JP2006204646A - 体温利用発電装置およびそれを用いた人工内耳システム - Google Patents

体温利用発電装置およびそれを用いた人工内耳システム Download PDF

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Abstract

【課題】 収熱効率を向上させることにより、発電量を増大させることのできる体温利用発電装置およびそれを用いた人工内耳システムを提供すること。
【解決手段】 対向させて配置した下基板31aと上基板31bの対向する内面の所定箇所に下部電極32aおよび上部電極32bを介して熱電素子33の端面を接合して構成された熱電変換モジュール26の上基板31bに、ポリエチレン層からなる厚みが5mmの収熱層28を設けて体温利用発電装置を構成した。そして、収熱層28を人体の体温を利用して加熱し、熱電素子33の両端部間に生じる温度差に応じて熱電変換モジュール26に電力を発生させるようにした。さらに、下基板31a側に、アルミニウムからなる放熱用部材29と放熱フィン部29aを設けた。そして、この体温利用発電装置を人工内耳システムにおけるスピーチプロセッサ20の電源部として使用した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人体の体温を利用して熱電変換モジュールを発電させる体温利用発電装置およびそれを用いた人工内耳システムに関する。
従来から、ペルチェ効果やゼーベック効果を利用して熱電気変換を行う熱電変換モジュールが加熱・冷却装置や発電装置等に用いられている。この熱電変換モジュールは、一対の絶縁基板における相対向する内側の面の所定箇所に複数の電極を形成し、この相対向する電極にそれぞれ熱電素子の上下の端面をハンダ付けすることにより、一対の絶縁基板間に複数の熱電素子を固定して構成されている。このような熱電変換モジュールを用いた装置として、例えば、熱発電腕時計がある(例えば、特許文献1参照)。
この熱発電腕時計では、裏ぶたの内面に金属製の板ばねを介して熱電変換モジュールが取り付けられ、熱電変換モジュールにおける板ばねに接触する面と反対側の面に、昇圧回路に接続された放熱リングが設けられている。このため、使用者が裏ぶたの表面に皮膚面を当てた状態で熱発電腕時計を腕に取り付けると、使用者の体温が裏ぶたおよび板ばねを介して熱電変換モジュールに伝わり、熱電変換モジュールが発電する。そして、この熱電変換モジュールが発電する電力によって熱発電腕時計は作動する。
特開平10−111368号公報
しかしながら、前述した熱発電腕時計では、使用者の皮膚面と熱電変換モジュールとの間に、厚い裏ぶたや板ばねが設置されるため熱回収の効率が悪くなるという問題がある。また、放熱リングが熱発電腕時計の筐体内に設置されているため、外気との間での熱交換効率が悪くなり、熱電変換モジュールの熱電素子の両端部間に温度差が生じ難くなる。この結果、熱電変換モジュールの発電量を大きくすることができないという問題が生じる。さらに、この熱発電腕時計では、裏ぶたが皮膚面に沿って変形することができないため、裏ぶたを皮膚面に充分に接触させることができない場合が生じ、これによっても熱電変換モジュールの発電量を大きくすることができないという問題がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、収熱効率を向上させることにより、発電量を増大させることのできる体温利用発電装置およびそれを用いた人工内耳システムを提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る体温利用発電装置の構成上の特徴は、対向させて配置した一対の絶縁基板における対向する内側の面の所定箇所に電極を形成し、対向する電極にそれぞれ熱電素子の端面を接合して構成した熱電変換モジュールの一方の絶縁基板を人体の体温を利用して加熱し、熱電素子における一方の絶縁基板側の端部と他方の絶縁基板側の端部との間に生じる温度差に応じて熱電変換モジュールに電力を発生させる体温利用発電装置であって、一方の絶縁基板に、人体の皮膚面に沿って変形可能な熱伝導性材料からなる収熱層を設けたことにある。
このように構成した本発明に係る体温利用発電装置では、熱電変換モジュールにおける吸熱側の絶縁基板である一方の絶縁基板に、人体の皮膚面に沿って変形可能な収熱層を設けているため、皮膚面と収熱層との接触面積が大きくなり、皮膚面から熱電変換モジュールの一方の絶縁基板に吸収される熱量が多くなる。これによって、熱電変換モジュールの発電量が増大する。
本発明に係る体温利用発電装置の他の構成上の特徴は、熱電変換モジュールの他方の絶縁基板側に、金属からなる放熱用部材を設けたことにある。この場合の他方の絶縁基板は、放熱側の絶縁基板であり、これによると、吸熱側の一方の絶縁基板と放熱側の他方の絶縁基板との間の温度差が大きくなるため、熱電変換モジュールはより大きな電力を発生するようになる。また、この場合、放熱用部材を、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成し、さらに放熱用部材にワイヤ状の放熱部を含ませることもできる。これによると、さらに、他方の絶縁基板の放熱を増加させることができ、熱電変換モジュールが発生する電力が大きくなる。
また、本発明に係る体温利用発電装置のさらに他の構成上の特徴は、収熱層を、厚みが5mm以下の樹脂層、厚みが5mm以下のゴム層、厚みが500μm以下の金属層またはこれらのいずれかを積層したもので構成したことにある。これによると、種々の材料で収熱層を構成することができ、また、使用する材料に応じた適正の厚みの収熱層を形成することができる。この場合の樹脂層としては、プラスチック、ニトリル樹脂、エチレン樹脂等がある。また、収熱層として金属層を用いる場合には、前述したように厚みを制限することにより、使用者の皮膚を傷めたり、使用者が不快に感じたりすることを防止できる。
本発明に係る体温利用発電装置のさらに他の構成上の特徴は、収熱層で、熱電変換モジュールの一方の絶縁基板を構成したことにある。これによると、吸熱側の絶縁基板を別途設ける必要がなくなるため、材料を節減できるとともに体温利用発電装置の構造を簡略化することができる。また、この場合、収熱層としては、比較的厚みの厚いもので構成して、皮膚面に接触する面が皮膚面に沿って変形しても、熱電素子側の面は平面状に保たれるようにすることが好ましい。
本発明に係る体温利用発電装置のさらに他の構成上の特徴は、熱電変換モジュールが発電した電力を蓄電するための蓄電装置を備えたことにある。これによると、熱電変換モジュールが発生した電力を無駄にすることなく効果的に利用することができる。
本発明に係る人工内耳システムの構成上の特徴は、周囲の音を集音するマイクと、マイクが集音した音を音声処理により信号に変えるスピーチプロセッサと、スピーチプロセッサの音声処理により発生した信号を送信する送信部と、頭部内に設けられ送信部が送信する信号を受信する受信部と、受信部が受信した信号に基づいて聴神経を刺激して脳に音感覚を発生させる電極とで構成される人工内耳システムにおけるスピーチプロセッサに、前述した体温利用発電装置を電源部として含ませたことにある。
これによると、人体の体温を利用して発電する体温利用発電装置を、人体に設けられた人工内耳システムの電源部として利用できるため、人工内耳システムがコンパクトになるとともに、スピーチプロセッサの使い勝手がよくなる。また、これによると、電源部を含む軽量のスピーチプロセッサを備えた人工内耳システムを得ることができる。
また、本発明に係る人工内耳システムの他の構成上の特徴は、体温利用発電装置の収熱層を人体の所定部分に密着させた状態でスピーチプロセッサを人体に取り付けるための取付用部材を備えたことにある。この場合の取付用部材としては、ベルトやフック等を用いることができる。ベルトを用いる場合には、ベルトを介して腕や胴体にスピーチプロセッサを取り付けることができる。また、フックを用いる場合には、人体に取り付けられたベルトや衣服等を介して、フックでスピーチプロセッサを人体に取り付けることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、本発明に係る人工内耳システム10を示しており、この人工内耳システム10は、人体11(図11参照)の体外で使用される体外部10aと、人体11の頭部11a内に埋め込まれた体内部10bとで構成されている。体外部10aは、本発明に係る体温利用発電装置を含むスピーチプロセッサ20と、スピーチプロセッサ20にケーブル12によって接続された耳掛けマイク13と、耳掛けマイク13にケーブル12aによって接続された送信コイル14とで構成されている。
また、体内部10bは、受信コイル15aと受信器15bとを備えた受信装置15と、受信装置15にケーブル16によって接続された複数のチャンネルからなる電極17とで構成されている。受信装置15は手術によって頭部11a内における耳11bの近傍部分に取り付けられている。電極17は、蝸牛18内に挿入されており、蝸牛18を介して聴神経18aに電気的刺激を与えるように構成されている。そして、蝸牛18は聴神経18aを介して脳19に接続されている。
また、耳掛けマイク13は、略半円状の耳掛け部13aを備えており、耳掛け部13aを頭部11aの耳11bに引っ掛けることによって頭部11aに取り付けることができる。さらに、送信コイル14と受信装置15とには、それぞれ磁石(図示せず)が設けられており、耳掛けマイク13を頭部11aの耳11bに取り付けたときに、送信コイル14は、受信装置15に引き付けられて、頭部11aの表面皮膚層を挟んで受信装置15に対応する位置に固定される。
この人工内耳システム10では、耳掛けマイク13が周囲の音を拾い、耳掛けマイク13が拾った音をスピーチプロセッサ20が音声処理してコード化する。そして、スピーチプロセッサ20がコード化した音声情報を、送信コイル14が無線信号として送信する。送信コイル14が無線信号を送信すると、頭部11a内に埋め込まれた受信装置15の受信コイル15aは、アンテナとして送信コイル14が送信する無線信号を受信し、その無線信号を受信器15bに送る。そして、受信器15bは、受信した無線信号を、電極17における受信信号に対応するチャンネルに送る。これによって、電極17の所定のチャンネルから聴神経18aに電流が流されて、聴神経18aから脳19に電気による刺激が伝わり、脳19に音の感覚が発生する。
スピーチプロセッサ20は、図2に示したように、プロセッサ部21、選択回路22、1次電池23a、2次電池23b、充電制御回路24、昇圧回路25および熱電変換モジュール26を備えている。また、スピーチプロセッサ20は、図3に示したように、断熱材で構成された箱状の筐体27内に前述した熱電変換モジュール26等を収容して構成されている。この場合、熱電変換モジュール26の一方の面(吸熱側の面)が筐体27から僅かに突出するようにして熱電変換モジュール26は筐体27に取り付けられており、熱電変換モジュール26のその一方の面に軟質のポリエチレン層からなる収熱層28が取り付けられている。
また、熱電変換モジュール26の他方の面(放熱側の面)には、アルミニウムからなる箱状の放熱用部材29の一方の面が固定され、放熱用部材29の他方の面は筐体27から露出している。そして、放熱用部材29における露出した面には、複数の突起からなる放熱フィン部29aが形成されている。また、図示していないが、放熱用部材29内には、プロセッサ部21、選択回路22、1次電池23a、2次電池23b、充電制御回路24および昇圧回路25が収容されている。
また、スピーチプロセッサ20には、図4に示したように、固定ベルト20aが設けられており、この固定ベルト20aを腕11cに巻き付けることにより、スピーチプロセッサ20は腕11cに固定される。この場合、スピーチプロセッサ20は、収熱層28を皮膚面に接触させた状態で腕11cに固定される。また、収熱層28は腕11cの皮膚面に沿って変形し、スピーチプロセッサ20を腕11cに取り付けたときには、収熱層28の表面の略全面が腕11cの皮膚面に接触する。
熱電変換モジュール26は、図5および図6に示したように、下基板31aと上基板31bとからなる一対の絶縁基板を備えており、下基板31aの上面における所定部分に下部電極32aが取り付けられ、上基板31bの下面における所定部分に上部電極32bが取り付けられている。なお、図5では、電極32a,32bを省略している。そして、チップからなる熱電素子33が、それぞれ下端面を下部電極32aにハンダ付けにより固定され、上端面を上部電極32bにハンダ付けにより固定されて下基板31aと上基板31bとを一体的に連結している。
下部電極32aと上部電極32bとは、それぞれ熱電素子33の略1個分に等しい距離をずらして取り付けられている。上基板31bの各上部電極32bには、それぞれ2個の熱電素子33の上端面が接合されており、下基板31aの下部電極32aには、1個の熱電素子33の下端面だけが接合されるものと、2個の熱電素子33の下端面が接合されるものとがある。そして、1個の熱電素子33の下端面だけが接合される下部電極32aは下基板31aの一方側(図5の右側部分)の2箇所の角部に設けられ、その下部電極32aの一方の端部側には、リード線34a,34bがそれぞれ取り付けられて充電可能な電池や外部の装置等に接続可能になっている。
下基板31aおよび上基板31bはそれぞれアルミナからなる板で構成され、熱電素子33は、直方体に形成されたP型の素子とN型の素子とからなっている。また、この熱電素子33は、下基板31aと上基板31bとの間で下部電極32aおよび上部電極32bを介して電気的に接続されている。なお、P型の熱電素子33は、ビスマス−アンチモン−テルル系の合金からなっており、N型の熱電素子33は、ビスマス−アンチモン−テルル−セレン系の合金からなっている。そして、このP型の熱電素子33とN型の熱電素子33とは、交互に配置されている。
また、熱電変換モジュール26の大きさは、左右方向および前後方向の幅がそれぞれ65mmに設定され、高さが3.0mmに設定されている。そして、熱電変換モジュール26を構成する材料の材料物性Zは、3.0×10-3-1であった。また、収熱層28の厚みは、5mmに設定されている。このように構成された熱電変換モジュール26は、上基板31bを吸熱側として収熱層28に向けた状態でスピーチプロセッサ20内に設置されており、収熱層28を介して腕11cから体温による熱を吸収することによりその熱で上基板31b側が加熱される。そして、熱電変換モジュール26は、加熱される上基板31bと加熱されない下基板31aとの間に生じる温度差に応じて電力を発生する。
また、下基板31aには、放熱フィン部29aを備えた放熱用部材29が取り付けられており、この放熱用部材29および放熱フィン部29aから放熱されることによって、熱電変換モジュール26の下基板31a側が冷却されて、下基板31a側と上基板31b側との温度差がさらに大きくなる。この結果、熱電変換モジュール26が発生する電力がさらに大きくなる。また、熱電変換モジュール26から延びるリード線34a,34bの端部はそれぞれ放熱用部材29の壁部を貫通して、放熱用部材29内に設置された昇圧回路25に接続されている。この昇圧回路25は、リード線34a,34bを介して熱電変換モジュール26から供給される電力を昇圧し、充電制御回路24を介して2次電池23bに送る。
2次電池23bは充電可能なリチウム電池で構成されており、充電制御回路24は、昇圧回路25から送られてくる昇圧された電力を所定の電圧に制御しながら2次電池23bに送る。2次電池23bは充電制御回路24から送られた電力を蓄電する。また、1次電池23aは使い捨て用のアルカリ乾電池で構成されている。選択回路22は、スイッチで構成され、切り換え操作によって、プロセッサ部21に供給する電力を1次電池23aからの電力または2次電池23bからの電力に切り替える。
プロセッサ部21は、スピーチプロセッサ20の制御部として、耳掛けマイク13が集音した音を音声処理する。また、図示していないが、スピーチプロセッサ20には、前述した各装置の外、ボタン式電源スイッチなどのスピーチプロセッサ20を操作するため各種の操作子や、1次電池23aおよび2次電池23bの残存電力量を発光により表示するための表示部等を備えている。なお、この場合、本発明に係る体温利用発電装置は、熱電変換モジュール26、収熱層28、放熱用部材29および放熱フィン部29aによって構成される。
このように構成された人工内耳システム10を使用する際には、腕11cの皮膚面に収熱層28を密着させた状態で、固定ベルト20aを締めることによってスピーチプロセッサ20を腕11cに固定する。これによって、腕11cの体温による熱が、収熱層28に伝わり、さらに、収熱層28が吸収した熱の大部分が、熱電変換モジュール26の上基板31bに伝わっていく。この結果、熱電素子33における上基板31b側の端部が加熱される。
また、熱電変換モジュール26の下基板31aは、体温の熱を直接吸収することがない上、放熱用部材29と放熱フィン部29aによる放熱によって冷却されるため、熱電素子33における下基板31a側の端部と上基板31b側の端部との間には温度差が生じ、この温度差に応じて熱電変換モジュール26は発電する。これによって、2次電池23bは充電される。この状態で、耳掛けマイク13を耳11bに取り付け、送信コイル14を頭部11aにおける受信装置15の近傍に位置させる。そして、選択回路22を2次電池23b側に設定して電源スイッチをオンにする。
これによって、スピーチプロセッサ20が作動して、耳掛けマイク13が拾った周囲の音や声を信号として体内部10b側に送信し、脳19に音感を生じさせる。また、所定時間の使用後に、2次電池23bの蓄電量が減少してスピーチプロセッサ20が作動できない状態になったときには、選択回路22を1次電池23a側に設定する。これによって、スピーチプロセッサ20は、1次電池23aの電力によって作動を継続する。また、その間、2次電池23bは、熱電変換モジュール26が発電する電力によって充電される。
このように、本実施形態に係る人工内耳システム10では、スピーチプロセッサ20に設けた発電用の熱電変換モジュール26の上基板31bに、腕11cの皮膚面に沿って変形可能な収熱層28を設けている。このため、収熱層28が皮膚面に密着するようになり、腕11cの皮膚面から熱電変換モジュール26の上基板31bに吸収される熱量が多くなる。これによって、熱電変換モジュールの26の発電量が増大し、スピーチプロセッサ20が安定した状態で作動することができる。
また、本実施形態に係る人工内耳システム10では、熱電変換モジュール26の下基板31aに、アルミニウムからなる放熱用部材29と放熱フィン部29aとを設けている。このため、下基板31aと上基板31bとの間の温度差がさらに大きくなり、熱電変換モジュール26はより大きな電力を発生するようになる。さらに、スピーチプロセッサ20内に設けられた2次電池23bは、熱電変換モジュール26が発電した電力を蓄電することができるため、熱電変換モジュール26が発生した電力を無駄にすることなく効果的に利用することができる。
また、スピーチプロセッサ20の電源部として、熱電変換モジュール26を備えた体温利用発電装置を用いているため、スピーチプロセッサ20を軽量化できる。さらに、電池の取替え作業が予備の電源として使用する1次電池23aの取替え作業だけですむため、取り換え作業の頻度が大幅に少なくなり、スピーチプロセッサ20の使い勝手がよくなる。また、スピーチプロセッサ20に、固定ベルト20aが取り付けられているため、スピーチプロセッサ20の腕11cへの取り付けを容易かつ適正な状態で行うことができる。
図7は、本発明の他の実施形態に係る人工内耳システムが備えるスピーチプロセッサ40を示している。このスピーチプロセッサ40では、スピーチプロセッサ20が備える箱状の放熱用部材29や放熱フィン部29aは設けられてなく、その代わりに、アルミニウムからなる板状の放熱用部材49と、放熱ワイヤ49aとが設けられている。また、筐体47の一方の面は開口して、その部分に、厚みが5mmに設定された軟質ゴムからなる収熱層48が突出した状態で取り付けられている。
そして、筐体47における下面(図7の状態での正面であり、図7は腕11cに取り付けられたスピーチプロセッサ20を下方から見た状態を示している。)には、放熱ワイヤ49aを外部に延ばすための穴部(図示せず)が形成されており、この穴部から複数の放熱ワイヤ49aが外部に向って延びている。筐体47のそれ以外の面は閉塞されている。このスピーチプロセッサ40のそれ以外の部分の構成については、前述したスピーチプロセッサ20と同一である。また、このスピーチプロセッサ40を備えた人工内耳システムにおけるスピーチプロセッサ40以外の部分の構成については、前述した人工内耳システム10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
すなわち、このスピーチプロセッサ40では、収熱層48が軟質ゴムで構成されているため、スピーチプロセッサ20と同様、熱電変換モジュール26の上基板31bが腕11cから熱を効率よく吸収することができる。また、下基板31aの熱は、板状の放熱用部材49と、放熱ワイヤ49aとによって、外部に放出されるため、熱電素子33の両端部間の温度差が大きくなり、熱電変換モジュール26はより大きな電力を発生できる。また、このスピーチプロセッサ40を備えた人工内耳システムのそれ以外の作用効果については、前述した人工内耳システム10と同様である。
図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る人工内耳システムが備えるスピーチプロセッサ50を示している。このスピーチプロセッサ50では、スピーチプロセッサ20が備える箱状の放熱用部材29と放熱フィン部29aや、スピーチプロセッサ40が備える板状の放熱用部材49と放熱ワイヤ49a等の放熱部材は設けられていない。また、筐体57は開口のない箱状に形成され、その内部における一方の面に前述した熱電変換モジュール26の上基板31bが固定されている。
そして、筐体57における熱電変換モジュール26が固定された壁面部58が、厚みが500μm以下(最大肉厚の部分で500μm程度)に設定されたアルミニウムからなる収熱層で構成されている。この壁面部58の表面は、腕11cの皮膚面に沿うように曲面に形成されている。すなわち、壁面部58の中央側部分は両側部分よりも薄肉に形成されて、壁面部58の表面全体が腕11cに密着できるように構成されている。このスピーチプロセッサ50を備えた人工内耳システムのそれ以外の部分の構成については、前述したスピーチプロセッサ20等を備えた人工内耳システム10等と同一である。
このスピーチプロセッサ50の体温利用発電装置は、熱電変換モジュール26と壁面部58とで構成され、これによると、前述したスピーチプロセッサ20,40の体温利用発電装置と比較して発電量は少なくなるが、スピーチプロセッサ50をコンパクトに構成することができるとともに、軽量化することができる。このため腕11cに取り付け易くなり、使い勝手がよくなる。このスピーチプロセッサ50を備えた人工内耳システムのそれ以外の作用効果については、前述した人工内耳システム10等と同様である。
図9は、本発明のさらに他の実施形態に係る人工内耳システムが備えるスピーチプロセッサ60を示している。このスピーチプロセッサ60では、熱電変換モジュール66の上基板が筐体67の一方の側面部68で構成されている。すなわち、この熱電変換モジュール66には、熱電変換モジュール26の上基板31bに対応する上基板は設けられてなく、筐体67の側面部68に上部電極(図示せず)が設けられている。そして、この上部電極に熱電素子63の一方の端部を固定するとともに、熱電素子63の他方の端部を下部電極(図示せず)を介して下基板61aに固定することにより、熱電変換モジュール66が構成されている。
また、筐体67はマグネシウム合金で構成されており、側面部68の厚みは500μm以下(最大肉厚の部分で500μm程度)に設定されている。この側面部68は、熱電変換モジュール66の上基板を構成するとともに、収熱層を構成する。この側面部68の表面も、腕11cの皮膚面に沿うように曲面に形成されており、中央側部分が両側部分よりも薄肉に形成されている。このスピーチプロセッサ60を備えた人工内耳システムのそれ以外の部分の構成については、前述したスピーチプロセッサ50を備えた人工内耳システムと同一である。
このスピーチプロセッサ60の体温利用発電装置によると、上基板を別途設ける必要がなくなるため、材料を節減できるとともに体温利用発電装置の構造を簡略化することができる。このスピーチプロセッサ60を備えた人工内耳システムのそれ以外の作用効果については、前述した人工内耳システム10等と同様である。
図10は、本発明のさらに他の実施形態に係る人工内耳システムが備えるスピーチプロセッサ70を示している。このスピーチプロセッサ70では、収熱層78が、厚みが2.5mmに設定された軟質のプラスチック層78aと、厚みが250μmに設定されたアルミニウム層78bとで構成されている。アルミニウム層78bは、プラスチック層78aで覆われた状態になっておりプラスチック層78aが表面部を構成している。このスピーチプロセッサ70を備えた人工内耳システムのそれ以外の部分の構成については、前述したスピーチプロセッサ20を備えた人工内耳システム10と同一である。
このように、このスピーチプロセッサ70では、皮膚に接触する面に軟質のプラスチックを配置し、奥側に熱吸収率のよい金属層を設けているため、腕11cの皮膚を傷めたり、使用者が不快に感じさせたりすることなく効率よく熱の吸収をすることができる。また、このように、異なる材料からなるプラスチック層78aとアルミニウム層78bとを組み合わせて収熱層78を構成することができるため、設計に自由度が増すようになる。このスピーチプロセッサ70を備えた人工内耳システムのそれ以外の作用効果については、前述した人工内耳システム10等と同様である。
また、図11は、スピーチプロセッサ80を人体11の背中11dに取り付けた状態を示している。このスピーチプロセッサ80は、胸に巻かれる胴ベルト80aと、肩に掛けられる一対の肩ベルト80bとからなる固定ベルトを備えている。また、スピーチプロセッサ80の本体部分は、前述したスピーチプロセッサ20の本体部分と同一に構成されている。これによると、スピーチプロセッサ80が、使用者の動作の邪魔にならないため、スピーチプロセッサ80を取り付けても違和感を感じることなく使用者は自由に動くことができる。
また、前述した熱電変換モジュール26に種類の異なる収熱層をそれぞれ取り付けて複数の体温利用発電装置を構成し、各体温利用発電装置の収熱層を加熱したときに発生する熱電素子33の端部間の温度差および発電量の比較テストを行った。その結果を下記の表1〜表5に示した。この比較テストは、各体温利用発電装置の収熱層を人体11の皮膚面に当ててからの経過時間に対する熱電素子33の両端部間に生じる温度差ΔT(K)および発電量mWを比較することによって行った。また、表1〜表4に結果を示したテストは、収熱層を構成する材料を代えた場合の値を求めることによって行い、表5に結果を示したテストは、樹脂からなる収熱層を用い、その収熱層の厚みを代えていった場合の値を求めることによって行った。
Figure 2006204646
表1は、収熱層として、厚みが5mmのポリエチレン樹脂からなる層を用いた場合の結果を示している。これによると、収熱層を皮膚面に接触させてから、10秒後に、温度差ΔT(K)が1.5Kで、発電量が4.5mWになり、30秒後に、温度差ΔT(K)が1.2Kで、発電量が2.88mWになった。そして、1分経過してから5分が経過するまでの間は、温度差ΔT(K)が1Kで、発電量が2mWの状態を維持した。
Figure 2006204646
表2は、収熱層として、厚みが5mmのニトリルゴムからなる層を用いた場合の結果を示している。これによると、収熱層にポリエチレン樹脂を用いた場合と同一の結果が得られた。
Figure 2006204646
表3は、収熱層として、厚みが500μmのアルミニウムからなる層を用いた場合の結果を示している。これによると、収熱層を皮膚面に接触させてから、10秒後に、温度差ΔT(K)が2.2Kで、発電量が9.68mWになり、30秒後に、温度差ΔT(K)が1.8Kで、発電量が6.48mWになった。そして、1分後に、温度差ΔT(K)が1.2Kで、発電量が2.88mWになり、2分経過してから5分が経過するまでの間は、温度差ΔT(K)が1Kで、発電量が2mWの状態を維持した。
Figure 2006204646
表4は、収熱層として、厚みが500μmのマグネシウム合金からなる層を用いた場合の結果を示している。これによると、収熱層を皮膚面に接触させてから、10秒後に、温度差ΔT(K)が1.9Kで、発電量が7.22mWになり、30秒後に、温度差ΔT(K)が1.8Kで、発電量が6.48mWになった。そして、1分後に、温度差ΔT(K)が1.4Kで、発電量が3.92mWになり、2分経過してから5分が経過するまでの間は、温度差ΔT(K)が1Kで、発電量が2mWの状態を維持した。
Figure 2006204646
表5は、収熱層として、シリコン樹脂を用い、その厚みを1mm〜7mmの間で変化させて複数の体温利用発電装置を構成し、各体温利用発電装置の収熱層を皮膚面に接触させてから5分後に生じる温度差ΔT(K)の測定結果を示している。これによると、厚みが1mmの場合は1.2K、厚みが2mmの場合は1K、厚みが5mmの場合は1K、厚みが6mmの場合は0.8K、厚みが7mmの場合は0.7Kであった。
なお、前述したテストで用いた各体温利用発電装置は、熱電変換モジュール26と収熱層だけで構成し放熱用部材等は設けなかった。表1〜表4に示した結果から分かるように、収熱層をどの材料で構成しても、2分経過後はすべて温度差ΔT(K)が1Kで、発電量が2mWの同じ値を示した。この結果から、テストにおける経過時間を5分以上に延長しても、この測定値は同一の状態が継続するものと考えられる。
また、2分以内の経過時間では、樹脂層やゴム層からなる収熱層を用いた場合よりも金属層からなる収熱層を用いた場合の方が発生する発電量が大きくなった。さらに、アルミニウムからなる収熱層を用いた場合とマグネシウム合金からなる収熱層を用いた場合を比較すると、10秒後では、アルミニウムからなる収熱層を用いた場合に発生する発電量の方が大きく、30秒後では、双方の発電量は同じになり、1分後では、マグネシウム合金からなる収熱層を用いた場合に発生する発電量の方が大きくなった。
また、表5から分かるように、5分経過後の発電量は、収熱層の厚みが小さいほど大きくなり収熱層の厚みが大きいほど小さくなった。また、このテストにおける経過時間を5分以上に延長しても、この測定値は同一の状態が継続するものと考えられ、このテスト結果から、収熱層を樹脂材料で構成した場合には、温度差ΔT(K)が1Kである5mm以下の厚みにすることが好ましい。また、収熱層を金属材料で構成した場合にも同様の傾向になると考えられ、この場合は、厚みを500μm以下にすることが好ましい。
また、前後左右の長さがともに40mmの熱電変換モジュールの上基板に、銅またはアルミニウムからなる収熱層を取り付けて構成した体温利用発電装置を用いて、これを手首に取り付けたときに、使用者が不快感を感じるか否かのテストを行った。この場合の体温利用発電装置は、すべて、5分後の温度差ΔT(K)が1Kになるようにした。この結果、銅からなる収熱層を取り付けて構成した体温利用発電装置の場合、収熱層の厚みが500μm以上になると、10人のうちの2人が不快感を感じた。
また、アルミニウムからなる収熱層を取り付けて構成した体温利用発電装置の場合、収熱層の厚みが500μm以上になると、10人のうちの1人が不快感を感じた。この結果から、使用者が不快感を感じることなく体温利用発電装置を身に付けることができるといった観点から見ても、収熱層を金属層で構成した場合には、その厚みを500μm以下にすることが好ましいことがわかる。
また、本発明に係る体温利用発電装置および人工内耳システムは、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、収熱層を構成する樹脂層として、ポリエチレン樹脂およびシリコン樹脂を用いているが、収熱層を構成する樹脂層としては、これに限定するものでなく、二トリル樹脂、ポリスチレン樹脂、フッ素樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることができる。
また、収熱層を構成する金属層としても、アルミニウム、マグネシウム合金に限らず、アルミニウム合金、マグネシウム、銅やその他の金属を用いることができる。さらに、収熱層を構成するゴム層としても、二トリルゴム以外のゴムを用いることができる。また、異なる材料を組み合わせて収熱層を構成する場合も、プラスチック層78aと、アルミニウム層78bとの組み合わせに限らず、種々の材料を組み合わせることができる。この場合の組み合わせは2種類の材料に限らず2種類以上のものを組み合わせることもできる。このように構成することにより、使用する材料や収熱層の厚み等を自由に設定することができる。
また、前述した各実施形態では、体温利用発電装置を、人工内耳システム10等に用いているが、この体温利用発電装置は、人工内耳システムに限らず、他の装置の電源部として用いることができる。ただし、熱源を体温としているため、身に付けて使用する装置に用いることが好ましい。さらに、体温利用発電装置や人工内耳システム10等を構成する他の部分についても本発明の技術的範囲内で適宜変更することができる。
本発明の一実施形態に係る人工内耳システムの使用状態を示した構成図である。 図1の人工内耳システムの要部を示した概略構成図である。 スピーチプロセッサを腕に取り付けた状態を示した説明図である。 スピーチプロセッサを固定ベルトを用いて腕に取り付けた状態を示した説明図である。 熱電変換モジュールを示した斜視図である。 熱電変換モジュールの一部を切り欠いて示した正面図である。 他の実施形態で用いるスピーチプロセッサを腕に取り付けた状態を示した説明図である。 さらに他の実施形態で用いるスピーチプロセッサを腕に取り付けた状態を示した説明図である。 さらに他の実施形態で用いるスピーチプロセッサを腕に取り付けた状態を示した説明図である。 さらに他の実施形態で用いるスピーチプロセッサを腕に取り付けた状態を示した説明図である。 スピーチプロセッサを固定ベルトを用いて背中に取り付けた状態を示した説明図である。
符号の説明
10…人工内耳システム、11…人体、11a…頭部、11c…腕、11d…背中、13…耳掛けマイク、14…送信コイル、15…受信装置、17…電極、18a…聴神経、19…脳、20,40,50,60,70,80…スピーチプロセッサ、20a…固定ベルト、23b…2次電池、26,66…熱電変換モジュール、28,48,78…収熱層、29,49…放熱用部材、29a…放熱フィン部、31a,61a…下基板、31b…上基板、32a…下部電極、32b…上部電極、33,63…熱電素子、49a…放熱ワイヤ、58…壁面部、68…側面部、78a…プラスチック層、78b…アルミニウム層、80a…胴ベルト、80b…肩ベルト。

Claims (8)

  1. 対向させて配置した一対の絶縁基板における対向する内側の面の所定箇所に電極を形成し、前記対向する電極にそれぞれ熱電素子の端面を接合して構成した熱電変換モジュールの一方の絶縁基板を人体の体温を利用して加熱し、前記熱電素子における前記一方の絶縁基板側の端部と他方の絶縁基板側の端部との間に生じる温度差に応じて前記熱電変換モジュールに電力を発生させる体温利用発電装置であって、
    前記一方の絶縁基板に、前記人体の皮膚面に沿って変形可能な熱伝導性材料からなる収熱層を設けたことを特徴とする体温利用発電装置。
  2. 前記熱電変換モジュールの他方の絶縁基板側に、金属からなる放熱用部材を設けた請求項1に記載の体温利用発電装置。
  3. 前記放熱用部材が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成され、さらに前記放熱用部材にワイヤ状の放熱部が含まれる請求項2に記載の体温利用発電装置。
  4. 前記収熱層を、厚みが5mm以下の樹脂層、厚みが5mm以下のゴム層、厚みが500μm以下の金属層またはこれらのいずれかを積層したもので構成した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の体温利用発電装置。
  5. 前記収熱層で、前記熱電変換モジュールの一方の絶縁基板を構成した請求項1ないし4のうちのいずれか一つに記載の体温利用発電装置。
  6. 前記熱電変換モジュールが発電した電力を蓄電するための蓄電装置を備えた請求項1ないし5のうちのいずれか一つに記載の体温利用発電装置。
  7. 周囲の音を集音するマイクと、前記マイクが集音した音を音声処理により信号に変えるスピーチプロセッサと、前記スピーチプロセッサの音声処理により発生した信号を送信する送信部と、頭部内に設けられ前記送信部が送信する信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した信号に基づいて聴神経を刺激して脳に音感覚を発生させる電極とで構成される人工内耳システムにおける前記スピーチプロセッサに、請求項1ないし6に記載の体温利用発電装置を電源部として含ませた人工内耳システム。
  8. 前記体温利用発電装置の収熱層を人体の所定部分に密着させた状態で前記スピーチプロセッサを前記人体に取り付けるための取付用部材を備えた請求項7に記載の人工内耳システム。
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