JP2006203116A - 投影光学系の検査装置、及び投影光学系の製造方法 - Google Patents

投影光学系の検査装置、及び投影光学系の製造方法 Download PDF

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国久 佐々田
Teru Ueda
輝 植田
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久 塩澤
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Abstract


【課題】液浸露光に用いる投影光学系の光学性能を精度良く検査できる検査装置を提供する。
【解決手段】検査装置は、投影光学系PLの像面側に設けられた反射球面8Sと、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に液体LQを供給するための液体供給機構50と、反射球面8Sで反射した測定光を投影光学系PLを介して光電検出する光電検出器とを備えている。液体供給機構50は、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQの溶存気体濃度が6ppm以下となるように脱気を行う脱気装置を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液浸露光に用いる投影光学系の検査装置、及び投影光学系の製造方法に関するものである。
半導体デバイスや液晶表示デバイス等のマイクロデバイスの製造工程の一つであるフォトリソグラフィ工程では、マスク上に形成されたパターンを投影光学系を介して感光性の基板上に投影露光する露光装置が用いられる。マスクのパターンを基板上に精確に投影するために、投影光学系には優れた光学性能が要求されるため、従来より、投影光学系の光学性能を検査装置を使って検査することが行われている。下記特許文献1、2には、投影光学系の光学性能を検査する技術の一例が開示されている。
特開2002−296005号公報 特開平10−160582号公報
ところで、近時においては、露光装置の更なる高解像度化の要求に応えるために、投影光学系と基板との間の露光光の光路空間を液体で満たす液浸法を適用した液浸露光装置が案出されている。そのため、この液浸露光に用いられる投影光学系の光学性能を精度良く検査(測定)できる検査装置の案出が望まれている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、液浸露光に用いる投影光学系の光学性能を精度良く検査できる検査装置、及びその検査装置を用いる投影光学系の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明の第1の態様に従えば、液浸露光に用いる投影光学系(PL)の光学性能を検査する検査装置において、投影光学系(PL)の像面側に設けられた反射球面(8S)と、投影光学系(PL)と反射球面(8S)との間に液体(LQ)を供給するための液体供給機構(50)と、反射球面(8S)で反射した測定光を投影光学系(PL)を介して光電検出する光電検出器(30)とを備え、液体供給機構(50)は、投影光学系(PL)と反射球面(8S)との間に供給される液体(LQ)の溶存気体濃度が6ppm以下となるように脱気を行う脱気装置(51C)を有する検査装置(INS)が提供される。
本発明の第1の態様によれば、脱気装置を用いて所望レベルに脱気された液体を用いて投影光学系の光学性能を精度良く検査することができる。
本発明の第2の態様に従えば、液浸露光に用いる投影光学系(PL)の光学性能を検査する検査装置において、投影光学系(PL)の像面側に設けられた反射球面(8S)と、投影光学系(PL)と反射球面(8S)との間に液体(LQ)を供給するための液体供給機構(50)と、反射球面(8S)で反射した測定光を投影光学系(PL)を介して光電検出する光電検出器(30)とを備え、投影光学系(PL)の像面側の端面(T1)の一部と反射球面(8S)との間のみを局所的に液体(LQ)で満たした状態で、反射球面(8S)からの測定光を投影光学系(PL)を介して光電検出器(30)で光電検出する検査装置(INS)が提供される。
本発明の第2の態様によれば、投影光学系の像面側の端面の一部と反射球面との間のみを局所的に液体で満たした状態で検査することで、投影光学系の光学性能を精度良く検査することができる。
本発明の第3の態様に従えば、上記態様の検査装置を用いる投影光学系の製造方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、光学性能を精度良く検査された投影光学系を製造することができる。
本発明によれば、液浸露光に用いる投影光学系の光学性能を精度良く検査できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。なお以下の説明においては、図中にXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。また、XY平面は水平面と平行であり、Z軸は鉛直方向に沿った軸とする。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態に係る検査装置を示す概略構成図である。図1において、検査装置INSは、液浸露光に用いる投影光学系PLの光学性能を検査するものであって、光源1と、干渉計部2と、干渉計部2を保持して移動可能な第1ステージ3と、検査対象である投影光学系PLの像面側に設けられた反射球面8Sと、反射球面8Sを保持して移動可能な第2ステージ9と、検査装置INS全体の動作を統括制御する制御装置CONTとを備えている。また、検査装置INSは、床面F上に防振ユニット100を介して支持されたメインコラム101と、メインコラム101上に固定された支持フレーム102とを備えている。メインコラム101には、内側に向けて突出する段部103が形成されている。
また、検査装置INSは、投影光学系PLと反射球面8Sとの間の空間を液体LQで満たすための液浸機構LFを備えている。液浸機構LFは、投影光学系PLの像面側に設けられ、液体LQを保持可能な周壁部71を有する液体保持部材70と、液体保持部材70に設けられた供給口52を介して投影光学系PLと反射球面8Sとの間に液体LQを供給するための液体供給機構50と、液体保持部材70に設けられた回収口62を介して液体LQを回収するための液体回収機構60とを備えている。本実施形態においては、液体LQとして純水を用いる。
光源1は、所定形状の断面を有する光束を射出する光源であり、例えばArFエキシマレーザ光源(波長193nm)である。液体LQとして用いられる純水はArFエキシマレーザ光を透過可能である。光源1から射出される光束は干渉計部2に供給される。干渉計部2は、光源1から供給される光束から参照光と測定光とを生成し、測定光を検査対象としての投影光学系PLに供給するとともに、投影光学系PLを通過した測定光と参照光とを干渉させて得られる干渉光の干渉縞を検出する。干渉計部2は、干渉縞の検出結果を制御装置CONTに出力する。制御装置CONTは、干渉計部2から出力された検出結果(干渉縞そのもの)を不図示の表示装置に表示し、又は検出結果を解析して投影光学系PLにおいて生ずる波面収差を数値的に求めて、得られた数値を表示装置に表示する。
第1ステージ3は、第1定盤3Bの上面(ガイド面)に対して非接触支持されており、第1定盤3B上で、干渉計部2を保持して移動可能である。なお、第1ステージ3及び第1定盤3Bの中央部には測定光を通過させる開口部がそれぞれ形成されている。第1定盤3Bは、支持フレーム102の上部に支持されている。第1ステージ3は、制御装置CONTにより制御されるリニアモータ等を含む第1駆動装置3Dの駆動により、干渉計部2を保持した状態で、第1定盤3B上において、XY平面内において移動可能である。更に、第1ステージ3は、Z軸方向、θX、θY、及びθZ方向にも移動可能に構成されている。したがって、第1ステージ3に保持された干渉計部2は、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。
第1ステージ3には、干渉計用反射面を有する移動鏡4A、4Bが設けられている。また、移動鏡4Aの反射面に対応してレーザ干渉計5が設けられており、移動鏡4Bの反射面に対応してレーザ干渉計6が設けられている。本実施形態においては、移動鏡4A、4Bは、第1ステージ3の上部に設けられている。また、レーザ干渉計5は、移動鏡4Aの反射面と対向するように、支持フレーム102上の支持部材104に支持されており、レーザ干渉計6は、第1ステージ3の上方において、移動鏡4Bの反射面と対向するように、不図示の支持部材に支持されている。
図1では図示を簡略化しているが、移動鏡4AはX軸に垂直な反射面を有する移動鏡及びY軸に垂直な反射面を有する移動鏡から構成されている。また、レーザ干渉計5は、Y軸に沿って移動鏡4Aの反射面にレーザ光を照射する2個のY軸用のレーザ干渉計及びX軸に沿って移動鏡4Aの反射面にレーザ光を照射するX軸用のレーザ干渉計より構成され、Y軸用の1個のレーザ干渉計及びX軸用の1個のレーザ干渉計により第1ステージ3のX軸方向及びY軸方向の位置が検出される。また、Y軸用の2個のレーザ干渉計の検出値の差により、第1ステージ3のθZ方向の回転角が検出される。
移動鏡4BはZ軸に垂直な反射面を有している。レーザ干渉計6は、移動鏡4Bの反射面にレーザ光を照射し、その反射光を検出することによって、第1ステージ3のZ軸方向の位置及び姿勢を検出する。図1においては、レーザ干渉計6及び移動鏡4Bを1つのみ図示しているが、実際にはそれぞれ3つ設けられており、レーザ干渉計6は、第1ステージ3のZ軸方向の位置及び傾き(θX方向及びθY方向の回転角)を検出する。
このように、レーザ干渉計5、6は、第1ステージ3に設けられた移動鏡4A、4Bの反射面と協働して第1ステージ3のX軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向の位置を検出する。レーザ干渉計5、6の検出結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTは、レーザ干渉計5、6の検出結果に基づいて、第1駆動装置3Dを駆動し、第1ステージ3に保持されている干渉計部2の位置及び姿勢を制御する。
干渉計部2の−Z方向には、検査対象としての投影光学系PLが配置され、干渉計部2で生成された測定光が投影光学系PLに供給される。投影光学系PLを構成する複数の光学素子は鏡筒PKに保持されており、鏡筒PKの外周にはフランジPFが設けられている。メインコラム101の段部103上には、投影光学系PLのフランジ部PFを支持するための支持機構105が設けられており、投影光学系PLはフランジPF及び支持機構105を介してメインコラム101の段部103に支持されている。また、投影光学系PLを構成する複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い第1光学素子LS1は鏡筒PKより露出している。
投影光学系PLの像面側に設けられた反射球面8Sは、投影光学系PL及び液体LQを通過した測定光を反射して再度投影光学系PLに導くためのものであり、投影光学系PLに向かって凸状の球面である。
第2ステージ9は、第2定盤9Bの上面(ガイド面)に対して非接触支持されており、第2定盤9B上で、反射球面8Sを保持して移動可能である。第2定盤9Bは、メインコラム101の下部に設けられた下側段部106に支持されている。第2ステージ9は、制御装置CONTにより制御されるリニアモータ等を含む第2駆動装置9Dの駆動により、反射球面8Sを保持した状態で、第2定盤9B上において、XY平面内において移動可能である。更に、第2ステージ9は、Z軸方向、θX、θY、及びθZ方向にも移動可能に構成されている。したがって、第2ステージ9に保持された反射球面8Sは、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向に移動可能である。このように、第2駆動装置9Dは、投影光学系PLと反射球面8Sとを相対的に移動可能である。
第2ステージ9には、干渉計用反射面を有する移動鏡10A、10Bが設けられている。また、移動鏡10Aの反射面に対応してレーザ干渉計11が設けられており、移動鏡10Bの反射面に対応してレーザ干渉計12が設けられている。本実施形態においては、移動鏡10Aは、第2ステージ9の側部に設けられており、移動鏡10Bは第2ステージ9の下部に設けられている。また、レーザ干渉計11は、移動鏡10Aの反射面と対向するように、メインコラム9の一部に支持されており、レーザ干渉計12は、第2定盤9Bの下方において、移動鏡10Bの反射面と対向するように、メインコラム9の一部に支持されている。なお、第2定盤9Bの一部には、レーザ干渉計12の検出光を通過させるための開口部K3が形成されている。
図1では図示を簡略化しているが、移動鏡10AはX軸に垂直な反射面を有する移動鏡及びY軸に垂直な反射面を有する移動鏡から構成されている。また、レーザ干渉計11は、Y軸に沿って移動鏡10Aの反射面にレーザ光を照射する2個のY軸用のレーザ干渉計及びX軸に沿って移動鏡10Aの反射面にレーザ光を照射するX軸用のレーザ干渉計より構成され、Y軸用の1個のレーザ干渉計及びX軸用の1個のレーザ干渉計により第2ステージ9のX軸方向及びY軸方向の位置が検出される。また、Y軸用の2個のレーザ干渉計の検出値の差により、第2ステージ9のθZ方向の回転角が検出される。
移動鏡10BはZ軸に垂直な反射面を有している。レーザ干渉計12は、移動鏡10Bの反射面にレーザ光を照射し、その反射光を検出することによって、第2ステージ9のZ軸方向の位置及び姿勢を検出する。図1においては、レーザ干渉計12及び移動鏡10Bを1つのみ図示しているが、実際にはそれぞれ3つ設けられており、レーザ干渉計12は、第2ステージ9のZ軸方向の位置及び傾き(θX方向及びθY方向の回転角)を検出する。
このように、レーザ干渉計11、12は、第2ステージ9に設けられた移動鏡10A、10Bの反射面と協働して第2ステージ9のX軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6自由度の方向の位置を検出する。レーザ干渉計11、12の検出結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTは、レーザ干渉計11、12の検出結果に基づいて、第2駆動装置9Dを駆動し、第2ステージ9に保持されている反射球面の位置及び姿勢を制御する。
液浸機構LFの液体供給機構50は、投影光学系PLの第1光学素子LS1と反射球面8Sとの間の空間に液体LQを供給するためのものであって、液体LQを供給可能な液体供給装置51と、液体供給装置51にその一端部を接続する供給管53とを備えている。供給管53の他端部は液体保持部材70に接続されている。液体供給装置51は、液体LQを収容するタンク、加圧ポンプ、液体LQの温度を調整する温調装置、液体LQ中の気体成分を低減する脱気装置、及び液体LQ中の異物を取り除くフィルタユニット等を備えている。液体供給機構50の動作は制御装置CONTにより制御される。
液浸機構LFの液体回収機構60は、液体供給機構50で供給された液体LQを回収するためのものであって、液体LQを回収可能な液体回収装置61と、液体回収装置61にその一端部を接続する回収管63とを備えている。本実施形態においては、回収管63の他端部は液体保持部材70に接続されている。液体回収装置61は、例えば真空ポンプ等の真空系(吸引装置)、回収された液体LQと気体とを分離する気液分離器、及び回収した液体LQを収容するタンク等を備えている。液体回収機構60の動作は制御装置CONTにより制御される。
図2は干渉計部2を示す概略構成図である。図2において、干渉計部2は、レンズ21と、コリメートレンズ22と、折り曲げミラー23と、ビームスプリッタ24と、折り曲げミラー25、26と、基準レンズ27と、リレーレンズ28、29と、光電検出器(センサ)30とを備えている。
レンズ21は、光源1から供給される光束を一度集光し、コリメートレンズ22はレンズ21で集光された光束を平行光束に変換する。折り曲げミラー23は、コリメートレンズ22を通過して−Y方向に進む光束を+Z方向に偏向する。ビームスプリッタ24は、折り曲げミラー23で偏向されて+Z方向に進む光束を透過させるとともに、折り曲げミラー25から−Z方向に進む光束を+Y方向に反射する。折り曲げミラー25はビームスプリッタ24を透過して+Z方向に進む光束を−Y方向に偏向し、折り曲げミラー26は折り曲げミラー25で偏向されて−Y方向に進む光束を−Z方向に偏向する。
基準レンズ27は+Z方向に凸となるよう配置されたメニスカスレンズであり、参照光及び測定光を生成するために設けられる。この基準レンズ27は、投影光学系PL側の面が球面に設定された基準面27aであり、折り曲げミラー26で偏向されて−Z方向に進む光束は基準面27aに対して垂直に入射する。基準面27aを透過した光束は測定光として用いられ、基準面27aで反射された光束は参照光として用いられる。制御装置CONTは、基準レンズ27の焦点が投影光学系PLの物体面OPに配置されるように、レーザ干渉計6の検出結果をモニタしつつ、第1駆動装置3Dを介して第1ステージ3のZ軸方向の位置を制御する。
リレーレンズ28、29は、折り曲げミラー26、25を順に介してビームスプリッタ24で反射された光束(参照光と測定光との干渉光)をリレーするレンズである。干渉計部2に設けられたレンズ21、コリメートレンズ22、基準レンズ27、及びリレーレンズ28、29は投影光学系PLが備える光学素子と同様に合成石英又は蛍石等の硝材を用いて形成されている。
センサ30は、干渉光を検出するものであり、例えば二次元CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子を用いることができる。このように、図2に示す干渉計部2においては、フィゾー型の干渉計が構成されている。センサ30の検出結果は制御装置CONTに出力される。なお、図2においては、便宜上、投影光学系PLに設けられる光学素子のうち、最も物体面側に配置される光学素子LS3、及び最も像面側に配置される光学素子LS2、LS1を図示しているが、実際には十数〜数十個の光学素子が設けられている。液体供給機構50からの液体LQは、第1光学素子LS1と反射球面8Sとの間に供給される。
図3は第2ステージ9を示す側断面図である。図3において、第2ステージ9は、第2駆動装置9Dにより駆動されるステージ本体90と、ステージ本体90に支持された第1支持部材91と、第1支持部材91に支持された第2支持部材92と、第2支持部材92の上端部に支持された第3支持部材93とを備えている。
ステージ本体90は、第1支持部材91を配置可能な穴部90Hを有しており、第1支持部材91は穴部90Hの内側に配置されている。第1支持部材91の上端部にはステージ本体90の上面と接触するフランジ部91Fが設けられており、ステージ本体90と第1支持部材91とは固定されている。
第1支持部材91は、第2支持部材92を配置可能な内部空間を有したほぼ有底筒状の部材であり、第1支持部材91の内部空間側の底面には、第2支持部材92を支持する複数の凸部91Tが設けられている。第1支持部材91と第2支持部材92(可動部材94)とは凸部91Tにおいてのみ接続(接触)され、それ以外の部分は互いに離れている。本実施形態においては、凸部91Tは3つ設けられており、第2支持部材92は3つの凸部91Tで支持される。すなわち、第1支持部材91は、第2支持部材92を3つの凸部91Tで支持する3点座支持構造を有した構成となっており、第2支持部材92は第1支持部材91に対して凸部91Tによりキネマティック支持される。
第2支持部材92の平面視ほぼ中央部には凸部92Tが設けられており、凸部92Tを囲むように環状の凹部(空間部)92Hが形成されている。凹部92Hには、液浸機構LFの供給管53及び回収管63が配置される。そして、第2支持部材92の凸部92Tの上端部に第3支持部材93が支持されている。第3支持部材93は、反射球面8Sを有する球状部材8を支持するものであって、フランジ部93Fと、フランジ部93Fよりも上方に突出する凸部93Tとを有している。第2支持部材92の凸部92T及び第3支持部材93は平面視においてほぼ円形状であり、第3支持部材93のフランジ部93Fは、第2支持部材92の凸部92Tの上面とほぼ同じ径を有し、その凸部92Tの上面と接続される。第3支持部材93の凸部93Tは、フランジ部93Fよりも小径に設けられており、球状部材8は凸部93Tの上面93Aにおいて支持される。第2支持部材92と第3支持部材93とは固定されている。以下の説明においては、第2ステージ9の一部を構成し、反射球面8Sを有する球状部材8を保持する第3支持部材93及びその第3支持部材93に固定された第2支持部材92を合わせて適宜、「可動部材94」と称する。
第2支持部材92は、例えば低熱膨張合金(いわゆるインバー(Invariable alloy)又はスーパーインバー)によって形成され、第3支持部材93は、例えばシリコンによって形成されており、これらは線膨張係数の小さい材料である。すなわち、第2、第3支持部材92、93を合わせた可動部材94は低熱膨張材料で形成されている。
移動鏡10A、10Bは、第2ステージ9の第2支持部材92に設けられている。第2支持部材92は、凸部92Tに対して凹部92Hより外側に設けられた周縁部92Sを有しており、周縁部92Sの一部は、第1支持部材91の上端部(フランジ部91F)よりも上方に突出している。そして、第1支持部材91の上端部より上方に突出した周縁部92Sの一部には開口部K1が設けられている。移動鏡10Aは、その反射面が周縁部92Sの開口部K1の内側に配置されるように、第2支持部材92の周縁部92Sの内側面に接続されている。レーザ干渉計11は、開口部K1を介して移動鏡10Aの反射面に検出光を照射可能である。また、第2支持部材92の平面視ほぼ中央部には、Z軸方向に貫通する貫通孔92Kが形成されており、貫通孔92Kの下端部に移動鏡10Bが設けられている。移動鏡10Bは、その反射面が貫通孔92Kの下端部の開口部K2の内側に配置されるように、貫通孔92Kの内側に接続されている。また、第1支持部材91の下面には、開口部K2に対応する開口部K2’が設けられている。また上述のように、第2定盤9Bの一部には、レーザ干渉計12の検出光を通過させるための開口部K3が形成されている。レーザ干渉計12は、開口部K2、K2’、K3を介して移動鏡10Bの反射面に検出光を照射可能である。
本実施形態の第2支持部材92には、凹部(空間部)92Hや貫通孔92Kが設けられており、これにより、第2支持部材92の軽量化を図ることができる。
移動鏡10A、10Bが設けられた第2支持部材92と、球状部材8を支持した第3支持部材93とは固定されており、第2支持部材92及び第3支持部材93のそれぞれは低熱膨張材料で形成されているため、制御装置CONTは、第2支持部材92に設けられた移動鏡10A、10Bの反射面と協働してレーザ干渉計11、12を使って第2支持部材92の位置を検出することで、干渉計11、12によって規定される座標系での球状部材8(反射球面8S)の位置を求めることができる。
液体保持部材70は、投影光学系PLの像面側に設けられており、板状の基材75と、基材75上に設けられた周壁部71と、周壁部71の外側に設けられた第2周壁部72と、周壁部71の内側に設けられ、投影光学系PLの像面に最も近い第1光学素子LS1が配置される開口部74とを有している。液体保持部材70は、連結機構96を介して第1支持部材91に接続されており、液体保持部材70と第1支持部材91とは固定されている。基材75の上面75Aは、投影光学系PLの像面側の端面(第1光学素子LS1の下面)T1と対向するように設けられており、基材75の上面75Aには、液体供給機構50から液体LQを供給するための供給口52が設けられている。以下の説明においては、液体保持部材70のうち、投影光学系PLの像面側の端面T1に対向する基材75の上面75Aを適宜、「底面部75A」と称する。
本実施形態においては、液体保持部材70はステンレス鋼(SUS316)によって形成されている。また、液体保持部材70の少なくとも一部には、液体LQへの不純物の溶出を抑えるための表面処理が施されている。そのような表面処理としては、液体保持部材70に酸化クロムを付着する処理が挙げられ、例えば株式会社神鋼環境ソリューションの「GOLDEP」処理あるいは「GOLDEP WHITE」処理が挙げられる。
供給口52は、底面部75Aのうち、周壁部71よりも内側に設けられている。液体供給機構50は、供給口52を介して、周壁部71の内側に液体LQを供給する。供給口52は底面部75Aに設けられており、+Z方向に向けて液体LQを供給する。周壁部71は、周壁部71の内側で液体LQを保持する。そして、第1光学素子LS1は、周壁部71の内側に保持された液体LQと接触するように、液体保持部材70の開口部74に配置される。
周壁部71の外側には、周壁部71の上面を通過して周壁部71の内側より流出した液体LQを回収する回収溝73が設けられている。すなわち、回収溝73は周壁部71で囲まれた空間からオーバーフローした液体LQを回収するように設けられている。回収溝73は、周壁部71と第2周壁部72との間に設けられている。回収溝73の内側には、液体回収機構60を構成する回収口62が設けられている。本実施形態においては、回収口62は、回収溝73の内側の底面部75Aに設けられている。回収溝73の液体LQは、回収口62及び回収管63を介して液体回収装置61に回収される。
液体保持部材70のうち、周壁部71の内側の底面部75Aの一部には、第3支持部材93の凸部93Tを配置可能な貫通穴70Kが設けられている。貫通穴70Kは、第3支持部材93に対応するように、平面視ほぼ円形状である。第3支持部材93の凸部93Tが液体保持部材70の貫通穴70Kに配置されることにより、第3支持部材93の凸部93Tの上面93Aにおいて支持されている球状部材8の反射球面8Sは、液体保持部材70の周壁部71の内側に配置される。
液体保持部材70の貫通穴70Kの径は、第3支持部材93の凸部93Tの径よりも大きく、第1支持部材91に連結機構96を介して接続された液体保持部材70の貫通穴70Kの内側面と凸部93Tの側面との間には所定のギャップ(隙間)が設けられている。また、液体保持部材70の下面と第3支持部材93のフランジ部93Fの上面との間には、液体LQの漏出を防止するためのシール部材95が設けられている。シール部材95は、例えばOリングによって構成されており、本実施形態においては、フッ素系ゴム(例えば、デュポン社製「バイトン」)により形成されたOリングによって構成されている。上述のように、液体保持部材70の貫通穴70Kの内側面と第3支持部材93の凸部93Tの側面との間には所定のギャップ(隙間)が設けられており、液体保持部材70と第3支持部材93(可動部材94)とは、シール部材95のみを介して接続され、それ以外の部分は互いに離れている。
このように、液体保持部材70と可動部材94とは別々の部材として形成され、実質的に分離されている。また、上述のように、第2、第3支持部材92、93を含む可動部材94は、3つの凸部91Tで支持されている。そのため、第1支持部材91や第1支持部材91に接続されている液体保持部材70が仮に変形(熱変形、撓み変形)しても、3点座支持構造がこの変形分を吸収するため、第1支持部材91や液体保持部材70の変形が可動部材94に伝わることが抑制されている。また、液体保持部材70と可動部材94(第3支持部材93)とはシール部材95を介して接続されているが、本実施形態のシール部材95は所定の厚み(例えば2mm程度)を有するフッ素系ゴムによって構成されており、十分な弾性及び可撓性を有している。したがって、仮に液体保持部材70が変形しても、シール部材95によって、液体保持部材70の変形が可動部材94に伝わることが抑制されている。また、液体保持部材70及び可動部材94の一方で発生した振動が他方に伝達されることを低減することができる。
図4は液体保持部材70の斜視図である。図4に示すように、本実施形態の供給口52は、所定の径を有する平面視円形状であり、底面部75Aの4箇所の所定位置のそれぞれに設けられている。ここでは、供給口52は周壁部71の内側の底面部75Aの四隅のそれぞれに設けられている。そして、第3支持部材93(可動部材94)の凸部93Tの上面93Aにおいて支持された球状部材8の反射球面8Sは、周壁部71の内側に配置されている。なお、供給口52の大きさ、形状、数、及び配置は、周壁部71の内側に円滑に液体LQを供給可能であれば任意の構成を採用することができる。例えば、供給口52を底面部75Aの2箇所に設けてもよいし、小さな供給口52を複数マトリクス状(例えば10行×10列)に配置してもよい。また、供給口52を周壁部71の内側の底面部75Aの中央領域近傍に配置してもよい。あるいは、供給口52近傍に、供給口52から供給された液体LQの流れをガイドする例えばフィン状の部材や、供給口52と離れた位置で対向し、供給口52より+Z方向に供給された液体LQの流れの向きをXY方向(水平方向)に向けるためのキャップ状の部材を配置してもよい。
また、回収溝73は周壁部71を囲むように環状に設けられており、本実施形態の回収口62は、回収溝73の内側における底面部75Aの4箇所の所定位置のそれぞれに設けられている。また、本実施形態の回収口62は、所定の径を有する平面視円形状である。また、本実施形態の周壁部71の上面の複数の所定位置のそれぞれには切欠部(凹部)71Kが設けられている。周壁部71の内側の液体LQは、切欠部71Kを通過して回収溝73に流出することができる。切欠部71Kは、回収口62に対応するように4つ設けられており、回収口62の近傍に設けられている。これにより、周壁部71の内側より切欠部71Kを通過して回収溝73に流出した液体LQは、回収口62を介して円滑に回収される。なお、回収口62の大きさ、形状、数、及び配置は、液体LQを回収溝73より円滑に回収(排出)可能であれば任意の構成を採用することができる。また、切欠部71Kを省いて、周壁部71を越えて溢れ出た液体LQを回収するようにしてもよい。
次に、図5及び図6を参照しながら球状部材8を保持する保持機構を説明する。図5(A)は平面図、図5(B)は斜視図である。また、図6は図5(B)のA−A線断面矢視図である。
上述のように、球状部材8は、第3支持部材93(可動部材94)の凸部93Tの上面93Aにおいて支持される。保持機構40は、球状部材8の3箇所を支持する支持部41と、支持部41に対して球状部材8を磁力で接触させるための磁石42とを備えている。支持部41は、凸部93Tの上面93Aに形成された凹部43の内側に設けられた3つの支持面41Aを備えている。凹部43は平面視六角形に設けられている。支持面41Aは、凹部43の内側から外側に向かうにつれて漸次投影光学系PL側に近づくように傾斜する傾斜面であり、支持面41Aのそれぞれは平坦面となっている。支持面41Aは、例えばマイクロ放電加工などにより平坦度良く仕上げられている。そして、3つの支持面41Aは、θZ方向においてほぼ等間隔で配置されている。球状部材8の表面と、支持面41Aのそれぞれとが接触することで、球状部材8は支持部41に3点で支持される。
磁石42は、第3支持部材93の下面側に設けられた凹部44の内側に配置されている。すなわち、磁石42は、第3支持部材93を挟んで、球状部材8が支持されている上面93Aとは反対側に設けられている。
図6に示すように、球状部材8は、球状の基材8Aと、基材8Aの表面に被覆された膜8Bとを有している。基材8Aは磁性体を含んで構成されており、本実施形態においては、鉄成分を含む鋼球によって構成されている。また、鋼(鉄)は加工性が良く、高い面精度(真球度)を得ることができる。本実施形態においては、球状部材8(基材8A)の直径は約2mm程度であり、基材8Aの表面粗さ(二乗平均粗さ)は2nm程度に仕上げられている。膜8Bは、高い光反射率を有する材料によって構成されており、本実施形態においては、シリコンによって構成されている。なお、膜8Bとしてはロジウムなどであってもよい。基材8Aの表面に膜8Bを被覆する場合には、例えば蒸着の手法などを用いることができる。基材8Aに被覆後の膜8Bの表面粗さ(二乗平均粗さ)は10nm程度に仕上げられている。
また、第3支持部材93はシリコンによって構成されており、支持面41Aもシリコンによって構成されている。保持機構40に保持された球状部材8の周囲に設けられた第3支持部材93の上面93Aは、鏡面加工などにより平坦度良く仕上げられている。第3支持部材93の上面93Aの表面粗さ(二乗平均粗さ)は2μm以下となるように仕上げられている。周壁部71の内側に設けられた上面93Aは、高い光反射率を有する光反射部となっている。以下の説明においては、球状部材8の周囲に設けられ、照射された光を反射可能な上面93Aを適宜、「平坦面93A」と称する。
また、平坦面93Aには、支持部41に支持された球状部材8の反射球面8Sを囲むように、平面視において環状でほぼ矩形状の溝45が設けられている。
このように、球状部材8は鉄成分を含む磁性体によって構成されているため、第3支持部材93を挟んで、球状部材8が支持されている上面93Aとは反対側に磁石42を設けることにより、支持部41の支持面41Aに対して球状部材8を磁石42の磁力によって接触させ、吸着保持することができる。また、球状部材8は磁力で支持面41Aに接触しているので、磁力による保持を解除することにより、第3支持部材93に対して球状部材8を脱着(交換)可能とすることができる。
本実施形態においては、保持機構40に保持された球状部材8のZ軸方向に関する中心位置と、第3支持部材93の平坦面93AのZ軸方向に関する位置とがほぼ一致するように設けられている。したがって、球状部材8の表面は平坦面93Aより1mm程度突出しており、その突出した球状部材8の表面はほぼ半球状である。そして、その球状部材8の平坦面93Aより突出した半球状の領域が反射球面8Sとして機能する。また、保持機構40に保持された球状部材8のXY方向に関する中心位置と、矩形状で環状の溝45のXY方向に関する中心位置(図心位置)とがほぼ一致するように設けられている。
図7は液体供給機構50の液体供給装置51を示す概略構成図である。上述のように、本実施形態の液体LQは純水であって、液体供給装置51は、純水を製造する純水製造装置51Aと、純水製造装置51Aから供給された液体LQの温度を粗く調整するラフ温調装置51Bと、ラフ温調装置51Bから供給された液体LQ中の溶存気体濃度(溶存酸素濃度、溶存炭酸ガス濃度、溶存窒素濃度)を低下させるための脱気装置51Cと、脱気装置51Cで脱気された液体LQ中の異物(微粒子、気泡)を取り除くフィルタユニット51Dと、フィルタユニット51Dを通過した液体LQの温度の微調整を行うファイン温調装置51Eとを備えている。液体供給装置51は、純水製造装置51A、ラフ温調装置51B、脱気装置51C、フィルタユニット51D、及びファイン温調装置51E等を使って、投影光学系PLと反射球面8との間に供給される液体LQの性質及び成分の少なくとも一方を調整する。すなわち、液体供給装置51は、液体(純水)LQの品質(水質)を調整する調整装置を備えた構成となっている。
純水製造装置51Aは、イオン交換膜やパーティクルフィルタ等の液体改質部材、及び紫外光照射装置(UVランプ)等の液体改質装置を備えており、これら液体改質部材及び液体改質装置により、液体の比抵抗値、異物(微粒子、気泡)の量、液体LQ中に溶解している炭素化合物のうち有機系化合物中の炭素の総量を示す全有機体炭素(TOC:total organic carbon)、及び生菌の量等を所望値に調整する。本実施形態においては、TOC(total organic carbon)は10ppb以下に抑えるのが好ましい。TOCを十分に抑えることにより、液体LQの透過率を所望値(例えば99%/mm以上)とすることができ、また、液体LQに接触する第1光学素子LS1等の汚染を防止し、光学素子の長寿命化を図ることができる。ラフ温調装置51Bは、純水製造装置51Aから送出された液体LQの温度を目標温度(例えば23℃)に対して例えば±0.1℃程度の粗い精度で温度調整するものである。脱気装置51Cは、ラフ温調装置51Cから送出された液体LQを脱気して、液体LQ中の溶存気体濃度を低下させる。脱気装置51Cとしては、供給された液体LQを減圧することによって脱気する減圧装置など公知の脱気装置を用いることができる。また、中空糸膜フィルタ等のフィルタを用いて液体LQを気液分離し、分離された気体成分を真空系を使って除く脱気フィルタを含む装置や、液体LQを遠心力を使って気液分離し、分離された気体成分を真空系を使って除く脱気ポンプを含む装置などを用いることもできる。脱気装置51Cは、上記脱気フィルタを含む液体改質部材や上記脱気ポンプを含む液体改質装置によって、液体LQ中の溶存気体濃度を所望値に調整する。フィルタユニット51Dは、脱気装置51Cから送出された液体LQ中の異物を取り除くものである。脱気装置51C等を通過するときに、液体LQ中に僅かに異物(particle)が混入する可能性が考えられるが、フィルタユニット51Dによって異物を取り除くことができる。フィルタユニット51Dとしては、中空糸膜フィルタやパーティクルフィルタなど公知のフィルタを用いることができる。上記パーティクルフィルタ等の液体改質部材を含むフィルタユニット51Dは、液体中の異物(微粒子、気泡)の量を許容値以下に調整する。ファイン温調装置51Eは、フィルタユニット51Dから送出された液体LQの温度調整を高精度に行う。例えばファイン温調装置51Eは、フィルタユニット51Eから送出された液体LQの温度(温度安定性、温度均一性)を目標温度に対して±0.01℃〜±0.001℃程度の高い精度で微調整する。ファイン温調装置51Eで温度調整された液体LQは、供給管53を介して液体保持部材70に送出される。本実施形態においては、ファイン温調装置51Eが液体LQの供給対象である液体保持部材70に最も近い位置に配置されているので、高精度に温度調整された液体LQを基板P上に供給することができる。
図8は脱気装置51Cの概略構成を示す断面図である。ハウジング171の内部に筒状の中空糸束172が所定空間173を介して収容されている。中空糸束172はストロー状の中空糸膜174の複数を平行に束ねたものであり、各中空糸膜174は、疎水性が高く気体透過性に優れた素材(例えば、ポリ4メチルペンテン1)で形成されている。ハウジング171の両端には真空キャップ部材175a、175bが固定されており、ハウジング171の両端外側に密閉空間176a、176bを形成している。真空キャップ部材175a、175bには不図示の真空ポンプに接続された脱気口177a、177bが設けられている。また、ハウジング171の両端には、中空糸束172の両端のみが密閉空間176a、176bに連結されるように封止部178a、178bが形成されており、脱気口177a、177bに接続された真空ポンプによりそれぞれの中空糸膜174の内側を減圧状態にすることができる。中空糸束172の内部には、ラフ温調装置51Bに接続された管179が配置されている。管179には複数の液体供給穴180が設けられており、封止部178a、178b及び中空糸束172で囲まれた空間181に、液体供給穴180から液体LQが供給される。液体供給穴180から空間181に液体LQの供給を続けられると、液体LQは平行に束ねた中空糸膜174の層を横切るように外側へ向かって流れ、液体LQが中空糸膜174の外表面と接触する。前述したように中空糸膜174はそれぞれ、疎水性が高く気体透過性に優れた素材で形成されているので、液体LQは中空糸膜174の内側に入ることなく、各中空糸膜174の間を通って中空糸束172の外側の空間173に移動する。一方、液体LQ中に溶解している気体(分子)は、中空糸膜174の内側が減圧状態(20Torr程度)になっているので、各中空糸膜174の内側へ移動する(吸収される)。このように、中空糸膜174の層を横切る間に液体LQから除去(脱気)された気体成分は、矢印183で示すように、中空糸束172の両端から密閉空間176a、176b介して脱気口177a、177bから排出される。また、脱気処理された液体LQは、ハウジング151に設けられた液体出口182からフィルタユニット51Dに供給される。
本実施形態においては、液体供給機構50は、脱気装置51Dを使って、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQの溶存気体濃度が6ppm以下となるように脱気を行う。更に具体的には、液体供給機構50は、脱気装置51Dを使って、溶存酸素濃度6ppm以下、溶存炭酸ガス濃度6ppm以下、及び溶存窒素濃度6ppm以下の少なくとも一つの条件を満たすように液体LQの脱気を行う。
次に、上述の検査装置INFを用いて検査対象としての投影光学系PLの光学性能の検査する検査方法について説明する。投影光学系PLの光学性能を検査するために、制御装置CONTは、液体供給機構50及び液体回収機構60のそれぞれを駆動する。液体供給機構50の液体供給装置51から送出された液体LQは、供給管53、及び供給口52を介して、液体保持部材70の周壁部71の内側に供給される。液体保持部材70は、周壁部71の内側に液体LQを保持する。液体保持部材70の開口部74の内側には投影光学系PLの第1光学素子LS1が配置されており、周壁部71の内側に保持された液体LQは、第1光学素子LS1と接触する。また、反射球面8Sは周壁部71の内側に配置されているため、図9の模式図に示すように、周壁部71の内側に所定量以上の液体LQが保持されることにより、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に液体LQが満たされる。
図9に示すように、本実施形態においては、反射球面8Sの周囲の平坦面93Aと第1光学素子LS1の端面T1との距離L1(ワーキングディスタンスに相当)は、例えば3〜5mm程度に設定されている。また、周壁部71の高さ、すなわち周壁部71の内側に液体LQが十分に満たされたときの水深(平坦面93Aと液面との距離)L2は、例えば10mm程度に設定されている。
ここで、上述のように、球状部材8の径(直径)は2mm程度であって、球状部材8の平坦面93Aより突出する突出量は約1mmであり、平坦面93Aに対する反射球面8Sの突出量は、第1光学素子LS1の端面T1と平坦面93Aとの距離L1よりも小さくなるように設定される。したがって、球状部材8と投影光学系PLの端面T1とは接触しないように設けられている。球状部材8の径は、大きいほうが好ましいが、投影光学系PLのワーキングディスタンスに応じて適宜設定される。
制御装置CONTは、レーザ干渉計5の検出結果をモニタしつつ、干渉計部2に設けられた基準レンズ27のXY平面内における焦点位置が最初の検査位置に配置されるように、第1駆動装置3Dを介して第1ステージ3を駆動し、XY平面内において第1ステージ3を位置決めする。これと同時に、制御装置CONTは、レーザ干渉計11の検出結果をモニタしつつ第2駆動装置9Dを介して第2ステージ9をXY平面内で移動させて、第1ステージ3のXY平面内における位置に応じた位置に第2ステージ9を位置決めする。これにより、平坦面93Aに直交し、反射球面8Sの最上部を通る光軸が、投影光学系PLに関して基準レンズ27の焦点の位置と光学的に共役な点を通るように、反射球面8Sは位置決めされる。
これと同時に、制御装置CONTは、レーザ干渉計6、12の検出結果をモニタしつつ、第1、第2ステージ3、9のZ軸方向の位置及び姿勢を制御する。このとき、Z軸方向における基準レンズ27の焦点位置が、投影光学系PLの物体面OP内に含まれるように第1ステージ3を制御するとともに、平坦面93Aが投影光学系PLの像面と一致するように第1ステージ9を制御する。
以上の処理が完了すると、制御装置CONTは光源1に対して制御信号を出力して光源1を発光させる。光源1が発光すると、光源1から−Y方向に進む光束は干渉計部2が備えるレンズ21に導かれる。レンズ21に導かれた光束は、コリメートレンズ22を通過して平行光に変換された後、折り曲げミラー23に入射し、+Z方向に偏向される。この光束はビームスプリッタ24を透過して折り曲げミラー25で−Y方向に偏向され、更に折り曲げミラー26で−Z方向に偏向された後、基準レンズ27に入射する。
光束が基準レンズ27に入射すると、基準レンズ27の基準面27aに垂直に入射し、光束の一部が透過し、残りが反射される。基準面27aを透過した光束は、測定光として干渉計部2から射出され、投影光学系PLの物体面OPの位置に集光する。集光した測定光は球面波状に広がりながら投影光学系PLに入射し光学素子LS3、LS2等を通過して光学素子LS1に入射し、光学素子LS1から投影光学系PLの像面側に射出される。
投影光学系PLから射出された測定光は液体LQを透過して反射球面8Sに照射される。反射球面8Sに照射された測定光は、反射球面8Sで反射されて、液体LQ及び投影光学系PLを再び通過して干渉計部2に設けられた基準レンズ27に入射する。
基準レンズ27に入射した測定光及び基準レンズ27の基準面27aで生成される参照光は、折り曲げミラー26、25を順に介してビームスプリッタ24で反射され、リレーレンズ28、29を順に通過してセンサ30で受光される。このように、センサ30は、反射球面8Sで反射した測定光を、投影光学系PLと反射球面8Sとの間の液体LQ、及び投影光学系PLを介して光電検出する。本実施形態においては、脱気装置51Cによって、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQの溶存気体濃度は6ppm以下に抑えられているので、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQ中に気泡などの気体部分が発生することが十分に抑制されている。
センサ30には投影光学系PLを通過した測定光と投影光学系PLを通過していない参照光とが入射されるため、センサ30にはそれらの干渉光が入射し、投影光学系PLの光学性能(残存収差等)に応じた干渉縞が検出される。この検出結果は制御装置CONTへ出力されて干渉縞そのものが不図示の表示装置に表示され、又は制御装置CONTにより解析されて投影光学系PLにおいて生ずる波面収差を示す数値がモニタに表示される。以上により、最初の検査位置における投影光学系PLの光学性能の検査がセンサ30の検出結果に基づいて行われたことになる。
次に、制御装置CONTは、レーザ干渉計5の検出結果をモニタしつつ、XY平面内における基準レンズ27の焦点の位置が次の検査位置に配置するように、第1駆動装置3Dを介して第1ステージ3を駆動し、XY平面内において第1ステージ3を位置決めする。これと同時に、制御装置CONTは、レーザ干渉計11の検出結果をモニタしつつ第2駆動装置9Dを介して第2ステージ9をXY平面内に移動させて、改めて位置決めした第1ステージ3のXY平面内における位置に応じた位置に第2ステージ9を位置決めする。ここでも、平坦面93Aに直交し、反射球面8Sの最上部を通る光軸が、投影光学系PLに関して基準レンズ27の焦点の位置と光学的に共役な点を通るように、反射球面8Sは位置決めされる。
第1、第2ステージ3、9のXY平面内の位置を変えたときにも、制御装置CONTは、レーザ干渉計6、12の検出結果をモニタしつつ、第1、第2ステージ3、9のZ軸方向の位置及び姿勢を制御して、Z軸方向における基準レンズ27の焦点位置が投影光学系PLの物体面OP内に含まれ、平坦面93Aが投影光学系PLの像面と一致するようにする。そして、第1、第2ステージ3、9の位置決めが終了すると、再度上記と同様に干渉縞を検出し、以下同様にして、第1、第2ステージ3、9のXY平面内における位置を変えつつ複数位置で測定を行う。このようにして、像高が異なる複数位置における投影光学系PLの光学性能を検査する。
本実施形態においては、液体供給機構50は、少なくとも測定光を反射球面8Sに照射している最中には、液体LQを供給し続ける。液体供給機構50は、液体保持部材70の周壁部71の内側に、200〜1000mL/minの液体LQを供給する。これにより、測定光の照射による投影光学系PLと反射球面8Sとの間の液体LQの温度上昇を防止することができる。したがって、液体LQの温度上昇に伴う液体LQの測定光に対する屈折率変化、ひいては検査精度の劣化を防止することができる。液体LQが供給され続けることにより、周壁部71の内側の液体LQは周壁部71の上面を通過して回収溝73に流出する。回収溝73の液体LQは回収口62を介して液体回収装置61に回収される。
本実施形態の反射球面8Sは、投影光学系PLに向かって凸状の球面であるため、測定光が集光される前に反射することができる。これにより、強度の高い測定光が投影光学系PLを通過して液体LQに入射して集光されることにより更に測定光の強度が高められ、液体LQが沸騰して気泡が生じたり、光学的な損傷が生じる等の不都合の発生が防止されている。
以上説明したように、脱気装置51Cによって、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQの溶存気体濃度は6ppm以下に抑えられているので、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQ中に気泡などの気体部分が生成されることを十分に抑制することができる。供給管53を流れた液体LQが供給口52を介して投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される場合、供給管53から供給口52を介して外部空間(大気空間)に出た液体LQの圧力が低下する可能性があり、その圧力低下に伴って、液体LQ中に溶存していた気体が気泡を生成する可能性がある。投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQ中に気泡などの気体部分が生成されると、干渉計部2より射出され、投影光学系PLを通過した測定光が反射球面8Sに十分な光量で到達されなかったり、あるいは所望位置に到達されない不都合が生じる可能性がある。また、反射球面8Sで反射した測定光が十分な光量でセンサ30に到達しなかったり、あるいは測定光の光路が変動するなどの不都合が生じる可能性がある。その場合、気泡に起因するアパーチャ欠けが発生する等、検査装置INSは、投影光学系PLの光学性能を精度良く検査できなくなる虞がある。本実施形態においては、脱気装置51Cを使って、供給口52を介して投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される前の液体LQを、その溶存気体濃度が6ppm以下となるように脱気することで、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQに気泡などの気体部分が生成されることを防止することができる。
特に、脱気装置51Cは、溶存酸素濃度6ppm以下、溶存炭酸ガス濃度6ppm以下、及び溶存窒素濃度6ppm以下の少なくとも一つの条件を満たすように液体LQの脱気を行うことで、液体LQに気泡などの気体部分が生成されることをより確実に防止することができる。
また、液体LQを保持可能な周壁部71を有する液体保持部材70を設け、その周壁部71の内側に反射球面8Sを配置して、周壁部71の内側に液体LQを供給することで、投影光学系PLと反射球面8Sとの間を液体LQで円滑に満たすことができる。
保持機構40は、球状部材8の少なくとも3箇所を支持面41Aで支持するので、球状部材8の位置ずれを防止し、検査精度を維持することができる。また、保持機構40は、支持部41の支持面41Aに対して磁力で接触させるので、球状部材8の位置ずれを防止するとともに、球状部材8を容易に脱着(交換)可能とすることができる。
本実施形態においては、照射された測定光を良好に反射するために、球状部材8の基材8Aの表面にはシリコンなどの高い光反射率を有する材料からなる膜8Bが設けられている。これにより、十分な強度を有する測定光の反射光を得られるので、検査精度の向上や検査時間の短縮を図ることができる。また、測定光の照射による球状部材8の吸熱を抑え、ひいては球状部材8に接触する液体LQの温度上昇を抑えることができ、球状部材8の温度上昇や液体LQの温度上昇に伴う検査精度の劣化を防止できる。また、球状部材8は液体LQに接触するが、鋼球からなる基材8Aの表面にシリコンからなる膜8Bを被覆することによって、基材8Aの錆を防止することができる。一方、基材8Aに膜8Bを被覆しなくても、すなわち反射球面8Sを鉄成分を含む基材8Aの表面によって構成しても、所望レベルの強度を有する測定光の反射光を得ることができる。この場合、鉄成分を含む基材8Aが液体LQに接触するため、基材8Aが錆びる可能性がある。そこで、膜8Bを有しない球状部材8を検査に用いる場合、すなわち、鉄成分を含む基材8Aの表面によって反射球面8Sを形成する場合、脱気装置51Cは、基材8Aの錆を防止するために、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に供給される液体LQの溶存酸素濃度を6ppm以下に抑える。こうすることにより、基材8Aの錆を防止して、検査精度を維持することができる。
また、溶存酸素濃度は液体(純水)LQに対する測定光(ArFエキシマレーザ光)の透過率に影響することが知られており、液体LQの溶存酸素濃度を6ppm以下にすることによって光量損失の少ない正確な測定を行うことができる。
なお、以下の説明においては、溶存酸素濃度、溶存炭酸濃度、溶存窒素濃度のうち少なくとも一つを含む溶存気体濃度を6ppm以下になるようにしているが、好ましくは3ppm以下であることが望ましい。特に、測定光の透過率の低下を考慮すると溶存酸素濃度は3ppm以下であることが望ましい。
また、脱気装置51Cが溶存酸素濃度、溶存炭酸濃度、溶存窒素濃度をそれぞれ別々に設定できない場合には、溶存量を最も小さくしたい気体に脱気装置51Cの脱気レベルを調整すればよい。第1実施形態においては、測定光の透過率の低下などを考慮して、溶存酸素濃度が所定値以下となるように脱気装置51Cを設定するのが望ましい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図10及び図11を参照しながら説明する。本実施形態の特徴的な部分は、反射球面8Sが投影光学系PLの像面側に複数配置されている点にある。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図10に示すように、第3支持部材93の平坦面93Aには、複数の球状部材8と、複数の球状部材8のそれぞれに対応して設けられた複数の支持部41とが設けられている。球状部材8によって形成される反射球面8Sは、平坦面93Aにおいて複数マトリクス状に配置されている。図10に示す例では、反射球面8Sは3行×3列の合計9つ設けられている。なお、反射球面8Sの数及び配置は、必要に応じて任意に設定可能である。上述の実施形態同様、平坦面93Aは投影光学系PLの像面と一致するように配置される。
図11に示すように、本実施形態においては、制御装置CONTは、第2ステージ9を所定の位置に位置決めした後は、第2ステージ9を移動させずに、基準レンズ27の焦点位置が反射球面8Sの形成された位置に応じて配置されるように、XY平面内における第1ステージ3の位置決めを行う。そして、投影光学系PL及び液体LQを順に通過した測定光を反射球面8Sで反射させ、再度液体LQ及び投影光学系PLを通過した測定光を参照光と干渉させてセンサ30で検出する。以上の動作を、第1ステージ3のXY面内における位置のみを変えつつ繰り返し行う。
第2実施形態の検査装置INSによれば、反射球面8Sを投影光学系PLの像面側に複数配置し、反射球面8S及び第2ステージ9の位置を変えずに干渉計部2の位置のみを変えることで像高が異なる複数位置における投影光学系PLの光学性能を検査している。このため、反射球面8S及び平坦面93Aと投影光学系PLとの間に液体LQが供給された状態で、第2ステージ9を移動させることなく、又は移動させる場合であっても僅かな移動量で投影光学系PLの光学性能を高精度且つ容易に検査することができる。また、反射球面8Sのそれぞれを投影光学系PLの像面と投影光学系PLとの間に配置して測定光が集光する前に反射しているため、液体LQが沸騰して気泡が生じる等の不具合や液体LQの熱変動による光学性能の誤検出等を防止することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について図12を参照しながら説明する。本実施形態の特徴的な部分は、投影光学系PLの端面T1の一部と反射球面8Sとの間のみを局所的に液体LQで満たした状態で、反射球面8Sからの測定光を液体LQ及び投影光学系PLを介してセンサ30で光電検出する点にある。
図12において、第3支持部材93の上面93Aに反射球面8Sが設けられている。第3支持部材93の上面93Aの径(大きさ)は、投影光学系PLの第1光学素子LS1の端面T1の径(大きさ)よりも十分に小さい。そして、第3支持部材93の外側を囲むように液体保持部材70の周壁部71が配置されており、反射球面8Sは周壁部71の内側に配置されている。周壁部71の内径は、投影光学系PLの第1光学素子LS1の端面T1の外径より十分に小さく、周壁部71の上面は、第1光学素子LS1の端面T1と対向する。また、周壁部71の外側には回収溝73が設けられている。
周壁部71の内側に液体LQを供給するための供給口52は、周壁部71と第3支持部材93との間に設けられている。供給口52は、+Z方向に向けて液体LQを供給する。周壁部71の上面の高さ(Z軸方向の位置)は、反射球面8Sの最上部よりも僅かに高いか、あるいはほぼ同じ高さに設けられている。なお、周壁部71の上面の高さ(Z軸方向の位置)は、反射球面8Sの最上部よりも僅かに低くてもよい。また、本実施形態においても、液体保持部材70はステンレス鋼(SUS316)によって形成されており、その表面には、上述の「GOLDEP」処理あるいは「GOLDEP WHITE」処理が施されている。
投影光学系PLの検査を行う場合、制御装置CONTは、投影光学系PLの端面T1と周壁部71の上面との間に所定のギャップを設けた状態で、供給口52から+Z方向に液体LQを供給する。供給口52から供給された液体LQは、その表面張力によって、周壁部71の内側において、投影光学系PLの端面T1の一部と反射球面8Sとの間のみを局所的に満たす。
第3実施形態による検査装置INSを用いて投影光学系PLの光学性能を検査する手順は、第1実施形態と同様に行われる。つまり、制御装置CONTは、XY平面内における第1ステージ3の位置決めを行い、この第1ステージ3の位置(XY平面内における基準レンズ27の焦点位置)を設定し、この位置に応じた位置(投影光学系PLにより測定光が投影される位置)に反射球面8Sが配置されるように、第2駆動装置9Dを使って、XY平面内における第2ステージ9の位置決めを行う。
そして、投影光学系PL及び液体LQを順に通過した測定光を反射球面8Sで反射させ、再度液体LQ及び投影光学系PLを通過した測定光を参照光と参照させてセンサ30で検出する。以上の動作を、第1、第2ステージ3、9のXY面内における位置を変えつつ繰り返し行う。すなわち、制御装置CONTは、反射球面8Sを投影光学系PLの像面側の複数位置に順次配置して、センサ30で測定光を光電検出する。このようにして、制御装置CONTは、像高が異なる複数位置における投影光学系PLの光学性能を検査する。
以上説明したように、投影光学系PLの端面T1の一部を反射球面8Sとの間のみを局所的に液体LQで満たすことにより、液体保持部材70や第3支持部材93を含む第2ステージ9の小型化を図ることができ、ひいては検査装置INS全体の小型化を図ることができる。また、液体LQとそのまわりの気体との界面(接触面積)を小さくすることができるため、液体LQの気化に起因する検査装置INSの置かれている環境変動(湿度変動、温度変動)、あるいは第1光学素子LS1の温度変動を防止することができる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態として、液体保持部材70の変形例について図13を参照しながら説明する。図13において、液体保持部材70の周壁部71に供給口52が設けられている。供給口52は、周壁部71のうち、周壁部71で囲まれた空間の内側を向く内側面に設けられている。図13に示す例では、供給口52は、周壁部71のX軸と直交する内側面に、Y軸方向に沿って複数(5つ)並んで設けられている。そして、液体保持部材70の周壁部71の内側の底面部75Aには、供給口52から供給された液体LQの流れをガイドするガイド部80が設けられている。ガイド部80は、底面75AにX軸方向に延びるように設けられた溝によって構成されており、溝はY軸方向に複数並んで設けられている。また、+X側の周壁部71の上面には切欠部(凹部)71Kが設けられている。
ガイド部80を設けたことにより、供給口52から供給された液体LQを所望の方向に流すことができ、液体LQが周壁部71の内側においてよどんだり、流れが乱れるなどの不都合を防止することができる。液体LQの流れによどみが発生したり、液体LQの流れが乱れると、周壁部71の内側において液体LQの温度が変動したり、温度分布が発生する可能性がある。液体LQの温度が変動したり、温度分布が発生すると、液体LQの測定光に対する屈折率変化を引き起こし、ひいては検査精度が劣化する不都合が生じる可能性があるが、ガイド部80を設けることによって、そのような不都合を防止できる。なお、溝を含むガイド部80を、周壁部71の内側面に設けてもよい。
<第5実施形態>
第5実施形態として、液体保持部材70の変形例について図14を参照しながら説明する。図14において、液体保持部材70は、周壁部71の内側に保持された液体LQの飛散を防止するために、開口部74の一部を覆うカバー部材81を有している。上述のように、投影光学系PLの光学性能を検査するときに、液体LQを保持した液体保持部材70を投影光学系PLに対して移動する場合があるが、その移動によって、液体LQが開口部74を介して液体保持部材70の外側へ飛散する可能性がある。液体LQが飛散すると、検査装置INSが置かれている環境変動を引き起こしたり、周辺機器・部材に影響を与える可能性があるが、カバー部材81を設けたことにより、開口部74を介した液体LQの飛散を抑制することができる。
<第6実施形態>
第6実施形態として、球状部材8を保持する保持機構40の変形例について説明する。図15は球状部材8を保持する保持機構40の変形例を示す図である。図15に示す保持機構40は磁石を有しておらず、球状部材8をかしめて固定する保持部材46を有している。保持部材46は、略円柱状部材であって、第3支持部材93に設けられた穴部93Hの内側に配置されている。また、保持部材46は、球状部材8を配置可能な凹部46Hを有しており、凹部46Hの内側面の上端部は、+Z方向に向かうにつれて漸次窄まるように形成されたテーパ状となっている。また、保持部材46のテーパ状に形成された部分は薄肉化されている。また、保持部材46は、例えばステンレス鋼あるいは真鍮によって構成されており、テーパ状に形成され、薄肉化された部分は可撓性を有している。保持部材46は、凹部46Hに配置された球状部材を、テーパ状に形成された部分でかしめて固定する。
図16は球状部材8を保持する保持機構40の別の例を示す図である。図16に示す保持機構40も磁石を有しておらず、略筒状部材である保持部材47を有している。保持部材47は、第3支持部材93に設けられた穴部93Hの内側に配置されている。本実施形態においては、穴部93Hは貫通孔であって、穴部93Hの下端部は、蓋部材47Bによって塞がれるようになっている。保持部材47は、球状部材8を配置可能な内部空間47Hを有しており、内部空間47Hの内側面の上端部は、+Z方向に向かうにつれて漸次窄まるように形成されたテーパ状となっている。また、保持部材47の内部空間47Hには、球状部材8の下部を支持する支持部材48と、球状部材8を支持した支持部材48を+Z方向に付勢するばね部材49とが設けられている。球状部材8を保持部材47で保持する場合には、まず、蓋部材47Bを第3支持部材93より取り外し、穴部93Hの下端部を露出させる。そして、穴部93Bの内側に保持部材47を配置するとともに、穴部93Hの下端部より、保持部材47の内部空間47Hに対して、球状部材8、支持部材48、及びばね部材49の順に挿入する。保持部材47の内部空間47Hに、球状部材8、支持部材48、及びばね部材49を配置した後、蓋部材47Bで穴部93Hの下端部を塞ぐ。これにより、支持部材48は球状部材8と一緒に+Z方向に移動し、球状部材8は、内部空間47Hの内側面の上端部のテーパ状に形成された部分に押し付けられて固定される。
なお、上述の第1〜第6実施形態において、周壁部71の内側の液体LQは気体(空気)と接触するため、液体LQの気化熱によって温度変動する可能性がある。そこで、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に満たされる液体LQの温度変動を抑制するために、例えば、周壁部71の内側に満たされる液体LQの水深L2を可能な限り大きくするようにしてもよい。水深L2が大きくなることにより、液体LQの熱容量が増すため、温度変動を抑制することができる。また、供給口52を介した液体供給量を可能な限り多くすることによっても、液体供給装置51の温調装置で温度調整された液体LQが多量に供給されることになるので、投影光学系PLと反射球面8Sとの間に満たされる液体LQの温度変動を抑制することができる。あるいは、供給口52の数を可能な限り多くして、液体LQのよどみを防止するようにしてもよい。あるいは、液体保持部材70に、ヒータ装置及びチラー装置の少なくとも一方を有する温度調整装置を設けてもよい。また、液体LQの液面近傍において気流が発生しないように、液体保持部材70あるいは投影光学系PLに、気流よけ(風よけ)のためのじゃま板などを設けてもよい。また、上述のカバー部材81を可能な限り大きくして(開口部74を可能な限り小さくして)、液体LQの気化を抑制するようにしてもよい。また、液体保持部材70に保持された液体LQの表面に、油膜など、液体LQの気化を抑制するための別の液体を配置しても良い。あるいは、液体保持部材70及び第1光学素子K1を含む空間を囲むようにチャンバ装置を設け、このチャンバ装置内部の湿度を高める(例えば湿度100%)ようにしてもよい。また、投影光学系PLの検査時には、純水よりも揮発性の低い別の第2液体を使用してもよい。第2液体を使用して投影光学系PLの光学性能を検査した場合、検査結果を、純水と第2液体との屈折率の差などに基づいて補正することにより、投影光学系PL及び純水を介した光学性能を求めることができる。また、投影光学系PLの光学特性の検査時に、液体保持部材70に保持された液体LQの温度を温度センサを使って検出し、センサ30の光電検出の結果の解析時に、光電検出の結果を温度センサの検出結果に応じて補正するようにしてもよい。
また、液体LQを保持した液体保持部材70を移動するとき、液体LQの飛散を防止するために、例えば水深L2を最適化したり、第2ステージ9の移動速度(加速度)を水深L2や開口部74の大きさに応じて最適化するようにしてもよい。また、液体保持部材70の移動中には、供給口52からの液体供給を停止したり、あるいは、周壁部71の内側の液体LQを排除するようにしてもよい。
なお、投影光学系PLの製造工程の概略は以下の通りである。つまり、まず投影光学系PLを通過する光の波長、必要となる解像度等から投影光学系PLを設計する。次に、設計された投影光学系PLに設けられる光学素子(例えば、レンズ、回折格子)の各々を製造し、投影光学系PLの鏡筒に組み込んで投影光学系PLを組み立てる。投影光学系PLの組み立てが完了すると、上述の各実施形態に示した検査装置を用いて、組み立てられた投影光学系PLが必要となる光学性能を有しているか否かを検査する。必要となる光学性能が得られない場合には、投影光学系PL内に設けられた光学素子の位置を微調整して再度検査を行う。この微調整及び検査を繰り返して投影光学系PLの光学性能が所望の光学性能になるよう調整する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、光源1がArFエキシマレーザ光源の場合を例に挙げて説明したが、ArFエキシマレーザ光源以外に、例えばg線(波長436nm)、i線(波長365nm)を射出する超高圧水銀ランプ、又はKrFエキシマレーザ(波長248nm)、Fレーザ(波長157nm)、Krレーザ(波長146nm)、YAGレーザの高周波発生装置、若しくは半導体レーザの高周波発生装置を用いることができる。
なお、液体LQとして純水以外の液体を用いることができる。例えば露光光としてFレーザを用いる場合には、Fレーザは純水を透過しないので、液体としては過フッ化ポリエーテル等のフッ素系の液体を用いればよい。
また、上記実施形態では、フィゾー型の干渉計部を構成して投影光学系の光学性能を検査しているが、トワイマン・グリーン型や例えば特開2000−97616号公報に開示された、所謂PDI(Phase Diffraction Interferometer:位相回折干渉計)型などの他形式の干渉計部を適用できることは言うまでもない。
また、上述の実施形態においては、反射球面として投影光学系に向かって凸状の反射球面を用いているが、凹状の反射球面を用いてもよい。
また、上述の実施形態において、投影光学系の第1光学素子LS1はレンズであってもよいし、無屈折力の平行平面板であってもよい。
また、国際公開第2004/019128号公報に開示されているように、第1光学素子LS1の像面側だけでなく、その反対側の光路空間を液体で満たして使用される投影光学系の検査にも本発明を適用することができる。
また上述の実施形態において、検査装置INSは投影光学系の光学性能として波面収差を測定しているが、投影光学系の光学性能はこれに限られず、ディストーションなど他の収差を測定するようにしてもよい。また検査装置INSは、液体保持部材70に液体LQを保持しなければ、投影光学系と被露光物体(ウエハなど)との間の光路空間が気体で満たされるドライ露光用の投影光学系の検査装置として使用できる。
検査装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 干渉計部を示す概略構成図である。 第2ステージを示す側断面図である。 液体保持部材の一例を示す斜視図である。 保持機構を示す図であって、図5(A)は平面図、図5(B)は斜視図である。 図5(B)のA−A線断面矢視図である。 液体供給装置を示す概略構成図である。 脱気装置を示す図である。 第1実施形態に係る検査装置の動作を説明するための模式図である。 検査装置の第2実施形態を示す概略構成図である。 第2実施形態に係る検査装置の動作を説明するための模式図である。 検査装置の第3実施形態を示す概略構成図である。 検査装置の第4実施形態を示す概略構成図である。 検査装置の第5実施形態を示す概略構成図である。 検査装置の第6実施形態を示す概略構成図である。 検査装置の第6実施形態を示す概略構成図である。
符号の説明
8…球状部材、8A…基材、8B…膜、8S…反射球面、9D…第2駆動装置、30…センサ(光電検出器)、40…保持機構、41…支持部、50…液体供給機構、51C…脱気装置、52…供給口、60…液体回収機構、62…回収口、70…液体保持部材、71…周壁部、73…回収溝、74…開口部、75A…底面部、80…ガイド部、81…カバー部材、INS…検査装置、LQ…液体、LS1…第1光学素子、PL…投影光学系

Claims (14)

  1. 液浸露光に用いる投影光学系の光学性能を検査する検査装置において、
    前記投影光学系の像面側に設けられた反射球面と、
    前記投影光学系と前記反射球面との間に液体を供給するための液体供給機構と、
    前記反射球面で反射した測定光を前記投影光学系を介して光電検出する光電検出器とを備え、
    前記液体供給機構は、前記投影光学系と前記反射球面との間に供給される液体の溶存気体濃度が6ppm以下となるように脱気を行う脱気装置を有する検査装置。
  2. 前記脱気装置は、溶存酸素濃度6ppm以下、溶存炭酸ガス濃度6ppm以下、及び溶存窒素濃度6ppm以下の少なくとも一つの条件を満たすように液体の脱気を行う請求項1記載の検査装置。
  3. 前記反射球面は、鉄成分を含む基材の表面に形成され、
    前記脱気装置は、前記基材の錆を防止するために、前記液体の溶存酸素濃度を6ppm以下に抑える請求項1記載の検査装置。
  4. 前記投影光学系の像面側に設けられ、液体を保持可能な周壁部を有する液体保持部材を更に備え、
    前記反射球面は、前記周壁部の内側に配置され、
    前記液体供給機構は、前記周壁部の内側に液体を供給する請求項1〜3のいずれか一項記載の検査装置。
  5. 前記液体保持部材は、前記投影光学系の像面側の端面に対向する底面部を有し、
    前記周壁部及び前記底面部の少なくとも一方に、前記液体供給機構から液体を供給するための供給口が配置されている請求項4記載の検査装置。
  6. 前記液体保持部材は、前記供給口から供給された液体の流れをガイドするガイド部を有する請求項5記載の検査装置。
  7. 前記液体保持部材は、前記投影光学系の像面に最も近い光学素子を前記周壁部の内側に保持された液体と接触するように配置するための開口部と、
    前記周壁部の内側に保持された液体の飛散を防止するために前記開口部の一部を覆うカバー部材とを有する請求項4〜6のいずれか一項記載の検査装置。
  8. 前記反射球面は、前記投影光学系の像面側に複数配置されている請求項1〜7のいずれか一項記載の検査装置。
  9. 前記投影光学系の像面側の端面の一部と前記反射球面との間のみを局所的に液体で満たした状態で、前記反射球面からの測定光を前記投影光学系を介して前記光電検出器で光電検出する請求項1〜8のいずれか一項記載の検査装置。
  10. 液浸露光に用いる投影光学系の光学性能を検査する検査装置において、
    前記投影光学系の像面側に設けられた反射球面と、
    前記投影光学系と前記反射球面との間に液体を供給するための液体供給機構と、
    前記反射球面で反射した測定光を前記投影光学系を介して光電検出する光電検出器とを備え、
    前記投影光学系の像面側の端面の一部と前記反射球面との間のみを局所的に液体で満たした状態で、前記反射球面からの測定光を前記投影光学系を介して前記光電検出器で光電検出する検査装置。
  11. 前記投影光学系と前記反射球面とを相対的に移動する駆動機構を更に備え、
    前記反射球面を前記投影光学系の像面側の複数位置に順次配置して、前記光電検出器で前記測定光を光電検出する請求項9又は10記載の検査装置。
  12. 球状部材を保持する保持機構を備え、
    前記反射球面は、前記球状部材の表面を含む請求項1〜11のいずれか一項記載の検査装置。
  13. 前記保持機構は、前記球状部材の少なくとも3箇所を支持する支持部を有し、前記支持部に対して前記球状部材を磁力で接触させる請求項12記載の検査装置。
  14. 請求項1〜請求項13のいずれか一項記載の検査装置を用いる投影光学系の製造方法。
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