JP2005204251A - ユーザ入力制御装置、ユーザ入力制御方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このユーザ入力制御装置は、2つ以上の入力手段を備えており、その入力手段のいずれかが実施されたときに対応して割り当てられた特定の機能を実行させるものである。これらの入力手段相互間において優先して実行させたい入力手段に対して、それぞれ優先度を対応付けた入力別優先度テーブルを用意しておき、ユーザ入力制御装置は、一定時間(同時押しとみなす時間)内に実施された入力手段をまとめて入力し、この時間内に実施された入力手段すべての優先度を入力別優先度テーブルから取得し、この優先度が最も高い入力手段を選択し、この入力手段に割り当てられている特定の機能を実行するようにした。これにより、ユーザの操作性を向上することができる。
【選択図】図1
Description
さらに、テレビジョン装置自身の機能においても多機能化が展開されており、例えば、通信網を利用してインターネットへ接続して、Webページの閲覧や買い物等ができるようになっている。
このキー入力装置によると、ユーザが操作する際に誤って、目的の操作ボタンとそれ以外の他の操作ボタンを押してしまった場合でも、如何なる機能も実行されないため、前述したような操作ボタンの同時押しによって、ユーザの意に反した機能が実行されることを防止することができる。
ユーザ入力制御装置は、2つ以上の入力手段を備えており、その入力手段のいずれかが実施されたときに対応して割り当てられている特定の機能を実行させるものである。
まず、これらの入力手段相互間において優先して実行させたい入力手段に対して、それぞれ優先度を対応付けた入力別優先度テーブルを用意しておく。
次に、ユーザ入力制御装置は、一定時間(同時押しとみなす時間)内に実施された入力手段をまとめて入力し、この時間内に実施された入力手段すべての優先度を入力別優先度テーブルから取得し、この優先度が最も高い入力手段を選択し、この選択された入力手段に割り当てられている特定の機能を実行するようにした。
(1)ユーザにとって最も重要な機能に対応する入力手段の優先度を最も高くし、ユーザにとって重要でない機能になるに従って、その機能を有する入力手段の優先度を低く設定する。
(2)ユーザによって操作された回数の累積数が最も多い入力手段の優先度を最も高くし、累積数が少なくなるに従って、それぞれの入力手段の優先度を低く設定する。
(3)特定の条件を満足する場合のみ、実行を許可または推奨されている機能を有する入力手段の優先度を、他の入力手段より低くする。
(4)上記(1)または(2)に対して、上記(3)を組み合わせて優先度を設定する。
また、入力手段に対して優先度をユーザが変更設定できるようにしたことにより、ユーザの好みを反映したインターフェイスを提供することができる。
システム制御部11は、ユーザが押した操作ボタンを示すキーコードをユーザ操作部14から入力すると、入力操作機能テーブル15を参照して、キーコードに対応するファンクションを得て、このファンクションに従ってユーザ入力制御装置の各構成部分を制御する。
優先順位を特定できる識別子としては、例えば、1からn(nは正数)の数値を用い、小さい方の数値または大きい方の数値を優先度が高いキーコードとすることができる。
なお、本実施形態では数値の小さい方を高い優先度とし、図3において、キーコードK2に対応する数値「1」が最も高い優先度を示し、「2」、「3」と数値が大きくなるに従って優先度が小さいとする。
ここで、前記の入力操作機能テーブル15および入力別優先度テーブル16を保持するメモリは、不揮発性の半導体記憶素子、ハードディスクや光ディスク記録再生装置等からなり、システム制御部11からメモリに格納されている内容の読み込みおよび書き込みが可能であれば、任意の情報記録再生装置を用いることができる。
なお、本実施形態の入力別優先度テーブル16では、ユーザにとって最も重要なファンクションに対応するキーコードの優先度を最高に設定し、ユーザにとって重要でないファンクションほど、優先度が低くなるように設定している。
例えば、最も優先度が高いキーコードK2に対応するファンクション「音量を下げる」をユーザにとって最も重要な機能とし、最も優先度が低いキーコードK5に対応するファンクション「チャンネル3を表示する」をユーザにとって最も重要でない機能とした。
図4は、ユーザの操作する操作パネルを示しており、音量大ボタンB1、音量小ボタンB2、チャンネル1表示ボタンB3、チャンネル2表示ボタンB4、チャンネル3表示ボタンB5からなっている。各操作ボタンB1、B2、B3、B4、B5には、それぞれ操作ボタンを識別する一意のキーコードK1、K2、K3、K4、K5が割り当てられている。
また、ユーザ操作部14は、操作ボタンが同時に押されたことを認識するために、一定時間内に入力された複数の操作ボタンのキーコードを保持するメモリを備えており、入力された操作ボタンのキーコードをこのメモリに蓄積し、一定時間経過後にこのメモリ内のキーコードをシステム制御部11へ送信するようにしている。
すべての操作ボタンがOFFの状態から、ある操作ボタンがONの状態になった時を同時押しとみなす時間の開始点とし、ユーザ操作部14にて、開始点で押された操作ボタンのキーコードが取得され、メモリへ記憶される。
一定時間Tw経過後に、開始点から一定時間Twが経過するまでに押されたすべての操作ボタンに対応するキーコードが累積したメモリからシステム制御部11へ送信される。
また、CH2ボタンB4のように、一度、一定時間Twが経過した後に何らかの操作ボタンが押された場合、その操作ボタンは、次の同時押しとみなす時間の開始点として認識される。
他方、操作ボタンが押されていない場合(ステップS605のNO)、ステップS604へ戻る。
続いて、ユーザ操作部14よりキーコードを受信したシステム制御部11は、入力別優先度テーブル16を参照して、受信したすべてのキーコードに対応する優先度を取得する(ステップS608)。
さらに、システム制御部11は、入力操作機能テーブル15を参照して選択されたキーコードに対応するファンクションを得る(ステップS610)。
システム制御部11は、取得したファンクションの内容に対応する定められた機能を実行する(ステップS611)。
図8は、ユーザの操作する操作パネルを示しており、音量大ボタン、音量小ボタン、チャンネル1から12表示ボタン、メニュー選択ボタンおよびカーソル移動・決定ボタンからなっている。
ここで、カーソル移動・決定ボタンのうち、上下方向の矢印を押したときには、表示されている他の項目の上下方向にカーソル(カーソルは、枠や背景の輝度の変化によって表示する)を移動させる。右方向の矢印を押したときには、カーソルで示された項目を選択し、その項目に対する選択値を入力する画面へ移動する。左方向の矢印を押したときには、現在表示されている画面から元の画面へ戻り、最初の設定メニューで左方向の矢印が押されたときには設定メニューを終了する。
決定ボタンを押したときには、選択した項目に選択した値を設定することを示し、設定が終わると元の画面へ戻る。
システム制御部11は、ユーザ操作部14からメニューボタンに対するキーコードを受信すると、図9に示したような選択画面を表示させ、ユーザが同時押しとみなす一定時間や優先度の既定値を設定できるようにする。ここで、図9の表示装置としては、ユーザ入力制御装置または被制御機器の映像表示装置を使用する。図9の選択画面には、設定できるオプションの項目がリストされ、選択されている項目が分かるように枠や背景の輝度を上げて他の項目と異なるように表示される。
ユーザは、上下方向矢印ボタンを操作して、スライダSを移動させて時間間隔を選択し、決定ボタンによって同時押しとみなす一定時間を決定する(図10参照)。
この決定によって、ユーザは任意の同時押しとみなす一定時間を設定することができる。
このようなスライダを使って入力するのではなく、直接チャンネル表示ボタンを用いて数値として入力するようにしてもよい。
ここで、カーソルを利用頻度指定に移動して決定ボタンを押すと、キーコードに対応する優先度は操作ボタンごとにユーザによって押された回数を累積によって決定されるようになる。
例えば、入力別優先度テーブル16に図11のように利用頻度欄を設け、この「利用頻度指定」が選択決定されたときに利用頻度欄をゼロへ初期化しておく。
ユーザ操作部14は、入力された操作ボタンに対応するキーコードを決定するときに、対応する利用頻度欄へ押された回数を累積していく。
システム制御部11では、同時押しされた操作ボタンがあった場合に、利用頻度の最も多いキーコードを最も高い優先度を持つキーコードとして選択するようにする。
これにより、ユーザが誤って2つ以上の操作ボタンを押した場合に、ユーザが頻繁に利用している操作ボタンの入力が優先的に採用されるため、ユーザの好みを反映したインターフェイスを提供することができる。
この場合には、表示されたリストから優先度を指定させたい操作ボタン名へ上下方向矢印でカーソルを移動させる。カーソルを優先度を変更したい操作ボタン名まで移動したら、右方向矢印で操作ボタン名を選択して、指定したい優先度となるように、選択した操作ボタン名を上下方向矢印で移動させ、決定ボタンを押す。これにより操作ボタンの優先度の順番を設定することができる。
このようにして設定された操作ボタン名のリストの表示順序を、優先度の数値に変換して入力別優先度テーブル16を更新する。
例えば、特定の状況以外で押すことのない人体またはシステムにとって危険な状況を招くような操作ボタンが実装されている場合、その操作ボタンの優先度を最も低くしておけば、他の操作ボタンを押す際に誤って同時に押したとしても、入力として採用されないためシステムの安全性を高めることができる。
また、相対的に優先度を指定するようなときには(図11、図13)、操作ボタンのリスト上にそのような危険な操作ボタンの名前を表示させず、さらに、表示の順序に従って優先度を割り当てる際に、最下位の優先度を割り当てるようにする。
この場合、記録媒体から読出されたプログラム自体が上述した実施形態を実現することになり、そのプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体も本発明を構成することになる。
あるいは、インターネット等の通信網を介して記憶装置に格納されたプログラムをサーバコンピュータから直接供給を受けるようにしてもよい。この場合、このサーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
Claims (9)
- 入力手段が実施された際に、実施された入力手段に割り当てられた特定の機能を実行させるユーザ入力制御装置であって、一定時間内に複数キーの入力操作が実施されたすべての前記入力手段を取得する複数キー入力取得手段と、前記複数キー入力取得手段によって取得した入力手段に対応した優先度を、前記入力手段の各々に優先度を対応させて保持する入力別優先度テーブルより取得する優先度取得手段と、前記優先度取得手段により取得されたすべての優先度の中から、最も高い優先度に対応する入力手段に割り当てられた機能を実行する優先機能実行手段とを有することを特徴とするユーザ入力制御装置。
- 請求項1に記載のユーザ入力制御装置において、前記一定時間を設定する受付時間設定手段を有し、該受付時間設定手段によって、複数キーの入力操作が同時に実施されたとみなす時間を任意に変更可能としたことを特徴とするユーザ入力制御装置。
- 請求項1または2に記載のユーザ入力制御装置において、前記入力手段に対応した優先度を設定する優先度設定手段を有し、該優先度設定手段によって、前記入力別優先度テーブルにおける入力手段に対応する優先度を任意に変更可能としたことを特徴とするユーザ入力制御装置。
- 請求項1、2または3に記載のユーザ入力制御装置において、前記入力別優先度テーブルにおける優先度は、ユーザにとって最も重要な機能に対応する入力手段の優先度を最も高くし、ユーザにとって重要でない機能になるに従って、その機能を有する入力手段の優先度を低く設定するようにしたことを特徴とするユーザ入力制御装置。
- 請求項1、2または3に記載のユーザ入力制御装置において、前記入力別優先度テーブルにおける優先度は、ユーザによって操作された回数の累積数が最も多い入力手段の優先度を最も高くし、累積数が少なくなるに従って、それぞれの入力手段の優先度を低く設定するようにしたことを特徴とするユーザ入力制御装置。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載のユーザ入力制御装置において、前記入力別優先度テーブルにおける優先度は、特定の条件を満足する場合のみ、実行を許可または推奨されている機能を有する入力手段の優先度を、他の入力手段より低くすることを特徴とするユーザ入力制御装置。
- 入力手段が実施された際に、実施された入力手段に割り当てられた特定の機能を実行させるユーザ入力制御方法であって、一定時間内に複数キーの入力操作が実施されたすべての前記入力手段を取得する複数キー入力取得工程と、前記複数キー入力取得工程によって取得した入力手段に対応した優先度を、前記入力手段の各々に優先度を対応させて保持する入力別優先度テーブルより取得する優先度取得工程と、前記優先度取得工程により取得されたすべての優先度の中から、最も高い優先度に対応する入力手段に割り当てられた機能を実行する優先機能実行工程とを有することを特徴とするユーザ入力制御方法。
- コンピュータを、請求項1乃至6のいずれかに記載されたユーザ入力制御装置として動作させるためのプログラム。
- 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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