JP2006206361A - ガラス板の切断方法及び切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガラス板の切断精度が高く、切断面が滑らかで粗研磨が不要であり、曲率半径の小さなカーブ状の切断も可能なガラス板の切断方法及び切断装置を提供する。
【解決手段】 ガラス板5の表面に切断線7を付け、その切断線7に応力をかけてガラス板5を切断するガラス板の切断方法において、切断線7に向けて加熱流体10を噴射することによって応力を生じさせる。
【選択図】 図1
【解決手段】 ガラス板5の表面に切断線7を付け、その切断線7に応力をかけてガラス板5を切断するガラス板の切断方法において、切断線7に向けて加熱流体10を噴射することによって応力を生じさせる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ガラス板の切断精度が高く、切断面が滑らかで粗研磨が不要なガラス板の切断方法及び切断装置に関するものである。
従来より、ガラス基板などのガラス板を切断するには、まずガラス板の表面にホイールカッター等で切断線(傷)を付けた後、その切断線に圧力をかける方法が知られている。この圧力のかけ方として、ガラス板を手で折る方法や切断線を付けた反対側から切断線に沿って押圧部具でガラス板を加圧する方法がある。
また、ガラス板表面に予め付けた切断線に超音波を加えて切断する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−273525号公報
しかしながら、従来の切断方法や特許文献1に係る切断方法にあっては、ガラス板を曲線状に切断する場合、ガラス板が予め入れておいた切断線の通りに切れず、直線状のギザギザした切断面となり、充分な切断精度が得られなかった。また仕上げ研磨の前の粗研磨が必要となり、手間がかかるという問題があった。特に、ガラス板を曲率半径の小さなカーブ状に切断するのは困難であった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、ガラス板の切断精度が高く、切断面が滑らかで粗研磨が不要であり、曲率半径の小さなカーブ状の切断も可能なガラス板の切断方法及び切断装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、ガラス板の表面に切断線を付け、その切断線に応力をかけてガラス板を切断するガラス板の切断方法において、前記切断線に向けて加熱流体を噴射することによって前記応力を生じさせることを特徴とするガラス板の切断方法である。
請求項1にかかる発明は、ガラス板の表面に切断線を付け、その切断線に応力をかけてガラス板を切断するガラス板の切断方法において、前記切断線に向けて加熱流体を噴射することによって前記応力を生じさせることを特徴とするガラス板の切断方法である。
請求項2にかかる発明は、前記加熱流体が、加熱水蒸気である請求項1に記載のガラス板の切断方法である。
請求項3にかかる発明は、前記加熱水蒸気の温度が、100〜200℃である請求項2に記載のガラス板の切断方法である。
請求項4にかかる発明は、流体を加熱して加熱流体とする加熱流体発生装置と、該加熱流体発生装置から送出された前記加熱流体を、ガラス板の表面に付けられた切断線に噴射するノズルを備えたことを特徴とするガラス板の切断装置である。
本発明のガラス板の切断方法及び切断装置によれば、ガラス板の表面に付けた切断線に向けて、ノズルから加熱流体を噴射することにより、ガラス板に熱応力(熱歪み)がかかり、切断線に沿ってガラス板を容易に切断することができるため、ガラス板の切断精度が高く、切断面が滑らかで粗研磨が不要であり、直線状のみならず曲率半径の小さなカーブ状にも切断することができる。
また、本発明によれば、加熱流体を噴射しながら切断することにより、加熱流体によりガラスくず(カレット)を吹き飛ばすことができるため、ガラス板の切断が容易で製造歩留を向上させることができる。
図1は、本発明に係るガラス板の切断装置の実施形態の一例を示す概略斜視図であり、図2は、本実施形態に係るガラス基板の切断装置の概略構成図である。本実施形態では、ガラス板として、ガラス基板を用いている。
本実施形態に係るガラス基板5の切断装置1は、流体を加熱して加熱流体10とする加熱流体発生装置2と、加熱流体10を加熱流体発生装置2からノズル4に送出するためのホース3と、加熱流体10を噴射するノズル4とから概略構成されている。
加熱流体発生装置2は、内部にヒータを備えてなり、水などの液体や空気などの気体を加熱できるようになっている。この加熱流体10としては、圧力が0.1〜15MPa、100〜200℃の加熱水蒸気(スチーム)や熱水が挙げられる。そのなかでも、加熱水蒸気が好ましく、その温度が100〜200℃であるのがより好ましい。
加熱流体10は、ホース3を通過して加熱流体発生装置2からノズル4に送出され、ノズル4の先端部4aから、ガラス基板5の表面に付けられた切断線7に向けて噴射される。ノズル4の先端部4aには、加熱流体10を噴射するための直径0.1〜1mmの孔が複数設けられており、切断線7に向けて直径5〜30mmのスポット径、流速0.3〜10L/分で、加熱流体10を連続的に噴射できるようになっている。
このノズル4は、ノズル4の先端部4aからガラス基板5の表面まで5〜100mmの一定距離を保ったまま、切断線7に沿って1〜100mm/秒の速さで直線状または曲線状に移動できるようになっている。切断線7が半径2〜5mmの円周の一部からなる曲率半径の小さなカーブ状であっても、移動することができる。
切断するガラス基板5は、厚さ0.2〜1.1mmの平板からなり、支持台6の上に静置されている。支持台6は、ガラス基板5の表面側と裏面側において温度差を形成するため、冷却や熱を放熱できるものであることが好ましい。また、本実施形態では、ガラス基板5の切断装置1に加えて、ガラス基板5の表面に予め切断線7を付けるためのホイールカッター8とその電源9とを設けてもよい。このホイールカッター8としては、ダイヤモンドカッター、超硬チップホイール等が挙げられる。
次に、本実施形態に係るガラス基板5の切断装置1を用いたガラス板の切断方法について説明する。
まず、ホイールカッター8により、ガラス基板5の表面に、幅0.1〜0.5mm、深さ0.1〜0.3mmの切断線7(傷)を付ける。この切断線7は、直線状であっても、曲線状であってもかまわない。曲線状の場合、曲率半径が2mm程度の小さなカーブまで切断することができる。
次いで、切断線7に向けてノズル4の先端部4aから、直径5〜30mmのスポット径、流速0.3〜10L/分で、加熱流体10を噴射しながら、切断線7に沿って1〜100mm/秒の速さで直線状または曲線状にノズル4を移動して、ガラス基板5を切断する。この時、ガラス基板5の裏面側からガラス基板5を冷却してもよい。
切断線7に向けてノズル4から加熱流体10を噴射することにより、ガラス基板5の表面側と裏面側とで温度差が形成されるため、ガラス基板5に熱応力による歪みが掛かり、切断線7をその深さ方向に進行させることとなり、ガラス基板5を容易に、高い切断精度で切断することができる。また、切断面を滑らかにし、曲率半径の小さなカーブ状にも切断することができる。この切断面は滑らかであるので、仕上げ研磨の前の粗研磨を不要とすることができる。
さらに、切断線7に向けて加熱流体10を噴射しながら切断することにより、ガラスくず(カレット)を吹き飛ばすことができるため、ガラス基板5の切断が容易で製造歩留を向上させることができる。
なお、本実施形態では、1枚のガラス基板を切断する方法を例示したが、2枚のガラス基板を貼り合わせた液晶表示パネルや有機エレクトロルミネッセンス(EL)パネルなどの切断にも適用が可能である。
以下、実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。本発明は、下記実施例に何ら制限されるものではない。
[実施例1]
厚みが1.1mmで、外形寸法が100mm×100mmのガラス基板を準備した。このガラス基板の一方の辺の中央部から対向する辺の中央部に向かう曲率半径が70mmの仮想切断線を形成した。そして、この仮想切断線に沿って、ホイールカッターでガラス基板の表面に、深さ0.2mmの切断線を付けた。
厚みが1.1mmで、外形寸法が100mm×100mmのガラス基板を準備した。このガラス基板の一方の辺の中央部から対向する辺の中央部に向かう曲率半径が70mmの仮想切断線を形成した。そして、この仮想切断線に沿って、ホイールカッターでガラス基板の表面に、深さ0.2mmの切断線を付けた。
次いで、この切断線に向けて、直径5mmのノズルより、吐出圧力が0.3MPaで、流速0.5L/分の加熱水蒸気を噴出させた。この時の加熱水蒸気の温度は130℃であった。そして、ノズルを切断線に沿って20mm/秒の速さで移動させた。この時、ガラス基板の表面側と裏面側とで温度差が形成されて、熱応力による歪みが発生して充分にガラス基板に応力がかかるように、ガラス基板を載置するテーブルを、温度が25℃を保つように冷却した。
ノズルの移動が終了した後、ガラス基板を目視で観察すると、このガラス基板は仮想切断線に沿ってきれいな曲線状に切断されており、その切断面はギザギザした凹凸がなく、滑らかなものであった。
[比較例1]
実施例1と同様のガラス基板を準備し、実施例1と同様にして仮想切断線を形成し、この仮想切断線に沿って、ホイールカッターで切断線を付けた。
実施例1と同様のガラス基板を準備し、実施例1と同様にして仮想切断線を形成し、この仮想切断線に沿って、ホイールカッターで切断線を付けた。
このガラス基板を裏返しにして、ガラス基板の切断線を付けた反対側の面から、ゴム部材からなる押圧部具で切断線の近傍に圧力をかけて、ガラス基板を切断した。使用した押圧部具の先端部分には、長さ20mm、硬度70°の四角柱が配設されており、この四角柱の角部をガラス基板に当接させて、押圧部具をガラス基板の一方の辺から対向する辺に向かって移動させながら、部分的に機械的応力を生じるように加圧して、切断した。
切断後のガラス基板を目視で観察すると、切断面はきれいな曲線状ではなく、ギザギザした凹凸のある切断面であった。
以上の結果から、本発明によれば、ガラス板の切断精度が高く、切断面が滑らかで、きれいな曲線状に切断できることが確認された。
1 切断装置
2 加熱流体発生装置
4 ノズル
5 ガラス板(ガラス基板)
7 切断線
10 加熱流体
2 加熱流体発生装置
4 ノズル
5 ガラス板(ガラス基板)
7 切断線
10 加熱流体
Claims (4)
- ガラス板の表面に切断線を付け、その切断線に応力をかけてガラス板を切断するガラス板の切断方法において、
前記切断線に向けて加熱流体を噴射することによって前記応力を生じさせることを特徴とするガラス板の切断方法。 - 前記加熱流体が、加熱水蒸気である請求項1に記載のガラス板の切断方法。
- 前記加熱水蒸気の温度が、100〜200℃である請求項2に記載のガラス板の切断方法。
- 流体を加熱して加熱流体とする加熱流体発生装置と、該加熱流体発生装置から送出された前記加熱流体を、ガラス板の表面に付けられた切断線に噴射するノズルを備えたことを特徴とするガラス板の切断装置。
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JP2005019455A JP2006206361A (ja) | 2005-01-27 | 2005-01-27 | ガラス板の切断方法及び切断装置 |
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---|---|---|---|---|
KR101104078B1 (ko) | 2008-11-24 | 2012-01-11 | 주식회사 탑 엔지니어링 | 취성기판의 브레이킹 장치 및 그 방법 |
JP2015205799A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 株式会社オハラ | 板ガラスの切断方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004067243A1 (ja) * | 2003-01-29 | 2004-08-12 | Mitsuboshi Diamond Industrial Co., Ltd. | 基板分断装置および基板分断方法 |
-
2005
- 2005-01-27 JP JP2005019455A patent/JP2006206361A/ja active Pending
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