JP2006198704A - 切削インサートのクランプ機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 切削インサート31を挟み込むことによりクランプする切削インサート31のクランプ機構であって、インサート31は着座面をなす底面を有し、この底面は一対の斜面によって凸V字状に形成されるとともに、インサート取付座17には、一対の傾斜面によってV字溝18が形成された第1取付部20と、第1取付部20の後方に設けられた第2取付部25とが具備され、第2取付部25には、インサート31の一対の斜面のうちの一方の斜面が当接される底面支持部と、一方の斜面に対向するインサート31の側面と当接される側面支持部24と、底面支持部と側面支持部24との間に形成されてインサート31の底面の他方の斜面に対して後退する溝部22とが設けられたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
このようなクランプ機構が適用されたインサート着脱式工具では、工具を横送りした際の送り分力に対しては、切削インサートのV字溝の斜面を、取付座の傾斜面と駒の周面とで受けることができ、切削インサートの移動を防止することができる。
また、インサートの後端面に形成されたV字溝に嵌合するように、インサート取付座が形成された顎部の付け根部分を凸V字状に加工することは非常に困難であり、加工コストが高くなるとともに、凸V字を精度良く加工できず、インサートを強固に固定できなくなるといった問題があった。
また、第1取付部では、凸V字状に形成された切削インサートの底面に嵌合されるようにV字溝が形成されているので、ワークがすくい面に当てられた際の切削抵抗の主分力をこの第1取付部で受けることができるとともに、切削インサートがV字溝に押し付けられることにより、切削インサートを強固に固定することができる。
図1から図7に、本発明のクランプ機構の実施形態を適用したインサート着脱式切削工具を示す。また、図8から図14にホルダを示す。
このインサート着脱式切削工具において、ホルダ11は、鋼材等から構成され、その外形が略四角柱状に形成されている。
そして、この第1取付部20の後方側には、下顎部16の当接面16Aが下方に後退した凹部21が形成されている。
また、上顎部15には、その上面に対して垂直な方向に延びる貫通孔28が形成され、貫通孔28の上部には段差部が形成されており、一方、下顎部16には、この貫通孔28と軸線を同じくするように配置された雌ネジ部29が形成されている。
また、図6に示すように、第2取付部25(図3におけるB−B断面)では、切削インサート31の着座面36がなす凸V字を形成する斜面35のうち、ヘッド部13の外側を向く斜面35aと底面支持部23とが互いに押圧され、この押圧された斜面35aに対向する側のインサート本体32の側面と側面支持部24とが互いに押圧され、インサート本体32の凸部34の上面34Aと上顎部15の当接面15Aとが互いに押圧されて固定されている。
また、図7に示すように、インサート取付座17の後端側(図3におけるC−C断面)に設けられた切欠部26には、切削加工に使用されない切刃部33が収容され、切刃部33の上面及び底面が上顎部15及びに下顎部16に当接されない状態とされている。また、インサート本体32の側面と側壁部27とが当接されている。
また、この切削工具は切削インサート31のすくい面37に沿ってインサート取付座17が設けられたシャンク部12の側面12Aの方向に向かって横送りされ(図2においては下側)、ワークに形成される溝幅を調整するように切削加工が行われる。
また、断面コの字状の溝部22を加工することで、第2取付部25の底面支持部23を形成したが、溝の底部の形状に限定は無く、この底面支持部23をなす傾斜面の角度が第1取付部20のV字溝をなす傾斜面の角度と一致していれば良い。
17 インサート取付座
18 V字溝
20 第1取付部
23 底面支持部
24 側面支持部
25 第2取付部
26 切欠部
31 インサート
36 着座面
37 すくい面
Claims (3)
- ホルダの先端部に形成されたインサート取付座に、切削インサートを装入して挟み込むことによりクランプする切削インサートのクランプ機構であって、
前記インサートは、すくい面を有する上面と、前記インサート取付座に着座される着座面をなす底面と、上面と底面とに連なる側面とを有し、前記底面は、一対の斜面によって凸V字状に形成されるとともに、
前記インサート取付座には、一対の傾斜面によってV字溝が形成された第1取付部と、前記第1取付部の後方に設けられた第2取付部とが具備され、
前記第2取付部には、前記第1取付部がなすV字溝を形成する一対の傾斜面のうちの一方の傾斜面の後端側に延びて、前記インサートの前記底面を形成する一対の斜面のうちの一方の斜面が当接される底面支持部と、前記一方の斜面に対向する前記インサートの前記側面と当接される側面支持部と、これら底面支持部と側面支持部との間に形成されて前記インサートの底面の他方の斜面に対して後退する溝部とが設けられたことを特徴とする切削インサートのクランプ機構。 - 請求項1に記載の切削インサートのクランプ機構において、
前記溝部の側壁面と前記底面支持部とが面一に連続して形成されていることを特徴とする切削インサートのクランプ機構。 - 請求項1または請求項2に記載の切削インサートのクランプ機構において、
前記第2取付部の後端側には、前記インサートの上面と底面とがホルダと当接されないように、切欠部が設けられたことを特徴とする切削インサートのクランプ機構。
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