JP2006197136A - 画像処理装置,画像処理方法,プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置,画像処理方法,プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 入力画像を好適に圧縮でき、圧縮後のファイルサイズをより小さくできる画像処理装置,画像処理方法,プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】 入力画像データから第1画像データ、第2画像データ及び選択データを生成する画像処理装置において、入力画像データから選択データを生成する選択データ生成手段2と、選択データに基づいて入力画像データから第1画像データ、第2画像データを生成する画像生成手段3,4とを有し、画像生成手段3,4は、選択データによって選択されない第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を周囲の画素値情報に基づいて決定することにより上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理装置,画像処理方法,プログラム及び記録媒体に係り、特に画像の圧縮を行なう画像処理装置,画像処理方法,プログラム及び記録媒体に関する。
近年、例えばレーザープリンタ、デジタル複写機、カラーレーザープリンタ、デジタルカラー複写機などの画像処理装置は、高性能化に伴い、取り扱う画像のファイルサイズが急速に大きくなっている。したがって、画像を好適に圧縮する為に、以下のような画像処理装置に関する技術が開示されている。
特許文献1には、入力画像を3つの画像データに分離して、それぞれ圧縮する技術が開示されている。また、特許文献2には、入力画像から非階調画像領域決定に基づいて階調画像データと非階調画像データとを生成する技術が開示されている。特許文献2では、階調画像中の非階調画像(文字など)に該当する部分を周囲の画素値(平均値や代表値)で置換し、その後に階調画像をJPEG等の圧縮方法により圧縮している。
特許文献3には、画像中の文字部をその周囲色で塗りつぶした、電子画像を生成する技術が開示されている。特許文献3では、入力画像から文字ブロックを検出し、その文字ブロック中の文字部の画素を周囲画素値(その文字ブロック内の文字部を除く画素値の平均値)で置換している。なお、文字部が無いブロックは、前述した画素を周囲画素値で置換する処理がスキップされる。特許文献3では、その後に画像を圧縮している。
特許文献4には、入力画像から選択プレーンを生成し、選択プレーンに基づいて入力画像から文字プレーンと絵柄プレーンとを生成する技術が開示されている。特許文献4では絵柄プレーン中の文字部分を例えば白データにより埋め込んでいる。特許文献5には、入力画像を領域分離して領域情報データを生成し、その領域情報データに基づいて入力画像から文字ブロック画像と絵柄ブロック画像とを生成する技術が開示されている。
特開2001−78009号公報 特開平11−308463号公報 特開2003−046746号公報 特開平11−127339号公報 特開平05−145768号公報
しかしながら、上記の特許文献1〜5に開示されている技術では、圧縮後のファイルサイズが期待するほど小さくならないという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、入力画像を好適に圧縮でき、圧縮後のファイルサイズをより小さくできる画像処理装置,画像処理方法,プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、入力画像データから第1画像データ、第2画像データ及び前記第1画像データ又は第2画像データの何れかを選択する為の選択データを生成する画像処理装置において、前記入力画像データから前記選択データを生成する選択データ生成手段と、前記選択データに基づいて前記入力画像データから前記第1画像データまたは第2画像データを生成する画像生成手段とを有し、前記画像生成手段は、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を周囲の画素値情報に基づいて決定することを特徴とする。
前記画像生成手段は、予め定められた大きさのブロック単位で、隣接するブロック内の画素の画素値に基づいた計算により、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を決定することを特徴としてもよい。
前記画像生成手段は、処理対象ブロック内に、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれる程度を判定し、前記処理対象ブロック内の画素が前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素のみで構成されているときに、前記隣接するブロック内の画素の画素値の平均的な値で前記処理対象ブロック内の画素の画素値を全て置き換えることを特徴としてもよい。
前記画像生成手段は、処理対象ブロック内に、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれる程度を判定し、前記処理対象ブロック内の画素に前記選択データによって選択される前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれているときに、前記含まれていた画素の画素値の平均的な値で前記処理対象ブロック内の前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を全て置き換えることを特徴としてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明は、入力画像データから第1画像データ、第2画像データ及び前記第1画像データ又は第2画像データの何れかを選択する為の選択データを生成する画像処理装置において、前記入力画像データから前記選択データを生成する選択データ生成手段と、前記選択データに基づいて前記入力画像データから前記第1画像データまたは第2画像データを生成する画像生成手段と、前記第1画像データまたは第2画像データを周波数変換し、前記周波数変換された第1画像データまたは第2画像データのDC成分を0又は絶対値の小さな値に置き換える画像圧縮手段とを有することを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するため、本発明は、画像処理方法,プログラムおよび記録媒体により実現することもできる。
本発明によれば、入力画像を好適に圧縮でき、圧縮後のファイルサイズをより小さくできる画像処理装置,画像処理方法,プログラム及び記録媒体を提供可能である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。まず、本発明の基本的なアイデアについて説明する。例えばJPEG圧縮工程のうちのエントロピー符号化の際、DC成分とAC成分とは分けて符号化される。このうち、DC成分は直前のブロックとの差分が符号化される。従って、この差分が小さいほど圧縮効率は高まる。そこで、本発明では画像再現したときに非可視の画素について工夫を行い、圧縮後のファイルサイズをより小さくすることを目指す。
図1は、本発明による画像処理装置の一実施例の構成図である。図1の画像処理装置は例えばレーザープリンタ、デジタル複写機、カラーレーザープリンタ、デジタルカラー複写機などにより実現される。
図1の画像処理装置は、画像入力手段1と、選択データ生成手段2と、第1画像生成手段3と、第2画像生成手段4と、画像統合手段5と、選択データ圧縮手段6と、第1画像圧縮手段7と、第2画像圧縮手段8とが、夫々接続された構成である。図1の画像処理装置は、例えば図2に示すフローチャートのような手順で画像処理を行なう。
図2は、本発明による画像処理の概要を示すフローチャートである。図2中、ステップS1に進み、画像処理装置は画像入力処理を行う。画像入力処理では、スキャナなどの画像入力手段1が処理対象画像を入力画像(入力画像データ)として取得する。なお、ここでは画像としてカラー画像を想定しているが、グレー画像でもかまわない。
ステップS2に進み、画像処理装置は選択データ生成処理を行う。選択データ生成処理では、選択データ生成手段2が、後述する第1画像(第1画像データ)又は第2画像(第2画像データ)の何れを表示するかを選択する為の選択データを生成する。ここでは、選択データが二値画像の形態を取るものとする。選択データは、ある画素が黒であれば第1画像の画素値を表示することを表し、ある画素が白であれば第2画像の画素値を表示することを表す。
選択データ生成手段2は、例えば文字を表す画素を黒にし、その他の画素を白にすれば良い。選択データ生成手段2は、例えば特開平6−20092号公報に開示されている方法を用いて文字を表す画素を求めることができる。また、選択データ生成手段2は原画像に含まれる、ある画素値成分(RGB値であればGなど)を固定閾値で分割し、閾値より大きな画素値を持つ画素を白、閾値より小さな画素値を持つ画素を黒にしてもよい。
ステップS3に進み、画像処理装置は第1、第2画像生成処理を行う。第1、第2画像生成処理では、第1画像生成手段3が、ステップS2で生成された選択データに基づき第1画像を生成する。また、第1、第2画像生成処理では、第2画像生成手段4が、ステップS2で生成された選択データに基づき第2画像を生成する。
選択データで画素が黒である領域は、第1画像の同じ位置にある画素に原画像の画素値をコピーする。この場合、第2画像の同じ位置にある画素には、この段階で原画像の画素値をコピーする処理を行わない。一方、選択データで画素が白である領域は、第2画像の同じ位置にある画素に原画像の画素値をコピーする。この場合、第1画像の同じ位置にある画素には、この段階で原画像の画素値をコピーする処理を行わない。
図3は、第1、第2画像生成処理の一例のイメージ図である。原画像10は、ステップS1で取得された処理対象画像である。ここで、原画像10は数字の「1」を表す画素が赤、その他の画素が水色であるものとする。選択データ11は、原画像10の場合にステップS2で生成されたものである。ここで、選択データ11は数字の「1」を表す画素が黒、その他の画素が白であるものとする。
第1画像12は、原画像10及び選択データ11の場合にステップS3で生成されたものである。また、第2画像13は原画像10及び選択データ11の場合にステップS3で生成されたものである。
ここで、第1画像12は数字の「1」を表す赤の画素、言い換えれば選択データ11で黒である画素のみ、画素値が決定する。最終的に、第1画像12では選択データ11で黒である画素のみが表示対象となるので、この画素を可視画素と呼ぶことにする。一方、第1画像12では選択データ11で白である画素、言い換えれば数字の「1」を表す画素以外の灰色の画素が表示対象外となるので、この画素を非可視画素と呼ぶことにする。この段階では、非可視画素の画素値が不定である。
また、第2画像13は数字の「1」以外を表す水色の画素、言い換えれば選択データ11で白である画素のみ、画素値が決定する。最終的に、第2画像13では選択データ11で白である画素のみが表示対象となるので、この画素を可視画素と呼ぶ。一方、第2画像13では選択データ11で黒である画素、言い換えれば数字の「1」を表す画素が表示対象外となるので、この画素を非可視画素と呼ぶ。この段階では、非可視画素の画素値が不定である。
図4は、第1、第2画像生成処理を示すフローチャートである。図4中、ステップS11に進み、第1画像生成手段3はステップS2で生成された選択データに基づき第1画像の可視画素(可視部)を決定する。第1画像生成手段3は、原画像の同じ位置にある画素の画素値を第1画像の可視画素にコピーする。また、第2画像生成手段4はステップS2で生成された選択データに基づき第2画像の可視画素(可視部)を決定する。第2画像生成手段4は、原画像の同じ位置にある画素の画素値を第2画像の可視画素にコピーする。
図5は、第1、第2画像の可視画素を決定する処理を示すフローチャートである。ステップS21に進み、第1画像生成手段3及び第2画像生成手段4は選択データの1画素を取得する。ステップS22に進み、第1画像生成手段3及び第2画像生成手段4はステップS21で取得した画素が黒であるか否かを判定する。
黒であると判定すると(S22においてYES)、第1画像生成手段3はステップS23に進み、ステップS21で取得した画素と同じ位置にある原画像の画素の画素値を、ステップS21で取得した画素と同じ位置にある第1画像の画素にコピーし、可視画素の画素値を設定する。
黒でないと判定すると(S22においてNO)、第2画像生成手段4はステップS24に進み、ステップS21で取得した画素と同じ位置にある原画像の画素の画素値を、ステップS21で取得した画素と同じ位置にある第2画像の画素にコピーし、可視画素の画素値を設定する。
ステップS23又はS24に続いてステップS25に進み、第1画像生成手段3及び第2画像生成手段4は選択データの全画素を吟味したか否かを判定する。全画素を吟味していないと判定すると(S25においてNO)、第1画像生成手段3及び第2画像生成手段4はステップS21に戻り、処理を継続する。一方、全画素を吟味したと判定すると(S25においてYES)、第1画像生成手段3及び第2画像生成手段4は図5に示す処理を終了する。
図4のステップS12に戻り、第1画像生成手段3は必要に応じて第1画像の低解像度化を行なう。第2画像生成手段4は、必要に応じて第2画像の低解像度化を行なう。低解像度化を行えば、最終的なトータルのファイルサイズ(画像サイズ)が小さくなる。低解像度化を行わなければ、画質は原画像に近い状態が保たれる。
ステップS13に進み、第1画像生成手段3はステップS2で生成された選択データに基づき第1画像の非可視画素(非可視部)を決定する。第1画像生成手段3は、図6のフローチャートに示すように非可視画素の画素値を設定する。
図6は、第1画像の非可視画素を決定する処理を示すフローチャートである。非可視画素は、表示対象外の画素であるので、どんな色であろうとも表示に影響を与えるものではないが、ファイルサイズをより小さくする為に工夫が必要である。ここでは、ファイルサイズをより小さくする為の工夫について、第1画像の圧縮にJPEG方式を用いる場合を例に説明する。
図7は、JPEG方式による画像圧縮処理を示すフローチャートである。ステップS41に進み、第1画像圧縮手段7は表色系変換処理を行い、例えばRGB値からYCrCb値に変換する。ステップS42に進み、第1画像圧縮手段7はYデータとCrCbデータとをサブサンプリングする。ステップS43に進み、第1画像圧縮手段7は第1画像を8×8画素単位のコードブロックと呼ばれる単位に分割し、コードブロック単位に離散コサイン変換により周波数成分に分解する。
ステップS44に進み、第1画像圧縮手段7は変換係数を量子化する。ステップS45に進み、第1画像圧縮手段7は、量子化された変換係数のDC成分(直流成分)とAC成分(交流成分)とをハフマン符号化と呼ばれる手法で図8のフローチャートに示すように符号化することで、ファイルサイズの圧縮を実現している。
図8は、ハフマン符号化の処理を示すフローチャートである。図8中、ステップS51に進み、第1画像圧縮手段7はステップS44で量子化された変換係数をDC成分とAC成分とに分ける。DC成分は、ステップS52及びS53により処理される。また、AC成分はステップS54及びS55により処理される。ステップS52に進み、第1画像圧縮手段7は直前のコードブロックとの差を求める。なお、直前のコードブロックは周囲の画素値情報の一例として利用している。ステップS53に進み、第1画像圧縮手段7は差分データをハフマン符号化により符号化する。
また、ステップS54に進み、第1画像圧縮手段7は2次元データを一列に並べて1次元化する。ステップS55に進み、第1画像圧縮手段7は1次元データをハフマン符号化により符号化する。図8のハフマン符号化の処理により、量子化された変換係数はJPEG方式により圧縮された画像(JPEG画像)となる。
ここで、図8のフローチャートに示すように、DC成分は直前のコードブロックとの差分が符号化される為、直前のコードブロック(一般的に左隣のコードブロック)との差が小さいほど圧縮効率が上がり、ファイルサイズが縮減できる。なお、直前のコードブロックがなければ0との差分が計算される。また、AC成分は小さければ小さいほど符号化効率が上がる。コードブロック全体が単一色となれば、AC成分は0であり、圧縮効率が良い。
したがって、画質に関係の無い非可視画素は、直前のコードブロックとDC成分の差が小さく、コードブロック全体が単一色という条件を満たせば圧縮効率が良い。従来はDC成分に対する考慮が不足していた為、圧縮効率の低下を招いていた。そこで、本発明では図6に示すフローチャートのように処理することで、圧縮効率を良くしている。
図6中、ステップS31に進み、第1画像生成手段3は選択データと第1画像のコードブロックとを取得する。ステップS31では、第1画像のコードブロックを例えば左上から順番に取得する。ステップS32に進み、第1画像生成手段3はステップS31で取得したコードブロック内の画素が全て非可視画素であるか否かを判定する。
全て非可視画素であると判定すると(S32においてYES)、第1画像生成手段3はステップS33に進み、直前のコードブロック内の画素値を取得する。ステップS34に進み、第1画像生成手段3は直前のコードブロックとDC成分の差が小さくなるようにステップS31で取得したコードブロック内の画素の画素値を計算する。ステップS35に進み、第1画像生成手段3はステップS34で計算した画素値をステップS31で取得したコードブロック内の画素の画素値として設定する。なお、DC成分を正確に求める為には離散コサイン変換が必要であるが、やや処理量が大きいので平均値で代用するようにしてもよい。
一方、可視画素があると判定すると(S32においてNO)、第1画像生成手段3はステップS36に進み、ステップS31で取得したコードブロック内の可視画素の画素値を取得する。ステップS37に進み、第1画像生成手段3はステップS36で取得した可視画素の画素値の平均値を、ステップS31で取得したコードブロック内の非可視画素の画素値として計算する。ステップS38に進み、第1画像生成手段3はステップS37で計算した画素値をステップS31で取得したコードブロック内の非可視画素の画素値として設定する。
ステップS35又はS38に続いてステップS39に進み、第1画像生成手段3は第1画像に含まれる全てのコードブロックを吟味したか否かを判定する。全てのコードブロックを吟味していないと判定すると(S39においてNO)、第1画像生成手段3はステップS31に戻り、処理を継続する。全てのコードブロックを吟味したと判定すると(S39においてYES)、第1画像生成手段3は図6に示す処理を終了する。
図9は、第1画像の非可視画素を決定する処理の一例のイメージ図である。まず、第1画像20に含まれるコードブロックを左上から順番に吟味し、コードブロック内の画素が全て非可視画素であるか否かを確認する。
選択データ21のように、処理対象コードブロック(図9中の処理対象ブロック)内の画素が全て非可視画素であれば、第1画像22は直前のコードブロックとDC成分との差が小さくなるように、例えば直前のコードブロック内の画素の画素値の平均値が、処理対象コードブロック内の画素の画素値に設定される。
一方、選択データ23のように、処理対象コードブロック内の画素に可視画素が1画素でも含まれていれば、処理対象コードブロック内の可視画素の画素値が全て取得され、取得した画素値の平均値が第1画像24の処理対象コードブロック内の非可視画素の画素値に設定される。このように、第1画像の全てのコードブロックを吟味し、全ての非可視画素の画素値を設定して、図4のステップS13の処理を終了する。
図4中、ステップS14に進み、前述した第1画像と同様、第2画像の非可視画素(非可視部)を決定する。なお、ステップS14の第2画像に掛かる処理は、ステップS13の第1画像に掛かる処理と同様であるため、説明を省略する。
図2のステップS4に戻り、選択データ圧縮手段6は選択データを圧縮する。なお、選択データは二値画像であるのでMMR圧縮やJBIG圧縮等が有効である。ステップS5に進み、第1画像圧縮手段7は第1画像の圧縮を行なう。また、第2画像圧縮手段8は第2画像の圧縮を行なう。なお、第1、第2画像はカラー画像であるので、JPEG圧縮等が有効である。無論、JPEG2000等の他の圧縮方式を使用してもよい。特にJPEG2000は、コードブロックがJPEGと同様に固定であるので、前述した処理と同様の処理で圧縮効率を高めることが可能である。
ステップS6に進み、画像統合手段5はステップS4で圧縮した選択データ、ステップS5で圧縮した第1、第2画像を1つのファイルにまとめる。なお、画像統合手段5は選択データにより第1、第2画像の画素を選択表示可能なフォーマットにまとめる必要があるが、例えばJPM(JPEG2000Part6)であれば、この形態をサポートしている。
実施例1では、コードブロック単位で第1、第2画像の画素の画素値を設定する処理を行っている。しかしながら、コードブロック内の画素が全て非可視画素である場合の処理と同様の効果は、図10に示すフローチャートのようにJPEG圧縮時のDC成分を0や小さな値に置き換えることでも得られる。
図10は、ハフマン符号化の処理を示す他の例のフローチャートである。図10中、ステップS61に進み、第1画像圧縮手段7又は第2画像圧縮手段8は量子化された変換係数をDC成分とAC成分とに分ける。DC成分は、ステップS62〜S66により処理されている。また、AC成分はステップS67により処理される。
ステップS62に進み、第1画像圧縮手段7又は第2画像圧縮手段8は処理対象コードブロック内の画素が全て非可視画素であるか否かを判定する。全て非可視画素であると判定すると(S62においてYES)、第1画像圧縮手段7又は第2画像圧縮手段8はステップS63に進み、AC成分及びDC成分を0に置き換えることにより、直前のコードブロックとDC成分の差を小さくする実施例1の処理と同様の効果を得られる。
一方、可視画素があると判定すると(S62においてNO)、第1画像圧縮手段7又は第2画像圧縮手段8はステップS64に進み、直前のコードブロックとの差を求める。ステップS63又はステップS64に続いてステップS65に進み、第1画像圧縮手段7又は第2画像圧縮手段8は第1画像又は第2画像に含まれる全てのコードブロックを吟味したか否かを判定する。全てのコードブロックを吟味していないと判定すると(S65においてNO)、第1画像圧縮手段7又は第2画像圧縮手段8はステップS62に戻り、処理を継続する。全てのコードブロックを吟味したと判定すると(S65においてYES)、第1画像圧縮手段7又は第2画像圧縮手段8はステップS66に進み、差分データをハフマン符号化により符号化する。また、ステップS67に進み、第1画像圧縮手段7又は第2画像圧縮手段8は前述したステップS54及びS55と同様なAC成分の処理を行う。図10のハフマン符号化の処理により、量子化された変換係数はJPEG方式により圧縮された画像(JPEG画像)となる。
実施例2では、図11に示すように、実施例1の図6と異なり、第1画像及び第2画像の非可視画素を決定する際、コードブロック内の画素が全て非可視画素である場合に、あえて画素値を設定しなくてもよい。具体的に、図11のフローチャートでは図6に示すフローチャートのステップS33〜S35の処理が省略されている。
実施例2では、第1画像及び第2画像の非可視画素を決定する際に画素値を設定しなくても、図10に示すハフマン符号化の処理で、AC成分及びDC成分を0に置き換えるので問題がない。なお、実施例2は一部の処理を除いて実施例1と同様である為、同一な処理の説明を省略した。
図12は、本発明による画像処理装置の他の実施例の構成図である。実施例3は、本発明による画像処理装置を各種手段として機能させる為のプログラムによって実現する例である。図12の画像処理装置は、CPU401と、主記憶装置の一例としてのメモリ402と、補助記憶装置の一例としてのハードディスク403と、入力装置404と、ドライブ装置の一例としてのCD−ROMドライブ405と、出力装置の一例としてのディスプレイ406とを含む汎用のコンピュータシステムにより実現される。
CD−ROM等の記録媒体407は、本発明の処理機能,処理手順や各種手段を図12のコンピュータシステム上で実現させる為のプログラムが記録されている。また、処理対象画像は例えば入力装置404を通してハードディスク403に格納されている。CPU401は、記録媒体407から本発明の処理機能,処理手順や各種手段をコンピュータシステム上で実現させる為のプログラムを読み出して実行する。CPU401は、本発明に掛かる画像処理の結果をハードディスク403に保存し、必要に応じてディスプレイ406に出力できる。
前述した本発明の実施例1〜3によれば、画像再現したときに非可視の画素について工夫を行って圧縮効率を高め、圧縮後のファイルサイズをより小さくしている。例えば前述した特許文献1は非可視画素について言及していない為、ファイルサイズが大きいことが予想される。
特許文献2及び3は、3つの画像データ(選択データ,第1画像,第2画像)に分離するものでない。特許文献4は、周囲の画素の画素値を参照していないため、周囲の画素の画素値が白とかけ離れた場合に、ファイルサイズがあまり小さくならない。なお、特許文献5は文字を表す画素を選択する為の1手法である。
したがって、前述した特許文献1〜5は本願発明のように画像再現したときに非可視の画素について工夫を行って圧縮効率を高め、圧縮後のファイルサイズをより小さくしているものではない。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば前述した実施例1〜3では入力画像から第1画像及び第2画像を生成する例を説明したが、入力画像から3以上の画像を生成するようにしてもよい。
本発明による画像処理装置の一実施例の構成図である。 本発明による画像処理の概要を示すフローチャートである。 第1、第2画像生成処理の一例のイメージ図である。 第1、第2画像生成処理を示すフローチャートである。 第1、第2画像の可視画素を決定する処理を示すフローチャートである。 第1画像の非可視画素を決定する処理を示すフローチャートである。 JPEG方式による画像圧縮処理を示すフローチャートである。 ハフマン符号化の処理を示すフローチャートである。 第1画像の非可視画素を決定する処理の一例のイメージ図である。 ハフマン符号化の処理を示す他の例のフローチャートである。 第1画像の非可視画素を決定する処理を示す他の例のフローチャートである。 本発明による画像処理装置の他の実施例の構成図である。
符号の説明
1 画像入力手段
2 選択データ生成手段
3 第1画像生成手段
4 第2画像生成手段
5 画像統合手段
6 選択データ圧縮手段
7 第1画像圧縮手段
8 第2画像圧縮手段
401 CPU
402 メモリ
403 ハードディスク
404 入力装置
405 CD−ROMドライブ
406 ディスプレイ
407 記録媒体

Claims (20)

  1. 入力画像データから第1画像データ、第2画像データ及び前記第1画像データ又は第2画像データの何れかを選択する為の選択データを生成する画像処理装置において、
    前記入力画像データから前記選択データを生成する選択データ生成手段と、
    前記選択データに基づいて前記入力画像データから前記第1画像データまたは第2画像データを生成する画像生成手段とを有し、
    前記画像生成手段は、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を周囲の画素値情報に基づいて決定することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像生成手段は、予め定められた大きさのブロック単位で、隣接するブロック内の画素の画素値に基づいた計算により、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を決定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像生成手段は、処理対象ブロック内に、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれる程度を判定し、前記処理対象ブロック内の画素が前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素のみで構成されているときに、前記隣接するブロック内の画素の画素値の平均的な値で前記処理対象ブロック内の画素の画素値を全て置き換えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像生成手段は、処理対象ブロック内に、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれる程度を判定し、前記処理対象ブロック内の画素に前記選択データによって選択される前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれているときに、前記含まれていた画素の画素値の平均的な値で前記処理対象ブロック内の前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を全て置き換えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 入力画像データから第1画像データ、第2画像データ及び前記第1画像データ又は第2画像データの何れかを選択する為の選択データを生成する画像処理装置において、
    前記入力画像データから前記選択データを生成する選択データ生成手段と、
    前記選択データに基づいて前記入力画像データから前記第1画像データまたは第2画像データを生成する画像生成手段と、
    前記第1画像データまたは第2画像データを周波数変換し、前記周波数変換された第1画像データまたは第2画像データのDC成分を0又は絶対値の小さな値に置き換える画像圧縮手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 入力画像データから第1画像データ、第2画像データ及び前記第1画像データ又は第2画像データの何れかを選択する為の選択データを生成する画像処理方法において、
    前記入力画像データから前記選択データを生成し、
    前記選択データに基づいて前記入力画像データから前記第1画像データまたは第2画像データを生成し、
    前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を周囲の画素値情報に基づいて決定することを特徴とする画像処理方法。
  7. 予め定められた大きさのブロック単位で、隣接するブロック内の画素の画素値に基づいた計算により、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を決定することを特徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  8. 処理対象ブロック内に、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれる程度を判定し、前記処理対象ブロック内の画素が前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素のみで構成されているときに、前記隣接するブロック内の画素の画素値の平均的な値で前記処理対象ブロック内の画素の画素値を全て置き換えることを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  9. 処理対象ブロック内に、前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれる程度を判定し、前記処理対象ブロック内の画素に前記選択データによって選択される前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素が含まれているときに、前記含まれていた画素の画素値の平均的な値で前記処理対象ブロック内の前記選択データによって選択されない前記第1画像データまたは第2画像データ内の画素の画素値を全て置き換えることを特徴とする請求項7記載の画像処理方法。
  10. 入力画像データから第1画像データ、第2画像データ及び前記第1画像データ又は第2画像データの何れかを選択する為の選択データを生成する画像処理方法において、
    前記入力画像データから前記選択データを生成し、
    前記選択データに基づいて前記入力画像データから前記第1画像データまたは第2画像データを生成し、
    前記第1画像データまたは第2画像データを周波数変換し、
    前記周波数変換された第1画像データまたは第2画像データのDC成分を0又は絶対値の小さな値に置き換えることを特徴とする画像処理方法。
  11. コンピュータに、請求項6記載の画像処理方法を実行させる為のプログラム。
  12. コンピュータに、請求項7記載の画像処理方法を実行させる為のプログラム。
  13. コンピュータに、請求項8記載の画像処理方法を実行させる為のプログラム。
  14. コンピュータに、請求項9記載の画像処理方法を実行させる為のプログラム。
  15. コンピュータに、請求項10記載の画像処理方法を実行させる為のプログラム。
  16. コンピュータに、請求項6記載の画像処理方法を実行させる為のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. コンピュータに、請求項7記載の画像処理方法を実行させる為のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. コンピュータに、請求項8記載の画像処理方法を実行させる為のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. コンピュータに、請求項9記載の画像処理方法を実行させる為のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. コンピュータに、請求項10記載の画像処理方法を実行させる為のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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