JP2006205766A - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備える車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備える車両 Download PDF

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Abstract

【課題】
運転者に対して常にアクセルペダル反力を用いた情報伝達を行う車両用運転操作補助装置を提供する。
【解決手段】
車両用運転操作補助装置は、自車両の車両状態および走行環境に基づいて先行車に対するリスクポテンシャルを算出し、算出したリスクポテンシャルに応じた操作反力をアクセルペダルに発生させることにより、自車両のリスクポテンシャルを運転者に伝える。アクセルペダル反力を用いた情報伝達を行う場合は運転者の足とアクセルペダルとが接している必要があるので、運転者の体格に応じてアクセルペダルの初期位置をオフセットすることにより、アクセルペダルの遊び領域を拡張する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置は、アクセルペダルの反力特性を変化させることにより、運転者に車両周囲の環境を知らせている(例えば特許文献1参照)。この装置は、走行状況に応じたリスク度に基づいてアクセルペダルに発生する操作反力を制御している。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2003−205760号公報
上述した従来の装置は、運転者がアクセルペダルを踏んでいる場合に自車両周囲のリスク度をアクセルペダル反力を介して運転者に伝達することが可能である。しかしながら、アクセルペダルを踏み込んでいない、もしくはアクセルペダル操作によってスロットルバルブ開度が変化する領域以外では、アクセルペダルから運転者に反力を与えることが困難であり、自車両のリスクに関する情報をアクセルペダル反力を用いて効果的に行うことが困難であった。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、状況認識手段の検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、ペダルに発生させる操作反力を算出するペダル反力算出手段と、ペダル反力算出手段によって算出された操作反力をペダルに発生させるペダル反力発生手段と、ペダルの操作量に応じて車両機器の作動量が変化する開度変化領域に対してペダルの遊び領域を拡張する遊び領域拡張手段とを備える。
自車両周囲のリスクポテンシャルに基づいてペダルに操作反力を発生させる車両用運転操作補助装置において、ペダルの操作量に応じて車両機器の作動量が変化する開度変化領域に対してペダルの遊び領域を拡張することにより、運転者の足とペダルとが接する頻度を高めて効果的なリスクポテンシャルの伝達を行うことができる。
《第1の実施の形態》
図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載する車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。レーザレーダ10は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを照射して自車両の前方領域を走査する。レーザレーダ10は、前方にある複数の反射物(通常、先行車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、先行車までの車間距離と相対速度を検出する。検出した車間距離及び相対速度はコントローラ50へ出力される。レーザレーダ10によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg程度であり、この範囲内に存在する前方物体が検出される。
前方カメラ20は、フロントウィンドウ上部に取り付けられた小型のCCDカメラ、またはCMOSカメラ等であり、前方道路の状況を画像として検出する。前方カメラ20からの画像信号はコントローラ50へと出力される。前方カメラ20による検知領域は車両の前後方向中心線に対して水平方向に±30deg程度であり、この領域に含まれる前方道路風景が画像として取り込まれる。なお、コントローラ50は、前方カメラ20から入力される画像信号に所定の画像処理を施す。
車速センサ30は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ50に出力する。
シート位置検出センサ40は、運転席シートの車両前後方向の位置を検出するセンサである。シート位置検出センサ40で検出されたシート位置は、コントローラ50へ入力される。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成されており、車両用運転操作補助装置1の全体の制御を行う。コントローラ50は、レーザレーダ10、前方カメラ20および車速センサ30から入力される自車速、車間距離および相対速度等の信号から、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出する。そして、算出したリスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル80に発生させる操作反力を制御する。このように、車両用運転操作補助装置1は、アクセルペダル反力を介して自車両周囲のリスクポテンシャルRPを運転者に知らせる。
アクセルペダル反力を介した情報伝達は、運転者がアクセルペダル80を踏んでいる場合は効果的に行うことができるが、運転者の足がアクセルペダル80から離れている場合には情報伝達を行うことはできない。そこで、第1の実施の形態では、常にアクセルペダル反力を介した情報伝達を行うことができるように、すなわち、運転者の足とアクセルペダル80とが常に接した状態となるように、アクセルペダル80の位置を調整する。ここで、アクセルペダル80の位置とは、運転者がアクセルペダル80から足を離した状態でのアクセルペダル80の操作方向の位置(以降、初期位置と呼ぶ)を意味している。初期位置を調整することにより、アクセルペダル80の可動範囲が変化する。
アクセルペダル反力制御装置60は、コントローラ50からの指令に応じてアクセルペダル反力を制御する。アクセルペダル初期位置制御装置70は、アクセルペダル80の初期位置調整を行う。図3に、アクセルペダル80とその周辺の構成図を示す。アクセルペダル80には、不図示のリンク機構を介してサーボモータユニット65,75およびアクセルペダルストロークセンサ81が接続されている。サーボモータユニット65は、アクセルペダル80に操作反力を発生させる反力制御用サーボモータを備えており、サーボモータユニット75は、アクセルペダル80の初期位置を調整する位置制御用サーボモータを備えている。
反力制御用のサーボモータユニット65は、アクセルペダル反力制御装置60からの指令に応じてトルクと回転角とを制御し、運転者がアクセルペダル80を操作する際に発生する操作反力を任意に制御する。一方、位置制御用のサーボモータユニット75は、カム76の制御により、アクセルペダル80の初期位置を所定範囲内でリニアに変化させることができる。
アクセルペダルストロークセンサ81は、リンク機構(不図示)を介して反力制御用のサーボモータユニット65の回転角に変換されたアクセルペダル80のストローク量(操作量)SAを検出する。なお、アクセルペダルストロークセンサ81は、後述するようにアクセルペダル81の初期位置を調整した場合でもその操作量SAを検出することができるように構成されている。ブレーキペダルストロークセンサ91は、ブレーキペダル90のストローク量(操作量)SBを検出する。
次に、本発明の第1の実施の形態における車両用運転操作補助装置1の動作を説明する。まず、その概要を説明する。
図4に破線で示すように、アクセルペダル操作量SAが大きくなるほど、すなわちアクセルペダル80が踏み込まれるほど、アクセルペダル80に発生する操作反力Fが大きくなるように設定されている。運転者がアクセルペダル80を操作している間、すなわちアクセルペダル80に接している間は、アクセルペダル80に発生させる操作反力Fを変化することにより、自車両のリスクポテンシャルRPを運転者に伝達することができる。
一般的に、アクセルペダル80には遊びが設けてあり、運転者が遊び領域を超えてアクセルペダル80を踏み込むことにより、エンジン回転数が増加し始める。図4において、通常時のアクセルペダル80の初期位置をO、エンジン回転数が増加し始めるスロットルオン位置をO1,アクセルペダル操作量SAの最大値をSmaxとすると、遊び領域はO≦SA<O1、アクセルペダル操作量SAに対してエンジン回転数が変化するスロットルオン領域はO1≦SA≦Smaxと表すことができる。アクセルペダル反力Fは、遊び領域(O≦SA<O1)では緩やかに変化し、スロットルオン領域(O1≦SA≦SAmax)では速やかに変化する。
第1の実施の形態では、図4に示すようにアクセルペダル80の初期位置Oを、ペダル戻し方向と同方向に位置O’まで変化させる。このように、スロットルオン領域は変化させずに遊び領域だけを拡張し、図4に実線で示すようにアクセルペダル反力Fを発生可能な領域を増加させる。
以下に、第1の実施の形態における車両用運転操作補助装置1の動作を、図5を用いて詳細に説明する。図5は、コントローラ50における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS110では、現在、リスクポテンシャルRPに基づくアクセルペダル反力の制御が行われているか否かを判定する。反力制御が実行されている場合はステップS120へ進み、反力制御が実行されていない場合はこの処理を終了する。ステップS120では、自車両の環境情報の取得を行う。具体的には、レーザレーダ10と車速センサ30、および前方カメラ20の撮影画像から自車両および車両周囲の走行状態を読み込む。例えば、自車両前方に存在する先行車と自車両との車間距離Dと相対速度Vr(=先行車速−自車速),および自車速V1を取得する。さらに、アクセルペダルストロークセンサ81およびブレーキペダルストロークセンサ91から、アクセルペダル80の操作量SAおよびブレーキペダル90の操作量SBをそれぞれ読み込む。
ステップS130では、先行車に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。リスクポテンシャルRPを算出するために、まず、先行車に対する余裕時間TTCと車間時間THWとを算出する。
余裕時間TTCは、先行車に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量である。余裕時間TTCは、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速V1および相対速度Vrが一定の場合に、何秒後に車間距離Dがゼロとなり自車両と先行車両とが接触するかを示す値である。余裕時間TTCは、以下の(式1)により求められる。
TTC=−D/Vr ・・・(式1)
余裕時間TTCの値が小さいほど、先行車への接触が緊迫し、先行車への接近度合が大きいことを意味している。例えば先行車への接近時には、余裕時間TTCが4秒以下となる前に、ほとんどの運転者が減速行動を開始することが知られている。
車間時間THWは、自車両が先行車に追従走行している場合に、想定される将来の先行車の車速変化による余裕時間TTCへの影響度合、つまり相対車速Vrが変化すると仮定したときの影響度合を示す物理量である。車間時間THWは、以下の(式2)で表される。
THW=D/V1 ・・・(式2)
車間時間THWは、車間距離Dを自車速V1で除したものであり、先行車の現在位置に自車両が到達するまでの時間を示す。車間時間THWが大きいほど、周囲の環境変化に対する予測影響度合が小さくなる。つまり、車間時間THWが大きい場合には、もしも将来に先行車の車速が変化しても、先行車までの接近度合には大きな影響を与えず、余裕時間TTCはあまり大きく変化しないことを示す。なお、自車両が先行車に追従して自車速V1=先行車速である場合は、(式2)において自車速V1の代わりに先行車速を用いて車間時間THWを算出することもできる。
リスクポテンシャルRPは、上述したように算出した余裕時間TTCと車間時間THWとを用いて、以下の(式3)から算出する。
RP=A/THW+B/TTC ・・・(式3)
ここで、A、Bは、車間時間THWおよび余裕時間TTCにそれぞれ適切な重み付けをするための定数であり、予め適切な値を設定しておく。定数A、Bは、例えばA=1,B=8(A<B)に設定する。
ステップS140では、アクセルペダル80の初期位置制御のために、運転者の体格を推定する。具体的には、シート位置センサ40で検出される運転席シートの前後方向位置を読み込み、シートの前後方向位置が車両前方であるほど運転者の体格が小さいと推定する。
つづくステップS150では、ステップS140で推定した運転者の体格に基づいてアクセルペダル80の初期位置を設定する。図6に、アクセルペダル80の初期位置の調整方法を示す。図6において、リスクポテンシャルRPに応じた反力制御を行わず、初期位置調整を行わない場合のアクセルペダル80の初期位置を、基準位置Oとする。基準位置Oに対して、アクセルペダル80を運転者側、すなわちアクセルペダル80の戻し方向と同方向にオフセット量ΔSだけ移動したときの位置を、オフセット初期位置O’とする。
すなわち、アクセルペダル80の基準位置Oは予め設定された通常状態での初期位置であり、オフセット初期位置O’は、基準位置Oに対して運転者方向に可変の初期位置である。ここで、アクセルペダル80の位置は、具体的にはアクセルペダル80のペダル面80aの位置を表している。
オフセット初期位置O’を決定するオフセット量ΔSは、運転者の体格に基づいて算出する。図7に、運転者の体格とオフセット量ΔSとの関係を示す。図7に示すように、運転者の体格が大きくなるほど、すなわち運転席シートの前後方向位置が車両後方にいくほど、オフセット量ΔSが大きくなる。オフセット量ΔSが大きくなるほど、足を離した状態でアクセルペダル80のペダル面80aが運転者側に位置することになる。
ステップS160では、ステップS120で取得したブレーキペダル操作量SBに基づいて、現在、ブレーキペダル90が操作されているか否かを判定する。ステップS160が否定判定され、ブレーキペダル90が操作されていない場合は、ステップS170へ進む。ステップS170では、アクセルペダル80の初期位置が基準位置Oからオフセットされているか否かを判定する。ここでは、オフセットの有無を表すオフセット識別値Sv=1の場合に、初期位置がオフセットされていると判断し、ステップS180へ進む。一方、オフセット識別値Sv=1でない場合は、ステップS175へ進む。
ステップS175では、ステップS120で取得したアクセルペダル操作量SAに基づいて、現在、アクセルペダル80が操作されているか否かを判定する。アクセルペダル80が操作されている場合は、ステップS180へ進む。
ステップS180では、ステップS130で算出したリスクポテンシャルRPと、ステップS150で設定したオフセット初期位置O’とに基づいて、アクセルペダル80の制御指令値FAを算出する。具体的には、図8に示すように、オフセット初期位置O’を基準として、アクセルペダル操作量SAが大きくなるほど、またリスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように、制御指令値FAを算出する。
図8において、アクセルペダル反力制御も初期位置の調整も行っていない場合のアクセルペダル操作量SAに対するアクセルペダル反力Fの変化を破線で示す。アクセルペダル80の初期位置を基準位置Oからオフセット初期位置O’までシフトした場合、オフセット初期位置O’からスロットルオン位置O1の領域、すなわち拡張した遊び領域では、初期位置調整を行わない場合に比べて大きなアクセルペダル反力Fが長い範囲で発生する。また、拡張遊び領域では、アクセルペダル操作量SAの変化に対してアクセルペダル反力Fが緩やかに変化する。スロットルオン領域では、アクセルペダル操作量SAの変化に対してアクセルペダル反力Fが速やかに変化する。
また、図8には、例として、リスクポテンシャルRP=0.0,1.0,2.0,3.0の場合のアクセルペダル反力Fの変化を示している。アクセルペダル操作量SAが同一の場合は、リスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように、アクセルペダル制御指令値FAを設定する。
つづくステップS190では、アクセルペダル80の初期位置がオフセットされていることを示すオフセット識別値Sv=1にセットする。
一方、ステップS160が肯定判定され、ブレーキペダル90が操作されている場合、またはステップS175が否定判定され、ブレーキペダル90の操作後にアクセルペダル80が操作されていない場合は、ステップS200へ進む。ステップS200では、アクセルペダル80の制御指令値FAを算出する。具体的には、アクセルペダル80の初期位置を基準位置Oに戻すとともに、アクセルペダル操作量SAが大きくなるほど、またリスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように、アクセルペダル制御指令値FAを算出する。
ステップS210では、アクセルペダル80の初期位置がオフセットされていないことを示すオフセット識別値Sv=0にセットする。
ステップS220では、ステップS180またはS200で算出したアクセルペダル制御指令値FAをアクセルペダル反力制御装置60およびアクセルペダル初期位置制御装置70に出力する。アクセルペダル反力制御装置60およびアクセルペダル初期位置制御装置70は、それぞれサーボモータユニット65,75に指令を出力し、コントローラ50からの指令に応じた初期位置およびアクセルペダル反力Fを実現するように制御を行う。これにより、今回の処理を終了する。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置1は、自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出し、その検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出する。そして、リスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル80に発生させる操作反力の制御指令値FAを算出し、アクセルペダル80に操作反力を発生させる。車両用運転操作補助装置1は、さらにアクセルペダル操作量SAに応じてスロットルバルブ開度が変化するスロットルオン領域(開度変化領域)に対してアクセルペダル80の遊び領域を拡張する。アクセルペダル80の遊び領域を拡張することにより、運転者の足とアクセルペダル80とが接する頻度を高めることが可能となり、アクセルペダル反力を用いたリスクポテンシャルRPの伝達を効果的に行うことができる。
(2)コントローラ50は、スロットルオン領域と遊び領域とで、アクセルペダル操作量SAに対する操作反力の傾きが異なるように操作反力の制御指令値FAを算出する。具体的には、図8に示すように遊び領域でのアクセルペダル反力Fの傾きがスロットルオン領域での傾きよりも小さくなるように設定する。これにより、遊び領域からスロットルオン領域に移行したことを運転者にわかりやすく伝えることができる。
(3)コントローラ50は、アクセルペダル80が解放された状態でのアクセルペダルの位置、すなわち初期位置をアクセルペダル80の戻し方向に移動することにより、遊び領域を拡張する。自車両の駆動力に影響を与えない遊び領域を運転者側に拡張することにより、運転者の足とアクセルペダル80とが接する頻度を高めることが可能となる。これにより、アクセルペダル反力Fを介して常に運転者にリスクポテンシャルRPを伝えることができる。
(4)コントローラ50は、遊び領域の拡張量を可変に設定する。具体的には、アクセルペダル80の初期位置のオフセット量ΔSを可変とする。これにより、自車両の走行状況や運転者の個人差等に対応した遊び領域を設定することができる。
(5)コントローラ50は、運転者の体格を検出し、検出した運転者の体格に基づいて遊び領域を拡張するためのオフセット量ΔSを設定する。具体的には、運転席シートの前後方向位置に基づいて運転者の体格を推定し、図7に示すようにシートの前後方向位置が車両後方であるほど、すなわち運転者の体格が大きいと推定されるほどオフセット量ΔSを大きくする。これにより、運転者の体格に応じた遊び領域を設定することができる。
(6)コントローラ50は、ブレーキペダル90が操作されるとアクセルペダル80の遊び領域の拡張を解除する。具体的には、ブレーキペダル90が操作されるとアクセルペダル80の初期位置を基準位置Oに戻して通常状態の遊び領域に復帰させる。これにより、ブレーキペダル90を操作した後でアクセルペダル80を操作する場合に、アクセルペダル80とブレーキペダル90の段差、いわゆるAB段差が確保されるので、ペダルの誤操作を防止することができる。
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置について説明する。図9に、第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置2の構成のシステム図を示す。図9において、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置2は、図9に示すように遊び領域拡張スイッチ42を備えている。遊び領域拡張スイッチ42は、アクセルペダル80の遊び領域の拡張機能をオン/オフするために乗員によって操作される。遊び領域拡張スイッチ42がオン操作され、遊び領域の拡張機能がオンされている場合、コントローラ50Aは、自車両のリスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル80のオフセット初期位置O’を設定する。
以下に、第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置2の動作を、図10を用いて詳細に説明する。図10は、コントローラ50Aにおける運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS310では、現在、リスクポテンシャルRPに基づくアクセルペダル反力の制御が行われているか否かを判定する。反力制御が実行されている場合はステップS320へ進み、反力制御が実行されていない場合はこの処理を終了する。ステップS320では、遊び領域拡張スイッチ42がオン操作されているか否かを判定する。ステップS320が肯定判定されて遊び領域拡張機能がオンされている場合はステップS330へ進み、否定判定されて遊び領域拡張機能がオフされている場合は、ステップS400へ進む。
ステップS330では、自車両の環境情報の取得を行う。ステップS340では、ステップS330で取得した情報に基づいて、上述した(式3)から先行車に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。
ステップS350では、ステップS340で算出したリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル80のオフセット量ΔSを算出し、オフセット初期位置O’を算出する。図11に、リスクポテンシャルRPとオフセット量ΔSとの関係を示す。図11に示すように、リスクポテンシャルRPが大きくなるほどオフセット量ΔSが大きくなる。これにより、リスクポテンシャルRPが大きく情報伝達の必要性が高いほど、アクセルペダル80の遊び領域が拡張される。
ステップS360〜S420での処理は、図5のフローチャートのステップS160〜S220での処理と同様であるので説明を省略する。
このように、以上説明した第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ50Aは、自車両と先行車との接近度合に基づいてアクセルペダル80の遊び領域の拡張量を設定する。ここで、自車両と先行車との接近度合としては、自車両のリスクポテンシャルRPを用いる。図11に示すように、リスクポテンシャルRPが大きくなるほどオフセット量ΔSが大きくなるように設定することにより、情報伝達の必要性が高い場合に遊び領域を拡張して運転者の足とアクセルペダル80とが接する頻度を高めることができる。
なお、自車両と先行車との接近度合として、リスクポテンシャルPRの代わりに上述した余裕時間TTCの逆数、または車間時間THWの逆数を用いることもできる。
《第3の実施の形態》
以下に、本発明の第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置について説明する。図12に、第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置3の構成のシステム図を示す。図12において、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図12に示すように車両用運転操作補助装置3は、ナビゲーションシステム45をさらに備えるとともに、減速制御装置100からの信号を取得できるように構成されている。ナビゲーションシステム45は、VICS受信機を備えており、受信したVICS情報をコントローラ50Bへ送信する。減速制御装置100は、例えば、先行車との接触の可能性があると判定される場合の自動制動制御や、自車両と先行車との車間距離制御を行う際に、必要な減速度を算出して制動制御を行う。なお、減速制御装置100の構成は、本発明とは直接的に関係ないのでその詳細な説明を省略する。
コントローラ50Bは、ナビゲーションシステム45を介してVICSから渋滞情報を取得する。自車両が走行する道路が渋滞中である場合は、アクセルペダル80の遊び領域の拡張機能を無効にする。また、コントローラ50Bは、減速制御装置100によって算出された減速度を取得し、減速度に基づいてアクセルペダル80のオフセット初期位置O’を設定する。
以下に、第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置3の動作を、図13を用いて詳細に説明する。図13は、コントローラ50Bにおける運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS510では、現在、リスクポテンシャルRPに基づくアクセルペダル反力の制御が行われているか否かを判定する。反力制御が実行されている場合はステップS520へ進み、反力制御が実行されていない場合はこの処理を終了する。ステップS520では、自車両の環境情報の取得を行う。ここでは、ナビゲーションシステム45を介して自車両が走行する道路の渋滞情報も取得する。ステップS530では、ステップS520で取得した情報に基づいて、上述した(式3)から先行車に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。
ステップS540では、減速制御装置100からの情報を取得する。減速制御装置100によって制動制御が行われている場合は、その減速度指令値を取得する。ステップS550では、ステップS540で取得した減速度指令値に基づいて、アクセルペダル80のオフセット量ΔSを算出する。図14に、減速度指令値とオフセット量ΔSとの関係を示す。図14に示すように、減速度指令値が大きくなるほどオフセット量ΔSが大きくなる。制動制御が行われていない場合は、オフセット量ΔS=0とする。
ステップS560では、ステップS520で取得した渋滞情報に基づいて、自車両が走行する道路が渋滞中であるか否かを判定する。渋滞していない場合は、アクセルペダル80の遊び領域を拡張するようにステップS570へ進む。一方、渋滞中である場合はステップS610へ進み、遊び領域の拡張は行わない。
つづく、ステップS570〜S630での処理は、図5のフローチャートのステップS160〜S220での処理と同様であるので説明を省略する。
このように、以上説明した第3の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置3は、自車両で実行される減速制御の情報を取得できるように構成されており、コントローラ50Bにおいて減速制御の減速度の大きさに基づいて遊び領域の拡張量を設定する。具体的には、図14に示すように減速制御装置100から取得される減速度指令値が大きくなるほど、アクセルペダル80の初期位置のオフセット量ΔSが大きくなるように設定する。これにより、減速の必要性が高い場合にアクセルペダル反力を用いたリスクポテンシャルRPの伝達を確実に行うことができる。
(2)コントローラ50Bは、ナビゲーションシステム45を介して得られる渋滞情報に基づいて、渋滞時にはアクセルペダル80の遊び領域の拡張を行わない。これにより、渋滞時のようにアクセルペダル80を細かく操作するような状況において、アクセルペダル80の初期位置を運転者側にシフトして運転者にわずらわしさを与えてしまうことを防止できる。
《第4の実施の形態》
以下に、本発明の第4の実施の形態における車両用運転操作補助装置について説明する。図15に、第4の実施の形態における車両用運転操作補助装置4の構成のシステム図を示す。図15において、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第4の実施の形態の車両用運転操作補助装置4は、アクセルペダル初期位置制御装置70を備えていない。そこで、車両用運転操作補助装置4は、図16に示すようにアクセルペダル80の初期位置は基準位置O点に固定したままで、すなわちアクセルペダル80の可動範囲を変化させずに、スロットルオン位置Os1をペダル踏み込み方向に移動することによって遊び領域を拡張する。
具体的には、コントローラ50Cは、自車両周囲のリスクポテンシャルRPに応じたアクセルペダル反力制御が行われているか否かによって、アクセルペダル操作量SAとスロットルバルブ開度との関係を調整することにより、アクセルペダル80の遊び領域の拡張を行う。
アクセルペダル80の遊び領域を拡張することによって、アクセルペダル操作量SAに対するスロットルオン領域が狭くなる。そこで、コントローラ50Cは、遊び領域を拡張した場合でもアクセルペダル操作に応じた十分な駆動力が得られるように、アクセルペダル操作量とスロットルバルブ開度との関係をさらに調整する。エンジンコントローラ110は、コントローラ50Cからのスロットルバルブ開度指令値にしたがってスロットルバルブの開度を制御する。
以下に、第4の実施の形態における車両用運転操作補助装置4の動作を、図17を用いて詳細に説明する。図17は、コントローラ50Cにおける運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS710では、現在、リスクポテンシャルRPに基づくアクセルペダル反力の制御が行われているか否かを判定する。反力制御が実行されている場合はステップS720へ進み、反力制御が実行されていない場合はこの処理を終了する。ステップS720では、自車両の環境情報の取得を行う。ステップS730では、ステップS720で取得した情報に基づいて、上述した(式3)から先行車に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。
ステップS740では、遊び領域を拡張するためにスロットルオン位置のオフセット位置(以降、オフセットスロットルオン位置Os1とする)を算出する。遊び領域を拡張しない場合の通常のスロットルオン位置をOs0とすると、オフセットスロットルオン位置Os1は、通常のスロットルオン位置Os1よりもペダル踏み込み方向に設定される。オフセットスロットルオン位置Os1は、アクセルペダル反力を介した遊び領域での情報伝達とスロットルオン領域でのアクセルペダル操作に応じた駆動力発生の度合とを考慮して、予め適切な値を設定しておく。
ステップS750では、ステップS730で算出したリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル80の制御指令値FAを算出する。具体的には、図18に示すように、アクセルペダル操作量SAが大きくなるほど、またリスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように、制御指令値FAを算出する。図18において、遊び領域を拡張せず、リスクポテンシャルRPに応じた反力制御を行わない場合のアクセルペダル反力特性を、破線で示す。
図18には、例として、リスクポテンシャルRP=0.0,1.0,2.0,3.0の場合のアクセルペダル反力Fの変化を示している。アクセルペダル操作量SAが同一の場合は、リスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように、アクセルペダル制御指令値FAを設定する。
図18に示すようにオフセットスロットルオン位置Os1により遊び領域を拡張することにより、拡張遊び領域においてアクセルペダル反力を介してリスクポテンシャルRPの大きさを運転者にわかりやすく伝えることが可能となる。拡張遊び領域とスロットルオン領域では、アクセルペダル操作量SAに対するアクセルペダル反力Fの変化率が異なるように設定する。これにより、アクセルペダル80を操作しているときに、運転者は拡張遊び領域とスロットルオン領域との間の変化を直感的に理解することができる。
つづくステップS760では、アクセルペダル操作量SAに基づいてスロットルバルブ開度指令値Tvを算出する。図19に破線で示すように遊び領域を拡張しない場合は、アクセルペダル操作量SAが大きくなるほどスロットルバルブ開度指令値Tvが大きくなる。遊び領域を拡張すると、図19に実線で示すようにアクセルペダル操作量SAの最大値Smaxにおけるスロットルバルブ開度指令値Tvが、破線で示す遊び領域を拡張しない場合に比べて小さくなる。すなわち、アクセルペダル80を最大に踏み込んだ場合でもスロットルバルブ開度が最大にならない。一方、点線で示すように、スロットルオン領域に移行した途端にスロットルバルブ開度を急に増加させると、運転者に違和感を与えてしまう可能性がある。
そこで、遊び領域を拡張した場合は、例えば図20に実線で示すように、スロットルオン領域においてアクセルペダル操作量SAに対するスロットルバルブ開度指令値Tvの傾きを変化させる。オフセットスロットルオン位置Os1から所定値S1まではスロットルバルブ開度指令値Tvを緩やかに変化させ、所定値S1から最大値Smaxまでは速やかに変化させる。コントローラ50Cは、図20に示すマップに従ってアクセルペダル操作量SAに応じたスロットルバルブ開度指令値Tvを算出する。
ステップS770では、ステップS750で算出したアクセルペダル制御指令値FAをアクセルペダル反力制御装置60に出力する。アクセルペダル反力制御装置60は、サーボモータユニット65に指令を出力し、コントローラ50Cからの指令に応じたアクセルペダル反力Fを実現するように制御を行う。
ステップS780では、ステップS760で算出したスロットルバルブ開度指令値Tvをエンジンコントローラ110に出力する。エンジンコントローラ110は、コントローラ50Cからの指令に応じてスロットルバルブ開度を制御する。これにより、今回の処理を終了する。
このように、以上説明した第4の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置4は、自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出し、その検出結果に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出する。そして、リスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル80に発生させる操作反力の制御指令値FAを算出し、アクセルペダル80に操作反力を発生させる。車両用運転操作補助装置4は、さらにアクセルペダル操作量SAに応じてスロットルバルブ開度が変化するスロットルオン領域(開度変化領域)に対してアクセルペダル80の遊び領域を拡張する。アクセルペダル80の遊び領域を拡張することにより、運転者の足とアクセルペダル80とが接する頻度を高めることが可能となり、アクセルペダル反力を用いたリスクポテンシャルRPの伝達を効果的に行うことができる。
(2)コントローラ50Cは、スロットルオン領域と遊び領域とで、アクセルペダル操作量SAに対する操作反力の傾きが異なるように操作反力の制御指令値FAを算出する。具体的には、図18に示すように遊び領域でのアクセルペダル反力Fの傾きがスロットルオン領域での傾きよりも小さくなるように設定する。これにより、遊び領域からスロットルオン領域に移行したことを運転者にわかりやすく伝えることができる。
(3)コントローラ50Cは、アクセルペダル操作量SAに応じてスロットルバルブ開度が変化し始めるスロットルオン位置を調整することにより、アクセルペダル80の遊び領域を拡張する。具体的には、図18に示すようにスロットルオン位置を通常位置Os0からオフセット位置Os1に移動する。これにより、アクセルペダル80の可動範囲を変更することなく遊び領域を拡張し、効果的なリスクポテンシャルRPの伝達を行うことが可能となる。
(4)車両用運転操作補助装置4は、アクセルペダル操作量SAに対するスロットルバルブ開度の関係を調整する機能を備えている。具体的には、コントローラ50Cにおいて、図20に示すように遊び領域が拡張される場合に、スロットルオン領域においてアクセルペダル操作量SAが大きくなるとアクセルペダル操作量SAに対するスロットルバルブ開度の指令値Tvの傾きを大きくする。これにより、遊び領域の拡張によりスロットルオン領域が縮小した場合でも、スロットルバルブ開度を最大とすることができる。
《第5の実施の形態》
以下に、本発明の第5の実施の形態における車両用運転操作補助装置について説明する。図21に、第5の実施の形態における車両用運転操作補助装置5の構成のシステム図を示す。図21において、図15に示した第4の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、上述した第4の実施の形態との相違点を主に説明する。
車両用運転操作補助装置5は、自車両が走行する道路の勾配を検出する道路勾配検出装置47をさらに備えている。通常、運転者はアクセルペダル操作により自車速V1を調整しているが、例えば自車両が下り坂を走行する場合には車速を調整するためにアクセルペダル80から足を離すことがある。アクセルペダル80から足が離れた状態では、アクセルペダル反力を介してリスクポテンシャルRPを運転者に伝達することができない。そこで、第5の実施の形態では、勾配のある道路を走行する際にもアクセルペダル反力を介した情報伝達を行うことができるように、アクセルペダル80の遊び領域を拡張する。
以下に、第5の実施の形態における車両用運転操作補助装置5の動作を、図22を用いて詳細に説明する。図22は、コントローラ50Dにおける運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS810では、現在、リスクポテンシャルRPに基づくアクセルペダル反力の制御が行われているか否かを判定する。反力制御が実行されている場合はステップS820へ進み、反力制御が実行されていない場合はこの処理を終了する。ステップS820では、自車両の環境情報の取得を行う。ステップS830では、道路勾配検出装置47で検出される自車両が走行する道路の勾配を読み込む。ステップS840では、ステップS820で取得した情報に基づいて、上述した(式3)から先行車に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。
ステップS850では、ステップS830で読み込んだ道路勾配に基づいて、遊び領域を拡張するためのオフセットスロットルオン位置Os1を算出する。上述したように、下り坂を走行する際にアクセルペダル80から足を離す可能性があるので、ここでは下り坂の道路勾配のみを考慮する。図23に、下り坂の道路勾配とオフセットスロットル位置Os1との関係を示す。図23に示すように、道路勾配が大きくなるほどオフセットスロットルオン位置Os1を通常のスロットルオン位置Os0からペダル踏み込み方向に移動する。これにより、下り坂の傾斜がきつくなるほど、アクセルペダル80の遊び領域が拡張される。
ステップS860では、ステップS840で算出したリスクポテンシャルRPおよびステップS850で算出したオフセットスロットルオン位置Os1に基づいて、アクセルペダル制御指令値FAを算出する。上述した第5の実施の形態と同様に、リスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように、また、拡張遊び領域ではアクセルペダル反力Fが緩やかに増加し、スロットルオン領域ではアクセルペダル反力Fが速やかに増加するようにアクセルペダル反力制御指令値FAを算出する。
ステップS870では、オフセットスロットルオン位置Os1に基づいてスロットルオン領域におけるスロットルバルブ開度の特性を変更し、アクセルペダル操作量SAに応じたスロットルバルブ開度指令値Tvを算出する。
つづくステップS880ではステップS860で算出したアクセルペダル制御指令値FAをアクセルペダル反力制御指令値60に出力する。ステップS890ではステップS870で算出したスロットルバルブ開度指令値Tvをエンジンコントローラ110に出力する。これにより、今回の処理を終了する。
このように、以上説明した第5の実施の形態においては、上述した第4の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ50Dは、道路勾配検出装置47で検出される、自車両が走行する道路の道路勾配に応じてアクセルペダル80の遊び領域を拡張するためのスロットルオン位置を設定する。具体的には、図23に示すように下り坂の道路勾配が大きくなるほどスロットルオン位置をペダル踏み込み方向にオフセットする。これにより、下り坂のようにアクセルペダル80を解放して速度調整を行うような状況でも、運転者の足とアクセルペダル80とが接する頻度を高めて効果的な情報伝達を行うことが可能となる。
《第6の実施の形態》
以下に、本発明の第6の実施の形態における車両用運転操作補助装置について説明する。図24に、第6の実施の形態における車両用運転操作補助装置6の構成のシステム図を示す。図24において、図15に示した第4の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、上述した第4の実施の形態との相違点を主に説明する。
車両用運転操作補助装置6は、運転席シートの前後方向位置を検出するシート位置センサ40と、アクセルペダル80の初期位置を調整するアクセルペダル初期位置制御装置70と、ブレーキペダルストロークセンサ91とをさらに備えている。第6の実施の形態においては、アクセルペダル80のスロットルオン位置をペダル踏み込み方向に移動するとともに、シート位置に基づいてアクセルペダル80の初期位置をペダル戻し方向に移動することにより、遊び領域をより一層拡張する。
以下に、第6の実施の形態における車両用運転操作補助装置6の動作を、図25を用いて詳細に説明する。図25は、コントローラ50Eにおける運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS910では、現在、リスクポテンシャルRPに基づくアクセルペダル反力の制御が行われているか否かを判定する。反力制御が実行されている場合はステップS920へ進み、反力制御が実行されていない場合はこの処理を終了する。ステップS920では、自車両の環境情報の取得を行う。ステップS930では、ステップS920で取得した情報に基づいて、上述した(式3)から先行車に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。
ステップS940では、シート位置センサ40で検出される運転席シートの前後方向位置を読み込む。シートの前後方向位置が車両前方であるほど運転者の体格が小さいと推定することができる。ステップS950では、ステップS940で推定した運転者の体格に基づいてアクセルペダル80の初期位置を設定する。具体的には、上述した図7のマップを用いてシートの前後方向位置に基づくオフセット量ΔSを算出し、基準位置Oに対してオフセット量ΔSだけペダル戻し方向に移動した位置をオフセット初期位置O’として算出する。
つづくステップS960では、オフセットスロットルオン位置Os1を算出する。ここでは、オフセットスロットルオン位置Os1として所定値を用いる。
ステップS970では、現在、ブレーキペダル90が操作されているか否かを判定する。ブレーキペダル90が操作されていない場合はステップS980へ進み、オフセット識別値Sv=1か否かを判定する。オフセット識別値Sv=1で初期位置がすでにオフセットされている場合は、ステップS990へ進む。一方、オフセット識別値Sv=1でない場合はステップS985へ進み、現在、アクセルペダル80が操作されているか否かを判定する。アクセルペダル80が操作されている場合は、ステップS990へ進む。
ステップS990では、ステップS930で算出したリスクポテンシャルRPと、ステップS950で設定したオフセット初期位置O’と、ステップS960で算出したオフセットスロットルオン位置Os1に基づいて、アクセルペダル80の制御指令値FAを算出する。具体的には、図26に示すように、オフセット初期位置O’からオフセットスロットルオン位置Os1までを拡張遊び領域として、アクセルペダル操作量SAが大きくなるほど、またリスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように、制御指令値FAを算出する。
図26において、アクセルペダル反力制御も遊び領域の拡張も行っていない場合のアクセルペダル操作量SAに対するアクセルペダル反力Fの変化を破線で示す。図26に示すように、拡張遊び領域ではスロットルオン領域に比べてアクセルペダル反力Fの傾きが小さくなるように設定されている。なお、図26には例として、リスクポテンシャルRP=0.0,1.0,2.0,3.0の場合のアクセルペダル反力Fの変化を示している。アクセルペダル操作量SAが同一の場合は、リスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように、アクセルペダル制御指令値FAを設定する。
つづくステップS1000では、アクセルペダル80の初期位置がオフセットされていることを示すオフセット識別値Sv=1にセットする。
一方、ステップS970が肯定判定され、ブレーキペダル90が操作されている場合、またはステップS985が否定判定され、ブレーキペダル90の操作後にアクセルペダル80が操作されていない場合は、ステップS1010へ進む。ステップS1010では、アクセルペダル80の初期位置を基準位置Oに戻して、基準位置Oからオフセットスロットルオン位置Os1までを拡張遊び領域として、アクセルペダル80の制御指令値FAを算出する。
ステップS1020では、アクセルペダル80の初期位置がオフセットされていないことを示すオフセット識別値Sv=0にセットする。
ステップS1030では、オフセットスロットルオン位置Os1に基づいてスロットルオン領域におけるスロットルバルブ開度の特性を変更し、アクセルペダル操作量SAに応じたスロットルバルブ開度指令値Tvを算出する。
つづくステップS1040ではステップS990またはS1010で算出したアクセルペダル制御指令値FAを、アクセルペダル反力制御指令値60およびアクセルペダル初期位置制御装置70に出力する。ステップS1050ではステップS1030で算出したスロットルバルブ開度指令値Tvをエンジンコントローラ110に出力する。これにより、今回の処理を終了する。
このように、以上説明した第6の実施の形態においては、上述した第1及び第4の実施の形態の効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置6のコントローラ50Eは、アクセルペダル80が解放された状態でのアクセルペダル80の初期位置をペダル戻し方向に移動するとともに、アクセルペダル操作量SAに応じてスロットルバルブ開度が変化し始めるスロットルオン位置を調整することにより、アクセルペダル80の遊び領域を拡張する。これにより、遊び領域を一層拡張することが可能となり、アクセルペダル反力を用いた情報伝達をより一層確実に行うことが可能となる。
なお、第6の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と第4の実施の形態とを組み合わせた構成としたが、これには限定されず、上述した第2の実施の形態と第4の実施の形態とを組み合わせたり、第1の実施の形態と第5の実施の形態とを組み合わせたりすることも可能である。すなわち、アクセルペダル80の初期位置をオフセットする第1から第3の実施の形態と、アクセルペダル80のスロットルオン位置をシフトする第4から第5の実施の形態を任意に組み合わせることによっても、上述したように遊び領域を効果的に拡張することが可能となる。
上述した第4から第6の実施の形態においては、遊び領域を拡張した場合に、例えば図20に示すようにアクセルペダル操作量SAの変化に対してスロットルバルブ開度指令値Tvが直線的に変化するように設定した。ただし、これには限定されず、例えば図27に示すようにアクセルペダル操作量SAの変化に対してスロットルバルブ開度指令値Tvが曲線的に変化するように設定することも可能である。ただし、いずれの場合においてもスロットルオン領域においてアクセルペダル操作量SAが小さいときはスロットルバルブ開度指令値Tvが緩やかに変化し、アクセルペダル操作量SAが大きくなるほどスロットルバルブ開度指令値Tvが速やかに変化するように設定する。
上述した第1から第6の実施の形態においては、リスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル反力Fが大きくなるように制御指令値FAを設定した。リスクポテンシャルRPに対する制御指令値FAの変化は、例えばリスクポテンシャルRPに対して制御指令値FAが比例増加するように設定する。または、リスクポテンシャルRPに対して制御指令値FAが指数関数的に増加するように設定することもできる。
上述した第1から第6の実施の形態においては、余裕時間TTCおよび車間時間THWを用いて自車両もしくは自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出したが、これには限定されず、余裕時間TTCの逆数、または車間時間THWの逆数をリスクポテンシャルRPとして用いることもできる。
アクセルペダル80およびその周辺の構成は、図3に示す構成には限定されない。例えば図28に示すようにアクセルペダル80の下部を車体に取り付けた、いわゆるオルガン式のペダル構造とすることもできる。この場合も、サーボモータユニット65によりアクセルペダル80に発生する操作反力を制御し、サーボモータユニット75によりアクセルペダル80の初期位置を制御する。アクセルペダル80の初期位置を運転者側にオフセットする場合、アクセルペダル8の下部は車体に固定されているので、アクセルペダル80の上部のみが運転者側に移動する。
上述した第1〜第3の実施の形態では、ブレーキペダル90が操作されるとオフセットされていたアクセルペダル80の初期位置を基準位置Oに戻した。このとき、初期位置を基準位置Oよりも若干運転者側の位置に戻しても、AB段差を設けてペダルの誤操作を防止することが可能である。
上述した第1から第6の実施の形態では、アクセルペダル80の遊び領域を拡張する例を説明した。しかしこれには限定されず、例えばブレーキペダル等、他の運転操作機器にリスクポテンシャルRPに応じた操作反力を発生するように構成し、これらの運転操作機器の操作量に応じて車両機器の作動量が変化する領域に対して遊び領域を拡張することが可能である。
以上説明した第1から第6の実施の形態において、レーザレーダ10、前方カメラ20および車速センサ30は状況認識手段として機能し、コントローラ50,50A〜50Eはリスクポテンシャル算出手段、ペダル反力算出手段、接近度合算出手段、減速制御情報取得手段およびスロットルバルブ開度調整手段として機能し、アクセルペダル反力制御装置60はペダル反力発生手段として機能することができる。コントローラ50〜50Aおよびアクセルペダル初期位置制御装置70は遊び領域拡張手段として機能し、シート位置センサ40は体格検出手段として機能し、道路勾配検出装置47は道路勾配検出手段として機能することができる。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 図1に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 アクセルペダル周辺の構成図。 アクセルペダルの遊び領域拡張方法を説明する図。 第1の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 アクセルペダルの初期位置の基準位置とオフセット位置とを示す図。 シート前後位置とオフセット量との関係を示す図。 遊び領域を拡張した場合のアクセルペダル操作量とアクセルペダル反力との関係を示す図。 第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第2の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 リスクポテンシャルとオフセット量との関係を示す図。 第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第3の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 減速度指令値とオフセット量との関係を示す図。 第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 アクセルペダルの基準位置とオフセットスロットルオン位置とを示す図。 第4の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 遊び領域を拡張した場合のアクセルペダル操作量とアクセルペダル反力との関係を示す図。 遊び領域を拡張した場合のアクセルペダル操作量とスロットルバルブ開度指令値との関係を説明する図。 遊び領域を拡張した場合のアクセルペダル操作量とスロットルバルブ開度指令値との調整後の関係を示す図。 第5の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第5の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 道路勾配とオフセットスロットルオン位置との関係を示す図。 第6の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第6の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 遊び領域を拡張した場合のアクセルペダル操作量とアクセルペダル反力との関係を示す図。 遊び領域を拡張した場合のアクセルペダル操作量とスロットルバルブ開度指令値との調整後の別の関係を示す図。 アクセルペダルおよびその周辺の他の構成を示す図。
符号の説明
10:レーザレーダ
20:前方カメラ
30:車速センサ
40:シート位置センサ
42:遊び領域拡張スイッチ
45:ナビゲーションシステム
47:道路勾配検出装置
50,50A,50B,50C,50D,50E:コントローラ
60:アクセルペダル反力制御装置
70:アクセルペダル初期位置制御装置
100:減速制御装置
110:エンジンコントローラ

Claims (16)

  1. 自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、
    前記状況認識手段の検出結果に基づいて、前記自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、ペダルに発生させる操作反力を算出するペダル反力算出手段と、
    前記ペダル反力算出手段によって算出された前記操作反力を前記ペダルに発生させるペダル反力発生手段と、
    前記ペダルの操作量に応じて車両機器の作動量が変化する開度変化領域に対して前記ペダルの遊び領域を拡張する遊び領域拡張手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記ペダルは、アクセルペダルであり、
    前記車両機器の前記作動量は、スロットルバルブの開度であることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記ペダル反力算出手段は、前記開度変化領域と前記遊び領域とで、前記アクセルペダルの操作量に対する前記操作反力の傾きが異なるように前記操作反力を算出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記遊び領域拡張手段は、前記アクセルペダルが解放された状態での前記アクセルペダルの位置を前記アクセルペダルの戻し方向に移動することにより、前記遊び領域を拡張することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項4に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記遊び領域拡張手段による前記遊び領域の拡張量は可変であることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    運転者の体格を検出する体格検出手段をさらに備え、
    前記遊び領域拡張手段は、前記遊び領域の前記拡張量を前記運転者の体格に基づいて設定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両と先行車との接近度合を算出する接近度合算出手段をさらに備え、
    前記遊び領域拡張手段は、前記遊び領域の前記拡張量を前記接近度合に基づいて設定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両で実行される減速制御の情報を取得する減速制御情報取得手段をさらに備え、
    前記遊び領域拡張手段は、前記減速制御情報取得手段で取得される前記減速制御の減速度の大きさに基づいて前記遊び領域の前記拡張量を設定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 請求項4から請求項8に記載の車両用運転操作補助装置において、
    ブレーキペダルが操作されると前記遊び領域拡張手段による前記遊び領域の拡張を解除する遊び領域拡張解除手段をさらに有することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 請求項4から請求項9に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記遊び領域拡張手段は、渋滞時には前記遊び領域の拡張を行わないことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  11. 請求項2または請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記遊び領域拡張手段は、前記アクセルペダルの操作量に応じて前記スロットルバルブ開度が変化し始めるスロットルオン位置を調整することにより前記遊び領域を拡張することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  12. 請求項11に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両が走行する道路の道路勾配を検出する道路勾配検出手段をさらに備え、
    前記遊び領域拡張手段は、前記道路勾配に応じて前記スロットルオン位置を設定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記アクセルペダルの操作量に対する前記スロットルバルブ開度の関係を調整するスロットルバルブ開度調整手段をさらに備え、
    前記スロットルバルブ開度調整手段は、前記遊び領域拡張手段によって前記遊び領域が拡張される場合に、前記開度変化領域において前記アクセルペダルの操作量が大きくなると前記アクセルペダル操作量に対する前記スロットルバルブ開度の傾きを大きくすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  14. 請求項2または請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記遊び領域拡張手段は、記アクセルペダルが解放された状態での前記アクセルペダルの位置を前記アクセルペダルの戻し方向に移動するとともに、前記アクセルペダルの操作量に応じて前記スロットルバルブ開度が変化し始めるスロットルオン位置を調整することにより前記遊び領域を拡張することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  15. 自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出し、
    前記車両状態および前記走行環境に基づいて、前記自車両周囲のリスクポテンシャルを算出し、
    前記リスクポテンシャルに基づいてペダルに発生させる操作反力を制御し、
    前記ペダルの操作量に応じて車両機器の作動量が変化する開度変化領域に対して前記ペダルの遊び領域を拡張することを特徴とする車両用運転操作補助方法。
  16. 自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、
    前記状況認識手段の検出結果に基づいて、前記自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、ペダルに発生させる操作反力を算出するペダル反力算出手段と、
    前記ペダル反力算出手段によって算出された前記操作反力を前記ペダルに発生させるペダル反力発生手段と、
    前記ペダルの操作量に応じて車両機器の作動量が変化する開度変化領域に対して前記ペダルの遊び領域を拡張する遊び領域拡張手段とを有する車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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