JP2006198696A - 支持脚片並びに支持脚片を備える射出成形金型装置並びに支持脚片の製造方法。 - Google Patents

支持脚片並びに支持脚片を備える射出成形金型装置並びに支持脚片の製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 床面上に工作機械をより安定的に載置することを可能とする支持脚片並びに支持脚片の製造方法の提供。
【解決手段】 筒状に形成されるとともに剛性を備える主脚部2と、該主脚部2下面から突出するとともに環状に形成される突出部3と、該突出部3を被覆するとともに変形可能であって復元力を有する被覆部4からなることを特徴とする支持脚片1である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工作機械の下面に配され、工作機械を支持する支持脚片及び支持脚片の製造方法に関し、特に射出成形金型装置に好適に使用可能な支持脚片及び支持脚片の製造方法に関する。また、支持脚片を備える射出成形金型装置に関する。
下面に比較的脆弱な構造物が突出する工作機械を、工作機械が設置される床面から持ち上げ、支持するために支持脚片が用いられる。支持脚片により、工作機械と床面との間に空間が形成され、工作機械下面から突出する構造物を保護することが可能となる。
例えば、樹脂成形用金型装置は、キャビティを内部に備えるブロックの下面から冷却水を供給する冷却水ホースと接続するための接続ニップルが突出している。
従来において、支持脚片を備えない樹脂成形用金型装置は、その多大な重量のため、保管時においては接続ニップルを取外し、直接金型装置を床上に載置し保管し、樹脂成形用金型装置使用時においては、接続ニップルを金型装置に取り付けるといった作業を要していた。
特許文献1に開示されるが如く、支持脚片を樹脂成形用金型装置に備えることによって、樹脂成形用金型装置と床面との間には常時接続ニップルを保護するための空間が形成され、上述のような着脱作業を省略可能とすることができる。
実開昭63−18222号公報
特許文献1に開示されるような従来の支持脚片は、確実に工作機械下面と該工作機械が載置される床面との間の空間を確実に保つために剛性のある材料、例えば、金属や樹脂で形成される。しかしながら、このような材料を用いた支持脚片で工作機械を支持する場合、床面と支持脚片下面との十分でない摩擦力によって、例えば地震等があった場合に、重量のある工作機械が床面上を滑動することになる。滑動する工作機械が人間或いは他の設備に衝突すれば、多大な損害が発生することとなる。
或いは、工作機械作動時に生ずる振動によって、工作機械の位置ずれを生ずることとなる。特に、複数の工作機械が整列して配され、連続的に加工が行われる工程においては、1つの機械の製造ラインの軸が他の機械の製造ラインの軸に対してずれてしまうと、最早良好な最終製造物を得ることはできない。
したがって、従来から、床面上に安定して載置可能な支持脚片が望まれていた。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、床面上に工作機械をより安定的に載置することを可能とする支持脚片並びに支持脚片の製造方法を提供することを目的とする。更には、この支持脚片を備える射出成形金型装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、筒状に形成されるとともに剛性を備える主脚部と、該主脚部下面から突出するとともに環状に形成される突出部と、該突出部を被覆するとともに変形可能であって復元力を有する被覆部からなることを特徴とする支持脚片である。
請求項2記載の発明は、前記被覆部下面に凹凸が形成されることを特徴とする請求項1記載の支持脚片である。
請求項3記載の発明は、前記被覆部が熱可塑性エラストマ、天然ゴム及び合成ゴムからなる群から選択される材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の支持脚片である。
請求項4記載の発明は、前記突出部が、下方に向かって径大に形成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の支持脚片。
請求項5記載の発明は、キャビティが内部に形成されたブロックで構成される射出成形金型装置であって、前記射出成形金型装置は、その下面に支持脚片を備え、該支持脚片が、筒状に形成されるとともに剛性を備える主脚部と、該主脚部下面から突出するとともに環状に形成される突出部と、該突出部を被覆するとともに変形可能であって復元力を有する被覆部からなることを特徴とする射出成形金型装置である。
請求項6記載の発明は、前記被覆部下面に凹凸が形成されることを特徴とする請求項5記載の射出成形金型装置である。
請求項7記載の発明は、前記被覆部が熱可塑性エラストマ、天然ゴム及び合成ゴムからなる群から選択される材料からなることを特徴とする請求項5又は6記載の射出成形金型装置である。
請求項8記載の発明は、前記突出部が、下方に向かって径大に形成されることを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載の射出成形金型装置である。
請求項9記載の発明は、筒状に形成されるとともに剛性を備える主脚部を射出成形金型装置内に設置し、前記主脚部下面から突出された環状の突出部を前記射出成形金型装置のキャビティ内に露出させる段階と、前記キャビティ内に被覆材を射出し、前記突出部を被覆する段階からなり前記被覆材が変形可能であって復元力を有する材料からなることを特徴とする支持脚片の製造方法である。
請求項10記載の発明は、前記被覆材が、熱可塑性エラストマ、天然ゴム及び合成ゴムからなる群から選択される材料からなることを特徴とする請求項9記載の支持脚片の製造方法である。
請求項11記載の発明は、前記突出部外周面に凹部が形成され、前記被覆材が前記凹部に侵入することを特徴とする請求項9又は10記載の支持脚片の製造方法である。
請求項1記載の発明によれば、被覆部が変形可能であって復元力を備えるので、支持脚片の下面が床面と平行な方向の力を受けたとき、せん断方向の歪み変形をし、床面と平行な方向の力を吸収する。その後、復元力によって歪み変形が修正される。結果として、支持脚片の床面との当接面は床面に対して移動しない。したがって、床面上でのより高い載置安定性をもたらすことが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、被覆部下面に凹凸が形成されるので、凸部が強く圧縮され、凸部と床面との間に非常に高い摩擦力が生じ、床面上でのより高い載置安定性をもたらすことが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、被覆部が熱可塑性エラストマ、天然ゴム及び合成ゴムからなる群から選択される材料からなるので、支持脚片下面と床面との間に高い摩擦力が生じ、床面上でのより高い載置安定性をもたらすことが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、被覆部と突出部との間の高い嵌合力を得ることができ、被覆部が突出部から離れることがない。
請求項5記載の発明によれば、射出成形金型装置を床面に載置したときに、射出成形金型装置が床面と平行な方向の力を受けたとき、被覆部はせん断方向の歪み変形をし、床面と平行な方向の力を吸収する。その後、被覆部が備える復元力によって歪み変形が修正される。結果として、支持脚片の床面との当接面は床面に対して移動しない。したがって、床面上でのより高い載置安定性をもたらすことが可能となる。
請求項6記載の発明によれば、被覆部下面に凹凸が形成されるので、凸部が強く圧縮され、凸部と床面との間に非常に高い摩擦力が生じ、射出成形金型装置は、床面上でより安定して載置されることとなる。
請求項7記載の発明によれば、被覆部が熱可塑性エラストマ、天然ゴム及び合成ゴムからなる群から選択される材料からなるので、支持脚片下面と床面との間に高い摩擦力が生じ、射出成形金型装置は、床面上でより安定して載置されることとなる。
請求項8記載の発明によれば、被覆部と突出部との間で高い嵌合力が生ずるので、射出成形金型装置を床面上を滑らせ移動させたときでも、被覆部が支持脚片から外れることがない。
請求項9及び10記載の発明によれば、床面上で機械をより安定して載置可能な支持脚片を製造することが出来る。
請求項11記載の発明によれば、被覆材が凹部に侵入するので、突出部と被覆材との間の高い結合力を得ることが可能となる。
以下、本発明に係る支持脚片並びに支持脚片を備える射出成形金型装置並びに支持脚片の製造方法について、図を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る支持脚片の縦断面図を示す。支持脚片(1)は、全体的に筒状に形成される。支持脚片(1)の長さは、該支持脚片(1)が用いられる機械或いは装置下面と床面との間に形成される所望の空間高さに応じて定められる。尚、図1中に示す支持脚片(1)は円筒形状であるが、これに限定されるものではなく、角筒状に形成されてもよい。支持脚片(1)軸方向を貫くように貫通穴(11)が形成されることが好ましい。後述するように、貫通穴(11)に、支持脚片(1)を機械或いは装置に取付けるためのボルト或いはその他固定具が挿入される。
支持脚片(1)は、主脚部(2)と、主脚部(2)下面から突出する突出部(3)と、突出部(3)外面を被覆する被覆部(4)から構成される。
図1に示す例において、主脚部(2)は略円筒形状に形成されているが、これに限られるものではなく、角筒状に形成されてもよい。主脚部(2)軸方向に貫通穴(11)が貫き、貫通穴(11)下部においてザグリ部(111)が形成されている。ザグリ部(111)内にボルト等の固定具の頭部が収容される。
環状に形成された突出部(3)は、主脚部(2)下面から突出している。図1に示す例において、突出部(3)の外形輪郭は円形であるが、これに限られるものではなく、多角形状の外形輪郭を備えていてもよい。突出部(3)と主脚部(2)は、ボルト等の固定具が挿通可能なように同軸にされる。突出部(3)の外径は主脚部(2)よりも小さく形成され、突出部(3)と主脚部(2)の外径の差により生ずる段差部分を補うように被覆部(4)が配される。
主脚部(2)と突出部(3)は、一体に形成されることが強度の面から好ましい。主脚部(2)並びに突出部(3)は、好ましくは、鉄等の金属或いは熱可塑性樹脂から形成される。鉄等の金属で主脚部(2)並びに突出部(3)を形成するときには、棒状の金属材料を切り出し加工することにより形成される。熱可塑性樹脂で主脚部(2)並びに突出部(3)を形成するときには、樹脂成形加工により製造される。尚、金属や熱可塑性樹脂以外にも、変形を生じない或いは変形をほとんど生じない剛性のある材料であれば主脚部(2)の材料に使用可能である。このような材料を用いることで、重量のある機械或いは装置を床面から持ち上げて支持することが可能である。
被覆部(4)は突出部の外面を被覆している。図1に示す例において、被覆部(4)は、突出部(3)の外周面、下面及び内周面を被覆しているが、少なくとも下面のみを被覆するものであればよい。
突出部(3)下面を被覆する被覆部(4)の厚さは、支持脚片(1)が適用される機械或いは装置の重量に応じて定められるが、例えば、3mm程度の厚さを備えていることが好ましい。
被覆部(4)は、変形可能であって復元力を有する材料から形成される。
支持脚片(1)が取り付けられた機械或いは装置が床面上に載置されたとき、突出部(3)下面を被覆する被覆部(4)は、床面に押付けられる。この状態において、支持脚片(1)が取り付けられた機械或いは装置が床面に対して平行な力を受けると、被覆部(1)はせん断方向に歪み変形を生ずる。この歪み変形により、床面に平行な力が吸収されるので、被覆部(4)下面の床面に対する位置は変化することがない。
その後、歪み変形は被覆部(4)が備える復元力によって修正され、支持脚片(1)上方の機械或いは装置の位置は元に戻る。このような被覆部(4)を備える支持脚片(1)が取り付けられた機械或いは装置は、例えば、大地震発生時においても、被覆部(4)の歪み変形及び被覆部(4)の復元力により移動することが防がれる。また、機械或いは装置の作動に伴う振動によって、機械或いは装置が移動することが防がれる。
被覆部(4)を構成する材料の具体例として、熱可塑性エラストマ、天然ゴム或いは合成ゴム(スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム,ニトリルゴム,クロロプレンゴム)が挙げられる。これら材料は、それら自身が高い摩擦係数を備えるため、上記の変形に伴う復元力に加え、材料自身の高い摩擦係数によって、一層高い床面との摩擦力を得ることが可能である。
尚、支持脚片(1)が取付けられる機械或いは装置は、多くの場合、油分が散乱した床面上に載置されるので、床面と当接する被覆部(4)には、耐油性を備える材料が用いられることが好ましい。耐油性を備える材料としては、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム或いはフッ素ゴムが例示できる。
図2は、被覆部(4)を下方から見た図である。図2(a)乃至(c)は、被覆部(4)下面に形成される突起部のそれぞれ異なる形態を示している。
被覆部(4)下面は、平坦に形成されてもよいが、図2に示すように凹凸が設けられてもよい。
例えば、図2(a)に示す被覆部(4)下面は、複数の円板状の突起部(41a)を備える。図2(b)に示す被覆部(4)下面は、直線状に形成され被覆部(4)下面を横切る複数の突条(41b)を備える。図2(c)下面は、支持脚片(1)と同心の環状の突条(41c)を備える。
被覆部(4)下面が、圧縮されると、これら突起部(41a)や突条(41b、41c)は、他の部分よりも圧縮変形量が大きくなり、結果として、突起部(41)や突条(41b、41c)における摩擦力が局所的に大きくなる。したがって、被覆部(4)下面に凹凸を設けることにより、瞬間的な力に対する抗力を一層高めることが可能となる。例えば、地震時において生ずる瞬間的な力によっても、支持脚片(1)が取り付けられた機械或いは装置が床面上を滑動しない。
尚、図2(b)に示すような、直線状の突条(41b)を複数平行に整列させることにより、抗力の大きさを方向によって変えることができる。例えば、図2(b)に示す例においては、紙面左右方向に対する抗力を紙面上下方向に対する抗力よりも強くすることができる。
図1に示す如く、突出部(3)は、下方に向かうにつれて径大とされ、下方に向かって広がる台形円筒形状にされる。また、被覆部(4)は突出部(3)と主脚部(2)との径長の差異により生ずる段差を埋めるように、段差空間内を占める。また、被覆部(4)は、突出部(3)内周面を覆う。このように突出部(3)並びに被覆部を形成することにより、主脚部(2)並びに突出部(3)とは別体に形成された被覆部(4)を突出部(3)と嵌合させると、強い嵌合力を以って、被覆部(4)は突出部(3)と嵌合する。したがって、被覆部(4)が突出部(3)から分離することが防止される。
本発明の支持脚片(1)の形状は図1に示すものに限られるものではなく、図3に示すように、被覆部(4)の下部に、周方向に広がる突出部を設けて、床面と支持脚片(1)の当接面の面積を増大させてもよい。
或いは、図1に示す直管状の主脚部(2)に代えて、上方に向かって外径が大きくなるようなテーパ形状の外径を備える主脚部(2)を用いてもよい。
図4は、上述の支持脚片(1)を射出成形金型装置に取り付けた形態を示す下方から見た斜視図である。図5は、図4に示す金型装置に取り付けられた支持脚片(1)の拡大図である。
図4に示す金型装置(10)は複数のブロックから構成され、その内部には成形品を成形するためのキャビティが形成されている。金型装置(10)のブロックは、成形時に一のブロックを他のブロックに向けて移動させ、衝突させるので、金属で構成し、成形時の衝撃に耐え得るようにしている。したがって、金型装置(10)の重量は大きいものとなる。
金型装置(10)下面には、冷却水を供給するホースと接続するためのニップル(101)が複数設けられている。ニップル(10)を取り付けたまま金型装置(10)を床面から離して床面上に載置可能とするために、上記図1乃至図3で示したような支持脚片(1)が金型装置(10)下面四隅に配設されている。
このように支持脚片(1)を金型装置(10)に取付けることで、金型装置(10)からニップル(101)を取外すことなく、金型装置(10)を保管可能となる。
図5に示す如く、支持脚片(1)は、貫通孔(11)にボルトが挿通され、該ボルト先端は金型装置(10)下面に形成されたねじ穴と螺合することで固定される。尚、支持脚片(1)の固定方法は、図5に例示されるものに限られるものではなく、例えば、主脚部(2)外周面にねじ部を設け、金型装置(10)に該ねじ部と対応するねじ穴を設けることによっても、取り付け可能である。或いは、主脚部(2)上面から突出するねじ部を設けて、該ねじ部と対応するねじ穴を金型装置(10)下面に設けてもよい。
図6及び図7は、図5に示す支持脚片(1)が床面に平行な力を受けたときの挙動を表す。
図6に示す如く、紙面右方向へ向かう力(F)を受けると、被覆部(4)はせん断方向に歪み変形する。このとき、被覆部(4)の下面は、床面との間の摩擦力によって変位しない。紙面右方向へ向かう力(F)が解除されると、被覆部(4)の復元力によって、図5に示す如く歪み変形は復元され、金型装置(10)の位置は元に戻る。
図7に示す如く、紙面左方向へ向かう力(F)を受けると、被覆部(4)はせん断方向に歪み変形する。このとき、被覆部(4)の下面は、床面との間の摩擦力によって変位しない。紙面左方向へ向かう力(F)が解除されると、被覆部(4)の復元力によって、図5に示す如く歪み変形は復元され、金型装置(10)の位置は元に戻る。
上述において、被覆部(4)と主脚部(2)並びに突出部(3)を別体に形成し、被覆部(4)と突出部(3)とを嵌合させて、支持脚片(1)を形成したが、突出部(3)に被覆部(4)を射出成形にて被覆して支持脚片(1)を形成してもよい。
図8は、上記射出成形により、直接的に突出部(3)上に被覆部(4)を形成するための第1工程を示す。
図8に示す金型装置(10)は、第1ブロック(102)及び第2ブロック(103)を備える。第1ブロック(102)には主脚部(2)を収容可能な空間が形成され、図8において第1ブロック(102)に形成された空間内に主脚部(2)が収容されている。また突出部(3)は第1ブロック(102)から突出している。尚、図8に示される第1工程においては、主脚部(2)には貫通孔(11)は形成されていない。これは、後の工程で被覆部(4)を形成する材料が主脚部(2)内へ侵入することを防止するためである。
第1ブロック(102)に対向して配設される第2ブロック(103)には、突出部(3)を囲むように形成された空間が形成されている。
第1ブロック(102)下方に配されるシリンダ(104)を伸長させることにより、第1ブロック(102)は第2ブロック(103)側に移動し、突出部(3)は第2ブロック(103)に形成された空間内に入る。
図9は、第1ブロック(102)を上方へ移動させ、突出部(3)を第2ブロック(103)に形成された空間内へ収容させたときを示す。
図9に示す如く、第1ブロック(102)と第2ブロック(103)を当接させることにより、突出部(3)周囲にキャビティ(105)が形成される。キャビティ(105)内に、被覆部(4)を形成する材料が上方から射出され、キャビティ(105)は充填される。
図10は、被覆部(4)の材料が射出されたときのキャビティ(105)の拡大図である。
図10に示す如くキャビティ(105)内に被覆部(4)の材料が射出されると、突出部(3)周辺の空間を被覆部(4)の材料が占めることとなる。このとき、図10に示す如く突出部(3)を横切る貫通孔(31)が形成されていることが好ましい。貫通穴(31)を通じて、被覆部(4)の材料がキャビティ(105)内を流動可能となるため、均一に被覆部(4)の材料がキャビティ(105)内に充填される。
後述するように、被覆部(4)の材料を冷却固化させたとき、貫通孔(31)内に被覆部材料(4)の材料が満たされるので、突出部(3)と被覆部(4)が離れることが確実に防止される。
貫通孔(31)の代わりに突出部(3)外周面に凹部を形成しても、被覆部(4)が突出部(3)から外れることを防止することが可能である。
図11乃至図14は、支持脚片(1)の金型装置(10)からの取り出し工程を示す。
射出された材料が冷却固化した後、図11に示す如く、第1ブロック(102)並びに第2ブロック(103)は、ともに下方に押し下げられ、射出ノズル(106)から切り離される。第2ブロック(103)内に形成された流路(160)は、キャビティ(105)側出口において、テーパ状に狭くなっているので、流路(160)下端において射出ノズル(106)から射出された材料は綺麗にキャビティ(105)内の材料と切り離される。
その後、図12に示す如く、第2ブロック(103)上方に配される、脱離板(107)が下方に移動する。このとき、流路(160)が射出ノズル(106)側入口において、径大に形成され、また射出ノズル(106)内の流路は下方に向けて径大となるテーパ状に形成されているので、流路(160)内に残留する材料は、脱離板(107)の下方の移動によって、射出ノズル(106)内から引き下げられる。
その後、図13に示す如く、第1ブロック(102)が下方に移動する。このとき、第2ブロック(103)は、天板(108)に取り付けられたガイド棒(180)端部のストッパ(181)によって下方の移動を妨げられる。この結果、キャビティ(105)内の材料は、第1ブロック(103)とともに下方に移動する。
そして、図14に示す如く、第1ブロック(103)下方に配される押出機構(109)を作動させる。押出機構(109)は一対の押出板(191)と押出棒(192)から構成される。押出板(191)は、シリンダ(104)に連結した作動板(140)と第1ブロック(102)との間に配されるスペーサ・ブロック(141)によって形成された空間内を上下に移動可能である。
押出棒(192)基端部は一対の押出板(191)の間で挟まれ固定されている。また押出棒(192)は第1ブロック(102)内を摺動可能であり、押出機構(109)作動前は、押出棒(109)先端は、第1ブロック(102)内において、支持脚片(1)上面に当接している(図8乃至図13参照)。
押出機構(109)を作動させると、支持脚片(1)は上方に押し上げられ、金型装置(10)から取り出される。
その後、支持脚片(1)は中央部に貫通孔を形成され、またザグリ穴を設けられ、完成する。
本発明は、機械或いは装置の下方に配され、機械或いは装置下方に空間を設けて機械或いは装置を安定して支持する支持脚片並びに保管時において安定して載置可能な金型装置並びにこれら機械或いは装置(金型装置)を安定して支持可能な支持脚片を製造する方法に好適に適用される。
本発明に係る支持脚片の縦断面図である。 被覆部を下方から見た図である。(a)乃至(c)はそれぞれ異なる形態の被覆部下面の形態を示す。 本発明に係る支持脚片の他の実施形態を示す図である。 本発明に係る支持脚片が取り付けられた金型装置を示す図である。 金型装置に取り付けられた支持脚片の拡大図である。 金型装置が左方から力を受けたときの支持脚片の挙動を示す図である。 金型装置が右方から力を受けたときの支持脚片の挙動を示す図である。 本発明に係る支持脚片の製造方法の一工程を示す図である。 本発明に係る支持脚片の製造方法の一工程を示す図である。 被覆部成形時のキャビティの拡大図である。 本発明に係る支持脚片の製造方法の一工程を示す図である。 本発明に係る支持脚片の製造方法の一工程を示す図である。 本発明に係る支持脚片の製造方法の一工程を示す図である。 本発明に係る支持脚片の製造方法の一工程を示す図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・支持脚片
10・・・・・・・・・・・・金型装置
2・・・・・・・・・・・・・主脚部
3・・・・・・・・・・・・・突出部
4・・・・・・・・・・・・・被覆部

Claims (11)

  1. 筒状に形成されるとともに剛性を備える主脚部と、
    該主脚部下面から突出するとともに環状に形成される突出部と、
    該突出部を被覆するとともに変形可能であって復元力を有する被覆部からなることを特徴とする支持脚片。
  2. 前記被覆部下面に凹凸が形成されることを特徴とする請求項1記載の支持脚片。
  3. 前記被覆部が熱可塑性エラストマ、天然ゴム及び合成ゴムからなる群から選択される材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の支持脚片。
  4. 前記突出部が、下方に向かって径大に形成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の支持脚片。
  5. キャビティが内部に形成されたブロックで構成される射出成形金型装置であって、
    前記射出成形金型装置は、その下面に支持脚片を備え、
    該支持脚片が、
    筒状に形成されるとともに剛性を備える主脚部と、
    該主脚部下面から突出するとともに環状に形成される突出部と、
    該突出部を被覆するとともに変形可能であって復元力を有する被覆部からなることを特徴とする射出成形金型装置。
  6. 前記被覆部下面に凹凸が形成されることを特徴とする請求項5記載の射出成形金型装置。
  7. 前記被覆部が熱可塑性エラストマ、天然ゴム及び合成ゴムからなる群から選択される材料からなることを特徴とする請求項5又は6記載の射出成形金型装置。
  8. 前記突出部が、下方に向かって径大に形成されることを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載の射出成形金型装置。
  9. 筒状に形成されるとともに剛性を備える主脚部を射出成形金型装置内に設置し、前記主脚部下面から突出された環状の突出部を前記射出成形金型装置のキャビティ内に露出させる段階と、
    前記キャビティ内に被覆材を射出し、前記突出部を被覆する段階からなり前記被覆材が変形可能であって復元力を有する材料からなることを特徴とする支持脚片の製造方法である、
  10. 前記被覆材が、熱可塑性エラストマ、天然ゴム及び合成ゴムからなる群から選択される材料からなることを特徴とする請求項9記載の支持脚片の製造方法。
  11. 前記突出部外周面に凹部が形成され、
    前記被覆材が前記凹部に侵入することを特徴とする請求項9又は10記載の支持脚片の製造方法。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013220506A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Disco Corp 加工装置
CN108481017A (zh) * 2018-06-06 2018-09-04 郭军义 一种cnc防震支撑架

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