JP2006193203A - 餅包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂層と酸素吸収性樹脂層と低密度ポリエチレン系樹脂層との共押出製膜化フィルムからなる餅包装用フィルムを製袋した包装用袋内に切り餅を個包装して餅個包装体を構成し、更に、バリア性積層フィルムを製袋した外装用袋内に、上記の個包装体を充填包装したことを特徴とする餅包装体に関するものである。
【選択図】 図1
Description
それらの一つとして、例えば、ガスバリア性が低く、紫外線透過度の大きなフィルム、具体的には、0PP/PE(二軸延伸ポリプロピレンとポリエチレンとを貼り合わせたもの)フィルムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
上記においては、ガスバリア性が低く、紫外線透過度の大きなフィルム2、具体的には、例えば、0PP/PE(二軸延伸ポリプロピレンとポリエチレンとを貼り合わせたもの)フィルムを使用し、成型された切り餅1を1個ずつ真空包装して切り餅を個包装した後、該個包装した切り餅に紫外線殺菌処理を施し、次いで、ガスバリア性の高いフィルムで形成された外装袋に脱酸素剤あるいは不活性ガスとともに外装包装して生餅類を包装しているものである。
而して、そのために、接着剤の塗布工程、ラミネ−ト工程、その他等の作業工程を必要とし、それに伴い、コスト的な利点を望めないばかりではなく、溶剤系等からなるラミネ−ト用接着剤等を使用することから、作業環境等の悪化を招き、周辺環境対応に劣り、更に、切り餅等の内容物に対する残留溶剤等に起因する臭味等の影響もあり、好ましい積層フィルムであるとは言えないものである。
ところで、切り餅を個装する積層フィルムとしては、一般に、酸素透過性に優れているが、水蒸気透過性に対しては、その透過を阻止するバリア性に優れていること、個包装に際し、強度、腰等に優れ、包装機械適性等に優れていること、引き裂き性を有し、袋の開封適性に優れていること、中身を視認することができる透明性に優れていると共に紫外線を透過し、紫外線殺菌処理適性を有すること、その他等の特性を具備することが必要とされるものである。
また、上記の餅包装体においては、個包装した切り餅をガスバリア性の高いフィルムで形成された外装袋に脱酸素剤等と共に外装包装して生餅類を包装しているものであることから、餅を食するときに、幼児あるいは高齢者等は、脱酸素剤を誤食する危険性を有するものである。
そこで、本発明は、酸素吸収性、水蒸気バリア性、強度、高い腰、透明性、および、引き裂き性、その他等の特性に優れていると共に加工工程の削減等による低コスト化、フィルムの美麗化等を可能とし、かつ、環境対応・衛生性に適い、更に、内容物の長期保存性を実現し得ると共に脱酸素剤等の誤食を防止し得る餅包装用フィルムおよびそれを使用した餅包装体を提供することである。
また、本発明に係る餅包装用フィルムは、その中芯層として酸素吸収性樹脂層を有することから、それ自身で酸素吸収性を有し、例えば、脱酸素剤等を用いることなく餅包装体を製造し得るものである。
また、本発明に係る餅包装用フィルムは、共押出し、更に、弱延伸処理を施すことにより、特に、高い酸素吸収性と、異方性による一方向の引き裂き性を実現し、切り餅等の餅の個包装に極めて有用な積層フィルムにかかるものである。
図1は、本発明に係る餅包装用フィルムについてその層構成の一例を示す概略的断面図であり、図2は、図1に示す餅包装用フィルムを使用して製袋した本発明に係る包装用袋についてその一例を示す概略的斜視図であり、図3および図4は、図2に示す包装用袋を使用し、これに切り餅等の餅を充填包装して製造した本発明に係る切り餅等の餅を個包装した餅個包装体についてその一例を示す概略的斜視図であり、図5は、図4に示す本発明に係る餅個包装体の複数個を、バリア性積層フィルムを製袋した外装用袋内に充填包装して製造した本発明に係る餅包装体についてその一例を示す概略的斜視図である。
上記の例示は、本発明に係る餅包装用フィルムについてその一例を例示したものであり、本発明はこれによって限定されるものではないことは言うまでもないことである。
なお、本発明において、本発明に係る餅包装用フィルムを使用して製袋した本発明に係る包装用袋としては、上記に図示した例示の三方シ−ル型の軟包装用袋の包装袋形態に限定されるものでないことは言うまでもないことであり、例えば、二方シ−ル型袋、三方シ−ル型袋、四方シ−ル型袋、ガゼット袋型、自立性袋型、横ないし縦のピロ−袋型、バッグインボックス内袋型、その他等の任意の包装形態の軟包装用袋からなる包装用袋を製造することができるものである。
なお、本発明においては、図示しないが、例えば、縦型あるいは横型のピロ−型包装用袋充填包装機等を使用し、まず、巻取りロ−ルから上記のような本発明に係る餅個包装体を構成する包装用袋を形成する本発明に係る餅包装用フィルムを原反フィルムの状態で供給し、次いで、その原反フィルムの状態である該餅包装用フィルムを構成する低密度ポリエチレン系樹脂層の面に、紫外光を照射し、次いで、背シ−ル、エンドシ−ル、切り餅等の餅を充填、トップシ−ル等の製袋、餅の充填包装等の工程を経て、上記と同様に、本発明に係る餅個包装体を製造することができる。
上記の例示は、本発明に係る餅包装用フィルムを使用した包装用袋、あるいは、餅個包装体についてその一例を例示したものであり、本発明は、これによって限定されるものではなく、例えば、本発明に係る包装用袋の形態としては、図示しないが、例えば、ピロ−包装形態、ガセット包装形態、スタンディング(自立性)パウチ包装形態、その他等の種々の形態からなる包装用袋を製造し得るものである。
また、本発明において、紫外光の照射については、例えば、製袋前の本発明に係る餅包装用フィルムの状態、内容物の充填前の包装用袋、または、充填後の包装用袋、あるいは、充填と同時に包装用袋等に紫外光を照射することができるものであり、また、紫外光の照射については、上記のように本発明に係る包装用袋の内面からのみならず、その外面から、あるいは、その外面と内面の両面から紫外光を照射することができるものである。
更に、本発明に係る包装用袋に充填包装する切り餅等の餅としては、その形状は、四角、まる形、その他等でよく、また、1個のみならず2〜3個位充填包装して餅個包装体を製造することができるものである。
なお、本発明において、本発明に係る切り餅等の餅を個包装した餅個包装体を充填包装する、例えば、少なくとも、基材フィルム、バリア性フィルム、および、ヒ−トシ−ル性樹脂フィルム等を順次に積層したバリア性積層フィルムを使用して製袋した外装用袋としては、上記に図示した例示の三方シ−ル型の軟包装用袋の包装袋形態に限定されるものでないことは言うまでもないことであり、例えば、二方シ−ル型袋、三方シ−ル型袋、四方シ−ル型袋、ガゼット袋型、自立性袋型、横ないし縦のピロ−袋型、バッグインボックス内袋型、その他等の任意の包装形態の軟包装用袋からなる包装用袋を外装用袋として使用することができるものである。
具体的には、本発明においては、プロピレンのホモポリマ−、あるいは、プロピレンとエチレン等のα−オレフィンとのコポリマ−(共重合体)を使用することができ、更に、上記のコポリマ−(共重合体)としては、ブロックコポリマ−(共重合体)またはランダムコポリマ−(共重合体)を使用することができ、特に、ランダムコポリマ−(共重合体)を使用することが好ましいものでる。
而して、本発明において、ポリプロピレン系樹脂としては、溶融張力および延伸性等に優れ、後述するインレフレ−ション成形適性を有し、特に、後述する長鎖分岐を有する高圧法低密度ポリエチレンが溶融張力が強いのと同じように、ポリプロピレン系樹脂の主鎖に長鎖分岐を導入させて、溶融状態での張力を高めたものを使用することが好ましいものである。
本発明において、具体的には、溶融張力および延伸性に優れたポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンとエチレン、あるいは、プロピレンと1−オクテンとのブロックまたはランダムコポリマ−からなるポリプロピレン系樹脂を使用することが好ましいものである。
而して、上記において、メルトフロ−レ−ト(MFR)が、0.1〔g/10分〕未満の場合は、樹脂押出時に、樹脂圧力が、上昇してしまい製膜機に大きな負荷を与える等の理由から好ましくなく、また、2.0〔g/10分〕を越えるものは、上吹きインフレ−ション製膜法に適さず、上方に吹き上がらないという理由から好ましくないものである。 更に、上記において、溶融張力が、100〔mN〕未満(10〔cN〕未満)の場合には、上吹きインフレ−ション製膜法に適さないと理由から好ましくないものである。
(1).エチレン系不飽和炭化水素ポリマ−:少なくとも1,000の分子量を有するエチレン系不飽和炭化水素ポリマ−、アタクチック−1,2−ポリブタジエン、EPDMゴム、ポリオクテナマ−、1,4−ポリブタジエン、シンジオタクチック−1,2−ポリブタジエン、部分的に重合した不飽和脂肪酸およびエステル、ブロックまたはグラフトコポリマ−、ヒドロサイト様材料を使用することができる。
酸素吸収アニオンがアスコルビン酸アニオン、チオ−ル酸アニオン、フェノ−ル酸アニオン、又はその混合物、重亜硫酸、ジチオン酸またはその混合物。
これらのキャリア−がポリエチレン、ポリオレフィン、エチレン/酢酸ビニルコポリマ−、ブチルゴム、スチレン/ブタジエンゴム、スチレン/ブタジエン/スチレンブロックコポリマ−、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンブロックコポリマ−、塩化ビニルホモポリマ−、塩化ビニルポリマ−およびそのブレンドから構成される群から選択される熱可塑性樹脂。
R1 はは炭素原子数1〜10のアルキル基、アリ−ル基、アルキルアリ−ル基、またはアルコキシ基であり、R2 およびRが各々水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、置換アリ−ル基、非置換アリ−ル基、−COOR4 、−OCOR5 、シアノ基、またはハロゲン原子であり、R4 およびR5 は各々独立して炭素原子数1〜10のアルキル基、アリ−ル基、アルキルアリ−ル基またはアルコキシ基である。
炭素−炭素の二重結合が、0.0001eq/g以上の割合で含有される熱可塑性樹脂。
構造式 −CH2 −CH−
|
C−R1
‖
R2 −C−R3
−R1 、R2 、R3 がメチル基および各々水素原子である樹脂組成物。
ポリエ−テルユニットが、ポリアルキレングリコールエーテルセグメントをソフトセグメントとし、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタンセグメントからなる群から選ばれる少なくとも一種をハードセグメントとして有するマルチブロック共重合体。
ポリエーテルユニットを含有する重合体。
ポリエーテルユニットを含有する重合体としては、ポリエーテルユニットとして芳香族ポリエーテルユニット、ポリアルキレンエーテルユニット(脂肪族ポリエーテルユニット)その他一般的に知られるポリエーテルユニットを含有する重合体であれば、単一重合体であっても共重合体であっても良い。
芳香族ポリエーテルユニットを含有する重合体としては、ポリ(2、6−ジメチル−1,4−フェニレンエ−テル)、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレンエ−テル)等に代表されるポリフェニレンエ−テル、もしくはこれらを含む共重合体が挙げられる。 ポリアルキレンエ−テルユニットを含有する重合体としては、ポリメチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリ(1,2−プロピレングリコ−ル)、ポリ(1,3−プロピレングリコ−ル)、ポリテトラメチレングリコ−ル、ポリ(1,2−ブチレングリコ−ル)、ポリヘキサメチレングリコ−ル等の直鎖状、及び分岐状の脂肪族エーテルの他、シクロヘキサンジオ−ルの縮合体やシクロヘキサンジメタノ−ルの縮合体等の脂環状エ−テルの単一重合体または共重合体が挙げられる。
また、これらエ−テルユニット内でのランダム共重合体も本発明の主旨の中に含まれる。
ポリアルキレンエ−テルユニットを含有する重合体が特に好適に用いられ、この中でもポリアルキレンエ−テルユニットを有するマルチブロック共重合体を好適に用いることが出来る。
これらのマルチブロック共重合体としては、芳香族ポリエステルとポリアルキレンエ−テルを用いたポリエステルエ−テルブロック共重合体(ポリエステル系熱可塑性弾性体)、脂肪族ポリエステルとポリアルキレンエ−テルを用いたマルチブロック共重合体、や短鎖グリコ−ルとジイソシアネ−トとの重合体からなるハ−ドセグメントとジイソシアネ−トとポリアルキレンエ−テルとの重合体からなるソフトセグメントを有するポリウレタン系熱可塑性弾性体、ポリアミドとポリアルキレンエ−テルを用いたポリアミドポリエ−テル共重合体(ブロックコポリエ−テルアミド、ブロックコポリエ−テルエステルアミド、ブロックコポリエ−テルエステルエ−テルアミド等)があげられる。
ポリアルキレンエ−テルと共重合するセグメントが、結晶性を有する場合、一般的にこれらの共重合体は弾性体となる。
これらの共重合体が含有するポリアルキレンエ−テルユニットとしては、数平均分子量が400〜6,000のポリアルキレンエ−テル(例えば、ポリエチレングリコ−ル、ポリ(1,2−及び1,3−プロピレングリコ−ル)、ポリテトラメチレングリコ−ル、ポリヘキサメチレングリコ−ルなど)が好適に使用できる。
特に好ましいものはポリテトラメチレングリコ−ルである。
ポリアルキレンエ−テルユニットとしては、数平均分子量が400〜6,000のものが通常使用されるが、600〜4,000のものが好ましく、特に1,000〜3,000のものが好適である。
この数平均分子量が400未満では、十分な酸素吸収性能を発揮できない。
一方6,000を超えるものは、系内での相分離が起きやすく共重合等で得られるポリマ−の物性が低下する傾向となる(特開2003−64250号公報参照。)。
および光増感剤(特表2003−504042号公報参照。)。
脂肪族ジアミンの例として、ヘキサメチレンジアミン、環状ジアミンの例として、ピペラジン、芳香族ジアミンの例として、p−ビス(2−アミノエチル)ベンゼン、芳香族ジカルボン酸の例として、テレフタル酸が挙げられる。
その他にべンジルアミン、3−メチルベンジルアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミン、N,N’−ジメチルメタキシリレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルメタキシリレンジアミン、N,N’−ジメチルパラキシリレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルパラメタキシリレンジアミン、N,N’−ジエチルメタキシリレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルメタキシリレンジアミン、N,N’−ジエチルパラキシリレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエチルパラキシリレンジアミン、1,3,5−トリス(アミノメチル)ベンゼン、メタキシリレンジアミン又はパラキシリレンジアミンと有機カルボン酸、例えば、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリル酸、ト−ル油脂肪酸などのモノカルボン酸およびアジピン酸、セバシン酸、ダイマ−酸などのジカルボン酸との塩およびアミド、エポキシ樹脂硬化剤として広く用いられているメタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミンとホルムアルデヒド及びフェノ−ルとの反応によって得られるマンニッヒ塩基、メタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミンとアクリロニトリル、メチルメタクリレートなどのビニル化合物との付加体、メタキシリレンジアミンまたはパラキシリレンジアミンとエポキシ化合物、例えばビスフェノールA系エポキシ樹脂、ビスフェノ−ルF系エポキ樹脂、ブチルグリシジルエ−テルなどとの付加体、及びこれら硬化剤により硬化されたエポキシ樹脂硬化物、テトラグリシジルメタキシリレンジアミンで代表されるアミノ基含有エポキシ化合物、メタキシリレンジイソシアネ−ト、パラキシリレンジジイソシアネ−トで代表されるイソシアネ−ト化合物とそれぞれから誘導されるポリウレタン等を例示することができるがこれらのものを複数配合して使用することもできる。
等の1種あいし2種以上のポリマ−を使用することができる。
而して、本発明において、上記のような酸化性樹脂は、主に、主鎖、および、骨格内、あるいは、側鎖等に不飽和二重結合ユニットを有し、その不飽和二重結合部分が、例えば、ラジカルによる連鎖反応等により、酸素との相互作用により飽和状態となることで酸素吸収等の機能を奏するものである。
本発明において、上記の酸化性樹脂としては、具体的には、例えば、エチレン/メチルアクリレ−ト/シクロヘキセニルメチルアクリレ−トタ−ポリマ−、シクロヘキセニルメチルアクリレ−ト/エチレンコポリマ−、シクロヘキセニルメチルアクリレ−ト/スチレンコポリマ−、シクロヘキセニルメチルアクリレ−トホモポリマ−またはメチルアクリレ−ト/シクロヘキセニルメチルアクリレ−トコポリマ−を使用することが好ましいものである。
遷移金属がCo、Cu、Feまたはその混合物から選択される組成物、また、周期律表第VIII族金属成分が好ましいが、他に第I族金属:錫、チタン、ジルコニウム等の第IV族金属、バナジウム等の第V族、クロム等の第VI族、マンガン等の第VII族。
上記の遷移金属の低価数の無機酸塩あるいは有機酸塩あるいは錯塩の形で使用。
無機酸塩としては、塩化物などのハライド、硫酸塩等のイオウのオキシ酸塩、硝酸塩などの窒素のオキシ酸塩、リン酸塩などのリンのオキシ酸塩、ケイ酸塩等。
有機酸塩としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、ホスホン酸塩等。
カルボン酸塩が最適とされる。
具体例としては、酢酸、プロピオン酸塩、イソプロピオン酸、ブタン酸、イソブタン酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、イソヘプタン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、3、5、5−トリメチルヘキサン酸、デカン酸、ネオデカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、マ−ガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、リンデル酸、ツズ酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、リノ−ル酸、リノレン酸、アラキドン酸、ギ酸、シュウ酸、スルファミン酸、ナフテン酸等の遷移金属塩が挙げられる。
而して、本発明において、上記のような遷移金属触媒は、主に、紫外光(UV)等のエネルギ−を与えることで、ラジカル的分解反応を促進させ、上記に示した酸化性樹脂の酸素吸収を開始、発現させる等の機能を奏するものである。
本発明において、上記のような遷移金属触媒としては、具体的には、コバルトネオデカノエ−ト、コバルト2−エチルヘキサノエ−ト、コバルトオレエ−トおよびコバルトステアレ−トを使用することが好ましいものである。
具体的には、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(マルチサイト触媒を使用して重合したポリマー、LLDPE)、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)使用して重合したエチレンーα・オレフイン共重合体、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン系樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸エチル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンーメタクリル酸メチル共重合体、エチレンープロピレン共合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフイン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフイン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、熱可塑性ポリエステル系樹脂、熱可塑性ポリアミド系樹脂、その他等の熱可塑性樹脂の1種ないし2種以上を使用することができる。
而して、本発明においては、上記の熱可塑性樹脂としては、メタロセン触媒(シングルサイト触媒)使用して重合したエチレンーα・オレフイン共重合体をビヒクルの主成分として使用することが好ましいものである。
而して、本発明において、上記のような熱可塑性樹脂は、主に、酸化性樹脂に対しある程度の親和性を有し、熱可塑性であり、ヒ−トシ−ル適性等の機能を奏するものである。
これらの光ラジカル開始剤は、安息香酸系又は第三級アミン系など公知慣用の光重合促進剤の1種あるいは2種以上と組み合わせて用いることが出来る。
また、ケトカルボニル化合物、アミン化合物、遷移金属およびその化合物、およびハロゲン化合物から選ばれた少なくとも一種を使用することができる。
上記のα−ケトカルボニル化合物としては、α−ジケトン、α−ケトアルデヒド、α−ケトカルボン酸、α−ケトカルボン酸エステル、具体的に、ジアセチル、2,3−ペンタンジオン、2,3−ヘキサンジオン、ベンジル、4,4−ジメトキシベンジル、4,4−オキシベンジル、4,4−ジクロルベンジル、4−ニトロベンジル、α−ナフチル、β−ナフチル、カンファーキノン、1,2−シクロヘキサンジオンなどのα−ジケトン、メチルグリオキザール、フェニルグリオキザールなどのα−ケトアルデヒド、ピルビン酸、ベンゾイルギ酸、フェニルピルビン酸、ピルビン酸メチル、ベンゾイルギ酸エチル、フェニルピルビン酸メチル、フェニルピルビン酸ブチルを使用することがてきる。
また、アセチルテトラロン、リンデル酸、マ−ガリン酸、ステアリン酸、アジピン酸、ジアセチルベンゾイン、ジステアロイルメタン、メタン及びジビバロイルメタン等を用いることが可能である。
而して、本発明において、上記のようなラジカル発生剤または光増感剤としては、主に、触媒として使用する遷移金属触媒の補助的な機能をはたし、酸化性樹脂の酸化反応を劇的に、強制的に進行させる等の機能を奏するものである。
本発明において、上記のラジカル発生剤または光増感剤としては、具体的には、ベンゾフェノンやベンゾインメチルエ−テルなどを使用することが好ましいものである。
上記において、遷移金属触媒が、0.001未満であると、触媒作用が低くなり、酸化反応が進行しない等の理由から好ましくなく、また、10重量部を超えると、触媒量が多すぎることで、酸化反応は進むものの、他の副反応等が発生すること、あるいは、コスト的に上昇すること等の理由から好ましくないものである。
また、本発明において、ラジカル発生剤または光増感剤を添加する場合には、同じく、酸化性樹脂100重量部に対し0.001〜10重量部位の配合割合で添加することが好ましいものである。
更に、本発明において、熱可塑性樹脂を添加する場合には、同じく、酸化性樹脂100重量部に対し50〜100重量部位の配合割合で添加することが好ましいものである。
具体的には、例えば、高圧重合法低密度ポリエチレン、マルチサイト系チグラ−ナッタ触媒から重合した直鎖状低密度ポリエチレン、シングルサイト系メタロセン触媒から重合した直鎖状低密度ポリエチレン、その他等を使用することができる。
而して、本発明において、本発明に係る餅包装用フィルムを構成する低密度ポリエチレン系樹脂としては、例えば、エチレンと、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1− デセン、その他等のα・オレフィンとの共重合体を使用することができる。
本発明においては、上記の低密度ポリエチレン系樹脂としては、前述のポリプロピレン系樹脂との相溶性、親和性等の観点から、更には、ポリエチレン系樹脂の溶融張力性等の観点から、具体的には、エチレンと1−オクテンとの共重合体を使用ことが好ましいものである。
上記のエチレンと1−オクテンとの共重合体としては、メルトフロ−レ−ト(MFR)が、0.1〜4.0〔g/10分〕の範囲内のもの、また、密度が、0.880〜0.920〔g/cm3 〕の範囲内のものを使用することができる。
また、上記において、密度が、0.880〔g/cm3 〕未満であると、積層体フィルム全体のこし・剛性(剛度)の低下が発生するという理由から好ましくなく、また、密度が、0.920〔g/cm3 〕を越えると、熱シ−ル層(ヒ−トシ−ル材)としての適性に欠けてしまうという理由から好ましくないものである。
なお本発明において、メルトフロ−レ−ト(MFR)は、(ASTM) D1238 190℃ 2.16kgにて測定した値であり、また、密度は、(ASTM) D1505にて測定した値である。
上記の本発明に係る餅包装用フィルムを構成する共押出製膜化フィルムについて説明すると、まず、本発明においては、上記のようなポリプロピレン系樹脂の1種ないし2種以上をビヒクルの主成分とし、これに、更に必要ならば、その製膜化に際して、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、耕燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して、本発明に係る餅包装用フィルム構成するポリプロピレン系樹脂層を形成するポリプロピレン系樹脂組成物を調整する。
次に、上記と同様にして、上記のような酸化性樹脂と遷移金属触媒とを含み、更に、要すれば、結合剤としての熱可塑性樹脂、あるいは、ラジカル発生剤または光増感剤、その他等の添加物、例えば、その製膜化に際して、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して、本発明に係る餅包装用フィルム構成する酸素吸収性樹脂層を形成する樹脂組成物を調製する。
更に、上記と同様に、上記のような低密度ポリエチレン系樹脂の1種ないし2種以上をビヒクルの主成分とし、これに、更に必要ならば、その製膜化に際して、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、耕燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、要すれば、溶剤、希釈剤等を添加し、十分に混練して、本発明に係る餅包装用フィルム構成する低密度ポリエチレン系樹脂層を形成する低密度ポリエチレン系樹脂組成物を調整する。
なお、本発明において、上記のプラスチック配合剤や添加剤等としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯竜防止剤、難燃剤、耐炎剤、発泡剤、防カビ剤、顔料、染料、分散剤、界面活性剤、ブロッキング防止剤、その他等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用することができ、更に、その添加量としては、極く微量から数十重量%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。
而して、本発明において、上記のような各樹脂組成物を使用し、共押出製膜化フィルムを製造する具体的方法について説明すると、本発明においては、まず、例えば、上記で調製した少なくとも3種の樹脂組成物を使用し、次いで、これらを、例えば、Tダイ共押出機、インフレーション共押出機等を使用して3層共押出成形して、表面層を構成する第1層が、ポリプロピレン系樹脂層からなり、中芯層を構成する第2層が、酸化性樹脂と遷移金属触媒とを含む酸素吸収性樹脂層からなり、更に、裏面層を構成する第3層が、低密度ポリエチレン系樹脂層からなる3種3層の共押出製膜化フィルムを形成することにより、本発明に係る餅包装用フィルムを製造することができる。
而して、本発明においては、上記のようなインフレ−ション共押出製膜法、または、Tダイ共押出製膜法により共押出製膜化し、次いで、更に、流れ方向(MD)に0.5%〜20%配向延伸処理を掛けて、弱延伸処理を施すことにより、特に、高い酸素吸収性と、異方性による一方向の引き裂き性を実現し、切り餅等の餅の包装に極めて有用な3種3層を積層した共押出製膜化フィルムからなる本発明に係る餅包装用フィルムを製膜化することができるものである。
上記の例示は、本発明にかかる共押出製膜化フィルムおよびその製造法についてその一例を例示したものであり、本発明は、これに限定されるものではないものである。
本発明においては、各樹脂組成物、更には、他の樹脂組成物等を調製し、それらを任意に選択し、それらを組み合わせて、任意の層構成からなる共押出製膜化フィルムを製造法し得るものである。
また、本発明においては、本発明にかかる共押出製膜化フィルムを製造するに際して、更に、その使用目的、用途等によって、他の材料を使用し、これを任意に共押出積層して、種々の形態からなる共押出多層製膜化フィルムを設計して製造することができるものである。
而して、上記の本発明に係る共押出製膜化フィルムからなる本発明に係る餅包装用フィルムにおいて、該共押出製膜化フィルムからなる餅包装用フィルムを構成する各層の膜厚としては、まず、ポリプロピレン系樹脂層の膜厚としては、膜厚10μm〜50μm位、好ましくは、15μm〜30μm位の範囲からなることが望ましいものであり、また、酸素吸収性樹脂層の膜厚としては、膜厚5μm〜50μm位、好ましくは、10μm〜30μm位の範囲からなることが望ましいものであり、更に、低密度ポリエチレン系樹脂層の膜厚としては、膜厚10μm〜100μm位、好ましくは、15μm〜50μm位の範囲からなることが望ましいものである。
上記において、本発明に係る共押出製膜化フィルムからなる餅包装用フィルムにおいて、その膜厚が、25μm、更には、40μm未満であると、フィルム自体の製膜が困難となること、また、強度が低下し、やぶれ、傷等の不具合が生じやすいこと等の理由から好ましくなく、また、200μm、更には、110μmを超えると、フィルムの強度等においては問題ないが、環境面、コスト面等から好ましくないものである。
また、上記において、本発明に係るポリプロピレン系樹脂層の膜厚が、10μm、更には、15μm未満であると、要求される性能が十分に発揮されない可能性が高くなる等の理由から好ましくなく、また、50μm、更には、30μmを超えると、コスト的に上昇すること等の理由から好ましくないものである。
次に、上記において、本発明に係る酸素吸収性樹脂層の膜厚が、5μm、更には、10μm未満であると、要求される酸素吸収物性が十分に発揮されない可能性が高くなる等の理由から好ましくなく、また、50μm、更には、30μmを超えると、コスト的に上昇すること、酸素吸収により強度劣化した層がフィルム全体の物性に影響を与えること等の理由から好ましくないものである。
更に、上記において、本発明に係る低密度ポリエチレン系樹脂層の膜厚が、10μm、更には、15μm未満であると、シ−ル層としての機能が低下し、ヒ−トシ−ル強度が不十分となる可能性がある等の理由から好ましくなく、また、100μm、更には、50μmを超えると、シ−ル強度として問題ないが、コストの上昇、環境面の問題等の理由から好ましくないものである。
上記の上吹きインフレ−ション共押出製膜法について更に詳しく説明すると、上記で調製した各樹脂組成物を使用し、例えば、複数の押出機と多層のサ−キュラ−ダイを用いて、まず、複数の押出機により各樹脂層をサ−キュラ−ダイより押出し、次いで、その押出されたチュ−ブ状の溶融樹脂をバブル状に膨張させて上向きに引き取り、その際に、バブルの揺れ等を防止しその安定化を図りながら、押出直後のチュ−ブ状のバブルを周囲外面に冷風を吹き付けて冷却して製膜化し、更に、要すれば、弱延伸処理を施して、本発明に係る餅包装用フィルムを製膜化するものである。
また、本発明に係る餅包装用フィルムを使用して切り餅等の餅を個包装した個包装体は、フィルムが引き裂き性に優れていることから、包装用袋を引き裂いて、容易に切り餅を取り出すことができるという利点を有するものである。
更に、本発明においては、共押出積層法を利用して製膜化して、本発明に係る餅包装用フィルムを製造していることから、共押出製膜化フィルムを高速で製膜化を可能とし、かつ、その性膜化に際し、製膜安定性に優れ、その製造コストを著しく低廉化することを可能とし、極めて有用な本発明に係る餅包装用フィルムを製造し得るものである。
また、本発明においては、共押出積層法を利用して製膜化する際に、ラミネ−ト系接着剤等の溶剤系の接着剤等を使用するこがないことから、それに伴う弊害、例えば、作業工程の煩雑、作業環境の保全、環境対応、その他等を改善し得るものである。
而して、その製袋方法としては、本発明に係る餅包装用フィルムを、その低密度ポリエチレン系樹脂層の面を対向させて折り曲げるか、あるいは、その二枚を重ね合わせ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明に係る餅包装用フィルムを使用して製袋した種々の形態からなる切り餅等の餅を個包装し得る包装用袋を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)等も製造することが可能である。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
本発明においては、上記のように包装用袋の内面及び/又は外面に、その内面側あるいは外面側から紫外光を照射することにより、該紫外光は、包装用袋を構成するポリプロピレン系樹脂層あるいは低密度ポリエチレン系樹脂層を透過して、極めて良好に酸素吸収性樹脂層に到達し、そして、紫外光が、遷移金属触媒に作用し、これが、活性化し、これにより、例えば、酸素性樹脂としてのシクロヘキセン環の不飽和結合部へラジカルをアタックさせ、連鎖反応から酸素を結合し、吸収するという酸素捕集機能を奏することを可能とするものである。
なお、本発明においては、製袋前の原反フィルムの状態である餅包装用フィルムに紫外光を照射し、次いで、製袋、内容物の充填包装等を行うこともできるものである。
而して、本発明において、紫外線照射方法としては、前述のように、包装用袋の内面及び/又は外面に、その内面側あるいは外面側から、例えば、餅を充填する前、または、後、あるいは、同時に照射することができ、その照射条件としては、例えば、紫外線の強さとしては、積算光量として、500mJ/cm2 〜2000mJ/cm2 位、好ましくは、500mJ/cm2 〜1000mJ/cm2 位で、紫外線の照射時間としては、ランプ光量との相関で上記の積算光量を満たす時間、例えば、10秒〜80秒位で照射することができる。
上記において、500mJ/cm2 未満では、紫外光エネルギ−が足りず、酸化反応が不十分になりやすいということから好ましくなく、また、2000mJ/cm2 を超えると、フィルムに与える影響が大きく、フィルムとしての使用が困難になる恐れがあるということから好ましくないものである。
上記において、切り餅としては、1個ずつでなくても、2〜複数個を包装してもよく、また、切り餅の形状は、いずれの形状でもよいものである。
なお、本発明において、上記のように切り餅を個包装した餅個包装体等は、例えば、紫外線殺菌処理等の後処理を施した後、通常、その数個ないし十数個の切り餅を個包装した餅個包装体を、再度、外装用袋内に、充填包装して餅包装体を製造することができるものである。
而して、上記の切り餅を個包装した個包装体を充填包装する外装用袋を製袋する包装用材料としては、防湿性等に優れ、特に、酸素ガス、水蒸気等の透過を阻止するガスバリア性に優れていることが必要であるとされている。
上記の包装材料としては、例えば、少なくとも、基材フィルム、バリア性フィルム、および、ヒ−トシ−ル性樹脂フィルム等を順次に積層したバリア性積層フィルム等を使用することができ、而して、上記のバリア性積層フィルムを使用し、これを製袋して、種々の形態からなる外装用袋を製造し、しかる後、その外装用袋内に、数個ないし十数個の切り餅を個包装した個包装体を、充填包装して、本発明に係る餅包装体を製造し得るものである。
あるいは、本発明においては、例えば、アンカ−コ−ト剤層等を介して、各種の樹脂等を溶融押出して、少なくとも、基材フィルム、バリア性フィルム、および、ヒ−トシ−ル性樹脂フィルム等を順次に積層する溶融押出ラミネ−ト積層法を用いて積層することにより、各種の形態からなるバリア性積層フィルムを製造することができる。
なお、本発明においては、上記のようなバリア性積層フィルムにおいて、その基材フィルムの他方の面に、上記と同様にして、更に、他の所望の基材を任意に積層して種々の形態からなるバリア性積層フィルムを製造し得るものであり、また、本発明においては、各層間に更に他の所望の基材を任意に積層して種々の形態からなるバリア性積層フィルムを製造し得るものであり、而して、本発明においては、その使用目的、使用形態、用途、その他等によって、更に、他の基材を任意に積層して、種々の形態のバリア性積層フィルムを設計して製造することができるものである。
また、本発明において、上記のような積層を行う際に、各材料の面には、例えば、プラズマ処理、コロナ放電処理、その他等の前処理を任意に行うことができるものである。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは、一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
そのフィルムの厚さとしては、5μmないし100μm位、好ましくは、10μmないし50μm位が望ましい。
なお、本発明においては、上記のような基材フィルムには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷等が施されていてもよい。
上記の基材フィルムは、上記の積層材を構成する基材フィルムとしても作用し得るものである。
更に、本発明において、上記のバリア性積層フィルムを構成するバリア性フィルムとしては、例えば、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体フィルム、ポリビニルアルコ−ル系樹脂フィルム、ナイロンMXD6樹脂フィルム、その他等のバリア性樹脂フィルム等も使用することができる。
而して、上記のフィルムないしシ−トは、その樹脂を含む組成物によるコ−ティング膜の状態で使用することができる。
その膜もしくはフィルムないしシ−トの厚さとしては、5μmないし300μm位が好ましくは、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。 上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、紙基材、合成紙等も使用することができる。 本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
上記の接着剤の組成系は、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの組成物形態でもよく、また、その性状は、フィルム・シ−ト状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよいものである。
而して、上記の接着剤は、例えば、ロ−ルコ−ト法、グラビアロ−ルコ−ト法、キスコ−ト法、その他等のコ−ト法、あるいは、印刷法等によって施すことができ、そのコ−ティング量としては、0.1〜10g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
上記のアンカ−コ−ト剤は、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアロ−ルコ−ト、キスコ−ト、その他等のコ−ティング法を用いてコ−ティングすることができ、そのコ−ティング量としては、0.1〜5g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
なお、上記の溶融押出積層方式において、より強固な接着強度を得るために、例えば、上記のアンカ−コ−ト剤等のアンカ−コ−ト剤層を介して、積層することができる。
而して、上記の印刷模様層としては、通常のインキビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、これに、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整し、次いで、該インキ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリ−ン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他等の印刷方式を使用し、前述のコ−ティング薄膜の上に、文字、図形、記号、模様等からなる所望の印刷模様を印刷して、本発明にかかる印刷模様層を形成することができる。
而して、その製袋方法としては、上記のバリア性積層フィルムを、その内層の面を対向させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかかる種々の形態の包装用容器を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)等も製造することが可能であり、更に、本発明においては、シ−ト成形等により、鏡餅形状に成形したプラスチック容器等も製造することができる。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
上記の本発明について以下に実施例を挙げて更に具体的に説明する。
(イ).樹脂組成物
(第一層)に機能性ポリプロピレン(インフレ−ション製膜対応であるプロピレン−エチレンのランダムコポリマ−樹脂、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レ−ト、MFR=1.8g/10分)100重量部からなる第1層を構成する樹脂組成物を調製した。
(ロ).樹脂組成物
(第二層)に酸化性樹脂として、[エチレン/メチルアクリレ−ト/メチルシクロヘキセンメチルアクリレ−トのコポリマ−]100.0重量部と、遷移金属触媒として、[コバルト2−エチルヘキサノエ−ト]0.01重量部と、ラジカル系光重合開始剤として、[1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン]0.001重量部とを十分に混練して、第2層を形成する樹脂組成物を調製した。
(ハ).樹脂組成物
(第三層)にシングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、商品名、AFFINITY PF1140:密度=0.898g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=1.6g/10分)100重量部からなる第3層を構成する樹脂組成物を調製した。
次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種3層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を15μm、(ロ)の樹脂組成物による層を10μm、および、(ハ)の樹脂組成物による層を25μmにそれぞれ共押出し、ブロ−比1.8で製膜化して、3種3層の総厚50μmの共押出インフレ−ション積層体フィルムからなる本発明にかかる餅包装用フィルムを製造した。
上記の餅包装用フィルムについて、その物性を測定したところ、非常に高いコシ・剛性を示した。
また、上記の餅包装用フィルムは、各積層界面の層間強度も高く、第三層のポリエチレン樹脂層同士の熱シ−ル後の引っ張り試験に対して、積層界面における剥離等の現象は認められなかった。
次に、上記の餅包装用フィルムへ250nm〜320nmのUV光を積算光量で1000mJ/cm2 照射したところ、酸素を吸い始めた。
アルミパウチの中へ100mm×100mmのフィルムサンプルを入れ、100mlの空気を注入・密閉した結果、5日で酸素濃度が約半分(10%)まで低下した(約1000cc/m2 /5day・atm)。
(2).次に、上記で製造した餅包装用フィルムを2枚用意し、その餅包装用フィルムを構成する第3層の面を対向して重ね合わせ、しかる後、その外周周辺の端部を三方ヒートシールしてシール部を形成すると共に、上方に開口部を有する三方シ−ル型の軟包装用袋からなる包装用袋を形成した。
次に、上記で製造した包装用袋の内面に、紫外線照射装置[アイグラフィックス株式会社製、機種面、ECS−401GX]を使用し、紫外光1000mJ/cm2 を照射し、しかる後、切り餅を充填し、次いで、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、切り餅を個包装した餅個包装体を製造した。
(3).他方、厚さ20μmの2軸延伸ナイロン6フィルム/印刷模様層/ラミネ−ト用接着剤層/厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム・膜厚200Åの酸化珪素の蒸着膜・プラズマ処理面/プライマ−剤層/ラミネ−ト用接着剤層/厚さ50μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの層構成からなるバリア性積層フィルムを使用し、そのバリア性積層フィルムの2枚を用意し、その直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの面を対向して重ね合わせ、しかる後、その外周周辺の端部を三方ヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成すると共に上方に開口部を有する三方シ−ル型の軟包装用袋を製造し、次いで、その三方シ−ル型の軟包装用袋内に、その開口部から、上記で個包装した切り餅個包装体を複数個充填包装し、次に、その開口部をヒ−トシ−ルし、上方シ−ル部を形成して、餅包装製品を製造した。
なお、脱酸素剤の封入をしなかった。
上記で製造した餅包装製品は、酸素ガス、水蒸気等に対するバリア性に優れ、また、ラミネ−ト強度等に優れ、市場における流通に耐え、かつ、貯蔵保存等に優れているものであった。
(イ).樹脂組成物
(第一層)に機能性ポリプロピレン(インフレ−ション製膜対応であるプロピレン−エチレンのランダムコポリマ−樹脂、密度=0.900g/cm3 、メルトフロ−レ−ト、MFR=1.8g/10分)100重量部からなる第1層を構成する樹脂組成物を調製した。
(ロ).樹脂組成物
(第二層)に酸化性樹脂として、[N,N'−ジメチルメタキシリレンジアミン]100.0重量部と、遷移金属触媒として、[コバルト2−エチルヘキサノエ−ト]0.01重量部と、ラジカル系光重合開始剤として、[1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン]0.001重量部とを十分に混練して、第2層を形成する樹脂組成物を調製した。
(ハ).樹脂組成物
(第三層)にシングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して共重合したエチレン−1・オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本株式会社製、商品名、AFFINITY PF1140:密度=0.898g/cm3 、メルトフロ−レイト、MFR=1.6g/10分)100重量部からなる第3層を構成する樹脂組成物を調製した。
次に、上記で調製した樹脂組成物を使用し、これらを、3種3層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を15μm、(ロ)の樹脂組成物による層を10μm、および、(ハ)の樹脂組成物による層を25μmにそれぞれ共押出し、ブロ−比1.8で製膜化して、3種3層の総厚50μmの共押出インフレ−ション積層体フィルムからなる本発明にかかる餅包装用フィルムを製造した。
上記の餅包装用フィルムについて、その物性を測定したところ、非常に高いコシ・剛性を示した。
また、上記の餅包装用フィルムは、各積層界面の層間強度も高く、第三層のポリエチレン樹脂層同士の熱シ−ル後の引っ張り試験に対して、積層界面における剥離等の現象は認められなかった。
次に、上記の餅包装用フィルムへ250nm〜320nmのUV光を積算光量で1000mJ/cm2 照射したところ、酸素を吸い始めた。
アルミパウチの中へ100mm×100mmのフィルムサンプルを入れ、100mlの空気を注入・密閉した結果、5日で酸素濃度が約半分(10%)まで低下した(約1000cc/m2 /5day・atm)。
(2).次に、上記で製膜化した切り餅包装用フィルムを使用し、ピロ−袋を製袋し、次いで、ピロ−袋の内面に、紫外線照射装置[アイグラフィックス株式会社製、機種面、ECS−401GX]を使用し、紫外光1000mJ/cm2 を照射し、しかる後、切り餅を充填し、次いで、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、切り餅を個包装した餅個包装体を製造したところ、切り餅を個包装する機械適性に優れ、支障なく個包装することができた。
また、切り餅個包装体については、切り餅を外から美麗に視認することができ、また、開封作業による引き裂き適性にも優れていた。
また、上記で製膜化した餅包装用フィルムは、酸素吸収性が非常に高く、切り餅個包装用フィルムとして適していることを確認できた。
(3).他方、厚さ20μmの2軸延伸ナイロン6フィルム/印刷模様層/ラミネ−ト用接着剤層/厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム・膜厚200Åの酸化珪素の蒸着膜・プラズマ処理面/プライマ−剤層/ラミネ−ト用接着剤層/厚さ50μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの層構成からなるバリア性積層フィルムを使用し、そのバリア性積層フィルムの2枚を用意し、その直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの面を対向して重ね合わせ、しかる後、その外周周辺の端部を三方ヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成すると共に上方に開口部を有する三方シ−ル型の軟包装用袋を製造し、次いで、その三方シ−ル型の軟包装用袋内に、その開口部から、上記で個包装した切り餅個包装体を複数個充填包装し、次に、その開口部をヒ−トシ−ルし、上方シ−ル部を形成して、餅包装製品を製造した。
なお、脱酸素剤の封入をしなかった。
上記で製造した餅包装製品は、酸素ガス、水蒸気等に対するバリア性に優れ、また、ラミネ−ト強度等に優れ、市場における流通に耐え、かつ、貯蔵保存等に優れているものであった。
上記の実施例1〜2で製造した餅包装用フィルムにおける各物性評価は、下記のように実施した。
(1).酸素吸収試験
130mm×170mmのアルミパウチを作成し、その中へ、1000mJ/cm2 を照射した100mm×100mmの餅包装用フィルムからなるフィルムサンプルを入れ、次いで、100mlの空気を注入し、密閉した。
次いで、5日間経過後のパウチ内の酸素濃度を酸素濃度計[東レエンジニアリング株式会社製の酸素濃度計、機種名、LC−750F]を用いて酸素吸収量を測定して評価した。
(2).腰・剛性の測定
これは、株式会社エスエムテ−製、純曲げ試験機、機種名、JTC−911BT・純曲げ試験機から、餅包装用積層フィルムの腰(曲げトルク)を測定して評価した。
(3).引き裂き強度の測定
これは、テスタ−産業株式会社製、エルメンドルフ引き裂き試験機にて、JIS−K−7128に準拠した方法から、流れ方向(MD)の引き裂き強度を測定して評価した。
その結果を下記の表1に示す。
┌────┬─────────┬─────────────────────┐ │ │酸素吸収割合[%]│酸素吸収量[cc/m2 ・5day・atm]│ ├────┼─────────┼─────────────────────┤ │実施例1│ 10 │ 1000 │ ├────┼─────────┼─────────────────────┤ │実施例2│ 5 │ 500 │ └────┴─────────┴─────────────────────┘
┌────┬─────────┬─────────────┐ │ │ コシ[N・m] │ 引き裂き強度[N] │ ├────┼─────────┼─────────────┤ │実施例1│ 6.3×10-6 │ 0.2 │ ├────┼─────────┼─────────────┤ │実施例2│ 5.8×10-6 │ 0.3 │ └────┴─────────┴─────────────┘
また、上記の表1に示す結果より明らかなように、本発明に係る餅包装用フィルムは、腰・剛性、引き裂き強度等において、優れているものであることを確認した。
更に、本発明は、上記で切り餅等を餅を個包装した個包装体を、例えば、少なくとも、基材フィルム、バリア性フィルム、および、ヒ−トシ−ル性樹脂フィルム等を順次に積層したバリア性積層フィルム等を使用し、これを製袋して、種々の形態からなる外装用袋を製造し、しかる後、その外装用袋内に、数個ないし十数個の切り餅等の餅を個包装した個包装体を、充填包装して餅包装体を製造するというものである。
B 切り餅等の餅を個包装する包装用袋
C 切り餅等の餅を個包装した餅個包装体
D 外装用袋
E 餅包装体
1 共押出製膜化フィルム
2 ポリプロピレン系樹脂層
3 酸素吸収性樹脂層
4 低密度ポリエチレン系樹脂層
11、21 ヒ−トシ−ル層
12、23 開口部
13 紫外線照射装置
14 紫外光
15 切り餅
16、24 上方シ−ル部
Claims (11)
- 少なくとも3層からなる共押出製膜化フィルムからなり、更に、該フィルムの表面層を構成する第1層が、ポリプロピレン系樹脂層からなり、また、上記のフィルムの中芯層を構成する第2層が、酸化性樹脂と遷移金属触媒とを含む樹脂組成物による酸素吸収性樹脂層からなり、更に、上記のフィルムの裏面層を構成する第3層が、低密度ポリエチレン系樹脂層からなることを特徴とする餅包装用フィルム。
- 共押出製膜化フィルムが、インフレ−ション製膜法またはTダイ製膜法により共押出製膜されたフィルムからなり、更に、流れ方向(MD)に0.5%〜20%配向延伸を掛けた共押出製膜化フィルムからなることを特徴とする上記の請求項1に記載する餅包装用フィルム。
- 共押出製膜化フィルムが、該共押出製膜化フィルムに1000mJ/cm2の紫外線照射後に、300cc/m2 ・5day・atm以上の酸素吸収性能を発揮することを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載する餅包装用フィルム。
- ポリプロピレン系樹脂層が、プロピレンのホモポリマ−、プロピレンとα−オレフィンとのブロックコポリマ−またはプロピレンとα−オレフィンとのランダムコポリマ−からなり、更に、その膜厚が10μm〜50μmからなることを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載する餅包装用フィルム。
- 酸素吸収性樹脂層が、更に、結合剤を含む樹脂組成物による酸素吸収性樹脂層からなることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載する餅包装用フィルム。
- 酸素吸収性樹脂層が、更に、ラジカル発生剤を含む樹脂組成物による酸素吸収性樹脂層からなることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載する餅包装用フィルム。
- 酸素吸収性樹脂層が、更に、光増感剤を含む樹脂組成物による酸素吸収性樹脂層からなることを特徴とする上記の請求項1〜6のいずれか1項に記載する餅包装用フィルム。
- 酸素吸収性樹脂層が、膜厚5μm〜50μmからなることを特徴とする上記の請求項1〜7のいずれか1項に記載する餅包装用フィルム。
- 低密度ポリエチレン系樹脂層が、高圧重合法低密度ポリエチレン、マルチサイト系チグラ−ナッタ触媒から重合した直鎖状低密度ポリエチレンまたはシングルサイト系メタロセン触媒から重合した直鎖状低密度ポリエチレンからなり、更に、その膜厚が10μm〜100μmからなることを特徴とする上記の請求項1〜8のいずれか1項に記載する餅包装用フィルム。
- 少なくとも3層からなる共押出製膜化フィルムからなり、更に、該フィルムの表面層を構成する第1層が、ポリプロピレン系樹脂層からなり、また、上記のフィルムの中芯層を構成する第2層が、酸化性樹脂と遷移金属触媒とを含む樹脂組成物による酸素吸収性樹脂層からなり、更に、上記のフィルムの裏面層を構成する第3層が、低密度ポリエチレン系樹脂層からなる餅包装用フィルムを使用し、これを製袋して包装用袋を製造し、次いで、該包装用袋内に餅を個包装すると共にその包装前、または、包装後、あるいは、包装と同時に、該包装用袋の内面及び/又は外面に紫外光を照射し、更に、上記の開口部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成して密閉することを特徴とする餅個包装体。
- 少なくとも3層からなる共押出製膜化フィルムからなり、更に、該フィルムの表面層を構成する第1層が、ポリプロピレン系樹脂層からなり、また、上記のフィルムの中芯層を構成する第2層が、酸化性樹脂と遷移金属触媒とを含む樹脂組成物による酸素吸収性樹脂層からなり、更に、上記のフィルムの裏面層を構成する第3層が、低密度ポリエチレン系樹脂層からなる餅包装用フィルムを使用し、これを製袋して包装用袋を製造し、次いで、該包装用袋内に餅を個包装すると共にその包装前、または、包装後、あるいは、包装と同時に、該包装用袋の内面及び/又は外面に紫外光を照射し、更に、上記の開口部をヒ−トシ−ルしてシ−ル部を形成して密閉した餅個包装体の複数個を、バリア性積層フィルムを製袋した外装用袋内に充填包装することを特徴とする餅包装体。
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