JP2006207365A - 住宅の災害抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 工事の容易化や構造の簡素化を図ることができ、しかも、風等で住宅が揺れて居住者に不安感や不快感等を与えるおそれの少ない住宅の災害抑制装置を提供する。
【解決手段】 住宅の基礎1と土台2との間に、免震装置10と揺れ防止装置とをそれぞれ介在設置し、免震装置10を、住宅の基礎1に設置される第一の受皿11と、住宅の土台2に設置されて第一の受皿11に対向する第二の受皿12と、第一、第二の受皿11・12を接続する円筒形の弾性体17と、弾性体17内に収容されて第一、第二の受皿11・12の対向面に接触し、地震の発生時に移動して住宅に作用する地震エネルギを抑制する球体18とから構成する。また、揺れ防止装置を、住宅の基礎1に設置される受具と、住宅の土台2に設置されて受具に搭載支持される収納体と、受具に収納体をロックするロック機構とから構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地震エネルギを吸収したり、住宅の揺れや浮き上がりを抑制することのできる住宅の災害抑制装置に関するものである。
近年、地震に伴う人的被害や経済的損失に鑑み、大規模な高層建築物の他、個人の住宅にも優れた免震構造が要求されてきている(特許文献1参照)。この住宅用の免震構造としては、図示しないが、例えば住宅の地盤と構造体との間に、スライダとゴム複合層とを並べて介在させる構造が知られている(特許文献2参照)。
特開平10‐184096号公報 特開2003‐213961号公報
従来における住宅用の免震構造は、以上のように住宅の地盤と構造体との間に、スライダとゴム複合層とを並べているが、これでは構造体、具体的には、住宅を支える土台を鉄骨としなければならず、工事が非常に大がかりになるという問題がある。また、構造が複雑になる関係上、住宅の購入金額が著しく高価になるので、資金の豊富な法人が購入する場合はともかく、個人が購入する場合には大きな障害となり、住宅購入意欲の萎縮を招くおそれが少なくない。
一方、従来の免震構造は、一般に大規模な高層建築物を前提に構成されているので、地震力(地震が建築物を揺らす力)よりも風圧力(風が建築物を揺らす力)の影響が大きい木造系の個人住宅に適用するには問題がある。すなわち、小規模の住宅に免震構造を安易に適用すると、揺れやすい構造が仇となり、非免震住宅では揺れることのない風でも、住宅が揺れてしまうという大きな問題が生じる。特に、強風や台風等の場合には、住宅が揺れ続けて居住者に不安感や不快感を及ぼすおそれが少なくない。
本発明は上記に鑑みなされたもので、工事の容易化や構造の簡素化を図ることができ、しかも、風等で住宅が揺れて居住者に不安感や不快感等を与えるおそれの少ない住宅の災害抑制装置を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、住宅の基礎と土台との間に、免震装置と揺れ防止装置とをそれぞれ介在したものであって、
免震装置は、住宅の基礎に設置される第一の受皿と、住宅の土台に設置されて第一の受皿に隙間をおいて対向する第二の受皿と、これら第一、第二の受皿を接続する弾性体と、第一、第二の受皿のうち、少なくとも第一の受皿の対向面に接触し、地震の発生時に移動して住宅に作用する地震エネルギを抑制する球体とを含み、
揺れ防止装置は、住宅の基礎に設置される受具と、住宅の土台に設置されて受具に支持される収納体と、受具に収納体をロックするロック機構とを含み、
ロック機構は、受具に形成される凹部と、収納体に収納されてプランジャ体を進退動させるアクチュエータと、収納体に回転可能に支持され、プランジャ体の進退動に応じて受具の凹部に引っかかるロック具とを含んでなることを特徴としている。
なお、地震の未発生時には免震装置の球体と接触して揺れ防止装置の受具に収納体をロックし、地震の発生時には免震装置の球体との離隔に基づき受具と収納体とのロックを解除するスイッチを含むことができる。
また、地震の未発生時には免震装置の球体と接触して揺れ防止装置を構成するロック機構のアクチュエータを停止させ、地震の発生時には免震装置の球体との離隔に基づきロック機構のアクチュエータを駆動し、受具の凹部からロック具を解除するスイッチを含むことができる。
また、住宅の基礎と免震装置の第一の受皿との間、及び又は住宅の土台と免震装置の第二の受皿との間にスペーサを介在することができる。
また、免震装置の第一、第二の受皿のうち、少なくとも第一の受皿の対向面中心部を凹ませて球体用の位置決め凹部とすることができる。
また、免震装置の第一、第二の受皿のうち、少なくとも第一の受皿の対向面中心部から周縁部方向にかけて複数の減衰溝を間隔をおいて形成することもできる。
また、免震装置の弾性体を略筒形に形成してその周壁には上下方向に伸びるリブを一体化し、このリブを断面視で円形あるいは半円形とすることもできる。
また、免震装置の弾性体を略筒形に形成してその周壁には縦横いずれかの方向に伸びるリブを一体化し、このリブを断面視で円形あるいは半円形とすることも可能である。
また、免震装置の弾性体を略筒形に形成してその周壁には縦横の方向のうち少なくとも縦方向に伸びるリブを一体化し、このリブを断面視で円形あるいは半円形とすることも可能である。
また、免震装置の弾性体を略筒形に形成し、この弾性体の周壁に、引っ張り強さを有する網目体を設けることも可能である。
また、免震装置における第二の受皿の対向面に保持具を支持させ、この保持具の先端部に、球体を回転可能に支持させることも可能である。
また、揺れ防止装置における受具の表面に収容穴を形成して複数のボールを移動可能に収容し、この複数のボール上に収納体を配置することが好ましい。
また、揺れ防止装置における受具の凹部の幅をロック具の幅よりも広くし、これら凹部とロック具との間にクリアランスを形成することが好ましい。
また、揺れ防止装置の収納体にアクチュエータ用の点検口を形成し、この点検口に蓋体を開閉可能に設けることが好ましい。
さらに、ロック機構は、アクチュエータとの間で駆動用の流体を給排する流体給排装置と、この流体給排装置を動作させる動力源とを含むと良い。
さらにまた、ロック機構のアクチュエータを油圧ダンパとしてそのピストンをロック具に回転可能に連結すると良い。
また、本発明においては上記課題を解決するため、住宅の基礎と土台との間に揺れ防止装置を介在し、この揺れ防止装置を、住宅の基礎に設置される受具と、住宅の土台に設置されて受具上に支持される収納体と、受具に収納体をロックするロック機構とから構成したものであって、
受具の表面に収容穴を形成して複数のボールを移動可能に収容し、この複数のボール上に収納体を配置し、
ロック機構は、受具に形成される凹部と、収納体に収納されてプランジャ体を進退動させるアクチュエータと、収納体に回転可能に支持され、プランジャ体の進退動に応じて受具の凹部に引っかかるロック具とを含み、
受具の凹部の幅をロック具の幅よりも広くし、これら凹部とロック具との間にクリアランスを形成するようにし、
収納体の壁にアクチュエータ用の点検口を形成し、この点検口には蓋体を開閉可能に設けたことを特徴としている。
ここで、特許請求の範囲における住宅の基礎には、少なくともベタ基礎や基礎構造体等が含まれる。住宅と免震装置との間、住宅と揺れ防止装置との間には、他の層を単数複数介在しても良い。免震装置の弾性体は、単数複数のゴムやエラストマーにより略円筒形や略角筒形等に設けることができ、その内部や周面にはカーボンファイバーやピアノ線等を縒り合わせた網目体を設けることができる。また、免震装置の球体や保持具は、単数複数いずれでも良い。
球体用の位置決め凹部は、貫通孔でも良いし、そうでなくても良い。揺れ防止装置における受具の収容穴には、複数の球体を直接収容しても良いし、軸受等を介し間接的に収容しても良い。また、ロック機構の凹部は、単数複数の切り欠き、溝孔、凹み穴等からなり、受具の一端部に形成することもできるし、両端部等に形成することもできる。ロック機構のアクチュエータとしては、例えば石油系油圧油や難燃性油圧油等を用いる単動形や複動形の油圧シリンダ、油圧ダンパ、エアシリンダ等があげられる。このアクチュエータは、収容穴同様、単数複数いずれでも良い。
ロック具は、例えばピン形、J字形、L字形、T字形等に形成でき、単数複数いずれでも良い。また、流体給排装置には、少なくとも単数複数の歯車ポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ等の各種ポンプ、各種のコンプレッサ等が含まれる。動力源としては、単数複数の各種エンジンやモータ等を使用することができる。さらに、単数複数の点検口には、蓋体をスライド可能、着脱自在、支持軸を介し回転可能等に設けることが可能である。
本発明によれば、地震が発生して住宅の基礎が震動すると、球体が回転しながら移動して地震の加速度を弱め、第一、第二の受皿がスライドして地震の揺れを受け流し、この受け流しにより住宅の揺れが軽減される。
また、住宅が風圧等の影響を受ける場合には、揺れ防止装置のアクチュエータを動作させれば良い。すると、アクチュエータのプランジャ体が突出し、ロック具が回転して受具の凹部に引っかかり、この引っかかりにより、基礎に住宅の土台がロックされて非免震構造となる。
これに対し、住宅が風圧等の影響を受けない場合には、ロック機構のアクチュエータを動作前の状態に復帰させれば良い。すると、アクチュエータのプランジャ体が元の位置に復帰し、ロック具が元の位置方向に復帰して受具の凹部から解除され、この解除により住宅が免震構造となる。
本発明によれば、工事の容易化や構造の簡素化を図ることができ、しかも、住宅が揺れたり、浮き上がることにより、居住者に不安感や不快感等が生じるのを抑制したり、排除することができるという効果がある。
また、受具の表面に収容穴を設けて複数の球体を収容し、この複数の球体上に収納体を配置すれば、積層ゴムを採用した構造に比べ、共振現象の発生を抑制し、しかも、経年変化に強い構造を得ることができる。
また、受具の凹部の幅をロック具の幅よりも広くし、これら凹部とロック具との間にクリアランスを形成すれば、受具や収納体が地震や強風等で幅方向にずれたとしても、受具に収納体をロックすることができる。
また、収納体にアクチュエータ用の点検口を形成し、この点検口を蓋体により開閉可能に被覆すれば、アクチュエータの状態を視覚的に把握したり、触れたりすることができるので、アクチュエータの保守点検の作業性を向上させることが可能になる。
さらに、ロック機構のアクチュエータとして油圧ダンパを選択すれば、油圧の高応答性を活用することができる他、機械のコンパクト化や小型化等を図ることも可能になる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における住宅の災害抑制装置は、図1ないし図10に示すように、主に個人が購入する住宅の基礎1と土台2との間に、複数の免震装置10と揺れ防止装置30とをそれぞれ間隔をおいて介在設置し、複数の免震装置10により住宅に作用する地震エネルギを吸収・減衰し、複数の揺れ防止装置30により住宅の揺れや浮き上がりを防ぐようにしている。
各免震装置10は、図1ないし図3に示すように、住宅の基礎1上に複数のアンカーボルト3により螺着される第一の受皿11と、住宅の土台2下面に複数のボルト5により螺着されて下方に位置する第一の受皿11に隙間をおいて対向する第二の受皿12と、これら第一、第二の受皿11・12の間を接続する可撓性の弾性体17と、この弾性体17内に収容されて第一、第二の受皿11・12の対向面に接触し、地震の発生時に全方向に移動して住宅の基礎1から土台2に作用する地震エネルギを抑制する球体18とを備えて構成される。
住宅は、コンクリートにより打設された横断面矩形の基礎1上に、木製の角材からなる土台2が搭載され、この土台2に図示しない大引きや根太等が支持される。土台2には、建築作業前や作業中にアンカーボルト3用の丸い貫通孔4がドリル等により間隔をおいて複数穿孔される。
第一、第二の受皿11・12は、図1や図2に示すように、スチール等の材料を使用して平面矩形の板に形成され、両側部や略中心部には、ボルト5用の複数の貫通孔やナット13が設けられており、上下方向において相互に対向する。住宅の基礎1と第一の受皿11との間、及び住宅の土台2と第二の受皿12との間には、硬質ゴム等からなる平面矩形で板形のスペーサ14がそれぞれ介在される。
第一、第二の受皿11・12における対向面(表面)には、球体18用の移動領域15が平面円形に区画形成され、この移動領域15の中心部には、球体18用の位置決め穴16がそれぞれ平面円形に浅く小さく凹み形成される。第一、第二の受皿11・12における対向面や移動領域15は、平坦でも良いが、球体18位置決めの観点から中心部を低く、その他の周縁部が高くなるよう傾斜形成されたり、湾曲形成されても良い。
弾性体17は、機械的性質や弾性に優れ、震動による発熱の少ない天然ゴムや耐老化性等に優れるクロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、アクリロニトリル‐ブタジエンゴム等を使用して平面矩形のブロックに形成され、中心部には、移動領域15に連通して球体18を遊嵌収容する円筒の中空部が形成されており、減衰と復元とを一体的に行って免震装置10の応答変位が大きくなり過ぎるのを抑制防止するとともに、球体18が錆びるのを防ぐよう機能する。
弾性体17は、単一のゴムにより成形することができるが、貫通口付きの免震ゴムと薄い補強板とを上下方向に交互に積層することにより形成することもできる。この場合の免震ゴムの材料としては、ポリウレタンゴム、天然ゴム、シリコーンゴム等があげられ、補強板の材料としては、各種の樹脂、金属、SUS等があげられる。
球体18は、例えば60〜80mm、あるいは75〜80mmの直径を有する単一の鉄球や鋼球等からなり、第一、第二の受皿11・12の対向面にころがり接触可能に摺接し、地震の発生時に地震エネルギを吸収して第一、第二の受皿11・12を移動変位させる。この球体18の数は、コスト等を勘案して適宜増減される。
各揺れ防止装置30は、図4ないし図10に示すように、住宅の基礎1上に設置される受具31と、住宅の土台2下面に取り付けられて受具31上にスライド可能に搭載支持される収納体35と、受具31に収納体35をロックするロック機構41とを備え、地震の発生や終了に応じて作動するよう構成される。受具31と収納体35とは、例えば各種の鋼材を用いて構成され、メンテナンス要員により、外部からメンテナンス可能な住宅の基礎領域に設置される。
受具31は、平面長方形に形成され、一対のボルト孔32が間隔をおいてそれぞれ穿孔されており、各ボルト孔32に、基礎1と一体化されるアンカーボルト3が上方向から螺挿される(図4、図5参照)。この受具31の表面には、一対のボルト孔32の間に位置する収容穴33が平面略トラック形に穿孔され、この収容穴33には、摩擦抵抗の小さい複数の鉄球34が前後左右の全方向に移動可能に直接配置される。この複数の鉄球34は、収納体35をスライド可能に搭載支持し、住宅の荷重を支持するとともに、住宅の揺れをスムーズにするよう機能する。
収納体35は、土台2の下面に一対の取付ボルト等の締結具36を介して螺着される断面略逆U字形で平面略長方形の箱枠37を備え、この両端部の開口した箱枠37の両側壁の下部には、複数の鉄球34に接触支持される底板38が水平に架設される(図6ないし図8等参照)。箱枠37は、図6や図7に示すように、受具31よりも長く形成され、その側壁にロック機構41用の点検口39が横長の矩形に穿孔されており、この点検口39には、横長の蓋体40が複数の螺子を介し外方向から着脱自在に螺着される。
ロック機構41は、図6、図7、図10に示すように、受具31の両端部にそれぞれ形成される一対の切り欠き42と、収納体35に内蔵される油圧ダンパ43と、この油圧ダンパ43にオイルをタンク44から配管、流量制御弁、逆止弁、リリーフ弁45等を介し供給するポンプ46と、このポンプ46を動作させるモータ47と、収納体35に回転可能に支持され、油圧ダンパ43の駆動時に受具31の切り欠き42に嵌合係止する一対のロック爪48とから構成される。
各切り欠き42は、受具31の長手方向の端部下面に断面略逆溝形に切り欠かれ、その内部上面に、ロック爪48と係合する凸部49が長手方向に形成される。油圧ダンパ43は、水平方向に進退動可能な一対のピストン50を備え、収納体35の箱枠37内に取付具を介し水平に設置されており、必要に応じて箱枠37の点検口39から操作される。
ポンプ46とモータ47とは、一体化されたり、別々に設けられ、必要に応じて住宅の内外に設置される。ポンプ46としては、例えば小型軽量で安価な歯車ポンプやベーンポンプ等が使用される。また、モータ47は、例えばステッピングモータ、サーボモータ、ADサーボモータ、DCサーボモータ等からなり、操作盤が住宅の室内から操作可能なことが好ましい。
一対のロック爪48は、収納体35の箱枠37両端部付近にピンを介し上下方向に回転可能に軸支され、油圧ダンパ43のピストン50の先端部にピンを介して回転可能に連結される。各ロック爪48は、横L字形に形成され、その幅(図8の左右方向)が切り欠き42の幅(図9の左右方向)よりも短く形成されており、受具31の切り欠き42の凸部49に誤差吸収用のクリアランス51を介して嵌合係止する。
上記構成において、地震が発生して住宅の基礎1が震動すると、免震装置10の球体18が弾性体17内を転がってベアリング機能を発揮し、第一、第二の受皿11・12がそれぞれ相反する方向にスライドして地震の揺れを受け流し、この受け流し効果により住宅が免震されることとなる(図2参照)。このような免震作用により、住宅の家具等は転倒せず、居住者が恐怖を感じることもない。
なお、これらの動作の際、上下方向に長く伸びるアンカーボルト3と弾性体17が土台2の浮き上がりを抑制し、球体18が住宅の荷重を支持するとともに、柔軟な弾性体17が柔らかくせん断変形して住宅に加わる横揺れを減衰吸収する。
一方、強風や台風等で風が吹き、風圧力の影響を受ける場合には、天気予報で確認した後、揺れ防止装置30の図示しない操作盤の操作スイッチを操作すれば良い。すると、モータ47が駆動して油圧ポンプ46を動作させ、タンク44から油圧ダンパ43にオイル(例えば、耐磨耗型油圧オイルやりん酸エステル系油圧オイル等)が供給されて油圧ダンパ43のピストン50がそれぞれ突出する。
油圧ダンパ43の各ピストン50が突出すると、各ロック爪48が下方に揺動して受具31の切り欠き42に凸部49を介して強固に嵌合係止し、この嵌合係止により、基礎1に建築物の土台2がロックされて非免震住宅と同様の構成となる(図7参照)。
強風や台風等の風が止み、風圧力の影響を受けなくなった場合には、地震の発生に備えて操作盤の操作スイッチを逆に操作すれば良い。すると、モータ47が駆動して油圧ポンプ46を動作させ、油圧ダンパ43からタンク44にオイルが排出されて油圧ダンパ43のピストン50がそれぞれ元の位置に復帰する。油圧ダンパ43の各ピストン50が後退すると、各ロック爪48が上方に揺動して受具31の切り欠き42から外れ、この嵌合係止の解除により、受具31と収納体35とが相対的にスライド可能となり、基礎1に土台2がアンロックされて免震住宅の構成となる(図6参照)。
この免震構造の状態で地震が発生した場合、複数の鉄球34が収容穴33内を転がってベアリング機能を発揮し、受具31と収納体35とが長手方向に相対的にスライドして地震の揺れを受け流し、この作用効果により住宅はゆっくりと揺れることとなる。このような免震作用により、家具は転倒せず、居住者が恐怖感を感じることもない。
上記によれば、住宅を支える土台2を鉄骨とする必要がないので、工事の円滑化、簡素化、容易化を図ることができる。また、構造が比較的簡素なので、住宅の購入金額が著しく高価になることがない。したがって、住宅を個人が購入する場合に大きな障害となることがなく、住宅購入意欲の萎縮を招くこともない。また、住宅の基礎1と第一の受皿11との間、及び住宅の土台2と第二の受皿12との間に、隙間を埋めるスペーサ14をそれぞれ介在させるので、災害抑制装置の据付が実に容易となる。
また、第一、第二の受皿11・12に位置決め穴16をそれぞれ凹み形成し、球体18の前後左右への動きを規制するので、災害抑制装置の据付や組立の際、球体18がころがって作業に支障を来たすこともない。また、球体18が縦荷重を支持するので、弾性体17が必要以上に圧縮するのを防ぐことができ、しかも、地震エネルギの減衰が大いに期待できる。
また、風圧力の影響を受ける場合には、基礎1に土台2をロックして非免震住宅と同様の構造にすることができるので、非免震住宅では揺れることのない風でも住宅が揺れたり、浮き上がることが殆どない。したがって、強風等で風が吹き続けても、住宅が揺れ続けて居住者に不安感や不快感等を招くおそれがない。また、地震時には、基礎1に土台2をアンロックして免震住宅とすることができるので、住宅をゆっくりと揺動させて地震エネルギを吸収することができる。
また、蓋体40を取り外して箱枠37の点検口39を開放すれば、油圧ダンパ43を視認したり、触れたりすることができるので、保守点検作業の著しい円滑化、簡素化、容易化を図ることができる。また、切り欠き42の幅がロック爪48の幅よりも広く、切り欠き42とロック爪48との間に誤差吸収用のクリアランス51が確保されるので、例え受具31と収納体35とが地震等で相対的に幅方向にずれても、受具31に収納体35を確実にロックすることが可能になる。
さらに、切り欠き42と凸部49とが引っかかりの良い凹凸を形成するので、ロック爪48の先端部の係止具合を大幅に向上させることが可能になる。さらにまた、本実施形態の揺れ防止装置30は、部品点数が比較的少なく、構成が簡素であるから、安価(例えば40万円以下)で製造することができ、住宅コストの著しい上昇を招くことがない。
次に、図11、図12は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、住宅の基礎1に、免震装置10と揺れ防止装置30とを連動させるスイッチ52を支持させ、免震装置10における第一、第二の受皿11・12の対向面中心部から周縁部方向にかけて、換言すれば、半径外方向にリング形の減衰溝19を間隔をおいて複数切り欠き、弾性体17を上下方向に開口した円筒形に成形するようにしている。
スイッチ52は、例えば上下方向に伸びるピン形に形成され、住宅の基礎1に復帰用のスプリング53を介して上下動可能に支持されており、第一の受皿11の位置決め穴16から弾性体17内に貫通突出する。このようなスイッチ52は、地震の未発生時には、球体18に圧下されて揺れ防止装置30の逆止弁により受具31に収納体35をロックし、地震の発生時には、移動する球体18との離隔に基づき逆止弁を解除して受具31の凹部から嵌合係止していた収納体35のロック爪48を解除するよう機能する。
第一の受皿11における対向面は、位置決め穴16を含む中心部が低く、移動領域15の周縁部が高く形成され、球体18の過剰な移動を規制するよう機能する。また、弾性体17の周壁には、周方向にエンドレスに伸びる複数のリブ20が一体化され、各リブ20が断面円形に成形される。
上記構成において、地震が発生して位置決め穴16に嵌合していた球体18が弾性体17内を転がり、球体18とスイッチ52とが離れてスイッチ52を上昇させると、油圧回路の逆止弁が解除され、各ロック爪48が受具31の切り欠き42から外れ、この嵌合係止の解除により、受具31と収納体35とが相対的にスライド可能な免震住宅の構成となる。
その後、地震が止み、位置決め穴16に球体18が嵌合復帰すると、球体18とスイッチ52とが接触してスイッチ52を下降させる。スイッチ52が下降すると、各ロック爪48が揺動して受具31の切り欠き42に嵌合係止し、この嵌合係止により、受具31と収納体35とがロックされて非免震住宅の構成となる。その他の部分については、上記実施形態と略同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、免震装置10と揺れ防止装置30とが連動するので、操作盤等を省略して構成の簡素化を図ることができるのは明らかである。また、第一、第二の受皿11・12の対向面にエンドレスの減衰溝19を複数並設するので、球体18の過剰な移動を有効に規制することができる。さらに、弾性体17の周壁が縦断面視で単なる板形ではなく、凸凹に形成されるので、減衰性や復元性の著しい向上が期待できる。
なお、免震装置10と揺れ防止装置30との連動を特に要しない場合には、図13に示すようにスイッチ52を省略しても良い。
次に、図14ないし図16は本発明の第3の実施形態を示すもので、この場合には、免震装置10の弾性体17を上下方向に開口した円筒形に成形し、この弾性体17の周壁には、上下方向に伸びる複数のリブ20を一体化し、各リブ20を断面円形に膨出成形するようにしている。
複数のリブ20は、弾性体17の周壁周方向に所定の間隔をおいて並設される。各リブ20は、図14に示すように、上下方向に連続した波形のパターンに形成されるが、何らこれに限定されるものではなく、例えば線条部とリング部とが交互に連続して上下方向に伸びるパターン(図16(a)参照)、線条部と中空の菱形部とが交互に連続して上下方向に伸びるパターン(図16(b)参照)、あるいは線条部と山形部とが交互に連続して上下方向に伸びるパターン(図16(c)参照)に形成することもできる。その他の部分については、上記実施形態と略同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、弾性体17の周壁に、径方向に膨らむ複数のリブ20を一体形成して強度を向上させるので、減衰性や復元性の著しい向上の他、周壁の形状の多様化や強度の向上が期待できるのは明らかである。
なお、本実施形態では単一のゴムにより弾性体17を円筒形に成形したが、何らこれに限定されるものではない。例えば図17や図18に示すように、湾曲した縦長のゴム片21を周方向に間隔をおき並べて弾性体17を上下方向に開口した略円筒形に形成し、各ゴム片21の周壁に、上下方向に伸びるリブ20を一体化し、各リブ20を断面円形に成形することもできる。
次に、図19、図20は本発明の第4の実施形態を示すもので、この場合には、免震装置10の弾性体17を円筒形に成形してその周壁には、引っ張り強さに優れる網目体22をインサート成形するようにしている。
弾性体17は、例えば積層軟質ゴムや柔軟なエラストマー等にワイヤーメッシュ等からなる網目体22をインサートしたインサート成形により円筒形に成形される。その他の部分については、上記実施形態と略同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、単に弾性体17を使用するのではなく、弾性体17に引張り強さに優れる網目体22をインサートしているので、引っ張りに伴う弾性体17の損傷や破断を簡易な構成で有効に抑制することができるのは明白である。
次に、図21ないし図24は本発明の第5の実施形態を示すもので、この場合には、第二の受皿12の対向面に、円錐台形の保持具23を吊持させてその先端部には、第一の受皿11の対向面のみに摺接する小型の球体18を回転可能に軸支させるようにしている。
第一の受皿11の表面と周縁部との間は、割れや亀裂等を防止する観点から面取り形成される。また、保持具23は、硬質の金属等を使用して上下逆の略円錐形に形成され、その先端部が中空に形成されており、この中空の先端部内に硬質の球体18が一部露出して転動自在に嵌合保持される。
上記構成において、地震が発生して住宅の基礎1が震動すると、球体18付きの保持具23がスライダとして弾性体17の中空部を移動してベアリング機能を発揮し、第一、第二の受皿11・12がそれぞれ相反する方向にスライドして地震の揺れを受け流し、この受け流し効果により住宅が免震される。その他の部分については、上記実施形態と略同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と略同様の作用効果が期待でき、しかも、保持具23が縦荷重を支持するので、弾性体17が必要以上に圧縮するのを有効に防ぐことができるのは明白である。
次に、図25ないし図28は本発明の第6の実施形態を示すもので、この場合には、ロック機構41の油圧ダンパ43を、水平方向に進退動可能な一のピストン50を備えた角形タイプとし、この角形タイプを左右一対に増加して収納体35に一列に並べて内蔵するようにしている。その他の部分については、上記実施形態と略同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、ロック機構41の構成の多様化を図ることができる。
次に、図29は本発明の第7の実施形態を示すもので、この場合には、受具31の収容穴33内に複数の鉄球34をガイドレールを介しマトリクスに配列し、一対のロック爪48を同図に示すように、収納体35の箱枠37両端部付近や油圧ダンパ43のピストン50の先端部にピンを介し三点支持構造等に連結するようにしている。その他の部分については、上記実施形態と略同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、三点支持構造に連結するので、簡易な構成でロック爪48の上下方向のずれをきわめて有効に防ぐことができる。
なお、上記実施形態の各リブ20を断面円形に成形するのではなく、各リブ20を断面半円形に成形しても良い。また、受具31の上面に収容穴33を単に穿孔したが、断面略すり鉢形等に形成しても良い。また、収容穴33の表面を焼入加工して鉄球34と同じ硬度に高め、損傷防止を図るようにしても良い。また、受具31に収容穴33を穿孔して複数の鉄球34を移動可能に配置したが、何らこれに限定されるものではない。例えば、受具31に収容穴33として複数の溝穴を凹み配列形成し、各溝穴に複数の鉄球34を一列に配置しても良い。
また、箱枠37を中空の台形等に構成しても良いし、収容穴33内に鉄球34を直接収容するのではなく、収容穴33内に複数のベアリングを配置し、各ベアリングに鉄球34を回転可能、転動可能に嵌合支持させても良い。さらに、タンク44、ポンプ46、及びモータ47を一体化することも可能である。
本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における免震装置を示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における地震発生時の免震装置を示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における免震装置を示す分解斜視説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における揺れ防止装置の設置状態を示す斜視説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における揺れ防止装置を示す分解斜視説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における揺れ防止装置の非作動状態を示す側面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における揺れ防止装置の作動状態を示す側面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における揺れ防止装置の収納体を示す説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における揺れ防止装置の受具を示す説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の実施形態における揺れ防止装置を示す油圧回路図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第2の実施形態における免震装置とスイッチを示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第2の実施形態における地震発生時の免震装置とスイッチを示す断面説明図である。 図12のスイッチを省略した状態を示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第3の実施形態を示す説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第3の実施形態における弾性体の周壁を示す説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第3の実施形態におけるリブの他のパターンを示す説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第3の実施形態における弾性体の他の構成を示す平面図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第3の実施形態における弾性体の他の構成を示す説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第4の実施形態における免震装置を示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第4の実施形態における免震装置の網目体を示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第5の実施形態における免震装置の設置状態を示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第5の実施形態における免震装置を示す分解斜視図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第5の実施形態における免震装置を示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第5の実施形態における地震発生時の免震装置を示す断面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第6の実施形態における揺れ防止装置を示す側面説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第6の実施形態における揺れ防止装置の収納体を示す説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第6の実施形態における揺れ防止装置の受具を示す説明図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第6の実施形態における揺れ防止装置を示す油圧回路図である。 本発明に係る住宅の災害抑制装置の第7の実施形態における揺れ防止装置の受具を示す説明図である。
符号の説明
1 基礎
2 土台
3 アンカーボルト
5 ボルト
10 免震装置
11 第一の受皿
12 第二の受皿
14 スペーサ
15 移動領域
16 位置決め穴(位置決め凹部)
17 弾性体
18 球体
19 減衰溝
20 リブ
21 ゴム片
22 網目体
23 保持具
30 揺れ防止装置
31 受具
33 収容穴
34 鉄球(ボ−ル)
35 収納体
37 箱枠
38 底板
39 点検口
40 蓋体
41 ロック機構
42 切り欠き(凹部)
43 油圧ダンパ(アクチュエータ)
44 タンク
45 リリーフ弁
46 ポンプ(流体給排装置)
47 モータ(駆動源)
48 ロック爪(ロック具)
50 ピストン(プランジャ体)
51 クリアランス
52 スイッチ

Claims (14)

  1. 住宅の基礎と土台との間に、免震装置と揺れ防止装置とをそれぞれ介在した住宅の災害抑制装置であって、
    免震装置は、住宅の基礎に設置される第一の受皿と、住宅の土台に設置されて第一の受皿に隙間をおいて対向する第二の受皿と、これら第一、第二の受皿を接続する弾性体と、第一、第二の受皿のうち、少なくとも第一の受皿の対向面に接触し、地震の発生時に移動して住宅に作用する地震エネルギを抑制する球体とを含み、
    揺れ防止装置は、住宅の基礎に設置される受具と、住宅の土台に設置されて受具に支持される収納体と、受具に収納体をロックするロック機構とを含み、
    ロック機構は、受具に形成される凹部と、収納体に収納されてプランジャ体を進退動させるアクチュエータと、収納体に回転可能に支持され、プランジャ体の進退動に応じて受具の凹部に引っかかるロック具とを含んでなることを特徴とする住宅の災害抑制装置。
  2. 地震の未発生時には免震装置の球体と接触して揺れ防止装置の受具に収納体をロックし、地震の発生時には免震装置の球体との離隔に基づき受具と収納体とのロックを解除するスイッチを含んでなる請求項1記載の住宅の災害抑制装置。
  3. 住宅の基礎と免震装置の第一の受皿との間、及び又は住宅の土台と免震装置の第二の受皿との間にスペーサを介在した請求項1又は2記載の住宅の災害抑制装置。
  4. 免震装置の第一、第二の受皿のうち、少なくとも第一の受皿の対向面中心部を凹ませて球体用の位置決め凹部とした請求項1、2、又は3記載の住宅の災害抑制装置。
  5. 免震装置の第一、第二の受皿のうち、少なくとも第一の受皿の対向面中心部から周縁部方向にかけて複数の減衰溝を間隔をおいて形成した請求項1ないし4いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  6. 免震装置の弾性体を略筒形に形成してその周壁には上下方向に伸びるリブを一体化し、このリブを断面視で円形あるいは半円形とした請求項1ないし5いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  7. 免震装置の弾性体を略筒形に形成し、この弾性体の周壁に、引っ張り強さを有する網目体を設けた請求項1ないし6いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  8. 免震装置における第二の受皿の対向面に保持具を支持させ、この保持具の先端部に、球体を回転可能に支持させた請求項1ないし7いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  9. 揺れ防止装置における受具の表面に収容穴を形成して複数のボールを移動可能に収容し、この複数のボール上に収納体を配置した請求項1ないし8いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  10. 揺れ防止装置における受具の凹部の幅をロック具の幅よりも広くし、これら凹部とロック具との間にクリアランスを形成するようにした請求項1ないし9いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  11. 揺れ防止装置の収納体にアクチュエータ用の点検口を形成し、この点検口に蓋体を開閉可能に設けた請求項1ないし10いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  12. ロック機構は、アクチュエータとの間で駆動用の流体を給排する流体給排装置と、この流体給排装置を動作させる動力源とを含んでなる請求項1ないし11いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  13. ロック機構のアクチュエータを油圧ダンパとしてそのピストンをロック具に回転可能に連結した請求項1ないし12いずれかに記載の住宅の災害抑制装置。
  14. 住宅の基礎と土台との間に揺れ防止装置を介在し、この揺れ防止装置を、住宅の基礎に設置される受具と、住宅の土台に設置されて受具上に支持される収納体と、受具に収納体をロックするロック機構とから構成した住宅の災害抑制装置であって、
    受具の表面に収容穴を形成して複数のボールを移動可能に収容し、この複数のボール上に収納体を配置し、
    ロック機構は、受具に形成される凹部と、収納体に収納されてプランジャ体を進退動させるアクチュエータと、収納体に回転可能に支持され、プランジャ体の進退動に応じて受具の凹部に引っかかるロック具とを含み、
    受具の凹部の幅をロック具の幅よりも広くし、これら凹部とロック具との間にクリアランスを形成するようにし、
    収納体の壁にアクチュエータ用の点検口を形成し、この点検口には蓋体を開閉可能に設けたことを特徴とする住宅の災害抑制装置。
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