JP2006203603A - テレビジョンおよび受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不要なトラップ処理を実行していた。
【解決手段】 受信対象の放送信号のチャンネルを指示するチャンネル指示信号を入力した際に、予め複数のチャンネルに夫々に対応させて特定の周波数の放送信号を受信するための選局制御情報を記録したプリセット情報を参照し、チャンネル指示信号にかかるチャンネルの高域側および低域側の隣接チャンネルに対して夫々に選局制御情報が記録されているか否か判断し、高域側の隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されている場合にのみ同高域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を備えた第一トラップ回路を作動させるとともに、低域側の隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されている場合にのみ同低域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を備えた第二トラップ回路を作動させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、テレビジョンおよび受信装置に関する。
テレビジョンのチューナにおいて、所望チャンネルの放送信号を受信する場合に、受信対象となる放送信号の周波数帯域と隣接する周波数帯域においていわゆる隣接放送信号が存在すると、混変調や画面上への隣接放送信号の映り込み、ノイズの発生などの現象が生じ問題となっていた。このような問題に対しては、従来より、チューナの出力側やIF(中間周波)段の各回路においてSAWフィルタを含む各種バンドパスフィルタを設置することによって、隣接放送信号による妨害を抑制していた。
また、従来技術として、テレビジョン受信機のチューナの出力側に設けたトラップ回路にVHF帯とUHF帯とでトラップ周波数を切替える切り替え手段を儲け、チューナに印加しているバイアス電圧の値によって同切り替え手段を切替えるトラップ回路装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。さらに関連する技術としては、特許文献2,3が挙げられる。
特開平10‐65498号公報 特開平11‐8562号公報 特開2002‐359571号公報
従来のように、隣接放送信号による妨害を各フィルタの働きに頼って排除しようとする場合、必要な周波数帯域の信号波のみを通過させるためにフィルタの設計の精度を極めて高くする必要があり、部品選択の余地が狭く、製品開発のコストを押上げていた。
また、上記文献1においては、VHF帯とUHF帯とのいずれを受信する場合であっても常にトラップ回路装置は動作している。そのため、隣接放送信号がない場合にもチューナからの出力に対して常に所定帯域の除去を行っていることになり、不要にIF信号の帯域を狭くして画質を低下させることがあった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、低コストな構成によって、不要な画質の低下を招くことなく放送信号の受信状況に応じて隣接放送信号による妨害を適格に低減することが可能なテレビジョンおよび受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項2の発明は、受信対象の放送信号の周波数帯域に隣接する信号による妨害を所定のトラップ回路を用いて低減可能な受信装置において、上記受信対象の放送信号と周波数帯域が隣接する放送信号(隣接放送信号)が存在するか否かを検知する隣接信号検知手段と、隣接する放送信号が存在する場合にのみ、同隣接する放送信号を減衰させるトラップ回路を作動させるように制御するトラップ回路制御手段とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項2においては、隣接信号検知手段は、受信対象の放送信号と周波数帯域が隣接する放送信号が存在するか否かを検知する。そして、トラップ回路制御手段は、上記隣接放送信号が存在する場合にのみ、同隣接放送信号を減衰させるトラップ回路を作動させるように制御する。
従って、上記隣接放送信号による混変調や画面上への映り込みやノイズの発生などの妨害を適切に抑えることができる。一方、同隣接放送信号が無い場合にはトラップ回路が作動することはない。そのため、上記各妨害が発生しないにも拘わらず受信した放送信号の帯域幅を不要に狭まめてしまい、同放送信号の帯域幅を狭めた為に画質の低下を招来させるといった不都合も防がれる。
請求項3の発明は、請求項2に記載の受信装置において、上記トラップ回路は、受信対象の放送信号のチャンネルの高域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を有する第一トラップ回路を備え、上記トラップ回路制御手段は、受信対象の放送信号の周波数帯域の高域側に隣接する放送信号が存在する場合にのみ同第一トラップ回路を作動させる構成としてある。
上記のように構成した請求項3においては、上記トラップ回路は、受信対象の放送信号のチャンネルの高域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を有する第一トラップ回路をその構成の一部として備えている。そして、トラップ回路制御手段は、受信対象の放送信号の周波数帯域の高域側に隣接する放送信号が存在する場合にのみ同第一トラップ回路を作動させる。
一方、請求項4の発明ではトラップ回路の動作の一例として、上記トラップ回路は、受信対象の放送信号のチャンネルの低域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を有する第二トラップ回路をその構成の一部とし、トラップ回路制御手段は、受信対象の放送信号の周波数帯域の低域側に隣接する放送信号が存在する場合にのみ同第二トラップ回路を作動させる。
つまり、隣接放送信号が存在しているか否かといっても通常、低域側と高域側とがあり、夫々に存在していたりいなかったりする。そこで、より具体的な隣接状況に応じてトラップ回路の動作を細かく制御することで、必要なトラップ処理のみを実行するようにしている。従って、あるチャンネルの放送信号を希望して受信した場合に、第一トラップ回路または第二トラップ回路の一方だけが作動することもあれば、受信対象の放送信号の高域および低域の両側に隣接放送信号が存在するために、第一トラップ回路および第二トラップ回路が夫々作動することもある。
請求項5発明は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の受信装置において、上記隣接信号検知手段は、受信対象の放送信号のチャンネルを指示するチャンネル指示信号を入力した際に、予め複数のチャンネルに夫々に対応させて特定の周波数の放送信号を受信するための選局制御情報を記録したプリセット情報を参照し、上記チャンネル指示信号にかかるチャンネルの高域側および低域側の隣接チャンネルに対して夫々に選局制御情報が記録されているか否か判断することによって、上記隣接する放送信号の有無を検知する構成としてある。
上記のように構成した請求項5においては、受信装置は、予め複数のチャンネルに夫々に対応させて特定の周波数の放送信号を受信するための選局制御情報を記録したプリセット情報を所定の記憶領域等に保存してある。隣接信号検知手段は、受信対象の放送信号のチャンネルを指示するチャンネル指示信号を入力した際に、同プリセット情報を参照することによって、チャンネル指示信号にかかるチャンネルの隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されているか否か判断する。そして、隣接チャンネルに対応して選局制御情報が記録されている場合には、隣接放送信号が存在するとみなす。すなわち、高域側の隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されていれば、受信対象の放送信号の周波数帯域の高域側に隣接放送信号が存在すると見なすし、低域側の隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されていれば、受信対象の放送信号の低域側に隣接放送信号が存在すると見なす。
かかる構成によれば、一つのチャンネルを指定して所望の放送信号を受信しようとした際に隣接放送信号があるか否かを簡易に判断することができ、トラップ回路の制御も自動的に分岐できる。
以上の構成を踏まえたうえで、請求項1の発明は、受信対象の放送信号の周波数帯域に隣接する信号による妨害を所定のトラップ回路を用いて低減可能なテレビジョンにおいて、受信対象の放送信号のチャンネルを指示するチャンネル指示信号を入力した際に、予め複数のチャンネルに夫々に対応させて特定の周波数の放送信号を受信するための選局制御情報を記録したプリセット情報を参照し、上記チャンネル指示信号にかかるチャンネルの高域側および低域側の隣接チャンネルに対して夫々に選局制御情報が記録されているか否か判断する隣接信号検知手段と、上記チャンネル指示信号にかかるチャンネルの高域側の隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されている場合にのみ、同高域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を備えた第一トラップ回路を作動させるとともに、上記チャンネル指示信号にかかるチャンネルの低域側の隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されている場合にのみ、同低域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を備えた第二トラップ回路を作動させるトラップ回路制御手段とを具備する構成としてある。
このような、より具体的な構成において上述した請求項2〜請求項5の各発明と同様の作用を奏することは言うまでもない。
また、本発明にかかる技術的思想は、上記各手段が実行する処理と同様の処理をコンピュータに実行させるプログラムの発明としても把握できる。
以上説明したように本発明によれば、受信対象の放送信号に対して隣接放送信号が存在する場合には自動的にトラップ回路を作動させて同隣接放送信号を減衰させるため、隣接放送信号による混変調や画面上への映り込みやノイズの発生などの各種妨害を効果的に抑制することが可能であると同時に、隣接放送信号が存在しない場合にはあえてトラップ処理を実行することはないため、トラップ処理によって受信放送信号の帯域幅を狭めることで生じうる画質の低下を極力排除することができる。
(1)テレビジョンの概略構成
図1は、本発明の一実施形態にかかるテレビジョン100を概略的に示している。
同図に示すように、テレビジョン100は、テレビジョン放送信号を受信するアンテナ10aと、チューナ回路10と、クロマIC20と、マイコン30等を備えている。マイコン30とチューナ回路10とクロマIC20はIICバス40を介して相互に接続されている。マイコン30の内部においては、CPU31がROM32に記憶された所定のプログラムによる処理をRAM33をワークエリアとして実行し、テレビジョン100全体の制御を行なう。また、マイコン30はリモコンI/F34を備えており、外部機器としてのリモコン送信機から出力される赤外線明滅信号を入力可能になっている。この赤外線明滅信号はCPU31に送出され、CPU31は対応する制御処理を実行する。
チューナ回路10は、いわゆるシンセサイザ方式のチューナであり、マイコン30からは、選局されたチャンネル(選局チャンネル)に対応する放送信号を受信させるための選局制御情報としての同調電圧が同チューナ回路10に与えられる。チューナ回路10は、選局制御情報を受けて、受信可能な各テレビジョン放送信号のうち選局チャンネルに対応する周波数帯域の信号と同調をとることによって、所望の放送信号を受信する。
チューナ回路10は、高周波増幅回路11と、混合回路12と、局部発振回路13とを有している。つまり、チューナ回路10は、マイコン30の制御により所望の周波数に対応する放送信号をアンテナ10aを介して受信し、トランジスタなどによって構成された高周波増幅回路11において、同受信した放送信号に対する増幅処理を行なって高周波信号を生成する。生成された高周波信号は混合回路12に出力される。混合回路12は、高周波増幅回路11からの出力と、局部発振回路13において生成された発振信号を混合して中間周波(IF)信号に変換する。このようにして取り出されたIF信号は、所定の条件下において、トラップ回路によるトラップ処理の対象となりつつ、SAWフィルタ10bに出力される。
本実施形態においては、テレビジョン100はトラップ回路として第一トラップ回路16aと第二トラップ回路16bとを備えている。トラップ回路は、チューナ回路10から出力されたIF信号における特定の周波数帯域の信号についてアースに落とす処理を実行可能である。その結果、SAWフィルタ10bに入力されるIF信号においては、同特定の周波数帯域の信号については減衰あるいは除去(減衰等)された状態となる。トラップ回路としては、例えばLC共振型の回路を採用できる。
ここで、第一トラップ回路16aと第二トラップ回路16bとは、夫々にトラップ周波数特性を異ならせてある。そのため、第一トラップ回路16aと第二トラップ回路16bとでは、作動させた場合に減衰等の対象となる周波数帯域も異なる。また、本実施形態ではテレビジョン100は、第一トラップ回路16a、第二トラップ回路16bを夫々作動させるか否かを分岐するスイッチング回路15を備えており、当該スイッチング回路15はマイコン30によって制御可能となっている。なお、スイッチング回路15としては、トランジスタやダイオード等のスイッチ動作を利用した回路を適用できる。
SAWフィルタ10bは、基板上にくし型電極を取り付けたバンドパスフィルタの一種であり、SAWフィルタ10bを通過して所望の周波数帯域となって抽出された中間周波信号はクロマIC20に入力する。クロマIC20においては、入力した中間周波信号に対して所定の検波処理や増幅処理を行い、映像信号と音声信号と水平・垂直ドライブ信号とを抽出する。そして、映像信号はカソードアンプ50に、音声信号はオーディオアンプ60に、水平・垂直ドライブ信号は水平偏向回路と垂直偏向回路とからなる偏向回路70に夫々出力される。
カソードアンプ50に入力した映像信号は、同カソードアンプ50において所定の増幅処理を受けた後、CRT80に供給される。CRT80は、同映像信号に基づいて画像表示を行なう。この場合、偏向回路70においては、水平・垂直ドライブ信号に対応した水平・垂直ドライブ電流が生成され、同水平・垂直ドライブ電流をCRT80に取り付けられた図示しない偏向コイルに供給することにより、電子ビームを水平・垂直方向にドライブさせる。一方、オーディオアンプ60は、入力した音声信号を増幅し、スピーカ90に供給する。スピーカ90は同音声信号に基づいて音声を出力する。
なお、本発明を受信装置として捉えた場合には、上記アンテナ10aと、チューナ回路10と、マイコン30と、第一トラップ回路16aと、第二トラップ回路16bと、スイッチング回路15とが、その主たる構成要素となる。
(2)隣接放送信号の検知処理およびトラップ処理
ここで、選局チャンネルに対応する放送信号(希望放送信号)を受信する場合に、希望放送信号に隣接する周波数帯域において隣接放送信号が存在する場合がある。地上波テレビ放送に用いられているVHF帯を一例として説明すると、90MHzから、90〜96MHzを1ch、96〜102MHzを2ch…というように、所定範囲の帯域(6MHz)を単位として順次各チャンネルに割り当てている。基本的には周波数帯域が隣り合うチャンネルにおいて夫々に放送信号を受信することは避け、1ch,3ch,5ch…等と、とびとびのチャンネルで放送信号を受信することが多いが、チャンネルプリセットの結果によっては、周波数帯域が隣接するチャンネルにおいて放送信号を受信する設定となることもある。この場合、隣接チャンネルで受信可能な隣接放送信号は、妨害信号となりやすい。
このような隣接放送信号は、中間増幅段などにおいて希望放送信号とともに不要に増幅され、増幅器の飽和や混変調や画面上への隣接放送信号の映り込みやノイズの発生などの各種妨害現象が生じることがあった。
そこで、本実施形態においては、以下に示すように、隣接放送信号があるか否かを判断し、同判断結果に基づいて自動的にトラップ処理の実施態様を変化させるとした。
図2は、マイコン30が持つプリセットデータ32aのデータ構造を模式的に示している。本実施形態においては、プリセットデータ32aは、予めROM32に記録されている。
同図に示すように、プリセットデータ32aは、1〜nまでのチャンネルの番号データと各チャンネルに対応する周波数帯域の放送信号をチューナ回路10に受信させるための同調電圧との組み合わせによって構成されている。同調電圧は、所定の階調数で表されたデジタルデータとして記録されている。プリセットデータ32aは、テレビジョン100が有する公知のプリセット機能を用いて、ユーザがマニュアル操作でチャンネル毎に希望の放送局の放送信号を受信できるように設定することで生成できる。あるいは、テレビジョン100に公知のオートプリセット機能を持たせ、アンテナ10aで受信可能な各局放送信号を自動的に探局し、その地域で受信できる放送信号にチューナ回路10が同調するための同調電圧のレベルを順次各チャンネルに対応させて記録することで、プリセットデータ32aを生成してもよい。
プリセットデータ32aは、基本的にはマイコン30による選局制御処理において用いられる。すなわち、マイコン30は、リモコン送信機から出力された選局チャンネルを指示する赤外線明滅信号(チャンネル指示信号)をリモコンI/F34を介して入力すると、プリセットデータ32aを参照し、同チャンネル指示信号が指示するチャンネルに対応して記録されている同調電圧のデータを読み出す。次に、同読み出した同調電圧をD/A変換した上でチューナ回路10に対して出力する。そして、チューナ回路10においては、入力した同調電圧を所定の可変容量ダイオードに加えることで同調周波数を調整し、希望放送信号を受信する。
ここで本実施形態では、プリセットデータ32aを、上記選局制御処理だけでなく隣接放送信号が存在するか否かの判断においても利用する。
図3は、マイコン30が実行する隣接放送信号の検知処理およびトラップ処理の制御ををフローチャートにより示している。かかるフローは、上記選局制御処理の前あるいは後において実行される。
ステップS200(以下、ステップの記載を省略。)では、マイコン30は、上記入力したチャンネル指示信号に基づいて、選局チャンネルを特定する。
S210では、同特定したチャンネルの両側の隣接チャンネルのいずれに対しても同調電圧にかかるデータが記録されているか否か判断する。
図2のプリセットデータ32aを参照すると、例えば選局チャンネルが6chである場合には、高域側の隣接チャンネル(7ch)と低域側の隣接チャンネル(5ch)に、夫々に同調電圧「data7」,「data5」が記録されている。よって、この場合は、希望放送信号の高域側および低域側の夫々に隣接放送信号が存在する判断され、S210での分岐は“Yes”となる。次のS240においては、マイコン30は、高域側の隣接チャンネル用のトラップ回路である第一トラップ回路16aと、低域側の隣接チャンネル用の第二トラップ回路16bとの両方が作動するように、スイッチング回路15の開閉状況を制御する。
一方、S210の判断において“No”である場合、S220では、選局チャンネルの高域側の隣接チャンネルに対して同調電圧が記録されているか否か判断する。同高域側の隣接チャンネルに対して同調電圧が記録されている場合にはS250に進む。この場合、希望放送信号の高域側だけに隣接放送信号が存在すると判断できるため、マイコン30は、第一トラップ回路16aのみが作動するようにスイッチング回路15を制御する。
S220の判断で“No”である場合、S230に進み、選局チャンネルの低域側の隣接チャンネルに対して同調電圧が記録されているか否か判断する。そして、同低域側の隣接チャンネルに対して同調電圧が記録されている場合にはS260に進む。この場合、希望放送信号の低域側だけに隣接放送信号が存在すると判断できるため、マイコン30は、第二トラップ回路16bのみが作動するようにスイッチング回路15を制御する。
そして、S230の判断で“No”である場合、すなわち、選局チャンネルの周波数帯域の高域側、低域側のいずれにも隣接放送信号が無いと判断される場合には、S270において、マイコン30は、第一トラップ回路16aおよび第二トラップ回路16bの両方が作動しないようにスイッチング回路15を制御する。
次に、S240〜S270の各処理の選択と、これに応じたIF信号の波形の変化について説明する。
図4は、IF信号の波形を模式的に示している。同図においては曲線または点線によってIF信号を示している。
選局チャンネルで受信した希望放送信号がチューナ回路10において周波数変換されてIF信号となった場合、基本的には、同IF信号においては映像搬送波fpと音声搬送波fsが夫々に所定の周波数位置において現れる(fpは58,75MHz、音声搬送波fsはfpよりも4,5MHz低い54,25MHzの位置に現れる。)
また、同図に括弧書きで示したように、選局チャンネルの高域側の隣接チャンネルに隣接放送信号が存在する場合には、その隣接放送信号における映像搬送波fp´が、上記fsよりも所定周波数分(1,5MHz)だけ低い位置(52,75MHz)に、低域側の隣接チャンネルに隣接放送信号が存在する場合には、その隣接放送信号における音声搬送波fs´が、上記fpよりも同所定周波数分だけ高い位置(60,25MHz)に夫々表れ、妨害信号となる。
従って、本実施形態においては、第一トラップ回路16aのトラップ周波数を上記fp´が表れる周波数帯域に、第二トラップ回路16bのトラップ周波数を上記fs´が表れる周波数帯域に夫々設定することになる。なお、チューナ回路10から出力されるIF信号は反転して出力されるため、高域側の隣接チャンネルの影響を同図左側に、低域側の隣接チャンネルの影響を同図右側に記している。
ここで、上記S240において第一トラップ回路16aおよび第二トラップ回路16bの両方が作動されると、第一トラップ回路16aによってfp´に対応する周波数帯域が顕著に減衰されるとともに、第二トラップ回路16bによってfs´に対応する周波数帯域が顕著に減衰される。その結果、チューナ回路10から出力されてSAWフィルタ10bに入力するIF信号の波形は、同図の実線曲線で示すように、選局チャンネルの高域・低域両側の隣接チャンネルに存在する妨害信号が除去された状態となる。
一方、S250において第一トラップ回路16aのみが作動されると、第一トラップ回路16aによってfp´に対応する周波数帯域が減衰されるものの、fs´に対応する周波数帯域についてはトラップ処理の対象とならない。その結果、IF信号の波形は、fp´付近の周波数帯域においては実線曲線で示す波形となり、fs´付近の周波数帯域においては鎖線で示すような波形となる。
S260において第二トラップ回路16bのみが作動されると、逆に第二トラップ回路16bによってfs´に対応する周波数帯域が減衰されるものの、fp´に対応する周波数帯域についてはトラップ処理の対象とならない。その結果、IF信号の波形は、fs´付近の周波数帯域においては実線曲線で示す波形となり、fp´付近の周波数帯域においては鎖線で示すような波形となる。
S270において、第一トラップ回路16aおよび第二トラップ回路16bの両方の作動が禁止された場合には、IF信号の波形は、fp´およびfs´付近の周波数帯域においてトラップ回路による減衰は行われず、鎖線で示すような波形となる。
このように本発明によれば、マイコン30は、チャンネル指示信号の入力を契機として、予め用意されたプリセットデータ32aを参照することにより希望放送信号の高域側および低域側に隣接する周波数帯域において隣接放送信号が存在するか否かを簡易的に判断する。そして、かかる判断に基づく高域側と低域側それぞれにおける隣接放送信号の存在・非存在の状況に応じて、高域側の隣接チャンネル用の第一トラップ回路16aと、低域側の隣接チャンネル用の第二トラップ回路16bとのオン・オフを夫々に切替える。
従って、あるチャンネルを選択して希望の放送信号を受信する際に隣接放送信号が存在する場合には、同隣接放送信号をチューナ出力段階においてカットするため、同隣接放送信号の存在によって中間増幅段などにおいて増幅回路が飽和してしまうことや、同隣接放送信号による混変調や画面上への映り込みやノイズの発生といった各種妨害を適格に防止することができる。また、トラップ処理によって妨害信号となる帯域をカットできるため、SAWフィルタ10bの設計精度を緩和することができ、製品選択の余地が広がりひいては開発コストの低減にも繋がる。
さらに、本発明は、隣接放送信号が存在すると判断された場合にのみ、同存在する隣接放送信号を減衰させるために適したトラップ周波数特性を有するトラップ回路を作動させる。そのため、従来に見られたように、隣接放送信号が存在しない場合にもトラップ処理を有効にしてIF信号の帯域を狭めてしまい、帯域を狭めた為に生じうる画質の低下を不要に招来するといった欠点も防ぐことができる。
図5は、テレビジョン100に内蔵されるメイン基板300を斜視図により示している。同図では、基板上において、全体をシールド板で覆った状態のチューナ回路10と、マイコン30と、トラップ回路ユニット17のみを示しており、その他のクロマIC20や必要な電源回路等は図示を省略してある。これらの各電子部品は、基板上にて図示しないパターンや所定の配線によって接続されている。ここで、トラップ回路ユニット17とは、図1におけるスイッチング回路15と第一トラップ回路16aと第二トラップ回路16bとを含むユニット部品である。つまり、隣接放送信号の有無を判断して同判断結果に応じてIF信号に対するトラップ回路のオンオフを切替えるという本発明は、マイコン30において本発明の処理を実現するプログラムを搭載するとともに、テレビジョンに通常内蔵されるメイン基板上に別部品としての上記トラップ回路ユニット17を設置することで実現可能である。
なお、本発明の構成は、アナログ放送対応のテレビジョンのみならず、デジタル放送対応のテレビジョンにおいても適用可能である。また、テレビジョンに限られず、チューナ機能を備えたビデオデッキやPC等においても受信装置としての本発明の構成を適用可能である。
本発明の一実施形態にかかるテレビジョンの概略構成図。 プリセットデータの説明図。 隣接放送信号の検知処理およびトラップの制御処理を示すフローチャート。 IF信号の波形を示した説明図。 メイン基板の斜視図。
符号の説明
10…チューナ回路
10a…アンテナ
10b…SAWフィルタ
11…高周波増幅回路
12…混合回路
13…局部発振回路
15…スイッチング回路
16a…第一トラップ回路
16b…第二トラップ回路
17…トラップ回路ユニット
20…クロマIC
30…マイコン
31…CPU
32…ROM
32a…プリセットデータ
33…RAM
34…リモコンI/F
50…カソードアンプ
60…オーディオアンプ
70…偏向回路
80…CRT
90…スピーカ
100…テレビジョン
300…メイン基板

Claims (5)

  1. 受信対象の放送信号の周波数帯域に隣接する信号による妨害を所定のトラップ回路を用いて低減可能なテレビジョンにおいて、
    受信対象の放送信号のチャンネルを指示するチャンネル指示信号を入力した際に、予め複数のチャンネルに夫々に対応させて特定の周波数の放送信号を受信するための選局制御情報を記録したプリセット情報を参照し、上記チャンネル指示信号にかかるチャンネルの高域側および低域側の隣接チャンネルに対して夫々に選局制御情報が記録されているか否か判断する隣接信号検知手段と、
    上記チャンネル指示信号にかかるチャンネルの高域側の隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されている場合にのみ、同高域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を備えた第一トラップ回路を作動させるとともに、上記チャンネル指示信号にかかるチャンネルの低域側の隣接チャンネルに対して選局制御情報が記録されている場合にのみ、同低域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を備えた第二トラップ回路を作動させるトラップ回路制御手段とを具備することを特徴とするテレビジョン。
  2. 受信対象の放送信号の周波数帯域に隣接する信号による妨害を所定のトラップ回路を用いて低減可能な受信装置において、
    上記受信対象の放送信号と周波数帯域が隣接する放送信号が存在するか否かを検知する隣接信号検知手段と、
    隣接する放送信号が存在する場合にのみ、同隣接する放送信号を減衰させるトラップ回路を作動させるように制御するトラップ回路制御手段とを具備することを特徴とする受信装置。
  3. 上記トラップ回路は、受信対象の放送信号のチャンネルの高域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を有する第一トラップ回路を備え、上記トラップ回路制御手段は、受信対象の放送信号の周波数帯域の高域側に隣接する放送信号が存在する場合にのみ同第一トラップ回路を作動させることを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 上記トラップ回路は、受信対象の放送信号のチャンネルの低域側の隣接チャンネルに対応して存在する妨害信号を減衰させるためのトラップ周波数特性を有する第二トラップ回路を備え、上記トラップ回路制御手段は、受信対象の放送信号の周波数帯域の低域側に隣接する放送信号が存在する場合にのみ同第二トラップ回路を作動させることを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載の受信装置。
  5. 上記隣接信号検知手段は、受信対象の放送信号のチャンネルを指示するチャンネル指示信号を入力した際に、予め複数のチャンネルに夫々に対応させて特定の周波数の放送信号を受信するための選局制御情報を記録したプリセット情報を参照し、上記チャンネル指示信号にかかるチャンネルの高域側および低域側の隣接チャンネルに対して夫々に選局制御情報が記録されているか否か判断することによって、上記隣接する放送信号の有無を検知することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の受信装置。
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