JP2006194473A - 回転式熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】分解再組立と洗浄が容易で長寿命の回転式熱交換器を提供する。
【解決手段】内外筒間に加熱または冷却流体を流通させると共に、内筒内に被加熱流体または被冷却流体を流通させて両流体間の熱交換を行なわせる回転式熱交換器において、回転軸10の両端外周に軸線方向にスライド自在に嵌合され前記内筒内の流体圧を受けて外側に附勢されるスリーブ32と、スリーブ32の外周面を端部材20との間で回転自在に支持する軸受13,14と、軸受13,14の軸線方向内側であってスリーブ32の外周側に位置するばね36を介して、端部材20に対して、軸受13,14とは反対側で軸線方向にスライド自在に支持された固定環39と、固定環39とスリーブ32との間で軸線方向に互いに対向形成され、内筒3内の流体圧により互いに圧接して内筒3内の流体をシールする一対の環状当接部43,46とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は回転式熱交換器に係り、特に回転軸のシール構造を改善した熱交換器に関する。
回転式熱交換器は、同心状に組合わせた内筒と外筒との間に加熱または冷却流体を流通させると共に、内筒内に被加熱流体または被冷却流体(以下、「処理流体」という)を流通させて両流体間の熱交換を行なわせるものである(特許文献1参照)。内筒内には回転軸が配設され、この回転軸に取付けた複数の掻き取りブレードを内筒内周面と摺接させて内筒内面に処理流体が焦げ付いたり凍て付いたりしないようにしている。
従来の回転式熱交換器は図8に示すように、円筒状の断熱カバー1の内側に、外筒2と内筒3を同心状に組合わせて配置する。断熱カバー1と外筒2の両端は端板4,5で閉塞される。外筒2の一端に断熱カバー1を上向きに貫通して外部に突出した入口管6が取付けられ、外筒2の他端に断熱カバー1を下向きに貫通して外部に突出した出口管7が取付けられる。入口管6と出口管7は上下逆に設定することも可能である。内筒3の両端は断熱カバー1及び外筒2の両端から外側にやや突出し、その一端に上向きに突出した入口管8が取付けられ、内筒3の他端に下向き突出した出口管9が取付けられる。これら入口管8と出口管9も上下逆に設定可能である。
内筒3内の中心に軸線方向に沿って回転軸10が配設される。この回転軸10の外周面に図9のように複数の掻き取りブレード11がねじ12によって固定される。掻き取りブレード11の先端は内筒3内周面に常時摺接して流体の焦げ付き又は凍て付きを防止する。回転軸10の両端は端板4,5に支持された軸受13,14に支持される。回転軸10の一端は軸受14から突出し、この突出端にモータ15の回転軸が軸継手16を介して連結される。
上述した回転式熱交換器は、通常、図10のように複数台を組合わせて使用する。図10は7台の回転式熱交換器EX1〜EX7を組合わせて使用する場合を例示する。処理流体は入口管17から導入され、順次、複数の回転式熱交換器EX1〜EX7により繰返し加熱ないし冷却されて出口管18から排出される。
特開平1−210779
ところで、前記回転軸10の両端は内筒3内の流体が外部に漏洩しないように液密にシールする必要がある。従来の回転式熱交換器は、図11〜図13に示すように、いわゆる内装式メカニカルシール構造を採用していた。このシール構造は、内筒3の両端に取付けた端部材20に軸受(13)14と固定環21を取付ける一方、回転軸10の両端近傍に回転環22を取付けたものである。回転軸10を軸受(13)14に嵌合させ、回転環22の端の金属製シールリング22aを固定環21の端の金属製シールリング21aに当接させることにより、内筒3内の流体が軸受(13)14側に漏れないようにしている。回転環22は、回転軸10の回りで回転自在かつ互いにクラッチ嵌合した一対のリング部材22b,22cと、両リング部材22b,22c間にあってリング部材22b,22cを離間方向に附勢するコイルばね22dを有し、回転軸10の温度変化による長さ変化をコイルばね22dが吸収する。これによりシールリング21a,22aの当接圧が適圧に維持される。
従来の内装式メカニカルシール構造は、以下のような課題があった。すなわち、(1)リング部材22b,22c相互間にコイルばね22dを収納する構造のため、ばね室22eに処理流体が溜まり、この溜まった処理流体を除去するために定期的に洗浄する必要がある。(2)リング部材22b,22c相互はクラッチ嵌合のため分解不能であり、リング部材22b,22c内部の洗浄が困難である。(3)回転軸10を取出して洗浄する場合、図12のように固定環21と回転環22が分離するから、シールリング21a,22aに塵埃が付着する可能性があり、再組立時にはシールリング21a,22aの摺接面を清浄に保ち食用グリスを塗布するなど細心の注意が必要である。(4)内外筒2,3と回転軸10の熱による軸線方向の膨張率は必ずしも一致せず若干異なるが、固定環21は内外筒2,3側に取付けられ回転環22は回転軸10側に取付けられているので、回転軸10を組付ける際は前記膨張率の差を予め考慮して慎重に組付ける必要がある。(5)シールリング21a,22aは超硬合金で製作して固定環21と回転環22にそれぞれ焼嵌めしているが、長期にわたって使用していると超硬合金でも母材である固定環21と回転環22の熱による歪みでシールリング21a,22aの摺動面にも歪みが発生し、摺動面の片当り現象が発生して摺動面が損傷し、シール不良となるおそれがある。(6)回転軸10を取外す際に内筒3内の液体の一部が固定環21と軸受13,14とを通って外部に漏れるため、軸受13,14の内径面が液体で濡れて腐食したり、あるいは濡れた内径面に塵埃が付着するなどして、再組立時に軸受13,14と回転軸10との嵌合精度を低下させる可能性がある。この嵌合精度が低下すると回転軸10の微小な傾きを惹起してシールリング21a,22aの摺動面に悪影響が及ぶ。
本発明は、このような課題のうち、すくなくとも1つを解決する回転式熱交換器を提供することを目的とし、例えばコイルばねに処理流体が接触しないシール構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明の回転式熱交換器は、同心状に組み合わせた内筒および外筒と、前記内筒内周面と摺接する掻き取りブレード付きの回転軸と、前記内筒の両端部を閉塞すると共に前記回転軸の両端を支持する端部材とを有し、前記内外筒間に加熱または冷却流体を流通させると共に、前記内筒内に被加熱流体または被冷却流体を流通させて両流体間の熱交換を行なわせる回転式熱交換器において、前記回転軸の両端外周に軸線方向にスライド自在に嵌合され前記内筒内の流体圧を受けて外側に附勢されるスリーブと、前記スリーブの外周面を前記端部材との間で回転自在に支持する軸受と、前記軸受の軸線方向内側であって前記スリーブの外周側に位置するばねを介して、前記端部材に対して、前記軸受とは反対側で軸線方向にスライド自在に支持された固定環と、前記固定環と前記スリーブとの間で軸線方向に互いに対向形成され、前記内筒内の流体圧により互いに圧接して前記内筒内の流体をシールする一対の環状当接部とを具備することを特徴とする。
従来の回転式熱交換器が内筒内の流体をシールするために一対のシールリング(環状当接部)を内筒内で処理流体に濡れるコイルばねで液密に圧着していたのに対し、本発明では、一対のシールリング(環状当接部)を内筒内流体圧を受けて外方に附勢されるスリーブによって液密に圧着する。したがって、一対のシールリング(環状当接部)を液密に圧着するためのコイルばねを内筒内に配置する必要がない。本発明で使用するばねは、回転式熱交換器の運転に伴う振動等に拘わらず一対のシールリング(環状当接部)が確実に液密圧着するためのものである。
環状当接部は、耐久性を考慮して、超硬合金、セラミック又はカーボンのうち、いずれか1種又は2種の組合わせにより製作可能である(請求項2)。また、固定環にスリーブの外周面及び端部材の内周面に対して微小隙間を残存させた状態で隔壁部を設けることができる(請求項3)。これにより処理流体の漏出をより確実に防止できる。
本発明は以上のように、(1)ばねを内筒内に配設しないから内筒内に処理流体が停滞する空間がなく洗浄が容易になる。(2)スリーブと回転軸は例えば端部材(軸受ケース)内のピンないしキーによってトルク伝達することが可能であるため内筒内には凹凸ないし突起を設けなくて済み洗浄が容易になる。(3)環状当接部を有する回転環(折曲げ部)をスリーブに一体形成し、回転軸をスリーブから抜いて取外すようにしているから、回転軸を取外しても回転環と固定環とが分離せず、それらに設ける環状当接部の摺動面を損傷するおそれがない。(4)回転軸とスリーブが軸線方向に摺動自在で独立しているため、回転軸と内外筒の軸線方向の膨張率が異なっても環状当接部(シールリング)の摺接圧はまったく影響を受けず、長期にわたり良好なシールが可能であり再組立も容易である。(5)回転軸を取外す際でも内筒内の液体はスリーブを通って外部に流れるため、軸受の内径面が液体で濡れることがなく、再組立時に軸受と回転軸との嵌合精度を低下させるおそれもない。
以下に本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1〜図3は本発明に係る回転式熱交換器のシール部を示す。図1〜図3以外の構成は、図8で説明した従来の回転式熱交換器と同様であるから説明を省略する。図1および図2で30は加熱流体又は冷却流体の出口又は入口であり、31は処理流体の出口又は入口である。出口と入口の設定は上下反対でもよい。内外筒2,3の端部に取付けられた円筒状の端部材20の内部に、玉軸受14が2連で配設される。この軸受14の内輪内径面にスリーブ32の外端側外周面が圧嵌合される。スリーブ32の内端は回転軸10の掻き取りブレード11近くまで延在し、拡径してフランジ部32aを形成する。スリーブ32の内端内周面の環状溝にOリング33が嵌合される。スリーブ32内に回転軸10の端部が挿入され、回転軸10の外周面とスリーブ32との間をOリング33がシールする。回転軸10の端部外周面に平面切欠き10aが形成され、この平面切欠き10aにスリーブ32外端側に螺合したピン34先端が当接する。これにより回転軸10とスリーブ32の相対回転が阻止される。また回転軸10の先端は角軸10bとされ、この角軸10bにモータの回転軸10が軸継手16により結合される(図8参照)。
端部材20の内部には、図3に示すように、軸受14が収納される軸受室35、コイルばね36が所定の圧縮状態で収納されるばね室37が形成される。軸受室35とばね室37との間に端部材20と一体の隔壁部20aが形成される。隔壁部20aの内周端はスリーブ32の外周面に微小隙間を残して近接する。ばね室35にコイルばね36が収納され、コイルばね36の一端が隔壁部20aに当接する。コイルばね36の他端に隔壁部38が嵌合される。この隔壁部38は軸線方向にストロークSで移動可能である。隔壁部38の内外周端とスリーブ32及び端部材20との間は微小隙間が形成される。隔壁部38の内方にさらに固定環39が配設される。この固定環39は隔壁部38と円周方向複数箇所でピン40で一体連結される。固定環39の外側の端部材20bに形成された溝部41にOリング42が嵌合され、このOリング42に固定環39の外周面が摺接する。固定環39の内端はスリーブ32の内端側に延在し、固定環39の内端の段部39aに環状当接部としての超硬合金製シールリング43が嵌合される。
固定環39の内端の左右両側面39b,39cであって内筒3内の流体に接触する面は、図3で右側の側面39cの方が左側の側面39bよりも面積的にやや広くされる。このため内筒3内の流体圧が側面39b,39cに作用すると、固定環39は前記面積差により内側方向(図3で左方向)に押圧される。この押圧力はコイルばね36の附勢力を補う。
スリーブ32の内端のフランジ部32aの先端は、外側方向に向けて直角に折曲された折曲げ部32b(従来の「回転環」に相当する)を形成する。この折曲げ部32bの内側に形成した溝部44にOリング45が嵌合され、このOリング45に環状当接部としての超硬合金製シールリング46が嵌合される。一対のシールリング43,46は、コイルばね36の附勢力と、前述した固定環39の左右両側面39b,39cの面積差による図3で左方向の押圧力とによって、軸線方向で互いに液密に当接する。なお、シールリング43,46の当接面の面積は、前述の固定環39の受圧面積差に比べて比較的大きくされており、これによりシールリング43,46相互間の摺接面圧を低減して低摩耗長寿命化を図っている。
内筒3の左端に、図4(A)〜(C)のようにフランジ部3aが別部材で(又は一体的に)形成される。このフランジ部3aに、180°対称位置に一対のタップ付きねじ孔50,50が形成される。また、ねじ孔50,50相互間に、望ましくは1つのねじ孔51を形成する。一対のねじ孔50,50は、内筒を取外す際にねじ孔50,50にねじを螺合してねじ先端を端板4に当接させ、その反力で内筒3の引き抜きを容易にするためのものである。また別のねじ孔51は、端板4にねじ52の先端を螺合して内筒3を回り止めするためのものである。回転軸10の回転により内筒3が連れ回りすると、外筒2との間に配設したシール部材が損傷する。したがって、内筒3の回り止めのためにねじ52を螺合しておくとよい。
回転軸10に取付けた掻き取りブレード11,11a〜11cを図5に示す。図5(A)と図6(A)が従来の掻き取りブレード11,11bである。用途に応じて短いブレード11と長いブレード11bを使い分ける。従来の掻き取りブレード11,11bは、回転軸10を回転させる際の処理流体の抵抗が大きいことがわかった。そこで、図5(B)と図6(B)のように掻き取りブレード11a,11cに取付けねじ用の孔53,54とは別に、複数の孔55,56を形成した。このようにすることにより、処理流体の抵抗が大幅に減ってモータ15の消費電力が少なくなる。なお、図6のブレード11b,11cにはU字状の切欠き56があるが、これは一箇所のねじ孔54のねじだけを回転軸10に対して着脱し、回転軸10に螺合した残り3本のねじは緩めるだけでブレード11b,11cをスライドさせて迅速簡単に着脱するためである。
回転軸10を回転させるためのモータ15は、図7のように回転式熱交換器を多連で構成する場合は、各回転式熱交換器に一つずつモータ15が取付けられる。回転式熱交換器を分解する場合は、回転軸10とモータ15とを分離する必要がある。従来の回転式熱交換器ではモータ15が架台57に固定的に配設されていたため、回転軸10とモータ15の分離作業が煩雑で長時間を要していた。そこで本発明者は、モータ15をその軸線方向にスライド自在に架台57に取付けることを着想した。すなわち、架台57に左右一対のガイド軸58を配設し、この左右のガイド軸58に摺動自在に取付けたスリーブ59に、モータ15の基部15aを一体連結する。これにより、モータ15をガイド軸58に沿って簡単に前後動させることができ、回転軸10との分離・結合作業を迅速に行なうことができる。なお、ガイド軸58とスリーブ59はモータ15のスライド構造の一例であって、スライド機構はこれに限らず任意の構造でよい。
本発明の回転式熱交換器は以上のように構成される。この熱交換機に処理流体と加熱流体を流し、回転軸10をモータ15で回転させることにより、内筒3の熱伝導を通して両流体間で熱交換がなされる。この際、内筒3内に露出するスリーブ32のフランジ部32aには処理流体の圧力が図1で右方に作用する。またフランジ部32aの裏側にはシールリング46の外側の面積分に相当する逆方向の小さな圧力が作用する。両圧力の差がスリーブ32を外側に押圧する力となる。この押圧力の大半はスリーブ32を介して軸受14に負荷される。一方、コイルばね36の附勢力によって隔壁部38と固定環39が図3で左方に押圧され、シールリング43をシールリング46に液密に圧着させる。
また、前述のように固定環39の右側の側面39cの方が左側の側面39bよりも面積的にやや広いので、受圧面積差によっても固定環39は内側方向(図3で左方向)に押圧される。このためコイルばね36に比べて内筒3内流体圧が大きくなっても、シールリング43と46の摺接位置が軸線方向に外側に大きく移動するのを防止する。固定環39が図3でもしも外側すなわち右側に大きく移動すると、側面39cが端部材20bに当接する。側面39cが端部材20bに当接すると、シールリング43の微小傾動が不能になり、コイルばね36によるシールリング43,46間のいわゆるフローティングシール機能が喪失する。この結果、シールリング43,46間で円周方向の一部で微小隙間が発生する可能性が急速に高まる。このように、固定環39の左右両側面39b,39cの受圧面積差はシールリング43,46間の良好なシール機能を維持し、回転式熱交換器を長寿命にする上で有効である。
処理流体はシールリング43,46の外側まで充満しているが、シールリング43,46相互の圧着力により、シールリング43,46の内側までは漏れてこない。ばね室37は、固定環39および隔壁部38のさらに外側に位置する関係上、ばね室37に処理流体が溜まるおそれはまったくない。
回転式熱交換器から回転軸10を取外す場合は、まず図8に示すモータ15との軸継手16のねじを緩め、回転軸10の平面切欠き10aに当接するピンを緩め、反対側の端部材を取外し、反対側から回転軸10の端部を持って引抜く。この際、回転軸10の端部はスリーブ32内を摺動してスムーズに引抜くことができる。回転軸10を引抜くと、内筒3内の処理流体がスリーブ32内を通って外部に流れ出るが、コイルばね36も軸受14もスリーブ32の外側にあるので処理流体と接触することがなく、コイルばね36、ばね室37および軸受14の腐食・損傷の心配がない。また、回転軸10を抜いてもシールリング43,46は相互離間せず、スリーブ32を軸基準として軸線方向に当接ないし整合した状態を維持する。したがって、回転式熱交換器を再組立する場合、シールリング43,46の当接面の損傷や、組付け誤差に基づく傾斜片当りなどの心配がない。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば前記実施形態ではスリーブ32の外周側に位置する「ばね」をコイルばね36として説明したが、コイルばね36に代えて適度の弾性力を有する任意の弾性部材を配設可能である。
本発明に係る回転式熱交換器のシール部の断面図。 図1で回転軸を引抜いた状態の同様の断面図。 図1の要部拡大断面図。 内筒を示すもので、(A)は縦断面図、(B)は左側面図、(C)は内筒の回り止めねじの螺合状態断面図。 (A)は従来の基本長の掻き取りブレードの正面図、(B)は改良型掻き取りブレードの正面図。 (A)は従来のほぼ3倍長の掻き取りブレードの正面図、(B)は改良型掻き取りブレードの正面図。 7連横型回転式熱交換器の側面図。 回転式熱交換器の縦断面図。 回転式熱交換器の横断面図。 7連横型回転式熱交換器の正面図。 従来の回転式熱交換器のシール部の断面図。 図11で回転軸を引抜いた状態の同様の断面図。 図11の要部拡大断面図。
符号の説明
1 断熱カバー
2 外筒
3 内筒
3a フランジ部
4,5 端板
10 回転軸
11 ブレード
13,14 軸受
15 モータ
20 端部材
20a 隔壁部
32 スリーブ
32a フランジ部
32b 折曲げ部
33 Oリング
34 ピン
35 軸受室
37 ばね室
38 隔壁部
39 固定環
40 ピン
42 Oリング
43,46 シールリング(環状当接部)
45 Oリング
EX1-EX7 回転式熱交換器

Claims (6)

  1. 同心状に組み合わせた内筒および外筒と、前記内筒内周面と摺接する掻き取りブレード付きの回転軸と、前記内筒の両端部を閉塞すると共に前記回転軸の両端を支持する端部材とを有し、前記内外筒間に加熱または冷却流体を流通させると共に、前記内筒内に被加熱流体または被冷却流体を流通させて両流体間の熱交換を行なわせる回転式熱交換器において、
    前記回転軸の両端外周に軸線方向にスライド自在に嵌合されたスリーブと、
    前記スリーブの外周面を前記端部材との間で回転自在に支持する軸受と、
    前記軸受の軸線方向内側であって前記スリーブの外周側に位置するばねを介して、前記端部材に対して、前記軸受とは反対側で軸線方向にスライド自在に支持された固定環と、
    前記固定環と前記スリーブとの間で軸線方向に互いに対向形成され、前記ばねの附勢力によって互いに圧接して前記内筒内の流体をシールする一対の環状当接部とを具備することを特徴とする回転式熱交換器。
  2. 前記環状当接部を、超硬合金、セラミック又はカーボンのうち、いずれか1種又は2種の組合わせで製作したことを特徴とする請求項1記載の回転式熱交換器。
  3. 前記固定環に、前記スリーブの外周面及び前記端部材の内周面に対して微小隙間を残存させた状態で隔壁部を設けたことを特徴とする請求項1記載の回転式熱交換器。
  4. 前記フランジ部の裏面に一対の環状当接部の一方を設けたことを特徴とする請求項1記載の回転式熱交換器。
  5. 前記内筒の一端に形成したフランジ部にねじ挿通孔を形成し、前記ねじ挿通孔から差込んだねじの先端を前記外筒の端部に螺合連結して前記内筒を回り止めしたことを特徴とする請求項1記載の回転式熱交換器。
  6. 前記掻き取りブレードに流体抵抗を低減するための複数の透孔を形成したことを特徴とする請求項1記載の回転式熱交換器。
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