JP2006198770A - ボールペン - Google Patents

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Abstract

【目的】
低粘度のインキを使用したボールペンであって、スプリングの棒軸部前端にカットにともなうバリがあても、スプリングがチップ内に容易に且つ、安定した位置に挿着可能であり、また、先端ボールはチップのボール抱持部の内面に密接し、筆記に際して円滑に回転して、筆記掠れの無い、良好な筆記性能を発揮できる。
【構成】
複数箇所の内方突起により形成された受け座を有するパイプ状チップが継ぎ手の先端に設けられ、前記受け座に背面を当接すると共にチップ先端部に先端ボールが回転自在に抱持されて、また、受け座の中心部に形成された孔に挿通自在な当接ボールが先端ボールの背面に当接した状態に配設され、さらに、その当接ボールの背面にスプリング先方の棒軸部前端が当接し、棒軸部前端が当接ボールを介して先端ボールの背面を押圧して、先端ボールがチップのボール抱持部の内縁に密接されてインキの流出が阻止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スプリングの押圧で先端ボールがチップのボール抱持部の内縁に密接されて、インキの流出が阻止されるよう構成されたパイプ状チップを有するボールペンの改良に関する。
特開2002−067566 特開2002−086977 特開2003−260891
一般に、低粘度のインキ(筆記時の先端ボールの回転で粘性が低下してインキが流出される剪断減粘性を有した水性インキまたは低粘度の油性インキなど)を使用したボールペンは、上向き筆記や衝撃によって生じるインキの逆流とチップ側を下向きに置いた時の直流の問題があり、筆記具内や手、衣服等を汚損する虞がある。また、上向き筆記、衝撃が加わった時の先端ボール背面の空気巻き込みに伴うインキ切れで起きる筆記掠れや、先端ボールとチップ抱持部の内縁との間の乾燥で起きる筆記掠れ等の問題がある。
そこで、問題を解消する手段として、
インキの後端に筆記時のインキの消耗に追随して移動するが、インキの自重や衝撃に対してインキの逆流を抑制するグリース状のフォロアが設けられている。
また、チップの後端とインキ収容部との間に弁体を遊嵌した弁室を設け、上向き筆記や衝撃に対して弁体がインキの導孔を閉塞してインキが逆流するの防止するよう設けられている。
また、先端ボールの背面をスプリングで押圧して先端ボールをチップのボール抱持部の内縁に密接し、インキの直流防止と筆記先端部の乾燥を防止するように設けられている。 また更に、以上の手段を併用して安全性や信頼性を高める工夫がなされている。
上記特許文献1には、先端ボールの背面を押圧するスプリングの端面はカットしたままなので、スプリングを配設する際、ストレート部(棒軸部)の先端面の角部やバリがチップ内面に引っ掛かり、所定の位置にコイルスプリングを配設できず、ボールが押圧されないという問題が指摘されている。
また、問題を解決する手段として、「チップ先端にボールを回転自在に抱持し、チップ内に、中央にインキ流通孔と該インキ流通孔に連通する放射状に延びた放射状溝を有した、前記ボールが当接するボール座を設け、コイル線材からなる先端にストレート部を有するコイルスプリングを、ストレート部が前記インキ流通孔を通ってボールの後端に当接させて配設し、ボールをチップ先端縁に押圧してなるボールを筆記媒体とするペン先部構造において、前記コイルスプリングのストレート部の先端面に丸みを形成したこと、また、丸みがバレル研磨によって形成されること」などが示されている。
上記特許文献2には、押圧部材は内径の小さなチップ内に挿入し、さらに縮径されたボールハウス背後の通孔内に挿入する必要があるために、バリの突出量が小さい場合でもチップ内への挿入による装填時に引っ掛りで手数を要するばかりでなく、装填時にバリが欠落してチップ内に落下し、インク又は塗布液の充填後に該インク等に混入し、筆記又は塗布時に支障をきたす虞があること、また、インク中に混入したバリが転写ボールに付着すると、該ボールの回転不良により筆記掠れや不書きの原因になるとともに、正常な弁機能が確保されずインク漏れやインク乾燥の原因となることが指摘されている。
また、問題を解決する手段として、「チップ先端のボールハウス内にボールを回転自在に抱持し、該ボールを棒状押圧部材の先端により弾性的に押圧している筆記具において、前記押圧部材の先端面外周を面取りしてなることを特徴とする。本発明における筆記具は、ボールペン又はボールペン用レフィールあるいは修正液や化粧液などの塗布具等であり、上記押圧部材は、コイルスプリングの一端側に直線状一体に延出した押杆部であり、あるいはスプリングにより付勢されている可動子の押杆部である。本発明によれば、押圧部材すなわち押杆部の先端面外周が面取りされているので、バリが残存していることによる前記障害を解消することができる。」と記載されている。
上記特許文献3には、スプリングは、成形後、切断により得られるため、スプリングのストレート部の先端は、エッジやバリ等が生じたり、傾斜面状等の不安定な形状になりがちである。そのため、ストレート部の先端とボールの後面との安定した接触が維持できず、ボールを適正に前方へ押圧できなかったり、ボールの円滑な回転が得られない恐れがある。また、チップ本体内にスプリングのストレート部を挿入する際、ストレート部の先端が、スプリングの供給途中で引っ掛かり、スプリングの円滑な挿入組立性が低下する恐れがある事が指摘されている。
また、問題を解決する手段として、「本発明は、チップ本体2の先端に筆記用ボール21が内向きの先端縁部22により回転可能に抱持され、ストレート部31を備えたスプリング3により、前記ボール21が前方に押圧されて前記先端縁部22の内面に密接されてなるボールペンであって、前記ストレート部31の先端をバレル研磨加工し、前記ストレート部31の先端を前記ボール21の後面に当接させてなること(請求項1)を要件とする。更に、前記ストレート部31の先端が、凸曲面状に形成されてなること(請求項2)を要件とする。更に、前記ストレート部31の先端に形成された凸曲面が球面状であり、前記球面の曲率半径が、ストレート部31の外径の半径と略等しく設定されてなること(請求項3)を要件とする。更に、前記チップ本体2が金属製パイプよりなり、前記チップ本体2の先端に内向きの先端縁部22を形成すると共に、前記チップ本体2の先端近傍側壁にボール受け座用の複数の内方突起23を形成し、前記先端縁部22と前記内方突起23との間でボール21を回転可能に抱持してなること(請求項4)を要件とする。」と記載されている。
本発明の課題は、低粘度のインキ(筆記時の先端ボールの回転で粘性が低下してインキが流出される剪断減粘性を有した水性インキ又は低粘度の油性インキなど)を使用し、上向き筆記や衝撃によって生じるインキの逆流とチップ側を下向きに置いた時の直流を防止可能とし、上向き筆記、衝撃が加わった時の先端ボール背面の空気巻き込みに伴うインキ切れで起きる筆記掠れを防止可能とし、先端ボールとチップ抱持部の内縁とのシール不完全に伴う乾燥で起きる筆記掠れの防止可能とするボールペンであって、
スプリングの捲線部の前端に形成された棒軸部前端にカットにともなうバリがあても、スプリングがチップ内に容易に且つ、安定した位置に挿着可能であり、また、先端ボールはチップのボール抱持部の内面に密接し、筆記に際して円滑に回転して、筆記掠れの無い、良好な筆記性能を発揮できるボールペンを提供可能とする。
本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明に係るボールペンは、継ぎ手の先方にボールペンのチップを、後方にインキ収容管を有して、インキ収容管には低粘度のインキが充填されて成るボールペンに於いて、複数箇所の内方突起により形成された受け座を有するパイプ状チップが継ぎ手の先端に設けられ、前記受け座に背面を当接すると共にチップ先端部に先端ボールが回転自在に抱持されて、また、受け座の中心部に形成された孔に挿通自在な当接ボールが先端ボールの背面に当接した状態に配設され、さらに、その当接ボールの背面にスプリング先方の棒軸部前端が当接し、棒軸部前端が当接ボールを介して先端ボールの背面を押圧して、先端ボールがチップのボール抱持部の内縁に密接されてインキの流出が阻止されるよう構成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明に係るボールペンは、請求項1に記載のボールペンに於いて、継ぎ手の先端にパイプ状チップの長手外周部を嵌着するホルダーが設けられ、そのホルダー後方の継ぎ手内孔の後方段部に捲線部の後端を当接した状態で前方にスプリングが附勢されて、その捲線部が前記後方内孔に位置されると共にその捲線部の先方に直線状の棒軸部が延設されてなる。
請求項3に記載の発明に係るボールペンは、請求項1に記載のボールペンに於いて、継ぎ手の先端にホルダーが圧着され、継ぎ手後方の軸心に弁室が設けられて、弁室の後部にテーパー状又は球面状の弁体受け座が設けられ、その弁体受け座に密接可能とする弁体が弁室内に遊嵌されて、また、ホルダーの後端に所要数のリブが設けられて前記弁室の前端に位置され、チップ側が上向きの時に弁体が弁体受け座に密接して導孔が密閉され、チップ側が下向きの時に前記密閉状態が解除されると共に前記リブの後端に弁体が当接して導孔、弁室、リブとリブの間に形成された溝等を通じてチップ内にインキが流入するように構成されてなる。
請求項4に記載の発明に係るボールペンは、請求項1に記載のボールペンに於いて、継ぎ手の軸心に弁室を有したブッシュが固定され、弁室の後端に弁体受け座が、弁室の前部周壁に所要数の突条が設けられて、弁体受け座に密接可能とする弁体が前記突条を弾性変形させて弁室内に抜出不能で遊嵌され、前記ブッシュの前端にスプリングの捲線部の後端が当接されてなる。
請求項5に記載の発明に係るボールペンは、請求項1に記載のボールペンに於いて、チップ後方の継ぎ手の軸心にスプリングの捲線部が収容される内孔部が設けられ、その内孔部の周面に所要数の突条が形成されて、スプリングが継ぎ手後端から挿着されたときに、スプリングの捲線部の後端が前記突条に弾性的に係止されてなる。
本発明のボールペンは、スプリングの捲線部の前端に形成された棒軸部前端にカットにともなうバリがあても、棒軸部前端と先端ボールとの間に当接ボールが介在するので先端ボールはチップのボール抱持部の内面に密接し、筆記に際して円滑に回転して、筆記掠れの無い、良好な筆記性能を発揮できる。また、棒軸部前端を受け座の後端に位置させることが可能となるので、引っ掛る問題いが無くスプリングをチップ内に容易に挿着することが可能となる。また、棒軸部前端は、積極的に回転しない当接ボールに接触した状態にあるので、バリが欠落してインク中に混入したり、先端ボールに付着して先端ボールの回転を阻害するような問題は無い。また、当接ボールは球体で方向性がないので容易に所定の位置に挿着可能であり、且つ、バレル研磨等の煩雑な工程と比較しても安価に提供可能である。
このボールペンは、インキは静的には高い粘性を有し、筆記時の先端ボールの回転によりインキの粘性が低下してインキがスムーズに流出される剪断減粘性を有した水性インキ(以下中粘度インキと呼ぶ)または低粘度の油性インキが充填され、更にインキ収容管には、インキの揮発防止と流れ出し防止のためのグリース状のフォロアと必要により耐落下性能向上のためのフォロア棒が設けられている。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態を示している。先ず、図に示すように、継ぎ手3の前半に係止筒部7と後半に嵌合筒部12を設け、前側の係止筒部7には円周上の所要位置に軸方向前方に傾斜したリブ8が設けられている。また、係止筒部7には前端より中心部にホルダー嵌着孔3aが形成されている。一方、ホルダー10は前端より中心部にチップ嵌着孔10aを有し、後端に所要数のリブ11が形成されている。また、ホルダー10のチップ嵌着孔10aにチップ5が後端側から挿入されて固着される。
継ぎ手3は弾性変形可能な合成樹脂により一体成形で構成されており、前記ホルダー嵌着孔3aに連通して後方に弁室16が形成されている。
また、弁室16の後端にはテーパー状または球面状の弁体受け座14が形成され、弁体受け座14の中心から後端に貫通した導孔19が設けられている。
また、弁室16内にボール状の弁体18が遊嵌される。
ところで、チップ5はステンレス等のパイプで、外周の複数箇所の内方突起により形成され、中心部の孔の周縁にインキ流入可能なチャンネルを有した受け座5bに、先端ボール5aが略当接した状態で先端ボール5aが回転自在に抱持されるようにかしめられている。
以上により、上記ホルダー10が上記継ぎ手3のホルダー嵌着孔3aに嵌着される。この状態でチップ側が下向きの時に上記弁体18がホルダー10のリブ11の後端に当接状態となり、インキが導孔19、弁室16、リブとリブの間の溝等を通じてチップ5の内孔に流入可能となる。
また、継ぎ手3の前記係止筒部7の後端には鍔部13が設けられ、鍔部13の後方には嵌合筒部12が延設されている。嵌合筒部12の外周には筒状のインキ収容管4がその先端を鍔部13の後端に当接して圧入固着される。
また、インキ収容管4の内径部が継ぎ手3の導孔19に連通している。インキ収容管4内には基本的には低粘度であるが、静的には高い粘性を有し、筆記時のボールの回転で粘性が低下してインキが流出可能となる剪断減粘性を有したインキまたは低粘度の油性インキが充填され、インキの後端にインキの消耗と共にインキ面に接触して追随して移動可能なグリース状のフォロアが充填される。また、フォロア内に該フォロアと略同等の比重を有する樹脂製のフォロア棒が浸漬される。尚、フォロア棒は必要により(インキ収容部断面径が大きく、インキのヘッドが大きくなる。また、インキの粘性が低く、インキのヘッドが支えきれない等の場合)設けられる。また、フォロア棒は丸または異形断面を有した棒状、筒状、カップ状など特に形状は限定されない。(図示せず)
以上のように、継ぎ手3にチップ5とインキを充填したインキ収容管4を固着して構成されたボールペンのリフィールを軸筒1に挿入して、軸部6の前面に継ぎ手3の鍔部13の後端縁を衝合させて、内面部に段部9を設けた口金2を、その段部9を継ぎ手3の前記リブ8の周面に衝合せしめた状態で軸筒1の軸部6に螺着させ、また、軸筒1の後端に尾栓等が止着されて(図示せず)ボールペンが構成される。
ところで、チップ内孔で先端ボール5aの受け座5bの中心部に形成された孔に挿通自在に当接ボール20が挿入され、当接ボール20は先端ボール5aの背面に当接した状態となされ、さらに、後方にスプリング17が挿着される。スプリング17は先方に直線状の棒軸部17aと後方に捲線部17bが形成されてなり、チップ5内孔に棒軸部17aが挿入されて前記当接ボール20の背面に棒軸部17a前端が当接する。
スプリング17は、捲線部17bがホルダー10の後方で継ぎ手3軸心の内孔(弁室16)に位置され、且つ、捲線部17bの前方部位がホルダー後端のリブ11の外周に位置される。また、捲線部17bの後端が内孔後端の段部15に当接されて、前記棒軸部17aの前端が当接ボール20を介して先端ボール5aの背面を押圧して、先端ボール5aがチップ5のボール抱持部5cの内縁に密接されてインキの流出が阻止可能となる。
また、上述したように弁体18はリブ11後端の受け座11aと弁室16後端の弁体受け座14との間で自由動する。
ところで、上述した継ぎ手3とインキ収容管4は一体の樹脂成形品とすることも可能である。また、継ぎ手3とインキ収容管4を直接筆記具の軸体とすることも可能である。
また、上述した実施形態の弁体はボール状で示しているが、弁体は軸状で両端面がテーパー状又は球面状に形成され、必要によって側面にインキ誘導のための溝が形成されるように構成することも可能である。
図3は本発明の第2の実施形態を示している。
当該実施形態は、第1の実施形態に対して弁体を有さない構造を示すもので、他の構成は同じなので説明は省略する。
図4は本発明の第3の実施形態を示しており、以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
先ず、図に示すように、継ぎ手21の前半に係止筒部21bと後半に嵌合筒部21cを設け、さらに係止筒部21bの先方にはホルダー部21aがそれぞれ一体に設けられている。また、係止筒部21bには円周状の所要位置に軸方向前方に傾斜したリブが設けられている。また、前記ホルダー部21a前端より中心部にチップ嵌着孔が形成され、そこにチップ5が後端側から圧入されている。
継ぎ手21は弾性変形可能な合成樹脂により一体成形で構成されており、上記チップ嵌着孔に連通して後方に大径に拡開した孔部が形成されている。
一方、ブッシュ22は軸心に弁室22aを有し、その弁室22aの後端にテーパー状または球面状の弁体受け座22bが設けられ、前端に所要箇所で内方に突出した突条22cが設けられている。また、弁体受け座22bの中心から後端に貫通した導孔が設けられている。また、ブッシュ22の外周部に円周状に突部22dが形成されている。
図5は本発明の第4の実施形態を示しており、以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
チップ後方の継ぎ手25の軸心にスプリング26の捲線部26bが収容される内孔部が設けられ、その内孔部の周面に所要数の突条25aが形成されて、スプリング26が継ぎ手後端から挿着されたときに、スプリングの捲線部26b後端の密着巻部後端が前記突条25aの前端に継ぎ手の弾性変形によって係止される。
(作用)
第1の実施形態について説明する。
図1はチップ5を下向きにした筆記前の状態を示しており、その時、弁体18はホルダー10後端の受け座11aの後端に当接状態となり導孔19が開放される。インキ収容管4から導孔19を経て弁室16に入ったインキは先端ボール5aの背面まで誘導される。 尚、この状態では、スプリング17の棒軸部17aの押圧で当接ボール20を介して先端ボール5aがチップのボール抱持部5cの内縁に密接されるのでインキの直流が防止される。また、筆圧により先端ボール5aが微小に後退するので隙間を生じてインキが流出可能となり、筆記により先端ボール5aの回転で粘性が低下してインキが流出され、ボテが無く、濃度の高い筆記が可能となる。
尚、先端ボール5aの背面には受け座5b(チップ外周に複数箇所の内方突起により形成され、中心部の孔の周縁にインキ流入可能なチャンネルが形成される)に先端ボール5aが略当接した状態で先端ボール5aが回転自在に抱持されるようにかしめられている。 中心部の孔には当接ボール20が遊嵌し、チップ5内のインキはチャンネル及び中心部の孔と棒当接ボール20との間の隙間を通じて先端ボール5aの背面に誘導される。
また、チップ5を上向きにした図2の状態では、弁体18が弁室16の弁体受け座14に密接して導孔19を密閉するので、上向き筆記で先端ボール5a背面のインキがなくなってもインキが逆流しない。従って、チップ5を下向きにした時にインキが即流出可能となり、筆記で掠れが防止される。
(因みに弁体を有しない構造では、上向き筆記でインキが逆流方向に作用するのでチップ内に空気を巻き込み、下向き筆記で即インキが追随せず掠れが生じる。また、上向き筆記の繰り返しで空気の巻き込みが累積される問題が有る。)
また、先端ボール5aは常時ボール抱持部5cの内縁に密接しているので先端部位の乾燥で筆記掠れが防止される。また、先端ボール5aと弁体18の共同作用で上向き筆記や衝撃が加わっても空気の巻き込みが防止されるので筆記掠れが防止される。尚、インキの直流及び逆流はスプリング17による先端ボール5aへの押圧で果たされるが、ボール抱持部5cの加工バラツキによる先端ボール5aとの密接不完全状態や、ボール抱持部5cと先端ボール5aとの隙間に固形物が付着した場合の密接不完全状態を補足して、インキの大きなヘッドを支えてインキの逆流を確実に防止することと、空気巻き込みの緩和(掠れ防止)をするよう共同する。
また、実施形態のボールペンのリフィールは軸筒1に搭載された際に、継ぎ手3の鍔部13が軸部6の前端に衝合した状態で口金2が螺着され、そのとき、係止筒部7のリブ8が口金2の段部9に食いつき状に衝合するので、チップ5は口金2との間でガタ止めされる。また、実施形態のボールペンのリフィールは、先端シールを必要としないノック式ボールペン等のリフィールとすることも可能である。その場合、特に無理な筆記や落下衝撃で先端ボールが脱落した場合のインキ直流防止が重要となる。
尚、第2、第3、第4の実施形態は、上記第1の実施形態と基本的な作用について同じなのでその説明は省略する。
本発明の第1の実施形態であるボールペンの縦断面図で、チップを下向きにした状態を示している。 本発明の第1の実施形態であるボールペンの縦断面図で、チップを上向きにした状態を示している。 本発明の第2の実施形態であるボールペンの縦断面図で、チップを上向きにした状態を示している。 本発明の第3の実施形態であるボールペンの縦断面図で、チップを上向きにした状態を示している。 本発明の第4の実施形態であるボールペンの縦断面図で、チップを上向きにした状態を示している。 チップ先端部の要部を拡大して断面図である。
符号の説明
1 軸筒
2 口金
3 継ぎ手
4 インキ収容管
5 チップ
5a 先端ボール
5b 受け座
5c ボール抱持部
6 軸部
7 係止筒部
8 リブ
9 段部
10 ホルダー
10a チップ嵌着孔
10b 段部
11 リブ
11a 受け座
12 嵌合筒部
13 鍔部
14 弁体受け座
15 段部
16 弁室
17 スプリング
17a 棒軸部
17b 捲線部
18 弁体
19 導孔
20 当接ボール
21 継ぎ手
21a ホルダー部
21b 係止筒部
21c 嵌合筒部
22 ブッシュ
22a 弁室
22b 弁体受け座
22c 突条
22d 突部
23 スプリング
23a 棒軸部
23b 捲線部
24 弁体
25 継ぎ手
25a 突条
26 スプリング
26a 棒軸部
26b 捲線部














Claims (5)

  1. 継ぎ手の先方にボールペンのチップを、後方にインキ収容管を有して、インキ収容管には低粘度のインキが充填されて成るボールペンに於いて、
    複数箇所の内方突起により形成された受け座を有するパイプ状チップが継ぎ手の先端に設けられ、前記受け座に背面を当接すると共にチップ先端部に先端ボールが回転自在に抱持されて、また、受け座の中心部に形成された孔に挿通自在な当接ボールが先端ボールの背面に当接した状態に配設され、さらに、その当接ボールの背面にスプリング先方の棒軸部前端が当接し、棒軸部前端が当接ボールを介して先端ボールの背面を押圧して、先端ボールがチップのボール抱持部の内縁に密接されてインキの流出が阻止されるよう構成されたことを特徴とするボールペン。
  2. 継ぎ手の先端にパイプ状チップの長手外周部を嵌着するホルダーが設けられ、そのホルダー後方の継ぎ手内孔の後方段部に捲線部の後端を当接した状態で前方にスプリングが附勢されて、その捲線部が前記後方内孔に位置されると共にその捲線部の先方に直線状の棒軸部が延設されてなる請求項1に記載のボールペン。
  3. 継ぎ手の先端にホルダーが圧着され、継ぎ手後方の軸心に弁室が設けられて、弁室の後部にテーパー状又は球面状の弁体受け座が設けられ、その弁体受け座に密接可能とする弁体が弁室内に遊嵌されて、また、ホルダーの後端に所要数のリブが設けられて前記弁室の前端に位置され、チップ側が上向きの時に弁体が弁体受け座に密接して導孔が密閉され、チップ側が下向きの時に前記密閉状態が解除されると共に前記リブの後端に弁体が当接して導孔、弁室、リブとリブの間に形成された溝等を通じてチップ内にインキが流入するように構成されてなる請求項1に記載のボールペン。
  4. 継ぎ手の軸心に弁室を有したブッシュが固定され、弁室の後端に弁体受け座が、弁室の前部周壁に所要数の突条が設けられて、弁体受け座に密接可能とする弁体が前記突条を弾性変形させて弁室内に抜出不能で遊嵌され、前記ブッシュの前端にスプリングの捲線部の後端が当接されてなる請求項1に記載のボールペン。
  5. チップ後方の継ぎ手の軸心にスプリングの捲線部が収容される内孔部が設けられ、その内孔部の周面に所要数の突条が形成されて、スプリングが継ぎ手後端から挿着されたときに、スプリングの捲線部の後端が前記突条に弾性的に係止されてなる請求項1に記載のボールペン。











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JP2010240931A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Pilot Corporation ボールペンチップ

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JP2010240931A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Pilot Corporation ボールペンチップ

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