JP2006209985A - 能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造 - Google Patents

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Abstract


【課題】 能動型ダイレクトメタノール固体高分子電解質型燃料電池(DMFC)の発電電流に比例して発生するメタノール水溶液燃料15中のCO2ガス14を排出することで、内圧変動おおび内圧上昇を抑制できる小型の平面スタック構造を提供すること。
【解決手段】 ダイレクトメタノール固体高分子電解質型の燃料電池13において各膜電極接合体間の燃料流路に気液分離膜3を備えた平面スタック構造もしくは、気液分離膜3がスタックの上面に存在し、気液分離膜3を流路間にガス透過用流路2を備えた平面スタック構造にすることで、各々のMEAで発生したCO2ガス14を気液分離膜3で排出することで、流路の内圧変動および内圧上昇を抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池に関し、特にメタノールなどの有機燃料をアノードに直接供給する能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造に関する。
ダイレクトメタノール固体高分子電解質型燃料電池(以下、DMFCと称す)は、燃料水素源として液体のメタノール水溶液を用いることで高エネルギー密度化でき、改質器が不要で、小型化できることから小型携帯用燃料電池向けに研究が進められている。
携帯向けDMFCにおいては、小型積層化のために平面スタック構造を取ることが特許文献1等により提案されている。特に、平面スタック構造は、燃料電池反応に必要な酸素を空気中からの自然吸気にすることで、流路を省略・簡略化できるので、携帯型燃料電池に適している。また、従来の積層構造と比較して、平面スタック構造は、セパレータ部分の流路形成を簡略化でき、セパレータ加工を簡素化できるので、コストの低減ができるメリットがある。しかし、平面スタック構造は、従来の積層構造と異なり、膜電極接合体(以下、MEAと称す)と集電体・スタック基材への面加圧を高くすることが難しいという問題があった。
DMFCは、燃料であるメタノール水溶液の循環にポンプ、酸素(または空気)を供給するためのファンなどの補機を用いる能動型と補機に頼らない受動型がある。受動型はポンプなどの補機が不要なことから、小型化が可能であり、また制御システムが単純なことから、制御システムを簡素化することができる。しかし、燃料のメタノール濃度分布が発電による消費によって不均一になった時には、濃度撹拌効果の高い補器を使用しないため、燃料濃度が不均一であり、また濃度制御が困難である。能動型は補機によって小型化が難しいが、ポンプによる燃料移動時に燃料が撹拌されて均一化しやすく、濃度が均一なため、濃度制御が行いやすいという利点がある。
このように能動型平面スタック構造は、小型低背化が可能で濃度制御がしやすいという利点がある。しかし、以下の燃料電池反応は、
燃料極:CH3OH+H2O→6H++6e-+CO2
空気極:6H++3/2(O2)+6e-→3H2
で、CO2ガスが燃料電池の発電電流に比例して液体であるメタノール水溶液燃料中に発生する。
能動型DMFCでは、ポンプによってCO2ガスを燃料と共に燃料タンクに押し流す事が可能である。タンク内に気液分離膜を設けることで内圧上昇を防ぐ方法が、特許文献2に提案されている。しかし、タンク内に気液分離膜を設けた場合は、発電電流の増大とともにCO2発生量が増大する。このように発生したCO2ガスによって燃料流路内の内圧が上昇し、空気極側がからの面圧以上になるとMEAが変形するという問題があった。また、発電電流の電流変化に比例してCO2は増大するので、電流変化に応じて内圧も変動し、MEAの剥離劣化の要因になるという問題点があった。
更に、MEAの直列数が増えるとCO2量も累積的に増えるので、燃料電池の燃料入り口部のMEAと出口部のMEAでの内圧差が大きいという問題があった。CO2を速く燃料電池流路から押し出すようにポンプの吐出圧を上げると内圧差を少なくできるが、無負荷時の内圧は上昇するという問題があった。これらの内圧上昇に耐えるように、燃料電池スタック基材の強度をあげると、スタック基材は、大きく、厚くなるという問題があった。また、燃料流路内の内圧上昇がポンプの吐出圧より大きい場合は、燃料が送れないために、燃料不足になり、発電できないという問題があった。
特公平8−28234号公報 特開2004−186151号公報
上述した特許文献1にかかるDMFCでは、燃料電池反応に必要な酸素を空気中からの自然吸気にすることで、流路を省略・簡略化する平面スタック構造のために、携帯型燃料電池には適している。しかし、平面スタック構造は、従来の積層構造と異なり、MEAと集電体・スタック基材への面加圧を高くすることが難しいという問題があった。これより、MEAや集電体・スタック基材にかかる面圧を抑制できる技術および平面スタック構造が求められていた。
上述した特許文献2にかかるDMFCでは、タンク内に気液分離膜を設けることで内圧上昇を抑制している。しかしながら、タンク内に気液分離膜を設けた場合は、発電電流の増大とともにCO2発生量が増大し、電流変化に応じて内圧も変動するという問題があった。これより、燃料電池スタック基材の強度をあげることなく、MEAや集電体・スタック基材にかかる面圧を抑制できる技術および平面スタック構造が求められていた。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術課題は、能動型ダイレクトメタノール固体高分子電解質型燃料電池(DMFC)において、各々の膜電極接合体(MEA)体間に燃料電池の発電電流に比例して、メタノール水溶液燃料中に発生するCO2ガスを排出し、内圧上昇を抑制できる小型の平面スタック構造を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、複数の膜電極接合体を有する能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造において、各膜電極接合体間の燃料流路に気液分離膜を備えたことを特徴とする能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造である。
更に、上記目的を達成するための第2の発明は、前記気液分離膜がスタックの上面に存在し、ガス透過用流路の流路間に、前記気液分離膜を備えたことを特徴とする能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造である。
更に、上記目的を達成するための第3の発明は、前記膜電極体の各々の間の燃料流路の間に筒状の気液分離膜フィルターを備えたことを特徴とする能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造である。
更に、上記目的を達成するための第4の発明は、前記気液分離膜が撥水性ポリエーテルスルホンまたは撥水性ポリスルホンからなることを特徴とする能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造である。
更に、上記目的を達成するための第5の発明は、前記気液分離膜の孔径が0.2〜0.8μmであることを特徴とする能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造である。
本発明に係る能動型ダイレクトメタノール燃料電池用のスタック構造によれば、各々のMEA間の流路にCO2ガス排出用の気液分離膜を設けることによって、CO2ガス発生による流路の内圧変動を抑制できる。各々のMEAで発生したCO2ガスは、各MEA間の気液分離膜で排出される。MEAの直列数が増えてもCO2ガスの累積量は増加しないので、内圧変動を抑制できる。また、発電電流が増加し、CO2ガス発生量が増加し、内圧上昇しても各MEA間の気液分離膜でCO2ガスが排出されるので、内圧上昇を抑制できる。本発明では、内圧上昇を抑制できるので、ポンプの必要吐出圧を小さくでき、より小型のポンプの採用を可能とする。
更に、孔径が0.2〜0.8μmである撥水性ポリエーテルスルホンまたは撥水性ポリスルホン製の気液分離膜を用いることで、発電電流やMEA数が増加し、CO2ガス発生量が増えても内圧上昇の累積がない実用的な能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造を実現できる。
本発明の最良の形態に係る能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造は、ダイレクトメタノール固体高分子電解質型燃料電池において各膜電極接合体間の燃料流路1に気液分離膜3を備えた平面スタック構造もしくは、気液分離膜3がスタックの上面に存在し、気液分離膜3を流路間にガス透過用流路2を備えた平面スタック構造が好適である。これらの平面スタック構造にすることで、各々のMEAで発生したCO2ガス14を各MEA間の気液分離膜3で排出できる。その結果、CO2ガス14発生による流路の内圧変動を抑制できる。また、MEAの直列数が増えてもCO2ガス14の累積量は、増加しないので、内圧上昇も抑制できる。更に、発電電流が増加し、CO2ガス発生量が増加し、内圧上昇しても各MEA間の気液分離膜3でCO2ガス14が排出されるので、内圧上昇を抑制できる。
ここで使用される気液分離膜3は、撥水処理をしたポリエーテルスルホンまたはポリスルホンなどの耐薬品性に優れた高分子材料で作製され、孔径0.2〜0.8μmの範囲で望ましくは約0.5μm孔径の多孔質膜がCO2ガスの排出の面から好適である。ここでは、撥水性ポリエーテルスルホン0.5μm孔径で厚み45μmのものを用いた。その結果、発電電流や膜電極接合体の数が増加し、CO2ガス発生量が増えても内圧上昇の累積がない能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の実用的な平面スタック構造を実現できる。
以下は、本発明の能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造について、実施例を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例1、実施例3に係る燃料電池の模式図を示したものである。図2は、燃料電池の全体構造を示したものである。燃料タンク11から燃料電池13に、メタノール水溶液燃料が供給される。燃料電池13は、上側に断面積100mm2(サイズ:20×5mm)のガス透過用流路2の上面に同面積の撥水性ポリエーテルスルホン多孔質膜からなる気液分離膜3を熱硬化型樹脂で取り付けた3直列の平面スタック構造の燃料電池スタック部8で構成される。燃料電池スタック部8にある燃料流路1に、ポンプ12でメタノール水溶液燃料15を吐出圧10kPa、流量10.0ml/分の条件で送り込んだ。なお、燃料電池から排出されたメタノール水溶液燃料15は、図2に示した経路で燃料タンクに戻り、循環する。
燃料電池の発電時には、発電電流に比例したCO2ガス14がMEA燃料極触媒7で発生した。発生したCO2ガス14は、ポンプ12で送られたメタノール水溶液燃料15と共に移動して、各MEA間にあるガス透過用流路2を通り、気液分離膜3を通過して大気中に排気される。気液分離膜3は液体を通さないので、メタノール水溶液燃料15の密閉性を保てる。CO2ガス14が抜けたメタノール水溶液燃料15は、ポンプの初期流量とほぼ同等の圧力で次のMEAに送り出される。以降、各MEAで発生したCO2ガス14は気液分離膜3で順次抜けていくので、CO2ガス14による内圧上昇が、累積して増える現象はおこらなかった。また、発電電流値を変動させた場合も、CO2ガス14量に依存した内圧上昇はおこらなかった。内圧変動の影響も各MEAの流路区間だけに限定した特性に影響を与えないレベルのものであった。なお、1A、2Aの定電流発電を各30分行った後に、平面スタック状の燃料電池13から燃料タンク11への排出量を測定したところ9.9ml/分、9.8ml/分であった。
図2は、燃料電池の全体構造を示したものである。図3は、本発明の実施例2に係る燃料電池の模式図を示したものである。燃料タンク11からMEA間の流路中に直径15mmの筒状型分離膜9のフィルターおよびガス排出路10を備えた3直列の平面スタック構造の燃料電池13内流路に、ポンプ12でメタノール水溶液燃料15を吐出圧10kPa、流量10.0ml/分の条件で送り込んだ。なお、燃料電池から排出されたメタノール水溶液燃料15は、図2に示した経路で燃料タンクに戻り、循環する。
実施例1と同様に、1A、2Aの定電流発電を30分行った後に、平面スタック状の燃料電池13から燃料タンク11への排出量を測定したところ10.0ml/分、9.7ml/分であった。
図1は、本発明の実施例1、実施例3に係る燃料電池の模式図を示したものである。図2は、燃料電池の全体構造を示したものである。燃料タンク11から燃料電池13に、メタノール水溶液燃料が供給される。燃料電池13は、上側に断面積100mm2(サイズ:20×5mm)のガス透過用流路2の上面に同面積の撥水性ポリエーテルスルホン多孔質膜からなる気液分離膜3を熱硬化型樹脂で取り付けた2直列、5直列の平面スタック構造の燃料電池13内流路に、ポンプ12でメタノール水溶液燃料15を吐出圧10kPa、流量10.0ml/分の条件で送り込んだ。なお、燃料電池から排出されたメタノール水溶液燃料15は、図2に示した経路で燃料タンクに戻り、循環する。
燃料電池の発電時には、発電電流に比例したCO2ガス14がMEA燃料極触媒7で発生する。発生したCO2ガス14は、ポンプ12で送られるメタノール水溶液燃料15と共に移動して、各MEA間にあるガス透過用流路2を通り、気液分離膜3を通過して大気中に排気される。気液分離膜は液体を通さないので、メタノール水溶液燃料15の密閉性を保てる。CO2ガス14が抜けたメタノール水溶液燃料15は、ポンプ12の初期流量とほぼ同等の圧力で次のMEAに送り出される。以降、各MEAで発生したCO2ガス14は気液分離膜3で順次抜けていくので、CO2ガス14による内圧上昇が、累積して増える現象はおこらなかった。また、発電電流値を変動させた場合も、CO2ガス14量に依存した内圧上昇はおこらなかった。内圧変動の影響も各MEAの流路区間だけに限定した特性に影響を与えないレベルのものであった。
また、1A、2Aの定電流発電を2直列品、5直列品に30分行った後に、平面スタック状の燃料電池13から燃料タンク11への排出量を測定した。2直列品の場合は、9.9ml/分、9.8ml/分であるのに対して、5直列品の場合は、9.6ml/分、9.4ml/分であった。この結果から、CO2ガス14による内圧上昇が、累積して増えないことや発電電流値の変動によりCO2ガス14量に依存した内圧上昇がおきないことがわかる。
なお、実施例2に関しても実施例3と同じように、2直列品および5直列品に関して同様の試験をおこなったところ、2直列品の場合は、9.8ml/分、9.7ml/分であるのに対して、5直列品の場合は、9.6ml/分、9.5ml/分であった。CO2ガス14による内圧上昇が、累積して増えないことや発電電流値の変動によりCO2ガス14量に依存した内圧上昇がおきないことがわかる。
表1は、気液分離膜の材質および孔径を変えた場合の各条件の内圧変化による排出量の関係を示したものである。実験条件は、図1と図2に示した実施例1と同じ構造の気液分離膜3構造でおこなった。なお、気液分離膜3は、撥水性のあるポリエーテルスルホンおよびポリスルホンを用いて、孔径0.1,0.2,0.5,0.8,0.9μmを変えて実験をおこなった。
実施例1と同様に、1A、2Aの定電流発電を30分行った後に、平面スタック状の燃料電池13から燃料タンク11への排出量を測定した。
まず、最初に撥水性のあるポリエーテルスルホンを気液分離膜3に用いて実験をおこなった。CO2ガス14量に依存した内圧変動がおきないように、各々のMEAの流路区間だけに限定した特性に影響を与えないレベルにCO2ガス14量を抑制する必要がある。ここでは、気液分離膜3の単位時間当たりのCO2ガス14排出量について孔径を変えることで調整した。0.1,0.2,0.5,0.8,0.9μmの孔径の気液分離膜3を作製し、排出量の比較をおこなった。表1の実験番号1〜5にこの結果を示した。0.2から0.8μmの孔径の場合に、従来例1と比較して高い排出量を示し、0.5μmの孔径の場合に一番高い排出量であった。
次に、撥水性のあるポリスルホンを気液分離膜3に用いて実験をおこなった。ポリエーテルスルホンと同じように、0.1,0.2,0.5,0.8,0.9μmの孔径の気液分離膜3を作製し、排出量の比較をおこなった。表1の実験番号6〜10にこの結果を示した。0.2から0.8μmの孔径の場合に、従来例1と比較して高い排出量を示し、0.5μmの孔径の場合に一番高い排出量であった。
Figure 2006209985
図2は、燃料電池の全体構造を示したものである。図4は、従来の燃料電池に係る模式図を示したものである。燃料タンク11から図4の3直列の平面スタック構造の燃料電池13内流路に、ポンプ12でメタノール水溶液燃料15を吐出圧10kPa、流量10ml/分の条件で送り込んだ。燃料電池13から排出されたメタノール水溶液燃料15は、図2に示した経路で燃料タンクに戻り、循環する。なお、燃料タンク11の上面に断面積100mm2(サイズ:20×5mm)の気液分離膜が取り付けてあり、発生したCO2ガスを気液分離膜部で排気して内圧上昇分を低減している。
燃料電池13の発電時、発電電流に比例したCO2ガス14がMEA燃料極触媒7で発生した。発生したCO2ガス14は、ポンプ12で送られるメタノール水溶液燃料15と共に移動して次のMEAに送られる。以降、次のMEAで新たに発生したCO2ガス14が加わり、累積したCO2ガス14による内圧上昇が起こる。また、発電電流値を変動させた場合には、CO2ガス14量の変動による内圧変動幅は、MEAの枚数に依存して大きくなる。1A、2Aの定電流発電を30分行った後に、平面スタック構造の燃料電池13から燃料タンク11への排出量を測定したところ8.5ml/分、7.2ml/分であった。
燃料タンク11から図4の2直列および5直列の平面スタック構造の燃料電池13内流路に、ポンプ12でメタノール水溶液燃料15を吐出圧10のkPa、流量10ml/分の条件で送り込んだ。燃料電池13から排出されたメタノール水溶液燃料15は、燃料タンク11に戻り、循環する。なお、燃料タンク11の上面に断面積100mm2(サイズ:20×5mm)の気液分離膜が取り付けてあり、発生したCO2ガスを気液分離膜部で排気して内圧上昇分を低減している。
燃料電池13の発電時、発電電流に比例したCO2ガス14がMEA燃料極触媒7で発生した。発生したCO2ガス14はポンプ12で送られるメタノール水溶液燃料15と共に移動して次のMEAに送られる。以降、次のMEAで新たに発生したCO2ガス14が加わり、累積したCO2ガス14による内圧上昇が起こる。また、発電電流値を変動させた場合には、CO2ガス14量の変動による内圧変動幅は、MEAの枚数に依存して大きくなる。1A、2Aの定電流発電を30分行った後に、平面スタック構造の燃料電池13から燃料タンク11への排出量を測定したところ2直列で、9.5ml/分、8.9ml/分であり、5直列で、7.9ml/分、6.0ml/分であった。
なお、各条件の内圧変化による排出量を表2にまとめて示した。
Figure 2006209985
本発明の実施例1、実施例3に係る燃料電池の模式図。 燃料電池の全体構造を示す図。 本発明の実施例2に係る燃料電池の模式図。 従来の燃料電池に係る模式図。
符号の説明
1 燃料流路
2 ガス透過用流路
3 気液分離膜
4 集電体
5 MEA空気極触媒
6 MEA固体高分子電解質膜
7 MEA燃料極触媒
8 燃料電池スタック部
9 筒状型分離膜
10 ガス排出路
11 燃料タンク
12 ポンプ
13 燃料電池
14 CO2ガス
15 メタノール水溶液燃料

Claims (5)

  1. 複数の膜電極接合体を有する能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造において、各膜電極接合体間の燃料流路に気液分離膜を備えたことを特徴とする能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造。
  2. 前記気液分離膜がスタックの上面に存在し、ガス透過用流路の流路間に、前記気液分離膜を備えたことを特徴とする請求項1記載の能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造。
  3. 前記膜電極体の各々の間の燃料流路の間に筒状の気液分離膜フィルターを備えたことを特徴とする請求項1記載の能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造。
  4. 前記気液分離膜が撥水性ポリエーテルスルホンまたは撥水性ポリスルホンからなることを特徴とする請求項2または3記載の能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造。
  5. 前記気液分離膜の孔径が0.2〜0.8μmであることを特徴とする請求項4記載の能動型ダイレクトメタノール燃料電池用の平面スタック構造。
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