JP2006197652A - 無線装置および利得制御方法 - Google Patents

無線装置および利得制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 移動端末装置からの信号に対して最適の利得収束速度でAGCを行なう無線装置、およびAGCの利得収束速度を適正化するための利得制御方法を提供する。
【解決手段】 フェージング速度推定装置10によって移動端末装置のフェージング速度を推定し、その推定されたフェージング速度に応じてステップ定数判定器11により最適なステップ定数を決定する。このステップ定数をフィードバックデータ計算機7にフィードバックすることにより、フェージング環境下などにおいても受信レベルを目標とするレベルに収束させることができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、無線装置および利得制御方法に関し、より特定的には、移動体通信システムにおいて移動端末装置からの信号に対して自動利得制御(Automatic Gain Control:以下、AGC)を行なう無線装置、およびそのような無線装置においてAGCの利得収束速度を適正化するための利得制御方法に関する。
近年、急速に発達しつつある移動体通信システム(たとえば、Personal Handy phone System:以下、PHS)では、基地局と移動端末装置との間の通信に際し、基地局側の無線受信システムにおいて、アダプティブアレイ処理により所望の移動端末装置からの信号を抽出する方式が提案されている。
アダプティブアレイ処理とは、移動端末装置からの受信信号に基づいて、基地局のアンテナごとの受信係数(ウェイト)からなるウェイトベクトルを計算して適応制御することにより、干渉成分を除去し、所望の移動端末装置からの信号を正確に抽出する処理である。
アダプティブアレイ処理では、空間的に分散して配置された複数のアンテナ、すなわちアレイアンテナを必要とする。たとえば2本のアンテナからなるアレイアンテナでは、各アンテナにおける受信信号をそれぞれX1(t)、X2(t)とし、各アンテナにおけるウェイトをそれぞれW1,W2とした場合のアレイ出力信号Y(t)は以下のようになる:
Y(t)=W1X1(t)+W2X2(t)
所望の移動端末装置からの信号をS1(t)、干渉源となる移動端末装置からの信号をS2(t)とした場合、各アンテナの受信信号は以下のようになる:
X1(t)=H11S1(t)+H12S2(t)+n1(t)
X2(t)=H21S1(t)+H22S2(t)+n2(t)
ここで、H11は所望の移動端末装置からアンテナ1までの伝搬路特性を表わし、H12は干渉源となる移動端末装置からアンテナ1までの伝搬路特性を表わす。H21は所望の移動端末装置からアンテナ2までの伝搬路特性を表わし、H22は干渉源となる移動端末装置からアンテナ2までの伝搬路特性を表わす。n1(t)はアンテナ1の受信系統におけるノイズを表わし、n2(t)はアンテナ2の系統におけるノイズを表わす。このときのアレイ出力は以下のようになる:
Y(t)=(W1H11+W2H21)S1(t)
+(W1H21+W2H22)S2(t)
+W1n1(t)+W2n2(t)
このとき,次式を満たすようなウェイトが計算できるとする:
(W1H11+W2H21)=1
(W1H21+W2H22)=0
よって、アレイ出力信号は次式のようになる:
Y(t)=S1(t)+n(t)
ただし、n(t)=W1n1(t)+W2n2(t)としている。
したがって、アダプティブアレイ処理によって適切なウェイトを計算することにより、干渉成分を除去し、所望の移動端末装置からの信号を受信することができる。
図11は、そのような複数のアンテナを用いてアダプティブアレイ処理を行なう従来の基地局において各アンテナごとに設けられ、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置を機能的に説明するための機能ブロック図であり、図12は、そのような無線装置においてAGCの利得収束速度を適正化するための利得制御方法を示すフロー図である。
まず、図11を参照して、アンテナ1から受信された信号はAGC増幅器2によって増幅され、直交検波器3によって同相(In-phase)成分(I成分)と直角位相(Quadrature)成分(Q成分)とからなるIQ信号に変換された後、メモリ4に格納される。
メモリ4に一旦格納されたIQ信号は、復調回路5に与えられる。復調回路5は、図示しない他のアンテナからのIQ信号も受け、上述のアダプティブアレイ処理および復調処理を施し、各移動端末装置からの信号を抽出する。
受信レベル検出装置6は、メモリ4に格納されたIQ信号からその信号の受信レベルを求める。たとえば、各フレームの受信信号の60シンボル目から8シンボルの間でIQ信号の振幅値を計算する。それら8シンボルの間で最大の振幅値をそのフレームにおける受信レベルとする。
フィードバックデータ計算機7は、受信レベル検出装置6によって求められた受信レベルとメモリ9に格納されたステップ定数とによって、次フレームにおけるAGC増幅器2の増幅率を決定するフィードバックデータを計算する。ここで、受信レベル検出装置6によって求められた受信レベルをP_maxとし、所定の目標値をP_idealとし、ステップ定数をStepとしたときの、前フレームの受信時におけるフィードバックデータから次フレームの受信時におけるフィードバックデータへの変化量ΔFBは次式によって計算することができる:
ΔFB=(P_max−P_ideal)/2Step
よって、前フレームの受信時のフィードバックデータの値をFBとすると、次フレームの受信時のフィードバックデータFB’は以下のように表わされる:
FB’=FB−ΔFB
フィードバックデータ計算機7によって計算されたフィードバックデータは、一旦メモリ8に格納される。格納されたフィードバックデータは次フレームにおいて読出され、AGC増幅器2の利得制御入力に与えられることにより、次フレームの受信時にAGCへ反映される。
次に、図12を参照して、図11に示す無線装置においてAGCの利得収束速度を適正化するための利得制御方法について説明する。なお、以下の処理は、無線装置のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)により、ソフトウェアで実現される。
まず、ステップS1において、移動端末装置からの信号を直交検波する。ここで、移動端末装置から受信した中間周波数信号であるRXIF信号が、直交検波されたRXIQ信号へと変換される。
ステップS2において、移動端末装置からの信号の受信レベルの検出を開始するシンボルを設定する。ここでは、受信した信号の60シンボル目から受信レベルの検出を行なった場合の例を示している。
ステップS3において、現在のシンボルが移動端末装置からの信号の受信レベルの検出を行なうシンボル区間であるかどうかの判定を行なう。たとえば、60シンボル目から67シンボル目までの8シンボル区間で受信レベルの検出を行なう場合には、これから振幅を計算しようとするシンボルが68シンボル目より前であれば、そのシンボルの振幅を計算する処理へと移り、そうでなければフィードバックデータを計算する処理へと移る。
ステップS4において、当該シンボルの振幅を計算する。IQ信号のI成分を2乗した値とQ成分を2乗した値を加算する。ここでは処理を簡略化するために、上記加算値の平方根を求める処理は行なわない。
ステップS5において、ステップS4において計算された振幅Aが、それまで蓄えられていた最大の振幅A_maxより大きいかを判定する。
ステップS6において、ステップS5でAがA_maxより大きいと判定された場合は、A_maxをAに置き換える。
ステップS7において、振幅を計算するシンボルを1つ後のシンボルへと進める。
ステップS8において、60シンボル目から67シンボル目までの振幅で最大の振幅値と、メモリに格納された固定のステップ定数とから、フィードバックデータの変化量を計算する。
ステップS9において、次のフレームにおけるフィードバックデータを計算し、この計算されたフィードバックデータは次フレームの受信時にAGCへ反映される。
アダプティブアレイ処理では、複数のアンテナから受信された信号にウェイトを掛け合わせ、それらを合成したときに干渉成分の電力が小さくなるようなウェイトを計算する。ウェイトを掛け合わせる動作とはすなわち、各アンテナから受信された信号の振幅や位相を適切に調整する動作である。よって、波形の歪みなどによって受信信号の振幅情報や位相情報が誤ってしまうと、アダプティブアレイ処理は十分な性能を発揮することができない。
一方、一般的な増幅器では、入出力特性においてある一定レベル出力すると飽和が起こり、非線形領域が生じる。このため、たとえば上述のように固定されたステップ定数に基づいてフィードバックデータを計算するような場合には、基地局と移動端末装置との間の距離や、障害物の有無、さらにはフェージングなどの影響によって、移動端末装置からの信号の受信レベルが大きく変動すると、基地局の増幅器(AGC増幅器2)がこの非線型領域に入ってしまうことで受信波形に歪みが生じ、その結果アダプティブアレイ処理が十分に機能しなくなってしまうという問題があった。
それゆえに、この発明の目的は、基地局と移動端末装置の間の距離や、障害物の有無、さらにはフェージングなどの影響によって、移動端末装置からの信号の受信レベルが大きく変動する環境下においても、増幅器が非線形動作することなくアダプティブアレイ処理を行なうことができる無線装置および利得制御方法を提供することである。
この発明は、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置であって、信号に対して信号のレベルに応じたAGCを施す利得制御フィードバック手段と、移動端末装置のフェージング速度を推定するフェージング速度推定手段と、フェージング速度推定手段によって推定されたフェージング速度に応じて、利得制御フィードバック手段の利得を決める最適なステップ定数を判定するステップ定数判定手段とを備え、利得制御フィードバック手段は、信号レベルおよびステップ定数判定手段によって最適と判定されたステップ定数に基づいて、利得制御フィードバック手段の利得を規定するフィードバックデータの計算を行なうフィードバックデータ計算手段を含む。
好ましくは、フェージング速度推定手段は、移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルを計算し、フレーム間における受信応答ベクトルの相関値からフェージング速度の推定を行なう。
より好ましくは、ステップ定数判定手段は、予め求められたフェージング速度とステップ定数との対応表に基づいて、フェージング速度推定手段によって推定されたフェージング速度における最適なステップ定数を決定する。
より好ましくは、フィードバックデータ計算手段は、信号レベルの値と目標値との差分値を求め、その差分値をステップ定数回だけ所定の定数で割った後に所定の係数を乗じてフィードバックデータの変化量を計算し、その変化量を前フレームの受信時におけるフィードバックデータに加算することによって次フレームにおけるフィードバックデータを計算する。
この発明の他の局面によれば、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置であって、信号に対して信号のレベルに応じたAGCを施す利得制御フィードバック手段と、移動端末装置からの信号の無線装置のアンテナ端における受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、予め求められた受信信号強度とフィードバックデータとの対応表に基づいて、受信信号強度検出手段によって検出された受信信号強度から、利得制御フィードバック手段の利得を決める最適なフィードバックデータに変換を行なうフィードバックデータ変換手段と、利得制御フィードバック手段のフィードバックデータの初期値として、フィードバックデータ変換手段によって変換された最適なフィードバックデータを選択するフィードバックデータ切替手段とを備える。
この発明の他の局面によれば、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置であって、信号に対して信号のレベルに応じたAGCを施す利得制御フィードバック手段を備え、利得制御フィードバック手段は、信号のレベルを目標値に低速に収束させる第1のフィードバックデータを供給する第1の利得制御手段と、信号のレベルを目標値に高速に収束させる第2のフィードバックデータを供給する第2の利得制御手段とを含み、移動端末装置からの信号の無線装置のアンテナ端における受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、受信信号強度検出手段の検出結果に応じて、第1のフィードバックデータまたは第2のフィードバックデータを選択するフィードバックデータ切替手段とをさらに備える。
好ましくは、フィードバックデータ切替手段は、受信信号強度検出手段によって検出された受信信号強度の変動が、所定の閾値以上に減少もしくは増加した場合に、第1のフィードバックデータから第2のフィードバックデータに切替える。
この発明の他の局面によれば、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置であって、信号に対して信号のレベルに応じたAGCを施す利得制御フィードバック手段を備え、利得制御フィードバック手段は、信号のレベルを目標値に低速に収束させる第1のフィードバックデータを供給する第1の利得制御手段と、信号のレベルを目標値に高速に収束させる第2のフィードバックデータを供給する第2の利得制御手段とを含み、新規移動端末装置からの信号が受信されているか否かを判定する新規端末検出手段と、新規端末検出手段の検出結果に応じて、第1のフィードバックデータまたは第2のフィードバックデータを選択するフィードバックデータ切替手段とをさらに備える。
好ましくは、新規端末検出手段は、新規移動端末装置からの特定の信号を復調する復調手段と、復調手段によって復調された信号においてエラーが存在するか否かを判定し、エラーが存在しなければ新規移動端末装置からの信号が受信されていると判定するエラー判定手段とを含む。
より好ましくは、エラー判定手段は、復調手段において復調された信号においてユニークワードエラーが存在しない場合に、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定する。
より好ましくは、エラー判定手段は、復調手段において復調された信号においてプリアンブル部のビット誤り数が所定の閾値以下であった場合に、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定する。
より好ましくは、利得制御フィードバック手段は、信号のレベルを検出する受信レベル検出手段を含み、受信レベル検出手段は、受信信号の所定の区間において各IQ信号の振幅値を計算し、振幅値のうち最大の振幅値を受信信号の受信レベルとする。
より好ましくは、利得制御フィードバック手段は、信号のレベルを検出する受信レベル検出手段を含み、受信レベル検出手段は、受信信号の所定の区間において各IF信号の振幅値を計算し、振幅値のうち最大の振幅値を受信信号の受信レベルとする。
この発明の別の局面によれば、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置における利得制御方法であって、信号に対して信号のレベルに応じたAGCを施すステップと、移動端末装置のフェージング速度を推定するステップと、推定されたフェージング速度に応じて、AGCの利得を決める最適なステップ定数を判定するステップとを備え、AGCを施すステップは、信号レベルおよび最適と判定されたステップ定数に基づいて、AGCの利得を規定するフィードバックデータの計算を行なうステップを含む。
好ましくは、フェージング速度を推定するステップは、移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルを計算し、フレーム間における受信応答ベクトルの相関値からフェージング速度の推定を行なうステップを含む。
より好ましくは、最適なステップ定数を判定するステップは、予め求められたフェージング速度とステップ定数との対応表に基づいて、推定されたフェージング速度における最適なステップ定数を決定するステップを含む。
より好ましくは、フィードバックデータの計算を行なうステップは、信号レベルの値と目標値との差分値を求め、その差分値をステップ定数回だけ所定の定数で割った後に所定の係数を乗じてフィードバックデータの変化量を計算し、その変化量を前フレームの受信時におけるフィードバックデータに加算することによって次フレームにおけるフィードバックデータを計算するステップを含む。
この発明の他の局面によれば、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置における利得制御方法であって、信号に対して信号のレベルに応じたAGCを施すステップと、移動端末装置からの信号の無線装置のアンテナ端における受信信号強度を検出するステップと、予め求められた受信信号強度とフィードバックデータとの対応表に基づいて、検出された受信信号強度からAGCの利得を決める最適なフィードバックデータに変換を行なうステップと、変換された最適なフィードバックデータをフィードバックデータの初期値として選択するステップとを備える。
この発明の他の局面によれば、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置における利得制御方法であって、信号に対して信号のレベルに応じたAGCを施すステップを備え、AGCを施すステップは、信号のレベルを目標値に低速に収束させる第1のフィードバックデータを供給する第1のステップと、信号のレベルを目標値に高速に収束させる第2のフィードバックデータを供給する第2のステップとを含み、移動端末装置からの信号の無線装置のアンテナ端における受信信号強度を検出するステップと、検出結果に応じて、第1のフィードバックデータまたは第2のフィードバックデータを選択するステップとをさらに備える。
好ましくは、フィードバックデータを選択するステップは、検出された受信信号強度の変動が所定の閾値以上に減少もしくは増加した場合に、第1のフィードバックデータから第2のフィードバックデータに切替えるステップを含む。
この発明の他の局面によれば、移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう無線装置における利得制御方法であって、信号に対して信号のレベルに応じたAGCを施すステップを備え、AGCを施すステップは、信号のレベルを目標値に低速に収束させる第1のフィードバックデータを供給する第1のステップと、信号のレベルを目標値に高速に収束させる第2のフィードバックデータを供給する第2のステップとを含み、新規移動端末装置からの信号が受信されているか否かを検出するステップと、検出結果に応じて、第1のフィードバックデータまたは第2のフィードバックデータを選択するステップとをさらに備える。
好ましくは、新規移動端末装置を検出するステップは、新規移動端末装置からの特定の信号を復調するステップと、復調手段によって復調された信号においてエラーが存在するか否かを判定し、エラーが存在しなければ新規移動端末装置からの信号が受信されていると判定するステップとを含む。
より好ましくは、エラーが存在するか否かを判定するステップは、復調された信号においてユニークワードエラーが存在しない場合に、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定するステップを含む。
より好ましくは、エラーが存在するか否かを判定するステップは、復調された信号においてプリアンブル部のビット誤り数が所定の閾値以下であった場合に、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定するステップを含む。
より好ましくは、AGCを施すステップは、信号のレベルを検出するステップを含み、信号のレベルを検出するステップは、受信信号の所定の区間において各IQ信号の振幅値を計算し、振幅値のうち最大の振幅値を受信信号の受信レベルとするステップを含む。
より好ましくは、AGCを施すステップは、信号のレベルを検出するステップを含み、信号のレベルを検出するステップは、受信信号の所定の区間において各IF信号の振幅値を計算し、振幅値のうち最大の振幅値を受信信号の受信レベルとするステップを含む。
この発明によれば、フェージングや新規移動端末の信号受信などの影響によって受信レベルが大幅に変動する環境下においても、AGCの収束速度を適切に制御することによって、受信レベルを目標値に収束させることが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図であり、図2は、この発明の実施の形態1による利得制御方法を示すフロー図である。
図1に示す無線装置は、以下の点を除いて図11に示した無線装置と同じである。すなわち、図1に示す無線装置は、図11のメモリ9に代えてフェージング速度推定装置10およびステップ定数判定器11を備えている。
フェージング速度推定装置10は、移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルの相関値によって、フェージング速度の推定を行なう。
受信応答ベクトルは、フェージング速度推定装置10によって次のように算出される。ここでは説明のため、所望の移動端末装置からの信号を2本のアンテナから構成されるアレイアンテナで受信する場合を考える。移動端末装置からの信号をS1(t)、アンテナ1から受信された信号をX1(t)、図示しない他のアンテナから受信された信号をX2(t)、またアンテナ1の雑音成分をn1(t)、他のアンテナの雑音成分をn2(t)とする。
このときの各アンテナにおける受信信号は、以下のように表わされる:
X1(t)=h1S1(t)+n1(t)
X2(t)=h2S1(t)+n2(t)
ここで、h1は所望の移動端末装置からアンテナ1までの伝搬路を表わし、h2は所望の移動端末装置から他のアンテナまでの伝搬路を表わす、振幅と位相を含む複素表記されるパラメータである。
このとき、信号S1(t)の受信応答ベクトルHは次式で表わされる:
H=[h1、h2]T(Tは転置)
ここでS1(t)、およびn1(t)、n2(t)について、いずれの間にも相関がないものとする。
また、参照信号r1(t)として信号S1(t)を生成するものとし、受信信号X1(t)に参照信号r1*(t)(*は複素共役)を乗じ、アンサンブル平均を取ることにより、次式に基づいてh1(t)を算出する:
E[X1(t)r1(t)]
=E[X1(t)S1(t)]
=E[h1S1(t)S1*(t)]+E[n1(t)S1*(t)]
=h1E[S1(t)S1*(t)]+E[n1(t)S1*(t)]
≒h1
ここで、同一信号間のアンサンブル平均は1、相関がない信号間のアンサンブル平均は略0となることから、E[S1(t)S1*(t)]=1、E[n1(t)S1*(t)]≒0である。
同様に、受信信号X2(t)に参照信号r1*(t)を乗じ、アンサンブル平均を取ることによりh2を算出する。これにより所望の移動端末装置からの信号S1(t)の受信応答ベクトルHが算出される。
以上のように、フェージング速度推定装置10は、まず移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルを計算し、計算した受信応答ベクトルに基づいてさらにフェージング速度を計算する。以下にフェージング速度の推定方法について説明する。
あるフレームにおける移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルをH(f)とし、次のフレームにおける移動端末装置からの受信応答ベクトルをH(f+1)とする。前述したとおり、受信応答ベクトルは移動端末装置から基地局までの伝搬路を表わすものである。フェージング速度が低速なときは伝搬路の変動が少ないので、H(f)とH(f+1)は似た値となり、受信応答ベクトルの相関値は大きくなる。逆に、フェージング速度が高速のときは伝搬路の変動が激しいので、H(f)とH(f+1)は異なる値となり、受信応答ベクトルの相関値は小さくなる。
そこで、複数のフェージング速度における、移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルのフレーム間の相関値を予め求めておき、フェージング速度と受信応答ベクトルの相関値との対応表を格納したメモリ(図示せず)をフェージング速度推定装置10に設けておく。実際の通信時においては、フェージング速度推定装置10は、前述した方法によって移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルを毎フレーム計算し、フレーム間における受信応答ベクトルの相関値を求める。その相関値から前述したフェージング速度との対応表を参照することによって、移動端末装置のフェージング速度を推定することができる。
ステップ定数判定器11は、フェージング速度推定装置10によって推定された移動端末装置のフェージング速度に応じて、最適なステップ定数を決定する。
フェージング速度に応じた最適なステップ定数は次のように決定される。まず、あるフェージング速度における移動端末装置からの信号の受信レベルをステップ定数を変化させながら所定のフレーム数だけ観測し、受信レベルが最も目標値に近く、分散の最も少ないステップ定数を、そのフェージング速度における最適なステップ定数とする。
以上の手順を複数のフェージング速度について行なうことで、フェージング速度と最適なステップ定数とが対応したテーブルを作成することができる。この対応テーブルを図示しないメモリ等に格納しておくことにより、ステップ定数判定器11を構成することができる。ステップ定数判定器11から読出されたステップ定数がフィードバックデータ計算機7に与えられる。
次に、図2を参照して、実施の形態1による利得制御方法について説明する。図2に示すフロー図は、以下の点で図12に示した従来例のフロー図と異なっている。
まず、ステップS10において、移動端末装置からの信号に基づいて受信応答ベクトルを計算する。
ステップS11において、ステップS10において計算された受信応答ベクトルに基づいてフェージング速度を計算する。
ステップS12において、ステップS11において計算されたフェージング速度に基づいてステップ定数を決定する。
以上のように、実施の形態1によれば、固定されたステップ定数ではなくフェージング速度に応じたステップ定数を決定することにより、フェージングの影響によってAGC増幅器2が非線形動作するのを防止することができる。
[実施の形態2]
図3は、この発明の実施の形態2による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図であり、図4は、この発明の実施の形態2による利得制御方法を示すフロー図である。
まず、図3を参照して、アンテナ1から受信された信号はAGC増幅器2によって増幅され、直交検波器3によってIQ信号に変換された後メモリ4に格納される。
受信信号強度(以下、RSSI)を検出するRSSI検出装置16は、アンテナ1における移動端末装置からの信号のRSSIをリアルタイムに検出する。
フィードバックデータ変換装置17は、RSSI検出装置16によって検出された移動端末装置からの信号のRSSIから、それに対応したフィードバックデータを求める。フィードバックデータ切替装置18は、受信開始時にフィードバックデータ変換装置17の出力を選択してAGC増幅器2の利得制御入力に与えるよう動作する。これにより、AGC利得の初期値が設定される。
フィードバックデータ変換装置17は次のように構成される。移動端末装置からの信号のレベルを一定に保ちながらフィードバックデータを変化させ、AGC増幅器2を通過後の信号の受信レベルが目標値となるようなフィードバックデータを求める。そして、一定に保つ移動端末装置からの信号のレベルをいくつか変化させながら、対応するフィードバックデータを求めることによって、RSSIとフィードバックとの対応表を作成することができ、これを図示しないメモリ等に格納しておくことによって、フィードバックデータ変換装置17を構成することができる。
受信レベル検出装置12は、直交検波器3を通過した後のIQ信号によって、受信レベルを計算する。たとえば、初期値設定後から4サンプルの区間でIQ信号の振幅を計算し、その中で最大の振幅値をその瞬間における受信レベルとする。
フィードバックデータ計算機13は、受信レベル検出装置12によって求められた受信レベルとメモリ15に格納されたステップ定数とによって、フィードバックデータを計算する。ここで、受信レベル検出装置12によって求められた受信レベルをP_maxとし、所定の目標値をP_idealとし、ステップ定数をStepとしたときの、前フレームの受信時におけるフィードバックデータから次フレームの受信時におけるフィードバックデータへの変化量ΔFBは、以下によって計算することができる:
ΔFB=(P_max−P_ideal)/2Step
よって、前フレーム受信時のフィードバックデータの値をFBとすると、次フレームの受信時のフィードバックデータFB’は、以下によって計算することができる:
FB’=FB−ΔFB
フィードバックデータ計算機13によって計算されたフィードバックデータは一旦メモリに格納された後、フィードバックデータ切替装置18を介してAGC利得増幅器2の利得制御入力に与えられる。AGC増幅器2のAGC利得の初期値は適切に設定されているので、フィードバックデータは即座にAGCへ反映される。
次に、図4を参照して、実施の形態2による利得制御方法について説明する。
まず、ステップS13において、移動端末装置からの信号のアンテナ端におけるRSSIを検出する。
ステップS14において、ステップS13で検出されたRSSIからフィードバックデータへの変換を行なう。RSSIとフィードバックデータとの対応表を格納したメモリを参照し、ステップS13で検出されたRSSIに対応するフィードバックデータを取り出す。
ステップS15において、ステップS14で求められたフィードバックデータを即座にAGCに反映させる。すなわち、ステップS14で求められたフィードバックデータは初期値としてAGC増幅器2の利得制御入力に与えられる。
ステップS16において、振幅の計算を開始するサンプルが何番目かを示すsの設定を行なう。すなわち、ステップS16においては、移動端末装置からの信号のバースト立ち上がりを検出したサンプルが何番目かを設定する。ここでは、バースト立ち上がりが40サンプル目で検出されたとする。
ステップS17において、jは移動端末装置からの受信レベルを検出することによってフィードバックデータが設定された回数を示す。
ステップS18において、受信レベルを検出することによってフィードバックデータが設定された回数が3回以上であれば処理を終了し、そうでなければその後の処理へと移る。
ステップS19において、現在のサンプルが移動端末装置からの信号の受信レベルの検出を行なうサンプル区間であるかどうかの判定を行なう。たとえば、sで指定されたサンプルから8サンプルの区間で受信レベルの検出を行なう場合には、これから振幅を計算しようとするサンプルがsで指定されたサンプルから8サンプル目より前であれば、そのサンプルの振幅を計算する処理へと移り、そうでなければフィードバックデータを計算する処理へと移る。
ステップS20において、当該シンボルの振幅を計算する。IQ信号のI成分を2乗した値とQ成分を2乗した値を加算する。ここでは処理を簡略化するために、上記加算値の平方根を求める処理は行なわない。
ステップS21において、ステップS20において計算された振幅Aが、それまで蓄えられていた最大の振幅A_maxより大きいかを判定する。
ステップS22において、ステップS21でAがA_maxより大きいと判定された場合は、A_maxをAに置き換える。
ステップS23において、振幅を計算するサンプルを1つ後のサンプルへと進める。
ステップS24において、sで指定されたサンプルから8サンプルの区間における最大の振幅値とステップ定数に基づいて、フィードバックデータの変化量を計算する。
ステップS25において、次のフレームにおけるフィードバックデータを計算し、この計算されたフィードバックデータは即座にAGCへ反映される。
ステップS26において、次に振幅の計算を開始するサンプルの設定を行なう。
ステップS27において、フィードバックデータが設定された回数の更新を行なう。
以上のように、実施の形態2によれば、受信開始時におけるRSSIに応じてAGC利得の初期値を設定することにより、フィードバック計算機13およびフィードバックデータ変換装置17によって計算されたフィードバックデータを即座にAGCへ反映させることができる。
[実施の形態3]
図5は、この発明の実施の形態3による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図であり、図6は、この発明の実施の形態3による利得制御方法の一部を示すフロー図であり、図7は、この発明の実施の形態3による利得制御方法の残りの部分を示すフロー図である。
まず、図5を参照して、RSSI検出装置16は、図3に関連して説明したように、アンテナ1で受信された信号のRSSIを検出する。
フィードバックデータ切替装置19は、移動端末装置からの信号のRSSIに応じて、受信開始時にフィードバックデータ変換装置17から読出したフィードバックデータを初期値としてAGC増幅器2の利得制御入力へ与えるとともに、AGC増幅器2の利得制御入力へと入力されるフィードバックデータを、受信レベルの収束が低速な第1利得制御フィードバック装置から、受信レベルの収束が高速な第2利得制御フィードバック装置へと切替える。たとえば、RSSIが前のフレームに比べて20dBμV以上減少した場合、もしくは3dBμV以上増加した場合に切替を行なう。
なお、第1利得制御フィードバック装置は、AGC増幅器2、受信レベル検出装置6、フィードバックデータ計算機7、メモリ8、メモリ9から基本的に構成され、算出したフィードバックデータを次のフレームの受信値に適応する。また、第2利得制御フィードバック装置は、AGC増幅器2、受信レベル検出装置12、フィードバックデータ計算機13、メモリ14、メモリ15から基本的に構成され、算出したフィードバックデータを即座に現在受信中のフレームに適応する。収束速度の差異は、メモリ9,15に格納されるステップ定数の相違に起因する。
次に、図6および図7を参照して、実施の形態3による利得制御方法について説明する。
図6のステップS28においては、ステップS13において検出された移動端末装置からの信号のアンテナ端におけるRSSIのフレーム間の比較を行なう。このとき、1フレーム前の受信におけるRSSIを保存しておくことにより、現在のRSSIを比較し、その増加量が所定の閾値A、たとえば5dBμVより大きい場合、もしくはその減少量が所定の閾値B、たとえば10dBμVより大きい場合は、受信レベルが目標値に収束する速度が高速な利得制御(図7参照)を行ない、そうでない場合は、受信レベルが目標値に収束する速度が低速な利得制御(図6参照)を行なう。なお、図6の処理は図12の従来例とほぼ同じで、図7の処理は図4の実施の形態2とほぼ同じである。したがって、これらの処理の説明は省略する。
以上のように、実施の形態3によれば、RSSIに応じてAGC増幅器2へのフィードバックデータを切替えることにより、AGCの利得収束速度を最適化することができる。
[実施の形態4]
図8は、この発明の実施の形態4による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図であり、図9は、この発明の実施の形態4による利得制御方法の一部を示すフロー図である。なお、図8に示す無線装置は、以下の点を除いて、図5に示した実施の形態3による無線装置と同じである。
まず、図8を参照して、フィードバックデータ切替装置20は、実施の形態2で説明したRSSIに基づくフィードバックデータの初期値の設定に加えて、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定した場合に、受信レベルの収束速度が低速な第1利得制御フィードバック装置から、受信レベルの収束速度が高速な第2利得制御フィードバック装置へと切替える。
新規移動端末装置からの信号受信の判定は以下のように行なう。新規移動端末装置からの信号が受信されているとみなしてそれを復調した結果、ユニークワードエラーなし、またはプリアンブル部のビット誤りの数が所定のビット数以下であった場合に、フィードバックデータ切替装置20は新規移動端末装置からの信号を受信していると判定し、利得制御方法の切替を行なう。
次に、図7および図9を参照して、実施の形態4による利得制御方法について説明する。
図9のステップS29において、新規移動端末装置からの信号が受信されているとみなした上で復調を行なう。
ステップS30においては、ステップS29において復調された信号がユニークワードエラーなしの場合、またはプリアンブル部のビット誤り数が所定の閾値以下、たとえば2ビット以下であった場合に、受信レベルが目標値に収束する速度が高速な利得制御(図7参照)を行ない、そうでなかった場合は、受信レベルが目標値に収束する速度が低速な利得制御(図9参照)を行なう。なお、図7の処理は図4の実施の形態2とほぼ同じであり、図9の処理は図12の従来例とほぼ同じである。したがって、これらの処理の説明は省略する。
以上のように、実施の形態4によれば、新規移動端末からの信号を受信していると判定した場合に利得制御方法を切替えることにより、AGCの利得収束速度を最適化することができる。
[実施の形態5]
図10は、この発明の実施の形態5による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図である。
受信レベル検出装置24は、直交検波器3を通過する前のRXIF信号の振幅によって受信レベルを計算する。その他の処理は、実施の形態2による利得制御方法と同じである。なお、実施の形態1,3または4においても同様にRXIF信号を用いて受信レベルを検出することができ、RXIQ信号を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1による利得制御方法を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態2による利得制御方法を示すフロー図である。 この発明の実施の形態3による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態3による利得制御方法の一部を示すフロー図である。 この発明の実施の形態3および4による利得制御方法の一部を示すフロー図である。 この発明の実施の形態4による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態4による利得制御方法を示すフロー図である。 この発明の実施の形態5による無線装置を機能的に説明する機能ブロック図である。 移動端末装置からの信号に対してAGCを行なう従来の無線装置を機能的に説明するための機能ブロック図である。 図11に示した従来の無線装置においてAGCの利得収束速度を適正化するための利得制御方法を示すフロー図である。
符号の説明
1 アンテナ、2 AGC増幅器、3 直交検波器、4,8,9,14,15,23 メモリ、5 復調回路、6,12,24 受信レベル検出装置、7,13,25 フィードバックデータ計算機、10 フェージング速度推定装置、11 ステップ定数判定器、16 RSSI検出装置、17 フィードバックデータ変換装置、18,19,20 フィードバックデータ切替装置、21 エラー判定機、22 復調器。

Claims (26)

  1. 移動端末装置からの信号に対して自動利得制御を行なう無線装置であって、
    前記信号に対して前記信号のレベルに応じた自動利得制御を施す利得制御フィードバック手段と、
    移動端末装置のフェージング速度を推定するフェージング速度推定手段と、
    前記フェージング速度推定手段によって推定されたフェージング速度に応じて、前記利得制御フィードバック手段の利得を決める最適なステップ定数を判定するステップ定数判定手段とを備え、
    前記利得制御フィードバック手段は、
    前記信号レベルおよび前記ステップ定数判定手段によって最適と判定されたステップ定数に基づいて、前記利得制御フィードバック手段の利得を規定するフィードバックデータの計算を行なうフィードバックデータ計算手段を含む、無線装置。
  2. 前記フェージング速度推定手段は、移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルを計算し、フレーム間における前記受信応答ベクトルの相関値からフェージング速度の推定を行なう、請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記ステップ定数判定手段は、予め求められたフェージング速度とステップ定数との対応表に基づいて、前記フェージング速度推定手段によって推定されたフェージング速度における最適なステップ定数を決定する、請求項1に記載の無線装置。
  4. 前記フィードバックデータ計算手段は、前記信号レベルの値と目標値との差分値を求め、その差分値を前記ステップ定数回だけ所定の定数で割った後に所定の係数を乗じてフィードバックデータの変化量を計算し、その変化量を前フレームの受信時におけるフィードバックデータに加算することによって次フレームにおけるフィードバックデータを計算する、請求項1に記載の無線装置。
  5. 移動端末装置からの信号に対して自動利得制御を行なう無線装置であって、
    前記信号に対して前記信号のレベルに応じた自動利得制御を施す利得制御フィードバック手段と、
    移動端末装置からの信号の前記無線装置のアンテナ端における受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、
    予め求められた受信信号強度とフィードバックデータとの対応表に基づいて、前記受信信号強度検出手段によって検出された受信信号強度から、前記利得制御フィードバック手段の利得を決める最適なフィードバックデータに変換を行なうフィードバックデータ変換手段と、
    前記利得制御フィードバック手段のフィードバックデータの初期値として、前記フィードバックデータ変換手段によって変換された最適なフィードバックデータを選択するフィードバックデータ切替手段とを備える、無線装置。
  6. 移動端末装置からの信号に対して自動利得制御を行なう無線装置であって、
    前記信号に対して前記信号のレベルに応じた自動利得制御を施す利得制御フィードバック手段を備え、
    前記利得制御フィードバック手段は、
    前記信号のレベルを目標値に低速に収束させる第1のフィードバックデータを供給する第1の利得制御手段と、
    前記信号のレベルを目標値に高速に収束させる第2のフィードバックデータを供給する第2の利得制御手段とを含み、
    移動端末装置からの信号の前記無線装置のアンテナ端における受信信号強度を検出する受信信号強度検出手段と、
    前記受信信号強度検出手段の検出結果に応じて、前記第1のフィードバックデータまたは前記第2のフィードバックデータを選択するフィードバックデータ切替手段とをさらに備えた、無線装置。
  7. 前記フィードバックデータ切替手段は、
    前記受信信号強度検出手段によって検出された受信信号強度の変動が、所定の閾値以上に減少もしくは増加した場合に、前記第1のフィードバックデータから前記第2のフィードバックデータに切替える、請求項6に記載の無線装置。
  8. 移動端末装置からの信号に対して自動利得制御を行なう無線装置であって、
    前記信号に対して前記信号のレベルに応じた自動利得制御を施す利得制御フィードバック手段を備え、
    前記利得制御フィードバック手段は、
    前記信号のレベルを目標値に低速に収束させる第1のフィードバックデータを供給する第1の利得制御手段と、
    前記信号のレベルを目標値に高速に収束させる第2のフィードバックデータを供給する第2の利得制御手段とを含み、
    新規移動端末装置からの信号が受信されているか否かを検出する新規端末検出手段と、
    前記新規端末検出手段の検出結果に応じて、前記第1のフィードバックデータまたは前記第2のフィードバックデータを選択するフィードバックデータ切替手段とをさらに備えた、無線装置。
  9. 前記新規端末検出手段は、
    新規移動端末装置からの特定の信号を復調する復調手段と、
    前記復調手段によって復調された信号においてエラーが存在するか否かを判定し、エラーが存在しなければ新規移動端末装置からの信号が受信されていると判定するエラー判定手段とを含む、請求項8に記載の無線装置。
  10. 前記エラー判定手段は、前記復調手段において復調された信号においてユニークワードエラーが存在しない場合に、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定する、請求項9に記載の無線装置。
  11. 前記エラー判定手段は、前記復調手段において復調された信号においてプリアンブル部のビット誤り数が所定の閾値以下であった場合に、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定する、請求項9に記載の無線装置。
  12. 前記利得制御フィードバック手段は、
    前記信号のレベルを検出する受信レベル検出手段を含み、
    前記受信レベル検出手段は、受信信号の所定の区間において各IQ信号の振幅値を計算し、前記振幅値のうち最大の振幅値を前記受信信号の受信レベルとする、請求項1から11のいずれかに記載の無線装置。
  13. 前記利得制御フィードバック手段は、
    前記信号のレベルを検出する受信レベル検出手段を含み、
    前記受信レベル検出手段は、受信信号の所定の区間において各IF信号の振幅値を計算し、前記振幅値のうち最大の振幅値を前記受信信号の受信レベルとする、請求項1から11のいずれかに記載の無線装置。
  14. 移動端末装置からの信号に対して自動利得制御を行なう無線装置における利得制御方法であって、
    前記信号に対して前記信号のレベルに応じた自動利得制御を施すステップと、
    移動端末装置のフェージング速度を推定するステップと、
    前記推定されたフェージング速度に応じて、前記自動利得制御の利得を決める最適なステップ定数を判定するステップとを備え、
    前記自動利得制御を施すステップは、
    前記信号レベルおよび前記最適と判定されたステップ定数に基づいて、前記自動利得制御の利得を規定するフィードバックデータの計算を行なうステップを含む、利得制御方法。
  15. 前記フェージング速度を推定するステップは、移動端末装置からの信号の受信応答ベクトルを計算し、フレーム間における前記受信応答ベクトルの相関値からフェージング速度の推定を行なうステップを含む、請求項14に記載の利得制御方法。
  16. 前記最適なステップ定数を判定するステップは、予め求められたフェージング速度とステップ定数との対応表に基づいて、前記推定されたフェージング速度における最適なステップ定数を決定するステップを含む、請求項14に記載の利得制御方法。
  17. 前記フィードバックデータの計算を行なうステップは、前記信号レベルの値と目標値との差分値を求め、その差分値を前記ステップ定数回だけ所定の定数で割った後に所定の係数を乗じてフィードバックデータの変化量を計算し、その変化量を前フレームの受信時におけるフィードバックデータに加算することによって次フレームにおけるフィードバックデータを計算するステップを含む、請求項14に記載の利得制御方法。
  18. 移動端末装置からの信号に対して自動利得制御を行なう無線装置における利得制御方法であって、
    前記信号に対して前記信号のレベルに応じた自動利得制御を施すステップと、
    移動端末装置からの信号の前記無線装置のアンテナ端における受信信号強度を検出するステップと、
    予め求められた受信信号強度とフィードバックデータとの対応表に基づいて、前記検出された受信信号強度から前記自動利得制御の利得を決める最適なフィードバックデータに変換を行なうステップと、
    前記変換された最適なフィードバックデータをフィードバックデータの初期値として選択するステップとを備える、利得制御方法。
  19. 移動端末装置からの信号に対して自動利得制御を行なう無線装置における利得制御方法であって、
    前記信号に対して前記信号のレベルに応じた自動利得制御を施すステップを備え、
    前記自動利得制御を施すステップは、
    前記信号のレベルを目標値に低速に収束させる第1のフィードバックデータを供給する第1のステップと、
    前記信号のレベルを目標値に高速に収束させる第2のフィードバックデータを供給する第2のステップとを含み、
    移動端末装置からの信号の前記無線装置のアンテナ端における受信信号強度を検出するステップと、
    前記検出結果に応じて、前記第1のフィードバックデータまたは前記第2のフィードバックデータを選択するステップとをさらに備えた、利得制御方法。
  20. 前記フィードバックデータを選択するステップは、
    前記検出された受信信号強度の変動が所定の閾値以上に減少もしくは増加した場合に、前記第1のフィードバックデータから前記第2のフィードバックデータに切替えるステップを含む、請求項19に記載の利得制御方法。
  21. 移動端末装置からの信号に対して自動利得制御を行なう無線装置における利得制御方法であって、
    前記信号に対して前記信号のレベルに応じた自動利得制御を施すステップを備え、
    前記自動利得制御を施すステップは、
    前記信号のレベルを目標値に低速に収束させる第1のフィードバックデータを供給する第1のステップと、
    前記信号のレベルを目標値に高速に収束させる第2のフィードバックデータを供給する第2のステップとを含み、
    新規移動端末装置からの信号が受信されているか否かを検出するステップと、 前記検出結果に応じて、前記第1のフィードバックデータまたは前記第2のフィードバックデータを選択するステップとをさらに備えた、利得制御方法。
  22. 前記新規移動端末装置を検出するステップは、
    新規移動端末装置からの特定の信号を復調するステップと、
    前記復調手段によって復調された信号においてエラーが存在するか否かを判定し、エラーが存在しなければ新規移動端末装置からの信号が受信されていると判定するステップとを含む、請求項21に記載の利得制御方法。
  23. 前記エラーが存在するか否かを判定するステップは、前記復調された信号においてユニークワードエラーが存在しない場合に、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定するステップを含む、請求項22に記載の利得制御方法。
  24. 前記エラーが存在するか否かを判定するステップは、前記復調された信号においてプリアンブル部のビット誤り数が所定の閾値以下であった場合に、新規移動端末装置からの信号を受信したと判定するステップを含む、請求項22に記載の利得制御方法。
  25. 前記自動利得制御を施すステップは、
    前記信号のレベルを検出するステップを含み、
    前記信号のレベルを検出するステップは、受信信号の所定の区間において各IQ信号の振幅値を計算し、前記振幅値のうち最大の振幅値を前記受信信号の受信レベルとするステップを有する、請求項14から24のいずれかに記載の利得制御方法。
  26. 前記自動利得制御を施すステップは、
    前記信号のレベルを検出するステップを含み、
    前記信号のレベルを検出するステップは、受信信号の所定の区間において各IF信号の振幅値を計算し、前記振幅値のうち最大の振幅値を前記受信信号の受信レベルとするステップを有する、請求項14から24のいずれかに記載の利得制御方法。
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