JP2006209016A - トナーを用いた現像装置とその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 再生紙と普通紙のいずれに対しても前記高解像度・高画質・高耐久化が可能な現像装置の提供。
【解決手段】 トナーを用いて、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って該現像器中のトナー量が一定値以下に低下したときに、該現像器中にトナーを補給して現像を行う際に、前記トナーとは別に該現像剤に脂肪酸金属塩を補給する補給手段を用意し、初期の現像時に使用される現像剤中のスタート時若しくは再生紙モード時に脂肪酸金属塩がトナー収容部に供給されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真法において形成される静電荷像(静電潜像)を現像するための現像装置、特にトナーとキャリアとからなる二成分系磁性現像剤若しくは磁性トナー又は非磁性トナーを用いて現像を行う現像装置とその方法に関する。
一般に電子写真法では、感光体表面を所定極性に一様に帯電し、次いで所定の原稿情報に基づいての光照射による画像露光を行って静電潜像を形成し、この静電潜像を現像してトナー像を形成し、このトナー像を所定用紙に転写し、この用紙を定着装置に搬送して該定着装置において加熱及び加圧させることによって該トナー像を用紙に定着することにより、画像形成が行われる。また、トナー像転写後において、感光体表面は、クリーニングブレード等によりクリーニングされて残存するトナーが除去され、さらに必要により光照射等による除電が行われ、次の画像形成行程が行われる。
このような画像形成行程で静電荷像の現像に用いる現像剤としては、トナーおよび磁性キャリアとからなる二成分系磁性現像剤が代表的である。
即ち、この二成分系磁性現像剤は、例えば現像装置において現像槽から多数の磁極を有する位置固定されたマグネット内蔵の回動可能な現像スリーブ上に供給され、この現像スリーブによって磁気ブラシの形で現像域に搬送され、磁気ブラシ中のトナーが感光体上の静電潜像部に付着し、トナー像の形成が行われる。この場合、磁性キャリアは現像によっては消費されず、そのまま現像槽に回収され、再びトナーと混合されて使用される。一方、トナーは現像によって消費されるため、現像器中のトナー濃度(磁性キャリアの量に対するトナー量の比率)が一定値以下に低下した場合には、トナー補給が行われる。
また、トナーのみよりなる一成分現像剤を用いる現像方法が各種提案されているが、なかでも磁性トナーを採用した磁性一成分現像方式が一般によく知られ、活用されている。
従来、一成分磁性トナーを使用する現像方法としては、米国特許第3,909,258号に開示されている導電性磁性トナーによる現像方法が知られている。これは内部に磁性を有する円筒状の導電性現像担持体上に導電性磁性トナーを支持し、これを静電潜像に接触させて現像するものである。この際、現像部において、潜像担持体表面とスリーブ表面の間にトナー粒子により導電路が形成され、この導電路を経てスリーブよりトナー粒子に電荷が導かれ、静電潜像の画像部との間のクーロン力によりトナー粒子が画像部に付着して現像される。この方法では、トナーが導電性であるため、潜像保持体上のトナー像を非印刷媒体(例えば普通紙)に電界を利用して静電気的に転写することが困難であるという問題や、各工程での導電性トナーに由来する不具合現象から、長期にわたり高画質を得ることが難しいという問題、また潜像担持体への電気的リーク破壊という問題などを有している。
また、絶縁性トナーを用いた方式が特開昭55−18656号公報等において提案されている。この方式は、磁性1成分ジャンピング方式と呼ばれ、潜像保持体上に形成された静電潜像を、該潜像保持体に対向して設けられた現像担持体(磁石ローラを内包)上に磁性ブレードと現像スリーブとの隙間を通過させる事により、トナー薄層を形成し、帯電を帯びたトナーが、静電潜像を現像する方式である。この方法は、トナーに帯電を付与しやすいこと、磁力によってトナーを支持し、スリーブと十分に摩擦せしめること、トナーを磁力によって支持し又これを静電潜像に接することなく対向させて現像することにより地カブリを防止できる等の優れた点が多く、それによって優れた画像が得られるものである。
この場合、磁性トナーは現像によって消費され、現像器中のトナー量が低下した場合には、トナー補給が行われる。
このように磁性一成分現像方法を用いることにより、二成分現像剤での長期耐久性の欠如という問題点を解決することができる。また、このような現像方法に用いられる現像器の特徴として、非常に小さくかつ簡単な構成をとり得るということが挙げられる。
また、感光体として一般的にアモルファスシリコン感光体や有機感光体が使用されている。
ここで、上記感光体の残留トナーの除去に用いられるクリーニングブレードとの摩擦抵抗が大きく、感光体の表面にトナーや紙粉及び紙粉中の添加剤等を付着したり、感光体の表面がクリーニングにより摩耗したり、或いは感光体表面を著しく傷つけたりし、感光体の性能劣化を発生してしまう。
このような問題を解決する手段として、特許文献1(特開2004−220017号公報)には、二成分現像方式において、初期の現像時に使用される現像剤中のスタート用のトナーとして、脂肪酸金属塩がトナー粒子100重量部当り0.1乃至2.0重量部の量で外添されているものを使用し、補給用のトナーとして、脂肪酸金属塩がトナー粒子100重量部当り0.005乃至0.05重量部の量で外添されているものを使用する技術が開示されている。
又特許文献2(特開昭64−52168号公報)には、一成分現像方式において、現像剤にステアリン酸金属塩を添加することによりフィルミングの防止を行う技術が開示されている。また、スタート時の感光体とクリーニングブレードとの摩擦抵抗が大きいためスタート用の量を多くすること、またはスタート時のみ脂肪酸金属塩を使用することが提案されている。
例えば特許文献3においては、トナーを使用して感光体上に形成されている静電潜像を現像して顕像化する現像方法において、予め充填される初期のトナーには中抜け防止剤としての脂肪酸金属塩を添加すると共に、補給用のトナーには前記中抜け防止剤を添加せず、前記感光体上の前記静電潜像を現像する技術が開示されている。
特開2004−220017号公報 特開昭64−52168号公報 特開平8−314280号公報
このような先行技術より、脂肪酸金属塩を使用することにより感光体の劣化防止が解決されているように思料されてきたが、脂肪酸金属塩は吸湿性が大きく帯電量を低下させてしまいかぶり等を発生してしまう不具合が生じるという問題が残存している。
このため特許文献3に開示のように初期時を除いて通常の補給用のトナーには前記脂肪酸金属塩を添加しないトナーを用いて、前記感光体上の前記静電潜像を現像する方法が好ましいとされてきた。
しかしながら初期時のトナーと補給時のトナーを区別することは保守作業が煩雑化するのみならず、複数種類のトナーを用意しなければならないという課題を有す。
しかも、実際の印字時においては通常使用されている普通紙においては問題は無いが、近年使用されてきている再生紙等に於いては紙中の填料であるタルク、カオリンの添加量が多くなり印字時での感光体への付着が増加しており、従来のトナー中への脂肪酸金属塩の添加で解決する場合には再生紙等に対してフィルミング性能を満足させると普通紙を使用時にかぶり等の画質が低下するため好ましくなかった。
近年、電子写真法、静電印刷法などによるコピー機やプリンタ等の市場は、印刷の高速化、マシンの小型化、マシン寿命の高耐久化が著しく進んでいる。
また、使用される紙も普通紙、再生紙等多様化しており、性能として求められているのはどのような記録に対しても高解像度・高画質・高耐久が当然となってきており、特に画質を決定付ける感光体ドラムに対する影響が少なくなるような現像装置が望まれている。
従って、本発明はかかる課題に鑑み、感光体の表面にトナーや紙粉及び紙粉中の添加剤等を付着したり、感光体の表面がクリーニングにより摩耗したり、或いは感光体表面を著しく傷つけたりし、感光体の性能劣化が生じることなく、高解像度・高画質・高耐久化が可能な現像装置とその方法の提供を目的とする。
本発明の他の目的は、再生紙と普通紙のいずれに対しても前記高解像度・高画質・高耐久化が可能な現像装置とその方法の提供を目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、前記の問題点を解決するために、我々は鋭意検討した結果、現像装置に着目して本発明を完成するに至った。
すなわち、本第一発明は、トナーとキャリアとからなる二成分系磁性現像剤を収納する現像容器と、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って該現像剤中のトナー濃度が一定値以下に低下したときに、該現像剤中にトナーを補給して現像を行うトナー補給手段を具えた現像装置において、
前記トナー補給手段と別個に前記現像容器に直接若しくはトナー補給手段を経由して脂肪酸金属塩を補給する脂肪酸金属塩補給手段を備え、初期の現像時に使用される現像剤中のスタート時に前記脂肪酸金属塩補給手段により、脂肪酸金属塩が現像容器内に供給されることを特徴とする。
第二発明は、トナーとキャリアとからなる二成分系磁性現像剤を収納する現像容器と、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って該現像剤中のトナー濃度が一定値以下に低下したときに、該現像剤中にトナーを補給して現像を行うトナー補給手段を具えた現像装置において、
前記トナー補給手段と別個に前記現像容器に直接若しくはトナー補給手段を経由して脂肪酸金属塩を補給する脂肪酸金属塩補給手段を備え、再生紙モード時に前記脂肪酸金属塩補給手段により、脂肪酸金属塩が現像容器内に供給されることを特徴とする。
この場合に前記再生紙モードは給紙カセット側より自動的に検知してもよいが、再生紙を検知するのは、前記再生紙モードが操作パネル上の再生紙モードスイッチをオンすることにより確実に再生紙モードに移行できる。
又再生紙モード時にトナー補給モード間隔より長いタイミング間隔で前記脂肪酸金属塩補給手段により、脂肪酸金属塩が現像容器内に供給されるのがよく、且つこの場合に前記補給手段よりの現像容器内の補給位置を攪拌手段上に設定することにより、均一な攪拌が可能となる。
そして本第3発明は、前記第1発明に対応するもので、トナーを用いて、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って該現像器中のトナー量が一定値以下に低下したときに、該現像器中にトナーを補給して現像を行う現像方法において、
前記トナーとは別に該現像剤に脂肪酸金属塩を補給する補給手段を用意し、初期の現像時に使用される現像剤の供給スタート時に脂肪酸金属塩がトナー収容部に供給されることを特徴とする。
第4発明は、トナーを用いて、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って該現像器中のトナー量が一定値以下に低下したときに、現像器中にトナーを補給して現像を行う現像方法において、
該トナーとは別に現像剤に脂肪酸金属塩を補給する補給手段を用意し、再生紙モード時に脂肪酸金属塩がトナー収容部に供給されることを特徴とする。
そして第3及び第4発明によれば、トナーとキャリアとからなる二成分系磁性現像剤を用いた現像方法のみならず、一成分磁性トナーを用いた現像方法にも適用出来ることは前記先行技術の開示より明らかである。
第1及び第3発明によれば、初期時のトナーと補給時のトナーを区別することは保守作業の煩雑化を解消するのみならず、複数種類のトナーを用意しなくても、現像初期の段階での感光体へのトナー付着(トナー汚染)を有効に防止し、且つ現像を長期間にわたって繰り返し行った場合にも、トナー帯電量の低下によって生じるかぶりを有効に回避することが可能となる。
又第2若しくは第4発明によれば、普通紙を使用時にかぶり等の画質が低下することなく、又紙中の填料であるタルク、カオリンの添加量が多くなる再生紙等に於いてもトナー中への脂肪酸金属塩の添加で印字時でのタルク、カオリンの感光体への付着が生じることがなく、再生紙と普通紙のいずれに対しても前記高解像度・高画質・高耐久化が可能な現像装置の提供が可能となる。
それにより、どのような記録紙に対しても画像品質維持することが可能な現像装置を提供することが出来る。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
先ず本発明に用いるトナーについて説明する。
本発明のトナーは、結着樹脂中に、着色剤などの種々のトナー配合剤を分散させることにより得られる。
本発明におけるトナーに使用する結着樹脂の種類は特に制限されるものではないが、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系共重合体、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。
また、本発明においては、結着樹脂のガラス転移点(Tg)は50〜70℃であることが好ましい。このガラス転移点が、上記範囲よりも低いと、得られたトナー同士が現像器内で融着し、保存安定性が低下してしまう。また、樹脂強度が低いため、感光体へのトナー付着が生じる傾向がある。さらに、ガラス転移点が上記範囲よりも高いと、トナーの定着性が低下してしまう。なお、結着樹脂のガラス転移点は、示差走査熱量計(DSC)を用いて、比熱の変化点から求めることができる。着色剤も、特に制限されるものではなく、又電荷制御剤は、帯電レベルや帯電立ち上がり特性(短時間で、一定の電荷レベルに帯電するかの指標)を著しく向上させ、耐久性や安定性に優れた特性等を得るために配合されるものである。即ち、トナーを正帯電させて現像に供する場合には、正帯電性の電荷制御剤を添加し、負帯電させて現像に供する場合には、負帯電性の電荷制御剤を添加することができる。又正帯電性或いは負帯電性の電荷制御剤は、1.0〜7.0質量部の量でトナー中に含まれているのがよい(即ち、トナーの全体量を100質量部とする)。電荷制御剤の添加量が上記範囲よりも少量であると、所定極性にトナーを安定して帯電することが困難となる傾向があり、該トナーを用いて静電潜像の現像を行って画像形成を行ったとき、画像濃度が低くなったり、画像濃度の耐久性が低下する傾向がある。また、電荷制御剤の分散不良が起こりやすく、いわゆるカブリの原因となったり、感光体汚染が激しくなる等の傾向がある。一方、電荷制御剤が上記範囲よりも多量に使用されると、耐環境性、特に高温高湿下での帯電不良、画像不良となり、感光体汚染等の欠点が生じやすくなる傾向がある。
定着性やオフセット性を向上させるために使用されるワックス類としては、特に制限されるものではないが、一般に、トナー中に(トナー全体量を100質量部とする)、1〜5質量部の量で配合されていることが好ましい。ワックス類の添加量が1質量部未満では、オフセット性や像スミアリング等を効率的に防止することができない傾向があり、一方、5質量部を超えると、トナー同士が融着してしまい、保存安定性が低下する傾向がある。
そして前記トナーを1成分現像剤の磁性トナーとして使用する場合は、結着樹脂中には磁性粉を配合し、一成分現像剤とする。このような磁性粉としては、それ自体公知のもの、例えば、フェライト、マグネタイトを初めとする鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属、もしくは合金またはこれらの元素を含む化合物、あるいは、強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことによって強磁性を示すようになる合金、または二酸化クロム等を挙げることができる。
これらの磁性粉は、平均粒子径が0.1〜1μm、特に0.1〜0.5μmの範囲内の微粉末の形で、上述した結着樹脂中に均一に分散される。また、磁性粉は、チタン系カップリング剤、シラン系カップリング剤などの表面処理剤で表面処理を施して使用することもできる。
また磁性粉は、トナー中に30〜60質量部、特に40〜50質量部の量で含有されていることが好ましい。上記範囲よりも多量に磁性粉を用いると、画像濃度の耐久性が悪くなり、また、定着性が極度に低下する傾向があり、上記範囲よりも少量では、画像濃度耐久性におけるカブリが悪くなってしまう。
本発明のトナーは、前述した結着樹脂と電荷制御剤など各種のトナー配合剤とを混合し、押出機等の混練機を用いて溶融混練した後、これを冷却し、粉砕及び分級することにより得られる。
また、かかるトナーは、コロイダルシリカ、疎水性シリカ、アルミナ、酸化チタン等の微粒子(通常、平均粒径が1.0μm以下)を外添し、それ単独で一成分現像剤として、感光体表面に形成された静電潜像の現像に使用される。
尚、上記の微粒子外添剤は、トナーの表面処理によって、流動性、保存安定性、クリーニング性等を向上させるために使用されるものであり、通常、トナー当り、0.2〜10.0質量部の量で使用される。また、これら微粒子の外添は、磁性トナーと乾式で攪拌混合することにより行われるが、この攪拌混合は、微粒子がトナー中に埋め込まれないように、ヘンシェルミキサーやナウターミキサーなどを用いて行うのがよい。
前記トナーを2成分現像剤として使用する場合には上記トナーと混合される磁性キャリアとしては、特に制限されず、フェライト、鉄粉等それ自体は公知のものが使用され、樹脂コートされたものであってもよい。このようなキャリアは、一般に、30乃至100μmの平均粒径を有していることが好ましい。
トナーと磁性キャリアとは1:100乃至10:100、特に3:100乃至8:100の質量比で混合するのがよい。
また、現像器に直接投入する脂肪酸金属塩としては、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸等の炭素数が15以上の高級脂肪酸の金属塩(例えば亜鉛塩、カルシウム塩など)が好適であり、ステアリン酸亜鉛が最も好適である。
次に本発明の実施例に係る現像装置について説明する。
図1及び図2は本発明の実施例に係る2成分現像剤を収納した現像装置の概略図で、図1は正面断面図、図2はそのA−A線断面図である。
この現像装置は、複写機等の画像形成装置に装備された感光体ドラム2に近接させて配置されており、ハウジングを形成する現像装置本体1の内部に、現像ローラ3及び一対の攪拌ローラ4a、4bが回転可能に設けられている。また、一対の攪拌ローラ4a、4bの間には現像剤整流板4cが配設されており、現像剤整流板4cを介して図2の太線矢印に示すように、現像剤が循環して攪拌可能に構成されている。
上記奥側に位置する攪拌ローラ4bの回転方向上流側の本体壁1aに沿う上方には、トナーを所定量ずつ落下させるための補給口13と補給ローラ12が設けられており、又前記攪拌ローラ4bの上方には補給用のトナーを収容するためのトナーコンテナ10が設けられている。そして、上記現像装置本体1の内部には、樹脂中に磁性粉を分散させたバインダ型キャリアと上記トナーとによる2成分現像剤が収容されている。
そして本発明の特徴とするところは、前記補給用トナーコンテナ10の前壁に隣接させてステアリン酸亜鉛が収納されたコンテナ20を配設し、スクリュースパイラル状の補給ローラ21を介して前記攪拌ローラ4bと現像剤整流板4cの間に設けた補給口22より現像装置本体1内に投入可能に構成されている。又ステアリン酸亜鉛は矢印24に示すようにスクリュースパイラル状の補給ローラ21を介して現像装置本体1内に直接投入することなくトナー補給ローラ12上方に投入して、該トナー補給ローラ12によりトナーとともに現像装置本体1内の攪拌ローラ4bに投入するように構成してもよい。
即ち本発明は、トナーを供給するためのコンテナ10とステアリン酸亜鉛を供給するためのコンテナ20を備えており、図3の制御ブロック図に示すように、トナーコンテナ10は現像装置本体1(現像槽)内のトナーが消費し、そのトナーとキャリアの濃度比を濃度センサー33にて読取り、トナーが少なくなるとCPU30でこれを検知してトナー補給モーター15をONにし補給を行う。
一方ステアリン酸亜鉛が収納されたコンテナ20は機械本体の操作パネル31に再生紙モード(脂肪酸金属塩供給モード)スイッチ32を備えており、該スイッチ32をONにすると、CPU30でこれを検知して該トナー補給モーター15ON時にステアリン酸亜鉛の補給モーター25がONとなり、ステアリン酸亜鉛の供給量はトナー供給量の1/100乃至1/1000に設定されたタイミング時間ONされる。
従って図4のタイムチャート図に示すように、再生紙モード(ステアリン酸亜鉛供給モード)スイッチ32をONすると、トナー補給モード間隔の回数若しくは記録紙の枚数を検知してトナー補給モード間隔より長い間隔でトナー補給モーター15ON時にステアリン酸亜鉛の補給モーター25がONとなる。
又普通紙モードでは、初期の現像時に使用される現像剤の供給スタート時にのみ脂肪酸金属塩の補給モーターがトナー貯留量の1/100乃至1/1000に設定されたタイミング時間ONされる(V)。
以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
トナー中の各原料の含有量を、スチレンアクリル共重合体100質量部に、カーボンブラック7質量部、離型剤としてのワックス5質量部、正電荷制御剤としてニグロシン系染料2質量部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山製FM−20B)にて混合した後、2軸押出機(池貝製PCM−30)にて溶融混練したのち冷却し、ハンマーミルにて租粉砕した。機械式粉砕機にてさらに微粉砕したものを気流式分級機により分級し、体積平均粒径8.0μmの磁性トナーを得た。
上記で得られたトナー粉体に、シリカ0.5質量部をヘンシェルミキサー(三井鉱山製FM−20B)により外添し、磁性トナー粉末の表面に付着させてトナーを調製した。
上記トナーをトナー補給コンテナ10に充填し、補給用トナーとした。
上記トナー95質量部に対し、フェライトキャリア(パウダーテック製、品番:FL−150、平均粒径60μm)5質量部と混合し、スタート現像剤を調整した。
ステアリン酸亜鉛をコンテナ2に充填し、補給用脂肪酸金属塩とした。
この現像剤を用い、有機感光体搭載京セラミタ製複写機(KM−5530)を用い、耐久性を評価し、併せて感光体上のフィルミングの状態を目視にて確認した。
耐久性評価では、30万枚の耐久性評価を行っており、初期10万枚は普通紙(紙中の填料:タルク0.3重量%、カオリン0.3重量%含有)を使用し、10万枚から20万枚は再生紙(紙中の填料:タルク3.9重量%、カオリン7.5重量%含有)を使用し、20万枚から30万枚は普通紙(紙中の填料:タルク0.3重量%、カオリン0.3重量%含有)を使用した。
帯電量について、現像器内の帯電量をTREK社製帯電量測定装置(Q/M Meter210HS)を用いて測定したものである。
Figure 2006209016
また、比較例4として、上記トナーにステアリン酸亜鉛0.1質量部とシリカ0.5質量部をヘンシェルミキサーにより外添し、磁性トナー粉末の表面に付着させてトナーを調製した。
耐久性を評価した結果を表2に示す。
尚、各特性の評価方法は、以下の通りである。
初期は、現像剤投入直後の画像で評価し、10、20、30万枚後はISO4%原稿を連続で10、20、30万枚印刷した後の画像で評価した。
比較例1、2は、20万枚でフィルミングにより画像に黒筋が発生した為、評価を中止した。また、比較例3は、20万枚で帯電量が低下し画像全面に地肌カブリが発生した為、評価を中止した。
<画像特性>
表中のデータの測定法
(1)ソリッド画像濃度
常温常湿環境(20℃、65%RH)にて初期時に上記ページプリンタにより画像評価パターンを印字して初期画像とし、その後、30万枚連続通紙を行い、再度画像評価パターンを印字して耐久後画像とし、それぞれソリッド画像をマクベス反射濃度計(RD914)を用いて測定し、一定のベタ部の9ポイントの濃度測定を行ない、その平均値(ID)を算出した。画像濃度は1.30以上をOKとした。
(2)地肌カブリ
カブリを目視観察することにより画像特性評価を行った。
○:カブリは良好
△:ややカブリを生じている
×:カブリはひどい
(3)フィルミングの有無
感光体の表面を目視観察することにより評価を行った。
○:フィルミングは無し
△:フィルミングが有るが画像には影響がない
×:フィルミングが有り画像にも黒筋として表れる
Figure 2006209016
次に画像特性と耐久性について、実施例1から3は、感光体ドラムへのフィルミングも無く帯電量も維持され、悪影響が無いことは勿論の事、長期にわたり安定した画像品質の維持を達成した。
逆に、比較例1,2は再生紙使用時に感光体へのフィルミングが発生し、画像においても黒筋が発生した。そのため、評価を中断せざるを得なかった。比較例3は再生紙使用時にステアリン酸亜鉛を供給することにより感光体へのフィルミングは発生しないものの、ステアリン酸亜鉛の供給量が多いため現像剤の帯電量が低下し、トナーの帯電特性不良によりかぶりがひどくなってしまった。そのため、評価を中断せざるを得なかった。また、比較例4は、感光体へのフィルミングは発生しないものの、ステアリン酸亜鉛の影響が耐刷中蓄積されてきており徐々に帯電量が低下する傾向を見せており地肌カブリのレベルも徐々に低下する。
従って本発明の現像装置を使用することによりスタート時及び再生紙を使用するときのみ脂肪酸金属塩を直接現像器中へ投入し感光体へ供給し、普通紙使用時の通常状態では画像品質を安定させるため脂肪酸金属塩を使用しない。
このことにより、どのような記録紙に対しても画像品質維持することが可能となり、長期安定性を確保することを達成出来る。
なお、本発明における結着樹脂、磁性材料、染料、顔料、帯電調整剤などは特に制約されるものではない。全ての2成分現像方式及び磁性1成分現像方式に対して用いることができる。
本発明の実施例に係る2成分現像剤を収納した現像装置の概略図の正面断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の制御ブロック図である。 図1のタイミングチャート図である。
符号の説明
1 現像装置本体
3 現像ローラ
4a、4b 攪拌ローラ
10 トナーコンテナ
12 トナー補給ローラ
13 トナー補給口
20 ステアリン酸亜鉛が収納されたコンテナ
32 再生紙モード(脂肪酸金属塩供給モード)スイッチ

Claims (9)

  1. トナーとキャリアとからなる二成分系磁性現像剤を収納する現像容器と、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って該現像剤中のトナー濃度が一定値以下に低下したときに、該現像剤中にトナーを補給して現像を行うトナー補給手段を具えた現像装置において、
    前記トナー補給手段と別個に前記現像容器に直接若しくはトナー補給手段を経由して脂肪酸金属塩を補給する脂肪酸金属塩補給手段を備え、初期の現像時に使用される現像剤中のスタート時に前記脂肪酸金属塩補給手段により、脂肪酸金属塩が現像容器内に供給されることを特徴とする現像装置。
  2. トナーとキャリアとからなる二成分系磁性現像剤を収納する現像容器と、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って該現像剤中のトナー濃度が一定値以下に低下したときに、該現像剤中にトナーを補給して現像を行うトナー補給手段を具えた現像装置において、
    前記トナー補給手段と別個に前記現像容器に直接若しくはトナー補給手段を経由して脂肪酸金属塩を補給する脂肪酸金属塩補給手段を備え、再生紙モード時に前記脂肪酸金属塩補給手段により、脂肪酸金属塩が現像容器内に供給されることを特徴とする現像装置。
  3. 前記再生紙モードは操作パネル上の再生紙モードスイッチをオンすることにより移行することを特徴とする現像装置。
  4. 再生紙モード時にトナー補給モード間隔より長いタイミング間隔で前記脂肪酸金属塩補給手段により、脂肪酸金属塩が現像容器内に供給されることを特徴とする現像装置。
  5. 前記補給手段よりの現像容器内の補給位置が攪拌手段上であることを特徴とする現像装置。
  6. トナーを用いて、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って現像器中のトナー量が一定値以下に低下したときに、該現像器中にトナーを補給して現像を行う現像方法において、
    前記トナーとは別に現像剤に脂肪酸金属塩を補給する補給手段を用意し、初期の現像時に使用される現像剤中のスタート時に脂肪酸金属塩がトナー収容部に供給されることを特徴とする現像方法。
  7. トナーを用いて、潜像保持体上に形成された静電潜像を現像し、現像によるトナーの消費に伴って現像器中のトナー量が一定値以下に低下したときに、該現像器中にトナーを補給して現像を行う現像方法において、
    該トナーとは別に現像剤に脂肪酸金属塩を補給する補給手段を用意し、再生紙モード時に脂肪酸金属塩がトナー収容部に供給されることを特徴とする現像方法。
  8. 請求項6若しくは7記載の現像方法が一成分磁性トナーを用いた現像方法であることを特徴とする現像方法。
  9. 請求項6若しくは7記載の現像方法がトナーとキャリアとからなる二成分系磁性現像剤を用いた現像方法であることを特徴とする現像方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015129910A (ja) * 2013-12-03 2015-07-16 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. トナー補給装置、及び、トナーカートリッジ

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