JP2006202935A - 半導体レーザ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
高コヒーレンス性を持ち、短波長発振するという両方の条件を兼ね備えた半導体レーザを歩留まり良く、さらに容易な方法で提供する。
【解決手段】
III族窒化物半導体から構成される活性層15と、活性層15からの光を一対の鏡によって反射することによって、レーザ発振を誘起する共振器と、600℃以下の低温で成長したIII族窒化物半導体からなり、活性層15からの光の波長を選択する回折格子24を有するIII族窒化物半導体レーザ。高コヒーレンス性を持ち、短波長発振するという両方の条件を兼ね備えた半導体レーザを歩留まり良く、さらに容易な方法で作成することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体レーザ及びその製造方法に関し、特に、高コヒーレント性を有し、例えばホログラム方式光メモリに適用可能な半導体レーザ及びその製造方法に関する。
光ディスクは、これまでCDからDVDへ、DVDから次世代DVDへと移行するたびに、記録容量が向上してきた。主にレーザ光源の短波長化とレンズの高NA化(Numerical Aperture、開口数)により記録容量の向上が達成されてきたが、どちらも次世代DVDで限界を迎えようとしている。なお、ここでいう次世代DVDとは、青紫色半導体レーザを用いたDVDであり、HD−DVD方式とBlu−ray方式の2方式に大別される。
また、転送レートに関していえば、従来の方式の光ディスクは1bit毎に書き込み・読み出しを行っているため、光ディスクの回転速度向上とレーザの高出力化により転送レートを向上させてきた。しかしながら、これらの手法にも限界があり、数十Mbps程度が上限といわれている。
さらなる容量向上のため、近年、次々世代以降の光ディスクとして注目を集めているのが、ホログラフィックメモリである。ホログラフィックメモリは、今までのCDやDVDがデータを平面ディスク上に二次元的に記録していたのに対し、メディア全体に三次元的に記録することによって、大容量と高速な読み書きを可能にする。ホログラフィックメモリを使用することによって、転送レートとして1Gbps、記録密度として1TBクラスのメモリが実現可能になる。
上述のホログラフィックメモリを用いた光ディスク装置の光源としては、三つの特性が必要不可欠である。第1の条件は、光源の波長が短波長であることである。これは、DVDや次世代DVDと同様に、書き込みや読み取りにおいて、短波長の光を用いることによって容量を増大させるためである。第2の条件は、連続発振動作時に100mW以上の出力を持つことである。これは、信号ノイズ比を大きくするためである。第3の条件は、光源から出射される光が高コヒーレント性を持つことである。ホログラフィックメモリは光の干渉効果を利用するものであり、光学系のサイズを考慮すると、コヒーレンス長としては数mm程度以上あることが望ましい。
しかしながら、上述の三つの条件すべてを満たす半導体レーザは未だ存在せず、従来のホログラフィックメモリシステムには、主に波長532nmの固体レーザが用いられている。一般的に固体レーザは非常に高価であり、ホログラフィックメモリシステムのコストの大部分が、固体レーザの価格で占められているのが現状である。
そこで、上述の固体レーザを半導体レーザで置き換えることが可能であるならば、システム全体の大幅な低コスト化が期待でき、市場に大きなインパクトを与えることができると考えられる。また、現在使用されている532nmより短波長の半導体レーザを適用することが可能であるならば、ホログラフィックメモリシステムの容量を増大させることが可能と考えられる。
短波長レーザの作成には、III族窒化物半導体を用いることによって解決される。また、半導体レーザが活性層周辺に回折格子構造を持つ分布帰還型(DFB : Distuributed FeedBack)半導体レーザを用いることによって高コヒーレント性をもつことができる。(例えば非特許文献1)
Hofstetter, D, Thornton, R. L., Romano, L. T., Bour, D. P., Kneissl, M., Donaldson, R. M., Applied Physics Letters, vol. 73, no. 15, p.2158-60,1998
しかしながら、III族窒化物半導体結晶はエッチング困難であり、非特許文献1においては、ドライエッチングによって回折格子を生成している。回折格子は、活性層の近傍層に形成することが必要であるが、ドライエッチングを活性層の近傍で用いると、活性層がダメージを受け、レーザ特性に大きく影響を及ぼすことがある。そのため、高コヒーレンス性を持ち、短波長発振するという両方の条件を兼ね備えた半導体レーザを歩留まり良く作成することは困難であった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、短波長の光源で、高コヒーレンス性を有する半導体レーザを容易な方法で歩留まり良く提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係るIII族窒化物半導体レーザは、III族窒化物半導体から構成される活性層と、前記活性層からの光を一対の鏡で反射することによって、レーザ発振を誘起する共振器と、600℃以下の低温で成長したIII族窒化物半導体からなり、前記活性層からの光の波長を選択する回折格子を有するものである。低温成長したIII族窒化物半導体を用いることによって、回折格子における周期的な凹凸の加工が容易になり、高コヒーレンス性を有する短波長半導体レーザの作成が可能になる。III族窒化物半導体から構成される活性層と、
また、本発明の一つの態様に係るIII族窒化物半導体レーザは、1×1018cm−3以上の酸素を含むIII族窒化物半導体からなり、前記活性層からの光の波長を選択する回折格子を有するものでも良い。さらに、1×1010cm−2以上の転位を含むIII族窒化物半導体からなり、前記活性層からの光の波長を選択する回折格子を有するものでも、容易な方法において高コヒーレンス性を有する短波長半導体レーザを作成することが出来る。
本発明の他の態様に関わるIII族窒化物半導体レーザの製造方法は、活性層を形成する工程と、前記活性層からの光の波長を選択する回折格子を形成する工程と、を含むIII族窒化物半導体レ−ザの製造方法であって、前記回折格子をIII族窒化物半導体の非結晶層によって堆積し、ウェットエッチングによって凹凸を形成する工程を含むIII族窒化物半導体レーザの製造方法である。
本発明に係る半導体レーザによれば、高コヒーレンス性を持ち、短波長発振するという両方の条件を兼ね備えた半導体レーザを歩留まり良く、さらに容易な方法で作成することが可能になる。
第1の実施の形態.
以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る半導体レーザ1の共振器面の概略断面図を示している。
本実施形態に関わる半導体レーザ1における構造は、n型GaN基板11上にn電極10が形成されている。さらに、n電極10の反対側において、n型GaN基板11上に、n型GaN層12、n型Al0.1Ga0.9Nクラッド層13、n型GaN光閉じ込め層14が下から順番に重なって形成されている。これらの半導体層における組成の一例は、Si濃度が4×1017cm−3であり、厚みは、n型GaN層12が1μm、n型Al0.1Ga0.9Nクラッド層13が2μm、n型GaN光閉じ込め層14が0.1μmとするとよい。
n型GaN光閉じ込め層14の上には、活性層15が形成されている。活性層15は、In0.15Ga0.85N井戸層(例えば、厚さ3nm)とIn0.01Ga0.99Nバリア層(例えば、Si濃度1×1018cm−3、厚さ4nm)からなる3周期多重量子井戸(MQW)で構成されている。
また、活性層15の上に、p型Al0.2Ga0.8Nキャップ層16、p型GaN光閉じ込め層17が形成されている。p型GaN光閉じ込め層17の上には、電流狭窄層18がAlNによって形成され、電流狭窄層18には、電流が流れるための開口部19が形成される。
さらに、電流狭窄層18を含む全面の上に、p型Al0.1Ga0.9Nクラッド層20(例えば、Mg濃度1×1019cm−3、厚さ0.5μm)、p型GaNコンタクト層21(例えば、Mg濃度1×1020cm−3、厚さ0.02μm)が積層されている。このコンタクト層21の上には、p型電極22が形成されている。本実施の形態で用いられている半導体レーザの発振波長は405nmである。
本実施の形態の半導体レーザ1では、n電極10とp電極22に電圧が印加されることによって、活性層15から光が発生する。半導体レーザ1の端面(図1における紙面表面と奥行き方向に存在する紙面表面に平行な端面)が一対の鏡になり、共振器を形成する。図1において紙面に垂直な方向(共振器方向)に上述の活性層15からの光が伝達し、共振面に反射することによって、共振がおこり、レーザ発振する。
また、電流狭窄層18上部から流れてくる電流が電流狭窄層18でブロックされることによって、n電極10からp電極22に流れる電流は開口部19のみに狭窄される。また、n型GaN光閉じ込め層14とp型GaN光閉じ込め層17によって、活性層15から発振する光が閉じ込められ、さらにn型Al0.1Ga0.9Nクラッド層13、p型Al0.2Ga0.8Nキャップ層16、p型Al0.1Ga0.9Nクラッド層20によって漏れる光をなくしている。
ここで、電流狭窄層18上に回折格子24を作成した工程までの本実施形態に係る半導体レーザ1を、斜め上方から見た概略図を図2に示す。図2において、Aが積層方向であり、Bが共振器方向であり、Cは積層方向Aと共振器方向Bに垂直な方向である。レーザは発光部分23から発振している。
本実施形態に係る半導体レーザ1において、回折格子24は、電流狭窄層18の開口内面に形成されている。この回折格子24は、共振器方向Bに凹凸が周期的に形成されており、この凹凸は、積層方向Aと共振器方向Bに垂直な方向Cに凹凸している。
図2においては、開口部19を挟んで、電流狭窄層18の両側面に回折格子24が作成されているが、片側に作成するだけでもよい。また、電流狭窄層18は、AlNだけではなく、III族窒化物半導体であればよい。例えば、GaやInやAlを含む窒化物半導体などである。
回折格子24によって、凹凸部分のピッチにおける2倍の長さをもつ波長の光のみが干渉によって強めあうため、凹凸部分のピッチにおける2倍の長さをもつ波長の光のみが選択され、レーザ発振されることになる。これは、回折格子24をもつ半導体レーザからは、1波長のみが発振されることになるので、通信時に信号の波がずれることがなく、高速・遠距離通信が可能となる。
つまり、電流狭窄層18の凹凸部分のピッチは、発振させる光の波長の半分にすればよい。また、半導体内での光の波長は、空気中での光の波長を屈折率で割った値となる。例えば、空気中に発振させる波長を405nmとして、GaN内で凹凸部分を作成すると考えると、屈折率が2.5であるので、およそ80nmのピッチで作成すればよいことになる。
また、凹凸部分における凸部分から凹部分へのへこみの大きさDは、光の凹凸部分への結合係数に関係してくる。しかしながら、凹凸部分における凸部分から凹部分へのへこみの大きさDは、あまり精密に制御することが可能ではない。そのため、ピッチと同程度としておいて、光の凹凸部分への結合係数は回折格子と活性層との距離で制御している。
さらに、活性層はIII族窒化物半導体によって作成されている。これは、III族窒化物半導体レーザを用いることによって幅広い波長帯域を使用することが可能であるからである。ホログラフィックメモリシステムにおいて、従来は532nmの波長のレーザを用いている。しかし、より短波長で動作するホログラフィックメモリシステムのためには、活性層に帯域の広い材料が必要であり、III族窒化物半導体を適用することで実現が可能となる。
上述の電流狭窄層は、AlNとAlGa1−xNを含むAlInGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)により構成されるとよい。これは、四元組成によって作成されるAlInGa1−x−yNを用いることによって、格子定数や結晶構造を変化させることが可能であり、電流狭窄層近傍における格子整合した高抵抗の組成を選択でき、クラックが入る可能性を低減できる。
しかしながら、元素の種類が増えることによって、結晶作成が困難になるため、好ましくはその電流狭窄層がAlGa1−xN(0≦x≦1)により構成されるとよい。また、より好ましくは、電流狭窄層がAlNにより構成される。
ここで、本実施の形態に係る半導体レーザ1の製造方法を説明する。電流狭窄層18は、有機金属気相成長法(MOVPE法 : Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)により600℃以下の低温で堆積させる。このときの電流狭窄層18はアモルファス状のIII族窒化物半導体で形成され、高温成長させたときに生じる、格子定数の違いからおこるクラックの発生を防ぐことができる。
また、アモルファス状のIII族窒化物半導体においては、50℃以上200℃以下、望ましくは80℃から120℃に加熱されたリン酸を含む溶液を用いることによって、GaN単結晶もしくはAlGaN単結晶との良好な選択エッチングが可能である。そのため、電流狭窄層18に、回折格子24のような微細な構造が形成されるようにエッチングすることが可能となる。
さらに、本発明に係る半導体レーザの製造方法においては、通常のIII族窒化物半導体に用いるドライエッチングを使用しないため、活性層にダメージを与えることがなくなり、レーザ特性に影響を及ぼさずに、歩留まり良く素子形成を行うことが可能となる。
また、電流狭窄層18の開口内部に回折格子24を形成することによって、開口部19を作成するときと同時に回折格子24を作成することができ、工程の増加がなく半導体レーザ内に回折格子24を作成することが可能になる。
この後、電流狭窄層18より上の層をMOVPE法によって1080℃で成長させることによって、電流狭窄層18は結晶化される。低温成長を行った後に上述の方法によって、結晶化を行うと、電流狭窄層18は1×1018cm−3以上の酸素を含む。または、1×1010cm−2以上の転位を含むようになる。
本実施形態に関わる半導体レーザ1において、電流狭窄層18以外の部分の層成長は、例えばMOVPE法を用いて行う。層成長のときの基板温度は、700℃〜1300℃であるとよい。さらに、900℃〜1100℃(例えば1080℃)であることがのぞましい。例えば、pド−パントにはMgを用い、nド−パントにはSiを用いるとよい。
本実施の形態に関わる半導体レーザ1はDFB(DFB : Distuributed FeedBack)半導体レーザとなり、単一波長で動作する高コヒーレント性を有する光源となる。このため、通常のファブリーペロー型の青紫色半導体レーザのコヒーレンス長に比べて非常に長い1cm程度のコヒーレンス長が得られる。
以上のことから、本実施の形態に関わる半導体レーザ1においては、III族窒化物半導体が有するエッチング困難性を、低温成長によって作成されてアモルファス状のIII族窒化物半導体を用いることによって克服し、微細構造である回折格子を容易に作成することが可能になり、非常にコヒーレンス長の長い半導体レーザを作成することが可能となる。
上述のウェットエッチングに用いられる溶液は、80℃以上に加熱された硝酸などでも良好な選択エッチングが可能である。また、凹凸部分を作成する場所は、電流狭窄層でなくても良い。活性層からの光が届く範囲であれば可能である。p型半導体層だけでなく、n型半導体層でも光が届く範囲であれば可能である。また、図2においては、作図上凹凸部分は単調に描いたが、数箇所に分割する、周期を変調する、位相シフト部を導入する、などを行うことも可能である。
第2の実施の形態.
本実施形態に関わる半導体レーザ2における電流狭窄層25を作成した工程までの構造を、斜め上方から見た概略図を図3に示す。動作原理や作成方法は第1の実施の形態と同様なので省略する。
本実施形態に係る半導体レーザ2において、電流狭窄層25の積層方向A側の表面に、回折格子28を配置している。回折格子28は、共振器方向Bに並んだ周期的な凹凸から形成されている。また、この凹凸部分は、積層方向Aに凹凸している。また、回折格子28は、積層方向Aと共振器方向Bに垂直な方向Cに延在している。本実施形態に係る半導体レーザ2において、レーザ発振は発光部分27で行われている。また、図3において、開口部26を挟んで両側の電流狭窄層25に作成されているが、片側に作成してもよい。
電流狭窄層25は、実施の形態1と同様に、MOVPE法により600℃以下の低温で堆積させ、選択エッチングをすることによって、積層方向に凹凸のある回折格子を作成し、開口部26を作成している。
本実施の形態により、容易な方法を用いて、III族窒化物半導体を用いたDFB半導体レーザを作成することが可能である。このことから、コヒーレント長の非常に長い半導体レーザを作成することが可能になる。
第3の実施の形態.
本実施形態に関わる半導体レーザ3の概略断面図を図4に示す。動作原理や作成方法は第1の実施の形態と同様なので省略する。層構造は略図1と同様であるが、活性層31がInGaN量子ドット(QD: Quantum Dot)で形成されている点が相違する。本実施の形態に関わる半導体レーザの発振波長は、500nmである。
本実施形態に係る半導体レーザ3においては、第1の実施の形態に係る半導体レーザ1と同様に、電流狭窄層18の開口内面に回折格子が形成されている。この回折格子は、共振器方向Bに凹凸が周期的に形成されており、この凹凸は、積層方向Aと共振器方向Bに垂直な方向Cに凹凸している。
電流狭窄層18は、実施の形態1と同様に、MOVPE法により600℃以下の低温で堆積させ、選択エッチングをすることによって、回折格子を作成し、同時に開口部19を作成している。
III族窒化物半導体レーザの場合、500nmという比較的長い発振波長を実現するのが、InGaN−MQW活性層とGaN層の間の格子歪から、容易ではない。しかしながら、活性層をInGaN−QDを適用することによって、平均的な歪量を低減することができ、容易に発振波長の長波長化が可能となる。
本実施の形態により、容易な方法を用いて、III族窒化物半導体を用いた、結晶歪みの少ないDFB半導体レーザを作成することが可能である。このことから、コヒーレント長の非常に長く比較的長波長の半導体レーザを作成することが可能になる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
実施の形態1の半導体レーザ1の概略断面図 実施の形態1の半導体レーザ1の電流狭窄層作成の工程までの構造の概略図 実施の形態2の半導体レーザ2の電流狭窄層作成の工程までの構造の概略図 実施の形態3の半導体レーザ3の概略断面図
符号の説明
10 n電極 11 n型GaN基板 12 n型GaN層
13 n型Al0.1Ga0.9Nクラッド層 14 n型GaN光閉じ込め層
15 MQW活性層 16 p型Al0.2Ga0.8Nキャップ層
17 p型GaN光閉じ込め層 18 AlN電流狭窄層 19 開口部
20 p型Al0.1Ga0.9Nクラッド層 21 p型GaNコンタクト層
22 p型電極 23 発光部分 24 回折格子 25 AlN電流狭窄層
26 開口部 27 発光部分 28 回折格子 31 QD活性層

Claims (16)

  1. III族窒化物半導体から構成される活性層と、
    600℃以下の低温で成長したIII族窒化物半導体からなり、前記活性層からの光の波長を選択する回折格子と、
    を有するIII族窒化物半導体レーザ。
  2. III族窒化物半導体から構成される活性層と、
    1×1018cm−3以上の酸素を含むIII族窒化物半導体からなり、前記活性層から発振する光の波長を選択する回折格子と、
    を有するIII族窒化物半導体レーザ。
  3. III族窒化物半導体から構成される活性層と、
    1×1010cm−2以上の転位を含むIII族窒化物半導体からなり、前記活性層から発振する光の波長を選択する回折格子と、
    を有するIII族窒化物半導体レーザ。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    前記回折格子が、電極間に電圧が印加されたときに前記活性層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層に作成されているIII族窒化物半導体レーザ。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    前記III族窒化物半導体レーザはさらに共振器を有し、
    前記回折格子が、積層方向と共振器方向とに垂直な方向に向かって凹凸している凹凸部であるIII族窒化物半導体レーザ。
  6. 請求項1乃至請求項4に記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    前記回折格子が、積層方向に向かって凹凸している凹凸部であるIII族窒化物半導体レーザ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    前記電流狭窄層がAlInGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)により構成されるIII族窒化物半導体レーザ。
  8. 請求項7に記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    前記電流狭窄層が好ましくは、AlGa1−xN(0≦x≦1)により構成されるIII族窒化物半導体レーザ。
  9. 請求項8に記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    前記電流狭窄層がAlNにより構成されるIII族窒化物半導体レーザ。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    基板上に前記活性層と前記電流狭窄層が形成され、前記活性層が前記電流狭窄層の前記基板側に位置するIII族窒化物半導体レーザ。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    前記活性層が量子井戸超格子構造で構成されるIII族窒化物半導体レーザ。
  12. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のIII族窒化物半導体レーザであって、
    前記活性層が量子ドットから構成されるIII族窒化物半導体レーザ。
  13. 活性層を形成する工程と、
    前記活性層からの光の波長を選択する回折格子を形成する工程と、
    を含むIII族窒化物半導体レ−ザの製造方法であって、
    前記回折格子をIII族窒化物半導体の非結晶層によって堆積し、ウェットエッチングによって凹凸を形成する工程を含むIII族窒化物半導体レーザの製造方法。
  14. 請求項13に記載のIII族窒化物半導体レ−ザの製造方法であって、
    前記非結晶層は、600℃以下の温度で成長するIII族窒化物半導体レ−ザの製造方法。
  15. 請求項13または請求項14に記載のIII族窒化物半導体レーザの製造方法であって、
    前記回折格子を形成する工程は、前記ウェットエッチングの後に、前記回折格子の形成温度より高い温度で熱処理し、前記非結晶層を結晶層に変換する工程を含むIII族窒化物半導体レーザの製造方法。
  16. 請求項13乃至請求項15に記載のIII族窒化物半導体レーザの製造方法であって、
    前記回折格子を、電流狭窄層に作成するIII族窒化物半導体レーザの製造方法。
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