JP2006195590A - プログラマブル・コントローラ・システム、そのコントローラ、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 大規模SFCプログラムを実行する場合でも、高速なスキャン実行を実現することができる。
【解決手段】 コントローラ支援装置1側では、ユーザにより作成されたSFC図示表現プログラム11を、変換部12によって、コントローラ2で実行可能な形式であるステップ/トランジション接続関係テーブル13へと変換して、コントローラ2にロードする。コントローラ2の制御実行部16は、この接続関係テーブル13を参照しつつ、現在活性となっているステップの番号を格納する活性ステップ群管理テーブル14と、この活性ステップに応じた評価対象トランジションの番号を格納する評価トランジション群テーブル15を随時更新し参照しながら、次のステップへの移行の有り/無し等の制御管理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)におけるSFC(シーケンシャルファンクションチャート)の実行方式に関する。
PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)等の制御装置においてSFC(シーケンシャル・ファンクション・チャート)を使用したプログラム(以下、SFCプログラム)を用いる方法が普及しつつある。
SFCはPLCの実行順序を示す処理構造を記述するための共通要素としてIEC61131-3(JIS B 3503)として規格化されている(SFCの詳細についてはIEC61131-3(JIS B 3503)参照)。
SFCのステップ/トランジションの接続は、図19(a)〜(d)に示すような、単一シーケンス、シーケンス選択分岐と収束、同時シーケンス分岐と収束、シーケンスループ等の組み合わせによって構成される。通常、SFCプログラムは、PLCとは別に用意されたプログラミング装置(ローダ)で編集され、PLCの実行形式に変換された後、PLCにロードされる。または、編集後、PLCのインターフェースに合わせた形式に変換されPLCにロード・PLC内で実行形式に変換される。
SFCプログラムをPLCで実行する方式として、例えば、SFCの各ステップと各トランジションの接続関係を表形式に変換し、これに基づいてSFCの遷移をPLCの内部プログラムで実行する方法がある(特許文献1参照)。その実行方法は、活性状態直下のトランジションが成立すると、次のステップに進むというルールのみが開示されている。
また、上記のルールに従うように所要のSET/RESET命令を並べることでSFCプログラムを実現する方法が、特許文献2に開示されている。
また、SFCプログラムの実行時に複数ステップの同時実行する方式の例が、特許文献3に開示されている。この方法は、活性ステップの移行後に直ちに移行先ステップの実行を行い、複数ステップを連続的に実行するというものである。
また、特許文献4には、実行中の活性ステップの処理が完全に終了してから次ステップの処理を開始することで、処理の追い越しを防ぐという方法が開示されている。
特開平8−54911号公報 特開平11−338525号公報 特開平8−63205号公報 特開平5−241625号公報
上記特許文献1等のように全てのステップ/トランジションに応じた命令群を作成して実行する構成では、SFCプログラムを実行する場合、ステップの移行を判定する処理毎に全てのステップ/トランジションを評価するため、ステップ/トランジションの数に応じてプログラムのスキャン時間が伸びる。これは、特に、大規模な(ステップ数、トランジション数が多い)SFCプログラムを実行する場合に、顕著な問題となる。この問題は、上記特許文献3,4のように、複数ステップの同時実行を許容する場合においても同様である。
本発明の課題は、大規模SFCプログラムを実行する場合でも、高速なスキャン実行を実現することができ、あるいは同一シーケンス内でのステップの追いかけ実行を許容しながらも高速なスキャン実行を実現することができる制御システム、その制御装置、プログラム等を提供することである。
本発明の制御システムは、各種制御対象機器を制御する制御装置と、該制御装置を支援する支援装置とが通信線により接続されてなる制御システムにおいて、前記支援装置は、 SFCの図示表現プログラムを作成させる図示表現プログラム作成支援手段と、該図示表現プログラムにおける各ステップと各トランジションの接続関係を、表形式に変換する変換手段と、該表形式の接続関係データを前記制御装置に送信する送信手段とを有し、前記制御装置は、前記送信手段により送られてくる前記表形式の接続関係データを保存する接続関係データ保存手段と、該接続関係データを用いて前記制御対象機器の制御処理を実行する制御処理実行手段と、前記制御処理実行手段による前記制御処理の実行中に、現在活性となっているステップの番号群を一時的に記憶する第1の一時記憶手段と、この活性ステップに応じて評価すべきトランジションの番号群を一時的に記憶する第2の一時記憶手段とを有し、前記制御処理実行手段は、各スキャン毎に、前記第2の一時記憶手段に記憶されている前記評価対象のトランジションのみを評価対象として、該各評価対象トランジション毎に、当該トランジションの成立条件に基づき活性ステップの移行の有無を判断し、移行するステップに関して次スキャンの為に前記第1、第2の一時記憶手段の記憶内容を前記接続関係データを参照して更新するように構成する。
上記制御システムでは、まず、ユーザにプログラム等を作成させてPLC等の制御装置にロードする機能等を有する支援装置において、SFC図示表現プログラムを、PLC側で実行可能な形式に変換する。すなわち、表形式の接続関係データへと変換し、これを制御装置側にロードする。制御装置側では、制御処理実行手段が、この表形式の接続関係データを参照することで制御処理を実行するが、実行中、第1、第2の一時記憶手段を用いてその記憶内容を随時更新し且つ参照することで、現在評価すべきランジションのみを評価対象として処理することができる。
上記制御システムは、例えば、前記制御処理実行手段が、ステップの追いかけ実行を許容するものであって、最先頭のステップは各スキャン毎に必ず活性状態とし、前記活性ステップの移行を判断する際に、前記接続関係データを参照して後続のステップを特定し、該特定したステップが現在活性状態か否かを前記第1の一時記憶手段を参照して判定し、現在活性状態である場合には、前記当該トランジションの成立条件に係わらずステップの移行は行わないようにするものであってもよい。
つまり、上記制御装置は、同一シーケンス内でのステップの追いかけ実行を許容するものであってもよい。但し、ステップの追いつきが生じないようにする為に、上記特定した後続ステップが、現在活性状態である場合には、移行は行わないようにする。
また、上記制御システムにおいて、例えば、前記第1の一時記憶手段は、前記活性ステップ番号を格納すると共に既に移行済みか否かを示すフラグが格納され、前記制御処理実行手段は、前記活性ステップの移行の有無の判断において、該フラグが移行済みを示していた場合には、前記当該トランジションの成立条件に係わらずステップの移行は行わないようにする。すなわち、“選択分岐と収束”のシーケンスの処理実行において、誤って2つ以上のステップが活性にならないようにする。
本発明の制御システム、その制御装置、プログラム等によれば、大きなSFCプログラムを実行する場合でも、高速なスキャン実行を実現することができ、あるいは同一シーケンス内でのステップの追いかけ実行を許容しながらも高速なスキャン実行を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
尚、以下の説明では、制御システムとして、プログラマブル・コントローラ・システムを例にして説明するが、本発明はこの例に限らない。
図1は、本例のプログラマブル・コントローラ・システムの概略構成図である。
図示のシステムでは、コントローラ支援装置1と、PLC本体(制御装置)であるコントローラ2とが、通信線3を介して接続している。コントローラ支援装置1は、ユーザ(作業員やオペレータ等)に任意の制御プログラムを作成させたり、コントローラ2や当該コントローラ2が制御する不図示の各種制御対象機器の状態をモニタリングする為の装置である。つまり、上述したプログラミング装置(ローダ)としての機能やモニタリング装置としての機能を有する装置である。上記ユーザは、コントローラ支援装置1を用いて、図示表現によるSFCプログラムを作成する。コントローラ支援装置1は、作成されたSFCプログラムを、コントローラ2で実行可能な形式に変換した後、これを通信線3を介して、コントローラ2へロードする。
本例では、上記コントローラ2で実行可能な形式とは、後述するステップ/トランジション接続関係テーブル13のことであり、コントローラ2はこの接続関係テーブル13を受信して記憶しておき、制御実行の際には、このテーブル13を参照し、更に後述する活性ステップ群管理テーブル14、評価トランジション群テーブル15を随時作成しつつ、制御実行手順を管理する。
図2は、本例のプログラマブル・コントローラ・システムの機能ブロック図である。
図2において、符号11は、上記コントローラ支援装置1においてユーザによって作成されたSFC図示表現プログラムである。コントローラ支援装置1は、SFC図示表現−ステップ/トランジション接続関係テーブル変換部12(以下、省略して、SFC−接続関係テーブル変換部12と記す)を有しており、これにより上記SFC図示表現プログラム11を、ステップ/トランジション接続関係テーブル13へと変換する。作成されたステップ/トランジション接続関係テーブル13は、コントローラ2へ送信されて格納される。
コントローラ2は、制御実行部16を有しており、この制御実行部16は、ステップ/トランジション接続関係テーブル13を参照して、活性ステップ群管理テーブル14、評価トランジション群テーブル15を随時作成し参照しつつ、制御実行管理を行う。
尚、以下の説明では各テーブルの名称は省略して記す。すなわち、ステップ/トランジション接続関係テーブル13は接続関係テーブル13と記し、活性ステップ群管理テーブル14は活性SPテーブル14と記し、評価トラジション群テーブル15は評価TNテーブル15と記す。
ここで、活性SPテーブル14及び評価TNテーブル15は、1スキャン中に評価するトランジションを限定するために、各スキャン毎に、現在活性となっているステップ群と、これら各活性ステップに応じて評価すべきトランジション群のみを記憶するテーブルである。トランジション評価部17はこの“現在評価すべき各トランジション”を評価し、制御実行部16は、この評価結果及び接続関係テーブル13や活性SPテーブル14,評価TNテーブル15を参照しつつ、次ステップへの移行判定や活性SPテーブルテーブル14、評価TNテーブル15の内容を更新していくことで、制御実行管理を行う。
SFCプログラムは一つの初期ステップをもち(JIS B3503 2.6.2「ステップ」参照)、最初にこの1つのステップが活性となり、その後、この活性状態が、後続するステップに順次伝わっていくことから、通常、SFCプログラムは、同時シーケンス分岐がない限り、活性となるステップはただ一つであり、評価すべきトランジションは、活性となっているステップに続くトランジションだけである。同時シーケンス分岐が存在した場合でも、同時に活性となるステップはたかだか分岐によって分かれたシーケンスの数と同じであり、SFCプログラム全体のステップからすればわずかな数に限られる。トランジションの評価およびその評価結果によるステップの状態変更(移行)は、そのトランジションに先行するステップが活性となっている場合にのみ有効であるので、1スキャン中に評価するトランジションを、活性となっているステップに続くものだけに限定することで、プログラムの実行を高速化することが可能である。
図3に、上記SFC図示表現プログラム11の一例を示す。
また、図4には、接続関係テーブル13のデータ構造例を示す。
図3に示す図示表現プログラムは、従来技術で説明した“単一シーケンス”、“シーケンス選択分岐と収束”、“同時シーケンス分岐と収束”等を組み合わせたものであり、特に説明しないが、図示のS1、S2、・・・は、各ステップに割り当てられる識別番号(以下、SP番号と記す)であり、T1、T2、・・・は各トランジションに割り当てられる識別番号(以下、TN番号と記す)である。また、図4の接続関係テーブル13中のSPやTNは、各々、ステップやトランジションの略である。接続関係テーブル13は、従来技術と同様、コントローラ支援装置1内で図示表現の接続関係を調べる事から簡単に作成する事が可能である。
図4の接続関係テーブル13は、各ステップに関するテーブルと、各トランジションに関するテーブルとから成る。各ステップに関するテーブルは、各ステップのSP番号に対応付けて、そのステップの後続のトランジションの数(後続TN数)と、これら後続TNのTN番号が格納される。例えばSP番号がS2のステップを例にすると、後続TN数は2つであり、そのTN番号はT2とT6である。また、各トランジションに関するテーブルは、各トランジションのTN番号に対応付けて、そのトランジションの前のステップの数(先行SP数)とこれら先行SPのSP番号、及びそのトランジションに後続するステップの数(後続SP数)とこれら後続SPのSP番号が格納される。例えば、TN番号がT9のトランジションを例にすると、先行SP数は2つ(S8とS10)であり、後続SP数も2つ(S9とS11)である。
図5(a)に活性SPテーブル14の構造例を示し、図5(b)に評価TNテーブル15の構造例を示す。これらのテーブル14,15のフォーマットは、予めコントローラ2内の不図示の記憶装置に格納されており、これらテーブル14,15に格納されるデータは、制御実行部16によって随時更新されていく。
図5(a)に活性SPテーブル14には、現在活性されているステップの数とこれらステップのSP番号とが、制御実行部16によって格納・更新される。更に、格納される各SP番号に対応付けてフラグが用意される。このフラグは、基本的には、図19(b)に示す“選択分岐と収束”のシーケンスの場合にのみ必要なものであり、図3の例では、S2が当該テーブル14に格納されているときのみ、必要なものである。すなわち、選択分岐では、複数あるステップのうち1つのステップのみが活性になるので、誤って2つ以上のステップが活性にならないようにする為に、上記フラグが利用される。詳しくは、後に説明する。
図5(b)の評価TNテーブル15には、現在の評価対象であるトランジションの数とこれらトランジションのTN番号とが、制御実行部16によって格納・更新される。
制御実行部16は、制御管理処理を実行する場合には、まず図6の初期化処理を実行し、その後、図7の処理を実行する。尚、図6、図7の処理をコンピュータにより実行させる為のアプリケーション・プログラムは、予めコントローラ2内の不図示の記憶装置に格納されている。コントローラ2内の不図示のCPU/MPU等がこのアプリケーション・プログラムを読出し実行することにより、図6、図7の処理が実現される。
ここで、コントローラ2は、通常、1つだけでなく様々な制御処理を実行するものであり、この各種制御処理毎に接続関係テーブル13が作成されて、コントローラ2内の不図示の記憶装置に記憶されている。制御実行部16は、これら各種制御処理のうち任意の制御処理を実行する際には、この制御処理に該当する接続関係テーブル13を認識したうえで上記アプリケーション・プログラムを起動し、認識した接続関係テーブル13を用いて、図6、図7の処理を実行する。
図6(a)、(b)は、初期化処理のフローチャートを示す。
図6(a)において、制御実行部16は、まず、初期ステップのSP番号を活性SPテーブル14に格納する(ステップS001)。当然、活性ステップ数は1である。尚、初期ステップのSP番号は固定的であり(例えばS1)、予め登録されているものとする。これにより、初期ステップのみが活性化し、他のステップを全て不活性化する。
次に、評価TNテーブル15の初期化を行う(ステップS002)。このステップS002の処理の詳細フローを図6(b)に示す。図6(b)においては、まず、評価TNテーブル15をクリアし(ステップS011)、続いて、活性SPテーブル14に現在格納されているSP番号(活性SP番号;ここではS1)を取り出し(ステップS012)、接続関係テーブル13を参照して、この活性SP番号に対応する後続TN数、後続TN番号群を取得し、これら取得したデータを評価TNテーブル15に格納する(ステップS013)。活性SPテーブル14に複数のSP番号が格納されている場合には、残りのSP番号についても同様にしてステップS012,S013の処理を実行し、全てのSP番号について処理を行ったら(ステップS014,YES)当該処理を終了する。
尚、ステップS014の処理は、当該初期化処理の際には必要ないが、図6(b)の処理は図7(a)のステップS109の処理の際にも用いるので、ステップS014の処理も記してある。また、尚、本説明における処理フローチャートのステップ番号は、SFCプログラムのステップ番号と区別する為、全て3桁で示してある。
上記初期化処理が完了したら、その後は、1スキャン毎に、図7(a)のフローチャートの処理を実行する。ここで、図7(b)は図7(a)のステップS105のSP/TN評価処理の詳細フローチャートであり、図7(c)は図7(a)のステップS107のSP移行処理の詳細フローチャートである。
以下、図7(a)〜(c)の処理について説明するが、その際、具体例を参照して具体的な一例の説明も行う。すなわち、図8に、図3の図示表現プログラムに基づいて作成された接続関係テーブル13の例を示し、図9にはこの例に応じて各スキャン毎に活性SPテーブル14、評価TNテーブル15に格納されるSP番号、TN番号を示す。図9において、1スキャン目の初期状態では、上記初期化処理により、活性SPテーブル14にはS1、評価TNテーブル15にはT1が格納されている。更に図10、図11には、図7の処理中のテーブル14,15や次スキャン用テーブルの状態遷移を示す。以下、これらの図面も参照しながら、図7の処理について説明する。
図7(a)において、まず、現在の活性SPテーブル14のコピーを作成する(ステップS101)。このコピーは、次回スキャン時のテーブル14の初期状態を作成する為に用いられるものであり、以下、次スキャン用テーブルと呼ぶものとする。第1スキャン時における活性SPテーブル14、次スキャン用テーブル、及び評価TNテーブル15の格納データの状態遷移は、図10に示すようになる。図10において、図上左側には活性SPテーブル14の状態遷移、図上真中には次スキャン用テーブルの状態遷移、図上右側には評価TNテーブル15の状態遷移を示す。上記の通り、1スキャン目には、テーブル14にはS1が格納されており、活性SP数は1であるので、テーブル14の状態は図10(a)に示す通りであり、これをコピーすることで、図10(b)に示す次スキャン用テーブルが作成される。
活性SPテーブル14における各フラグは、各スキャンの最初には不定状態にされており、全てのフラグをセット(ON)することで(ステップS102)、図10(c)に示す状態となる。このフラグは、セット状態は次の移行(活性化)対象のステップ全てが未だ移行されていない事を示し、リセット状態は移行対象ステップのうちの1つのステップへと既に移行したことを示す。たとえば図3においてS2からの移行対象ステップはS3とS6であるが、S3へ移行した場合、S2に対応するフラグをリセット状態にすることで、S6が活性化しないようにする。
続いて、評価TNテーブル15に格納されているTN番号のトランジション全てを評価対象として、各評価対象トランジション毎にステップS104〜S107の処理を実行する。まず、テーブル15に格納されているTN番号を1つ取り出し(ステップS104)、SP/TN評価処理を行う(ステップS105)。このステップS105の処理は、概略的には、評価対象トランジションの後続のステップへと移行するか否かを判定するものであり、その詳細フローは、図7(b)に示す通りである。すなわち、図7(b)において、まず、トランジション評価部17が、ステップS104で取り出したTN番号のトランジションの評価を行う(ステップS111)。
この評価とは、そのトランジションに関する移行条件が成立しているか否かを判定するものである。SFCに使用される全てのトランジションに関するトランジション条件が、例えば図5(c)に示すようにがメモリ上にテーブル化されている。このメモリ上のテーブルの内容は、別途存在するプログラム(PLCのI/O更新や、演算処理等を実行するプログラム)によって随時更新されている。トランジション評価部17は、このメモリ上のテーブルを参照すれば、各トランジションに関する移行条件が成立しているか否かを知ることができる。
ステップS111の評価の結果、移行条件が成立していない場合には(ステップS111,NO)場合には、SP移行なしと判定し(ステップS118)、ステップS106の処理(SP移行のあり/なしの判定)へ進む。これより、ステップS106の判定はNOとなり、そのままステップS103に戻る。
一方、ステップS111の評価の結果、移行条件が成立していた場合には(ステップS111,YES)、接続関係テーブル13から、当該評価対象のトランジションに対応する先行SP番号群33から、最初の先行SP番号を取り出す(ステップS112)。そして、取り出した先行SP番号を用いて活性SPテーブル14を検索して、SP番号が一致するレコードを求め(ステップS113)、そのフラグを参照して、フラグがセット状態かリセット状態かを判定する(ステップS114)。フラグがリセット状態(OFF)であれば(ステップS114,NO)、そのステップに関しては、現在評価中のトランジション以前のトランジション評価によって既に次のステップへの移行が行われているので、現在評価中のトランジションによってはステップの移行ができないと判定する(ステップS118)。
一方、フラグがセット状態(ON)であったならば(ステップS114,YES)、上記判定を残りの先行ステップ全てについて行う。すなわち、先行SP番号群33から次の先行SP番号を取り出す(ステップS115)。次の先行SP番号が無ければ、全ての先行ステップについて処理を完了したことになるので(ステップS116,YES)、SP移行ありと判定する(ステップS117)。先行SP番号群33の中に1つでもフラグがリセット状態である先行ステップが存在した場合には、SP移行なし(ステップS118)と判定されるので、SP移行あり(ステップS117)と判定されるのは、先行SP番号群33の全ての先行ステップについてフラグがセット状態である場合のみとなる。
以上説明した図7(b)の処理は、上記具体例では、テーブル14、15の状態は図10(c)、(d)に示す通りであるので、評価対象のトランジションはT1であり、これに対応する先行SP番号群33はS1のみであり、図10(c)に示すようにS1のフラグはセット状態であるので、SP移行ありと判定されることになる。
上記図7(b)の処理により、SP移行なしと判定された場合には(ステップS106,NO)、そのままステップS103の処理に戻り、SP移行ありと判定された場合には(ステップS106,YES)、ステップS107のSP移行処理に進む。
このステップS107の処理の詳細フローを図7(c)に示す。
図7(c)において、まず、接続関係テーブル13から、当該処理対象のトランジションのTN番号に対応する先行SP番号群33、後続SP番号群35を取り出し(ステップS121)、活性SPテーブル14において先行SP番号群33にある各SP番号に対応するフラグをリセットする(ステップS122)。上記一例では、先行SP番号群33にはS1のみが存在するので、図10(e)に示すように、活性SPテーブル14においてS1のフラグがリセットされる。次に、上記ステップS101で作成してあった次スキャン用テーブルから、先行SP番号群33にある各SP番号のレコードを削除する(ステップS123)。上記の例ではS1のレコードが削除されるので、次スキャン用テーブルは図10(f)に示すように空となる。続いて、次スキャン用テーブルに、上記後続SP番号群35にある各SP番号を追加する(ステップS124)。上記一例では、後続SP番号群35にはS2とS7があるので、図10(g)に示すように、次スキャン用テーブルにS2、S7のレコードが追加されると共に、その活性SP数を‘2’とする。
尚、後続SP番号の追加処理の際には、次スキャン用テーブルに同じSP番号が複数存在しないようにするため、すでにテーブル中に同じSP番号が存在する場合には、追加しないようにする。
以上のSP移行処理が終わったら、ステップS103に戻り、評価対象のトランジションが未だある場合には(ステップS103,NO)、評価TNテーブル15から次の評価対象のTN番号を取り出し(ステップS104)、上記と同様にステップS105〜S107の処理を実行し、全ての評価対象トランジションについて評価が完了したら(ステップS103,YES)、ステップS108の処理に進む。ステップS108では、次スキャン用テーブルによって、活性SPテーブル14の内容を更新する(上書きコピーする)。これによって、上記一例では、テーブル14は図10(h)に示す状態となる。つまり、図10(g)に示す内容が上書きコピーされ、S1に関するデータは消えている。
最後に、評価TNテーブル15を次のスキャン用に初期化する(ステップS109)。この処理は、図6(b)の処理と同じである。上記一例では、テーブル14にS2,S7が格納されているので、S2の後続TN番号群23はT2、T6であり、S7の後続TN番号群23はT8であるので、ステップS109の処理によって、テーブル15の内容は図10(i)に示す通りとなる。
以上、ステップS108、S109により、テーブル14,15の内容が次スキャン用に再構成される。
以上説明したようにして、1スキャン分の処理が実行される。
次スキャンに入ったら、これら再構成したテーブル14、15を用いて、再び図7の処理を実行する。
上記一例に沿って、2スキャン目の処理について説明する。
図11は、2スキャン目の処理中の活性SPテーブル14と次スキャン用テーブルのデータ格納内容の状態遷移を示す。図上左側にはテーブル14の状態遷移、図上右側には次スキャン用テーブルの状態遷移を示す。また、図11には示さないが、テーブル15の内容は図10(i)に示した通りである。
2スキャン目では、活性SPテーブル14の内容は、図11(a)に示す通り、上記図10(h)の状態から始まる。これをステップS101でコピーすることで、次スキャン用テーブルは図11(b)に示す通りとなる。更に、ステップS102によって、テーブル14の各フラグは、図11(c)の通り、全てセット状態となる。
そして、まず、T2が評価対象となり、仮にステップS111の判定がYESであったとすると、該当するSP番号はS2のみであり、図11(c)の通りS2のフラグはセット状態であるので、SP移行あり(ステップS117)と判定し、図7(c)に示すSP移行処理を実行することになる。これより、まず、ステップS121で、先行SP番号ととしてS2、後続SP番号としてS3が取り出され、ステップS122で、テーブル14におけるS2のフラグがリセットされることで、テーブル14は図11(d)に示す状態となる。また、ステップS123によって次スキャン用テーブルからS2が削除され、図11(e)に示す状態となる。更に、ステップS124によってS3が次スキャン用テーブルに追加され、図11(f)に示す状態となる。つまり、S2からS3へ移行することになる。
以上でT2を対象とする処理が終了したら、ステップS103に戻ると、未だ評価対象が残っている(T6とT8)ので、今度はT6を対象として処理を実行するが、S2からの移行は、S3とS6の何れか一方への選択分岐であるので、上記の通り既にS3へ移行されている以上、S6にも移行されることになってはならない。この為に上記フラグが用意されているのであり、上記ステップS122でS2のフラグがリセットされていることから、S6には移行しないようになる。すなわち、T6を対象とする処理において、図7(b)に示す処理は、まず、ステップS112でS2が取り出され、ステップS113、S114の処理を実行すると、上記の通りS2のフラグはリセット状態となっているので、S114の判定はNOとなり、SP移行なし(ステップS118)と判定されるので、ステップS107のSP移行処理は実行されることなく、ステップS103に戻り、今度はT8を対象とする処理を実行する。
T8に対応する先行SP番号はS7のみであり、S7に関するステップS114の判定はYESとなり、S122によってS7のフラグはリセットされるので、活性SPテーブル14は図11(g)に示す状態となる。また、次スキャン用テーブルは、ステップS123によりS7が削除されるので図11(h)に示す状態となり、T8の後続SP番号群35はS8とS10であることから、次のステップS124により、図11(i)に示す状態となる。これが、3スキャン目用のテーブル14の初期状態となる。
3スキャン目以降については、図9に、各スキャンの最初におけるテーブル14、15の状態を示すものとし、特に説明しない。
以上説明したように、本例のプログラマブル・コントローラ・システムによれば、ステップ/トランジション接続関係テーブル13だけでなく、活性ステップ群管理テーブル14、評価トランジション群テーブル15を用いてこれらを随時更新していくことで、各スキャン毎に、評価すべきトランジションのみを評価対象として処理実行できるので、大きなSFCプログラムを実行する場合でも、高速なスキャン実行を実現することができる。また、“選択分岐と収束”のシーケンスの処理実行において、誤って2つ以上のステップが活性にならないようにすることができる。
以上説明した実施例を、第1の実施例とし、以下、第2の実施例について説明する。
ここで、第1の実施例では、上記の通り、通常のSFCプログラムでは、プログラム全体においてある瞬間において活性化しているステップは、同時シーケンス分岐がない限り、ただ一つである。しかし、この様な通常の手法に限らず、同時シーケンス分岐がなくても複数のステップが同時に活性化することを許容する手法が存在する。
この説明を簡単にする為に、図12に、単一シーケンスが直列に並ぶSFC図示表現プログラム例を示す。このプログラムは、図12(a)に示す通り、S1→S2→S3→S4の順に並んでいる。尚、各ステップ間には当然トランジションがあるが、ここでは無視して説明する。
上記第1の実施例では、このプログラム実行の際には、図12(b)〜(e)に示すように、S1→S2→S3→S4の順に活性化されていく。すなわち、単一シーケンスのみであれば、常に1つのステップのみが活性状態となっている。尚、図上、黒丸が記してあるステップが、活性状態のステップである。
これに対して、第2の実施例では、図12(f)〜(h)に示すように、単一シーケンスのみであっても複数ステップが同時に活性状態となることを、許容している。これは、例えば、工程管理するプログラム等に適用される。すなわち、製造ライン等において原材料投入から中間品を経て製品完成までを複数の工程により行うことはよく知られていることであり、S1〜S4は例えば第1工程〜第4工程に対応するものとする。図12(f)〜(h)は、例えば第1ロットを投入して第1工程→第2工程→第3工程と作業を実行していく途中で、第2ロットも第1工程に投入して、第1ロットの後を追うようにして同様の作業を実行していくことに相当する。
尚、上記のように同時シーケンス分岐がなくても許容される複数ステップの同時実行を、“ステップの追いかけ実行”と呼ぶものとする。
第2の実施例では、まず、図13に示すように、SFCプログラムの先頭のステップは、スキャン毎に常時活性状態にする。これにより、先頭ステップ直後のトランジションの条件が成立すれば、シーケンス中に既に別の活性ステップがあっても、新たにステップが活性化することを可能にする。また、SFCプログラムの最後のステップは、その直前の活性ステップから制御が移行しても、常に各スキャンの最後に非活性となるステップとする。
第2の実施例の説明におけるSFCプログラムの具体例を、図15に示す。図15に示す具体例は、上記図3とほぼ同じであるが、図3では最後のトランジションT5の後には先頭ステップのS1へとループしていたが、図15では上記の通り最後に常時非活性のステップを設ける必要がある為、図示の通り、トランジションT5の後には常時非活性のステップであるS12がある。また、図15の示すSFC図示表現プログラムに対応する接続関係テーブルの具体例を図16に示す。これも図8に示す具体例とほぼ同じであり、相違点は、上記S12があることから、SP番号21が‘S12’、後続TN数22が‘0’のレコードが加わっており、またT5に対応する後続SP番号群35がS12になっている点である。
また各テーブル14,15のデータ構造は、図5(a)、(b)に示したものと同じである。但し、各スキャンにおいてテーブル14,15に格納されるデータは、図17に示す通りとなる。また、上記アプリケーション・プログラムにより実行される処理は、基本的には図7(a)、(c)と図14に示す通りである。すなわち、第1の実施例と異なるのは、基本的には、SP/TN評価処理の詳細フローであり、この処理を図14に示す。よって、図7(a)、(c)の説明は(後述する相違点を除いて)ここでは省略し、図14について説明する。これは、換言すれば、第2の実施例は、第1の実施例と同様にSFCプログラムの高速実行を実現するものであるが、これを“ステップの追いかけ実行”を許容しながらも実現できるものである。但し、上記の通り、最後のステップであるS12に関しては、あるスキャンにおいてもし活性状態となった場合には、そのスキャンの最後で非活性とする必要があるので、図7(a)のステップS109の処理の後に、テーブル14を参照して、もしS12がテーブル14に格納されていたならば、これを削除する処理が加わる。
図14に示す処理のうち、ステップS201、S202、S203、S204、及びS209の処理は、それぞれ、図7(b)のステップS111、S112とS115、S113、S114の処理と略同様であり、ここでは特に説明しない。図14では、図7(b)の処理に、ステップS205〜S208の処理が加わっている。これは上記“ステップの追いかけ実行”において、後続のものが、先行するものに追いついたりしないようにする為の処理である。例えば上記図12(f)〜(h)の例で言うと、第1ロットに係わる活性ステップがS3のときに何らかの理由により停滞した状態で、第2ロットに係わる活性ステップがS1→S2→S3と移行してきて追いついてしまうという事態は、避けなければならない。これより、第2ロットに係わる活性ステップがS2のときに、仮に「SP移行あり」と判定されるべき状況になっても、第1ロットに係わる活性ステップがS4に移行しない限り、「SP移行なし」と判定されるようにする為の処理が、ステップS205〜S208の処理である。
すなわち、ステップS204の判定で、先行SP番号に対応するフラグがセット状態であると判定された場合(ステップS204,YES)、まず、接続関係テーブル13を参照して、現在の処理対象のトランジションのTN番号に対応する後続SP番号群35を取り出し、続いて、取り出した各後続SP番号を用いて活性SPテーブル14又は次スキャン用テーブルを検索して(ステップS206)、後続SP番号群35にあるSP番号の何れか1つでも活性SPテーブル14又は次スキャン用テーブルに登録されていた場合には(ステップS207,YES)、「SP移行なし」と判定する(ステップS211)。後続SP番号群35の何れも、次スキャン用テーブルに登録されていない場合には、ステップS209の処理に進み、全ての先行SPについて評価するまで、上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS205〜S208の処理について、図17に示す具体例を用いて説明する。まず、図17におけるテーブル14のデータ格納内容が図9のそれと異なる点は、全てのスキャンにおいて必ずS1が含まれている点である。これは、図13で説明したように、本例では先頭ステップは常時活性化されるからである。これより、本例では、上記ステップS124の処理が、第1の実施例とは多少異なる。すなわち、ステップS124では、次スキャン用テーブルに後続SP番号群が追加されるが、更に必ずS1も追加する。これより、例えば2スキャン目を例にすると、図9ではS2とS7であったが更にS1が加わっている。
また、これより、評価トランジション群テーブル15の内容も、図9とは異なる。例えば2スキャン目を例にすると、1スキャン目の最後にステップS109の処理を行う際には既にテーブル14の内容は上記S1、S2、S7となっているので、これらに対応する後続TN番号は、T1、T2、T6、T8となる。
尚、図17に示す「後続SP番号」は、テーブルに格納されたデータを意味するものではなく、ステップS205で取り出す番号を意味する。
上記2スキャン目を例にすると、T1、T2、T6、T8が評価対象となるが、もし先頭(T1)から順に処理すると、次スキャン用テーブルは上記テーブル14の内容がコピーされたときの状態、すなわちS1,S2,S7が格納された状態となっているので、ステップS205でT1の後続SP番号群としてS2、S7が取り出され、ステップS206の判定を行うと、判定YESとなり、SP移行なしとなってしまう。これは、図12(f)〜(h)に示す例のように処理したい場合にはよいが、間を空けずに連続して移行させたい場合には、最後尾(T8)から順に処理を行うようにする。
ここでは、図12(f)〜(h)に示す例のように処理するものとすると、まず、T1に関する処理は、上記の通りSP移行なしと判定され、T1に関する処理が終わった時点では、図11(c)、(b)に近い状態となっている(但し、S1のデータは残っているが、ここでは無視する)。その後の処理は、図11(d)〜(i)に示す通りとなる。すなわち、T2の評価処理では、後続SP番号群はS3であり、ステップS206の判定はNOとなるので、SP移行ありと判定される。T6に関しては、ステップS204の判定がNOとなるので、SP移行なしと判定される。T8に関しては、後続SP番号群がS8、S10であり、このときの次スキャン用テーブルの内容は図11(f)に示す通りS3とS7であるので、ステップS206の判定はNOとなるので、SP移行ありと判定される。
そして、次スキャン用テーブルの内容は図11(i)に示す通りとなり、これにS1が加わって3スキャン目のテーブル14の初期状態が作成されると、3スキャン目でのT1の評価では、次スキャン用テーブルにはS1、S3、S8、S10が格納されており、ステップS205でT1の後続SP番号群としてS2、S7が取り出されるので、ステップS206の判定はNOとなり、SP移行ありと判定される。
最後に、上記コントローラ支援装置1のハードウェア構成例を図18に示す。
同図に示すコンピュータ100は、CPU101、メモリ102、入力部103、出力部104、記憶部105、記録媒体駆動部106、及びネットワーク接続部107を有し、これらがバス108に接続された構成となっている。同図に示す構成は一例であり、これに限るものではない。
CPU101は、当該コンピュータ100全体を制御する中央処理装置である。
メモリ102は、プログラム実行、データ更新等の際に、記憶部105(あるいは可搬型記録媒体109)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CPU101は、メモリ102に読み出したプログラム/データを用いて、上述してあるSFC図示表現プログラムの作成支援機能や、これをステップ/トランジション接続関係テーブル13へと変換する機能等を実行する。
出力部104は、例えばディスプレイ等であり、ユーザがSFC図示表現プログラムを作成する際には、その入力に応じた図示表現プログラムを表示する。
入力部103は、例えば、キーボード、マウス等であり、ユーザはこれらを操作して、上記SFC図示表現プログラムの入力操作等を行う。
ネットワーク接続部107は、上記通信線3と接続しており、この通信線3を介してコントローラ2との間でコマンド/データ等の送受信を行う。あるいは、ネットワーク接続部107は、更に例えばイントラネットやインターネット等のネットワークに接続して、他の情報処理装置とのコマンド/データ送受信を行うものであってもよい。
記憶部105は、例えばハードディスク等であり、上述した各種機能を上記CPU101により実行させるための所定のアプリケーション・プログラムやデータ等が格納される。 あるいは、これらプログラム/データは、可搬型記録媒体109に記憶されているものであってもよい。この場合、可搬型記録媒体109に記憶されているプログラム/データは、記録媒体駆動部106によって読み出される。可搬型記録媒体109とは、例えば、FD(フレキシブル・ディスク)109a、CD−ROM109b、その他、DVD、光磁気ディスク等である。
あるいは、また、上記プログラム/データは、ネットワーク接続部107により接続しているネットワークを介して、他の装置内に記憶されているものをダウンロードするものであってもよい。あるいは、更に、インターネットを介して、外部の他の装置内に記憶されているものをダウンロードするものであってもよい。
また、コントローラ2のハードウェア構成については、特に図示しないが、例えばCPU/MPUや記憶部(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)や通信部等を備えている。通信部は、上記通信線3と接続して上記コントローラ支援装置1と通信を行う。例えば上記接続関係テーブル13をダウンロードする。また、通信部は、不図示の制御ネットワークにも接続しており、不図示の各種制御対象機器との間でデータ送受信を行う。
コントローラ2が備える上記記憶部には、図6、図7(a)〜(c)、図14等に示す処理を、CPU/MPUにより実行させる為のアプリケーション・プログラムが格納されている。また、当該記憶部には、上記ダウンロードした接続関係テーブル13が格納される。また、図5に示すテーブル14,15のフォーマットも格納されており、処理中にこれらテーブル14、15にデータが格納・更新されていく。
また、本発明は、上記本発明の各種処理をコンピュータ上で実現するプログラムを記録した可搬型記憶媒体として構成できるだけでなく、当該プログラム自体として構成することもできる。
本例のプログラマブル・コントローラ・システムの概略構成図である。 プログラマブル・コントローラ・システムの機能ブロック図である。 SFC図示表現プログラムの一例を示す図である。 ステップ/トランジション接続関係テーブルのデータ構造例を示す図である。 (a)は活性ステップ群管理テーブル、(b)は評価トランジション群テーブル、(c)はトランジション成立条件テーブルの一例を示す図である。 (a)、(b)は、制御処理における初期化処理のフローチャート図である。 制御処理フローチャート図であり、(a)は全体フロー、(b)、(c)はそのステップS105、S107の詳細フローである。 図3の図示表現プログラム例に基づいて作成された接続関係テーブルの例である。 各スキャン毎に活性ステップ群管理テーブル、評価トランジション群テーブルに格納されるSP番号、TN番号を示す図である。 図7の処理中の各テーブルの状態遷移を示す図(その1)である。 図7の処理中の各テーブルの状態遷移を示す図(その2)である。 単一シーケンスが直列に並ぶSFC図示表現プログラム例における活性ステップの遷移状態を示す図である。 “ステップの追いかけ実行”を実現する処理を示す図である。 第2の実施例におけるSP/TN評価処理の詳細フローチャート図である。 第2の実施例におけるSFC図示表現プログラムの一例を示す図である。 図15の図示表現プログラム例に基づいて作成された接続関係テーブルの例である。 第2の実施例における各テーブルのデータ格納状態遷移例を示す図である。 コンピュータ・ハードウェア構成図である。 (a)〜(d)はSFCプログラムにおけるステップ/トランジションの基本的な接続関係例を示す図である。
符号の説明
1 コントローラ支援装置
2 コントローラ
3 通信線
11 SFC図示表現プログラム
12 SFC図示表現−ステップ/トランジション接続関係テーブル変換部
13 ステップ/トランジション接続関係テーブル
14 活性ステップ群管理テーブル
15 評価トランジション群テーブル
16 制御実行部
17 トランジション評価部
21 SP番号
22 後続TN数
23 後続TN番号群
31 TN番号
32 先行SP数
33 先行SP番号群
34 後続SP数
35 後続SP番号群
100 コンピュータ
101 CPU
102 メモリ
103 入力部
104 出力部
105 記憶部
106 記録媒体駆動部
107 ネットワーク接続部
108 バス
109 可搬型記録媒体
109a FD(フレキシブル・ディスク)
109b CD−ROM

Claims (7)

  1. 各種制御対象機器を制御する制御装置と、該制御装置を支援する支援装置とが通信線により接続されてなる制御システムにおいて、
    前記支援装置は、
    SFCの図示表現プログラムを作成させる図示表現プログラム作成支援手段と、
    該図示表現プログラムにおける各ステップと各トランジションの接続関係を、表形式に変換する変換手段と、
    該表形式の接続関係データを前記制御装置に送信する送信手段とを有し、
    前記制御装置は、
    前記送信手段により送られてくる前記表形式の接続関係データを保存する接続関係データ保存手段と、
    該接続関係データを用いて前記制御対象機器の制御処理を実行する制御処理実行手段と、
    前記制御処理実行手段による前記制御処理の実行中に、現在活性となっているステップの番号群を一時的に記憶する第1の一時記憶手段と、この活性ステップに応じて評価すべきトランジションの番号群を一時的に記憶する第2の一時記憶手段とを有し、
    前記制御処理実行手段は、各スキャン毎に、前記第2の一時記憶手段に記憶されている前記評価対象のトランジションのみを評価対象として、該各評価対象トランジション毎に、当該トランジションの成立条件に基づき活性ステップの移行の有無を判断し、移行するステップに関して次スキャンの為に前記第1、第2の一時記憶手段の記憶内容を前記接続関係データを参照して更新することを特徴とする制御システム。
  2. 前記制御処理実行手段は、ステップの追いかけ実行を許容するものであって、最先頭のステップは各スキャン毎に必ず活性状態とし、前記活性ステップの移行を判断する際に、前記接続関係データを参照して後続のステップを特定し、該特定したステップが現在活性状態か否かを前記第1の一時記憶手段を参照して判定し、現在活性状態である場合には、前記当該トランジションの成立条件に係わらずステップの移行は行わないことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 前記第1の一時記憶手段は、前記活性ステップ番号を格納すると共に既に移行済みか否かを示すフラグが格納され、
    前記制御処理実行手段は、前記活性ステップの移行の有無の判断において、該フラグが移行済みを示していた場合には、前記当該トランジションの成立条件に係わらずステップの移行は行わないことを特徴とする請求項1又は2記載の制御システム。
  4. 前記制御処理実行手段による前記制御処理の初期化処理の際に、前記第1の一時記憶手段には最先頭のステップの番号を記憶させ、前記第2の一時記憶手段には該最先頭のステップに後続する全てのトランジションの番号を記憶させることを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  5. 各種制御対象機器を制御する制御装置と、該制御装置を支援する支援装置とが通信線により接続されてなる制御システムにおける前記制御装置であって、
    該図示表現プログラムにおける各ステップと各トランジションの接続関係が、表形式に変換されて成る接続関係テーブルが、外部から送信されてくると、これを保存する接続関係データ保存手段と、
    該接続関係データを用いて前記制御対象機器の制御処理を実行する制御処理実行手段と、
    前記制御処理実行手段による前記制御処理の実行中に、現在活性となっているステップの番号群を一時的に記憶する第1の一時記憶手段と、この活性ステップに応じて評価すべきトランジションの番号群を一時的に記憶する第2の一時記憶手段とを有し、
    前記制御処理実行手段は、各スキャン毎に、前記第2の一時記憶手段に記憶されている前記評価対象のトランジションのみを評価対象として、該各評価対象トランジション毎に、当該トランジションの成立条件に基づき活性ステップの移行の有無を判断し、移行するステップに関して次スキャンの為に前記第1、第2の一時記憶手段の記憶内容を前記接続関係データを参照して更新することを特徴とする制御装置。
  6. 前記制御処理実行手段は、ステップの追いかけ実行を許容するものであって、最先頭のステップは各スキャン毎に必ず活性状態とし、前記活性ステップの移行を判断する際に、前記接続関係データを参照して後続のステップを特定し、該特定したステップが現在活性状態か否かを前記第1の一時記憶手段を参照して判定し、現在活性状態である場合には、前記当該トランジションの成立条件に係わらずステップの移行は行わないことを特徴とする請求項5記載の制御装置。
  7. 各種制御対象機器を制御する制御装置と、該制御装置を支援する支援装置とが通信線により接続されてなる制御システムにおける前記制御装置のコンピュータに、
    該図示表現プログラムにおける各ステップと各トランジションの接続関係が、表形式に変換されて成る接続関係テーブルが、外部から送信されてくると、これを保存する保存機能と、
    該接続関係データを用いて前記制御対象機器の制御処理を実行する制御処理実行機能と、
    前記制御処理実行機能による前記制御処理の実行中に、現在活性となっているステップの番号群を一時的に記憶する第1の一時記憶機能と、この活性ステップに応じて評価すべきトランジションの番号群を一時的に記憶する第2の一時記憶機能とを有し、
    前記制御処理実行機能であって、各スキャン毎に、前記第2の一時記憶機能に記憶されている前記評価対象のトランジションのみを評価対象として、該各評価対象トランジション毎に、当該トランジションの成立条件に基づき活性ステップの移行の有無を判断し、移行するステップに関して次スキャンの為に前記第1、第2の一時記憶機能の記憶内容を前記接続関係データを参照して更新する機能と、
    を実現させる為のプログラム。
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