JP2006192780A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体にインクによって画像をプリントするプリント部と、プリントされた記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り部とを有するプリンタにおいて、巻き取り部によって発生する張力に起因する画像の乱れが生じ難いプリンタを提供する。
【解決手段】 プリント部4と巻き取り部R1との間に記録媒体Mによるループを形成するループ形成部Lを設け、プリント部4とループ形成部Lの間に記録媒体M上のインクを乾燥させる乾燥手段H1を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体にインクによって画像をプリントするプリント部と、プリントされた記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り部とを有するプリンタに関する。
この種のプリンタとしては、本発明に関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1に記されたプロッタがある。この特許文献1に記されたプロッタ(プリンタ)では、プリント部としてインクジェット方式のプリントヘッドを用い、記録媒体をプラテンに押し付ける吸引ファンが設けられている。そして、吸引ファンが形成する風が記録媒体に当たるように巻き取りローラを吸引ファンの下流側に配置しているので、画像を形成しているインクが巻き取り時に記録媒体の裏面に付着して画像が乱れるのを防止している。また、吸引ファンと巻き取りローラの間にはオン・オフ制御可能なヒータを設けてあり、プリントされたインク量が所定量より多い場合には、このヒータをオンにすることでインクの乾燥効率を高めるように構成されている。
特開2000−108325号公報(段落番号0020〜0023、図1)
しかし、特許文献1に記されたプリンタでは、巻き取りローラによって記録媒体に加えられる張力が巻き取り径によって変化するために、この張力がプリントヘッド下の記録媒体の挙動に微妙な影響を与え、画像に乱れが生じるという問題があった。尚、このような画像の乱れを解決する方法として、プリント部と巻き取り部との間に記録媒体によるループを形成するループ形成部を設けることで、巻き取り部が引き起こす張力などの影響がプリント部に及ぶことを規制する方法が考えられるが、一般に、ループを形成する機構は記録媒体を表裏両面から挟着する手段を必要とするため、この方法では、インクの乾燥が不十分な状態で記録媒体がループ形成部に達すると挟着手段にインクの成分が転写されると、同成分が再度記録媒体に転写されて記録媒体の画像を乱す別の要因になる虞があった。
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術によるプリンタの持つ前述した欠点に鑑み、巻き取り部によって発生する張力に起因する画像の乱れが生じ難く、且つ、ループ形成部の設置に基づく別要因による画像の乱れも生じ難いプリンタを提供することにある。
本発明の第1の特徴構成は、
記録媒体にインクによって画像をプリントするプリント部と、プリントされた記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り部とを有するプリンタであって、
前記プリント部と前記巻き取り部との間に記録媒体によるループを形成するループ形成部が設けられており、
前記プリント部と前記ループ形成部の間に、記録媒体上のインクを乾燥させる乾燥手段が設けられている点にある。
したがって、本発明の第1の特徴構成によるプリンタでは、ループ形成部によって、プリント部と巻き取り部の間に位置する記録媒体の部位に、張力の加わらない弛み部(ループ)が形成されるので、記録媒体の張力の変動等によって画像の乱れが生じることが防止される。しかも、プリント部とループ形成部の間に乾燥手段が設けられているので、ループ形成部を構成するローラに記録媒体から未乾燥のインクが転写されて、それが記録媒体の別の個所に再転写されることで画像の乱れが生じるといった事態が防止される。その結果、所期の解像度を備えたクリアな画像を形成可能なプリントが提供される。
本発明の第2の特徴構成は、前記乾燥手段は輻射式ヒータと、前記輻射式ヒータによって加熱される記録媒体の表面温度をモニタするためのターゲットと、前記ターゲットの温度が目標値となるように前記輻射式ヒータを制御する制御装置とからなる点にある。
したがって、本発明の第2の特徴構成によるプリンタでは、記録媒体の表面とターゲットを同時に加熱する輻射式ヒータと、記録媒体の表面温度を正確にモニタするターゲットとの組み合わせによって、記録媒体の表面温度を正確に所定の目標値に維持管理できるので、インクを確実に乾燥でき、且つ、記録媒体が樹脂等の材料を含む場合でも、過度の熱による影響で記録媒体が歪むなどの事態を防止できる。
本発明の第3の特徴構成は、さらに、前記ループ形成部の下流側に記録媒体上のインクを乾燥させる第2の乾燥手段が設けられている点にある。
したがって、本発明の第3の特徴構成によるプリンタでは、ループ形成部より上流の乾燥手段によって一旦乾燥されたインクが、記録媒体がループ形成部を通過後に、高湿な環境条件などによって再度湿気を帯び、巻き取り部で後続する記録媒体の裏面に転写される、等の事態が、ループ形成部の下流側に設けた第2の乾燥手段によってインクが再度乾燥されることによって防止される。尚、第2の乾燥手段の設置位置は、ループ形成部の下流側、すなわち、ループ形成部と巻き取り部の間、或いは、巻き取り部とすることができるが、第2の乾燥手段によって乾燥されたインクが再度湿気を帯びることを防ぐという観点から、巻き取り部で巻き取られた記録媒体の上に後続する記録媒体が重ね合わされる直前の位置に設置するのが最も好ましい。
本発明の第4の特徴構成は、前記第2の乾燥手段は輻射式ヒータと、前記輻射式ヒータによって加熱される記録媒体の表面温度をモニタするためのターゲットと、前記ターゲットの温度が目標値となるように前記輻射式ヒータを制御する制御装置とからなる点にある。
したがって、本発明の第4の特徴構成によるプリンタでは、ループ形成部の下流側に設けた第2の乾燥手段において、記録媒体の表面とターゲットを同時に加熱する輻射式ヒータと、記録媒体の表面温度を正確にモニタするターゲットとの組み合わせによって、記録媒体の表面温度を正確に所定の目標値に維持管理できるので、インクを確実に乾燥でき、且つ、記録媒体が樹脂等の材料を含む場合でも、過度の熱による影響で記録媒体が歪むなどの事態を防止できる。
本発明の第5の特徴構成は、第2の乾燥手段を構成する前記輻射式ヒータは、前記巻き取り部で形成される前記ロールの周面と対向配置されており、前記制御装置は前記ロールの径の増大に応じて前記目標値を設定変更するように構成されている点にある。
したがって、本発明の第5の特徴構成によるプリンタでは、ロールに巻き取られた記録媒体に後続の記録媒体の裏面が重ねられる直前に乾燥されるので、乾燥後の再加湿の虞もなく転写が確実に防止される。さらに、プリントの進行に応じてロールの径が増大しても、それに応じて、輻射式ヒータによる目標温度が修正されるので、輻射式ヒータによって加熱される記録媒体の表面温度は、ロールの径と無関係に略一定に保たれる。
本発明の第6の特徴構成は、前記輻射式ヒータは中赤外線ヒータからなる点にある。
したがって、本発明の第5の特徴構成によるプリンタでは、水分に吸収され易い波長(2〜4μm)の中赤外線が輻射式ヒータから記録媒体に向けて放射されるので、プリント部がインクジェット式のプリントヘッドからなる場合には、特にインクの乾燥操作が円滑に実施される。
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
本発明の一つの実施形態としての記録媒体処理装置について以下に説明する。
(記録媒体処理装置の全体構成)
図1に示す記録媒体処理装置1は、シート状の記録媒体Mに昇華性の染料を含むインクで画像形成を施すプリンタPと、プリンタPから排出される記録媒体Mを加熱することによって染料を定着する加熱定着ユニットFとからなる。プリンタPは本発明による一つの好適な実施形態としてのプリンタである。
(記録媒体の構成)
記録媒体Mは、所定の剛性を備えたシート状の基材と、基材の上面に接着剤層等を介して密着貼付されたインク受容層とからなる。基材は、PET等の合成樹脂材料などで形成されたベースシートと、ベースシートの上面に一体的に設けられた耐候性の高い保護層とからなる。保護層は例えばフッ素樹脂などで形成されている。尚、保護層はプリンタPでの画像形成で使用する水性のインクとの親和性が低いが、インク受容層は、この水性のインクとの親和性が十分に高い。
記録媒体Mは、後述するように、プリンタPで昇華性の染料を含む水性のインクによってインク受容層上に画像をプリントし、プリント後に加熱定着ユニットで加熱処理することで昇華性の染料を記録媒体Mの内部に昇華させて定着することを前提に設計されている。
(昇華性染料の定着について)
プリンタPでは、昇華性の染料を含む水性のインクが、記録媒体Mのインク受容層の表面付近に常温で載置される。プリンタPから排出された記録媒体Mを加熱定着ユニットFで適切な加熱条件(約180℃)で加熱すると、受容層の表面付近に位置するインクから昇華性の染料が昇華して、受容層の内部に移動し、さらに、保護層を通過し、ベースシートと保護層の界面、乃至は、ベースシートの表面近くの内部まで到達して、ここに定着される。定着が完了すると、任意の時点で基材からインク受容層をシート状のまま容易に引き剥がすことができる。インク受容層を引き剥がした状態では、記録媒体Mの基材内に定着された染料は、表面からは耐候性の保護層によって、裏面からはベースシートによって保護され、同時に、少なくとも基材の上面側からは透明性の高い保護層を介して良く透視できる形になる。
(プリンタの構成)
プリンタPは、ロール状に巻き取られた長尺の記録媒体Mを回転自在に支持する貯留部2を備えており、数組の搬送ローラ対からなる搬送機構3によって貯留部2から引き出されて、副走査方向に搬送される記録媒体Mに対して、前記副走査方向と直行する主走査方向に往復移動可能なインクジェット式のプリントヘッド4(プリント部の一例)によって画像が形成される。また、プリントヘッド4には記録媒体Mを主走査方向に沿って切断するカッターCが設けられている。
プリンタPの下方には、プリンタPから排出されたプリント済みの記録媒体Mを一旦、巻き芯T上にロール状に巻き取るための第1巻き取り装置R1(巻き取り部の一例)が設けられている。図2に示すように、第1巻き取り装置R1は、筒状の巻き芯Tと、巻き芯Tの両端の内面に嵌着される一対の支持コーン7と、支持コーン7を回転可能に支持する一対の支持ブラケット6とを備え、片方の支持コーン7の背面には、トルクレリーサと連結ギヤ等からなる伝導機構(不図示)を介してステッピングモータからなる駆動モータE1の出力軸が連結されている。記録媒体処理装置1に備えられた制御装置50は、基本的に搬送機構3による搬送速度に応じて、駆動モータE1を回転駆動し、プリント済みの記録媒体Mが巻き芯T上に巻き取られて行く。
プリントヘッド4と第1巻き取り装置R1との間にはループ形成部Lが設けられている。ループ形成部Lは、記録媒体Mの弛み部を形成して保持することで、第1巻き取り装置R1から記録媒体Mに加えられる張力が、搬送機構3による搬送速度に影響を及ぼすことを防止する。ループ形成部Lは、記録媒体Mを圧着支持する一対の搬送ローラ5を備え、搬送ローラ5は、前記弛み部を形成した状態で記録媒体Mを圧着した後は、搬送機構3と連結された伝導機構(不図示)によって、基本的に搬送機構3と同期した搬送速度となるように回転駆動される。
(乾燥機構の構成)
プリントヘッド4とループ形成部Lの間には、記録媒体M上のインクを乾燥させる第1乾燥手段D1が設けられており、第1巻き取り装置R1の付近にも、記録媒体M上のインクを乾燥させる第2乾燥手段D2が設けられている。
第1乾燥手段D1と第2乾燥手段D2は、インク内の昇華性染料が昇華しない程度の温度条件(約50℃〜45℃)でインクを乾燥させることで、未乾燥のインクが搬送ローラ5の周面や後続の記録媒体M上の裏面に転写されるのを防止する役目を果たす。
第1乾燥手段D1は、記録媒体Mの幅方向に沿って配置された中赤外線ランプヒータH1(輻射式ヒータの一例)と、中赤外線ランプヒータH1によって最も高温に加熱される記録媒体Mの部位の表面温度をモニタするためのターゲットG1とを備えている。
図2に示すように、4基の中赤外線ランプヒータH1が、記録媒体Mの幅方向に沿って互いに重複部を有するように、且つ、最も幅の大きな記録媒体M(1,270mm)の通過域よりも更に両外側の領域までカバーするように千鳥状に配置されている。但し、中赤外線ランプヒータH1から記録媒体Mまでの距離は一定である。個々の中赤外線ランプヒータH1は、矩形容器状の筐体12と、ガラス管14によって包囲された状態で筐体内に配置された一対の発熱体13と、発熱体13から放射される中赤外線を記録媒体Mの方向に集中させるための一対のリフレクタ15とからなる。中赤外線ランプヒータH1は、水の吸収帯によく適合した波長(2〜4μm)の中赤外線を放射するものが選択されている。尚、中赤外線ランプヒータの数や配置方法を適宜変更可能なことは言うまでもない。
ターゲットG1は、記録媒体Mの搬送方向下流側から見て、最も幅の大きな記録媒体Mの通過域よりも更に図2の左側に配置されており、中赤外線ランプヒータH1からのターゲットG1までの距離が、中赤外線ランプヒータH1から記録媒体Mまでの距離とほぼ等しくなるように配置されている。ターゲットG1は、図3及び図4に例示するように、記録媒体Mと平行に配置されたステンレス鋼製の板材16と、板材16の中央付近にネジ18aとナット18bで取り付けられたサーミスタ17aとからなる。板材16は、その矩形の長辺と平行に延びた2本のスリット16cによって、矩形の中央付近に位置する帯状の受熱部16aと、矩形の左右に位置する取付け部16bとに分割されている。サーミスタ17aは受熱部16aに密着固定されている。尚、サーミスタ17aの板材16への取り付けはネジとナットによる方法の他に接着剤などを用いて実施しても良い。
ターゲットG1は、取付け部16b内の互いに対角線上に位置する2つのネジ孔16dに挿通されるネジによってプリンタPのフレームの一部に固定されている。そして、スリット16cは、受熱部16aを取付け部16bから熱的に遮断する役目、言い換えれば、取付け部16bを介して前記フレームなどの熱がサーミスタ17aに伝わること、及び、サーミスタ17aを含む受熱部16aの熱がフレームなどに拡散することを抑制する役目を果たす。尚、ターゲットG1は、帯状の受熱部16aが、記録媒体Mの搬送方向に略沿って延びるように設置されている。
ところで、中赤外線ランプヒータH1の発光分布は、図3に示すように、ピーク域が記録媒体Mの副走査方向よりも下方に延びた広がりを有するので、もしも中赤外線ランプヒータH1の取付け角度が図3の矢印Jが示す方向でずれていると、サーミスタ17aの位置が中赤外線ランプヒータH1のピーク域或いは熱的な中心線から外れる結果になり易い。しかし、ターゲットG1の帯状の受熱部16aは、記録媒体Mの搬送方向に略沿って延びるように設置されているので、サーミスタ17aの取り付け角度が記録媒体Mの副走査方向に沿って多少変位していても、帯状の受熱部16aの任意の一部が中赤外線ランプヒータH1のピーク域内にあれば、中赤外線ランプヒータH1によって得られる温度分布内のピーク温度を正確にモニタすることができる。
図5に示すように、制御装置50は、ターゲットG1の目標加熱温度を設定するための目標温度設定手段51を有し、ターゲットG1に関しては、制御装置50と接続されたキーボード(不図示)からオペレータなどが目標温度を設定できるように構成されている。ここでは、ターゲットG1の目標温度を50℃に設定する。制御装置50は、ターゲットG1のサーミスタ17aからの温度信号を入力しながら、サーミスタ17aの検出温度が50℃となるように中赤外線ランプヒータH1に対する通電量を制御する。
ループ形成部Lと第1巻き取り装置R1との間に配置された第2乾燥手段D2も、基本的には前述の第1乾燥手段D1と同様の構成である。第2乾燥手段D2の中赤外線ランプヒータH2は、第1巻き取り装置R1で巻き芯T上に形成される記録媒体Mのロールの周面と対向するように固定配置されている。第2乾燥手段D2のターゲットG2も、ターゲットG1と同じ構造を有し、最も幅の大きな記録媒体Mの通過域よりも更に左側に配置されている。但し、ターゲットG2は、中赤外線ランプヒータH2からのターゲットG2までの距離が、巻き芯T上での巻き径が最小の時の中赤外線ランプヒータH2から記録媒体Mまでの距離と等しくなるように配置されている。個々の中赤外線ランプヒータH2の構造は、中赤外線ランプヒータH1と同じものが採用されている。
プリントの進行に伴って巻き芯T上でのロールの径が増大すると、それに連れて中赤外線ランプヒータH2から記録媒体Mまでの距離が小さくなるので、この距離の変化によって記録媒体Mの加熱条件が大きく変わらないように、巻き芯T上でのロールの径の増大に応じて、ターゲットG2の目標温度を低温側に自動的に設定変更するように構成されている。具体的な構成としては、図5に示すように、制御装置50の目標温度設定手段51は、ターゲットG2に関しては、巻き芯T上でのロールの径に基づいてターゲットG2の目標温度を判定するように構成されている。この目標温度設定手段51は、第1巻き取り装置R1の駆動モータE1の回転パルス数に基づいてループ形成部Lの搬送ローラ5の延べ回転量を算出し、更にこの延べ回転量から巻き芯T上でのロールの径を算出するロール径算出手段52と、ロールの径とその径に適した目標温度とを対応させたメモリ50a内のLUT(ルックアップテーブル)53とを有する。
制御装置50は、ターゲットG2を目標温度設定手段51が決定した温度とするように中赤外線ランプヒータH2を駆動制御する。すなわち、プリント開始初期など巻き芯T上のロールの径が最小の時には、ターゲットG2のサーミスタ17bが初期目標温度である45℃となるように中赤外線ランプヒータH2を駆動制御する。そして、プリントが或る程度進行すると、目標温度設定手段51は、駆動モータE1の回転パルス数に基づいて巻き径が中位であると判断し、LUT53を基に目標温度を40℃に下げる。プリントがさらに進行し、中赤外線ランプヒータH2までの距離が最小になると、目標温度設定手段51は、駆動モータE1の回転パルス数から巻き径が最大値付近であると判断し、LUT53を基に目標温度を35℃と設定変更する。このような制御装置50による制御によって、巻き芯T上のロールの径の大小に関わらず、記録媒体Mの表面の温度は巻き芯Tに巻き取られる前の所定時間にわたってほぼ45℃に保持される。
尚、第1乾燥手段D1とループ形成部Lの間には、A4版などの小サイズの記録媒体Mを第1乾燥手段D1によって乾燥後の状態で取り出すための排出口Fが設けられている。
(加熱定着ユニットの構成)
図1に示すように、加熱定着ユニットFの内部には、外部から断熱層(不図示)によって熱的に遮断された加熱領域Qが設けられている。加熱定着ユニットFの内部には、後述する供給ユニットSから提供される記録媒体Mを、加熱領域Q内で搬送する搬送機構20が設けられている。搬送機構20は数組の耐熱性の搬送ローラ対21によって構成されている。搬送機構20によって搬送される記録媒体Mは、平坦な支持パネル22の平滑な上面を滑りつつ移動する。
加熱領域Q内には、加熱領域Q内の空気を所定の昇華温度(ここでは約180℃)に加熱するための第1加熱機構が設けられている。第1加熱機構は、記録媒体Mの搬送面の上方で加熱領域Qの中央よりも上流寄りに配置された複数の棒状発熱体からなる発熱部23、及び、加熱領域Q内の温度分布を均一化するために加熱領域Qの中央よりも下流寄りに配置された攪拌用ファン24を有する。加熱領域Q内には、第1加熱機構とは別に、記録媒体Mを、主にその裏面側(ベースシート側)から、原則的に接触を介して昇華性インクを定着する第2加熱機構が設けられている。第2加熱機構は、支持パネル22を下方から加熱する面状ヒータ(不図示)によって構成されており、支持パネル22の上面は前記面状ヒータによって約180℃に保持される。
加熱領域Qの下流側に設けられた記録媒体Mの排出部は、急勾配の傾斜姿勢で下向きに延びた傾斜案内プレート25と、記録媒体Mの表裏両面に圧着して搬送する第1排出ローラ対26と、この第1排出ローラ対26から送り出される記録媒体Mの向きを水平に近い方向に修正する偏向板27と、この偏向板27から押し出される記録媒体Mを略水平な方向に引き出す第2排出ローラ対28とを備えている。傾斜案内プレート25の表面は、裏面に配置された面状ヒータによって100℃以下の温度に加熱されている。
加熱定着ユニットFの上流側には、プリンタPの第1巻き取り装置R1で巻き取られたプリント済みの記録媒体Mを加熱定着ユニットFに供給するための供給ユニットSが配置されている。供給ユニットSは、第1巻き取り装置R1によって巻き取られた記録媒体Mのロールをセットするためのロール保持部30と、ロールから巻き戻された記録媒体Mの部位を上下から挟着する供給ローラ対35とを備えている。
ロール保持部30は、筒状の巻き芯Tと、巻き芯Tの両端の内面に嵌着される一対の支持コーン32と、支持コーン32を回転可能に支持する一対の支持ブラケット31とを備え、片方の支持コーン32には、ロールの自由な回転を規制するフリクション機構33が設けられている。ロール保持部30の支持コーン32は駆動モータには連結されていない。フリクション機構33の空転トルク値は外部から手動で変更可能に設けられており、通常は、記録媒体Mに皺などの欠点が生じないように、記録媒体Mに加えられる引張り力が、加熱定着ユニットF内の搬送機構20の有する搬送力の20%以下となるように設定されている。
(第2巻き取り装置の構成)
加熱定着ユニットFの下流側には、加熱定着ユニットFから排出される定着済みの記録媒体Mを巻き取る第2巻き取り装置R2が配置されている。第2巻き取り装置R2は、第1巻き取り装置R1と同様に、筒状の巻き芯T′と、巻き芯T′の両端の内面に嵌着される一対の支持コーン39と、支持コーン39を回転可能に支持する一対の支持ブラケット38とを備え、片方の支持コーン39の背面には、トルクレリーサ40と連結ギヤ(不図示)等からなる伝導機構を介して駆動モータE2の出力軸が連結されている。
トルクレリーサ40の空転トルク値も外部から手動で変更可能に設けられているが、通常は、記録媒体Mに皺などの欠点が生じないように、第2巻き取り装置R2による記録媒体Mの引っ張り力が、加熱定着ユニットF内の搬送機構20の有する搬送力の30%以下となるように設定されている。
記録媒体にインクによる画像をプリントするプリント部と、プリントされた記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り部とを有するプリンタの技術であり、特に、巻き取りローラから記録媒体に加えられる張力の影響で画像に乱れが生じる現象が抑制されたプリンタを提供可能な技術として利用される。
本発明によるプリンタを備えた記録媒体処理装置の概略斜視図 図1の記録媒体処理装置を構成するプリンタの概略斜視図 図2のプリンタに備えられたヒータとターゲットとを示す破断側面図 図3のターゲットを示す平面図 図2のプリンタに関連する制御装置の説明図
符号の説明
M 記録媒体
P プリンタ
4 プリントヘッド(プリント部)
D1、D2 第1及び第2乾燥手段
R1、R2 第1及び第2巻き取り部
H1、H2 中赤外線ランプヒータ(乾燥手段、輻射式ヒータ)
G1、G2 ターゲット
16a 受熱部
16b 取付け部
16c スリット
17a サーミスタ
50 制御装置
50a メモリ
51 目標温度設定手段
52 ロール径算出手段
53 LUT
F 加熱定着ユニット

Claims (6)

  1. 記録媒体にインクによって画像をプリントするプリント部と、プリントされた記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り部とを有するプリンタであって、
    前記プリント部と前記巻き取り部との間に記録媒体によるループを形成するループ形成部が設けられており、
    前記プリント部と前記ループ形成部の間に、記録媒体上のインクを乾燥させる乾燥手段が設けられているプリンタ。
  2. 前記乾燥手段は、輻射式ヒータと、前記輻射式ヒータによって加熱される記録媒体の表面温度をモニタするためのターゲットと、前記ターゲットの温度が目標値となるように前記輻射式ヒータを制御する制御装置とからなる請求項1に記載のプリンタ。
  3. さらに、前記ループ形成部の下流側に記録媒体上のインクを乾燥させる第2の乾燥手段が設けられている請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記第2の乾燥手段は、輻射式ヒータと、前記輻射式ヒータによって加熱される記録媒体の表面温度をモニタするためのターゲットと、前記ターゲットの温度が目標値となるように前記輻射式ヒータを制御する制御装置とからなる請求項3に記載のプリンタ。
  5. 前記第2の乾燥手段を構成する前記輻射式ヒータは、前記巻き取り部で形成される前記ロールの周面と対向配置されており、前記制御装置は記録媒体の巻き取りに基づく前記ロールの径の増大に応じて前記目標値を設定変更するように構成されている請求項4に記載のプリンタ。
  6. 前記輻射式ヒータは中赤外線ヒータからなる請求項2または4に記載のプリンタ。
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