JP2006195102A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度上昇に伴い発生する恐れのある装置の故障や装置寿命への影響を防止することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】加熱ローラと、該加熱ローラの内部にコイルとを有して成る誘導加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置において、前記コイルより発生する前記ヒートローラの鎖交磁束の分布を局所的に変化させるような前記鎖交磁束の遮蔽手段と、前記遮蔽手段を前記鎖交磁束部を遮蔽する第1位置と遮蔽しない第2位置へと移動させるための駆動手段と、前記加熱ローラの表面温度を計測するための温度計測装置と、前記駆動手段による前記遮蔽手段の駆動が正常に終了したか異常終了したかを検知する駆動検知手段とを有し、もし前記駆動検知手段が前記遮蔽手段の駆動を異常終了したことを検知し、且つ、前記温度計測装置による温度が第1基準値を超えた場合は、前記誘導加熱制御を停止する。
【選択図】図1
【解決手段】加熱ローラと、該加熱ローラの内部にコイルとを有して成る誘導加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置において、前記コイルより発生する前記ヒートローラの鎖交磁束の分布を局所的に変化させるような前記鎖交磁束の遮蔽手段と、前記遮蔽手段を前記鎖交磁束部を遮蔽する第1位置と遮蔽しない第2位置へと移動させるための駆動手段と、前記加熱ローラの表面温度を計測するための温度計測装置と、前記駆動手段による前記遮蔽手段の駆動が正常に終了したか異常終了したかを検知する駆動検知手段とを有し、もし前記駆動検知手段が前記遮蔽手段の駆動を異常終了したことを検知し、且つ、前記温度計測装置による温度が第1基準値を超えた場合は、前記誘導加熱制御を停止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、金属導体より成る円筒状の定着ローラ内部にコイルが実装され、コイルに対して高周波電流を投入することにより定着ローラに生ずる誘導渦電流による発熱を利用した誘導加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置においては、生成すべき画像データを光学により感光ドラム上に電位として潜像化し、潜像上にトナーを付着させ現像し、更に記録紙に前述のトナー像を転写させ、トナー像の乗った記録紙を加熱・加圧する定着装置を通過させることにより、記録紙上に画像を形成させる電子写真方式が広く普及している。
前述の定着装置においては、ローラ間に記録紙上を通過させ加圧し、更にローラ内に発熱手段を持ち、発熱手段を発熱させることで記録紙上のトナーを熱溶解させ、記録紙上にトナー像を定着させる構成を持つ画像形成装置が多く存在する。特に、単位時間当たりの画像形成枚数が多い高速な画像形成を行う画像形成装置においては、ローラ定着が一般的である。
従来、前記定着ローラとしては、ローラ内部にハロゲンランプ等の発熱手段を配置し、発熱手段からの輻射熱等により前記ローラ表面を加熱するようにしたものが一般的であった(以下、ハロゲン方式と言う)。
しかしながら、ハロゲン方式の定着ローラにはローラ表面が適温に達するまでに比較的長い時間を要する。又、発熱手段に対し投入する電力と発熱する熱量の変換効率が悪い等の幾つかの問題がある。
これらの問題を解決できるものとして誘導加熱方式(以下、IH方式と言う)の定着ローラが提案されている。
IH方式の定着ローラでは、金属導体から成る定着ローラの内部に、コイルが配置された構成となっている。前述のコイルに高周波電流を流し、この高周波電流によって生じた高周波磁界で金属導体の定着ローラに誘導渦電流を発生させる。誘導渦電流は金属導体の表皮抵抗によって定着ローラそのものが発熱する。
このIH方式の定着ローラは、ハロゲンランプ等による間接加熱に比べて比較的短時間で定着ローラを昇温させることが可能である。更に、定着ローラ以外の部分の発熱や光漏れ等によるエネルギーロスを少なく、発熱手段に対し投入する電力と発熱する熱量の変換効率良いという特徴を有している。
ところで、ハロゲン方式やIH方式の定着ローラでは、ローラ両端からの熱の放出が存在する。又、ローラを記録紙が通過する際、ローラの熱を大量に奪う。このためこれに合わせて定着ローラを加熱する必要があり、ローラを記録紙が通過しない部分の温度上昇が発生する。これらの要因によりローラ回転軸心方向の温度分布が均一でない状態が発生する。
特に、ユーザの利便性を高めるために、定着ローラの熱容量を減らし、定着ローラ温度上昇速度を速めた場合、記録紙を通紙させた場合の熱放出が大きく、更にIH方式の場合は発熱効率が高いため、非通紙部の温度上昇が速く、温度分布の不均一が発生し易い。
上述のようにローラの温度分布が均一でない状態で、記録紙を通過させた場合、記録紙上へのトナーの定着性に不均一が生じる原因となる。又、記録紙に対しても不均一な過熱によりシワ等の発生の要因となり、画像の品質を著しく低下させる要因となる。
そこで、特許文献1では、上記のようなローラを記録紙が通過しない部分の温度上昇を防止するために、記録紙が通過しない部分の高周波磁界を遮断する部材を金属導体(以下、遮蔽板と記述)の定着ローラとコイルの間に設置する構成が公開されている。
ここで、上述の記録紙が通過しない部分の高周波磁界を遮断する部材を金属導体の定着ローラとコイルの間に設置する構成を採用した定着装置の制御を考える。このとき、通紙中の紙幅に合わせて遮蔽板を駆動させた場合、定着器の加熱面より狭い紙幅が連続して通過した場合、定着ローラで遮蔽板により遮蔽された位置が逆に定着温度より大幅に低下してしまう状況が発生する。このような状況で、遮蔽位置を通過するような紙幅の記録紙が通過した場合、定着不良が発生してしまう。
上述のような場合を回避するために、定着ローラの中央部と端部の温度差をトリガとして遮蔽板を駆動する構成が考えられる。
一方、遮蔽板の駆動を考えた場合、定着ローラとフェライトコアの隙間の間を通過させなければならないため、振動その他の要因で、遮蔽板が途中でスタックする可能性がある。又、遮蔽板の駆動制御にステッピングモータを使用した場合、脱調によるモータの駆動異常の発生も考えられる。
もし定着器の加熱面より狭い紙幅が連続して通過している時に、上述のような現象が仮に発生した場合を考える。このとき、定着器の通紙部は熱量が奪われ、定着器を加熱し、熱量を供給しなければならない。又、定着器の非通紙部は、熱供給が増え、加熱してしまう状況が発生する。
遮蔽板はこのような定着器の非通紙部の加熱を防止するために存在するが、何らかの要因で機能しなくなった場合、定着器の非通紙部の温度上昇により、装置寿命の劣化や、最悪の場合、装置自身の故障を引き起こし兼ねない。
しかし、ここで挙げたような状況が発生した場合でも、安全性を維持しつつも、可能な限り、画像形成出力を続けることによって、ユーザビリィティの向上を図ることが求められる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、遮蔽板が磁束を遮蔽できない位置からの駆動が不可能な場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇が発生した場合は加熱制御を停止することで、温度上昇に伴い発生する恐れのある装置の故障や装置寿命への影響を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、円筒状で且つ金属導体から成る加熱ローラと、該加熱ローラの内部にコイルとを有して成る誘導加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置において、前記コイルより発生する前記ヒートローラの鎖交磁束の分布を局所的に変化させるような前記鎖交磁束の遮蔽手段と、前記遮蔽手段を前記鎖交磁束部を遮蔽する第1位置と遮蔽しない第2位置へと移動させるための駆動手段と、前記加熱ローラの表面温度を計測するための温度計測装置と、前記駆動手段による前記遮蔽手段の駆動が正常に終了したか異常終了したかを検知する駆動検知手段とを有し、もし前記駆動検知手段が前記遮蔽手段の駆動を異常終了したことを検知し、且つ、前記温度計測装置による温度が第1基準値を超えた場合は、前記誘導加熱制御を停止することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、記誘導加熱制御を停止した状態では、前記定着装置を通過する単位時間当りの記録紙の通過枚数を制限する制御を行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記誘導加熱制御が停止した状態で前記温度計測装置による温度が第2基準値以下になった場合は、前記誘導加熱制御を再開することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記定着装置上の前記単位時間当たりの記録紙の通過枚数が制限されている場合に、前記誘導加熱制御がされた時、前記通過枚数の制限を解除することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、遮蔽板が磁束を遮蔽できない位置からの駆動が不可能な場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇が発生した場合は加熱制御を停止することで、温度上昇に伴い発生する恐れのある装置の故障や装置寿命への影響を防止することが可能である。
請求項2記載の発明によれば、加熱制御停止状態では、記録紙が定着装置を通過する枚数を制限することで、定着装置から記録紙に奪われる熱量を最低限に食い止めることができる。結果として、記録紙に形成された画像の品質を保持することが可能である。
請求項3及び4記載の発明によれば、加熱制御が再開可能な状態を検知した場合には、加熱制御を再開し、先に述べた記録紙が定着装置を通過する枚数の制限を解除することで、画像形成装置本来の設計を満たす画像形成出力の生成が可能となる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1はこの発明の画像形成装置が適用された実施の形態の内部構成図である。この画像処理装置は、記録紙に原稿画像を載せ出力する装置である本体画像出力部10と、原稿から画像データを読み取る装置である本体画像入力部11と、本体画像入力部11の上部に装着された自動原稿送り装置12と、本体画像出力部10から排出されるコピー用紙を複数のビンに仕分けして排出するためのソータ13とを備えている。
この画像形成装置はディジタル複写機であり、原稿から画像データを読み取る装置である本体画像入力部11のCCDにより画素化され画像データとして装置に読み込まれ、必要な画像処理が行われた後、画像メモリに蓄えられる。その画像データを本体画像出力部10に転送し、画像再生して記録紙にコピーされる。
本体画像入力部11は、入力部の上面の原稿台に積載された原稿を照射しながら走査する光源21を備える。光源21は、図外の光学系モータから駆動力を得て、図1の左右方向に往復駆動する。光源21から発生した光は、積載された原稿により反射され、光学像が得られる。その光学像をミラー22,23,24及びレンズ25を介してCCD26に伝送される。又、ミラー22,23,24は、光源21と一体的に駆動される。CCD26は、光を電気信号に変換する素子により構成されており、この素子の働きにより伝送されてきた光学像が電気信号に変換され、更にディジタル信号(画像データ)に変換される。
これらの画像入力装置における各調整値はバックアップ記憶装置により記憶される。
読み込まれた原稿の画像データは、種々の補正処理とユーザの希望する処理による画像処理が加えられ、画像メモリ(図外)に蓄積される。
これらの画像処理装置における各調整値はバックアップ記憶装置により記憶される。
本体画像出力部10は、画像メモリに蓄積された画像データを読み出し、ディジタル信号からアナログ信号に再変換し、更に露光制御部(図外)により適正な出力値に増幅され、光学照射部27により光信号に変換される。その光信号は、スキャナー28、レンズ29及びミラー30を伝播して、感光ドラム31上に照射され静電による潜像が形成される。この潜像は、トナーにより画像を形成し、本体内を搬送されてくる記録紙上に転写される。
トナー像が転写された記録紙は、定着ローラ32に搬送される。定着ローラ32は、IH方式の発熱手段が内包されており、記録紙を加熱・加圧することで、トナー像を定着させる機能を提供している。定着ローラ32の詳細は図2で説明される。
定着後、記録紙はソータ13に搬送される。
ソータ13は、本体画像出力部10の左側に設置されている装置であり、本体画像出力部10から出力された記録紙を排紙トレイ33に仕分けして排紙する処理を行う。排紙トレイは、上記本体制御部(図外)により制御され、出力された記録紙紙は制御部の指示した任意の排紙トレイに排出される。
給紙トレイ34,35は本体下部にあり、記録紙を或る程度蓄積しておくことが可能である。制御部により、給紙トレイ24,35から蓄積された記録紙を搬送し画像出力を行う。給紙デッキ36は本体画像出力部10の左側に設置されている装置で、記録紙を大量に蓄積しておくことが可能である。給紙トレイ34,35と同様に制御部により蓄積された記録紙を搬送し画像出力を行う。
給紙トレイ34,35は操作者により紙がセットされるが、その際、紙のサイズや向きの設定が行われるが、このデータはバックアップ記憶装置により記憶される。
本体画像出力部10の左側に、操作者が少数の任意種類のコピー用紙を比較的容易に給紙することが可能となる手差しトレイ37が設置されている。又、この手差しトレイは、OHPシートや厚紙、はがきサイズ紙等、特殊な記録用紙を使用する場合にも使用される。
給紙ローラ38,39,40,41,42は紙搬送ローラであり、各ローラはコピー出力処理の給紙を行う際、記録紙を実際に搬送する役割を担っている。
図2は定着ローラ32の詳細を示した図である。但し、本発明の特徴である電磁誘導加熱を行う部分(加熱ローラ104)のみを示している。
定着ローラ32は、加熱ローラ104と加圧ローラ(不図示)から成り、定着モータ220より駆動力を供給されることにより回転駆動する。又、加熱ローラと加圧ローラ間をトナー像が形成された記録紙が通過することにより、定着ローラ32が加熱・加圧し、記録紙上にトナー像を定着する作用を提供している。
又、安定した画像を記録紙上に再現するためには、加熱ローラ104の表面温度が定着作用に最適な温度であることが求められる。このため、加熱ローラ104の表面温度を計測するために、加熱ローラ104の中央部に第1サーミスタ312、加熱ローラ104の端部に第2 サーミスタ314が設置されている。
第1サーミスタ312、第2サーミスタ314はそれぞれ加熱ローラ104の設置位置の温度を計測する装置である。
図3は加熱ローラ104の内部の詳細を示した図である。
ここで、本実施の形態の画像形成装置においては、定着ローラ32の中心を基準とし、記録紙の中心が定着ローラ32の中心と沿うように搬送制御が実行される。
コイル108に高周波電流を投入すると、コイル108より磁束が発生する。発生した磁束はフェライトコア106に沿って、加熱ローラ104に導かれ、加熱ローラ104内では磁束により誘導渦電流が発生する。この誘導渦電流と加熱ローラの104の表面抵抗により、加熱ローラ104自身が発熱する。
又、前述のフェライトコア106は、定着ローラ面を均一に加熱するように、加熱ローラ104の加熱面とほぼ同じ長さで設置されている。
このため、誘導渦電流による定着ローラの加熱面の幅とほぼ同じサイズの記録紙が定着ローラ32を通過する場合、定着ローラから奪われる熱量は定着ローラの加熱面から見て一定である。しかし、定着ローラ32の加熱面の幅より小さいサイズの記録紙が定着ローラ32を通過する場合、定着ローラ32の中心部の熱は記録紙の通過により奪われるが、記録紙の通過しない両端部は誘導渦電流の加熱により温度上昇を続ける。
従って、定着ローラ32の加熱面の幅より小さいサイズの記録紙を連続して、画像形成装置が通紙を行った場合、定着ローラ32の温度は不均一となる。この不均一の状態で、記録紙が定着ローラ32を通過した場合、記録紙にシワが発生する原因となる。又、定着温度の不均一により、記録紙上に形成された画像の定着性の劣化原因ともなる。
一方、アルミ等の特定の物質は磁束を通しにくい性質を有する。これを遮蔽板110に加工し、加熱ローラ104とフェライトコア106の間に設置すると、磁束の通過を妨げることになる。これにより加熱ローラ104内の渦電流の発生を抑制することができ、加熱ローラ104の発熱を抑えることが可能である。
図で示したように、アルミで構成された遮蔽板110は所定紙幅に一致した凹形状になっている。又、遮蔽板110は、ステッピングモータ210により駆動される構成となっている。
これにより、比較的紙幅の狭い記録紙を連続して定着を行った場合に発生する、上述の定着ローラ端部の昇温発生を検知した時に、遮蔽板110をステッピングモータ210により駆動し、遮蔽板110により、フェライトコア106と加熱ローラ104の間を遮蔽し、端部の加熱を防ぐことが可能である。
又、410は位置検知センサであり、420はスリットである。スリット420は遮蔽板110と同期して駆動し、スリット420が位置検知センサ410上に来た場合、遮蔽板110はフェライトコア106を完全に遮蔽しない位置(以下、ホームポジション位置)になる。即ち、位置検知センサ410により、スリット420を検知することで、ホームポジションを検知することが可能となる構成である。
図4は画像形成装置において、遮蔽板を駆動させずに加熱ローラ104の加熱範囲より狭い紙幅の記録紙を搬送したときにおける加熱ローラ104の表面温度分布を示したグラフである。
図で示したように、遮蔽板を駆動させずに加熱ローラ104の加熱範囲より狭い紙幅の記録紙を搬送したときにおける加熱ローラ104の表面温度の分布は、通紙範囲1004の温度が比較的低く、又、非通紙部は比較的高くなる。これは、記録紙が加熱ローラ104の熱を奪うためである。記録紙に形成されたトナー像を安定した画像として記録紙に定着するためには、この通紙範囲1004の温度を目標となる温度で一定に保つ必要がある。
そこで、加熱ローラ104の中央部に設置された第1サーミスタ312により、温度を計測し、目標温度との差から、加熱ローラ104に供給される熱量を演算し、それを加熱ローラ104に入力する制御が行われる。
しかし、加熱ローラ104は、均一に加熱するようにコイル108及びフェライトコア106は配置されている。従って、通紙範囲1004の温度に合わせて、温度制御を実行すると、非通紙部分が図のように高温になってしまう。
このような非通紙部の高温の状況は、定着装置自身や定着装置周囲の装置の故障の原因となり得る。又、このような状況で、異なる紙幅の記録紙が通紙された場合、定着温度のムラが生じているため、記録紙上の定着画像に悪影響を及ぼす原因ともなる。
図5は画像形成装置において、加熱ローラ104の加熱範囲より狭い紙幅の記録紙を搬送したときにおける加熱ローラ104の中央部と端部の温度差を示したグラフである。これは遮蔽板が正常に動作しているときの温度変化を示している。加熱ローラ104の中央部の温度は、第1サーミスタ312により計測される。又、端部の温度は、第2サーミスタ314により計測される。ここで、ΔTは第2サーミスタ314から第1サーミスタ312の温度の差を取ったものである。
図のように、定着装置に加熱ローラ104の加熱範囲より狭い紙幅の記録紙を連続して搬送を実行すると、時間が経過するに従い加熱ローラ104の端部温度が上昇してくる。それにより端部と中央部の温度差であるΔTの値も大きくなる。
本発明の定着装置の制御では、ΔTが1108で示されている基準温度T3を超えたとき、遮蔽板110をフェライトコア106と加熱ローラ104の間の位置へと駆動する制御を実行する。
遮蔽板110をフェライトコア106と加熱ローラ104の間の位置にある場合、遮蔽部分に供給される熱量は劇的に減少する。このため、加熱ローラ104の端部の温度は除々に下降し、それに従いΔTも減少する。
遮蔽板110がフェライトコア106と加熱ローラ104の間の位置にあり、ΔTが減少し、1110で示されている基準温度T4以下になった場合、遮蔽板110をフェライトコア106と加熱ローラ104の間から退避させる駆動を実行する。
このような加熱ローラ104の中央部と端部の温度差により、遮蔽板110を駆動させることにより、加熱ローラ104の温度を均一化する制御を行っている。
図6は遮蔽板が正常に動作できなかった場合の加熱ローラ104の中央部と端部の温度差を示したグラフである。
図5で説明したように、定着装置に加熱ローラ104の加熱範囲より狭い紙幅の記録紙を連続して搬送を実行すると、端部と中央部の温度差であるΔTの値が大きくなる。ΔTが1108で示されている基準温度T3を超えたとき、遮蔽板110をフェライトコア106と加熱ローラ104の間の位置へと駆動する制御を実行する。
ところが、何らかの理由で、遮蔽板110をフェライトコア106と加熱ローラ104の間の位置へと移動できなかった場合、ΔTは上昇を続けてしまう。このまま放置してしまうと、加熱ローラ端部の温度が上がり過ぎてしまい、装置の故障や延ては装置の安全性に影響を及ぼし兼ねない。
そこで、ΔTが基準温度T2を超えたとき、コイル108に流している高周波電流を遮断し、電磁誘導加熱そのものを停止させる。但し、この間も定着装置による記録紙上への定着処理は処理速度を落として続行される。
電磁誘導加熱そのものを停止させ、且つ、定着処理の処理速度を落とした状態で経過させると、ΔTの値も低下してくる。
ΔTが基準温度T4を超えるまで低下した時点で、電磁誘導加熱を再開し、又、ダウンシーケンスからも復帰する処理が行われる制御が実行される。
図7は遮蔽板が正常に動作できなかった場合の、加熱ローラ104の加熱制御を示したフローチャートである。
ステップ102においては、第1サーミスタ312の温度、即ち、加熱ローラ104の中央部の温度を読み出す処理を実行し、変数Tmainに格納している。処理後、ステップ104へ進む。
ステップ104においては、第2サーミスタ314の温度、即ち加熱ローラ104の中央部の温度を読み出す処理を実行し、変数Tsub に格納している。処理後、ステップ106へ進む。
ステップ106においては、第1サーミスタ312の温度Tmainと第2サーミスタ314の温度Tsub
の温度差ΔTを演算している。演算後、処理をステップ108へ進める。
の温度差ΔTを演算している。演算後、処理をステップ108へ進める。
ステップ108においては、ΔTと閾値T2との比較を行い、処理を分岐させている。即ち、もしΔTがT2より大きければ、第1サーミスタ312の温度Tmainに対して第2サーミスタ314の温度Tsub の温度が上昇していると判断できる。即ち、端部昇温の状態であると判断し、処理をステップ110に進める。又、もし、ΔTがT2以下であれば、処理をステップ114へ進める。
ステップ110においては、第2サーミスタ314の温度Tsub が第1サーミスタの温度と相対的に上昇していると判断し、電磁誘導加熱を停止する処理を実行している。停止後、処理をステップ112へ進める。
ステップ112においては、電磁誘導加熱を停止しているため、定着ローラ32を単位時間当たりに通過する記録紙の枚数を制限する処理(ダウンシーケンス)を呼び出している。ダウンシーケンスに入った場合、画像形成装置における画像形成の生産性は減少するが、記録紙上への画像形成処理そのものは続けられるため、或る程度の生産性を確保することが可能である。
ステップ114においては、ΔTと閾値T4との比較を行い、処理を分岐させている。即ち、もし、ΔTがT4より大きければ、本処理は終了となる。又、もし、ΔTがT4以下でであれば、処理をステップ116へ進める。
ステップ116においては、もしステップ110で電磁誘導加熱を停止しているならば、電磁誘導加熱を再開する処理が実行される。再開後、処理をステップ118へ進める。
ステップ118においては、もしステップ112でダウンシーケンス処理が実行されているならば、ダウンシーケンスを解除する処理を呼び出している。ダウンシーケンス処理終了後、本処理は終了となる。
又、本処理ループは定着装置32が記録紙の定着処理中は、周期的に呼び出され、エラー判断処理が実行される。
図8は回転板405の構成を示した図である。
回転板405には、図のように複数のスリット420が設置されており、それぞれのスリット420は遮蔽板の特定位置に一致するように設置されている。
遮蔽板110が目標となる位置に到達したか否かは、初期位置からの複数のスリット420の数を位置検知センサ410によりカウントすることにより、判断可能となっている。
図9は遮蔽板110の駆動制御及び駆動異常検知制御フローを示したフローチャートである。
本制御処理は、本実施の形態において、図5で説明されたタイミングにおいて、遮蔽板110の駆動が必要な際に、呼び出される処理である。本処理は開始後、ステップ202が実行される。
ステップ202では、遮蔽板110の移動位置に対応したステッピングモータへ供給されるパルス数が設定される。設定後、ステップ204へ進む。
ステップ204では、ステッピングモータ210の駆動を開始する。モータ駆動開始後、処理をステップ206へ進める。
ステップ206では、図7で説明したように、遮蔽板110移動中に位置検知センサ410で検知されたスリット420の数をカウントする処理が実行されている。本処理はステップ208でのステッピングモータが駆動されている間は常に実行されている。ステップ208で、ステッピングモータ210の所定移動分の時刻が経過した後、処理をステップ210へと移す。
ステップ210では、ステップ206でカウントされた所定パルス数時間でのカウント値と、所定移動位置までの規定値を比較する処理が呼び出されている。もしカウント値と規定値が一致したならば、処理をステップ212へ進める。又、もしカウント値と規定値が一致しなかったならば、処理をステップ214へ進める。
ステップ212では、ステッピングモータ210による遮蔽板110の移動が正常に終了したと判断し、正常終了を通知する処理を呼び出している。通知後、本処理は終了となる。
ステップ214では、遮蔽板110の駆動ができなかったことと判断し、エラー通知処理を実行している。通知後、本処理は終了となる。
10 本体画像出力部
11 本体画像入力部
32 定着ローラ
104 加熱ローラ
106 フェライトコア
108 コイル
110 遮蔽板
312 第1サーミスタ
314 第2サーミスタ
210 ステッピングモータ
410 位置検知センサー
420 スリット
11 本体画像入力部
32 定着ローラ
104 加熱ローラ
106 フェライトコア
108 コイル
110 遮蔽板
312 第1サーミスタ
314 第2サーミスタ
210 ステッピングモータ
410 位置検知センサー
420 スリット
Claims (4)
- 円筒状で且つ金属導体から成る加熱ローラと、該加熱ローラの内部にコイルとを有して成る誘導加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置において、
前記コイルより発生する前記ヒートローラの鎖交磁束の分布を局所的に変化させるような前記鎖交磁束の遮蔽手段と、前記遮蔽手段を前記鎖交磁束部を遮蔽する第1位置と遮蔽しない第2位置へと移動させるための駆動手段と、前記加熱ローラの表面温度を計測するための温度計測装置と、前記駆動手段による前記遮蔽手段の駆動が正常に終了したか異常終了したかを検知する駆動検知手段とを有し、もし前記駆動検知手段が前記遮蔽手段の駆動を異常終了したことを検知し、且つ、前記温度計測装置による温度が第1基準値を超えた場合は、前記誘導加熱制御を停止することを特徴とする画像形成装置。 - 記誘導加熱制御を停止した状態では、前記定着装置を通過する単位時間当りの記録紙の通過枚数を制限する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記誘導加熱制御が停止した状態で前記温度計測装置による温度が第2基準値以下になった場合は、前記誘導加熱制御を再開することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
- 前記定着装置上の前記単位時間当たりの記録紙の通過枚数が制限されている場合に、前記誘導加熱制御がされた時、前記通過枚数の制限を解除することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2005005773A JP2006195102A (ja) | 2005-01-12 | 2005-01-12 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=36801240
Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-01-12 JP JP2005005773A patent/JP2006195102A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20150241824A1 (en) * | 2014-02-24 | 2015-08-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
US9268269B2 (en) * | 2014-02-24 | 2016-02-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Image heating apparatus having motor for moving shutter or magnetic flux confining member |
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