JP2006198814A - 紙製緩衝材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 切れ目と繋ぎ部を交互に多数形成することにより、2枚の枚葉紙14を一連不可分に連設させて一次紙製緩衝材を得た上、一次紙製緩衝材20aを切れ目方向に圧縮することにより、断面形状が略波状である二次紙製緩衝材を得る。
【選択図】 図4
Description
この発明に係る紙製緩衝材の製造装置は、上下に間隔を設けて一対のローラが配置され、上方に位置するローラに、ローラの円周方向に、かつ、ローラの軸芯方向に一定の間隔を隔てて多数の凸部が形成されている。
この上方に位置するローラの前記の凸部の円周面の周縁に切り込み刃が形成されている。さらに、前記の凸部の対向する円周面の一部に切欠部が形成されている。
これらの隣接する凹部間に膨出部が形成され、これらの膨出部には、上方に位置するローラの切り込み刃と切欠部と同様に切り込み刃と切欠部が設けられている。
そして、これらの両ローラのそれぞれの凹部と凸部は互いに噛み合う状態に嵌合されている。
。
他方、下方に位置するローラ10bの円周方向に、かつ、前記ローラ10bの軸芯方向に一定の間隔を隔てて多数の凹部10fが形成されることにより、隣接する前記の凹部10f間に膨出部10gが形成され、
前記の膨出部10gの対向する円周面の一部に切欠部10dが形成され、下方に位置するローラ10bの前記の膨出部10gの円周面の周縁辺が切り込み刃10hとして形成され、
前記の上方のローラ10aと下方のローラ10bのそれぞれの凸部10c凹部10fが互いに噛み合う状態に嵌合されてなる紙製緩衝材の製造装置12が設けられ、
回転する前記の一対のローラ10a、10b間に、
故紙、新聞紙、パンフレット、広告用チラシなどの枚葉紙14を挿入させ、
前記の紙製緩衝材の製造装置12の切り込み刃10e、10hと切欠部10d、10dを介して前記の枚葉紙14に切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成することにより紙製緩衝材を得る方法において、
前記の枚葉紙14を少なくとも2枚連接させた紙製緩衝材20aを得るに際して、
第1番目の枚葉紙14n1を回転する一対のローラ10a、10b間に挿入させて前記の切り込み刃10e、10hと切欠部10d、10dを介して第1番目の枚葉紙14n1の先端部から中間部にかけて順次に切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成させるとともに、
一方、切れ目16と繋ぎ部18を交互に形成させる途中の第1番目の枚葉紙14n1の後端部上に第2番目の枚葉紙14n2の先端部を積層させ、積層させた第1番目の枚葉紙14n1の後端部と第2番目の枚葉紙14n2の先端部に前記の切り込み刃10e、10hと切欠部10d、10dを介して切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成すると同時に、前記の枚葉紙14群の積層部分を互いに接合させ、かつ、第2番目の枚葉紙14n2の中間部から後端部にかけて切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成することにより、前記の枚葉紙14群を一連不可分に連設させることを特徴とする紙製緩衝材の製造方法である。
背景技術では、枚葉紙の長さに制約を受けたので必然的に紙製緩衝材の長さが制約され、その用途に制約を受けたが、この発明では、故紙による枚葉紙を連接できるので、被包装物の長さに対応させて任意の長さを備えた紙製緩衝材を得ることができる。
紙製緩衝材が断面形状が略波状であるから、一層、緩衝機能に優れた紙製緩衝材を得ることができる。
該装置12自体の構成は、基本的に背景技術と異なる点は少ないから、詳細についての説明は背景技術の説明と図面の記載を援用し、この発明の実施に必要な構成を説明する。
上方に位置するローラ10aに、ローラ10aの円周方向に、かつ、前記ローラ10aの軸芯方向に一定の間隔を隔てて多数の凸部10cが形成されている。 前記の凸部10cの対向する円周面の一部に切欠部10d、10dが形成され
、上方に位置するローラ10aの前記の凸部10cの円周面の周縁辺が切り込み刃10eとして形成されている(図1、図2、図4を参照)。
前記の膨出部10gの対向する円周面の一部に切欠部10d、10dが形成され、下方に位置するローラ10bの前記の膨出部10gの円周面の周縁辺が切り込み刃10hとして形成されている(図1、図2、図4を参照)。
図2を参照して明らかなように、矢印方向に上下一対のローラ10a、10bを回転させ、ローラ10a、10b間に第1番目の枚葉紙14n1の先端部を挿入させ、一対のローラ10a、10bに設けられた切り込み刃10e、10hと切欠部10d、10dを介して第1番目の枚葉紙14n1の先端部から中間部にかけて順次に図3に示されるように不連続の切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成する。
なお、この発明では、枚葉紙14として新聞紙、パンフレット、広告用チラシなどの故紙を挙げたが、故紙に制約することなく、正規の枚葉紙を採用することを妨げない。
この場合、接合手段は、とくに必要としない。
回転する上下一対のローラ10a、10bを通過する2枚の枚葉紙14は、ローラ10a、10bにより圧力を受けると同時にさらに切り込み刃10e、10hによる圧力を受けることになるから、接合手段を別に設ける必要がない。
紙製緩衝材20aが得られる(図3を参照)。
第3番目14n3以上の枚葉紙を連接することは、必要に応じて採用できる。
上記の工程により、回転する上下一対のローラ10a、10bを通過する2枚の枚葉紙14には、切れ目16と繋ぎ部18が交互に多数形成され、同時に2枚の枚葉紙14は連接されるが、連接された長尺の紙製緩衝材20aを切れ目16方向に圧縮することにより、断面形状を略波状にする圧縮手段34について説明する。
下部受板26のローラ10a、10b側は、傾斜部26aとして設けられ、一対のローラ10a、10bの接線方向に下方から上方に向けて傾斜され、ローラ10a、10bから送り出される枚葉紙14の下面を誘導できるように図られている。
ローラ10a、10bから遠ざかる下部受板26の大部分は、水平部26bとして設けられ、枚葉紙14の下面を支持するようにしてある。
上部受板28は、ローラ10a、10b側の固定板28aとローラ10a、10bから遠ざかる可動板28bから構成されている。
。
また、可動板28bの先端部上には分銅32が載置されている。
一方、可動板28bは分銅32が載置されることにより、自由に回動することなく、過度の浮き上がりが抑制される。
この結果、下部受板26と上部受板28の前方側において繰り出し応力を受けつつある長尺の紙製緩衝材20aに緩いながらブレーキがかかることになり、
下部受板26と上部受板28の前方側に近い位置ほど強制的に凝集状態を構成
する。
可動板28b上の分銅32の載置位置を変更させてことにより、長尺の紙製緩衝材20aに対する重量を増加させ、あるいは減少させることにより、長尺の紙製緩衝材20aに対する負荷を調整して、断面形状における波の大小を変更できる。
10b ローラ
10c 凸部
10d 切欠部
10e 切り込み刃
10f 凹部
10g 膨出部
10h 切り込み刃
12 紙製緩衝材の製造装置
14 枚葉紙
16 切れ目
18 繋ぎ部
20a 紙製緩衝材
20b 紙製緩衝材
22 回転軸
24 架台
26 下部受板
26a 下部受板の傾斜部
26b 下部受板の水平部
28 上部受板
28a 上部支持板
28b 上部支持板の固定部
30 上部支持板の可動部
32 分銅
34 圧縮手段
Claims (2)
- 上下に間隔を設けて一対のローラ10a、10bが回転自在に配置され、上方に位置するローラ10aに、ローラ10aの円周方向に、かつ、前記ローラ10aの軸芯方向に一定の間隔を隔てて多数の凸部10cが形成されると共に、前記の凸部10cの対向する円周面の一部に切欠部10dが形成され、上方に位置するローラ10aの前記の凸部10cの円周面の周縁辺が切り込み刃10eとして形成され、
他方、下方に位置するローラ10bの円周方向に、かつ、前記ローラ10bの軸芯方向に一定の間隔を隔てて多数の凹部10fが形成されることにより、隣接する前記の凹部10f間に膨出部10gが形成され、
前記の膨出部10gの対向する円周面の一部に切欠部10dが形成され、下方に位置するローラ10bの前記の膨出部10gの円周面の周縁辺が切り込み刃10hとして形成され、
前記の上方のローラ10aと下方のローラ10bのそれぞれの凸部10cと凹部10fが互いに噛み合う状態に嵌合されてなる紙製緩衝材の製造装置12が設けられ、
回転する前記の一対のローラ10a、10b間に、
故紙、新聞紙、パンフレット、広告用チラシなどの枚葉紙14を挿入させ、
前記の紙製緩衝材の製造装置12の切り込み刃10e、10hと切欠部10d、10dを介して前記の枚葉紙14に切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成することにより紙製緩衝材を得る方法において、
前記の枚葉紙14を少なくとも2枚連接させた紙製緩衝材20aを得るに際して、
第1番目の枚葉紙14n1を回転する一対のローラ10a、10b間に挿入させて前記の切り込み刃10e、10hと切欠部10d、10dを介して第1番目の枚葉紙14n1の先端部から中間部にかけて順次に切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成させるとともに、
一方、切れ目16と繋ぎ部18を交互に形成させる途中の第1番目の枚葉紙14n1の後端部上に第2番目の枚葉紙14n2の先端部を積層させ、積層させた第1番目の枚葉紙14n1の後端部と第2番目の枚葉紙14n2の先端部に前記の切り込み刃10e、10hと切欠部10d、10dを介して切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成すると同時に、前記の枚葉紙14群の積層部分を互いに接合させ、かつ、第2番目の枚葉紙14n2の中間部から後端部にかけて切れ目16と繋ぎ部18を交互に多数形成することにより、前記の枚葉紙14群を一連不可分に連設させることを特徴とする紙製緩衝材の製造方法。 - 該紙製緩衝材20aを切れ目16方向に圧縮することにより、断面形状が略波状であることを特徴とする請求項1記載の紙製緩衝材の製造方法。
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