JP2006192334A - 塗膜剥離方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザーを用いて塗膜を基材から剥離させる塗膜剥離方法であって、外観の見栄えの良い塗膜剥離方法を提供する。
【解決手段】基材50の表面に塗膜52を形成した金属パネル30の裏面に、レーザー発振器38からのレーザーLを照射し、塗膜52を剥離させる。
【選択図】 図2
【解決手段】基材50の表面に塗膜52を形成した金属パネル30の裏面に、レーザー発振器38からのレーザーLを照射し、塗膜52を剥離させる。
【選択図】 図2
Description
本発明は塗膜剥離方法に係り、特にデジタルカメラの本体ケースに形成された塗膜に抜き文字を印字する塗膜剥離方法に関する。
デジタルカメラの本体ケースの表面には、操作ボタンの機能や商品名等が印字されている。このような印字は通常、印刷によって行われており、ケース表面に凹凸がある場合には印字できないという問題がある。
そこで、近年では、レーザーを用いて印字する方法が提案されている。例えば特許文献1の方法は、まず基材の表面に印刷を施し、この印刷面に表層を剥離可能に疑似接着させ、その表層の上からレーザーを照射させる。これにより、基材表面の印刷が昇華され、基材が露出された抜き文字が印字される。
また、特許文献2には、金属板に塗膜を形成し、この塗膜にレーザーを照射して塗膜を剥離させる技術が提案されており、この技術を利用して、塗膜を剥離した抜き文字を印字する方法が考えられる。
特開平6−227137号公報
特開平10−58168号公報
しかしながら、上述した従来の方法は、レーザーの照射によって基材の表面が焦げてレーザー痕が残ることがあり、外観の見栄えが悪いという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、レーザーを用いて塗膜を基材から剥離させる塗膜剥離方法であって、外観の見栄えの良い塗膜剥離方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、表面に塗膜が形成された金属製の基材の裏面にレーザーを照射することによって、前記塗膜を剥離させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、レーザーを基材の裏面から照射することによって、照射された部分の反対側の塗膜が熱的ダメージを受け、その部分の塗膜が剥離される。よって、レーザーの照射位置に応じて塗膜を剥離させることができる。また、請求項1の発明によれば、レーザーを基材の裏面に照射するので、基材の表面にはレーザー痕が表れず、見栄えの良い外観を得ることができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記基材を前記レーザーに対して相対的に移動させることによって、前記基材に前記塗膜の抜き文字を印字することを特徴とする。請求項2の発明によれば、基材をレーザーに対して相対的に移動させることによって、その移動の軌跡で塗膜を剥離させることができる。よって、抜き文字を印字することができる。
請求項3に記載の発明は請求項1又は2の発明において、前記レーザーを照射することによって前記基材の熔接作業を行うことを特徴とする。したがって、請求項3の発明によれば、熔接作業と印字作業を同時に行うことができ、作業工数を半分に減らすことができる。
請求項4に記載の発明は請求項1〜3のいずれか1の発明において、前記基材の表面の塗膜に剥離可能なシートを貼り付けた状態で、前記レーザーを照射することを特徴とする。請求項4に記載の発明によれば、シートを貼り付けた状態でレーザーを照射して塗膜を剥離させるので、剥離した塗膜が飛散することを防止できる。
本発明に係る塗膜剥離方法によれば、表面に塗膜が形成された基材の裏面にレーザーを照射して塗膜を剥離するので、基材の表面にはレーザー痕が表れず、見栄えの良い外観を得ることができる。
以下添付図面に従って本発明に係る塗膜剥離方法の好ましい実施形態について説明する。図1は、本発明に係る塗膜剥離方法が適用されるデジタルカメラの斜視図である。
図1に示すようにカメラ10の正面には、沈胴式の撮影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ調光センサ16、ストロボ発光部18、及び電源スイッチ20が設けられる。電源スイッチ20は、横方向にスライド自在に設けられ、この電源スイッチ20をスライドさせることによって、電源のON/OFFが切り替えられる。撮影レンズ12には、沈胴位置で開閉されるレンズカバー(不図示)が設けられている。
カメラ10の上面にはシャッターボタン22が設けられ、このシャッターボタン22の半押し操作によってピント合わせが行われ、シャッターボタン22の全押し操作によって撮影の実行が行われる。
カメラ10の側面には、映像用ケーブルが接続されるビデオ端子24と、電源アダプターが接続される電源入力端子26と、USBケーブルが接続されるコネクタ28が設けられ、コネクタ28はクレードルとの接続端子として兼用される。
カメラ10の前面は、金属パネル30によって覆われている。金属パネル30は、図3に示すように、ステンレス等の金属から成る基材50を有し、その基材50の表面が塗膜52によって覆われている。また、金属パネル30の表面の所定位置には、塗膜52を剥離することによって形成した抜き文字32、32が印字されている。本発明に係る塗膜剥離方法は、このような抜き文字32、32を印字する際に使用される。
図2は、本発明に係る塗膜剥離方法を用いて印字を行う印字装置の主要構成を示している。図2に示すように、印字装置は主として、金属パネル30を搭載するテーブル36と、このテーブル36の上方に配置されたレーザー発振器38とで構成される。レーザー発振器38は例えばYAGレーザーが用いられ、下方に向けてレーザーLを照射するように配設されている。レーザー発振器38はレーザー駆動部40によって駆動され、レーザー駆動部40は制御装置42によって制御される。
一方、テーブル36には、金属パネル30を固定する固定手段(不図示)が設けられており、金属パネル30をテーブル36に吸着したり、或いは金属パネル30を両側から挟持したりすることによって、金属パネル30がテーブル36に固定される。また、テーブル36は、水平面上で移動自在に支持されており、テーブル駆動部44によって所望の位置に移動できるようになっている。また、テーブル36には、その水平面上の位置を測定する位置センサ46が取り付けられており、この位置センサ46は制御装置44に接続される。
制御装置42には、PC等から成る印字データ入力装置48が接続されており、この印字データ入力装置48から印字データが制御装置42に入力される。制御装置42は、この印字データと位置センサ46の測定値に基づいてテーブル駆動部44を制御し、テーブル36を所定の軌跡で、且つ所定の速度で移動させる。また、制御装置42は、テーブル36が移動するタイミングに合わせてレーザー駆動部40を制御し、テーブル36の移動とレーザーLの照射を同期させている。
次に上記の如く構成された印字装置を用いて印字を行う方法について説明する。
まず、金属パネル30をテーブル36の上に載置し、位置決めしてテーブル36に固定する。その際、金属パネル30の表面(すなわち塗膜が形成された面)が下側になるように配置して固定する。次いで、テーブル36を移動し、レーザー発振器38の真下に金属パネル30の印字位置を合わせる。
次に、レーザー駆動部40を制御してレーザーLを照射するとともに、印字データ入力装置48から入力された印字データに基づいてテーブル36を所定の軌跡で移動させる。これにより、金属パネル30の裏面にレーザーLが照射され、その照射スポットが所定の軌跡で移動する。
金属パネル30の裏面にレーザーLが照射されると、図3(A)に示すように、照射スポットの反対側で塗膜52は熱的ダメージを受けて基材50から剥離され、基材50が露出する。したがって、図3(B)に示すように、テーブル36(図2参照)を移動させて金属パネル30を矢印方向に移動させると、金属パネル30上の照射スポットが相対的に移動し、その照射スポットの軌跡において塗膜52が剥離され、基材50が露出される。よって、照射スポットの軌跡(すなわちテーブル36の移動の軌跡)に応じた抜き文字が印字される。
なお、テーブル36の移動は、印字する抜き文字を描くようにして行われる。例えば、金属パネル30の表面に「C」の文字を印字する場合は、テーブル36を「C」の軌跡で移動させる。これにより、金属パネル30の裏面には、レーザーLの照射スポットが、「C」を左右反転した軌跡で移動するので、基材50の表面側から見て「C」の抜き文字が印字される。
以上説明したように、本実施の形態の印字装置によれば、レーザーLを金属パネル30の裏面から照射することによって金属パネル30の表面の塗膜52を所望の軌跡で剥離させることができ、金属パネル30に塗膜52の抜き文字を印字することができる。このようにして印字を行うと、金属パネル30の表面には、レーザーLが照射された痕跡が残らないので、外観の見栄えのよい印字を行うことができる。また、レーザーLの痕跡を気にしなくてよいので、レーザーLの出力調整を容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、レーザーLによって印字を行うので、金属パネル30に凹凸がある場合にも印字を行うことができる。また、印刷では困難なマイクロ加工も可能である。
さらに、本実施の形態によれば、レーザー発振器の出力を調整することによって、抜き文字の太さを簡単に調整することができる。よって、極細の抜き文字を印字することもできる。
なお、上述した実施の形態は、レーザー発振器38としてYAGレーザーを使用したが、レーザーの種類はこれに限定するものではなく、ルビーレーザー等の他の固体レーザー、炭酸ガスレーザー等のガスレーザー、或いは半導体レーザー等、様々な種類のレーザーが可能である。
また、上述した実施の形態はテーブル36を前後左右に移動させるようにしたが、これに限定するものではなく、テーブル36を回転させたり、上下方向に移動させたり、或いはテーブル36を傾動させるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態は、テーブル36を移動させるようにしたが、テーブル36とレーザーLとを相対的に移動させるのであればよい。したがって、レーザー発振器38を移動(或いは傾動)させるようにしてもよい。また、レーザー発振器38と金属パネル30との間に、レーザーLを屈曲させるミラーやプリズムを配置し、これを移動(或いは傾動)させるようにしてもよい。さらに、テーブル36とレーザーLの両方を移動させることによって、印字の速度アップを図るようにしてもよい。
また、上述した実施の形態は、塗膜52を剥離して抜き印字する例で説明したが、本発明の用途はこれに限定されるものではなく、絵や図形などの模様や点字等を形成する用途で使用してもよい。また、印刷や接着等を行う部分の塗膜52を剥離する用途で使用してもよい。
また、図4(A)〜図4(C)に示すように、レーザーLを照射する際に塗膜52の表面に保護シート56を貼り付けておく態様も可能である。すなわち、図4(A)に示すように塗膜52の上に保護シート56を弱い粘着力で貼り付けておく。この状態で、レーザーLを照射し、さらに図4(B)に示すように金属パネル30をレーザーLに対して相対的に移動させる。これにより、レーザーLの反対側の塗膜52がその軌跡に沿って剥離する。次いで、図4(C)に示すように、保護シート56を塗膜52から剥がすと、レーザー照射によって剥離した塗膜52は保護シート56に粘着し、保護シート56とともに剥がされる。これにより、塗膜52が剥離されて基材50が露出した抜き文字が印字される。このように保護シート56を用いて塗膜52の剥離処理を行うと、剥離した塗膜52が飛散することを防止できる。また、保護シート56を剥がすまで抜き文字が表れないので、抜き文字を隠しておく用途(例えばくじ等)で使用することができる。
図5は、レーザーLの照射によって塗膜52の剥離作業と金属パネル30の熔接作業を同時に行う印字装置を示している。同図に示す印字装置は、金属パネル30と金属板58との重なり部分にレーザーLを照射し、さらにテーブル36或いはレーザー発振器38を相対的に移動させることによってレーザーLの照射スポットを所望の軌跡で移動させる。これにより、金属パネル30と金属板58とが熔接されるとともに、レーザーLの軌跡に応じて金属パネル30の表面の塗膜52が剥離され、塗膜52の抜き文字(図5では「○△×」の記号)が印字される。これにより、熔接作業と塗膜52の剥離作業を同時に行うことができる。なお、図5の場合において、印字位置が熔接箇所(すなわち金属パネル30と金属板58との重なり部分)を超える場合には、レーザー駆動部40によってレーザーLの出力を調節するとよい。すなわち、熔接箇所にレーザーLを照射する場合には高出力で、熔接箇所の外側にレーザーLを照射する場合には低出力になるように制御するとよい。
10…カメラ、12…撮影レンズ、20…電源スイッチ、30…金属パネル、32…抜き文字、36…テーブル、38…レーザー発振器、40…レーザー駆動部、42…制御装置、44…テーブル駆動部、46…位置センサ、48…印字データ入力装置
Claims (4)
- 表面に塗膜が形成された金属製の基材の裏面にレーザーを照射することによって、前記塗膜を剥離させることを特徴とする塗膜剥離方法。
- 前記基材を前記レーザーに対して相対的に移動させることによって、前記基材に前記塗膜の抜き文字を印字することを特徴とする請求項1に記載の塗膜剥離方法。
- 前記レーザーを照射することによって前記基材の熔接作業を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗膜剥離方法。
- 前記基材の表面の塗膜に剥離可能なシートを貼り付けた状態で、前記レーザーを照射することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の塗膜剥離方法。
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JP2021181118A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | ミーレ カンパニー インコーポレイテッド | 薄膜除去装置及び薄膜除去方法 |
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2005
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