JP2006201604A - テレフォト型屈折光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】 環境温度が変化しても焦点移動の少ないテレフォト光学系を提供する。
【解決手段】 無限遠からの光軸に平行な光は、開口絞り(入射瞳)1を通り、さらに、凸レンズ2、凹レンズ3を通って、結像点4に集光される。凸レンズの焦点距離をf1、凹レンズの焦点距離をf2、前記凸レンズと前記凹レンズの間隔をd、前記凸レンズと凹前記レンズの温度変化係数をそれぞれC1、C2とするとき、
f>f1、
かつ、(C1-C2)/C1-d/f1<0
を満たすようにすると、温度変化に対する焦点距離の変動を小さく抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、温度条件の厳しい環境下で使用するのに適した、凸レンズと凹レンズからなるテレフォト型屈折光学系に関するものである。
テレフォト型屈折光学系は、人工衛星等に搭載され、フィルタ等を介して単色光の観測のために使用されることがある。
テレフォト型屈折光学系を人工衛星に搭載される観測機器に使用する場合には、小型の人工衛星では、重量の制限があるために観測機器の温度制御を十分に行うことができないことが多い。この場合には、光学系の熱膨張、熱収縮による焦点移動が問題となることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、環境温度が変化しても焦点移動の少ないテレフォト型屈折光学系を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための第1の手段は、焦点距離fのテレフォト型屈折光学系であって、凸レンズの焦点距離をf1、凹レンズの焦点距離をf2、前記凸レンズと前記凹レンズの間隔をd、前記凸レンズと凹前記レンズの温度変化係数をそれぞれC1、C2とするとき、
f>f1、
かつ、(C1-C2)/C1-d/f1<0
を満たすことを特徴とするテレフォト型屈折光学系である。
但し、C1、C2は、前記凸レンズと前記凹レンズの線膨張係数をそれぞれα1、α2、使用波長における前記凸レンズと前記凹レンズの屈折率をそれぞれN1、N2、当該屈折率の温度係数をそれぞれ(dN1/dt)、(dN2/dt)とするとき、
C1=(α1+(dN1/dt)/(N1-1))
C2=(α2+(dN1/dt)/(N2-1))
で決定される温度変化係数である。
後に課題を解決するための手段の欄で説明するとおり、本手段によれば、環境温度が変化しても、焦点移動の少ないテレフォト型屈折光学系を実現することができる。
前記課題を解決するための第2の手段は、前記第1の手段であって、使用波長をλ、入射瞳径をφとし、前記凸レンズと前記凹レンズの間隔dを維持する材料の線熱膨張係数をβとするとき、
Figure 2006201604
を満たすことを特徴とするものである。
後に課題を解決するための手段の欄で説明するとおり、本手段によれば、環境温度が変化しても、焦点移動が焦点深度内に入るようなテレフォト型屈折光学系を実現することができる。
本発明によれば、環境温度が変化しても焦点移動の少ないテレフォト型屈折光学系を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の1例であるテレフォト型屈折光学系を示す図である。無限遠からの光軸に平行な光は、開口絞り(入射瞳)1を通り、さらに、凸レンズ2、凹レンズ3を通って、結像点4に集光される。
このような光学系において、凸レンズ2の焦点距離をf1、凹レンズ3の焦点距離をf2、凸レンズ2と凹レンズ3の間隔をdとすると、このテレフォト型屈折光学系の焦点距離fは、
Figure 2006201604
表される。今、1℃の熱変化によりf1の値が(f1+Δf1)、f2の値が(f2+Δf2)となり、その結果fの値が(f+Δf)となったとし、凸レンズ2と凹レンズ3の間隔dを決定する保持部材の線膨張係数をβとすると、
Figure 2006201604
となる。(1)式と(2)式から、
Figure 2006201604
となる。
一方、厚肉レンズの屈折率をn、前側レンズ面の曲率半径をr1、後側レンズ面の曲率半径をr2、レンズ厚みをDとすると、焦点距離Fは、
Figure 2006201604
となる。
1℃あたりの熱変動による厚肉レンズの焦点距離Fの変動ΔFを考える。まず、熱による屈折率の変化をΔnとすると、Δnは小さいので、(2)式の右辺第2項は無視し、
Figure 2006201604
より、
Figure 2006201604
となる。
又、厚肉レンズを構成する物質の線膨張係数をαとし、1℃当たりのレンズを構成する物質の熱膨張による厚肉レンズの焦点距離の変動をΔFとすると、(4)式より、
Figure 2006201604
であるので、結局
ΔF=−αF …(6)
となる。
(5)式と(6)式より、これらを総合した1℃あたりの厚肉レンズの焦点距離変動ΔFは、
Figure 2006201604
となる。
凸レンズと凹レンズの線熱膨張係数をそれぞれα1、α2、使用波長における凸レンズと凹レンズの屈折率をそれぞれN1、N2、当該屈折率の温度係数をそれぞれ(dN1/dt)、(dN2/dt)とするとき、
C1=(α1+(dN1/dt)/(N1-1))
C2=(α2+(dN1/dt)/(N2-1))
とおくと、(7)式を考慮して、(3)式は、
Figure 2006201604
となる。
これより、
Figure 2006201604
が得られる。
温度が変化しても焦点位置が変化しないようにするためには、(8)式においてΔf=0となればよく、これより、
Figure 2006201604
が得られる。
一方、(1)式より
Figure 2006201604
であるから、これを(9)式に代入し、
Figure 2006201604
となる。ここで、テレフォト型屈折光学系に求められる条件より(f1−f)<0であり、d>0、(β+C1+C2)>0であるから、(1)式の右辺は負となる。又、左辺の2項目のC2・f1は正であるから、
左辺の1項目は負である必要があり、これより、前記第1の手段の条件である
(C1−C2)/C1−d/f1<0 …(11)
が得られる。
すなわち、f>f1であることがテレフォト型屈折光学系の条件であり、この条件下で(11)式を満たすことが、温度変化によって焦点変動を起こさないための条件となる。
一方、このテレフォト型屈折光学系の焦点深度defは、使用波長をλ、入射瞳径をφとするとき、
def=2.44λf/φ …(12)
で表される。温度が±5℃変化しても焦点距離の変動が焦点深度内に入るようにするには、(8)式と(12)式より、
Figure 2006201604
である必要があり、これから
Figure 2006201604
が得られる。
なお、図1に示すような光学系において、凸レンズ2の材質は、ノンブラウンガラスとすることが好ましい。ノンブラウンガラスを用いることにより、宇宙空間を飛び交う放射線に起因する透過率低下を避けることができる。又、テレフォト型屈折光学系の軽量化を図るために、凸レンズ2と凹レンズ3の間隔を維持する材料は、なるべく軽いものが良く、比重が5g/cm以下であることが好ましい。
さらに、0.6<f1/f<0.83を満たすことが好ましい。0.6<f1/fを満たさないと、像面湾曲が大きくなって好ましくない。又、f1/f<0.83を満たさないとテレ比が小さくなり、光学系の全長が長くなって好ましくない。
以下、実際に設計した図1に示すような光学系の例を示すが、以下の説明において、各記号は、発明を実施するための最良の形態の欄で示したものと同じ量を示す。但し、dは凸レンズ2と凹レンズ3の主点間の距離を示す。又、レンズデータを示す表中の、Rは曲率半径、Dは面間距離、nは屈折率、κは非球面レンズの円錐係数を示す。又、単位はmmである。
(実施例1)
λ=5.9×10−4、f=60、f1=26、f2=-51.3、d=15.48、β=88×10−7とし、
C1=1.18508×10−5
C2=2.08181×10−5
φ=20
とした。
レンズデータを表1に示す。
Figure 2006201604
この光学系における(C1−C2)/C1−d/f1の値は-1.18669であり、負である。又、(13)式の左辺の値は2.78×10−4であるのに対し、右辺の値は2.88×10−4であり、(13)式を満足する。
このようなレンズ系における+5℃の温度変化に対する焦点移動は0.1μmであった。
(実施例2)
λ=5.9×10−4、f=60、f1=50、f2=-96.2、d=33.97、β=88×10−7とし、
C1=1.18508×10−5
C2=2.08181×10−5
φ=20
とした。
レンズデータを表2に示す。
Figure 2006201604
この光学系における(C1−C2)/C1−d/f1の値は-1.436023であり、負である。又、(13)式の左辺の値は1.33×10−4であるのに対し、右辺の値は2.88×10−4であり、(13)式を満足する。
このようなレンズ系における+5℃の温度変化に対する焦点移動は-1.9μmであった。
(実施例3)
λ=5.9×10−4、f=60、f1=36、f2=-70.3、d=7.88、β=88×10−7とし、
C1=1.52947×10−5
C2=1.18508×10−5
φ=20
とした。
レンズデータを表3に示す。
Figure 2006201604
この光学系における(C1−C2)/C1−d/f1の値は-0.560023であり、負である。又、(13)式の左辺の値は1.33×10−4であるのに対し、右辺の値は2.88×10−4であり、(13)式を満足する。
このようなレンズ系における+5℃の温度変化に対する焦点移動は1.4μmであった。
(実施例4)
λ=5.9×10−4、f=60、f1=50、f2=-143.6、d=26.07、β=88×10−7とし、
C1=1.52947×10−5
C2=1.18508×10−5
φ=20
とした。
レンズデータを表4に示す。
Figure 2006201604
この光学系における(C1−C2)/C1−d/f1の値は-0.882468であり、負である。又、(13)式の左辺の値は1.04×10−4であるのに対し、右辺の値は2.88×10−4であり、(13)式を満足する。
このようなレンズ系における+5℃の温度変化に対する焦点移動は-1.6μmであった。
本発明の実施の形態の1例であるテレフォト型屈折光学系を示す図である。
符号の説明
1…開口絞り、2…凸レンズ、3…凹レンズ、4…結像点

Claims (2)

  1. 焦点距離fのテレフォト型屈折光学系であって、凸レンズの焦点距離をf1、凹レンズの焦点距離をf2、前記凸レンズと前記凹レンズの間隔をd、前記凸レンズと凹前記レンズの温度変化係数をそれぞれC1、C2とするとき、
    f>f1、
    かつ、(C1-C2)/C1-d/f1<0
    を満たすことを特徴とするテレフォト型屈折光学系。
    但し、C1、C2は、前記凸レンズと前記凹レンズの線熱膨張係数をそれぞれα1、α2、使用波長における前記凸レンズと前記凹レンズの屈折率をそれぞれN1、N2、当該屈折率の温度係数をそれぞれ(dN1/dt)、(dN2/dt)とするとき、
    C1=(α1+(dN1/dt)/(N1-1))
    C2=(α2+(dN1/dt)/(N2-1))
    で決定される温度変化係数である。
  2. 請求項1に記載のテレフォト型屈折光学系であって、使用波長をλ、入射瞳径をφとし、前記凸レンズと前記凹レンズの間隔dを維持する材料の線熱膨張係数をβとするとき、
    Figure 2006201604
    を満たすことと特徴とするテレフォト型屈折光学系。


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