JP2006210131A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で選択酸化部に供給する酸素量と改質ガスに混入する酸素量とを調整して燃料電池の性能の低下を抑制した燃料電池発電システムを提供する。
【解決手段】 炭化水素系燃料hを改質して一酸化炭素が含まれた混合改質ガスrを生成する改質部21と混合改質ガスr中の一酸化炭素濃度を低減して改質ガスgを生成する選択酸化部23とを有する燃料処理装置2と、改質ガスgを導入して発電する燃料電池3と、改質ガスgを燃料電池3に導く改質ガスライン16と、酸素含有ガスkを圧送する圧送機33と、酸素含有ガスkから分流された第1の酸素含有ガスk1を選択酸化部23に送る選択酸化ガス供給ライン12と、酸素含有ガスkから分流された第2の酸素含有ガスk2を改質ガスライン16に導き、第2の酸素含有ガスk2の流量が第1の酸素含有ガスk1の流量に対して予め所定の比率の流量となるように調整する流量調整機構51を有するブリードガス供給ライン18とを備える燃料電池発電システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池発電システムに関し、特に簡単な構成で選択酸化部に供給する酸素量と改質ガスに混入する酸素量とを調整して燃料電池の性能の低下を抑制した燃料電池発電システムに関するものである。
近年の地球環境保全意識の高まりを背景に、二酸化炭素排出抑制に資する燃料電池で発電する燃料電池発電システムが注目を集めている。燃料電池発電システムとして、水素と酸素とを導入してこれらの電気化学的反応により発電する燃料電池と、炭化水素系燃料を導入してこれを改質し燃料電池に供給するための改質ガスを生成する燃料処理装置とを備えたものが知られている。燃料電池は電気化学的反応を促進させるための触媒を有しており、この触媒は一酸化炭素により被毒する性質を有していることが多い。そのため、燃料処理装置では、炭化水素系の燃料を改質した後、これに含まれる一酸化炭素濃度を低減するため、空気を導入して一酸化炭素と反応させて、一酸化炭素濃度が低減した改質ガスを生成し、燃料電池へ供給するのが一般的である。ただ、一酸化炭素濃度が低減した改質ガスを燃料電池へ供給しても、燃料電池の触媒と改質ガスに含まれる二酸化炭素とが逆シフト反応を起こして一酸化炭素が発生し、この一酸化炭素により燃料電池の触媒が被毒して燃料電池の性能が低下することがあった。この逆シフト反応に起因する燃料電池の性能低下を避けるため、改質ガスに微量の空気を混入し、逆シフト反応により発生した一酸化炭素を燃料電池の触媒で燃焼処理して触媒の被毒を回避する方法がある。
従来の燃料電池発電システムは、燃料処理装置に導入する空気を導く選択酸化空気供給ラインと、改質ガスに混入する微量の空気を導くブリード空気供給ラインとを備えており、それぞれのラインに制御弁とブロワを設けていた(特許文献1参照)。また、燃料処理装置に導入する空気及び改質ガスに混入する空気は適切な量に調整する必要があるため、制御弁として、流量計と流量制御弁を兼ねるマスフローコントローラが用いられていた。
特開2004−207135号公報
しかし、マスフローコントローラは、高価であるためコストが増大すると共に外形寸法が大きいため大きな設置スペースが必要であった。また、ブロワを各ラインに別々に設けると、コスト増、スペース増に加えて騒音が大きくなるという問題があった。
本発明は上述の課題に鑑み、簡単な構成で、選択酸化部に供給する酸素量と改質ガスに混入する酸素量とを調整して、燃料電池の性能の低下を抑制した燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る燃料電池発電システムは、例えば図1に示すように、炭化水素系燃料hを導入して水素に富む改質ガスgを生成する燃料処理装置2であって、炭化水素系燃料hを改質して一酸化炭素を含み水素に富む混合改質ガスrを生成する改質部21と、混合改質ガスrに含まれる一酸化炭素濃度を低減して改質ガスgを生成する選択酸化部23とを有する燃料処理装置2と;改質ガスgを導入して発電する燃料電池3と;燃料処理装置2で生成された改質ガスgを燃料電池3に導く改質ガスライン16と;酸素含有ガスkを圧送する圧送機33と;圧送機33で圧送される酸素含有ガスkから分流された第1の酸素含有ガスk1と第2の酸素含有ガスk2のうち第1の酸素含有ガスk1を選択酸化部23に送る選択酸化ガス供給ライン12と;第2の酸素含有ガスk2を改質ガスライン16に導くブリードガス供給ライン18であって、第2の酸素含有ガスk2の流量が第1の酸素含有ガスk1の流量に対して予め所定の比率の流量となるように調整する流量調整機構51を有するブリードガス供給ライン18とを備える。
このように構成すると、圧送機で圧送される酸素含有ガスから分流された第1の酸素含有ガスと第2の酸素含有ガスのうち第1の酸素含有ガスを選択酸化部に送る選択酸化ガス供給ラインと、第2の酸素含有ガスを改質ガスラインに導くブリードガス供給ラインとを備えるので、1台の圧送機で酸素含有ガスを選択酸化部と改質ガスラインとに供給することができる。また、第2の酸素含有ガスの流量が第1の酸素含有ガスの流量に対して予め所定の比率の流量となるように調整する流量調整機構を有するブリードガス供給ラインを備えるので、適切な流量の酸素含有ガスを改質ガスラインに供給することができる。
また、請求項2に記載の発明に係る燃料電池発電システムは、例えば図1に示すように、請求項1に記載の燃料電池発電システム1において、流量調整機構51が固定オリフィスである。
このように構成すると、より簡単な構成で、第2の酸素含有ガスの流量を、第1の酸素含有ガスの流量に対して予め所定の比率の流量となるように調整することができる。
また、請求項3に記載の発明に係る燃料電池発電システムは、例えば図1に示すように、請求項1又は請求項2に記載の燃料電池発電システム1において、選択酸化ガス供給ライン12は、第1の酸素含有ガスk1の流れを止める閉止手段34と第1の酸素含有ガスk1の流量を計測する流量計測手段48とを有する。
このように構成すると、第1の酸素含有ガスの流れを止める閉止手段を有するので、装置が故障したときに燃料ガスが外部に漏れることを防ぐことができ、また、第1の酸素含有ガスの流量を計測する流量計測手段を有するので、選択酸化部に導く第1の酸素含有ガスの流量が適切か否かを確認することができる。
また、請求項4に記載の発明に係る燃料電池発電システムは、例えば図1に示すように、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム1において、圧送機33の吸込み側に活性炭フィルタ56を備えている。
このように構成すると、圧送機の吸込み側に活性炭フィルタを備えているので、選択酸化部と改質ガスラインとに供給する酸素含有ガスに不純物が含まれている場合に不純物の系内への持ち込みを抑制することができる。
本発明によれば、第1の酸素含有ガスの流量に対する所定の比率の流量の第2の酸素含有ガスを改質ガスラインに導くブリードガス供給ラインを備えるので、1台の圧送機で適切な量の酸素含有ガスを選択酸化部と改質ガスラインとに供給することができ、簡単な構成で、選択酸化部に供給する酸素量と改質ガスに混入する酸素量とを調整して、燃料電池の性能の低下を抑制した燃料電池発電システムとなる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムついて説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。また、図1中、破線は制御信号を表す。
図1を参照して、まず、燃料電池発電システム1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システム1を説明するブロック図である。燃料電池発電システム1は、燃料処理装置2と、燃料電池3と、制御装置4とを備えている。また、燃料処理装置2には、燃料供給ライン11と、選択酸化ガス供給ライン12と、プロセス水供給ライン13とが接続されている。燃料処理装置2と燃料電池3との間には、これらを結ぶ改質ガスライン16が設けられている。燃料電池3には、酸化剤ガスライン19が接続されている。選択酸化ガス供給ライン12は酸素含有ガスライン10から分岐されている。また、酸素含有ガスライン10からは、選択酸化ガス供給ライン12とは別のブリードガス供給ライン18が分岐されており、改質ガスライン16に接続されている。
燃料処理装置2は、炭化水素系の燃料hとプロセス水pとを導入し、燃料hを改質して水素に富む改質ガスgを生成する装置である。水素に富む改質ガスgとは、水素を40体積%以上、典型的には75体積%程度含んだ、燃料電池3に供給するガスである。燃料処理装置2は、改質部21と、変成部22と、選択酸化部23と、水蒸気発生部24と、バーナー部25とを有している。ここで、燃料処理装置2を構成するこれらの各部について説明する。
改質部21は、燃料hと改質用蒸気sとを導入し、水蒸気改質反応により、燃料hを混合改質ガスrに改質するように構成されている。混合改質ガスrは、水素と、一酸化炭素と、二酸化炭素を含んでいる。混合改質ガスr中には、典型的には、水素が40体積%以上で70体積%程度含まれており、一酸化炭素が10体積%程度含まれている。改質部21には改質触媒が充填されており、水蒸気改質反応を促進させるように構成されている。改質触媒には、典型的には、ニッケル系改質触媒やルテニウム系改質触媒が用いられる。改質部21で生成された混合改質ガスrが変成部22に送られるように、改質部21と変成部22とは接続されている。なお、以下の説明において「接続され」とは、流路等を介して接続される場合も含む。他方、改質部21には、燃料hを導入する燃料供給ライン11が接続されている。
変成部22は、改質部21から混合改質ガスrを導入し、混合改質ガスrに含まれる一酸化炭素を、同じく混合改質ガスrに含まれる水分と変成反応させて、二酸化炭素と水素とを生成するように構成されている。変成部22には、変成触媒が充填されており、変成反応を促進させるように構成されている。変成触媒には、典型的には、鉄−クロム系変成触媒、銅−亜鉛系変成触媒、白金系変成触媒等が用いられる。変成部22で変成された混合改質ガスrが選択酸化部23に送られるように、変成部22と選択酸化部23とは接続されている。
選択酸化部23は、変成部22から変成された混合改質ガスrを導入し、系外から第1の酸素含有ガスk1を導入して、変成された混合改質ガスr中に残存した一酸化炭素と第1の酸素含有ガスk1との選択酸化反応により、変成された混合改質ガスrからさらに一酸化炭素濃度を低減させ、水素に富む改質ガスgを生成するように構成されている。改質ガスgは、前述のように、水素を40%以上、典型的には75%程度含むガスである。改質ガスg中の一酸化炭素濃度は、およそ10ppm以下程度である。選択酸化部23には、選択酸化触媒が充填されている。選択酸化触媒には、典型的には、白金系選択酸化触媒、ルテニウム系選択酸化触媒、白金−ルテニウム系選択酸化触媒等が用いられる。選択酸化部23には、第1の酸素含有ガスk1を導入するための選択酸化ガス供給ライン12と、改質ガスgを燃料電池3に送るための改質ガスライン16とが接続されている。
水蒸気発生部24は、プロセス水pを導入し、これを熱によって蒸発させて水蒸気を生成するように構成されている。プロセス水pを蒸発させるための熱には、変成部22における変成反応の際に発生する熱や、選択酸化部23における選択酸化反応の際に発生する熱を用いるのが好ましいが、別途バーナーや電気ヒータ等の加熱手段を設けてこれらから発生する熱を用いてもよい。水蒸気発生部24には、系外からプロセス水pを導入するためのプロセス水供給ライン13が接続されている。また、水蒸気発生部24には、水蒸気発生部24で生成された改質用蒸気sを改質部21に送るための改質用蒸気供給ライン15が接続されている。改質部21側の改質用蒸気供給ライン15は、改質部21直近の燃料供給ライン11に接続されていると、燃料hと改質用蒸気sとが混合された状態で改質部21に導入されて好適である。しかしながら、改質用蒸気供給ライン15が改質部21に直接接続されていてもよい。
バーナー部25は、燃料hの一部と燃焼用空気k4とを導入し、燃料hを燃焼させて、改質部21に供給する改質熱を生成するように構成されている。改質部21における改質反応は吸熱反応であるため、改質部21は改質熱を必要とする。バーナー部25は、燃料hを燃焼するためのバーナーを有している。バーナー部25は、燃料電池3から排出されるアノードオフガスfaを導入して燃焼させることができるようにも構成されている。アノードオフガスfaは、燃料電池3における電気化学的反応に使用されなかった水素を含んでいる。バーナー部25は、典型的には、燃料電池発電システム1の起動時には燃料hを導入し、これを燃焼させて改質熱を発生させ、燃料電池3が運転されて燃料電池3からアノードオフガスfaが排出されるようになるとアノードオフガスfaを導入し、これを燃焼させて改質熱を発生させるように構成されている。バーナー部25で燃焼した後に発生する燃焼排ガスeは、燃焼排ガスライン26を介してバーナー部25から排出される。バーナー部25には、燃料hを導入するための燃焼用ガス供給ライン14、アノードオフガスfaを導入するためのアノードオフガスライン17、及び燃焼用空気k4を導入するための燃焼空気ライン27が接続されている。また、バーナー部25には、燃焼排ガスeを排出するための燃焼排ガスライン26が接続されている。
改質部21に導入される燃料hとしては、典型的には、都市ガス、LPG、消化ガス等の気体の炭化水素系燃料が用いられる。しかしながら、メタノール、GTL(Gas to Liquid)や灯油等の液体の炭化水素系燃料を用いてもよい。燃料hとして液体の炭化水素系燃料を用いる場合は、改質部21に導入する前に気化させることが好ましい。改質部21に導入する燃料hとバーナー部25に導入する燃料hとは同種のものでもよいし異なる種類のものでもよい。
ここまで、燃料処理装置2の構成を詳しく説明したが、再び、燃料電池発電システム1の構成の説明に戻る。
燃料電池3は、改質ガスgと酸化剤ガスk3とを導入し、改質ガスg中の水素と酸化剤ガスk3中の酸素との電気化学的反応により発電して水及び熱を発生するように構成されている。燃料電池3は、典型的には、固体高分子型燃料電池である。
図2(a)に示すように、燃料電池3は、セルCLが複数積層されて構成されている。セルCLが複数積層されたものをスタックと呼び、以降の説明では、これを「燃料電池スタック」と呼ぶこともある。また、図2(b)に示すように、単一のセルCLは、固体高分子膜301を燃料極302と酸化剤極303とで挟み、これをさらにセパレータ304で挟んで構成されている。上述の改質ガスgは燃料極302に導入され、酸化剤ガスk3は酸化剤極303に導入されるように構成されている。燃料電池3で発電された直流電力はパワーコンディショナー5に送電され、パワーコンディショナー5で交流電力に変換された後、系外の電力負荷に送電されるように構成されている。
燃料電池3に導入された改質ガスg及び酸化剤ガスk3は、そのすべてが電気化学的反応に使用されるのではなく、反応に使用されなかった改質ガスgはアノードオフガスfaとして燃料極から排出され、反応に使用されなかった酸化剤ガスk3はカソードオフガスfcとして空気極から排出される。
燃料電池3と燃料処理装置2の選択酸化部23とは、改質ガスライン16により接続されている。燃料電池3と燃料処理装置2のバーナー部25とはアノードオフガスライン17により接続されている。また、燃料電池3には、酸化剤ガスk3を導入するための酸化剤ガスライン19が接続されている。また、燃料電池3には、カソードオフガスfcを排出するためのカソードオフガスライン20が接続されている。さらに、燃料電池3には、電気化学的反応により発生した熱を除去するための冷却水ライン(不図示)が接続されている。
燃料供給ライン11は、炭化水素系の燃料hを改質部21に導く流路である。燃料供給ライン11には、ブロワ31が配設されている。ただし、燃料hが液体の場合は、ブロワ31がポンプに置換される。ブロワ31と改質部21との間の燃料供給ライン11には、マスフローコントローラ32が配設されている。マスフローコントローラ32は、流量計の機能と流量制御弁の機能を兼ね備えている。マスフローコントローラ32と制御装置4との間には信号ケーブルが敷設されている。マスフローコントローラ32は、その内部を通過する燃料hの流量を信号i1として制御装置4に送信することができ、制御装置4から信号i2を受信して弁開度を調整することができるように構成されている。
ブロワ31とマスフローコントローラ32との間の燃料供給ライン11には、脱硫器58が配設されている。脱硫器58は、燃料hに含まれる硫黄化合物を吸着除去して、燃料処理装置2内の各触媒及び燃料電池3のセルの硫黄被毒を防ぐことができるように構成されている。脱硫器58とマスフローコントローラ32との間の燃料供給ライン11からは、燃焼用ガス供給ライン14が分岐している。燃焼用ガス供給ライン14の他端は、バーナー部25に接続されている。燃焼用ガス供給ライン14には、マスフローコントローラ38が配設されている。マスフローコントローラ38と制御装置4との間には信号ケーブルが敷設されている。マスフローコントローラ38は、その内部を通過する燃料hの流量を信号i3として制御装置4に送信することができ、制御装置4から信号i4を受信して弁開度を調整することができるように構成されている。
選択酸化ガス供給ライン12は、系外から第1の酸素含有ガスk1を選択酸化部23に導く流路である。第1の酸素含有ガスk1は、典型的には空気である。以降の説明では、第1の酸素含有ガスk1を選択酸化空気k1と呼ぶこともある。選択酸化ガス供給ライン12は酸素含有ガスライン10から分岐されており、酸素含有ガスライン10には、酸素含有ガスkが流れる上流から下流に向かって、活性炭フィルタ56と、圧送機33と、流量計48と、電磁開閉弁34とがここに示した順序で配設されている。
活性炭フィルタ56は、選択酸化空気k1に含まれる不純物(NOx、SOx等)を吸着し、選択酸化空気k1をろ過するように構成されている。活性炭フィルタ56は、直方体形状のケース内に、活性炭シートが収容されて構成されている。活性炭シートは、繊維活性炭をシート状に加工して作られている。直方体形状のケース内に収容する活性炭は、シート状以外の、例えば粒状、未加工の繊維状であってもよい。ただし、吸着速度の観点から大きな幾何学表面積を有する、繊維活性炭をシート状に加工して作られた活性炭シートが好適である。ここで、「シート状」は繊維活性炭の織布若しくは不織布又はフェルト状のものも含まれる。さらに、活性炭シートは、プリーツ状に加工して、又は複数枚を重ねて直方体形状のケース内に収容されることが好ましい。
圧送機33は、酸素含有ガスkを圧送する機器であり、典型的にはブロワが用いられる。ただし、必要な静圧が低い場合は、ファンを用いてもよい。圧送機33には動力ケーブル(不図示)が接続されており、圧送機33は、受電する電力に応じて回転数が制御されるように構成されている。圧送機33が受電する電力は、典型的には、制御装置4が不図示の電力盤に制御信号を送信して電力盤で調整されるが、便宜上、図1においては圧送機33が制御装置4から信号i5を受信するように表している。以降の説明においても、便宜上、圧送機33と制御装置4との間で制御信号i5の授受があるものとして説明する。
流量計48は、選択酸化ガス供給ライン12を流れる選択酸化空気k1の流量を計測する機器である。流量計48と制御装置4との間には信号ケーブルが敷設されており、流量計48で計測した選択酸化空気k1の流量を信号i6として制御装置4に送信することができるように構成されている。また、電磁開閉弁34は、選択酸化ガス供給ライン12を流れる選択酸化空気k1の流れを遮断する弁である。電磁開閉弁34と制御装置4との間には信号ケーブルが敷設されており、制御装置4は、電磁開閉弁34に信号i7を送信して電磁開閉弁34に開閉動作をさせることができるように構成されている。
ブリードガス供給ライン18は、圧送機33の下流側の酸素含有ガスライン10から分岐している。なお、分岐部のすぐ上流側の酸素含有ガスライン10には、逆止弁59が配設されている。ブリードガス供給ライン18は、第2の酸素含有ガスk2を改質ガスライン16に導く流路である。第2の酸素含有ガスk2は、典型的には空気である。以降の説明では、第2の酸素含有ガスk2をブリード空気k2と呼ぶこともある。改質ガスライン16にブリード空気k2を導入することで、後述する燃料電池3における逆シフト反応により発生した一酸化炭素を処理することが可能となる。このような趣旨から、ブリード空気k2を、厳密に改質ガスライン16に混入させるのではなく、改質ガスライン16と燃料電池3との接続部近傍の燃料電池3に直接混入させてもよい。このように、改質ガスライン16と燃料電池3との接続部近傍の燃料電池3に直接ブリード空気k2を導入する場合も、ブリード空気(第2の酸素含有ガス)k2を改質ガスライン16に導びく、という概念に含まれることとする。ブリードガス供給ライン18には、流量調整機構51と、電磁開閉弁42とが配設されている。
流量調整機構51は、ブリード空気k2の流量を、選択酸化空気k1の流量に対して所定の比率の流量に調整する機器である。所定の比率として、ブリード空気k2の流量が選択酸化空気k1の1/6〜1/7程度となるようにするとよい。流量調整機構51は、典型的には、固定オリフィスであるが、ベンチュリ管であってもよい。あるいは、手動のバルブ(流量を考慮するとニードルバルブが好ましい)として調整後にバルブのハンドルを取り外し、ブリード空気k2の流量の比率を選択酸化空気k1に対して固定するような機構であってもよい。なお、ブリードガス供給ライン18の長さや単位摩擦抵抗、曲部抵抗等でブリード空気k2を適切な流量にすることができる場合は、ブリードガス供給ライン18が流量調整機構を兼ねることになる。
電磁開閉弁42は、ブリードガス供給ライン18を流れるブリード空気k2の流れを遮断する弁である。電磁開閉弁42と制御装置4との間には信号ケーブルが敷設されており、制御装置4は、電磁開閉弁42に信号i8を送信して電磁開閉弁42に開閉動作をさせることができるように構成されている。
プロセス水供給ライン13は、プロセス水pを水蒸気発生部24に導く流路である。プロセス水供給ライン13には、プロセス水pが流れる上流から下流に向かって、ポンプ35と、プロセス水遮断弁36とが配設されている。ポンプ35はプロセス水pを水蒸気発生部24に送水し、プロセス水遮断弁36はプロセス水供給ライン13を流れるプロセス水pを遮断することができるように構成されている。
改質ガスライン16は、前述のように、選択酸化部23で生成された改質ガスgを燃料電池3へ導く流路である。改質ガスライン16のブリードガス供給ライン18との接続部53より上流側には改質ガスライン三方弁61が配設されている。改質ガスライン三方弁61と制御装置4との間には信号ケーブルが敷設されている。改質ガスライン三方弁61は、制御装置4から信号i9を受信して、流路を切り換えることができるように構成されている。
アノードオフガスライン17は、燃料電池3から排出されたアノードオフガスfaをバーナー部25へ導く流路である。アノードオフガスライン17には、アノードオフガスライン遮断弁62が配設されている。アノードオフガスライン遮断弁62は、アノードオフガスライン17を流れるアノードオフガスfaを遮断することができるように構成されている。アノードオフガスライン遮断弁62と制御装置4との間には信号ケーブルが敷設されており、制御装置4は、アノードオフガスライン遮断弁62に信号i10を送信してアノードオフガスライン遮断弁62に開閉動作をさせることができるように構成されている。アノードオフガス遮断弁62より下流側のアノードオフガスライン17には、バイパスライン63が接続されている。バイパスライン63の他端は、改質ガスライン三方弁61に接続されている。
酸化剤ガスライン19は、燃料電池3の酸化剤極に加湿器(不図示)で加湿された酸化剤ガスk3を導く流路である。酸化剤ガスk3は、典型的には空気である。酸化剤ガスライン19には、酸化剤ガスk3が流れる上流から下流に向かって、ブロワ43と、酸化剤ガス遮断弁44とが配設されている。ブロワ43は酸化剤ガスk3を燃料電池3に圧送し、酸化剤ガス遮断弁44は酸化剤ガスライン19を流れる酸化剤ガスk3を遮断することができるように構成されている。ブロワ43には動力ケーブル(不図示)が接続されており、ブロワ43は、受電する電力に応じて回転数が制御されるように構成されている。ブロワ43が受電する電力は、典型的には、制御装置4が不図示の電力盤に制御信号を送信して電力盤で調整されるが、便宜上、図1においてはブロワ43が制御装置4から信号i11を受信するように表している。以降の説明においても、便宜上、ブロワ43と制御装置4との間で制御信号i11の授受があるものとして説明する。
引き続き図1を参照して、燃料電池発電システム1の作用を説明する。
燃料電池発電システム1の起動時に、ブロワ31が起動すると、燃料hは、まず、燃料供給ライン11の脱硫器58に導入される。燃料hは、脱硫器58で硫黄化合物が吸着除去される。脱硫された燃料hは、燃料供給ライン11内を改質部21に向かって流れると共に燃焼用ガス供給ライン14内をバーナー部25に向かって流れる。起動時、マスフローコントローラ32は制御装置4からの信号i2を受信して弁が閉になっており、マスフローコントローラ38は制御装置4からの信号i4を受信して弁が開になっている。したがって、起動直後は、バーナー部25のみに燃料hが供給される。
バーナー部25に燃料hと燃焼用空気k4が導入されると、バーナーが点火し、燃料hが燃やされて発熱する。バーナー部25で改質熱が生成されるようになると、制御装置4からマスフローコントローラ32に信号i2が送信され、マスフローコントローラ32の弁が開き、燃料hが改質部21に導入される。この一方で、ポンプ35が起動し、水蒸気発生部24にプロセス水pが導入される。プロセス水pは、水蒸気発生部24にて受熱し気化して改質用蒸気sとなる。起動時は、変成部22及び選択酸化部23からの発熱がないので、水蒸気発生部24に備えられた加熱装置にて、プロセス水pを気化するための気化熱が生成される。水蒸気発生部24で生成された改質用蒸気sは、改質部21に導入される。
改質部21に燃料hと改質用蒸気sとが導入されると、改質部21ではバーナー部25から改質熱を得て以下の(1)式に示すような水蒸気改質反応が行なわれ、混合改質ガスrが生成される。
CH+HO→3H+CO ・・・(1)
なお、本実施の形態では、燃料hにメタンを使用している。また、水蒸気改質反応の際、改質部21の温度は、約550〜800℃に達する。混合改質ガスrには、水素が70体積%程度、一酸化炭素が10体積%程度、その他上記(1)式に示していないガスが含まれている。
改質部21で生成された混合改質ガスrは、その後変成部22に送られ、以下の(2)式に示すような水蒸気との変成反応が行なわれて、混合改質ガスr中の一酸化炭素濃度が低減される。
CO+HO→H+CO ・・・(2)
変成反応の際、変成部22の温度は、約160℃〜280℃となっている。変成反応は発熱反応であり、変成反応によって発生した熱は水蒸気発生部24に供給される。変成部22での発熱でプロセス水pの気化熱を賄うことができる場合は、水蒸気発生部24の加熱手段が停止され、賄うことができない場合は、加熱手段も併用される。変成部22における変成反応により、混合改質ガスr中の一酸化炭素濃度は、5000〜10000ppm程度にまで低減される。
変成部22で変成された混合改質ガスrは、その後選択酸化部23に送られる。選択酸化部23には、混合改質ガスrの他に、選択酸化ガス供給ライン12を介して選択酸化空気k1が導入され、以下の(3)式に示すような選択酸化反応が行なわれて、混合改質ガスr中の一酸化炭素濃度がさらに低減された、改質ガスgが生成される。
2CO+O→2CO ・・・(3)
選択酸化反応の際、選択酸化部23の温度は、約100℃〜250℃となっている。選択酸化部23における選択酸化反応により、改質ガスg中の一酸化炭素濃度は、10ppm以下程度となる。選択酸化部23で生成された改質ガスgは、燃料電池3へ向けて、改質ガスライン16を流れていく。
選択酸化部23に導入される選択酸化空気k1は、活性炭フィルタ56にて浄化された空気であり、圧送機33にて導入される。選択酸化部23に導入される選択酸化空気k1は、流量計48で流量が計測されている。流量計48で計測された選択酸化空気k1の流量は、信号i6として制御装置4へ送信され、流量が適切か否かが判断される。選択酸化部23へ導入される選択酸化空気k1の流量が適切か否かは、改質部21に導入される燃料hの流量に基いて判断される。改質部21に導入される燃料hの流量は、マスフローコントローラ32によって計測され、制御装置4に信号i1として送信されている。制御装置4は、改質部21に導入された燃料hの流量から、燃料処理装置2において改質ガスgが生成される転換率を想定して算出し、生成される改質ガスgに対して流量計48で計測された選択酸化空気k1の流量が適切か否かを判断して、選択酸化空気k1の流量が適切となるように、圧送機33に信号i5を送信して圧送機33の回転数を制御する。これにより、選択酸化部23に適切な流量の選択酸化空気k1が供給される。選択酸化部23に導入される選択酸化空気k1の流量は、典型的には、改質ガスgの流量の2〜10体積%であるが、下限を好ましくは2.5体積%、より好ましくは3体積%とし、上限を好ましくは6体積%、より好ましくは5体積%とするように調整される。
圧送機33によって圧送される空気は、逆止弁59の下流で分流し、ブリード空気k2としてブリードガス供給ライン18を流れる。ブリード空気k2は、固定オリフィス51及び電磁開閉弁42を通過した後、改質ガスライン16に流入する。改質ガスライン16に流入するブリード空気k2は、固定オリフィス51によって、前述のように、選択酸化空気k1の流量の1/6〜1/7程度の流量に調整される。つまり、改質ガスライン16に流入するブリード空気k2の流量は、典型的には、改質ガスgの流量に対して0.3〜1.5体積%であるが、下限を好ましくは0.4体積%、より好ましくは0.5体積%とし、上限を好ましくは1.0体積%、より好ましくは0.8体積%とするように調整される。
改質ガスgが燃料電池3に供給されないときは、電磁開閉弁42が閉となり、ブリード空気k2は、改質ガスライン16に流入しない。燃料電池発電システム1の起動時は、燃料処理装置2で生成される改質ガスgの組成が安定していないので、そのような改質ガスgを燃料電池3に導入しない。制御装置4は、改質ガスライン三方弁61に信号i9を送信し、組成が安定していない改質ガスgが燃料電池3をバイパスしてバイパスライン63に流れるように改質ガスライン三方弁61の弁を切り換える。その際、制御装置4は、電磁開閉弁42に信号i8を送信して電磁開閉弁42を閉とし、改質ガスライン16にブリード空気k2が流入しないようにしている。また、制御装置4は、アノードオフガスライン遮断弁62に信号i10を送信してアノードオフガスライン遮断弁62を閉とし、燃料電池3に組成の安定していない改質ガスgが流入しないようにしている。組成が安定していない改質ガスgは、バイパスライン63を通ってバーナー部25に導かれ、バーナー部25で燃焼されて改質熱を発生させる。
燃料処理装置2で生成される改質ガスgの組成が安定するようになると、制御装置4は、改質ガスライン三方弁61に信号i9を送信し、改質ガスgが燃料電池3に導入されるように改質ガスライン三方弁61の弁を切り換える。これにより、燃料電池3の燃料極に改質ガスgが導入される。他方、制御装置4は、ブロワ43に信号i11を送信してブロワ43を起動させる。これにより、燃料電池3の酸化剤極に、加湿された酸化剤ガスk3が導入される。ブロワ43は、制御装置4からの信号i11により適宜回転数が調整され、燃料電池3に導入される改質ガスgの流量に応じた流量の酸化剤ガスk3を燃料電池3の酸化剤極に圧送する。
燃料電池3では、燃料極に導入された改質ガスg中の水素と、酸化剤極に導入された酸化剤ガスk3中の酸素とによる電気化学的反応が行なわれる。電気化学的反応は、燃料極側では以下の(4)式に示す反応が行なわれ、酸化剤極側では以下の(5)式に示す反応が行なわれる。
2H → 4H + 4e ・・・(4)
+ 4H + 4e → 2HO ・・・(5)
この電気化学的反応によって発電し、発熱すると共に水分が生成される。さらに説明を加えると、燃料極側の電子が外部電気回路を通って酸化剤極側に移動する際に電力を得ることができる。燃料極側の水素イオンは固体高分子膜を通過して酸化剤極側に移動し、酸素と結合して水分が発生する。この電気化学的反応は発熱反応である。
燃料電池3の電極触媒は、一酸化炭素により被毒するため、燃料処理装置2にて改質ガスg中の一酸化炭素濃度を低減させた訳であるが、燃料電池3の燃料極触媒と改質ガスg中の二酸化炭素とが逆シフト反応を起こし、微量の一酸化炭素が生成される。逆シフト反応により一酸化炭素が生成されると、電極触媒が一酸化炭素により徐々に被毒し、燃料電池3の性能が低下することとなる。制御装置4は、改質ガスgが燃料電池3に導入されるようになると、電磁開閉弁42に信号i8を送信して電磁開閉弁42を開にし、改質ガスライン16にブリード空気k2を導入させる。改質ガスライン16にブリード空気k2を導入し、電極において発生した一酸化炭素とブリード空気k2とを電極上の触媒で燃焼処理することにより、電極触媒の一酸化炭素による被毒を回避している。
燃料電池3で発電された電力は直流電力であり、パワーコンディショナー5に送電されて交流電力に変換された後に、系外の電力負荷に送電されて消費される。また、燃料電池3に導入された改質ガスgのうち電気化学的反応に使用されなかったガスは、アノードオフガスfaとして燃料電池3から排出される。アノードオフガスfaは水素を含んでおり、アノードオフガスライン17を通ってバーナー部25に導入され、そこで燃焼されて改質熱を発生させる。他方、燃料電池3に導入された酸化剤ガスk3のうち電気化学的反応に使用されなかったガス及び電気化学的反応により発生した水分(水蒸気)は、カソードオフガスfcとして燃料電池3から排出される。カソードオフガスfcは、必要に応じて熱回収がされた後、系外に排出される。
なお、圧送機33の故障時は、制御装置4から電磁開閉弁34に信号i7が送信され、電磁開閉弁34が閉となる。選択酸化空気k1が供給されない混合改質ガスrは、高濃度の一酸化炭素を含んでいるが、電磁開閉弁34が閉となることにより、高濃度の一酸化炭素を含んだ混合改質ガスrが系外に漏洩することが防止される。
以上のように、本発明によれば、簡単な構成で性能の低下を抑制した燃料電池発電システム1を提供することができる。本発明者らは、選択酸化部23に導入する選択酸化空気k1の流量と改質ガスライン16に導入するブリード空気k2の流量とがほぼ一定の割合であり、改質部21に導入する燃料hの流量の変動により選択酸化部23に導入する選択酸化空気k1の流量が変動すると、必要なブリード空気k2の流量もほぼ一定の比率で変動することを見出し、本発明を完成するに至ったのである。本発明によれば、簡単な構成で、選択酸化部23に導入する選択酸化空気k1及び改質ガスライン16に導入するブリード空気k2の流量の比率を調整することができる。
以上の説明では、燃料処理装置2は変成部22を有することとして説明したが(段落0017)、選択酸化部23だけで改質ガスg中の一酸化炭素濃度を所定の濃度まで低減することができるときは、変成部22を設けなくてもよい。変成部22を設けなければ、燃料処理装置2をコンパクトにできる。
以上の説明では、燃料電池3は固体高分子型燃料電池として説明したが(段落0025)、りん酸型燃料電池等の固体高分子型燃料電池以外の燃料電池であってもよい。
本発明の実施の形態に係る燃料電池発電システムを説明する模式的ブロック図である。 燃料電池発電システムを構成する燃料電池の構成を説明する模式的斜視図である。(a)は燃料電池スタックの構成を、(b)は単一のセルの構成を示している。
符号の説明
1 燃料電池発電システム
2 燃料処理装置
3 燃料電池
12 選択酸化ガス供給ライン
16 改質ガスライン
18 ブリードガス供給ライン
21 改質部
23 選択酸化部
33 圧送機
34 閉止手段
48 流量計測手段
51 流量調整機構
56 活性炭フィルタ
g 改質ガス
h 燃料
k 酸素含有ガス
k1 第1の酸素含有ガス
k2 第2の酸素含有ガス
r 混合改質ガス

Claims (4)

  1. 炭化水素系燃料を導入して水素に富む改質ガスを生成する燃料処理装置であって、該炭化水素系燃料を改質して一酸化炭素を含み水素に富む混合改質ガスを生成する改質部と、該混合改質ガスに含まれる一酸化炭素濃度を低減して前記改質ガスを生成する選択酸化部とを有する燃料処理装置と;
    前記改質ガスを導入して発電する燃料電池と;
    前記燃料処理装置で生成された改質ガスを前記燃料電池に導く改質ガスラインと;
    酸素含有ガスを圧送する圧送機と;
    前記圧送機で圧送される酸素含有ガスから分流された第1の酸素含有ガスと第2の酸素含有ガスのうち前記第1の酸素含有ガスを前記選択酸化部に送る選択酸化ガス供給ラインと;
    前記第2の酸素含有ガスを前記改質ガスラインに導くブリードガス供給ラインであって、前記第2の酸素含有ガスの流量が前記第1の酸素含有ガスの流量に対して予め所定の比率の流量となるように調整する流量調整機構を有するブリードガス供給ラインとを備える;
    燃料電池発電システム。
  2. 前記流量調整機構が固定オリフィスである;
    請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記選択酸化ガス供給ラインが、前記第1の酸素含有ガスの流れを止める閉止手段と前記第1の酸素含有ガスの流量を計測する流量計測手段とを有する;
    請求項1又は請求項2に記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記圧送機の吸込み側に活性炭フィルタを備える;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池発電システム。
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