回転させると、GUI上では、ジョグダイヤル121の2(1×2)目盛分に対応する移動量だけ、ポインタが移動され、項目の数が閾値以下の場合、ジョグダイヤル121の1目盛分だけ回転させると、GUI上では、ジョグダイヤル121の1(1×1)目盛分に対応する移動量だけ、ポインタが移動されることになる。
同様に、アプリケーションB、C、・・・についても移動量制御情報が設定されている。
図6は、システム制御モジュール43、デジタル放送受信モジュール44、ネットワークモジュール45、およびメモリースティックモジュール46に実装されるソフトウェア181乃至184の機能的構成例を示すブロック図である。
同図において、上述の各モジュールに実装されるソフトウェア181乃至184はそれぞれ、他のモジュールとの間でのデータの送受信(入出力)のインタフェースとなるドライバレイヤ181−2乃至184−2と、そのモジュールにおいて実行されるアプリケーションの処理を行うアプリケーションレイヤ181−1乃至184−1とにより構成されている。なお、実際には、ドライバレイヤにおいて、各種のドライバプログラムが実行され、アプリケーションレイヤにおいて、各種のアプリケーションプログラムが実行されることになる。この例では、アプリケーションレイヤ181−1において、アプリケーションA乃至Cが実行され、アプリケーションレイヤ181−2において、アプリケーションDとEが実行されている。また、アプリケーションレイヤ181−3において、アプリケーションFとGが実行され、アプリケーションレイヤ181−4において、アプリケーションHとIが実行されている。
リモコン22から出力されるコマンドは、システム制御モジュール43のドライバレイヤ182−2を介して、アプリケーションレイヤ181−1に出力される。そして、アプリケーションレイヤ181−1のコマンド処理部193が移動量制御情報テーブル191に基づいて、ジョグダイヤル121の操作量(またはポインタの移動量)を変換し、変換された操作量(または移動量)に対応するコマンドを、ドライバレイヤ181−2を介して、各モジュールのソフトウェア182乃至184に出力する。ここで、移動量制御情報テーブル191は、データベース61から、図4または図5を参照して上述した移動量制御情報のうち、現在、アプリケーションレイヤ181−1乃至184−1において稼動中(実行中)のアプリケーションに対応する移動量制御情報が抽出されて生成されたテーブルとされる。
なお、現在稼動中のアプリケーションは、ドライバレイヤ181−2の中のアクティブ判断部192により検出される。移動量制御情報テーブル191の生成方法については、図7を参照して後述する。
移動量制御情報テーブル191に基づいて変換された操作量を含むコマンドは、ドライバレイヤ181−2を介して、各モジュールのソフトウェア182乃至184に出力され、ドライバレイヤ182−2乃至182−4を介してアプリケーションレイヤ182−1乃至184−1に供給される。そして、アプリケーションレイヤ182−1乃至184−1で実行中のアプリケーションにより表示されるGUIの中で、供給されたコマンドに対応してポインタなどが移動される。
なお、上述したように、システム制御モジュール43のソフトウェア181のアプリケーションレイヤ181−1においてもアプリケーションA乃至Cが実行されており、移動量制御情報テーブル191に基づいて変換された操作量を含むコマンドが、アプリケーションA乃至Cに対するコマンドであった場合、そのコマンドは、直接アプリケーション乃至Cに供給される。
図7は、図6の移動量制御情報テーブル191を生成する、移動量制御情報テーブル生成処理を説明するフローチャートである。この処理は、例えば、テレビジョン受信機21が起動しているとき、所定の時間間隔で実行される。
ステップS1において、アクティブ判断部192は、アクティブな(現在稼動中の)アプリケーションを検出する。ステップS2において、アクティブ判断部192は、ステップS1で検出されたアプリケーションに対応する移動量制御情報をデータベース61から読み出す。ステップS3において、アクティブ判断部192は、ステップS2で読み出された移動量制御情報に基づいて、移動量制御情報テーブル191を生成する。
このようにして移動量制御情報テーブル191が生成される。
次に、図8のフローチャートを参照して、図6のコマンド処理部193によるコマンド受信処理について説明する。この処理は、リモコン22から送信されたコマンドをテレビジョン受信機21が受信したとき実行される。
ステップS21において、コマンド処理部193は、受信されたコマンドに対応するアプリケーションを特定する。このとき、受信されたコマンドがアプリケーションレイヤ181−1乃至184−1において実行されるアプリケーションのうちのどのアプリケーションにおいて利用されるものであるかが特定される。
ステップS22において、コマンド処理部193は、ステップS21の処理により特定されたアプリケーションは、現在稼動中か否かを判定する。ここでは、例えば、図7を参照して上述した移動量制御情報テーブル生成処理により生成された移動量制御情報テーブル191に当該アプリケーションの移動量制御情報が記述されているか否かをチェックすることにより、当該アプリケーションが現在稼動中か否かが判定される。ステップS22において、当該アプリケーションが稼動中であると判定された場合、処理は、ステップS23に進む。
ステップS23において、コマンド処理部193は、受信されたコマンドに含まれるジョグダイヤル121の操作量の情報に基づいて、ジョグダイヤル121の操作量を、例えば、数値として受信スタックに記憶する。ここで受信スタックは、コマンド処理部193が、システム制御モジュール43が内蔵するメモリなどを用いて情報を記憶するためのスタックとされ、リモコン22から直接受信した操作量の値が一時的に記憶される。
ステップS24において、コマンド処理部193は、ステップS23の処理により、受信スタックに記憶されている操作量の値を、移動量制御情報テーブル191に基づいて変換する。上述したように、移動量制御情報テーブル191は、図4または図5を参照して上述した移動量制御情報に基づいて生成されており、ステップS21の処理で特定されたアプリケーションに対応して、移動量制御情報に基づく操作量の値の変換(変更)が行われる。
ステップS25において、コマンド処理部193は、ステップS24の処理により変換された操作量の値(操作量の値を含むコマンド)を、ステップS21の処理により特定されたアプリケーションが稼動するモジュール(例えば、デジタル放送受信モジュール44乃至メモリースティックモジュール46)に供給する。なお、ステップS21の処理により特定されたアプリケーションが稼動するモジュールがシステム制御モジュール43であった場合、変換された操作量の値は、システム制御モジュール43自身の内部に供給されることになる。
なお、ステップS22において、当該アプリケーションが稼動中ではないと判定された場合、処理はステップS26に進み、例えば、表示部48にエラーメッセージを表示させるなどのエラー処理が実行される。
このようにして、リモコン22から送信され、受信されたコマンドの操作量の値が変換されて各モジュールに供給される。
次に、図9のフローチャートを参照して、ダイヤル操作対応処理について説明する。この処理は、図8のステップS25の処理により変換された操作量の値がモジュールに供給されたとき実行される。ここでは、ステップS25の処理により変換された操作量の値がメモリースティックモジュール46に供給され、メモリースティックモジュール46のアプリケーションレイヤ183−1で稼動中のアプリケーションFにおいて表示されるメモリースティックに記録された画像の表示を行うGUIにおいて利用される場合の例について説明する。
ステップS51において、モジュールのアプリケーション(いまの場合、アプリケーションF)は、処理中フラグがONであるか否かを判定する。ここで処理中フラグは、モジュールのアプリケーションにおいてダイヤル操作対応処理が実行中であるか否かを表す情報とされる。
ステップS51において、処理中フラグがONであると判定された場合、処理はステップS52に進み、アプリケーションFは、実行スタックをクリアする。ここで実行スタックは、各モジュールのアプリケーションが、そのモジュールが内蔵するメモリなどを用いて情報を記憶するためのスタックとされ、コマンド処理部193により変換された操作量の値が一時的に記憶される。
一方、ステップS51において、処理中フラグがONではないと判定された場合、ステップS52の処理はスキップされる。
ステップS53において、アプリケーションFは、上述した処理中フラグをONに設定する。
ステップS54において、アプリケーションFは、ステップS25の処理により供給され、コマンド処理部193により変換された操作量の値を実行スタックに記憶する。
ステップS55において、アプリケーションFは、操作量1回分の制御を行う。このとき、例えば、アプリケーションFにより表示されるGUIの中で、ポインタを1項目分移動させる制御が行われる。
ステップS56において、アプリケーションFは、ステップS55の処理による制御に基づいて、表示部48に表示されているGUIの表示を更新する。
ステップS57において、アプリケーションFは、実行スタックの操作量の値を1だけ減らす。
ステップS58において、アプリケーションFは、リモコン22からの新たな操作コマンドを受信したか否かを判定し、新たな操作コマンドを受信していないと判定された場合、ステップS60に進み、実行スタックは空か(実行スタックに記憶されている操作量の値が0か)否かを判定する。
ステップS60において、実行スタックが空ではないと判定された場合、処理はステップS55に戻り、それ以後の処理が繰り返し実行される。ステップS60において、実行スタックが空であると判定された場合、処理はステップS61に進み、アプリケーションFは、処理中フラグをOFFに設定し、処理を終了する。
一方、ステップS58において、新たな操作コマンドを受信したと判定された場合、処理は、ステップS59に進み、アプリケーションFは、コマンド処理部193にコマンド受信を通知して、処理を終了する。これにより、図8を参照して上述したコマンド受信処理が実行されることになる。
このようにして、ジョグダイヤル121の操作に対応してGUIの表示が更新される。このように、コマンド処理部193により変換された操作量に基づいて、各アプリケーションがGUIを更新することにより、各アプリケーションにおいて、遅延などによる違和感のない、快適な操作感を提供することができる。
例えば、デジタル放送受信モジュール44において実行される、予め設定された放送チャネルを画面上に表示して、カーソルなどを移動させて放送チャネルを選択するアプリケーションと、メモリースティックモジュール46において実行される、メモリースティックに記録された画像データの中から、ユーザの所望する画像データを読み出して表示するアプリケーションとでは、それぞれのモジュールに対する処理負荷が大きく異なるため、ユーザが同じ速度でジョグダイヤル121を操作しても、GUIの中でのポインタの移動速度などが著しく異なることがあるが、本発明においては、コマンド処理部193により変換された操作量に基づいて、各アプリケーションが処理速度(処理能力)に応じてGUIを更新するので、ユーザは、ジョグダイヤル121の操作に対するポインタの移動速度を把握しやすくなり操作性が向上する。
また、GUIを表示するアプリケーションにおいて処理中フラグがON(ダイヤル操作対応処理の仕掛かり中)である場合、ステップS52で実行スタックがクリアされるようにしたので、例えば、必要以上にジョグダイヤル121を操作してしまい、GUIの更新(例えば、画像の表示)が続いている場合でも、再度ジョグダイヤル121を操作することにより、実行スタックがクリアされ、GUIの更新を終了させることができる。その結果、遅延などによる操作応答性の悪化は改善され、さらに操作性を向上させることができる。
上述した例においては、システム制御モジュール43のコマンド処理部193がリモコン22から直接受信されたジョグダイヤル121の操作量を変換して各モジュールに供給すると説明したが、リモコン22から直接受信されたジョグダイヤル121の操作量を、そのまま、各モジュールに供給し、各モジュールのアプリケーションにおいてジョグダイヤル121の操作量の変換が行われるようにすることも可能である。
図10は、この場合のシステム制御モジュール43、デジタル放送受信モジュール44、ネットワークモジュール45、およびメモリースティックモジュール46に実装されるソフトウェア181乃至184の機能的構成例を示すブロック図である。同図は、図6に対応する図であり、図6の各ブロックと対応するブロックには同一の符号が付されている。図10においては、図6と異なり、システム制御モジュール43のアプリケーションレイヤ181−1に移動量制御情報テーブルが構築されず、各モジュールのアプリケーションにおいて、データベース61を参照して操作量の変換が行われるように構成されている。
次に、図11のフローチャートを参照して、図10のコマンド処理部193によるコマンド受信処理の例について説明する。この処理は、リモコン22から送信されたコマンドをテレビジョン受信機21が受信したとき実行される。
ステップS101乃至S103の処理は、図8のステップS21乃至S23の処理と同様の処理なので、詳細な説明は省略する。
ステップS104において、コマンド処理部193は、ステップS103の処理により、受信スタックに記憶されている操作量の値を、ステップS101の処理により特定されたアプリケーションが稼動するモジュール(例えば、デジタル放送受信モジュール44乃至メモリースティックモジュール46)に供給する。図8の例では、ステップS25の処理で、変換された操作量の値が供給されるようにしたが、この例では、ステップS104の処理で、リモコン22から直接受信されたジョグダイヤル121の操作量を、そのまま、各モジュールに供給する。なお、ステップS101の処理により特定されたアプリケーションが稼動するモジュールがシステム制御モジュール43であった場合、変換された操作量の値は、システム制御モジュール43自身の内部に供給されることになる。
ステップS105の処理は、図8のステップS26と同様の処理なので、詳細な説明は省略する。
このようにして、リモコン22から送信され、受信されたコマンドの操作量の値が、そのまま(変換されずに)各モジュールに供給される。
次に、図12のフローチャートを参照して、ダイヤル操作対応処理の別の例について説明する。この処理は、図11のステップS104の処理により操作量の値がモジュールに供給されたとき実行される。ここでは、ステップS104の処理により操作量の値がメモリースティックモジュール46に供給され、メモリースティックモジュール46のアプリケーションレイヤ183−1で稼動中のアプリケーションFにおいて表示されるメモリースティックに記録された画像の表示を行うGUIにおいて利用される場合の例について説明する。
ステップS131乃至S133の処理は、図9のステップS51乃至S53の処理と同様の処理なので詳細な説明は省略する。
ステップS134において、アプリケーションFは、図13を参照して後述する操作量変換処理を実行する。これにより、ジョグダイヤル121の操作量の値の変換が行われる。
ここで、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS134の操作量変換処理の詳細について説明する。
ステップS171において、アプリケーションFは、データベース61から移動量制御情報を読み出す。このとき、例えば、図4または図5を参照して上述した移動量制御情報のうち、アプリケーションFに対応する移動量制御情報が読み出される。
ステップS171において、アプリケーションFは、処理負荷に基づいて移動量制御情報を変更する。このとき移動量制御情報の変更は、例えば、アプリケーションFはメモリースティックモジュール46の処理状況を監視し、メモリースティックモジュール46の現在の処理負荷を数値として取得することにより行われる。例えば、メモリースティックモジュール46の現在の処理負荷の値が予め設定された値を超える場合、図4の移動量制御情報において操作量変換方法が「増」である移動量制御情報に基づく操作量の変換を行わないように変更する。このようにすることで、モジュールの処理負荷が高いときに、過度の操作量が入力されることを抑制し、GUIの更新が遅滞することが抑制される。
なお、ステップS171の処理は省略されるようにしてもよい。
ステップS173において、アプリケーションFは、ステップS171の処理で読み出され、ステップS172の処理で変更された移動量制御情報に基づいて、ステップS104の処理により供給された操作量の値を変換する。
このようにして操作量の変換が行われる。
図12に戻って、ステップS134の処理の後、ステップS135においてアプリケーションFは、ステップS134の処理により変換された操作量の値を実行スタックに記憶する。
ステップS136乃至S142の処理は、図9のステップS55乃至S61と同様の処理なので詳細な説明は省略する。
このようにして、ジョグダイヤル121の操作に対応してGUIの表示が更新される。このように、モジュールの各アプリケーションにより変換された操作量に基づいて、GUIを更新することにより、図9の例の場合と同様に、各アプリケーションにおいて違和感のない、快適な操作感を提供することができる。
なお、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば図14に示されるような汎用のパーソナルコンピュータ300などに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
図14において、CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)
302に記憶されているプログラム、または記憶部308からRAM(Random Access Memory)303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
302に記憶されているプログラム、または記憶部308からRAM(Random Access Memory)303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース305も接続されている。
入出力インタフェース305には、キーボード、マウスなどよりなる入力部306、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部307、ハードディスクなどより構成される記憶部308、モデム、ネットワークインタフェースカードなどより構成される通信部309が接続されている。通信部309は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース305にはまた、必要に応じてドライブ310が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部308にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、インターネットなどのネットワークや、リムーバブルメディア311などからなる記録媒体からインストールされる。
なお、この記録媒体は、図14に示される、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア311により構成されるものだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM302や、記憶部308に含まれるハードディスクなどで構成されるものも含む。
なお、本明細書において上述した一連の処理を実行するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
21 テレビジョン受像機, 22 リモコン, 43 システム制御モジュール, 44 デジタル放送受信モジュール, 45 ネットワークモジュール, 46 メモリースティックモジュール, 48 表示部, 61 データベース, 121 ジョグダイヤル, 191 移動量制御情報テーブル, 192 アクティブ判断部, 193 コマンド処理部, 301 CPU, 302 RAM, 303 ROM, 308 記憶部, 311 リムーバブルメディア
Claims (11)
- それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュールを有し、
ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段と、
前記複数のモジュールのうち、前記コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールを特定するモジュール特定手段と、
前記コマンドに含まれる操作量の値を、前記モジュール特定手段により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、前記操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づいて変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された前記操作量の値を含むコマンドを、前記特定手段により特定された前記モジュールに供給する供給手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - GUI(Graphical User Interface)の画面を表示する表示手段をさらに備え、
前記コマンドに含まれる前記操作量の値に基づいて、前記GUIの画面の表示が更新される
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記GUIの画面は、前記モジュールにおいて実行されるアプリケーションプログラムの処理により表示される
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記モジュール特定手段は、前記アプリケーションプログラムを特定することにより、前記アプリケーションプログラムを実行する前記モジュールを特定する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記制御情報は、前記アプリケーション毎に設定され、予めデータベースに記憶されている
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記変換手段は、自分の各部を制御する主制御部上に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変換手段は、前記モジュール上に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 操作受付手段は、ジョグダイヤルとして構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュールを有する情報処理装置の情報処理方法であって、
ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段により生成されたコマンドに基づいて、
前記複数のモジュールのうち、前記コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールを特定するモジュール特定ステップと、
前記コマンドに含まれる操作量の値を、前記モジュール特定ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、前記操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づいて変換する変換ステップと、
前記変換ステップの処理により変換された前記操作量の値を含むコマンドを、前記特定ステップの処理により特定された前記モジュールに供給する供給ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュールを有する情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムであって、
ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段により生成されたコマンドに基づいて、
前記複数のモジュールのうち、前記コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールの特定を制御するモジュール特定制御ステップと、
前記コマンドに含まれる操作量の値の、前記モジュール特定制御ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、前記操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づく変換を制御する変換制御ステップと、
前記変換制御ステップの処理により変換された前記操作量の値を含むコマンドの、前記特定制御ステップの処理により特定された前記モジュールへの供給を制御する供給制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラム。 - それぞれ異なる所定の処理を実行する複数のモジュールを有する情報処理装置に情報処理を行わせるプログラムが記録されている記録媒体であって、
ユーザによる操作を受け付ける操作受付手段により受け付けられた操作量に基づいて、コマンドを生成するコマンド生成手段により生成されたコマンドに基づいて、
前記複数のモジュールのうち、前記コマンド生成手段により生成されたコマンドに対応するモジュールの特定を制御するモジュール特定制御ステップと、
前記コマンドに含まれる操作量の値の、前記モジュール特定制御ステップの処理により特定されたモジュールに対応する制御情報であって、前記操作量の変換に関する情報を含む制御情報に基づく変換を制御する変換制御ステップと、
前記変換制御ステップの処理により変換された前記操作量の値を含むコマンドの、前記特定制御ステップの処理により特定された前記モジュールへの供給を制御する供給制御ステップと
を含むコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP2005018453A JP2006211125A (ja) | 2005-01-26 | 2005-01-26 | 情報処理装置および方法、プログラム並びに記録媒体 |
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JP (1) | JP2006211125A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-01-26 JP JP2005018453A patent/JP2006211125A/ja not_active Withdrawn
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