JP2006202919A - 太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール Download PDF

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健次 中村
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弘次 武井
Sumihiro Ichikawa
純廣 市川
Yasunari Suzuki
康也 鈴木
Akira Fukazawa
亮 深澤
Daisuke Matono
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Abstract

【課題】蒸着法やスパッタリング法に比較して、大型化が容易な電解めっきを利用して安価にp型半導体層を形成できる太陽電池モジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】基板10の一面側に形成した電極膜12を給電層とする電解めっきを利用して、基板面が底面に露出する所定幅の第1溝14によって分割された複数個のp型半導体層16を形成した後、p型半導体層16の各表面及び第1溝14の底面に露出する基板10の露出面を覆う全面n型半導体層18aを形成し、次いで、第1溝14を介して互いに隣接するp型半導体層16,16の一方の第1溝14近傍に形成された電極膜12が底面に露出する第2溝20を形成して、全面n型半導体層18aを所定形状のn型半導体層18にパターンニングした後、第2溝20を充填すると共に、n型半導体層18の全表面を覆う全面透明電極22aを形成し、その後、第2溝20が上面側に形成された電極膜12であって、第2溝20よりも内方に位置する電極層12の表面が底面に露出する第3溝24を形成することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュールに関し、更に詳細には基板の一面側に電極膜、p型半導体層、n型半導体層及び透明電極が、この順序で積層されて形成された複数個の太陽電池セルが電気的に直列に接続された太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュールに関する。
太陽電池に用いられている太陽電池セルとしては、基板の一面側に電極膜、p型半導体層、n型半導体層及び透明電極が積層されて形成された太陽電池セル、いわゆる化合物半導体太陽電池セルが知られている。
かかる化合物半導体太陽電池セルは、結晶質シリコン等の薄膜を用いた結晶質太陽電池セルに比較して、低コストで生産可能であり、略同程度の起電力を得られることも可能であることが判明しつつある。
ところで、化合物半導体太陽電池セル単独の起電力では、実用に供し得る充分な電力を得ることができないため、通常、複数個の化合物半導体太陽電池セル(以下、単に太陽電池セルと称することがある)を電気的に直列に接続した太陽電池モジュールにして用いられる。
かかる太陽電池モジュールの製造方法としては、下記特許文献1に提案されている。
特開2002−319686号公報(図1及びその対応説明箇所)
この特許文献1に記載された太陽電池モジュールの製造方法を図7に示す。図7に示す太陽電池モジュールの製造方法では、先ず、ガラス等から成る基板100の一面側の全面にモリブデン等から成る全面電極膜をスパッタリング法や蒸着法によって形成した後、全面電極膜にレーザ光照射やメカニカルスクライブによって、基板100の基板面が底面に露出する溝104,104・・を形成し、各セル用の電極膜102,102・・をパターンニングする[図7(a)]。
この電極膜102,102・・の全面に亘って蒸着法やスパッタリング法によって形成した全面p型半導体層105上に、化学的溶液析出法やスパッタリング法によって全面n型半導体層107を形成する[図7(b)]。
更に、形成した全面p型半導体層105及び全面n型半導体層107にレーザ光照射やメカニカルスクライブによって溝110,110・・を形成し、各セル用のp型半導体層106及びn型半導体層108をパターンニングする[図7(c)]。この溝110の底面には、隣接するセルの電極膜102が露出している。
次いで、n型半導体層108,108・・の全面に亘って、AlをドープしたZnOから成る全面透明電極111をスパッタリング法や蒸着法によって形成する[図7(d)]。
その後、全面透明電極111、n型半導体層108及びp型半導体層106にメカニカルスクライブによって、溝110よりも内方(セルの中心側)に位置する電極膜102の表面が底面に露出する溝114,114・・を形成し、各セル用の透明電極112をパターンニングすることにより、一枚の基板100上に透明電極112、n型半導体層108、p型半導体層106及び電極膜102から成る複数個の太陽電池セル116,116・・を形成できる[図7(e)]。
形成された太陽電池セル116では、その透明電極112の一部が、p型半導体層106及びn型半導体層108を貫通し、隣接する太陽電池セル116の電極膜102が底面を形成する溝110に充填されて形成されている。このため、太陽電池セル116,116・・の各々は、その透明電極112の一部が隣接する太陽電池セル116の電極膜102に接続され、電気的に直列に接続されている。
図7に示す太陽電池モジュールの製造方法によれば、図8に示す様に、基板100の一面側に複数個の太陽電池セル116,116・・が、溝114を介して隣接する太陽電池モジュールを得ることができる。
この溝114を介して隣接する太陽電池セル116,116の各々は、図8に示す太陽電池モジュールの部分断面図に示す様に、電極膜102と透明電極112との間にp型半導体層106とn型半導体層108とが形成されて成るセル本体部S1と、セル本体部S1と溝114との間に形成された連結部S2(溝104〜溝114の区間)とから構成される。
連結部S2では、隣接する太陽電池セル116,116の一方を構成する透明電極112の溝110に充填された部分と、他方の太陽電池セル116を構成する電極膜102の溝110の底面に露出する露出面とが接合され、隣接する太陽電池セル116,116を電気的に直列に接続している。
図7に示す太陽電池モジュールの製造方法では、基板100の一面側に溝104によって分割された電極膜102,102・・上に、蒸着法やスパッタリング法によって全面p型半導体層105を形成し、この全面p型半導体層105を溝110によってパターンニングして、p型半導体層106を形成している。
かかるp型半導体層106は、太陽電池モジュール内では、比較的厚い層であるため、全面p型半導体層105もp型半導体層106と同一厚さとすることが必要である。
しかし、蒸着法やスパッタリング法によって基板100の一面側の全面に、形成するp型半導体層106と同一厚さの全面p型半導体層105を形成するには、基板100の一面側を真空雰囲気等の特殊雰囲気とすることを必要とし特別な設備を要するため、最終的に得られる太陽電池モジュールの製造コストが増大する。特に、可及的に広い基板を用いて、多数個の太陽電池セルを形成することが必要な太陽電池モジュールを製造しようとする場合、蒸着法やスパッタリング法によって基板の一面側に全面p型半導体層を形成する際には、設備の大型化を伴なうため、太陽電池モジュールの製造コストを更に一層増大する。
一方、p型半導体層とn型半導体層とから成る複数個の太陽電池セルが形成された太陽電池モジュールは、その普及を図るためには、安価に提供することが必要である。
このため、蒸着法やスパッタリング法に比較して大型化が容易で且つ製造コストが安価な電解めっきを利用して基板の一面側に複数個のp型半導体層を形成して、太陽電池モジュールを製造することが望まれている。
そこで、本発明の課題は、蒸着法やスパッタリング法に比較して、大型化が容易な電解めっきを利用して安価にp型半導体層を形成できる太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュールを提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決すべく、図7(a)に示す基板100が底面に露出する溝104でパターンニングされた電極膜102,102・・の各々に、電解めっきによってp型半導体層105を形成できないか検討したところ、電極膜102,102・・の各々を給電層とする電解めっきを利用してp型半導体層105を形成できることを知った。
更に、電解めっきを利用して形成したp型半導体層105は、溝104の底面を形成する基板100の露出面上には形成できないが、この溝104の底面に露出する基板100の露出面上には、p型半導体層105上に形成されるn型半導体層108と透明電極層112とを形成できることを知り、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、基板の一面側に電極膜、p型半導体層、n型半導体層及び透明電極が、この順序で積層されて形成された複数個の太陽電池セルが電気的に直列に接続された太陽電池モジュールを製造する際に、該基板の一面側に形成した電極膜を給電層とする電解めっきを利用して、前記基板面が底面に露出する所定幅の第1溝によって所定形状にパターンニングされた複数個のp型半導体層を形成した後、前記p型半導体層の各表面及び第1溝の底面を含む内壁面を覆う全面n型半導体層を形成し、次いで、前記第1溝を介して互いに隣接するp型半導体層の一方が形成された電極膜の第1溝近傍の表面が底面に露出する第2溝を形成して、前記全面n型半導体層を所定形状のn型半導体層にパターンニングした後、少なくとも前記第2溝の内壁面全面を覆うと共に、前記n型半導体層の全表面を覆う全面透明電極膜を形成し、その後、前記第2溝が上面側に形成された電極膜であって、前記第2溝よりも内方に位置する電極膜の表面が底面に露出する第3溝を形成して、前記全面透明電極膜を所定形状の透明電極膜にパターンニングすると共に、前記第3溝を介して隣接する太陽電池セルの一方を形成する透明電極の一部と他方の太陽電池セルを形成する電極膜の一部とを直列に接続した太陽電池モジュールを製造することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法にある。
かかる本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法において、p型半導体層を、基板の一面側の全面に形成した全面電極膜を、前記基板面が底面に露出する所定幅の第1溝によって所定形状にパターンニングした複数個の電極膜の各上面及び前記第1溝側の端面に、前記電極膜を給電層とする電解めっきを利用してp型半導体層を形成することによって、電極膜の形状に倣ったp型半導体層を形成できる。
また、電極膜の上面及び第1溝側の端面を覆うp型半導体層を形成した後、前記第1溝に露出する電極膜の露出面に、前記電極膜を給電層とする電解めっきを施して、電気抵抗値が前記p型半導体層の形成材料以上の金属酸化物で覆った後、全面n型半導体層を形成することによって、電極膜と第1溝の内壁面に沿って形成された透明電極との短絡を確実に防止できる。
特に、基板の一面側の全面に形成した全面電極膜上に、前記全面電極膜を給電層とする電解めっきを利用して全面p型半導体層を形成した後、前記全面電極膜及び全面p型半導体層を、前記基板面が底面に露出する所定幅の第1溝によって複数個の所定形状の電極膜及びp型半導体層にパターンニングし、次いで、前記第1溝に露出する電極膜の露出面に、前記電極膜を給電層とする電解めっきによって、電気抵抗値が前記p型半導体層の形成材料以上の金属酸化物で覆った後、全面n型半導体層を形成することによって、電極膜と第1溝の内壁面に沿って形成された透明電極との短絡を更に確実に防止できる。
また、本発明は、基板の一面側に電極膜、p型半導体層、n型半導体層及び透明電極が、この順序で積層されて形成された複数個の太陽電池セルが電気的に直列に接続された太陽電池モジュールにおいて、該電極膜を給電層とする電解めっきを利用して前記電極膜上に形成されたp型半導体層が、前記基板が露出する第1溝を介して隣接して形成されていると共に、前記第1溝に露出する電極膜の露出面が、前記電極膜を給電層とする電解めっきによって、電気抵抗値が前記p型半導体層の形成材料以上の金属酸化物で覆われており、且つ前記p型半導体層及び第1溝の底面を含む内壁面に沿って形成されたn型半導体層が、前記第1溝を介して隣接するp型半導体層の一方が形成された電極膜の第1溝近傍の表面が底面に露出する第2溝によってパターンニングされ、前記n型半導体層を覆い且つ少なくとも前記第2溝の内壁面全面を覆う透明電極が、前記第2溝が上面側に形成された電極膜であって、前記第2溝よりも内方に位置する電極膜の表面が底面に露出する第3溝によってパターンニングされていると共に、前記第3溝を介して隣接する太陽電池セルの一方を形成する透明電極の一部と他方の太陽電池セルを形成する電極膜の一部とが直列に接続されていることを特徴とする太陽電池モジュールにある。
かかる本発明に係る太陽電池モジュールにおいて、p型半導体層を、基板の一面側の全面に形成した全面電極膜上に、前記全面電極膜を給電層とする電解めっきを利用して形成した全面p型半導体層を、前記基板面が底面に露出する所定幅の第1溝によって所定形状にパターンニングして形成できる。この場合、第1溝によって全面電極膜もパターンニングされて所定形状の電極膜に形成される。かかる電極膜の第1溝側の端面は露出面となるが、この露出面は電極膜を給電層とする電解めっきによって、電気抵抗値がp型半導体層の形成材料以上の金属酸化物で覆われる。
また、p型半導体層を、基板の一面側に形成した第1溝によって所定形状にパターンニングした複数個の電極膜の各上面及び前記第1溝側の端面を覆うように、前記電極膜の各々を給電層とする電解めっきを利用して形成できる。この場合、電極膜の第1溝側の端面を覆うp型半導体層内に存在するピンホールやp型半導体層の部分的な剥離によって、この端面の一部が第1溝に露出する露出面となっていることがある。かかる場合であっても、電極膜を給電層とする電解めっきによって、電気抵抗値がp型半導体層の形成材料以上の金属酸化物によってピンホール等により露出する電極膜の露出面を覆うことができる。
これらの本発明において、p型半導体層としては、電極膜上に電解めっきによって形成した銅層とインジウム層との各々に硫化処理又はセレン化処理を施した後、KCN洗浄処理を施してInCuS2又はInCuSe2から成るp型半導体層を好適に形成できる。
また、n型半導体層として、化学的溶液析出法によってZnS、InS又はCdSから成るn型半導体層を好適に形成でき、透明電極膜として、AlがドープされたZnOから成る透明電極膜を好適に形成できる。
本発明によれば、太陽電池セルでは、比較的厚い層であるp型半導体層を電極膜を給電層とする電解めっきを利用して基板上に形成でき、底面に電極膜が露出する第3溝を介して互いに隣接する太陽電池セルの一方を形成する透明電極の一部と他方の太陽電池セルを形成する電極膜の一部とが直列に接続されて成る太陽電池モジュールを形成できる。
このため、本発明に係る太陽電池モジュールは、p型半導体層を蒸着法又はスパッタリング法によって形成した太陽電池モジュールに比較して、広い基板を用いて多数個の太陽電池セルを作り込むことができ、且つその製造コストの低減も図ることができる。
また、電極膜を給電層とする電解めっきを利用して形成したp型半導体層を具備する太陽電池モジュールでは、給電層として用いられた電極膜の表面のみにp型半導体層が形成される。
しかし、電極膜は第1溝によって分割されているため、電極膜の第1溝側の端面にp型半導体層が形成されていても、形成されたp型半導体層の組成は不安定である。このため、かかる電極膜の第1溝側の端面に形成されたp型半導体層内にピンホールが形成されたり、p型半導体層が部分的に剥離され易く、第1溝の内壁面に沿って形成される透明電極と電極膜との短絡が生じるおそれがある。
この場合、本発明では、電極膜の第1溝側の端面を覆うp型半導体層に存在するピンホールやp型半導体層の部分的な剥離によって、第1溝に露出する電極膜の露出面を、電極膜を給電層とする電解めっきによって、電気抵抗値がp型半導体層の形成材料以上の金属酸化物で覆うことにより、透明電極と電極膜との短絡が生じるおそれを解消できる。
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法の一例を図1に示す。図1に示す太陽電池モジュールの製造方法では、ガラス製又はセラミック製の基板10の一面側全面に、蒸着法やスパッタリング法によってモリブデン(Mo)から成る全面電極膜11を形成した後[図1(a)]、全面電極膜11を第1溝14によってパターンニングして所定形状の複数個の電極膜12,12・・を形成する[図1(b)]。この第1溝14は、底面に基板10の基板面が露出する溝であって、メカニカルスクライブ又はレーザによって形成できる。
この電極膜12,12・・の各々を給電層とする電解めっきによって、図1(c)に示す様に、各電極膜12の全面を覆う銅めっき層13とインジウムめっき層15とから成る金属層17を形成する。
かかる電解めっきの際に、電極膜12,12・・の各々に給電ポイントを設けてもよく、第1溝14を形成するとき、電極膜12,12・・と電気的に接続する接続部を残しておいてもよい。この接続部は、太陽電池モジュールの製造工程の最終工程で切断する。
更に、金属層17には、硫化水素(H2S)雰囲気下で硫化処理を施す。かかる硫化処理によって、金属層17内には、CuInS2から成るp型半導体層と硫化銅等の不純物が形成される。このため、KCN溶液によって金属層17を洗浄することによって、不純物が洗浄されてCuInS2から成るp型半導体層16が形成される[図1(d)]。形成されたp型半導体層16は、電極膜12の上面及び第1溝14側の端面を覆っている。
尚、所望の結晶性を有するCuInS2から成るp型半導体層16を得るためには、金属層17のCu/In比(銅めっき層13とインジウムめっき層15との膜厚比)を所定範囲にコントロールすることが必要である。
次に、形成した複数個のp型半導体層16,16・・の各表面及び第1溝14の底面を含む内壁面に沿って全面n型半導体層18aを形成する[図1(e)]。この全面n型半導体層18aは、化学的溶液析出法によって形成できる。
ZnSから成る全面n型半導体層18aを形成するには、ZnSO4(0.1mol/リットル)、チオ尿素(0.6mol/リットル)及びNH3水溶液(3mol/リットル)が混合されて80℃に維持された混合液に、p型半導体層16,16・・を形成した基板10を約10分間程浸漬することによって形成できる。
また、CdSから成る全面n型半導体層18aを形成するには、ヨウ化カドミウム(0.0015mol/リットル)、NH3水溶液(1.0mol/リットル)及びヨウ化アンモニウム(0.01mol/リットル)を混合した液に、p型半導体層16,16・・を形成した基板10を入れ、加温して約40℃になったところで、チオ尿素(0.15mol/リットル)を加え、80℃で5分間浸漬することによって形成できる。
この様にして形成した全面n型半導体層18aは、図1(e)に示す様に、第1溝14を介して互いに隣接するp型半導体層16,16の全面を覆っている。
かかるp型半導体層16,16の一方には、その第1溝14の近傍に、図1(f)に示す様に、メカニカルスクライブ又はレーザによって第2溝20を形成し、全面n型半導体層18aを所定形状のn型半導体層18,18・・にパターンニングする。この第2溝20は、第2溝20が形成されたp型半導体層16の電極膜12が底面に露出している。
更に、第2溝20を充填すると共に、n型半導体層18,18・・の各全表面を覆う全面透明電極22aを形成する[図1(g)]。かかる全面透明電極22aは、AlがドープされたZnOをn型半導体層18,18・・の各全表面に蒸着又はスパッタリングすることによって形成できる。このため、第1溝14の内壁面に沿って形成されているn型半導体層18の表面も、全面透明電極22aによって覆われる。
この様に、全面透明電極22aは蒸着又はスパッタリングによって形成されるため、第2溝20が全面透明電極22aで完全に充填されない場合であっても、少なくとも第2溝20の内壁面が全面透明電極22aによって覆うことができる。
その後、図2に示す様に、第2溝20よりもp型半導体層16の内方(セルの中心側)にメカニカルスクライブ又はレーザによって第3溝24を形成し、全面透明電極22aを所定形状の透明電極22、22・・にパターンニングする。この第3溝24は、第3溝24を形成したp型半導体層16が形成された電極膜12の表面が底面に露出するものである。
かかる第3溝24は、基板10上に透明電極22、n型半導体層18、p型半導体層16及び電極膜12から成る太陽電池セル26,26・・を区画するものであって、複数個の太陽電池セル26,26・・が、第3溝24を介して隣接する太陽電池モジュールを得ることができる。
この第3溝24を介して隣接する太陽電池セル26,26の各々には、電極膜12と透明電極22との間にp型半導体層16とn型半導体層18とが形成されて成るセル本体部S1と、セル本体部S1と第1溝14との間に形成された連結部S2(第1溝14〜第3溝24の区間)とから構成される。
連結部S2では、隣接する太陽電池セル26,26の一方を構成し、第1溝14の内壁面に沿って形成された透明電極22の第2溝20に充填された部分と、他方の太陽電池セル26を構成する電極膜12の第2溝20の底面に露出する露出面とが接合され、隣接する太陽電池セル26,26を電気的に直列に接続している。
かかる太陽電池モジュールの部分正面図を図3に示す。図3に示す様に、セル本体部S1,S1・・は、第1溝14〜第3溝24の区間の連結部S2を介して連結されている。
図1及び図2に示す製造方法によれば、太陽電池セル26では、比較的厚いp型半導体層16を電解めっきによって基板10上に形成できるため、p型半導体層を蒸着法又はスパッタリング法によって形成した太陽電池モジュールに比較して、可及的に広い基板を用いて多数個の太陽電池セルを作り込むことができ、且つその製造コストの低減も図ることができる。
この様にして形成した太陽電池モジュールでは、図2に示す様に、電極膜12と透明電極22との絶縁は、p型半導体層16とn型半導体層18とによってなされているが、電極膜12の第1溝14側の端面では、p型半導体層16が極めて薄くなることがある。
つまり、基板10の一面側に形成された第1溝14によってパターンニングされた各電極膜12上に、電極膜12を給電層とする電解めっきを利用してp型半導体層16を形成する際に、図1(c)に示す様に、各電極膜12の全面を覆う銅めっき層13とインジウムめっき層15とから成る金属層17を電解めっきによって形成する。この際に、第1溝14内には、電極膜12の上面に比較して電解めっき液の循環が低下し易い等のため、第1溝14の内壁面には、電極膜12の上面に比較して金属層17の厚さが薄くなり易い。
更に、第1溝14の角部等には電流密度が集中し易い等のため、第1溝14の内壁面の電流密度が不均一となり易く、第1溝14の内壁面に形成された金属層17を構成する銅めっき層13とインジウムめっき層15との層厚を一定値に制御することは容易でなく、金属層17のCu/In比を所定値にコントロールすることは困難である。
この様に、電極膜12の第1溝14側の端面に形成される金属層17は、その厚さが薄く、金属層17のCu/In比のコントロールが困難でるある。このため、金属層17に硫化処理を施した後、KCN溶液を施して得られたp型半導体層16のうち、電極膜12の第1溝14側の端面に形成されたp型半導体層16の厚さは、図1(d)又は図2に示す様に、他の部分よりも薄くなるため、p型半導体層16内に存在するピンホールやp型半導体層16の一部の剥離によって、電極膜12の端面の一部が露出する可能性もある。
この様に電極膜12の端面の一部が露出された状態でn型半導体層18を形成しても、n型半導体層18はp型半導体層16よりも薄いため、n型半導体層18上に形成された透明電極22と電極膜12の端面とを充分に絶縁できず、両者間に短絡が生じるおそれがある。
かかる短絡は、図4(d)に示す様に、p型半導体層16から露出する電極膜12の端面が存在していても、電極膜12を給電層とする電解めっきによって、図4(e)に示す様に、電極膜12の露出面を、電気抵抗値がp型半導体層16の形成材料以上の金属酸化物(以下、絶縁性金属酸化物と称することがある)から成る絶縁層28,28で覆うことにより確実に防止できる。
また、図1(d)に示す様に、電極膜12の端面を薄く覆うp型半導体層16内にピンホールが存在している場合であっても、電極膜12を給電層とする電解めっきによって、絶縁性金属酸化物をピンホール内に充填でき、透明電極22と電極膜12との短絡を確実に防止できる。
更に、電極膜12上に電解めっきを利用してp型半導体層16を形成したとき、電極膜12の端面がp型半導体層16の部分的な剥離によって露出する箇所と、電極膜12の端面を薄く覆うp型半導体層16内にピンホールが存在している箇所とが併存する場合もある。この場合も、電極膜12を給電層とする電解めっきによって、電極膜12の端面の露出面を絶縁性金属酸化物から成る絶縁層28,28で覆うことができると共に、p型半導体層16のピンホール内に絶縁性金属酸化物を充填できる。
尚、かかる絶縁性金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化コバルトを好適に用いることができる。
図4(e)に示す様に、電極膜12を給電層とする電解めっきによって、p型半導体層16から露出する電極膜12の露出面に絶縁性金属酸化物から成る絶縁層28,28を形成すると共に、p型半導体層16内の絶縁性金属酸化物をピンホール内に充填した後、図4(f)に示す様に、p型半導体層16,16・・の各表面、絶縁層28,28及び第1溝14の底面に露出する基板10の露出面を覆う全面n型半導体層18aを形成する。この全面n型半導体層18aは、化学的溶液析出法によって形成できる。
かかる化学的溶液析出法については、前述しているため、ここでは省略する。
次いで、かかるp型半導体層16,16の一方の第1溝14近傍に、図4(g)に示す様に、メカニカルスクライブ又はレーザによって第2溝20を形成し、全面n型半導体層18aを所定形状のn型半導体層18,18・・にパターンニングする。この第2溝20は、その底面に隣接するp型半導体層16,16の一方の電極膜12が露出している。
更に、第2溝20を充填すると共に、n型半導体層18,18・・の各全表面を覆う全面透明電極22aを形成する[図4(h)]。かかる全面透明電極22aは、AlがドープされたZnOをn型半導体層18,18・・の各全表面に蒸着又はスパッタリングすることによって形成できる。このため、第1溝14の内壁面に沿って形成されているn型半導体層18の表面も、全面透明電極22aによって覆われる。
この様に、全面透明電極22aは蒸着又はスパッタリングによって形成されるため、第2溝20が全面透明電極22aで完全に充填されない場合であっても、少なくとも第2溝20の内壁面が全面透明電極22aによって覆うことができる。
その後、図5に示す様に、第2溝20よりもp型半導体層16の内方にメカニカルスクライブ又はレーザによって第3溝24を形成し、全面透明電極22aを所定形状の透明電極22,22・・にパターンニングする。この第3溝24は、第3溝24を形成したp型半導体層16が形成された電極膜12の表面が底面に露出するものである。
かかる第3溝24は、基板10上に透明電極22、n型半導体層18、p型半導体層16及び電極膜12から成る太陽電池セル26,26・・を区画するものであって、複数個の太陽電池セル26,26・・が、第3溝24を介して隣接する太陽電池モジュールを得ることができる。
尚、図4(a)及び図4(b)は、図1(a)及び図1(b)に示す工程と同一工程を説明するものであるため、構成部材について同一番号を付して詳細な説明を省略した。
図5に示す第3溝24を介して隣接する太陽電池セル26,26の各々には、電極膜12と透明電極22との間にp型半導体層16とn型半導体層18とが形成されて成るセル本体部S1と、セル本体部S1と第1溝14との間に形成された連結部S2(第1溝14〜第3溝24の区間)とから構成される。
この連結部S2では、電極膜12の端面の露出面を覆う絶縁性金属酸化物から成る絶縁層28,28及びピンホール内に絶縁性金属酸化物が充填されたp型半導体層16を覆うように、隣接する太陽電池セル26,26の一方を構成し、第1溝14の内壁面に沿って形成された透明電極22の第2溝20に充填された部分と、他方の太陽電池セル26を構成する電極膜12の第2溝20の底面に露出する露出面とが接合され、隣接する太陽電池セル26,26を電気的に直列に接続している。
図5に示す太陽電池モジュールは、そのp型半導体層16,16・・を電解めっきによって基板10上に形成できるため、p型半導体層を蒸着法又はスパッタリング法によって形成した太陽電池モジュールに比較して、広い基板を用いて多数個の太陽電池セルを作り込むことができ、且つその製造コストの低減も図ることができる。
しかも、電極膜12と透明電極22との短絡を、電極膜12の露出面を覆う絶縁層28,28の形成及び電極膜12を覆うp型半導体層16内に形成されたピンホール内に絶縁性金属酸化物の充填によって確実に防止でき、太陽電池モジュールの信頼性も向上できる。
図4に示す製造方法では、基板10の一面側全面に形成した全面電極膜11[図4(a)]を第1溝14によって分割して複数の電極膜12,12・・を形成した後[図4(b)]、各電極膜12の全面を覆う銅めっき層13とインジウムめっき層15とから成る金属層17を、各電極膜12を給電層とする電解めっきによって形成する[図4(c)]。
このため、電極膜12の第1溝14側の端面に形成される金属層17の厚さ及びCu/In比を充分にコントロールできない。
したがって、図6(a)に示す様に、基板10の一面側全面に全面電極膜11を形成した後、全面電極膜11を給電層とする電解めっきによって全面銅めっき層13aと全面インジウムめっき層15aとから成る全面金属層17aを形成する[図6(b)]。
更に、全面金属層17aには、硫化水素(H2S)雰囲気下で硫化処理を施し、CuInS2から成るp型半導体層を形成した後、KCN溶液によって硫化銅等の不純物を除去して、CuInS2から成る全面p型半導体層16aを形成する[図6(c)]。
かかる図6(a)〜(c)に示す工程では、全面電極膜11に溝を形成しないため、均一厚さの全面金属層17aを形成できると共に、全面金属層17aの全面銅めっき層13aと全面インジウムめっき層15aとの層厚さを、Cu/In比が所望値となるようにコントロールができる。このため、基板10の一面側に均一厚さの全面p型半導体層16aを形成できる。
かかる全面p型半導体層16aは、図6(d)に示す様に、メカニカルスクライブ又はレーザによって基板10の基板面が露出する第1溝14を形成し、第1溝14によって所定形状の電極膜12,12・・の各上面にp型半導体層16が形成された状態にパターンニングできる。
この様に、全面p型半導体層16aを形成した後、第1溝14によって全面電極膜11及び全面p型半導体層16aをパターンニングすると、図6(d)に示す様に、電極膜12,12・・の第1溝14側の各端面が露出する。
このため、図4(d)に示す様に、p型半導体層16から露出する電極膜12の端面を、電極膜12を給電層とする電解めっきによって、図4(e)に示す様に、電極膜12の露出面を、絶縁性金属酸化物から成る絶縁層28,28で覆うことができ、n型半導体層18上に形成される透明電極22と電極膜12との短絡を確実に防止できる。
尚、図6に示す製造方法では、図6(d)の工程以後の工程は、図4(e)〜(h)及び図5に示す工程と同一であるため、以後の説明を省略した。
以上の説明では、p型半導体層として、CuInS2から成るp型半導体層16について説明してきたが、CuInSe2から成るp型半導体層であってもよい。
また、n型半導体層として、CdSから成るn型半導体層18について説明してきたが、ZnS又はInSから成るn型半導体層であってもよい。
本発明に係る製造方法の一例を説明する工程図である。 本発明に係る製造方法の一例によって形成される太陽電池モジュールを説明する部分断面図である。 図2に示す太陽電池モジュールの部分正面図である。 本発明に係る製造方法の他の例を説明する工程図である。 本発明に係る製造方法の他の例によって形成される太陽電池モジュールを説明する部分断面図である。 本発明に係る製造方法の他の例を説明する工程図の一部である。 従来の太陽電池モジュールの製造方法を説明する工程図である。 従来の太陽電池モジュールの製造方法によって形成される太陽電池モジュールの部分正面図である。 従来の太陽電池モジュールの製造方法によって形成される太陽電池モジュールをの部分断面図である。
符号の説明
10 基板
11 全面電極膜
12 電極膜
13 銅めっき層
13a 全面銅めっき層
14 第1溝
15 インジウムめっき層
15a 全面インジウムめっき層層
16 p型半導体層
16a 全面p型半導体層
17 金属層
17a 全面金属層
18 n型半導体層
18a 全面n型半導体層
20 第2溝
22 透明電極
22a 全面透明電極
24 第3溝
26 太陽電池セル
1 セル本体部
2 連結部

Claims (13)

  1. 基板の一面側に電極膜、p型半導体層、n型半導体層及び透明電極が、この順序で積層されて形成された複数個の太陽電池セルが電気的に直列に接続された太陽電池モジュールを製造する際に、
    該基板の一面側に形成した電極膜を給電層とする電解めっきを利用して、前記基板面が底面に露出する所定幅の第1溝によって所定形状にパターンニングされた複数個のp型半導体層を形成した後、前記p型半導体層の各表面及び第1溝の底面を含む内壁面を覆う全面n型半導体層を形成し、
    次いで、前記第1溝を介して互いに隣接するp型半導体層の一方が形成された電極膜の第1溝近傍の表面が底面に露出する第2溝を形成して、前記全面n型半導体層を所定形状のn型半導体層にパターンニングした後、少なくとも前記第2溝の内壁面全面を覆うと共に、前記n型半導体層の全表面を覆う全面透明電極膜を形成し、
    その後、前記第2溝が上面側に形成された電極膜であって、前記第2溝よりも内方に位置する電極膜の表面が底面に露出する第3溝を形成して、前記全面透明電極膜を所定形状の透明電極膜にパターンニングすると共に、前記第3溝を介して隣接する太陽電池セルの一方を形成する透明電極の一部と他方の太陽電池セルを形成する電極膜の一部とを直列に接続した太陽電池モジュールを製造することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 基板の一面側の全面に形成した全面電極膜を、前記基板面が底面に露出する所定幅の第1溝によって所定形状にパターンニングした複数個の電極膜の各上面及び前記第1溝側の端面に、前記電極膜を給電層とする電解めっきを利用してp型半導体層を形成する請求項1記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 電極膜の上面及び第1溝側の端面を覆うp型半導体層を形成した後、前記第1溝に露出する電極膜の露出面に、前記電極膜を給電層とする電解めっきを施して、電気抵抗値が前記p型半導体層の形成材料以上の金属酸化物で覆った後、全面n型半導体層を形成する請求項1又は請求項2記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 基板の一面側の全面に形成した全面電極膜上に、前記全面電極膜を給電層とする電解めっきを利用して全面p型半導体層を形成した後、前記全面電極膜及び全面p型半導体層を、前記基板面が底面に露出する所定幅の第1溝によって複数個の所定形状の電極膜及びp型半導体層にパターンニングし、
    次いで、前記第1溝に露出する電極膜の露出面に、前記電極膜を給電層とする電解めっきによって、電気抵抗値が前記p型半導体層の形成材料以上の金属酸化物で覆った後、全面n型半導体層を形成する請求項1記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  5. p型半導体層として、電極膜上に電解めっきによって形成した銅層とインジウム層との各々に硫化処理又はセレン化処理を施した後、KCN洗浄処理を施してInCuS2又はInCuSe2から成るp型半導体層を形成する請求項1〜4のいずれか一項記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  6. n型半導体層として、化学的溶液析出法によってZnS、InS又はCdSから成るn型半導体層を形成する請求項1〜5のいずれか一項記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  7. 透明電極膜として、AlがドープされたZnOから成る透明電極膜を形成する請求項1〜6のいずれか一項記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  8. 基板の一面側に電極膜、p型半導体層、n型半導体層及び透明電極が、この順序で積層されて形成された複数個の太陽電池セルが電気的に直列に接続された太陽電池モジュールにおいて、
    該電極膜を給電層とする電解めっきを利用して前記電極膜上に形成されたp型半導体層が、前記基板が露出する第1溝を介して隣接して形成されていると共に、
    前記第1溝に露出する電極膜の露出面が、前記電極膜を給電層とする電解めっきによって、電気抵抗値が前記p型半導体層の形成材料以上の金属酸化物で覆われており、
    且つ前記p型半導体層及び第1溝の底面を含む内壁面に沿って形成されたn型半導体層が、前記第1溝を介して隣接するp型半導体層の一方が形成された電極膜の第1溝近傍の表面が底面に露出する第2溝によってパターンニングされ、
    前記n型半導体層を覆い且つ少なくとも前記第2溝の内壁面全面を覆う透明電極が、前記第2溝が上面側に形成された電極膜であって、前記第2溝よりも内方に位置する電極膜の表面が底面に露出する第3溝によってパターンニングされていると共に、
    前記第3溝を介して隣接する太陽電池セルの一方を形成する透明電極の一部と他方の太陽電池セルを形成する電極膜の一部とが直列に接続されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  9. p型半導体層が、基板の一面側の全面に形成した全面電極膜上に、前記全面電極膜を給電層とする電解めっきを利用して形成した全面p型半導体層を、前記基板面が底面に露出する所定幅の第1溝によって所定形状にパターンニングされて形成されたp型半導体層である請求項8記載の太陽電池モジュール。
  10. p型半導体層が、基板の一面側に形成した第1溝によって所定形状にパターンニングされた複数個の電極膜の各上面及び前記第1溝側の端面を覆うように、前記電極膜の各々を給電層とする電解めっきを利用して形成されたp型半導体層である請求項8記載の太陽電池モジュール。
  11. p型半導体層が、InCuS2又はInCuSe2から成るp型半導体層である請求項8〜10のいずれか一項記載の太陽電池モジュール。
  12. n型半導体層が、ZnS、InS又はCdSから成るn型半導体層である請求項8〜11のいずれか一項記載の太陽電池モジュール。
  13. 透明電極膜が、AlがドープされたZnOから成る透明電極膜である請求項8〜12のいずれか一項記載の太陽電池モジュール。
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