JP2006199439A - 長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置 - Google Patents

長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 長距離コンベヤの非常停止時のヘッドシュートの閉塞を防止して再起動を容易にする。
【解決手段】 長距離コンベヤ1の後段に短距離コンベヤ2が敷設されたコンベヤラインにおいて、長距離コンベヤ1のヘッドシュート3に、搬送物Mを後段の短距離コンベヤ2上に供給可能な補助シュート4と、補助シュート4内の搬送物Mを後段の短距離コンベヤ2上に切り出す振動フィーダ7と、非常停止時に長距離コンベヤ1の搬送物Mを補助シュート4側へ投入するよう切り替えるダンパー5とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塊状や粒状の石灰石、土砂、石炭等の所謂ばら物の長距離搬送に使用される長距離コンベヤにおいて、非常停止時のシュート閉塞を防止する長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置に関するものである。
従来、ばら物を効率良く長距離搬送する手段として機長1kmを超えるような長距離コンベヤが使用されている(特許文献1参照)。
長距離コンベヤは通常直線的に敷設する必要があるが、長距離搬送における搬送ルートは直線的にできない場合が多いため、長距離コンベヤと機長の短い短距離コンベヤとを組み合わせたコンベヤラインを設定することが多い。
長距離コンベヤは、走行するコンベヤベルトと積載されている搬送物の質量が大きく、慣性が大であるので、短距離コンベヤに比べて停止に要する時間が長い。よって、長距離コンベヤを含むコンベヤラインでは、運転開始時には下流側のコンベヤから順次起動し、運転終了時には上流側のコンベヤから順次停止させるよう制御している。
しかし、事故等による非常停止時には、コンベヤラインの全てのコンベヤを一斉に停止させる。
従って、長距離コンベヤの後段に短距離コンベヤが敷設されたコンベヤラインでは、後段の短距離コンベヤが停止した後も、停止に長時間を要する長距離コンベヤは暫く搬送物をヘッドシュートに投入し続ける。このため、ヘッドシュートの閉塞を生じ、再起動に支障を生じることがあった。
そこで、図7に示すように、長距離コンベヤ61のヘッドシュート63に補助シュート64とダンパー65を設け、非常停止時には、図8に示すように、長距離コンベヤ61の搬送物Mを補助シュート64側へ投入するようダンパー65を切り替えて、搬送物Mを補助シュート64からコンベヤライン外(例えば短距離コンベヤ62の側方や後方の床上)へ排出するように構成し、ヘッドシュート63の閉塞を防止することも行われている。
しかしながら、このように搬送物をコンベヤライン外の床上へ排出すると、ホイールローダ等の荷役機械を用いて床上へ排出された大量の搬送物を回収し片づける手間と費用が発生し、再起動にも時間を要する。
特開平07−246428号公報
本発明は、長距離コンベヤにおける上記問題を解決するものであって、長距離コンベヤの非常停止時のヘッドシュートの閉塞を防止して再起動を容易にする長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置を提供することを目的とする。
本発明の長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置は、長距離コンベヤの後段に短距離コンベヤが敷設されたコンベヤラインにおいて、長距離コンベヤのヘッドシュートに、搬送物を後段の短距離コンベヤ上に供給可能な補助シュートと、補助シュート内の搬送物を後段の短距離コンベヤ上に切り出す切出し手段と、非常停止時に長距離コンベヤの搬送物を補助シュート側へ投入するよう切り替えるダンパーとを備えることにより上記課題を解決している。
この長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置では、非常停止時にはダンパーが切り替えられて、後段の短距離コンベヤが停止してから長距離コンベヤが停止するまでの間、長距離コンベヤの搬送物が補助シュートへ投入され、補助シュート内に貯留される。
コンベヤラインの再起動時には、下流側のコンベヤから順次起動して後段の短距離コンベヤが起動したら補助シュート内の搬送物が切出し手段により、適量で徐々に短距離コンベヤ上に切り出される。切出し手段としては振動フィーダが好適であるが、他の切出し手段を用いることもできる。
補助シュート内の搬送物の切り出しの終了後、ダンパーが長距離コンベヤの搬送物を主シュート側へ投入するよう切り替えられて、長距離コンベヤが起動される。
従って、長距離コンベヤの非常停止時のヘッドシュートの閉塞が防止され、容易に再起動を行うことができる。荷役機械を用いてライン外へ排出された搬送物を回収し片づける必要もない。
ダンパーが切り替えに時間差を設けた二段ダンパーであると、切り替えに大きな力を要せず、切り替えの際の搬送物の噛み込みが防止され、円滑な切り替えが可能である。
ダンパーを切り替えるアクチュエータが空圧シリンダであると、停電によりコンベヤが停止した場合でもダンパーの切り替えが可能であり、確実にヘッドシュートの閉塞が防止できる。
本発明の長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置は、長距離コンベヤの非常停止時のヘッドシュートの閉塞を防止して再起動を容易にすることができる。
図1は本発明の実施の一形態を示す長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置の構成図、図2は上段ダンパーを切り替えた状態の説明図、図3は下段ダンパーを切り替えた状態の説明図、図4はダンパーの空圧シリンダの回路図、図5は切替え時の状態を示すダンパーの空圧シリンダの回路図である。
この長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置は、長距離コンベヤ1の後段に短距離コンベヤ2が敷設されたコンベヤラインにおいて、長距離コンベヤ1のヘッドシュート3に、補助シュート4と、非常停止時に長距離コンベヤ1の搬送物Mを補助シュート4側へ投入するよう切り替えるダンパー5とを備えている。
補助シュート4は、搬送物Mを後段の短距離コンベヤ2上に供給できるよう、主シュート6の前方に設けられており、補助シュート4の下端には、補助シュート4内の搬送物Mを後段の短距離コンベヤ2上に切り出す切出し手段として振動フィーダ7が設けられている。補助シュート4の容量は、非常停止時に後段の短距離コンベヤ2が停止してから長距離コンベヤ1が停止するまでの時間差と、長距離コンベヤ1の単位時間当たりの搬送量から設定される。
ダンパー5は上部に回動軸を有する上段ダンパー5Aと、下部に回動軸を有する下段ダンパー5Bとからなる二段ダンパーであって、切り替えを行うアクチュエータには、図4に示すように、空圧シリンダ8A、8Bが用いられている。
空圧シリンダ8A、8Bには、空圧源17からタンク18、減圧弁19、電磁弁9A、9Bを介して圧気を供給する作動管路が接続されており、電磁弁9A、9Bを切り換えることにより空圧シリンダ8A、8Bを伸縮して、上段ダンパー5Aと下段ダンパー5Bの切り替えを行うように構成されている。
なお、空圧シリンダ8A、8Bの各作動管路には、それぞれスピードコントローラ10A、10Bが設けられている。スピードコントローラ10A、10Bは、メータアウト制御を行う流量制御弁であって、その調整により上段ダンパー5Aと下段ダンパー5Bの切り替えに時間差が設けられる。
平常の運転時には、ダンパー5は図1に示す位置にあり、長距離コンベヤ1から放出された搬送物Mは、上段ダンパー5Aに衝突した後下段ダンパー5Bに沿って落下し、主シュート6から後段の短距離コンベヤ2上に供給され、補助シュート4側へは投入されない。
コンベヤラインの非常停止時には、ダンパー5が切り替えられて、後段の短距離コンベヤ2が停止してから長距離コンベヤ1が停止するまでの間、長距離コンベヤ1の搬送物Mが補助シュート4へ投入され、補助シュート4内に貯留される。
ダンパー5の切り替えの際には、先ず上段ダンパー5Aが図2に示すように切り替えられ、搬送物Mの補助シュート4への投入が開始される。このとき、電磁弁9A、9Bのソレノイドへの通電が遮断され、図5のように電磁弁9A、9Bが切り換えられるが、スピードコントローラ10Bが下段ダンパー5B側の空圧シリンダ8Bの作動に遅延を与えるので、下段ダンパー5Bは所定の遅延時間経過後に図3に示すよう切り替えられる。
この切り替え作動において、上段ダンパー5Aの回動方向は、長距離コンベヤ1の搬送物Mの放出される方向と同じ方向であるので、切り替えに要する力は極めて小さい。一方、下段ダンパー5Bの回動方向は長距離コンベヤ1の搬送物Mの放出に対向する方向となるが、下段ダンパー5Bの回動時には、既に上段ダンパー5Aが切り替えられて、搬送物Mが補助シュート4側へ投入される通過領域が形成されており、下段ダンパー5Bの回動軌跡と搬送物Mの落下軌跡とは干渉しないので、図7に示すような従来のダンパー65を切り替え場合に比べればはるかに小さい力で切り替えることができる。また、切り替えの際の搬送物Mの噛み込みも防止され、円滑な切り替えが可能である。
コンベヤラインの再起動時には、下流側のコンベヤから順次起動して後段の短距離コンベヤ2が起動したら補助シュート4内の搬送物Mが振動フィーダ7により、短距離コンベヤ2上に切り出される。振動フィーダ7は適量を徐々に切り出すのに好適である。
補助シュート4内の搬送物Mの切り出しの終了後、ダンパー5が図1のように長距離コンベヤ1の搬送物Mを主シュート6側へ投入するよう切り替えられて、長距離コンベヤ1が起動される。
従って、長距離コンベヤ1の非常停止時のヘッドシュート3の閉塞が防止され、容易に再起動を行うことができる。荷役機械を用いてライン外へ排出された搬送物Mを回収し片づける必要もない。
ダンパー5を切り替えるアクチュエータに空圧シリンダ8A、8Bを用いているので、停電によりコンベヤラインの停止が生じた場合も、電磁弁9A、9Bのソレノイドが無通電状態となり、電磁弁9A、9Bが切換えられて、タンク18に貯留されている圧気によりダンパー5の切り替えが行われるので、確実にヘッドシュート3の閉塞が防止できる。
下段ダンパー5Bの作動の遅延は、スピードコントローラ10A、10Bによって与えられるので、遅延手段は低コストである。
図6は本発明の他の実施の形態を示す長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置の下段ダンパー側の空圧シリンダの回路図である。
ここでは、上段ダンパー5Aと下段ダンパー5Bの切り替えに時間差を設けるため、下段ダンパー5B側の空圧シリンダ8Bに、空圧源17からタンク18、減圧弁19、パイロット操作切換弁14を介して圧気を供給し、パイロット操作切換弁14を電磁弁15と遅延弁16でパイロット操作することにより空圧シリンダ8Bを伸縮して、下段ダンパー5Bの切り替えを行うように回路が構成されている。作動管路には、スピードコントローラ13が設けられているが、これは遅延手段ではなく開閉動作の速度調整を目的として設けられたものである。
上段ダンパー5A側の空圧シリンダ8Aの回路(図示略)は、遅延弁16が設けられていないが、その他の構成は下段ダンパー5B側の空圧シリンダ8Bの回路と同様である。 ダンパー5の切り替えの際には、先ず上段ダンパー5Aが図2に示すように切り替えられ、搬送物Mの補助シュート4への投入が開始される。このとき、電磁弁15のソレノイドへの通電が遮断され、パイロット操作切換弁14が切り換えられるが、遅延弁16がその切り換えに遅延を与えるので、下段ダンパー5Bは所定の遅延時間経過後に図3に示すよう切り替えられる。
この回路では、下段ダンパー5Bの作動の遅延手段に、遅延弁16、パイロット操作切換弁14が用いられているので、図4の回路構成に比べると遅延手段のコストは高くなるが、より精密な遅延時間の制御が可能である。
本発明の実施の一形態を示す長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置の構成図である。 上段ダンパーを切り替えた状態の説明図である。 下段ダンパーを切り替えた状態の説明図である。 ダンパーの空圧シリンダの回路図である。 切替え時の状態を示すダンパーの空圧シリンダの回路図である。 本発明の他の実施の形態を示す長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置の下段ダンパー側の空圧シリンダの回路図である。 従来の長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置の構成図である。 従来の長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置のダンパーを切り替えた状態の説明図である。
符号の説明
1 長距離コンベヤ
2 短距離コンベヤ
3 ヘッドシュート
4 補助シュート
5 ダンパー
5A 上段ダンパー
5B 下段ダンパー
6 主シュート
7 振動フィーダ
8A、8B 空圧シリンダ
9A、9B 電磁弁
10A、10B スピードコントローラ
13 スピードコントローラ
14 パイロット操作切換弁
15 電磁弁
16 遅延弁
17 空圧源
18 タンク
19 減圧弁
M 搬送物

Claims (3)

  1. 長距離コンベヤの後段に短距離コンベヤが敷設されたコンベヤラインにおいて、長距離コンベヤのヘッドシュートに、搬送物を後段の短距離コンベヤ上に供給可能な補助シュートと、補助シュート内の搬送物を後段の短距離コンベヤ上に切り出す切出し手段と、非常停止時に長距離コンベヤの搬送物を補助シュート側へ投入するよう切り替えるダンパーとを備えたことを特徴とする長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置。
  2. ダンパーが、切り替えに時間差を設けた二段ダンパーであることを特徴とする請求項1記載の長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置。
  3. ダンパーを切り替えるアクチュエータが、空圧シリンダであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の長距離コンベヤのシュート閉塞防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012025574A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Jfe Steel Corp バラ物装入用コンベヤ
KR101365528B1 (ko) 2012-03-08 2014-02-25 (주)포스코 로드 디텍팅 기능을 갖는 클리닝 댐퍼를 이용한 원료 이송 장치
CN104495338A (zh) * 2014-11-05 2015-04-08 北方重工集团有限公司 一种电动双翻板五通卸料装置
CN112678490A (zh) * 2020-12-08 2021-04-20 娄底市仨匠新型环保建材有限公司 一种用于五金件加工的料物传送装置

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