JP2006193945A - 吸音構造体およびそれを用いた軌道構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、リサイクル材自体の優れた吸音機能を活かし、かつ全体としてリサイクル材が飛散することなく、透水機能を有し、難燃性で、安価に製造でき、施工が容易である吸音構造体を提供する。
【解決手段】音波入射口と排水口とが設けられたケース本体と、該ケース本体の内部空間に充填された吸音材とを有する吸音構造体であって、前記音波入射口と前記排水口のそれぞれに多孔質の蓋体が設けられ、前記ケース本体は、結合材で結合された平均粒径が0.05mmから2mm未満のクリンカアッシュから構成され、前記多孔質の蓋体は、それぞれ、結合材で結合された平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュから構成され、前記吸音材は、平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュから構成されている、吸音構造体。
【選択図】図1

Description

本発明は、リサイクル材自体の優れた吸音機能(音を吸収低減する機能)を活かし、かつ全体としてリサイクル材が飛散することがなく、透水機能を有し、難燃性で、安価に製造でき、施工が容易である吸音構造体、およびそれを用いた騒音を低減する軌道構造体に関する。
鉄道列車や自動車等から発生する騒音を低減する目的で、吸音材が鉄道軌道、高速道路の防音壁等に用いられる。例えば、列車走行時にスラブ軌道から発生する騒音の防止対策として、従来より、軌道スラブに凹部を設け、そこに道床バラスト等を散布する方法が用いられている。
図4は、従来の道床バラスト散布法の施された軌道を示す図である。(A)は平面図、(B)は側面断面図、(C)は正面断面図である。軌道スラブ41の表面には、列状に凹部43(深さ13cm、幅20〜30cm)が設けられており、凹部43には、道床バラスト42(粒径1.9〜6.4cm)が敷かれている。また、軌道スラブ41の側部にも道床バラスト42が積まれている。
上記道床バラスト敷設法は、道床バラスト42の散布厚が薄いと騒音低減効果が低く、道床バラスト42の散布厚を増加すると、レール位置が高くなり不経済となる。
また、軌道スラブの上面に、発泡軽量コンクリートやセラミック等により形成される吸音材料を設置する方法が採用されている。
図5は、従来の吸音材敷設法の施された軌道を示す断面図である。軌道スラブ31の上面には、レール32の周囲に、吸音材51が敷設されている。
上記吸音材敷設法は、一定の騒音低減効果はあるが、一般に吸音材が高価(例えば、厚さ60mmの発泡コンクリート板が約10,000円/m2)であるため、工事費が高い欠点がある。
一方、特許文献1には、施工費が安く、吸音層の厚さが薄くても(例えば10cm以下でも)騒音低減効果の高い騒音低減型軌道構造を提供することを目的とした、一般廃棄物の焼却残渣を粉砕・分級することにより製造された実質的に無機質粒子よりなるリサイクル材の層を表面に有することを特徴とするリサイクル材を用いた騒音低減型軌道構造が記載されている。また、特許文献1には、敷き詰めたリサイクル材が飛散しないようにするため、樹脂等の連結材を散布してリサイクル材層の表面を固める方法、リサイクル材層の表面部をネットで覆う方法、または目の細かい袋等に詰めて軌道スラブ上面に並べる方法が記載されている。また、同文献には、リサイクル材層を予め工場内で所定の形状の成形品として製造する方法も記載されている。
ところで、近年、環境保護等の観点から資源の再利用が重要な課題になっているが、火力発電所で石炭を燃焼したときに生じる石炭灰の一種であるクリンカアッシュは、その半量程度は土地造成材として利用されているものの、残りは埋立処分されていた(非特許文献1参照)。
特開平8−068001号公報 環境行動レポート2004、廃棄物有効利用のための技術開発、[online]、東北電力(株)、[平成16年11月2日検索]、インターネット<URL:http://www.tohoku−epco.co.jp/enviro/tea2004/03/03c.htm>
上記特許文献1に記載の騒音低減型軌道構造において、リサイクル材が飛散しないようにするため、樹脂等の連結材を散布してリサイクル材層の表面を固める方法、リサイクル材層の表面部をネットで覆う方法、または目の細かい袋等に詰めて軌道スラブ上面に並べる方法を用いた場合、リサイクル材の粒子間に空気の入った部分を十分設けることができれば吸音効果が期待できるが、施工に人手が多くかかり、リサイクル材の粒径によって上記のような様々な方法を適切に選択しなければ吸音効果は期待できない。また、連結材で表面を固める方法では、上記連結剤は樹脂を主成分とするため燃え易くなるという問題もある。
また、特許文献1には、リサイクル材層を予め工場内で所定の形状の成形品として製造する方法が記載されているが、樹脂成形品としてしまうと空気部分を十分設けることができなくなり吸音効果が期待できない。
本発明は、リサイクル材自体の優れた吸音機能を活かし、かつ全体としてリサイクル材が飛散することなく、透水機能を有し、難燃性で、安価に製造でき、施工が容易である吸音構造体を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、音波入射口と排水口とが設けられたケース本体と、該ケース本体の内部空間に充填された吸音材とを有する吸音構造体であって、前記音波入射口と前記排水口のそれぞれに多孔質の蓋体が設けられ、前記ケース本体は、結合材で結合された平均粒径が0.05mmから2mm未満のクリンカアッシュから構成され、前記多孔質の蓋体は、それぞれ、結合材で結合された平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュから構成され、前記吸音材は、平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュから構成されている、吸音構造体とすると、優れた吸音機能および透水機能を有し、難燃性で、安価に製造でき、かつ、施工が容易であることを知見し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、下記の(1)〜(8)を提供する。
(1)音波入射口と排水口とが設けられたケース本体と、該ケース本体の内部空間に充填された吸音材とを有する吸音構造体であって、
前記音波入射口と前記排水口のそれぞれに多孔質の蓋体が設けられ、
前記ケース本体は、結合材で結合された平均粒径が0.05mmから2mm未満のクリンカアッシュから構成され、
前記多孔質の蓋体は、それぞれ、結合材で結合された平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュから構成され、
前記吸音材は、平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュから構成されている、吸音構造体。
(2)前記吸音構造体の合計質量の70〜80%がクリンカアッシュである、上記(1)に記載の吸音構造体。
(3)前記ケース本体の質量の35〜50%がクリンカアッシュである、上記(1)または(2)に記載の吸音構造体。
(4)前記ケース本体が、クリンカアッシュと結合材との混合物を成形して得られた非透水性の成形物からなる、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の吸音構造体。
(5)前記蓋体の質量の80〜90%がクリンカアッシュである、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の吸音構造体。
(6)前記蓋体が、それぞれ、クリンカアッシュと結合材との混合物を成形して得られた多孔質の成形物からなる、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の吸音構造体。
(7)前記クリンカアッシュの見かけ比重が0.6〜1.1g/cm3である、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の吸音構造体。
(8)列車が走行するレールと、該レールの間に設置された、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の吸音構造体とを有する、軌道構造体。
本発明の吸音構造体は、クリンカアッシュ自体の優れた吸音機能を活かし、かつ全体としてクリンカアッシュが飛散することなく、透水機能を有し、難燃性で、安価に製造でき、施工が容易である。
本発明の軌道構造体は、従来の軌道構造体に比べて、列車から発生する騒音を大幅に低減できる。また、降雨等により冠水した場合でも、優れた透水機能を有するため、安定して騒音を低減できる。更に、本発明の軌道構造体は、従来の道床バラスト敷設法等に比べて施工が容易である。
以下、本発明の吸音構造体について、添付の図面に示される好適な実施形態を基に詳細に説明するが、本発明はこれらの好適な実施形態に限定されない。
図1は、本発明の吸音構造体の一実施形態の略断面図である。
本発明の吸音構造体10は、対向する2つの面にそれぞれ音波入射口11および排水口12を有するケース本体13の内側に、下部蓋体14が排水口12を覆うように設置され、ケース本体13の内部空間に吸音材15が充填され、音波入射口11にケース本体13の内側から蓋をするように上部蓋体16が設置されている。
通常、本発明の吸音構造体10は、音波入射口11が上側(騒音源側)、排水口12が下側になるように水平に設置される。本明細書においては、便宜上、音波入射口11側を上、排水口12側を下として説明する。なお、本発明の吸音構造体10は水平に設置されることに限定されるものではなく、壁材等として垂直や斜めに設置されてもよい。
ケース本体13は、音波入射口11および排水口12を有し、内部空間を有し、結合材で結合された平均粒径が0.05mmから2mm未満のクリンカアッシュから構成されている。
ケース本体13の形状は、特に限定されず、例えば、直方体や円柱状等が挙げられる。
ケース本体13は、比較的粒径の小さいクリンカアッシュが細密充填されて、その隙間を結合材が埋めるため、非透水性であり、外部応力に対する機械的強度にも優れる。
また、細密充填の効果により、結合材の使用量を抑えることができ相対的に不燃物であるクリンカアッシュが増量されるので、難燃剤を添加しなくても限界酸素指数45程度の優れた難燃性が得られる。
ここで、平均粒径が2mm以上のクリンカアッシュを用いて同様に作成したケース本体の限界酸素指数は約30であることから、30%以上の難燃性の向上を期待できる。
これらの特性により優れる点から、ケース本体13に使用するクリンカアッシュの平均粒径は、0.05mmから2mm未満が好ましく、0.5〜1.0mmがより好ましい。
ケース本体13に用いるクリンカアッシュの見かけ比重は0.6〜1.1g/cm3が好ましく、0.8〜1.0g/cm3がより好ましい。見かけ比重がこの範囲であると、本発明の吸音構造体が比較的軽量になり、施工が容易になる。
なお、本明細書において、見かけ比重とは、クリンカアッシュの質量/クリンカアッシュの容積を意味する。ここで、クリンカアッシュの容積は、加圧・圧縮されていない状態におけるクリンカアッシュの空隙を含む全容積をいう。
を意味する。
ケース本体13の質量の35〜50%がクリンカアッシュであることが好ましい。この範囲であると、ケース本体13の強度と難燃性を高いバランスで保持できる。特にクリンカアッシュの平均粒径が0.5〜1mmである場合、これらの特性により優れる点から、ケース本体13の質量の40〜50%がクリンカアッシュであることが特に好ましい。
本明細書において、クリンカアッシュとは、火力発電所のボイラ内で燃焼によって生じた石炭灰が凝集して生成する、多孔質な塊を粉砕機等で粉砕したシリカ(SiO2)とアルミナ(Al23)が主成分の多孔質体である。クリンカアッシュは、粒度分布および透水係数が砂と同程度であり、優れた透水性を有する。更に、クリンカアッシュは優れた吸音機能を有する。
ケース本体13は、粒度分布のあるクリンカアッシュを篩等を用いて分級した、結合材で結合された、平均半径の比較的小さいクリンカアッシュにより形成される。また、平均粒径の比較的大きなものは、蓋体14および16ならびに吸音材15に用いられる。即ち、本発明の吸音構造体10は、部材ごとに異なる粒径のクリンカアッシュを用いることで要求特性を満たす。そのためクリンカアッシュのあらゆる粒径を使用するため、二次産業廃棄物がほとんど発生しない利点を有する。
上記結合材は、クリンカアッシュに結合できる樹脂または接着剤であれば限定されない。具体的には、例えば、エポキシアクリレート系樹脂等のビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂等の樹脂およびエポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ビニル系接着剤、炭水化物系糊等の接着剤が挙げられる。
これらの中でも、ビニルエステル樹脂が耐候性、機械的強度、耐薬品性の観点から好ましい。
ケース本体13の音波入射口11は、吸音構造体内部への騒音の入口になる。また、本発明の吸音構造体10が屋外に設置されたときに雨水等が音波入射口11より吸音構造体内に浸入した場合、排水口12より排水が可能となる。
ケース本体13の開口部として、図1に示すように、ケース本体13の上表面に音波入射口11を有し、ケース本体13の底面に排水口12を有する。音波入射口11は排水口12よりも大きいことが好ましい。ただし、音波入射口11と排水口12が、それぞれ二つ以上の場合には、形状、大きさおよび位置は特に限定されない。開口部の形状としては、四角形や円形等が挙げられる。また、ケース本体13の底面全体に多数の小さい開口部(例えば、直径1cm程度)を有していてもよい。
ケース本体13の対向する2つの面に、それぞれ音波入射口11と排水口12とが位置すると、例えば屋外で水平に設置した場合に、音波入射口11から浸入した雨水は効率よく排水口12から排水される。そのため、吸音材15の細孔が雨水で塞がれることに起因する吸音機能の低下を防止できる。
また、本発明の吸音構造体10においては、ケース本体13の内部空間に充填される吸音材15が特に優れた吸音機能を有しているため、外部からの騒音を可能な限りケース本体13の内部に取り込むのが好ましい。そのため、音波入射口11は可能な限り大きい方が好ましい。一方、排水口12は、ある程度の排水性を維持できる範囲で可能な限り小さい方が吸音機能に優れる点から好ましい。
上述したケース本体13は、本発明の特性を損なわない範囲で、クリンカアッシュと結合材以外の他の材料を含んでいてもよい。他の材料としては、例えば、難燃剤、フィラーおよびガラス、カーボン、アラミド、バサルト、ビニロン等の繊維基材等が挙げられる。
上部蓋体16および下部蓋体14は、それぞれ音波入射口11および排水口12を覆うように設置される蓋体であり、結合材で結合された、平均粒径の比較的大きなクリンカアッシュから構成されている。そのため、蓋体14および16は、クリンカアッシュの粒子間の隙間(孔)が適度な大きさになり、吸音材15がケース本体13から出ないようにブロックする機能、通音機能、透水機能および吸音機能を本発明の吸音構造体10に付与する。これらの特性のバランスにより優れる点から、蓋体14および16を構成するクリンカアッシュの平均粒径は、5〜18mmが好ましく、10〜15mmがより好ましい。
蓋体14および16の質量の80〜90%がクリンカアッシュであることが好ましい。この範囲であると、適度に孔を有することになり、吸音材15がケース本体から出ないようにブロックする機能、通音機能、透水機能および吸音機能のバランスに優れる。また、本発明の吸音構造体を列車の軌道構造体に用いた場合に、保守点検のために作業員が上に乗って歩いても破損しない程度の機械的強度を保持できる。これらの特性により優れる点から、蓋体14および16の質量の80〜85%がクリンカアッシュであることが特に好ましい。
蓋体14および16に用いるクリンカアッシュの見かけ比重は0.6〜1.1g/cm3であることが好ましい。見かけ比重がこの範囲であると、本発明の吸音構造体10が比較的軽量になり、施工が容易になる。特に、クリンカアッシュの平均粒径が5〜18mmであり、見かけ比重が0.6〜0.8g/cm3である場合、上記特性により優れる。
蓋体14および16を構成する結合材は、上述したケース本体13に用いられる結合材と同じものを用いることができる。
蓋体14および16の空孔率は、40〜80%であることが好ましく、50〜70%であることがより好ましい。この範囲であると、適度に孔を有することになり、吸音材15がケース本体から出ないようにブロックする機能、通音機能、透水機能および吸音機能のバランスに優れ、更に、機械的強度を保持できる。
蓋体14および16の形状および大きさは、ケース本体13の音波入射口11および排水口12を覆うことができればよく、特に限定されない。形状としては、例えば、四角形や円形等が挙げられる。
蓋体14および16の厚さは、特に限定されないが、5〜20mmが好ましく、6〜15mmがより好ましい。これらの範囲であると、機械的強度、通音機能、透水機能および吸音機能のバランスに優れる。
本発明の吸音構造体10においては、蓋体14および16はケース本体13の内側に設置されるが、外側から音波入射口11および排水口12を覆うように設置されてもよい。
上述の蓋体14および16は、本発明の特性を損なわない範囲で、クリンカアッシュと結合材以外の他の材料を含んでいてもよい。他の材料としては、例えば、難燃剤、フィラーおよびガラス、カーボン、アラミド、バサルト、ビニロン等の繊維基材等が挙げられる。
吸音材15は、ケース本体13の内部空間に充填され、蓋体14および16により音波入射口11および排水口12から飛散しないように収納されている。
吸音材15は、平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュである。上述したように、雨水等によりクリンカアッシュ表面に存在する細孔が塞がれると吸音機能が十分に発揮されないという問題があるが、平均粒径が上記範囲であれば、優れた透水機能を有するため、このような吸音機能の低下を抑制でき、安定した吸音機能を発揮できる。これらの特性により優れる点から、吸音材15のクリンカアッシュの平均粒径は、3〜15mmが好ましい。
また、吸音材15は、結合材で結合されていないため、優れた吸音機能および透水機能を発揮できる。更に、クリンカアッシュ自体は不燃性であるため、本発明の吸音構造体に難燃性を付与できる。
吸音材15のクリンカアッシュの見かけ比重は0.6〜1.1g/cm3であることが好ましい。見かけ比重がこの範囲であると、本発明の吸音構造体が比較的軽量になり、施工が容易になる。特に、クリンカアッシュの平均粒径が3〜15mmであり、見かけ比重が0.7〜0.9g/cm3である場合、上記特性により優れる。
吸音材15は、本発明の特性を損なわない範囲で、クリンカアッシュ以外の他の材料を含んでいてもよいが、クリンカアッシュのみからなることが好ましい。他の材料としては、例えば、グラスウール、ウレタンフォーム等の吸音特性を有する材料等が挙げられる。
本発明の吸音構造体10の合計質量の70〜80%がクリンカアッシュであることが好ましい。クリンカアッシュをこの範囲で含有すると、必要とされる機械的強度を保持しつつ、優れた難燃性を得ることができる。また、産業廃棄物であるクリンカアッシュの有効利用を実質的に達成でき、エコマーク製品の対象となり得る。これらの点により優れることから75〜80%がクリンカアッシュであることがより好ましい。
上述した本発明の吸音構造体10は、音波入射口11から排水口12へ透水機能を有するため、吸音機能を安定して発揮でき、また、本発明の吸音構造体10が冠水した場合にも水上に浮き上がらないので、水が溜まりやすい箇所にも設置できる。
本発明の吸音構造体10は、主に吸音材15が吸音材として機能し吸音機能を発揮する。また、蓋体14および16自体も吸音機能を有する。更に、本発明の吸音構造体10は、吸音材15が結合材で固められないことから、吸音材15の吸音機能が低下しない構造である。更に、蓋体14および16がクリンカアッシュを上記割合で含む場合、結合材の量が比較的少量であるので、クリンカアッシュの細孔が塞がれることに起因する蓋体の吸音機能の低下を抑制できる。
本発明の吸音構造体10の製造方法は、特に限定されないが、例えば、所定の粒径のクリンカアッシュと結合材とを混合したものを、それぞれの金型に流し込んで成形し、ケース本体13、上部蓋体16および下部蓋体14を成形する。次に、ケース本体13の内側に、下部蓋体14を排水口12を覆うように接着剤等により固定し、ケース本体13の内部空間に吸音材15を充填する。次に、音波入射口11にケース本体13の内側から蓋をするように上部蓋体16を接着剤等で固定し、本発明の吸音構造体10が得られる。
図2は、本発明の吸音構造体の他の実施形態の略断面図である。
図2において、ケース本体21は、上部ケース本体211と下部ケース本体212の組み合わせで構成され、音波入射口22および排水口23を有し、ケース本体21の内部空間に吸音材24を収納する。上部蓋体25および下部蓋体26は、それぞれ音波入射口22または排水口23を覆うように設置される。本発明の吸音構造体20は、下部ケース本体212の内側に、下部蓋体26が排水口23を覆うように設置され、下部ケース本体212の内部に、吸音材24が充填され、音波入射口22に内側から蓋をするように上部蓋体25が設置された上部ケース本体211が、下部ケース本体212と組み合わされて構成されている。
上部ケース本体211および下部ケース本体212は、それぞれ音波入射口22、排水口23を有し、平均粒径が0.05mmから2mm未満のクリンカアッシュと結合材とから構成されている。
ケース本体21の形状(本発明の吸音構造体20の形状)は、特に限定されず、例えば、直方体や円柱状等が挙げられる。
上部ケース本体211の上表面には音波入射口22が設けられ、側面211aは、下方に下がるにつれて薄くなり、全体として側面211aの断面形状がくさび形となるように設けられるのが好ましい。下部ケース本体212の底面には排水口23が設けられ、側面212aは、上方に上がるにつれて薄くなり、全体として側面212aの断面形状がくさび形となるように設けられるのが好ましい。また、側面211aおよび側面212aの先端部は、組立作業性の観点から丸くなっていることが好ましい。
このような構造とすれば、上部ケース本体211および下部ケース本体212を製造する際に金型から抜けやすくなる。また、上部ケース本体211と下部ケース本体212とを組み合わせた際に、上部ケース本体の側面211aと下部ケース本体の側面212aが密着し、上部ケース本体211と下部ケース本体212がはずれ難くなる。また、上部ケース本体の側面211aに凸部を設け、下部ケース本体の側面212aに上記凸部が嵌る凹部を設ける等の固定手段を設けてもよい。
ケース本体21を構成している材料は、図1で説明したケース本体13の材料と同様である。また、音波入射口22および排水口23は、図1で説明した音波入射口11および排水口12と同様の大きさ、形状である。
蓋体25および26は、図1で説明した蓋体14および16と同様である。なお、本発明の吸音構造体20において、下部蓋体26はケース本体21の内側に設置されているが、外側から排水口23を覆うように設置されてもよい。
また、吸音材24は、図1で説明した吸音材15と同様である。
上述したように、本発明の吸音構造体は、吸音機能、透水機能に優れ、高い難燃性を有する点から、屋外や、タバコのポイ捨て等による火気の存在が懸念される場所でも使用できる。具体的には、例えば、屋外または屋内を走行する鉄道のレールの間に設置される吸音材、壁面材等の外装用吸音材、高速道路の遮音壁等に使用できる。
次に、本発明の軌道構造体について、添付の図面に示される好適な実施形態を基に詳細に説明するが、本発明はこれらの好適な実施形態に限定されない。
図3は、本発明の軌道構造体の一実施形態の斜視図である。
図3において、31は軌道スラブ、32はレールであり、レール間の軌道スラブ上に吸音材として上述した本発明の吸音構造体33が並べて設置されている。本発明の吸音構造体33の上表面には、ロープ状部材34が本発明の吸音構造体表面に掛け渡され、ロープ状部材34の両端は軌道スラブ側のアンカーボルト35に結着されている。
本発明の吸音構造体33の並べ方は、図示の例では、レール間に2個ずつ配置しているが、1個であってもよく、3個以上であってもよい。
本発明の吸音構造体33を固定するための固定手段は特に限定されず、図3に示す、アンカーボルト35にロープ状部材34の先端を係止する手段が挙げられる。上記ロープ状部材34としては、例えば、ロープ、バンド等が挙げられる。図3に示す実施形態ではロープを用いている。
他の固定手段としては、例えば、本発明の吸音構造体33を軌道スラブ31にアンカーボルトを用いて直接固定する手段;本発明の吸音構造体33を軌道スラブ31に接着剤を用いて接着する手段;本発明の吸音構造体33をネットで覆って固定する手段等を挙げることができ、これらの固定手段を併用することもできる。
上述したように、本発明の吸音構造体は優れた吸音機能を有するため、本発明の軌道構造体は、従来の軌道構造体に比べて、列車から発生する騒音を低減できる。また、降雨等により冠水した場合でも、本発明の吸音構造体が優れた透水機能を有するため、安定して騒音を低減できる。更に、本発明の吸音構造体は比較的軽量であるうえ、本発明の軌道構造体は、軌道レール間に本発明の吸音構造体を並べて固定するだけなので、従来の道床バラスト敷設法等に比べて施工が容易である。
以下、実施例を示して、本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
<垂直入射吸音率測定試験>
図6は、垂直入射吸音率測定試験に用いた試験体の断面図である。
図6に示すような、下部蓋体62、吸音材層64、上部蓋体66を積層した2種の試験体(インピーダンス管A(低周波用)およびインピーダンス管B(高周波用))を用いて垂直入射吸音率を測定した。
以下、垂直入射吸音率測定試験の方法を詳細に説明する。
(インピーダンス管Aの作成)
図6に示すように、長さ70mm、直径90mm、管壁厚さ3mmのアルミパイプ60内に、粒径5〜15mmのクリンカアッシュ(東北発電工業(株)製、以下同じ)と、ビニルエステル樹脂(日本ユピカ(株)製、以下同じ)とを質量比(クリンカアッシュ/ビニルエステル樹脂)5/1で混合し、高さ10mmとなるように充填し25℃で2時間硬化させ、空孔率67%の下部蓋体62を形成した。次に、粒径5〜10mmのクリンカアッシュを下部蓋体62の上に高さが50mmとなるように敷き詰め、吸音材層64を形成した。次に、下部蓋体62に用いたものと同様の材料を吸音材層64の上に高さ10mmとなるように充填し、25℃で2時間硬化させ、空孔率67%の上部蓋体66を形成して、インピーダンス管Aを作成した。同様にインピーダンス管Aを作成し、合計3つの試験体を用意した。
なお、蓋体の空孔率は、蓋体に水をオーバーフローする直前まで注入し、その水の容積を蓋体の体積で除して算出した。
(インピーダンス管Bの作成)
同様に、図6に示すように、長さ70mm、直径38mm、管壁厚さ2mmのアルミパイプ68内に、粒径5〜15mmのクリンカアッシュと、ビニルエステル樹脂とを質量比(クリンカアッシュ/ビニルエステル樹脂)5/1で混合し、高さ10mmとなるように充填し25℃で2時間硬化させ、空孔率67%の下部蓋体62を形成した。次に、粒径5〜10mmのクリンカアッシュを下部蓋体62の上に高さが50mmとなるように敷き詰め、吸音材層64を形成した。次に、下部蓋体62に用いたものと同様の材料を吸音材層64の上に高さ10mmとなるように充填し、25℃で2時間硬化させ、空孔率67%の上部蓋体66を形成して、インピーダンス管Bを作成した。同様にインピーダンス管Bを作成し、合計3つの試験体を用意した。
なお、蓋体の空孔率は、上記と同様の方法で測定した。
上述のように作成した3つのインピーダンス管Aを用いて、23℃、1021hPa、背後空気層0mmの条件下、JIS A1405−1998に準拠し、1/3オクターブバンド中心周波数100〜2000Hzの範囲で、各垂直入射吸音率を測定した。その結果および3つの試験体の平均値を図7に示す。
同様に、上述のように作成した3つのインピーダンス管Bを用いて、1/3オクターブバンド中心周波数800〜5000Hzの範囲で、各垂直入射吸音率を測定した。その結果および3つの試験体の平均値を図8に示す。
図7および図8に示す結果から明らかなように、インピーダンス管Aは中心周波数が500Hz〜2000Hzでは垂直入射吸音率が0.44〜0.88であり、インピーダンス管Bは中心周波数が800〜5000Hzで垂直入射吸音率が0.40〜0.91であり、十分な吸音効果を有していた。したがって、蓋体を用いた場合でも、クリンカアッシュ自体と遜色のない垂直入射吸音率を有していた。
<ケース本体の曲げ強度試験>
粒径0.5〜1mmのクリンカアッシュと、ビニルエステル樹脂とを質量比(クリンカアッシュ/ビニルエステル樹脂)1/1で混合し、この混合物を金型に充填し、25℃で2時間硬化させ、ケース本体である直方体状の試験体を作成した。得られた各試験体は、下記第1表に示す厚さおよび幅を有していた。
得られた各試験体を用いて、JIS K6911−1995に準じて、曲げ強度および曲げ弾性率を測定した。
結果を第1表に示す。
Figure 2006193945
<ケース本体のせん断強度試験>
粒径0.5〜1mmのクリンカアッシュと、ビニルエステル樹脂とを質量比(クリンカアッシュ/ビニルエステル樹脂)1/1で混合し、この混合物を金型に充填し、25℃で2時間硬化させ、ケース本体である直方体状の試験体を作成した。得られた各試験体は、下記第2表に示す厚さおよび幅を有していた。
得られた各試験体を用いて、JIS K6911−1995に準じて、せん断強度を測定した。
結果を第2表に示す。
Figure 2006193945
<ケース本体の圧縮強度試験>
粒径0.5〜1mmのクリンカアッシュと、ビニルエステル樹脂とを質量比(クリンカアッシュ/ビニルエステル樹脂)1/1で混合し、この混合物を金型に充填し、25℃で2時間硬化させ、ケース本体である平板状の試験体を作成した。得られた各試験体は、下記第3表に示す幅、長さおよび断面積を有していた。
得られた各試験体を用いて、JIS K6911−1995に準じて、圧縮強度を測定した。
結果を第3表に示す。
Figure 2006193945
第1表、第2表および第3表に示す結果から明らかなように、各試験体は優れた強度を有していた。本発明の吸音構造体に用いられるケース本体は、上述の各強度試験で用いた試験体と、基本的に同様の材料、組成および厚さで作成される。そのため、本発明の吸音構造体を列車の軌道構造体に用いた場合に、保守点検のために作業員が上に乗って歩いても破損することがない程度の機械的強度を保持できる。
図1は、本発明の吸音構造体の一実施形態の略断面図である。 図2は、本発明の吸音構造体の他の実施形態の略断面図である。 図3は、本発明の軌道構造体の一実施形態の斜視図である。 図4は、従来の道床バラスト敷設法の施された軌道を示す図である。 図5は、従来の吸音材敷設法の施された軌道を示す断面図である。 図6は、垂直入射吸音率測定試験に用いた試験体の断面図である。 図7は、インピーダンス管Aを用いた垂直入射吸音率測定試験の結果を示すグラフである。 図8は、インピーダンス管Bを用いた垂直入射吸音率測定試験の結果を示すグラフである。
符号の説明
10、20、33 本発明の吸音構造体
11、22 音波入射口
12、23 排水口
13、21 ケース本体
14、26、62 下部蓋体
15、24 吸音材
16、25、66 上部蓋体
211 上部ケース本体
211a 上部ケース本体の側面
212 下部ケース本体
212a 下部ケース本体の側面
31、41 軌道スラブ
32 レール
34 ロープ状部材
35 アンカーボルト
42 道床バラスト
43 凹部
51 吸音材
60、68 アルミパイプ
64 吸音材層

Claims (8)

  1. 音波入射口と排水口とが設けられたケース本体と、該ケース本体の内部空間に充填された吸音材とを有する吸音構造体であって、
    前記音波入射口と前記排水口のそれぞれに多孔質の蓋体が設けられ、
    前記ケース本体は、結合材で結合された平均粒径が0.05mmから2mm未満のクリンカアッシュから構成され、
    前記蓋体は、それぞれ、結合材で結合された平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュから構成され、
    前記吸音材は、平均粒径が2mmから20mmのクリンカアッシュから構成されている、吸音構造体。
  2. 前記吸音構造体の合計質量の70〜80%がクリンカアッシュである、請求項1に記載の吸音構造体。
  3. 前記ケース本体の質量の35〜50%がクリンカアッシュである、請求項1または2に記載の吸音構造体。
  4. 前記ケース本体が、クリンカアッシュと結合材との混合物を成形して得られた非透水性の成形物からなる、請求項1〜3のいずれかに記載の吸音構造体。
  5. 前記蓋体の質量の80〜90%がクリンカアッシュである、請求項1〜4のいずれかに記載の吸音構造体。
  6. 前記蓋体が、それぞれ、クリンカアッシュと結合材との混合物を成形して得られた多孔質の成形物からなる、請求項1〜5のいずれかに記載の吸音構造体。
  7. 前記クリンカアッシュの見かけ比重が0.6〜1.1g/cm3である、請求項1〜6のいずれかに記載の吸音構造体。
  8. 列車が走行するレールと、該レールの間に設置された、請求項1〜7のいずれかに記載の吸音構造体とを有する、軌道構造体。
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